JPH11162585A - 電子機器装置 - Google Patents

電子機器装置

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JPH11162585A
JPH11162585A JP9344142A JP34414297A JPH11162585A JP H11162585 A JPH11162585 A JP H11162585A JP 9344142 A JP9344142 A JP 9344142A JP 34414297 A JP34414297 A JP 34414297A JP H11162585 A JPH11162585 A JP H11162585A
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terminal
connector
male connector
terminals
male
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JP9344142A
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Inventor
Shinichi Ito
真一 伊藤
Kenichi Yoshinaga
憲市 吉永
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の端子を有する雌雄コネクタを介して電
子機器装置本体と電気的付加体を着脱する場合に、端子
の接触開始時に生ずる接触負荷を低減し、着脱時に必要
な力の省力化を図るようにする。 【解決手段】 雌雄コネクタの少なくとも一方の端子の
先端位置をコネクタ挿入方向に順次ずらして配置するこ
とにより、装置本体と付加体の着脱時に、雄雌コネクタ
の各端子は端子毎に接触を開始するので、接触負荷は分
散して生ずる。雌雄コネクタの少なくとも一方の端子先
端部の形状をコネクタ挿入方向に関して斜めに形成する
ことによっても、雌雄コネクタの各端子は端子の先端部
で徐々に接触を開始するので、接触負荷は分散して生ず
る。接触負荷を分散して生じさせることにより、着脱時
に必要な力の省力化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器装置本体
に着脱可能な電気的付加体(例えばメモリカートリッジ
等)を有する電子機器装置において、電子機器装置本体
と電気的付加体との間での電気的接続のためのコネクタ
の構造に関し、特に電子機器装置本体および電気的付加
体の各コネクタ端子の接触時に生ずる力を低減すること
により、電子機器装置本体と電気的付加体の着脱時に必
要とする力を省力化し、電子機器装置本体への電気的付
加体の着脱をスムーズに行うようにしたことに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】電子機器装置において、電子機器装置本
体(以下、単に装置本体と呼ぶ。)に多くの電子機器・
機能を組み込もうとするならば、装置本体が大型になっ
てしまうことが多く、電子機器装置にとっては大変不都
合である。そこで装置本体とは別の外部装置として装置
本体に着脱自在に取り付け可能である、例えばメモリカ
ートリッジやその他の電子回路カートリッジのような電
気的付加体(以下、単に付加体と呼ぶ。)を設けること
がある。装置本体に装置の一部としての付加体を付加す
ることにより、装置本体を大型化することなく、必要に
応じて多くの電子機器・機能が利用できるようになって
いる。装置本体と付加体との着脱は、一般にコネクタを
介して行われる。装置本体と付加体の一方に雌コネクタ
を、他方に雄コネクタを設け、雌雄コネクタの嵌合によ
って装置本体に対して付加体の装着が実施される。周知
のようにデジタル電子機器装置においては、雌雄コネク
タとして平型コネクタが使用されており、その雌雄コネ
クタには、送受する信号の数に対応して複数の並設され
た電気的配線の端子が設けられている。また、一般に雌
雄コネクタの各端子間の電気的接触を確保するために、
雌コネクタ側の端子はかなり強いバネ圧力で雄コネクタ
側の端子を挟み込むようになっている。そのため、装置
本体と付加体の装着時において、雄コネクタを雌コネク
タのバネ状の端子に差し込む際には非常に大きな力を必
要とし、装置本体と付加体の取り外し時においても、雄
コネクタを雌コネクタのバネ状の端子から抜き出す際に
大きな力を必要としていた。この大きな力を生ずる主な
要因は、装置本体と付加体に設けられた雌雄コネクタの
各々の端子の構成にあった。つまり、雌雄コネクタの各
端子の形状・配列が多くの端子で同じ構成であったた
め、コネクタ挿入時において多くの端子が同時に、ま
た、各端子の先端部全体で一度に接触を開始していた。
このため、各端子の接触開始時に生ずる負荷は合計され
ることになり、コネクタ全体に大きな負荷を生じさせて
いた。したがって、装置本体と付加体の装着時におい
て、雄コネクタを雌コネクタに差し込んだり、抜き出す
際には、大きな力を必要としていた。
【0003】この点について、従来の一般的な構成例を
用いて具体的に説明する。図10(A)は、雌コネクタ
20の端子2の形状・配列についての構成であるが、雄
コネクタ10の端子1との接触位置のみを略図として示
している。図10(B)は、雄コネクタ10の端子1の
形状・配列についての構成であり、矢印Xは雄コネクタ
10を雌コネクタ20へ差し込む際の雄コネクタ10の
挿入方向を示している。図10(A)のように、雌コネ
クタ20の端子2は雄コネクタ10の端子1と同数だ
け、かつ、全て同じ配置で一列状に構成されている。勿
論、雌コネクタ20と雄コネクタ10との嵌合時には、
雌雄コネクタの端子毎に電気的接触が保たれるように構
成されている。図10(B)において、最も長い端子1
aは電源用の端子であり、その端子先端部は雄コネクタ
10の先端10aに最も近い位置にある。したがって、
前記長い端子1aは、雄コネクタ10の他のどの端子
(1b、1c)よりも先に雌コネクタ20の端子2と接
触を開始して、電源供給の確保がなされる。端子先端部
が雄コネクタ10の先端10aから最も遠い位置にあ
る、最も短い端子1bはコネクタ挿入検出用の端子であ
り、この端子1bにより雄コネクタ10が雌コネクタ2
0に対して奥まで挿入されているか否かが検出される。
また、多数ある中間の長さの端子1cは、雌雄コネクタ
間でのデータ送受等のための端子であり、これらの端子
1cはすべて同じ長さ、つまり、端子先端部と雄コネク
タ10の先端10aまでの距離はすべて同じ距離に構成
されている。
【0004】雄コネクタ10の雌コネクタ20への挿入
時において、雄コネクタ10を雌コネクタ20に矢印X
の方向に差し込んでいくことにより、雄コネクタ10の
端子1と雌コネクタ20の端子2は、図10(B)の長
い端子1a、中間の長さの端子1c、短い端子1bの順
に接触する。つまり、雄コネクタ10の各端子(1a、
1b、1c)のうち、雌コネクタ20の端子2と最初に
接触するのは、線CDの位置において長い端子1aであ
る。次に接触するのは、線EFの位置において中間の長
さの端子1cである。最後に接触するのは、線GHの位
置において短い端子1bである。このように雄コネクタ
10の端子1の長さを変えることにより、雌コネクタ2
0の端子2との接触開始位置が異なるようにしている理
由は、電源供給の確保を最優先とし、かつ、全データ端
子が接続された後に挿入検知信号を得るようにするため
である。しかし、従来の雄コネクタ10の端子1ではデ
ータ端子1cの数が一番多く、また、各データ端子1c
は同じ長さで、かつ、その端子の先端部は平坦状に構成
されていた。そこで、前記データ端子1cと雌コネクタ
20の端子2との接触の開始は前記の他の端子(1a、
1b)に比べて多くの端子で同時に、また、端子の先端
部全体で行われていたので、この多数からなる前記デー
タ端子1cと雌コネクタ20の端子2との接触開始位置
において特に大きな負荷が生じていた。したがって、雄
コネクタ10を雌コネクタ20へ挿入する場合、雌雄コ
ネクタの各端子での接触が前記接触開始位置で開始され
た際に特に大きな力が必要とされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
電子機器装置の平型コネクタにおいては、雌雄コネクタ
の各端子の接触開始位置が多数のデータ端子で同じであ
ったことにより、装置本体と付加体の着脱時に大きな力
が必要とされ、着脱作業を困難にしていた、という問題
点があった。また、着脱時に大きな力が必要とされるこ
とから、装置本体と付加体の着脱がスムーズに行えない
ために無理な着脱を行ってしまい、装置本体と付加体と
の間に電気的な接触不良を引き起こして電子機器装置が
正常に動作しない、着脱時に装置本体または付加体の破
損を引き起こす、といった問題点もあった。そこで、本
発明は上述の点に鑑みてなされたもので、装置本体と付
加体に設けられた雌雄コネクタの各端子の接触開始位置
を順次異ならせることによって、装置本体と付加体の着
脱時に必要な力を小さくし、装置本体と付加体の着脱を
スムーズに行うことができる電子機器装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、各々複数の端子を併設してなる雌コネクタと雄コネ
クタの一方を電子機器装置本体に、他方を電気的付加体
に設け、該コネクタを介した着脱により電気的付加体が
電子機器装置本体に着脱自在に取り付け可能となる電子
機器装置において、前記雌コネクタまたは前記雄コネク
タの少なくとも一方において、前記並設された複数の端
子のうちの所定の複数の端子からなるグループにおける
各端子の先端位置をコネクタ挿入方向に関して順次ずら
して配置するように構成する。この発明によると、装置
本体に付加体を装着するとき、つまり、雄コネクタを雌
コネクタに挿入するときに、複数端子からなる所定のグ
ループにおいて、雌コネクタの端子が雄コネクタの端子
全てと同時に接触を開始することがなくなり、雌コネク
タの各端子が雄コネクタの各端子と順次に接触を開始す
ることになる。したがって、雌雄コネクタの端子毎に接
触開始位置が異なるため、雌雄コネクタの各端子の接触
開始時に生ずる接触負荷は雌雄コネクタの端子毎に分散
されて生ずるので、一度に大きな接触負荷が生ずること
がなくなる。こうすることにより、雄コネクタの雌コネ
クタへの挿入時において従来よりも小さな力で挿入作業
を行うことができる。また、同様に雄コネクタの雌コネ
クタからの取り外し時においても、従来よりも小さな力
で取り外し作業を行うことができる。したがって、本発
明によれば、雌雄コネクタを介した着脱により付加体が
装置本体に着脱自在に取り付け可能となる電子機器装置
において、装置本体と付加体との着脱をスムーズに行う
ことができる。また、本発明は、すべてのデータ端子を
一つのグループとして、その各端子の先端位置を上記の
ように順次ずらして配置するように構成してもよいし、
また、すべてのデータ端子を複数のグループに分け、各
グループ毎に各端子の先端位置を上記のように順次ずら
して配置するように構成してもよい。
【0007】また、上述の電子機器装置において、並設
された複数の端子のうちの所定の複数の端子からなるグ
ループにおける各端子の先端位置をコネクタ挿入方向に
関して順次ずらして配置し、かつ、前記先端位置のずれ
が雌コネクタまたは雄コネクタの中央を挟んで左右対称
の配置となるように、雌コネクタまたは雄コネクタの少
なくとも一方を構成することによっても、上述の目的を
達成できる。この発明によると、雄コネクタを雌コネク
タに挿入するときに、雌コネクタの端子と雄コネクタの
端子とは順次に端子毎に接触を開始するが、このとき、
雌コネクタまたは雄コネクタの中央を挟んで左右対称の
位置に配置された端子については同時に接触を開始する
ことになる。したがって、雌雄コネクタの各端子の接触
の開始時に生ずる前記接触負荷は、前記左右対称の位置
で同時に、かつ、同じ大きさで生ずることになる。こう
することにより、雄コネクタの雌コネクタへの挿入時に
おいて、雄コネクタに対して左右均等に、かつ、従来よ
り小さな力を加えることによって、雄コネクタをまっす
ぐに雌コネクタへ挿入することができる。また、雄コネ
クタの雌コネクタからの取り外し時においても同様であ
る。したがって、本発明によれば、雌雄コネクタを介し
た着脱により付加体が装置本体に着脱自在に取り付け可
能となる電子機器装置において、装置本体と付加体との
着脱をまっすぐに、かつ、スムーズに行うことができ
る。
【0008】また、この発明の電子機器装置において
は、雌コネクタまたは雄コネクタの少なくとも一方の並
設された複数の端子の先端部の形状をコネクタ挿入方向
に関して斜めに形成することによっても、上述の目的を
達成することができる。この発明によると、雄コネクタ
を雌コネクタに挿入するときに、雄コネクタの端子と雌
コネクタの端子とは端子毎に順次に接触を開始するが、
このとき、各端子では端子の先端部全体で一度に接触を
開始することなく、端子の先端部の一部で先端から徐々
に接触を開始することになる。したがって、雌雄コネク
タの各端子の接触の開始時に生ずる接触負荷は雌雄コネ
クタの各端子の先端部で分散されて生ずるので、大きな
接触負荷が生ずることはなく、従来よりも小さな接触負
荷が長い時間生ずることになる。こうすることにより、
雄コネクタの雌コネクタへの挿入時において従来よりも
小さな力で挿入作業を行うことができる。また、雄コネ
クタの雌コネクタからの取り外し時においても同様であ
る。したがって、本発明によっても、上述の電子機器装
置において装置本体と付加体との着脱をスムーズに行う
ことができる。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照してこの発明を詳細に
説明する。図1は、雄コネクタ10の端子1の各々の端
子の長さを微妙に変えた、本発明の一実施例である。図
1(A)は、雄コネクタ10の表側の端子の配列の実施
例を示し、図1(B)は、雄コネクタ10の裏側の端子
の配列の実施例を示している。図2は、例えば図1のよ
うに端子を構成した雄コネクタ10を付加体40側に設
け、雌コネクタ20を装置本体50側に設けた場合の斜
視図である。図3は、図2における付加体40と装置本
体50を雄コネクタ10と雌コネクタ20により嵌合さ
せた場合に、雌コネクタ20の端子2が雄コネクタ10
の端子をバネ圧力で挟み込んでいる状態の概念を示した
断面略図である。図1に示すように、雄コネクタ10の
端子は各々長さの異なる複数の端子によって構成され
る。特に雄コネクタ10のデータ端子(1c〜1n)
は、雄コネクタ10の中央(YZ線で示す)に近づくに
つれて端子の長さが徐々に短くなるように、すなわち、
雄コネクタ10の先端部10aから各データ端子(1c
〜1n)の先端位置までの距離が前記中央に近づくにつ
れて徐々に遠くなるように、異なる長さで配列されてい
る。図1において、最も長い端子1aは付加体40に必
要な電源の供給を確保するための電源用の端子であり、
最も短い端子1bは、雄コネクタ10が雌コネクタ20
の奥まで差し込まれたか否かを検出するための挿入検出
用の端子である。したがって、データ端子(1c〜1
n)の中で最も短い端子1nは、前記挿入検出用の端子
1bよりも短くてはならない。なお、雌コネクタ20に
おける端子2の配列は、図10(A)に示した従来の構
成例と同様に、雌コネクタ20の端子2と雄コネクタ1
0の端子の接触を開始する位置が雌コネクタ20上です
べて同位置であるように、横一列に並設されているもの
とする。
【0010】付加体40を矢印Xの向きに装置本体50
へ嵌挿する場合(図2参照)、装置本体50に設けられ
た雌コネクタ20の端子2(図示せず)と最初に接触を
開始する付加体40に設けられた雄コネクタ10の端子
は、図1において、全ての端子の中で最も長い端子1a
である。さらに付加体40を押し込んで行くと、次に雌
コネクタ20の端子2と接触する雄コネクタ10の端子
は、データ端子(1c〜1n)の中で最も長いデータ端
子1cである。さらに押し込みを続けるとデータ端子1
d、1e、1f・・・1nの順に、つまり、各データ端
子(1c〜1n)の先端位置と雄コネクタ10の先端1
0aとの距離が近い順に、各データ端子(1c〜1n)
は順次雌コネクタ20の端子2と接触を開始する。そし
て、最後に全ての端子の中で最も短い端子1bが雌コネ
クタ20の端子2と接触を開始する。つまり、雄コネク
タ10のデータ端子(1c〜1n)と雌コネクタ20の
端子2が全ての端子で同時に接触を開始することがなく
なる。これにより、雄コネクタ10のデータ端子(1c
〜1n)と雌コネクタ20の端子2の接触開始時に生じ
る接触負荷は端子毎に分散される。したがって、端子毎
の接触負荷が合計されて一度に大きな接触負荷を生じる
ことがなくなるので、従来のように付加体40と装置本
体50との装着時に大きな力を必要とすることがなくな
り、より小さな力で付加体40を装置本体50に装着す
ることができるようになる。
【0011】図4は、本発明における一実施例たる図1
のような雄コネクタ10を雌コネクタ20へ挿入する場
合に、雄コネクタ10を雌コネクタ20へ挿入するため
に必要な挿入力を例示した図である。図4において、縦
軸は雄コネクタ10を雌コネクタ20へ挿入するために
雄コネクタ10が必要とする挿入力を示し、横軸は雌コ
ネクタ20の端子2が雄コネクタ10と現在接触してい
る位置を基準位置として、基準位置から雄コネクタ10
の先端10aまでの距離、つまり、雄コネクタ10の雌
コネクタ20に対する差し込みの深さを示している。図
4において、a、b、cの各点を通る過程は、雌コネク
タ20の端子2が雄コネクタ10の先端10aを挟み込
む過程における挿入力の変化を示す。最大挿入力を要す
るb点は、雌コネクタ20の端子2が雄コネクタ10の
先端10aを挟み込んだ際に示される。次に、本発明の
構成によるとcd間の挿入力は図4に示されるように常
に一定となる。これは、例えば図1のように雄コネクタ
10のデータ端子(1c〜1n)を構成した場合、雌コ
ネクタ20の端子2と雄コネクタ10の端子1の接触の
開始は、全ての端子で同時に行われることなく端子毎に
異なって行われることになり、各端子の接触開始時に生
ずる接触負荷は一度に生じることがないので、挿入力も
一度に大きな力を必要としないからである。この点、図
10に示されるような従来の構成例によると雌コネクタ
20の端子2と雄コネクタ10の多数のデータ端子がす
べて同時に接触を開始していたことにより、接触開始時
に生ずる各端子の接触負荷は全て加算されて生じていた
ので、挿入力は一定ではなく、挿入力に増減があった。
【0012】図1においては、雄コネクタ10を雌コネ
クタ20に挿入するときに、雌雄コネクタの端子毎の接
触負荷を雄コネクタ10または雌コネクタ20の中央を
挟んで左右対称の位置で同時に生じさせるために、雄コ
ネクタ10の各端子の長さのある程度同じもの(例え
ば、1cと1d、1eと1f等)を、雄コネクタ10の
中央(図1のYZ線)を挟んで左右対称の位置に配列し
ている。こうすることにより、雄コネクタ10を雌コネ
クタ20へ挿入するときに、雄コネクタ10に対して左
右均等に力を加えることができる。なお図1とは反対
に、前記中央に近づくにつれて各データ端子の長さが徐
々に長くなるように雄コネクタ10を構成してもよい。
また、データ端子は必ずしも上述のように左右対称の位
置に配置しなければならないわけではない。要するに、
各データ端子の長さが左右対称の位置で全く異なるよう
に構成してもよい。
【0013】本発明は、例えば雄コネクタ10の各端子
1の先端部を平坦状でないように構成することによって
も、上述の実施例と同様の効果が得られる。図5は、雄
コネクタ10の端子1の先端部の片面を傾斜させた場合
の実施例である。(雄コネクタ10の端子1における端
子表面の一部のみ図示する。)当該実施例によると、雄
コネクタ10の端子1の先端部は全体で一度に接触を開
始せずに、先端部の一部分で徐々に雌コネクタ20の端
子2との接触を開始することになる。雌コネクタ20の
端子2と接触を開始するのが雄コネクタ10の端子1の
先端部の一部分だけであることにより、雄コネクタ10
の端子1の先端部全体で接触を開始するときよりも接触
負荷は低減される。したがって、当該実施例においても
上述の実施例と同様の効果が得られる。また、この場合
の実施例としては、図5のように雄コネクタ10の端子
1の先端部の片面のみを傾斜させるだけでなく、図6の
ように雄コネクタ10の端子1の先端部の両面を傾斜さ
せることによっても、図7のように雄コネクタ10の端
子1の先端部を滑らかにすることによっても、上述の実
施例と同様の効果が得られる。
【0014】上述のような実施例は、雄コネクタ10の
各データ端子を複数のグループに分け、グループ毎に実
施したり、また、各データ端子毎に実施したりしてもよ
い。例えば、図8は雄コネクタ10の各データ端子を4
つのグループに分け、そのグループ内で各データ端子の
長さを各々変え(1a、1b、1c、1d等)、かつ、
各データ端子の先端部の片面を傾斜させた実施例であ
る。こうすることにより、上述と同様の効果がより相乗
的に得られることになる。
【0015】本発明は、雄コネクタ10の端子1のみで
はなく、雌コネクタ20の端子2に対しての構成を実施
することによっても、上述の実施例と同様の効果が得ら
れる。 例えば、図9は雄コネクタ10と雌コネクタ2
0の両方の端子に対する実施例を同時に実施した場合の
例示である。図9(A)は、雌コネクタ20の端子2毎
に雄コネクタ10との接触位置を変化させた実施例であ
り、図9(B)は雄コネクタ10の端子1の各々の端子
の長さを変化させた図1に示したのと同様の実施例であ
る。また、図10は雄コネクタ10の端子1と雌コネク
タ20の端子2の従来の構成例である。ここで、両図に
おける矢印Xは、雄コネクタ10を雌コネクタ20へ挿
入するときの向きである。図9(A)のように、雌コネ
クタ20の各端子2における雄コネクタ10の端子1と
の接触位置を雄コネクタ10を雌コネクタ20に挿入す
る方向(図9における矢印Xの方向)に変化させるよう
雌コネクタ20の端子2を配列しても上述の実施例と同
様の効果が得られる。つまり、図9(A)のように前記
接触位置を配列することによって、雌雄コネクタ20の
各端子2毎に雄コネクタ10の端子1との接触開始位置
を異ならせることができる。したがって、雌雄コネクタ
の各端子の接触開始時に生ずる接触負荷は、雌雄コネク
タの端子毎に分散されて生ずるので、一度に大きな接触
負荷が生ずることがなくなる。したがって、上述と同様
の効果が得られることになる。また、図9(A)のよう
に雌コネクタ20を構成した場合には、雄コネクタ10
の端子1は図10(B)のように従来と同様の構成例を
実施したものであってもよいし、図9(B)のように雄
コネクタ10の各端子に対して上述の図1に示すような
実施例を実施したものでもよい。図9のように雌雄コネ
クタの各端子に上述の実施例を各々実施した場合には、
上述の効果がより相乗的に得られることになる。
【0016】また、上述の各実施例における雄コネクタ
10の端子1は、雄コネクタ10の両面に端子1を配列
する構成に限らず、雄コネクタ10の片面のみに端子1
を配列する構成であってもよいし、また、上述の各実施
例は、雌雄コネクタの全てのデータ端子を対象とせずに
一部の複数の端子を対象にして実施しても、上述の効果
が得られる。最後に、本発明の実施態様のいくつかを列
挙する。出願時の請求項1に記載の電子機器装置におい
て、前記先端位置のずれが前記雌または雄コネクタの中
央を挟んで左右対称の配置となるようにしたこと。出願
時の請求項1または請求項2に記載の電子機器装置にお
いて、前記雌または雄コネクタにおいて複数の前記グル
ープがあること。
【0017】
【発明の効果】以上のように、この発明にあっては、各
々複数の端子を併設してなる雌コネクタと雄コネクタの
一方を電子機器装置本体に、他方を電気的付加体に設
け、該コネクタを介した着脱により電気的付加体が電子
機器装置本体に着脱自在に取り付け可能となる電子機器
装置において、雌雄コネクタの端子の少なくとも一方の
形状・配列を変えることにより、装置本体と付加体の着
脱時における雌雄コネクタの各端子の接触開始位置を異
ならせることができる。接触開始位置が異なれば、接触
開始により生ずる接触負荷が端子毎に分散して生じるの
で、端子毎の接触負荷が全て同時に加算されることによ
って生ずる大きな接触負荷は生じないことになる。した
がって、装置本体と付加体の着脱時に必要な力は低減さ
れ、装置本体と付加体との着脱がスムーズに行える、と
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る雄コネクタの一実施例
を示す平面図。
【図2】 図1に示す雄コネクタを付加体側に設け、雌
コネクタを装置本体側に設けた場合の例を示す斜視図。
【図3】 図2における雄コネクタと雌コネクタとの嵌
合状態を示す断面略図。
【図4】 雄コネクタを雌コネクタに差し込む場合に、
雄コネクタに必要な挿入力と雄コネクタの雌コネクタに
対する差し込み深さとの関係を例示した波形図。
【図5】 本発明の実施例に係る雄コネクタの端子の先
端部の片面を斜めに構成した平面図。
【図6】 本発明の実施例に係る雄コネクタの端子の先
端部の両面を斜めに構成した平面図。
【図7】 本発明の実施例に係る雄コネクタの端子の先
端部を滑らかに構成した平面図。
【図8】 本発明の実施例に係る雄コネクタの端子をグ
ループ化して配列するように構成した平面図。
【図9】 本発明の実施例に係る雌コネクタの端子を各
々ずらせて配列するように構成した実施例と雄コネクタ
の端子の長さを各々変化させた実施例を組み合わせた場
合の平面図。
【図10】 従来の雌コネクタの端子と雄コネクタの端
子の構成例を示す平面図。
【符号の説明】
10・・・雄コネクタ、1(1a、1b、1c、1n
等)・・・端子(雄コネクタ上)、20・・・雌コネク
タ、2・・・端子(雌コネクタ上)、40・・・電気的
付加体、50・・・電子機器装置本体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々複数の端子を併設してなる雌コネク
    タと雄コネクタの一方を電子機器装置本体に、他方を電
    気的付加体に設け、該コネクタを介した着脱により電気
    的付加体が電子機器装置本体に着脱自在に取り付け可能
    となる電子機器装置において、 前記雌コネクタまたは前記雄コネクタの少なくとも一方
    において、前記並設された複数の端子のうちの所定の複
    数の端子からなるグループにおける各端子の先端位置を
    コネクタ挿入方向に関して順次ずらして配置してなり、 前記雄コネクタの前記雌コネクタへの挿入時において、
    前記雌コネクタと前記雄コネクタの各端子の接触開始位
    置が前記グループ内において順次ずれることを特徴とす
    る電子機器装置。
  2. 【請求項2】 各々複数の端子を並列してなる雌コネク
    タと雄コネクタの一方を電子機器装置本体に、他方を電
    気的付加体に設け、該コネクタを介した着脱により電気
    的付加体が電子機器装置本体に着脱自在に取り付け可能
    となる電子機器装置において、 前記雌コネクタまたは前記雄コネクタの少なくとも一方
    において、前記並設された複数の端子の各々の先端部の
    形状をコネクタ挿入方向に関して斜めに形成してなるこ
    とを特徴とする電子機器装置。
JP9344142A 1997-11-28 1997-11-28 電子機器装置 Pending JPH11162585A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004233902A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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JP2004233902A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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