JPH11162158A - メモリ装置および画像生成装置 - Google Patents

メモリ装置および画像生成装置

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JPH11162158A
JPH11162158A JP9328834A JP32883497A JPH11162158A JP H11162158 A JPH11162158 A JP H11162158A JP 9328834 A JP9328834 A JP 9328834A JP 32883497 A JP32883497 A JP 32883497A JP H11162158 A JPH11162158 A JP H11162158A
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JP
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data
signal
latch
latches
input
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JP9328834A
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English (en)
Inventor
Takeshi Sarutani
武司 猿谷
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い動作周波数でも安定して動作し、回路規模
が小さく消費電力の少ない半導体装置上に構成するのに
好適なFIFO形式のメモリ装置が要望されている。 【解決手段】FIFOメモリ装置100にライトイネー
ブル信号WEおよびデータDATAinが印加される
と、データはクロックCLKの立ち上がりで、入力レジ
スタ110に記憶され、ライトイネーブル信号は、クロ
ックイネーブラー150に入力され、次のサイクルのク
ロックがハイレベルの期間のみハイレベルであるような
ラッチ用信号が生成される。このラッチ用信号とライト
ポインタ部140からのラッチ選択信号に基づいて、ラ
イト信号WAを生成し入力レジスタ110のデータを記
憶するラッチ120-k(k=1〜4)に印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば半導体チ
ップ上に形成され、ラッチを用いながら高速動作が可能
な先入れ先出し形式(以降、FIFO(First In First
Out)形式と言う。)のメモリ装置、および、そのFIF
O形式のメモリ装置を用いて、3次元画像の生成を効率
よく行うことのできる画像生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】入力したデータを入力した順に読み出す
いわゆるFIFOメモリは、種々の電子回路において広
く使用されている。特に近年、あらゆる電子機器におい
て処理速度の向上が図られているため、結果的に各処理
部間でのデータの処理速度に差異が生じたり、適切に同
期をとってデータを転送することが難しくなるなどの問
題が生じており、これを解決するために、各処理部間に
緩衝部としてFIFOメモリを設けることが多くなって
いる。たとえば、CAD装置やゲーム機器などに用いら
れる3次元画像を生成する画像処理装置などは、座標変
換やテクスチャマッピング、各画素に対する特殊効果処
理などの、多数の画素に対して所定の処理を高速に行う
各種の処理部が順次接続されて構成されている。そし
て、これらの各処理部の間におけるデータ転送を高速か
つ適切に行うために、FIFOメモリが随所に使用され
ている。
【0003】そのようなFIFOメモリには種々の構成
のものがあるが、高速な動作が必要な場合には、通常、
記憶素子としてレジスタを用いたFIFOメモリが用い
られる。このレジスタタイプのFIFOメモリは、一般
的には、入力されるデータを一旦記憶する入力レジス
タ、実際にデータを記憶する複数のレジスタ、その複数
のレジスタの出力のいずれか1つを選択するマルチプレ
クサ、出力データを一旦記憶する出力レジスタ、およ
び、データを記憶するレジスタやデータを読み出すレジ
スタを選択しデータの読み書きを制御する制御部などに
より構成される。
【0004】また、半導体チップ上に回路を構成する場
合には、前述したレジスタを用いたFIFOメモリより
も回路規模が小さく消費電力も小さい、記憶装置として
ラッチを用いたFIFOメモリが用いられる場合があ
る。このラッチタイプのFIFOメモリは、基本的には
前述したレジスタタイプのFIFOメモリの主な記憶素
子がラッチとなったのみで、その他の構成は同じであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たラッチタイプのFIFOメモリは、高速動作が難し
く、前述したたとえば3次元画像生成装置などには適用
できないという問題がある。
【0006】具体的に図6を参照して説明する。図6
は、従来のラッチタイプのFIFOメモリの動作を説明
するためのタイムチャートであり、信号CLKはFIF
Oメモリに入力されるクロック、信号DATAinはF
IFOメモリに対する入力データ、信号WEはFIFO
メモリに対するライトイネーブル信号、信号LATCH
_WEは内部のラッチに対する記憶制御信号、信号FI
FOinはラッチに対して入力されるデータ、信号FI
FOoutはラッチからの出力データ、信号REはFI
FOメモリに対するリードイネーブル信号である。図6
に示すように、通常のラッチタイプのFIFOメモリ
は、FIFOメモリに対して外部から入力されたライト
イネーブル信号WEと、書き込みデータDATAinの
両方を入力レジスタで一旦記憶し、クロックに同期した
ラッチ用書き込み信号LATCH_WEと書き込み用デ
ータDATAを生成し、これに基づいてラッチのデータ
を記憶している。
【0007】そのためこのままでは、図示のごとく、ラ
ッチに対してホールドタイムを確保できなかったり、連
続してデータを記録する場合にクロストークが生じて適
切にデータを記憶できないという問題が生じる。そこで
通常は、データ線に所定の遅延量を有するディレイライ
ンを入れ、ホールドタイムを維持するようにしている。
しかしながら、このようなディレイラインを使用する
と、その固定の遅延量により、クロックの周波数を上げ
て処理速度を速くするというような、高速化を行えなく
なるという問題が生じる。その結果、特に、前述したよ
うな、高速処理が要求される画像生成装置などにこのラ
ッチタイプのFIFOメモリを使用することはできなく
なる。
【0008】そのため、高速動作が要求される場合に
は、前述したようなレジスタタイプのFIFOメモリを
使用せざるを得ないことになる。しかし、レジスタタイ
プのFIFOメモリは、回路規模が大きい、すなわち半
導体チップ上に形成した場合には使用ゲート数が大きく
なる上に、消費電力も大きくなるため、半導体チップ上
に形成して用いる場合には好ましくない。たとえば、前
述したような画像生成装置は、処理が複雑で回路規模が
大きいため、半導体チップ上に構成しようとした場合に
は少しでも回路を簡単にする必要があり、レジスタタイ
プのFIFOメモリを使用するのは好ましくない。
【0009】このように、既存のFIFOメモリでは、
レジスタタイプおよびラッチタイプのいずれのFIFO
メモリであっても、高速な処理が要求される回路に適用
して半導体チップ上に形成するFIFOメモリとしては
好ましくなく、より好適なFIFOメモリが要求されて
いる。
【0010】したがって本発明の目的は、高い動作周波
数でも安定して動作し、回路規模が小さく消費電力の少
ない半導体装置上に構成するのに好適なFIFO形式の
メモリ装置を提供することにある。また本発明の他の目
的は、所定の画像処理を、小さい回路規模かつ少ない消
費電力で、高い動作周波数で高速に行うことのできる、
半導体装置上に構成するのに好適な画像処理装置を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、入力レジスタにデータを記憶する際の基準となって
いるクロック信号に基づいて、データが入力レジスタに
記憶されるタイミングのほぼ中間のタイミングで、ラッ
チにデータを記憶するための記憶制御信号が所定の信号
レベルに変化しそのデータがラッチに記憶されるように
した。
【0012】したがって本発明のメモリ装置は、順次入
力されるデータを、たとえばクロック信号の立ち上がり
などの所定のタイミングで記憶する入力レジスタと、各
々、所定の記憶制御信号が所定の信号レベルになった時
に入力レジスタに記憶されたデータを記憶する複数のラ
ッチと、順次入力されるデータがその複数のラッチに順
に記憶されるように、複数のラッチに対する所定の記憶
制御信号を生成する手段であって、たとえばクロック信
号の立ち下がりなどの、入力レジスタにデータが記憶さ
れた所定のタイミングのほぼ中間のタイミングで、記憶
制御信号が前記所定の信号レベルとなるように、その記
憶制御信号を生成する記憶制御手段と、要求に応じて前
記複数のラッチのいずれかを順に選択し、そのラッチに
記憶されたデータを入力された順に読み出す出力制御手
段とを有する。
【0013】このような本発明のメモリ装置において
は、順次入力されるデータを、入力レジスタにクロック
信号に同期した所定のタイミングで一時的に記憶し、そ
の順次入力され一時的に記憶されたデータを複数のラッ
チに順に記憶し、要求に応じて出力制御手段が前記複数
のラッチのいずれかを順に選択し、前記複数のラッチに
記憶されたデータを、前記入力された順に読み出す。そ
の際に、記憶制御手段は、入力レジスタへデータが記憶
されるタイミングの略中間のタイミングで信号が所定の
変化をするような記憶制御信号を生成し、データを記憶
するラッチに印加する。これによりその信号が印加され
たラッチは、その記憶制御信号がその所定の変化により
所定のレベルとなった時に、入力レジスタに記憶されて
いたデータを記憶する。
【0014】また本発明の画像生成装置は、3次元画像
を生成するために、たとえば各画素に対して順次高速に
処理する各処理部の間に、本発明のFIFO形式のメモ
リ装置を適用した。すなわち、本発明の画像生成装置
は、任意の3次元立体モデルが、少なくとも3次元位置
情報を有する頂点によって示される基本多角形の集合と
して示されている3次元画像データの、その基本多角形
の頂点に対して所定の座標変換を行う座標変換手段と、
その基本多角形の頂点のデータに基づいてその基本多角
形の画素データを生成する画素データ生成手段と、生成
された画素データを順次記憶する前述した本発明のFI
FO形式のメモリ装置と、生成された各画素データを順
次FIFO形式のメモリ装置より読み出し、所望のテク
スチャパタンを用いてテクスチャマッピングし、表示用
3次元画像データを生成するテクスチャマッピング手段
と、生成された表示用3次元画像データとして記憶する
画像メモリと、記憶された表示用3次元画像データより
所望の領域のデータを読み出し表示用画面データとして
出力する出力手段とを有する。
【0015】このような本発明の画像生成装置において
は、任意の3次元立体モデルが、少なくとも3次元位置
情報を有する頂点によって示される基本多角形の集合と
して示されている3次元画像データに対して、まず座標
変換手段において、その基本多角形の前記頂点に対して
所望の座標変換を行い、その座標変換された基本多角形
の頂点のデータに基づいて画素データ生成手段において
各画素データを生成する。その生成された画素データ
は、順次FIFOメモリを介してテクスチャマッピング
手段に入力され、所望のテクスチャパタンを用いてテク
スチャマッピングされ、所定の画像メモリに記憶され
る。そして、記憶された画像データより所望の領域のデ
ータが読み出され、表示用に出力される。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
1〜図5を参照して説明する。本実施の形態において
は、家庭用ゲーム機などに適用される任意の3次元物体
モデルに対する所望の3次元画像を、ディスプレイ上に
高速に表示する3次元コンピュータグラフィックシステ
ムに、本発明のFIFO形式のメモリ装置を適用した場
合について説明する。
【0017】まず、その本発明のメモリ装置を適用す
る、3次元コンピュータグラフィックシステムについて
図1を参照して説明する。この3次元コンピュータグラ
フィックシステムは、立体モデルを単位図形である三角
形(ポリゴン)の張り合わせとして表現しておき、この
ポリゴンを描画することで表示画面の各画素の色を決定
しディスプレイに表示するポリゴンレンダリング処理を
行うシステムである。また、3次元コンピュータグラフ
ィックシステム1においては、平面を表わす(x、y)
座標のほかに、奥行きを表わすz座標を用いて3次元物
体を表わし、またこのx、y、zの3つの座標で3次元
空間内の任意の1点を特定する。
【0018】図1は、その3次元コンピュータグラフィ
ックシステム1の構成を示すブロック図である。3次元
コンピュータグラフィックシステム1は、入力部2、3
次元画像生成装置3および表示装置4を有する。また、
3次元画像生成装置3は、ジオメトリ演算部32、パラ
メータ演算部33、画素発生部34、FIFOメモリ装
置100、マッピング部35、テクスチャメモリ36、
メモリ制御部37、画像メモリ38およびディスプレイ
制御部39を有する。
【0019】まず、各部の構成・機能について説明す
る。入力部2は、3次元画像生成装置3に対して、表示
対象の立体モデルのデータを入力する。本実施の形態に
おいては、3次元コンピュータグラフィックシステム1
は家庭用ゲーム機に適用されているので、入力部2は、
その家庭用ゲーム機のゲーム自体を制御する主制御装置
などに接続される。その主制御装置においては、ゲーム
の進行状況などに基づいて表示する画面を決定し、その
画面表示に必要な立体モデルを選択し、その表示方法の
情報を生成する。したがって入力部2は、これらの情報
を、家庭用ゲーム機の主制御装置より受け取り、3次元
画像生成装置3へ入力するのに適した形態に変換するな
どして3次元画像生成装置3に入力する。具体的には、
入力部2は、前述したような表示する立体モデルのポリ
ゴンデータを3次元画像生成装置3のジオメトリ演算部
32に入力する。また、その入力されるポリゴンのデー
タは、各頂点のx,y,z座標データおよびカラー、透
明度、テクスチャなどの付随データである。
【0020】ジオメトリ演算部32は、入力部2より入
力されたポリゴンを、3次元空間中の所望の位置に配置
させその位置におけるポリゴンデータを生成する。具体
的には、ポリゴンの各頂点(x、y、z)ごとに、並進
変換、平行変換および回転変換などの幾何学的変換処理
(ジオメトリ変換処理という場合もある)を行う。ジオ
メトリ変換処理を行ったポリゴンデータは、パラメータ
演算部33に出力される。
【0021】パラメータ演算部33は、ジオメトリ演算
部32から入力されたポリゴンのデータ、すなわち、ポ
リゴンの各頂点のデータに基づいて、画素発生部34に
おいてポリゴン内部の画素データを発生するために必要
なパラメータを求め、画素発生部34に出力する。具体
的にはたとえば、カラー、奥行きおよびテクスチャの傾
きの情報などを求める。
【0022】画素発生部34は、ジオメトリ演算部32
でジオメトリ変換処理が行われたポリゴンデータ、およ
び、パラメータ演算部33で求められたパラメータに基
づいて、ポリゴンの各頂点間を線型補間してポリゴン内
部およびエッジ部分の画素データを発生する。また画素
発生回路34は、画素データの表示に対応した所定の2
次元平面上でのアドレスの生成を行う。生成された画素
データおよびアドレスは順次FIFOメモリ装置100
に入力される。
【0023】FIFOメモリ装置100は、画素発生部
34で生成された画素データおよびアドレスを順次記憶
するとともに、マッピング部35より入力順に順次読み
出されるバッファとしてのFIFOメモリである。この
FIFOメモリ装置100の構成については後に詳述す
る。
【0024】マッピング部35は、FIFOメモリ装置
100より画素発生部34で生成された画素データおよ
びアドレスを読み出し、その画素データに対して、テク
スチャメモリ36に格納されているテクスチャデータを
用いて、テクスチャマッピング処理を行う。テクスチャ
マッピング処理を行った画素データおよびアドレスは、
メモリ制御部37に出力する。
【0025】テクスチャメモリ36は、マッピング部3
5でテクスチャマッピングする際に用いるテクスチャパ
タンを記憶しておくメモリである。
【0026】メモリ制御部37は、マッピング部35か
ら入力される画素データおよびアドレス、および、既に
画像メモリ38に記憶されている対応する画素データに
基づいて、新たな画素データを生成し、画像メモリ38
に記憶する。すなわち、メモリ制御部37は、マッピン
グ部35から入力されるアドレスに対応した画素データ
を画像メモリ38から読み出し、その画素データと、マ
ッピング部35から入力された画素データとを用いて、
所望の画素演算処理を行い、得られた画素データを画像
メモリ38へ書き込む。また、メモリ制御部37は、デ
ィスプレイ制御部39から表示領域が指定された場合に
は、その表示領域の画素データを、画像メモリ38から
読み出し、ディスプレイ制御部39に出力する。
【0027】画像メモリ38は、表示用の画像データを
記録するメモリであり、同時にアクセスすることができ
る2つのメモリバッファ、フレームバッファとZバッフ
ァを有する。フレームバッファには、各画素のカラー情
報であるフレームデータが格納される。また、Zバッフ
ァには、各画素の奥行き情報(Z値)であるZデータが
格納される。
【0028】ディスプレイ制御部39は、メモリ制御部
37を介して画像メモリ38より読み出した表示領域の
画素データを、表示装置4により表示可能なたとえば所
定のアナログ信号に変換し、表示装置4に出力する。な
お、これに先立ちディスプレイ制御部39は、メモリ制
御部37に対して、表示すべき表示領域の画素データの
要求を行う。
【0029】表示装置4は、本実施の形態においては、
通常家庭などで用いられているビデオ入力端子などを有
するテレビジョン受信機である。3次元画像生成装置3
のディスプレイ制御部39からは、ビデオ信号入力端子
を介してアナログビデオ信号が入力され、その信号に基
づいて3次元映像を画面上に表示する。
【0030】次に、この3次元コンピュータグラフィッ
クシステム1の動作について説明する。まず、家庭用ゲ
ーム機のゲーム自体を制御する主制御装置などにおい
て、表示する3次元画像が決定されると、その画面表示
に必要な立体モデルの情報が入力部2に入力される。入
力部2はこの情報に基づいて、その画像を表示するため
の立体モデルのポリゴンデータを3次元画像生成装置3
に入力する。3次元画像生成装置3に入力された各ポリ
ゴンデータは、まず、ジオメトリ演算部32において、
画面表示のために3次元空間中の所望の位置に配置され
るように、並進変換、平行変換および回転変換などのジ
オメトリ変換処理が行われる。
【0031】次に、座標変換の行われたポリゴンデータ
に対して、パラメータ演算部33においてポリゴン内部
の画素データを発生するために必要なパラメータが求め
られ、画素発生部34において、実際にポリゴンの各頂
点間を線型補間してポリゴン内部およびエッジ部分の画
素データが発生される。発生された画素データは、FI
FOメモリ装置100を介して順次マッピング部35に
入力され、マッピング部35において、テクスチャメモ
リ36に記録されているテクスチャパタンデータを参照
して、テクスチャマッピング処理が行われ、生成された
画素データがメモリ制御部37を介して画像メモリ38
に記憶される。
【0032】画像メモリ38に記憶された画素データ
は、同様の経路により入力される他の画素データや任意
の制御データに基づいて適宜所望の処理が行われる。こ
れにより画像メモリ38には常に最新の画像データが格
納され、画面表示に供される。すなわち、表示装置4に
表示するための所定の領域のデータの出力の要求がディ
スプレイ制御部39からメモリ制御部37に対して行わ
れ、その領域の画素データが適宜画像メモリ38から読
み出され、ディスプレイ制御部39において画面表示用
の所定の信号に変換され、表示装置4に出力される。こ
れにより、表示装置4には、所望の画像が画面に表示さ
れる。
【0033】次に、本発明に係わるFIFOメモリ装置
100について図2〜図4を参照して説明する。前述し
たように、3次元コンピュータグラフィックシステム1
においては各構成部が順次所定の処理を行うことにより
画面表示用の所望の画像データを生成しているが、各構
成部間における、処理結果のデータの出力と処理対象の
データの要求は、同期して行われているわけではない。
たとえば、マッピング部35では画素発生部34で生成
された画素データに対してテクスチャマッピングの処理
が施されるが、画素発生部34で画素データを生成する
タイミングと、マッピング部35における処理対象の画
素データの要求タイミングとは、一致していない。そこ
で、このタイミングの差を吸収するために、FIFOメ
モリ装置100が画素発生部34とマッピング部35と
の間に設けられている。
【0034】このような、3次元コンピュータグラフィ
ックシステム1に適用して好適な、FIFOメモリ装置
100の構成を図2に示す。FIFOメモリ装置100
は、ラッチにより構成され、たとえば32ビット幅のデ
ータを記憶する4段のFIFOメモリである。FIFO
メモリ装置100は、入力レジスタ(REG)110、
第1〜第4のラッチ(LATCH)120-1〜12
-4、出力レジスタ(REG)130、ライトポインタ
部(Wpointer)140、クロックイネーブラー(CLOCK
ENABLER)150、ライトレディ信号生成部(WRDY G
en)160、リードポインタ部(Rpointer)170およ
びリードレディ信号生成部(RRDY Gen)180を有
する。
【0035】まず、各部の構成・機能について説明す
る。入力レジスタ110は、FIFOメモリ装置100
に入力されるデータDATAinを一旦記憶しておくレ
ジスタであり、ライトイネーブル信号WEがアクティブ
時のクロックCLKの立ち上がりタイミングで入力デー
タDATAinを記憶する。
【0036】第1〜第4のラッチ部120-1〜120-4
は、各々入力されるデータを記憶する記憶素子である。
第1〜第4のラッチ部120-1〜120-4には、そのデ
ータ入力端子に入力レジスタ110に記憶されたデータ
FIFOinが各々印加されており、後述するライトポ
インタ部140およびクロックイネーブラー150によ
り生成されたライト信号WAが印加されたいずれか1つ
のラッチ部120-i(i=1〜4)にそのデータが記憶
される。また、後述するリードポインタ部170により
生成されるリード信号RAが印加されたいずれか1つの
ラッチ部120-j(j=1〜4)に記憶されていたデー
タが、第1〜第4のラッチ部120-1〜120-4からの
出力データFIFOoutとして、出力レジスタ130
に出力される。
【0037】この各ラッチ部120-k(k=1〜4)の
内部の構成を図3に示す。ラッチ部120-kは、ラッチ
121、インバータ122および出力ゲート123が図
示のごとく接続された構成である。ラッチ121は、実
際にデータを記憶するラッチであり、入力されるライト
信号WAがローレベルに落ちた時の入力データFIFO
inが記憶される。インバータ122は、出力ゲート1
23に印加するための、ラッチ部120-kに入力される
リード信号RAの反転信号を生成する。
【0038】出力ゲート123は、ラッチ121の出力
を、出力レジスタ130に有効に出力するか否かを制御
するゲートであり、ラッチ部120-kに入力されるリー
ド信号RAおよびその反転信号により制御される。出力
ゲート123は、そのラッチ部120-kに対して有効な
リード信号RAが入力された時に、出力ゲート123を
有効にしてラッチ121に記憶されていたデータが出力
ゲート123に出力されるようにする。また、有効なリ
ード信号が入力されていない時には、出力レジスタ13
0に対する出力信号をハイインピーダンス状態にし、他
の出力ゲート123-m(m≠k)から出力されるデータ
が、適切に出力レジスタ130に入力されるようにす
る。
【0039】出力レジスタ130は、リードポインタ部
170より出力されるリード信号RAに基づいて、第1
〜第4のラッチ部120-1〜120-4のいずれか1つの
ラッチ部120-k(k=1〜4)より出力されるデータ
FIFOoutを記憶し、FIFOメモリ装置100か
らの出力データDATAoutとして出力する。出力レ
ジスタ130は、新たなラッチ部120-kからのデータ
が印加された最初のクロックCLKの立ち上がりでデー
タを記憶する。
【0040】ライトポインタ部140は、入力されるデ
ータを記憶するラッチ部120-i(i=1〜4)を指定
する選択信号生成部である。ライトポインタ部140
は、たとえば、2ビットのカウンタとデコーダからな
り、ライトイネーブル信号WEが入力されるごとにカウ
ンタを順次カウントアップし、そのカウント値をデコー
ダでデコードし、第1〜第4のラッチ部120-1〜12
-4に対して各々出力されている選択信号のいずれか1
つをアクティブにする。なお、ライトポインタ部140
は、後述するライトレディ信号生成部160により書き
込み可能状態となっている時のみ有効となる。
【0041】クロックイネーブラー150は、入力され
るライトイネーブル信号WEおよびクロックCLKに基
づいて、入力レジスタ110から出力されるデータの安
定している期間に、第1〜第4のラッチ部120-1〜1
20-4において適切にデータの取り込みができるよう
な、ラッチ用信号LATCH_WEを生成する。このク
ロックイネーブラー150の内部の構成を図4に示す。
図示のごとく、クロックイネーブラー150は、ラッチ
151とAND素子152を有する。
【0042】ラッチ151には、図示のごとくライトイ
ネーブル信号WEとクロックCLKが入力されている。
したがって、ラッチ151には、クロックCLKがハイ
レベルからローレベルになる時のライトイネーブル信号
WEの値が、クロックCLKが再びローレベルになるま
での間保持される。そして、AND素子152におい
て、そのラッチ151の出力とクロックCLKのAND
をとっている。このような構成のクロックイネーブラー
150により、クロックCLKがローレベルからハイレ
ベルになるときにライトイネーブル信号WEがハイレベ
ルであった時、それに続くクロックCLKがハイレベル
の期間だけハイレベルとなるような信号が生成される。
【0043】入力レジスタ110は、クロックCLKの
立ち上がりでデータを記憶するので、ラッチ用信号LA
TCH_WEの立ち下がり時はこの入力レジスタ110
におけるデータ変化の周期の中間付近となり、これを第
1〜第4のラッチ部120−1〜120−4におけるラ
ッチに用いれば、セットアップタイムおよびホールドタ
イムとも十分確保された状態でデータをラッチすること
ができる。
【0044】なお、このクロックイネーブラー150で
生成されたラッチ用信号LATCH_WEが、前述した
ライトポインタ部140において生成された各ラッチ部
120-i(i=1〜4)に対する選択信号と、図示せぬ
ライト信号生成部でANDが取られることにより、第1
〜第4のラッチ部120-1〜120-4に印加されるライ
ト信号WAが生成される。すなわち、ライトポインタ部
140からの選択信号がアクティブになっているラッチ
部120-iに対してのみ、ラッチ用信号LATCH_W
Eがライト信号WAとして印加される。
【0045】ライトレディ信号生成部160は、FIF
Oメモリ装置100にデータをさらに記憶することがで
きるか否かを示すライトレディ信号WRDYを生成する
回路である。ライトレディ信号生成部160は、ライト
ポインタ部140およびリードポインタ部170におい
て管理されている、第1〜第4のラッチ部120-1〜1
20-4に対するデータの記憶状態に基づいて、第1〜第
4のラッチ部120-1〜120-4の全てが記憶されて未
だ読み出されていないデータで存在する状態か否かを検
出し、1つのラッチ部120-k(k=1〜4)でもその
ようなデータが存在しなかった場合には、さらなるデー
タの記憶が可能としてライトレディ信号WRDY信号を
アクティブにする。
【0046】リードポインタ部170は、データを読み
出すラッチ部120-j(j=1〜4)を指定するリード
信号生成部である。リードポインタ部170は、たとえ
ば、2ビットのカウンタとデコーダからなり、リードイ
ネーブル信号REが入力されるごとにカウンタを順次カ
ウントアップし、そのカウント値をデコーダでデコード
し、第1〜第4のラッチ部120-1〜120-4に対して
各々出力されているリード信号RAのいずれか1つをア
クティブにする。なお、リードポインタ部170は、後
述するリードレディ信号生成部180により読出し可能
状態となっている時のみ有効となる。
【0047】リードレディ信号生成部180は、FIF
Oメモリ装置100に未出力のデータが存在するか否か
を示すリードレディ信号RRDYを生成する回路であ
る。リードレディ信号生成部180は、ライトポインタ
部140およびリードポインタ部170において管理さ
れている、第1〜第4のラッチ部120-1〜120-4
対するデータの記憶状態に基づいて、第1〜第4のラッ
チ部120-1〜120-4に記憶されたが読み出されてい
ないデータが存在するか否かを検出し、そのようなデー
タが存在している場合には、読出し可能としてリードレ
ディ信号RRDY信号をアクティブにする。
【0048】次に、FIFOメモリ装置100の動作に
ついて図5を参照して説明する。図5において、信号C
LKはFIFOメモリ装置100に入力されているクロ
ック、信号DATAinはFIFOメモリ装置100に
対する入力データ、信号WEはFIFOメモリ装置10
0に対するライトイネーブル信号、信号LATCH_W
Eはクロックイネーブラー150の出力信号、信号FI
FOinは、第1〜第4のラッチ部120-1〜120-4
に対する入力データ、信号FIFOoutは第1〜第4
のラッチ部120-1〜120-4からの出力データ、信号
REはFIFOメモリ装置100に対するリードイネー
ブル信号、信号WRDYはライトレディ信号、信号RR
DYはリードレディ信号である。なお、クロックCLK
の上の番号は、説明を容易にするために付した各サイク
ルを示す番号である。また、サイクル1においては、コ
ンピュータ10の各構成部は初期状態にリセットされて
いるものとする。
【0049】まず、サイクル1においては、何らデータ
は記憶されていないので、ライトレディ信号WRDYは
レディ(ハイレベル)に、リードレディ信号RRDYは
ノットレディ(ローレベル)になっている。このような
状態において、FIFOメモリ装置100にデータを記
憶するためには、ライトイネーブル信号をハイにし、記
録すべきデータD0をFIFOメモリ装置100に印加
する(サイクル1)。これにより、このデータD0は、
サイクル1とサイクル2の間のクロックCLKの立ち上
がりで、入力レジスタ110に記憶される。また、ライ
トイネーブル信号は、クロックイネーブラー150に入
力され、同じくサイクル1とサイクル2の間のクロック
CLKの立ち上がりでラッチ151にラッチされる。そ
の結果、クロックイネーブラー150からは、サイクル
2のクロックCLKがハイレベルの期間のみハイレベル
であるようなラッチ用信号LATCH_WEが出力され
る。
【0050】このラッチ用信号LATCH_WEが、ラ
イトポインタ部140から出力されている第1〜第4の
ラッチ部120-1〜120-4のいずれかを選択する選択
信号に基づいて、たとえば第1のラッチ120-1にライ
ト信号WAとして印加される。第1〜第4のラッチ部1
20-1〜120-4には、すでに入力レジスタ110に記
憶されているデータFIFOinが印加されているの
で、サイクル2のラッチ用信号LATCH_WEが立ち
下がる時に、このデータD0が第1のラッチ部120-1
に記憶される。なお、ライトポインタ部140において
は、このライト信号WAの生成の後、この場合はサイク
ル2とサイクル3の間のクロックCLKの立ち上がり
で、ライトポインタ部140のカウンタをカウントアッ
プし、次にデータを記憶するラッチ部120-iを選択す
る選択信号を生成するようにしておく。
【0051】また、このデータの書き込みによりFIF
Oメモリ装置100に読み出されるデータが記憶された
ことになり、リードレディ信号生成部180により、リ
ードレディ信号がレディ(ハイレベル)にされる(サイ
クル3)。そして、リードレディ信号RRDYがレディ
になることにより、リードポインタ部170より適切な
リード信号RAが出力されるようになる。この時点で
は、リードポインタ部170内のカウンタはリセットさ
れており第1のラッチ部120-1を示す値を保持してい
るので、これに基づいて第1のラッチ部120-1に対す
るリード信号RAが出力される。その結果、第1のラッ
チ部120-1の出力ゲート123がオンされ、第1のラ
ッチ部120-1のラッチ121に記憶されているデータ
D0が出力レジスタ130の入力端子に接続されている
データ線上に出力される(サイクル3)。なお、サイク
ル1において、外部よりリードイネーブル信号REが入
力されているが、この時はリードレディ信号RRDYは
ノットレディ(ローレベル)なので、この信号REはリ
ードポインタ部170において無視される。
【0052】図5においては、サイクル2においてFI
FOメモリ装置100に対してデータD1が印加されて
いるが、この時のライトイネーブル信号WEはローレベ
ルなので、このデータD1に対しては何ら処理が行われ
ない。サイクル3〜5においては、ライトイネーブル信
号をハイレベルにした状態で、記録すべきデータD2〜
D4が印加されている。したがって、前述したのと同様
に、これらのデータは、まず、各サイクルの次のサイク
ルとの間のクロックの立ち上がりで入力レジスタ110
に格納され、図示のごとく各サイクルの中央付近で立ち
下がるラッチ用信号LATCH_WEに基づいて、第2
〜第4のラッチ部120-2〜120-4に各々記憶され
る。
【0053】サイクル4においてリードイネーブル信号
REが入力されると、リードポインタ部170はこれに
基づいて内部のカウンタをアップし、第2のラッチ部1
20-2を選択するリード信号RAを生成し、第2のラッ
チ部120-2に印加される。これにより、第2のラッチ
部120-2に記憶されているデータD2が、出力レジス
タ130に対して出力される。なお、この時、リードポ
インタ部170内のカウントアップと同時に、それまで
第1のラッチ部120-1に対して印加されていたリード
信号RAは無効となる。図5に示す例においては、サイ
クル7およびサイクル10,11においてリードイネー
ブル信号REが入力され、これにより前述したのと同様
に、リードポインタ部170の内部のカウンタがカウン
トアップされ、第3のラッチ部120-3、および、第
4,第1のラッチ部120-4,120-1が順に選択さ
れ、それらに記憶されていたデータD3,D4,D6が
順に出力される。
【0054】なお、サイクル9においてデータD8がF
IFOメモリ装置100に記憶された時点で、FIFO
メモリ装置100には未読出しのデータが4個記憶され
たことになり、第1〜第4のラッチ部120-1〜120
-4にはもはやデータの記録が不可能になる。そこで、ラ
イトレディ信号生成部160は、この状態を検出し、ラ
イトレディ信号WRDYをノットレディ(ローレベル)
にし、以後データの入力が行われないようにしている。
この状態は、サイクル10においてリードイネーブル信
号が入力され、データが読み出されることにより解消
し、サイクル12からは再びライトレディ信号WRDY
がレディ(ハイレベル)になっている。
【0055】このように、本実施の形態のFIFOメモ
リ装置100においては、第1〜第4のラッチ部120
-1〜120-4に実際にデータを書き込むためのラッチ用
信号LATCH_WEは、通常用いられているようなデ
ューティー比が50%程度のクロックCLKを使用して
いる場合には、各サイクルの中心付近の時間に立ち下が
っている。ラッチ部120に印加されるデータは、各サ
イクルの区切りでクロックCLKに同期して切り替えら
れるので、このラッチ用信号LATCH_WEは、デー
タの変化から最も遠い位置で変化しており、従来のよう
なホールドタイムやセットアップタイムが足りずに、正
確にデータが記録できないというような問題が生じな
い。
【0056】そしてこのような構成であれば、遅延素子
を用いた場合などのように絶対的な遅延時間をセットし
て、ホールドタイムを確保しているものではないので、
回路全体の動作周波数を上げた場合においても好適に対
応することができる。すなわち、本実施の形態のFIF
Oメモリ装置100は、基本的な素子の遅延時間におけ
る動作周波数の限界まで高速にFIFOメモリ装置10
0を動作させることができる。また、ラッチ用信号LA
TCH_WEの立ち下がり時間は、クロックCLKのデ
ューティー比で制御することができるので、高速に動作
させた時の微妙なラッチ用信号の制御などにも対応する
ことができる。
【0057】すなわち、本実施の形態のFIFOメモリ
装置100は、ラッチを用いながら、レジスタにより構
成したのと同じように、高速で安定した動作をさせるこ
とができる。そして本実施の形態のFIFOメモリ装置
100は、ラッチを記憶素子として使用しているので、
レジスタを用いて構成したFIFOメモリ装置に比べて
回路規模を非常に小さくすることができる。したがっ
て、特に半導体基板上にFIFOメモリ装置を形成する
場合などには、本実施の形態のFIFOメモリ装置10
0を用いれば、レジスタを用いたFIFOメモリ装置に
比べて、回路規模が小さくなり、それにより消費電力も
少なくなり、非常に有効である。
【0058】また、本実施の形態のFIFOメモリ装置
100においては、第1〜第4のラッチ部120-1〜1
20-4から出力レジスタ130へのデータの出力を、出
力ゲート123により制御しており、従来のようなマル
チプレクサを有していない。その結果、これによっても
回路規模を相当小さくすることができる。
【0059】そして、このような構成のFIFOメモリ
装置100を、たとえば前述したような3次元コンピュ
ータグラフィックシステム1の3次元画像生成装置3に
適用する、具体的にはたとえば、画素発生部34で生成
された画素データを、FIFOメモリ装置100を介し
てマッピング部35に入力するようにすれば、各構成部
間をより簡単な回路で高速に接続することができる。3
次元画像生成装置3のような比較的回路規模の大きな装
置を半導体上に形成する場合には、各部の回路規模を少
しでも小さくし、消費電力を少なくする必要がある。そ
のような場合に、3次元画像生成装置3で用いられるF
IFOメモリ装置として本実施の形態のFIFOメモリ
装置100を用いれば、ゲート数をより少なくし、消費
電力を少なくし、その上高速に動作させることができる
ので、非常に有効である。その結果、これまで半導体上
に形成できなかったような、たとえば3次元画像を生成
するような所望の高速な処理を行う画像処理装置を、半
導体上に形成することができ、小型で安価な画像処理装
置を提供することができる。
【0060】なお、本発明は本実施の形態に限られるも
のではなく、種々の改変が可能である。たとえば、本実
施の形態のFIFOメモリ装置100は、4段のFIF
Oメモリであったが、この段数は任意でよい。また、本
実施の形態においては、FIFOメモリ装置100の適
用例として、3次元画像生成装置を例示したが、このF
IFOメモリ装置は通常のFIFOメモリとして、任意
好適な装置に適用可能である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高い動作周波数でも安定して動作する、すなわち高速に
動作し、回路規模が小さく、消費電力が少なく、したが
って半導体装置上に構成するのに好適な、FIFO形式
のメモリ装置を提供することができる。また、所定の画
像処理を、小さい回路規模かつ少ない消費電力で、高い
動作周波数で高速に行うことのできる、半導体装置上に
構成するのに好適な画像処理装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のFIFOメモリ装置を適用する3次元
コンピュータグラフィックシステム1の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明の一実施の形態のFIFOメモリの構成
を示す回路図である。
【図3】図2に示したFIFOメモリのラッチ部の内部
の構成を示す回路図である。
【図4】図2に示したFIFOメモリのクロックイネー
ブラーの内部の構成を示す回路図である。
【図5】図2に示したFIFOメモリ装置の動作を説明
するためのタイミングチャートである。
【図6】従来のラッチを使用したFIFOメモリ装置の
動作を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…3次元コンピュータグラフィックシステム、2…入
力部、3…3次元画像生成装置、4…表示装置、32…
ジオメトリ演算部、33…パラメータ演算部、34…画
素発生部、35…マッピング部、36…テクスチャメモ
リ、37…メモリ制御部、38…画像メモリ、39…デ
ィスプレイ制御部、100…FIFOメモリ装置、11
0…入力レジスタ、120…ラッチ部、121…ラッ
チ、122…インバータ、123…出力ゲート、130
…出力レジスタ、140…ライトポインタ部、150…
クロックイネーブラー、151…ラッチ、152…AN
D素子、160…ライトレディ信号生成部、170…リ
ードポインタ部、180…リードレディ信号生成部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】順次入力されるデータを、クロック信号に
    同期した所定のタイミングで記憶する入力レジスタと、 各々、所定の記憶制御信号が所定の信号レベルになった
    時に前記入力レジスタに記憶されたデータを記憶する複
    数のラッチと、 前記順次入力されるデータが前記複数のラッチに順に記
    憶されるように、前記複数のラッチに対する前記所定の
    記憶制御信号を生成する手段であって、前記入力レジス
    タにデータが記憶される所定のタイミングの略中間のタ
    イミングで、当該記憶制御信号が前記所定の信号レベル
    となるように、前記記憶制御信号を生成する記憶制御手
    段と、 要求に応じて前記複数のラッチのいずれかを順に選択
    し、前記複数のラッチに記憶されたデータを、前記入力
    された順に読み出す出力制御手段とを有するメモリ装
    置。
  2. 【請求項2】前記記憶制御手段は、 前記入力されるデータが前記複数のラッチに順に記憶さ
    れるように、前記複数のラッチのいずれかを選択する選
    択信号を生成する記憶ラッチ選択手段と、 前記データが入力された場合に、当該データが前記入力
    レジスタに記憶された前記クロック信号の所定のタイミ
    ングに続く前記略中間のタイミングで、信号レベルが所
    定の変化をするラッチ信号を生成する制御信号波形生成
    手段と、 前記生成されたラッチ信号および前記ラッチの選択信号
    に基づいて、当該ラッチ信号が前記選択されたラッチに
    のみ印加されるような前記記憶制御信号を生成する記憶
    制御信号生成手段とを有する請求項1記載のメモリ装
    置。
  3. 【請求項3】前記出力制御手段は前記複数のラッチ各々
    に対して設けられ、当該ラッチの出力を出力端子に出力
    するか否かを制御する出力ゲートと、 前記複数のラッチに記憶されたデータを入力された順に
    読み出すように、前記複数のラッチのいずれかを選択
    し、当該ラッチの前記出力ゲートに、当該ラッチの出力
    を出力端子に出力させる出力制御信号を印加する出力ラ
    ッチ選択手段とを有する請求項1記載のメモリ装置。
  4. 【請求項4】前記入力レジスタは、前記クロック信号の
    立ち下がり、または、立ち上がりのいずれかのタイミン
    グで前記データを記憶し、 記憶制御信号生成手段は、前記クロック信号の立ち上が
    り、または、立ち下がりの前記入力レジスタとは異なる
    方のタイミングで前記記憶制御信号が前記所定の信号レ
    ベルとなるように、前記記憶制御信号を生成する請求項
    1記載のメモリ装置。
  5. 【請求項5】前記クロック信号は、前記入力レジスタに
    記憶されたデータが前記ラッチに適切に記憶できるよう
    なデューティー比の信号であることを特徴とする請求項
    4記載のメモリ装置。
  6. 【請求項6】前記入力レジスタ、前記複数のラッチ、前
    記記憶制御手段および前記出力制御手段が、集積回路と
    して構成されていることを特徴とする請求項1記載のメ
    モリ装置。
  7. 【請求項7】前記複数のラッチに、前記記憶され未だ読
    み出されていないデータが存在することを示すリードレ
    ディ信号を生成するリードレディ信号生成手段と、 前記複数のラッチに、新たにデータを記憶可能なラッチ
    が存在することを示すライトレディ信号を生成するライ
    トレディ信号生成手段とをさらに有する請求項1記載の
    メモリ装置。
  8. 【請求項8】任意の3次元立体モデルが、少なくとも3
    次元位置情報を有する頂点によって示される基本多角形
    の集合として示されている3次元画像データの、当該基
    本多角形の前記頂点に対して所定の座標変換を行う座標
    変換手段と、 前記基本多角形の頂点のデータに基づいて、当該基本多
    角形の画素データを生成する画素データ生成手段と、 前記生成された画素データを順次記憶するFIFOメモ
    リと、 前記生成された各画素データを順次前記FIFOメモリ
    より読み出し、所望のテクスチャパタンを用いてテクス
    チャマッピングし、表示用3次元画像データを生成する
    テクスチャマッピング手段と、 前記生成された表示用3次元画像データとして記憶する
    画像メモリと、 前記記憶された表示用3次元画像データより所望の領域
    のデータを読み出し表示用画面データとして出力する出
    力手段とを有し、 前記FIFOメモリは、 順次入力される画素データを、クロック信号に同期した
    所定のタイミングで記憶する入力レジスタと、 各々、所定の記憶制御信号が所定の信号レベルになった
    時に前記入力レジスタに記憶された画素データを記憶す
    る複数のラッチと、 前記順次入力される画素データが前記複数のラッチに順
    に記憶されるように、前記複数のラッチに対する前記所
    定の記憶制御信号を生成する手段であって、前記入力レ
    ジスタに画素データが記憶されるタイミングの略中間の
    タイミングで、当該記憶制御信号が前記所定の信号レベ
    ルとなるように、前記記憶制御信号を生成する記憶制御
    手段と、 前記テクスチャマッピング手段からの読み出し要求に応
    じて、前記複数のラッチのいずれかを順に選択し、前記
    複数のラッチに記憶されたデータを、前記入力された順
    に読み出す出力制御手段とを有する画像生成装置。
  9. 【請求項9】前記出力制御手段は前記複数のラッチ各々
    に対して設けられ、当該ラッチの出力を出力端子に出力
    するか否かを制御する出力ゲートと、 前記複数のラッチに記憶された画素データを入力された
    順に読み出すように、前記複数のラッチのいずれかを選
    択し、当該ラッチの前記出力ゲートに、当該ラッチの出
    力を出力端子に出力させる出力制御信号を印加する出力
    ラッチ選択手段とを有する請求項8記載の画像生成装
    置。
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