JP2004233902A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】面板55を本体フレーム60の側板60Aに取り付けるとき、各位置決め軸52Y,52C,52M,52BKが、面板55に形成された各位置決め穴56Y,56C,56M,56BKに順々に嵌合するように構成する。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面にトナー像が形成される複数の像担持体を有し、各像担持体に形成された互いに異なる色のトナー像を転写材に転写して記録画像を得る画像形成装置であって、各像担持体をそれぞれ位置決めする位置決め軸の基端側は、画像形成装置の本体フレームに支持され、該位置決め軸の自由端側は、前記本体フレームに着脱可能に取り付けられた面板に形成されている位置決め穴に直接又は他の部材を介して嵌合して支持される画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ、ファクシミリ或いはこれらの少なくとも2つの機能を備えた複合機などとして構成される上記形式の画像形成装置は従来より公知である(例えば、特許文献1参照)。この形式の画像形成装置においては、像担持体を位置決めする位置決め軸の基端側が、画像形成装置の本体フレームに支持され、かつその位置決め軸の自由端側は、本体フレームに取り付けられた面板の位置決め穴に嵌合して支持されるので、各像担持体の相対位置精度を高めることができ、各像担持体に形成されたトナー像を転写材に転写して得た画像の色ずれを防止し、ないしは当該色ずれの発生を効果的に抑制することができる。
【0003】
ところが、従来のこの種の画像形成装置においては、面板を本体フレームに取り付けるとき、全ての位置決め軸の自由端側が面板に形成された各位置決め穴に同時に嵌合するように構成されているため、面板の取り付け時に大きな力で当該面板を本体フレームに対して加圧しながらその各位置決め穴を各位置決め軸に嵌合する必要があり、その作業を容易に行うことができない欠点を免れなかった。
【0004】
【特許文献1】
実公平7−49485号公報(第3頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、面板に形成された位置決め穴を小さな力で楽に位置決め軸に嵌合させることのできる冒頭に記載した形式の画像形成装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、冒頭に記載した形式の画像形成装置において、前記面板を本体フレームに取り付けるとき、少なくとも2つの位置決め軸が、面板に形成された位置決め穴に同時に嵌合することがないように、該面板と各位置決め軸を構成したことを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項1)。
【0007】
その際、上記請求項1に記載の画像形成装置において、各位置決め軸が、面板に形成された各位置決め穴に順々に嵌合するように構成されていると有利である(請求項2)。
【0008】
また、上記請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記面板を本体フレームに取り付けるとき、前記転写材の移動方向に関して最上流側に位置する像担持体用の位置決め軸が、最初に、面板に形成された位置決め穴に嵌合し、次いで、順次、転写材の移動方向に関して下流側に位置する像担持体用の位置決め軸が、面板に形成された位置決め穴に嵌合するように構成されていると有利である(請求項3)。
【0009】
さらに、上記請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記面板を本体フレームに取り付けるとき、前記転写材の移動方向に関して最下流側に位置する像担持体用の位置決め軸が、最初に、面板に形成された位置決め穴に嵌合し、次いで、順次、転写材の移動方向に関して上流側に位置する像担持体用の位置決め軸が、面板に形成された位置決め穴に嵌合するように構成されていると有利である(請求項4)。
【0010】
また、上記請求項1に記載の画像形成装置において、前記面板を本体フレームに取り付けるとき、前記転写材の移動方向に関して最上流側に位置する像担持体用の位置決め軸と、最下流側に位置する像担持体用の位置決め軸が、これらの像担持体の間に位置する像担持体用の位置決め軸よりも先に、面板に形成された位置決め穴に嵌合するように構成されていると有利である(請求項5)。
【0011】
さらに、上記請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記面板を本体フレームに取り付けるとき、少なくとも2つの位置決め軸が、面板に形成された位置決め穴に同時に嵌合することがないように、該面板を本体フレームに固定したときに、該面板に形成された各位置決め穴から突出した各位置決め軸の突出長さを設定すると有利である(請求項6)。
【0012】
また、上記請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記各位置決め軸が軸受を介して面板に形成された各位置決め穴に嵌合し、前記面板を本体フレームに取り付けるとき、少なくとも2つの位置決め軸が、面板に形成された位置決め穴に同時に嵌合することがないように、前記各軸受の位置が設定されていると有利である(請求項7)。
【0013】
さらに、上記請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置において、前記転写材が中間転写体により構成され、該中間転写体を含む転写ユニットが前記面板によって本体フレームに対して位置決めされると有利である(請求項8)。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0015】
図1はフルカラー画像を形成する画像形成装置の一例を示す垂直断面図であり、ここに示した画像形成装置は、画像形成装置本体1内に配置されたドラム状の感光体より成る第1乃至第4の複数の像担持体2Y,2C,2M,2BKと、同じく画像形成装置本体1内に配置された無端状のベルトより成る中間転写体3を有している。中間転写体3は支持ローラ4,5,6に巻き掛けられて矢印A方向に回転駆動される。かかる中間転写体3は、各像担持体2Y乃至2BKに当接し、その各像担持体の表面に形成された互いに異なる色のトナー像が重ねて転写される転写材の一例を構成するものである。
【0016】
第1乃至第4の各像担持体2Y,2C,2M,2BK上にトナー像を形成し、そのトナー像を中間転写体3に転写する構成は、そのトナー像の色が異なるだけで、実質的に全て同一であるため、第1の像担持体2Yにトナー像を形成し、そのトナー像を中間転写体3に転写する構成だけを説明する。図2は、この像担持体2Yと、その像担持体2Yの表面にトナー像を形成するための各作像装置を示す拡大図である。像担持体2Yは図2における時計方向に回転駆動され、このとき帯電電圧を印加された帯電ローラ7Yより成る帯電装置によって像担持体2Yが所定の極性に帯電される。帯電後の像担持体2Yには、図1に示した光書き込み装置8から出射する光変調されたレーザビームLが照射され、これによって像担持体2Yに静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置9Yによってイエロートナー像として可視像化される。
【0017】
現像装置9Yは、乾式の現像剤Dを収容した現像ケース10Yと、この現像ケース10Yに回転自在に支持され、かつ該現像ケースに形成された開口を通して像担持体2Yに近接して対向配置された現像ローラ11Yと、現像ローラ11Y上の現像剤量を規制する現像ブレード31Yと、現像ローラ11Yに対向して配置された第1及び第2搬送スクリュー32Y,33Yを有している。現像ケース10Y内の現像剤Dは、第1及び第2搬送スクリュー32Y,33Yによって搬送されながら撹拌され、矢印方向に回転する現像ローラ11Y上に担持されて搬送される。このとき現像ブレード31Yによって、現像ローラ11Y上の現像剤の高さが一定に規制され、規制後の現像剤が現像ローラ11Yと像担持体2Yとの間の現像領域に運ばれ、ここで現像剤中のトナーが像担持体に形成された静電潜像に静電的に移行して、該潜像がトナー像として可視像化される。現像剤として一成分又は二成分のいずれの現像剤を用いることもできるが、ここではトナーとキャリアを有する二成分系現像剤が用いられている。
【0018】
中間転写体3を挟んで、像担持体2Yと反対側に一次転写ローラ12Yが配置され、この一次転写ローラ12Yに転写電圧が印加されることにより、像担持体2Y上のトナー像が、矢印A方向に回転する中間転写体3上に一次転写される。トナー像転写後の像担持体2Y上に付着する転写残トナーはクリーニング装置13Yによって除去される。
【0019】
本例のクリーニング装置13Yは、像担持体2Yを向いた側に開口を有するクリーニングケース34Yと、基端部がそのクリーニングケース34Yに固定支持され、先端部が像担持体2Yの表面に圧接して、該像担持体2Y上の転写残トナーを除去するクリーニングブレード35Yと、除去されたトナーを図示していない廃トナーボトルに搬送する廃トナースクリュー36Yとを有している。帯電ローラ7Yには、直流に交流成分の重畳された帯電電圧が印加されているので、クリーニング装置13Yを通過した像担持体2Yが帯電ローラ7Yを通るとき、除電と同時に帯電され、次の作像に備える。
【0020】
上述したところと全く同様にして、図1に示した第2乃至第4の像担持体2C,2M,2BK上にシアントナー像、マゼンタトナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成され、これらのトナー像がイエロートナー像の転写された中間転写体3上に順次重ねて一次転写され、中間転写体3上に合成トナー像が形成される。トナー像転写後の各像担持体2C,2M,2BK上の転写残トナーがクリーニング装置により除去されることも第1の像担持体2Yの場合と変わりはない。図1に示すように、第2乃至第4の像担持体2C,2M,2BKのまわりにも第1の像担持体2Yのまわりに設けられた各作像装置と同じく作用する作像装置が配置されているが、図1には、これらの作像装置に対して、第1の像担持体2Yのまわりに設けられた作像装置に付した符号のYの代りにC,M,BKを添えた符号を付してある。
【0021】
一方、図1に示すように、画像形成装置本体1内の下部には、例えば転写紙より成る記録媒体Pを収容した給紙カセット14と、給紙ローラ15を有する給紙装置16が配置され、給紙ローラ15の回転によって最上位の記録媒体Pが矢印B方向に送り出される。送り出された記録媒体は、レジストローラ対17によって、所定のタイミングで支持ローラ4に巻き掛けられた中間転写体3の部分と、これに対置された二次転写ローラ18との間に給送される。このとき、二次転写ローラ18には所定の転写電圧が印加され、これによって中間転写体3上の合成トナー像が記録媒体Pに二次転写される。
【0022】
合成トナー像を二次転写された記録媒体はさらに上方に搬送されて定着装置19を通り、このとき記録媒体上のトナー像が熱と圧力の作用により定着される。定着装置19を通過した記録媒体は、排紙ローラ対20によって、画像形成装置本体1の上部の排紙部22に排出される。また、トナー像転写後の中間転写体3上に付着する転写残トナーはクリーニング装置24によって除去される。
【0023】
画像形成装置本体1内の上部には、イエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの各色のトナーを収容したトナーボトル37Y,37C,37M,37BKが配置され、その各トナーボトルから、その各色のトナーが図示していない搬送路を通して、各現像装置9Y,9C,9M,9BKにそれぞれ補給される。
【0024】
上述のように、本例の画像形成装置は、各像担持体2Y,2C,2M,2BKに形成された互いに異なる色のトナー像を、中間転写体3より成る転写材に転写して記録画像を得るように構成されているが、各像担持体に形成されたトナー像を記録媒体に直に重ねて転写するように構成することもできる。この場合には、その記録媒体が、各像担持体にそれぞれ形成された互いに異なる色のトナー像を転写される転写材を構成する。
【0025】
図2に示した帯電ローラ7Yより成る帯電装置、現像装置9Y及びクリーニング装置13Yは、像担持体2Yにトナー像を形成するための作像装置を構成するものであり、これは、他の像担持体2C,2M,2BKのまわりに設けられた帯電ローラ7C,7M,7BK、現像装置9C,9M,9BK及びクリーニング装置13C,13M,13BKも同様である。ここで、表面にトナー像が形成される各像担持体2Y乃至2BKと、その各像担持体にトナー像を形成するための少なくとも1つの作像装置とが、それぞれ一体的に組み付けられたプロセスカートリッジ40Y,40C,40M,40BKとして構成され、本例の画像形成装置は、かかるプロセスカートリッジを複数個有し、その各像担持体2Y乃至2BKにそれぞれ形成された互いに異なる色のトナー像を転写材の一例である中間転写体3に転写して記録画像を得るように構成されている。
【0026】
本例の画像形成装置においては、図2に示すように、現像ケース10Yとクリーニングケース34Yが一体化されたユニットケース41Yとして形成され、像担持体2Yがそのユニットケース41Yに回転自在に組み込まれ、当該像担持体2Yと、現像装置9Yと、クリーニング装置13Yと帯電ローラ7Yが一体的に組み付けられてプロセスカートリッジ40Yが構成されている。他の各像担持体2C,2M,2BKと、そのまわりにそれぞれ設けられた作像装置によっても、全く同様なプロセスカートリッジ40C,40M,40BKがそれぞれ構成されている。このように、像担持体と帯電装置と現像装置とクリーニング装置の全てを一体化してプロセスカートリッジを構成する代りに、像担持体と一部の作像装置とによってプロセスカートリッジを構成してもよい。例えば、像担持体と、その像担持体にトナー像を形成するための帯電装置と現像装置とクリーニング装置の少なくとも1つとによってプロセスカートリッジを構成することができる。各プロセスカートリッジ40Y乃至40BKは、画像形成装置本体1に対して、図1及び図2の紙面に対して垂直な方向に着脱できるように構成されている。
【0027】
図1及び図2に示すように、画像形成装置本体1内には、その画像形成装置本体1に固定されたガイド42Y,42C,42M,42BKが設けられ、その各ガイド42Y乃至42BKは、画像形成装置本体1に対する各プロセスカートリッジ40Y乃至40BKの脱着時に該プロセスカートリッジを下から支えて案内するほぼ水平な支え面43Y,43C,43M,43BKを有しており、各プロセスカートリッジを案内する各ガイド42Y乃至42BKの支え面43Y乃至43BKは、各プロセスカートリッジの高さ位置に対応して、互いに高さ位置が異なっていて、その各支え面が段々状に配置されている。各ガイド42Y乃至42BKと、各プロセスカートリッジ40Y,40C,40M,40BKのユニットケースには、光書き込み装置8から出射したレーザビームLが各像担持体2Y乃至2BKに至り得るように、光透過窓44Y,44C,44M,44BKがそれぞれ形成されている。
【0028】
また、ドラム状に形成された各像担持体2Y乃至2BKの軸線方向各端部にはフランジ部材がそれぞれ固定されている。図3は、第1の像担持体2Yと、その軸線方向各端部に固定されたフランジ部材50Y,51Yを示している。この像担持体2Yの内部に位置決め軸52Yが挿入され、各フランジ部材50Y,51Yが、その位置決め軸52Yに対し、その軸線方向に摺動可能に嵌合している。また、画像形成装置の本体フレーム60は、該画像形成装置の手前側に位置する一方の側板60Aと、当該画像形成装置の奥側に位置する他方の側板60Bとを有し、像担持体2Yを画像形成装置の本体フレーム60に対して位置決めする位置決め軸52Yの基端側53Yは、本体フレーム60の他方の側板60Bに支持され、該位置決め軸52Yの自由端側54Yは、本体フレーム60の一方の側板60Aに着脱可能に取り付けられた面板55に形成されている位置決め穴56Yに、直に又は他の部材を介して嵌合して支持されている。すなわち、本体フレーム60の一方の側板60Aは、図1に示したプロセスカートリッジ40Y乃至40BK、中間転写体3、光書き込み装置8などの各要素の手前側に配置され、この側板60Aには、開口45(図1には二点鎖線で示す)が形成され、この開口45が、図3に示すように面板55によって閉鎖され、その面板55が本体フレーム60に対して着脱可能に取り付けられている。図示した例では、面板55の下部が、図示していないヒンジを介して本体フレーム60の一方の側板60Aに回動可能に連結され、この面板55を図3に矢印E方向に回動することにより、該面板55を本体フレーム60の一方の側板60Aに対して、その所定の位置から外すことができる。このとき、位置決め軸52Yの自由端側54Yが面板55に形成された位置決め穴56Yから外れる。このように面板55を本体フレーム60に対して外すことにより、開口45を開放できるので、ここを通して各プロセスカートリッジ40Y乃至40BKを脱着することができる。また、面板55を矢印Eと逆の矢印F方向に回動して該面板55を図3に示したように本体フレーム60に取り付けると、一方の側板60Aに突設された位置決めピン57が面板55に形成された孔58に嵌合して、面板55が本体フレーム60に対して正しく位置決めされると共に、位置決め軸52Yが面板55の位置決め穴56Yに嵌合し、その位置決め軸52Yが本体フレーム60に対して位置決めされ、これに伴って像担持体2Yが本体フレーム60に対して正しく位置決めされる。面板55は本体フレーム60に対して、例えばねじなどのロック手段により着脱可能に固定される。
【0029】
また、本例の位置決め軸52Yは、本体フレーム60に対して回転不能に固定され、かかる位置決め軸52Yに像担持体2Yが、これに固定されたフランジ部材50Y,51Yを介して回転自在に支持され、フランジ部材51Yに形成されたギア59Yが、これに噛み合う他の駆動ギアにより駆動されて像担持体2Yが回転駆動される。像担持体2Yを位置決め軸52Yに対して回転不能に支持し、該位置決め軸52Yを本体フレーム60に回転自在に支持し、該軸52Yを駆動装置により駆動して、像担持体2Yを回転駆動するように構成することもできる。
【0030】
以上、図3を参照して、第1の像担持体2Yと、その像担持体2Yの支持に関連する構成を説明したが、他の像担持体2C,2M,2BKも全く同様に構成されている。図4は、その各像担持体2Y,2C,2M,2BK用の位置決め軸52Y、52C、52M、52BKが面板55に形成された各位置決め穴56Y,56C,56M,56BKに嵌合した状態を示している。このように、本例の画像形成装置においては、各像担持体2Y,2C,2M,2BKをそれぞれ位置決めする位置決め軸52Y,52C,52M,52BKの基体側は、画像形成装置の本体フレーム60に支持され、該位置決め軸52Y乃至52BKの自由端側は、本体フレーム60に着脱可能に取り付けられた面板55に形成されている位置決め穴56Y乃至56BKに直接又は他の部材を介して嵌合して支持されるように構成されている。かかる構成により、各像担持体2Y乃至2BKの相対位置精度を高めることができる。
【0031】
ところが、先にも説明したように、従来のこの種の画像形成装置においては、面板に形成された各位置決め穴を各位置決め軸に嵌合するとき、大きな力を必要とし、その作業を容易に行うことができなかった。
【0032】
そこで、本例の画像形成装置においては、面板55を図3に矢印Fで示した方向に回動させて、該面板55を本体フレーム60に取り付けるとき、少なくとも2つの位置決め軸が、面板55に形成された位置決め穴に同時に嵌合することがないように、該面板55と各位置決め軸52Y乃至52BKが構成されている。複数の位置決め軸52Y乃至52BKに、複数の位置決め穴56Y乃至56BKが同時に嵌合することがないように構成するのである。このように構成すれば、面板55を本体フレーム60に対して取り付け、各位置決め穴56Y乃至56BKに各位置決め軸52Y乃至52BKを嵌合するとき、従来よりも小さな力で楽に作業を行うことができる。
【0033】
図4は、面板55に形成された各位置決め穴56Y乃至56BKに各位置決め軸52Y乃至52BKをそれぞれ嵌合して、該面板55を本体フレーム60の一方の側板60Aに固定したときの状態を示しているが、このとき面板55に形成された各位置決め穴56Y乃至56BKから突出した各位置決め軸52Y乃至52BKの突出長さをそれぞれGY,GC,GM,GBKとする。ここで、図4の(a)においては、上記各突出長さがGY>GC>GM>GBKに設定されている。このため、面板55を本体フレーム60に取り付けるとき、図1に示した中間転写体3より成る転写材の移動方向Aに関して、最上流側に位置する像担持体2Y用の位置決め軸52Yが、最初に、面板55に形成された位置決め穴56Yに嵌合し、次いで、順次、転写材の移動方向に関して下流側に位置する像担持体2C,2M,2BK用の位置決め軸52C,52M,52BKが、面板55に形成された位置決め穴56C,56M,56BKに嵌合する。
【0034】
図4の(a)に示した構成とは異なり、各位置決め軸52Y乃至52BKの各突出長さをGY<GC<GM<GBKに設定すれば、面板55を本体フレーム60に取り付けるとき、転写材の移動方向Aに関して最下流側に位置する像担持体2BK用の位置決め軸52BKが、最初に、面板55に形成された位置決め穴56BKに嵌合し、次いで、順次、転写材の移動方向Aに関して上流側に位置する像担持体2M,2C,2Y用の位置決め軸52M,52C,52Yが、面板55に形成された位置決め穴56M,56C,56Yに嵌合する。
【0035】
上述したいずれの例においても、面板55を本体フレーム60に取り付けるとき、各位置決め軸52Y乃至52BKが、面板55に形成された各位置決め穴56Y乃至56BKに1つずつ順々に嵌合するので、従来よりもはるかに小さな力で所定の作業を行うことができる。
【0036】
また、図4の(b)は面板55を平坦に形成し、同図の(c)は当該面板55を曲折形成して、その各面板55から突出した位置決め軸52Y乃至52BKの突出長さGY,GC,GM,GBKを調整した例を示している。また、図4の(d)は、各位置決め軸52Y乃至52BKを、軸受61Y乃至61BKを介して位置決め穴56Y乃至56BKに嵌合し、各位置決め軸の軸線方向における各軸受61Y乃至61BKの位置を調整し、各位置決め軸52Y乃至52BKの先端から、各軸受61Y乃至61BKの軸線方向中央部までの距離HY,HC,HM,HBKを調整した例を示している。これらの図に示した例においては、GY=GBK>GC=GMに設定され、或いはHY=HBK>HC=HMに設定されており、これによって、面板55を本体フレーム60に取り付けるとき、図1に示した中間転写体3より成る転写材の移動方向Aに関して最上流側に位置する像担持2Y用の位置決め軸52Yと、最下流側に位置する像担持体2BK用の位置決め軸52BKが、これらの像担持体2Y,2BKの間に位置する像担持体2C,2M用の位置決め軸52C,52Mよりも先に、面板55に形成された位置決め穴56Y,56BKに嵌合する。かかる構成によっても、楽に面板55を本体フレーム60に対する所定の位置に楽に取り付けることができる。
【0037】
上述した各例から判るように、面板55を本体フレーム60に取り付けるとき、少なくとも2つの位置決め軸52Y乃至52BKが、面板55に形成された位置決め穴56Y乃至56BKに同時に嵌合することがないように、該面板55を本体フレーム60に固定したときに、該面板55に形成された各位置決め穴56Y乃至56BKから突出した各位置決め軸52Y乃至52BKの突出長さGY,GC,GM,GBKを設定することができる。或いは、各位置決め軸52Y乃至52BKが軸受61Y乃至61BKを介して面板55に形成された各位置決め穴56Y乃至56BKに嵌合し、面板55を本体フレーム60に取り付けるとき、少なくとも2つの位置決め軸が、面板55に形成された位置決め穴に同時に嵌合することがないように、各軸受61Y乃至61BKの位置を設定することもできる。
【0038】
また、図1に示した画像形成装置においては、転写材が、複数の像担持体2Y乃至2BKからトナー像を一次転写される中間転写体3により構成され、この中間転写体3が支持ローラ4,5,6などと共に転写ユニット62を構成している。このように、中間転写体3を含む転写ユニット62は、前述の面板55によって画像形成装置の本体フレームに対して位置決めされる。例えば、支持ローラ4が、面板55に形成された位置決め孔(図示せず)に回転可能に嵌合することにより、転写ユニット62が面板55に対して位置決めされ、これによって各像担持体2Y乃至2BKと中間転写体3が正しく位置決めされる。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、面板を本体フレームに取り付けるとき、楽にその取付作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例を示す断面図である。
【図2】第1の像担持体と、そのまわりに設けられた作像装置の拡大断面図である。
【図3】像担持体と、その位置決め軸と、画像形成装置の本体フレームと、面板との関係を示す部分断面図である。
【図4】位置決め軸と面板との関係を示す部分断面平面図である。
【符号の説明】
2Y,2C,2M,2BK 像担持体
52Y,52C,52M,52BK 位置決め軸
53Y 基端側
54Y 自由端側
55 面板
56Y,56C,56M,56BK 位置決め穴
60 本体フレーム
GY,GC,GM,GBK 突出長さ
Claims (8)
- 表面にトナー像が形成される複数の像担持体を有し、各像担持体に形成された互いに異なる色のトナー像を転写材に転写して記録画像を得る画像形成装置であって、各像担持体をそれぞれ位置決めする位置決め軸の基端側は、画像形成装置の本体フレームに支持され、該位置決め軸の自由端側は、前記本体フレームに着脱可能に取り付けられた面板に形成されている位置決め穴に直接又は他の部材を介して嵌合して支持される画像形成装置において、
前記面板を本体フレームに取り付けるとき、少なくとも2つの位置決め軸が、面板に形成された位置決め穴に同時に嵌合することがないように、該面板と各位置決め軸を構成したことを特徴とする画像形成装置。 - 各位置決め軸が、面板に形成された各位置決め穴に順々に嵌合する請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記面板を本体フレームに取り付けるとき、前記転写材の移動方向に関して最上流側に位置する像担持体用の位置決め軸が、最初に、面板に形成された位置決め穴に嵌合し、次いで、順次、転写材の移動方向に関して下流側に位置する像担持体用の位置決め軸が、面板に形成された位置決め穴に嵌合する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記面板を本体フレームに取り付けるとき、前記転写材の移動方向に関して最下流側に位置する像担持体用の位置決め軸が、最初に、面板に形成された位置決め穴に嵌合し、次いで、順次、転写材の移動方向に関して上流側に位置する像担持体用の位置決め軸が、面板に形成された位置決め穴に嵌合する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記面板を本体フレームに取り付けるとき、前記転写材の移動方向に関して最上流側に位置する像担持体用の位置決め軸と、最下流側に位置する像担持体用の位置決め軸が、これらの像担持体の間に位置する像担持体用の位置決め軸よりも先に、面板に形成された位置決め穴に嵌合する請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記面板を本体フレームに取り付けるとき、少なくとも2つの位置決め軸が、面板に形成された位置決め穴に同時に嵌合することがないように、該面板を本体フレームに固定したときに、該面板に形成された各位置決め穴から突出した各位置決め軸の突出長さを設定した請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記各位置決め軸が軸受を介して面板に形成された各位置決め穴に嵌合し、前記面板を本体フレームに取り付けるとき、少なくとも2つの位置決め軸が、面板に形成された位置決め穴に同時に嵌合することがないように、前記各軸受の位置が設定されている請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記転写材が中間転写体により構成され、該中間転写体を含む転写ユニットが前記面板によって本体フレームに対して位置決めされる請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
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