JPH11161161A - 地図表示装置 - Google Patents

地図表示装置

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JPH11161161A
JPH11161161A JP32889297A JP32889297A JPH11161161A JP H11161161 A JPH11161161 A JP H11161161A JP 32889297 A JP32889297 A JP 32889297A JP 32889297 A JP32889297 A JP 32889297A JP H11161161 A JPH11161161 A JP H11161161A
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Pending
Application number
JP32889297A
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English (en)
Inventor
Takanori Fujiwara
孝紀 藤原
Junichi Sawada
純一 澤田
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地図に書加えるべき情報を、容易にかつ確実
に書換える。 【解決手段】 情報媒体42には、地図媒体41に記憶
された地図データに重ねて表示するべき情報を表す情報
データが記憶される。情報媒体42が取付けられて情報
データを読出す情報読出し部33は、描画・表示制御部
34と共に本体部12に備えられる。描画・表示制御部
34は、処理部35に制御されて、地図媒体41が記憶
する地図データが表す地図に情報読出し部33が読出し
た情報データが表す情報を重ねた映像を表す映像信号を
作成し、映像信号を入出力部13の表示部38に与えて
表示させる。これによって、地図に重ねるべき情報を、
容易に書換えることができ、また無線通信と比較して情
報データを確実に受渡すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地図データが表す
地図を表示する地図表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のナビゲーション装置は、たとえば
ナビゲーション装置を搭載する搭載車両の現在位置およ
び経路探索処理によって探索した推薦経路を搭載車両の
乗員に提示するために、表示装置にデジタルデータであ
る地図データが表す地図を表示する地図表示装置として
動作する。この地図データは、一般的には、CD−RO
Mに記憶されていることが多い。
【0003】たとえば、ナビゲーション装置を消防車に
搭載して消防活動時に用いる場合、表示された地図に消
火栓の位置が記載されることが望まれるが、CD−RO
Mに記憶された現行の一般的な地図データには消火栓の
位置に関するデータが含まれていないので、表示された
地図に消火栓の位置が記載されない。このため、地図デ
ータに消火栓の位置に関するデータをナビゲーション装
置の操作者自身が任意に書加えることが望まれるが、C
D−ROMに記載されたデータを後から書換えることは
困難である。ゆえに、消火栓の位置を記載した地図を表
示するには、CD−ROMを、消火栓の位置を含む地図
データを記憶した新たなCD−ROMに交換する必要が
あるので、手間がかかる。また、ナビゲーション装置を
救急車に搭載して救急活動時に用いる場合、表示された
地図に関連して近隣の病院の空きベッド数が表示される
ことが望まれるが、空きベッド数のように日々変化する
情報をCD−ROMに記憶させることは困難なので、空
きベッド数を表示させることは困難である。
【0004】CD−ROMに記憶される地図データが表
す地図に消火栓の最新の位置等の他の情報を書加えるた
めの地図表示装置の従来技術として、特公平7−972
61号公報の地図表示システムが挙げられる。地図表示
システムは、消防局に設置される基地局側装置と、消防
車に設置されて基地局側装置と無線通信によって接続さ
れ、かつ複数の地図データがCD−ROMに記憶される
移動体側装置とから構成される。基地局側装置は、移動
体側装置のCRTディスプレイが表示するべき地図デー
タを指定するためのCD−ROMのセクタ番号と、消火
栓および危険物を示す図形の形状を表す形状データと、
該図形を表示するべきCRTディスプレイの画面内の座
標を表す画面座標データとを、移動体側装置に無線を介
して送信する。移動体側装置は、CD−ROM内で送信
されたセクタ番号のセクタに記憶される地図データが表
す地図をCRTディスプレイに表示させ、さらにCRT
ディスプレイ内の画面座標データが表す座標に、形状デ
ータが表す図形を重ねて表示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】地図表示システムでは
移動体側装置は無線通信によって形状データと画面座標
データとを入手している。無線通信は、1回の送信にお
いて送信することができるデータ容量が有限なので、送
信するべきデータが該データ容量以上である場合はたと
えばデータを分けて送信する必要があり、送信に時間が
かかることがある。また無線通信の受信状態は移動体側
装置と基地局側装置との位置関係および電磁波を伝達す
る空間の状態に応じて頻繁に変化し、このために受信状
態が悪化した場合には送信されたデータをすべて誤りな
く受信することが困難なので、データの欠落が生じるこ
とがある。さらにまた、移動体側装置は受信したデータ
を記憶するメモリを備える必要があるので、システム全
体の部品点数が増加するため、システムの製造コストが
増加する。
【0006】本発明の目的は、予め定める地図データが
表す地図に追加するべき情報を、容易かつ確実に地図に
加えて表示することができる地図表示装置を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、地図を表す地
図データを処理する地図データ処理部と、地図を表示可
能な表示手段を含む地図出力部とを具備し、前記地図デ
ータ処理部は、前記地図データを記憶する地図データ記
憶手段と、前記地図データ記憶手段に記憶された前記地
図データを読出す地図データ読出し手段と、前記地図に
追加して表示される情報を表す情報データを記憶する情
報データ記憶媒体と、前記情報データ記憶媒体に記憶さ
れた前記情報データを読出す情報データ読出し手段と、
前記情報データ読出し手段が読出した情報データを前記
地図データ読出し手段が読出した前記地図データに重ね
て前記表示手段に表示させる表示制御手段とを含み、前
記情報データ記憶媒体は、前記情報データ読出し手段に
着脱自在に装着されることを特徴とする地図表示装置で
ある。
【0008】本発明に従えば、地図表示装置は、表示制
御手段によって、情報データ記憶媒体に記憶された情報
データが表す情報を、地図に重ねて表示する。ゆえに、
地図に追加して記載したい情報がある場合、情報データ
記憶媒体の記憶内容だけを変更すれば良いので、地図デ
ータ記憶手段の記憶内容を変更する必要がない。したが
って、地図データ記憶手段に記憶されるデータの書換え
が困難である場合も、表示手段に表示される地図の記載
を容易に書換えることができる。すなわち、地図の記載
のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0009】また、この地図表示装置は地図出力部と地
図データ処理部とを含んで構成され、情報データ読取り
手段は地図データ処理部に含まれる。ゆえに、情報デー
タ読取り手段と表示制御手段とは同じ部内にあるので、
データを取扱う2つの手段が別個の部にそれぞれ含まれ
る場合に両手段を接続するために必要となる伝送手段を
用いる必要がない。すなわち、情報データ読取り手段と
表示制御手段とを、伝送手段を介在させることなく直結
することができる。したがって、情報データ読取り手段
と表示制御手段との間のデータの伝達速度を、通信手段
を介在させた場合よりも向上させることができる。
【0010】本発明は、地図を表す地図データを処理す
る地図データ処理部と、地図を表示可能な表示手段を含
む地図出力部とを具備し、地図出力部は、前記地図に追
加して表示される情報を表す情報データを記憶する情報
データ記憶媒体と、前記情報データ記憶媒体に記憶され
た前記情報データを読出す情報データ読出し手段と、情
報データ読出し手段が読出した情報データを送信する伝
送手段とをさらに含み、地図データ処理部は、前記地図
データを記憶する地図データ記憶手段と、前記地図デー
タ記憶手段に記憶された前記地図データを読出す地図デ
ータ読出し手段と、前記伝送手段が送信した情報データ
を前記地図データ読出し手段が読出した前記地図データ
に重ねて前記表示手段に表示させる表示制御手段とを含
み、前記情報データ記憶媒体は、前記情報データ読出し
手段に着脱自在に装着されることを特徴とする地図表示
装置である。
【0011】本発明に従えば、地図表示装置は、表示制
御手段によって、情報データ記憶媒体に記憶された情報
データが表す情報を地図に重ねて表示する。したがって
請求項1と同じ理由から、地図データ記憶手段に記憶さ
れるデータの書換えが困難である場合も、表示手段に表
示される地図の記載を容易に書換えることができる。
【0012】また、この地図表示装置は地図出力部と地
図データ処理部とを含んで構成され、情報データ読取り
手段は地図出力部に含まれる。地図出力部は表示手段を
操作者が目視しやすくするために車室内の操作者の手の
届き易い場所に設置されることが多い。このため、地図
出力部に情報データ読取り手段を備えさせておくと、情
報データ記憶媒体を情報データ読取り手段に取付ける動
作がしやすい。したがって、情報データ記憶媒体の取換
えを容易に行うことができる。
【0013】本発明は、前記情報データが表す前記情報
は、消防および救急に関する情報であることを特徴とす
る。
【0014】本発明に従えば、情報データは、消防およ
び救急に関する情報を表す。これによって、表示手段に
表示される地図に消防および救急に関する情報を書加え
ることができるので、表示手段に表示される地図を参照
することによって消防および救急活動を円滑に行うこと
ができる。また、情報データを地図データ記憶手段とは
別の記憶媒体に記憶させているために、情報データの書
換えが容易なので、情報データが消防および救急に関す
る最新の情報を表すように頻繁に書換えることができ
る。ゆえに、表示手段に表示される地図に消防および救
急に関する最新の情報を表示させることができるので、
消防および救急活動をさらに円滑に行うことができる。
【0015】本発明は、図形を表示可能な表示領域を有
する表示手段と、地図を表す地図データを記憶する地図
データ記憶手段と、消防および救急に関する情報を表す
情報データを記憶する情報データ記憶手段と、前記情報
データ記憶手段に記憶された前記情報データを前記地図
データ記憶手段に記憶された前記地図データに重ねて前
記表示手段に表示させる表示制御手段とを含むことを特
徴とする地図表示装置である。
【0016】本発明に従えば、地図表示装置は、表示制
御手段によって、情報データ記憶手段体に記憶された情
報データが表す消防および救急に関する情報を、地図に
重ねて表示する。ゆえに、情報データ記憶手段に消防お
よび救急に関する情報を表す情報データを記憶させてお
けば、地図データ記憶手段の記憶内容を変更することな
く、表示手段に表示される地図に消防および救急に関す
る情報を容易に書加えることができる。消防および救急
に関する情報は予め情報データ記憶手段に記憶されてい
るので、たとえば、従来技術の公報の地図表示システム
のように無線通信を用いて消防に関する情報を表すデー
タを取得する場合に問題になったデータの欠落が発生し
ない。すなわち、情報および救急に関する情報を表す情
報データを情報データ記憶手段に記憶させておくことに
よって、表示制御手段は情報データを確実に取得するこ
とができる。
【0017】本発明は、前記情報データは、消火栓の地
図上の位置と予め定める図形とを表す消火栓情報データ
を含み、前記表示制御手段は、消火栓情報データが表す
図形を、前記地図データが表す地図上で消火栓情報デー
タが表す位置に重ねて表示させることを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、情報データに上述の消火
栓情報データを予め含ませておき、かつ地図が表示手段
に表示された状態で表示制御手段が上述のように動作す
る。これによって、表示手段に表示された地図内の消火
栓の地図上の位置に、予め定める図形を書加えることが
できる。したがって、地図表示装置の操作者は、表示手
段を目視することによって消火栓の位置を知ることがで
きるので、消火栓を用いた消火活動を円滑に行うことが
できる。
【0019】本発明は、前記消火栓情報データは、消火
栓の口の方位を表す方位データを含み、消火栓情報デー
タが表す図形の形状は、消火栓の口の向きに応じて異な
ることを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、表示手段に表示された地
図には、各消火栓の地図上の位置に、その位置に存在す
る消火栓の口の方位に応じた形状の図形が重ねて表示さ
れる。これによって、地図表示装置の操作者は、表示手
段を目視することによって、消火栓の位置とその消火栓
の口の方位とを同時に知ることができるので、消火栓を
用いた消火活動をさらに円滑に行うことができる。
【0021】本発明は、前記情報データは、緊急水利の
地図上の位置と予め定める図形とを表す緊急水利情報デ
ータを含み、前記表示制御手段は、緊急水利情報データ
が表す図形を前記地図データが表す地図上で緊急水利情
報データが表す位置に重ねて表示させることを特徴とす
る。
【0022】本発明に従えば、情報データに上述の緊急
水利情報データを予め含ませておき、かつ地図が表示手
段に表示された状態で表示制御手段が上述のように動作
する。緊急水利とは、たとえば、池、井戸、および通常
使用されないことになっている消火栓を指す。これによ
って、表示手段に表示された地図内の緊急水利の地図上
の位置に、予め定める図形を書加えることができる。し
たがって、地図表示装置の操作者は、表示手段を目視す
ることによって緊急水利の位置を知ることができるの
で、緊急水利を用いた消火活動を円滑に行うことができ
る。
【0023】本発明は、前記情報データは、病院の地図
上の位置と予め定める図形とを表す病院情報データを含
み、前記表示制御手段は、病院情報データが表す図形
を、前記地図データが表す地図上で病院情報データが表
す位置に重ねて表示させることを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、情報データに上述の病院
情報データを予め含ませておき、かつ地図が表示手段に
表示された状態で表示制御手段が上述のように動作す
る。これによって、表示手段に表示された地図内の病院
の地図上の位置に、予め定める図形を書加えることがで
きる。したがって、地図表示装置の操作者は、表示手段
を目視することによって病院の位置を知ることができる
ので、救急活動において素早く患者を病院に運ぶことが
できる。
【0025】本発明は、前記地図データ記憶手段または
前記情報データ記憶手段は、前記地図データ記憶手段に
記憶された地図上にある病院の名称および種類を表す名
称データをさらに記憶し、前記表示制御手段は、前記情
報データが表す図形が重ねられた地図に関連して、表示
された地図上の病院の名称および種類を名称データに基
づいて前記表示手段にさらに表示させることを特徴とす
る。
【0026】本発明に従えば、表示手段には、地図に関
連して、表示された地図上の病院の名称および種類が表
示される。病院の種類とは、たとえば内科および外科等
の診療科目の区別を指す。これによって、地図表示装置
の操作者は、表示手段を目視することによって病院の位
置ならびにその位置の病院の名称および種類を同時に知
ることができるので、救急活動において患者を運ぶ病院
を、患者の病状を考慮して適確に選ぶことができる。
【0027】本発明は、前記情報データ記憶手段は、前
記病院情報データが表す位置の病院の名称と手術の可否
とを表す手術可否データをさらに記憶し、前記表示制御
手段は、前記情報データが表す図形が重ねられた地図に
関連して、手術可否データが表す病院の名称と手術の可
否とを前記表示手段にさらに表示させることを特徴とす
る。
【0028】本発明に従えば、表示手段には、地図に関
連して、表示された地図上の病院の名称および手術の可
否が表示される。これによって、地図表示装置の操作者
は、表示手段を目視することによって病院の位置ならび
にその位置の病院の名称および手術の可否を同時に知る
ことができるので、救急活動において患者を運ぶ病院
を、患者が手術を必要としているか否かを考慮して適確
に選ぶことができる。
【0029】本発明は、前記情報データ記憶手段は、前
記病院情報データが表す病院の名称と空いているベッド
の数とを表すベッド数データをさらに記憶し、前記表示
制御手段は、前記情報データが表す図形が重ねられた地
図に関連して、ベッド数データが表す病院の名称と空い
ているベッドの数とを前記表示手段にさらに表示させる
ことを特徴とする。
【0030】本発明に従えば、表示手段には、地図に関
連して、表示された地図上の病院の名称および空きベッ
ドの数が表示される。これによって、地図表示装置の操
作者は、表示手段を目視することによって病院の位置な
らびにその位置の病院の名称および空きベッドの数を同
時に知ることができるので、救急活動においてベッドが
空いている病院を選んで患者を運ぶことができる。
【0031】本発明は、前記情報データは、風の向きを
表す風向き情報データを含むことを特徴とする。
【0032】本発明に従えば、表示制御手段は、風向き
情報データが表す風の向きを表示手段に表示した地図に
重ねて表示する。これによって、地図表示装置の操作者
は、表示手段を目視することによって風の向きを知るこ
とができるので、風の向きを考慮して消火活動を行うこ
とができる。たとえば、現在延焼している場所から風に
起因して火災が広がることを未然に防止することができ
る。
【0033】本発明は、前記情報データは、風の強さを
表す風強さ情報データをさらに含むことを特徴とする。
【0034】本発明に従えば、表示制御手段は、風向き
情報データが表す風の向きと風強さ情報データが表す風
の強さとを表示手段に表示した地図に重ねて表示する。
これによって、地図表示装置の操作者は、表示手段を目
視することによって風の向きおよび強さを知ることがで
きるので、風の向きと強さとを同時に考慮して消火活動
を行うことができる。
【0035】
【発明の実施の形態】図1(A)は、本発明の第1実施
形態の地図表示装置であるナビゲーション装置4の電気
的構成を表すブロック図である。図1(B)は、ナビゲ
ーション装置4の本体部12の具体的な電気的構成を表
すブロック図である。図2は、ナビゲーション装置4を
含む情報伝達装置1の概略的な構成を表すブロック図で
ある。図3は、ナビゲーション装置4の入出力部13の
外観を表す正面図である。図1〜図3を併せて説明す
る。また、本実施形態では、情報伝達装置1は、消防局
において使用されると仮定して説明する。
【0036】情報伝達装置1は、基地局側装置3と1ま
たは複数のナビゲーション装置4とを含む。基地局側装
置3は、情報データ作成部6と書込み部7と無線通信部
8とを含む。ナビゲーション装置4は、無線通信部11
と、本体部12と、入出力部13とを含む。無線通信部
11は、通信用アンテナ21、変復調部22、アナログ
/デジタル変換回路23、および操作部24を含む。本
体部12は,メモリ31,地図読出し部32、情報読出
し部33,描画・表示制御部34,処理部35およびG
PS用アンテナ36を含む。入出力部13は、表示部3
8と操作部39とを含む。地図読出し部32には、地図
媒体41が着脱可能に取付けられる。情報読出し部33
には、情報媒体42が着脱可能に取付けられる。
【0037】基地局側装置3は、たとえば、消防局に設
置される。ナビゲーション装置4は、消防局に所属する
移動体9、たとえば消防車および救急車の車室内に搭載
される。移動体9の車室内において、入出力部13は移
動体9の乗員が座席に着席した状態で目視することがで
きる場所に設置され、無線通信部11および本体部12
は移動体の乗員9の動きを妨げない場所に設置されるこ
とが好ましい。このため、入出力部13はたとえばイン
ストルメントパネルに設置され、無線通信部11および
本体部12の通信用およびGPS用アンテナ21,36
以外の部品22〜24,31〜35はたとえば座席の下
に設置される。
【0038】地図媒体41とは、地図を表すデジタルデ
ータ信号である地図データを記憶する記憶媒体である。
情報媒体42とは、地図データが表す地図に追加して記
載するべき情報を表すデジタルデータ信号である情報デ
ータを記憶する記憶媒体である。地図読取り部32と地
図媒体41とは地図データを記憶しかつ処理部35によ
って地図データの読出しが制御される地図データ記憶手
段を構成する。地図データ記憶手段は、たとえばハード
ディスク装置およびメモリで実現されてもよい。情報媒
体42と、情報読出し部33とは、情報データを記憶し
かつ処理部35によって情報データの読出しが制御され
る情報データ記憶手段を構成する。たとえば、地図媒体
41は地図データを記憶したCD−ROMによって実現
され、地図読出し部32はCD−ROM読出し装置によ
って実現される。情報媒体は、少なくとも1回情報デー
タを書込むことができる記憶媒体を用いて作成すればよ
く、この記憶媒体には、ICメモリカードおよびフロッ
ピーディスクが挙げられる。たとえば、情報媒体42は
情報データを記憶したICメモリカードによって実現さ
れ、情報読出し部33はICメモリカード読出し装置に
よって実現される。
【0039】情報データ作成部6は、消防局の各種の情
報収集装置によって収集された消防および救急に関する
情報に基づいて情報データを作成し、作成した情報デー
タを書込み部7および無線通信部8に与える。書込み部
7に与えられる情報データは、たとえば、病院の位置に
関する病院情報を表す病院情報データ、水利に関する施
設の位置に関する水利情報を表す水利情報データ、風に
関する風情報を表す風情報データを含む。さらに情報デ
ータ作成部6は、前記消防および救急に関する情報に基
いて、病院の位置以外の病院に関する情報の集合である
病院リストを表す病院リストデータを作成し、書込み部
6に与える。無線通信部8に与えられる情報データは、
消防局に所属する移動体の現在位置に関する他車位置情
報を表す他車位置情報データ、ならびに、消防車および
救急車の出動が要請された地点である要請地点の位置に
関する情報を表す要請地点データを含む。
【0040】消防および救急に関する情報としては、他
に、地図データが表す地図に記載される地域内の建造物
に建造物情報、および該地域内で緊急的に使用する施設
に関する緊急施設情報、マンホールの位置に関するマン
ホール情報が例として挙げられる。建造物情報は、たと
えば、国宝および重要文化財等の消火活動時に考慮すべ
き重要な建造物の位置、ならびに、可燃性材料で形成さ
れる屋根およびアーケード等の延焼に注意するべき建造
物の位置を含む。緊急施設情報は、たとえば、広域避難
場所、ヘリコプターの臨時着場、無線通信の補助施設、
および緊急病院を含む。
【0041】書込み部7は、データの書込みが可能な記
憶媒体に情報データと病院リストデータとを書込んで、
ナビゲーション装置4の情報読出し部33に取付けるべ
き情報媒体42を作成する。書込み部7が作成した情報
媒体42が、たとえばナビゲーション装置4の操作者に
よって、ナビゲーション装置4の情報読出し部33に取
付けられる。基地局側装置3の無線通信部8は、たとえ
ば予め定める時間が経過するたびに、情報データの信号
形態をアナログ信号に変換しさらに無線通信のための変
調処理を施してから、ナビゲーション装置4の無線通信
部11に対して変調処理後の情報データを無線通信を用
いて送信する。また、基地局側装置3の無線通信部8と
ナビゲーション装置4の無線通信部11とは、情報デー
タ以外の各種のデータを、無線通信によって相互に送受
することもある。
【0042】基地局側装置3の無線通信部8が送信した
情報データは、無線通信用アンテナ21で受信される。
受信された情報データは、まず変復調部22によって無
線通信のための復調処理が施され、次いでアナログ/デ
ジタル変換回路23によってアナログ信号からデジタル
信号に変換されて出力される。これによって、受信され
た情報データの信号形態は、変調処理後の形態から変調
処理前の元の形態に戻る。アナログ/デジタル変換回路
から出力された情報データは、本体部12のメモリ31
に記憶される。
【0043】また、無線通信部11の操作部24は、ナ
ビゲーション装置4の操作者によって操作可能である。
操作部24の操作結果は、無線通信部11と基地局側装
置3の無線通信部8およびその他の無線通信機との無線
通信のための動作に反映される。たとえば、操作部24
に対し操作者によって予め定める操作がなされた場合、
無線通信部11は、基地局側装置3の無線通信部8に対
し情報データの送信を要求するための送信要求データを
送信する。基地局側装置の無線通信部8は、送信要求デ
ータを受信すると、受信した時点で情報データ作成部6
が作成しているまたは新たに作成する最新の情報データ
および病院リストデータを、通常の周期的な送信とは別
に、ナビゲーション装置4の無線送信部11に対して送
信する。
【0044】地図読出し部32は、地図媒体41から地
図データを読出して処理部35に与え、さらに読出した
地図データをメモリ31に記憶させる。情報読出し部3
3は、たとえば情報媒体42が取付けられた時点で、情
報媒体42に記憶される全ての情報データおよび病院リ
ストデータを読出して、メモリ31に記憶させる。描画
・表示制御部34は、地図媒体41から読出された地図
データとメモリ31に記憶された情報データおよび病院
リストデータとに基づいて、表示部38が表示するべき
映像を表す映像信号を生成して、表示部38に与える。
表示部38が表示するべき映像は、たとえば、地図デー
タが表す地図に情報データが表す情報を重ねて記載して
構成される。
【0045】処理部35は、地図読出し部32と情報読
出し部33と描画・表示制御部34とを制御して、各部
32〜34に上述した動作を実行させ、さらに各部32
〜34の動作タイミングを調整する。さらに処理部35
は、ナビゲーションに関する各種の処理、たとえば経路
探索処理、経路案内処理、および現在位置検出処理を行
う。現在位置検出処理は、移動体9の現在位置を検出す
る処理である。経路探索処理は、メモリ31に記憶され
る情報データおよび地図媒体41に記憶される地図デー
タに基づいて、操作者が指定する2つの地図上の地点を
結ぶ推薦経路を探索する処理である。経路案内処理は、
経路探索処理で探索された推薦経路、移動体9の現在位
置、および前記地図データおよび前記情報データに基づ
き、表示部38に表示された地図を用いて、移動体9が
走行するべき経路の案内を操作者に提示する処理であ
る。
【0046】現在位置検出処理は、たとえば、グローバ
ルポジショニングシステム(GlobalPositioning syste
m;GPS)を用い以下の概略的な説明で示す処理によ
って実現される。GPSを用いて現在位置を検出するに
は、まず処理部35は、地球周回軌道を地球と同じ角速
度で回る複数の測位衛星のうちの4個以上の測位衛星か
ら送信された信号を、GPS用アンテナ36によって受
信する。次いで処理部35は、受信した各信号の到達時
間差等に基づいて各測位衛星と移動体9との距離をそれ
ぞれ求め、それら距離を用い三角測量によって移動体9
の現在位置の緯度および経度を求める。現在位置検出処
理は、処理部35が行う代わりに、専用の処理部を付加
してそれに実行させてもよい。またGPSを用いた処理
の代わりに、移動体9の走行距離の履歴と移動体9の進
行方向の変化の履歴とを用い移動体9の現在位置を基準
の位置に対して相対的に求める処理を用いても良い。
【0047】表示部38は、映像信号が表す映像を、表
示領域44に目視表示させる。操作部39は、ナビゲー
ション装置4の操作者が操作可能であり、たとえば、ナ
ビゲーション装置4の動作状態を選択するためのメニュ
ーリストの表示を指示するためのメニューキー46と、
表示領域44内に表示されるカーソルの移動を指示する
ためのカーソルキー47と、表示領域44内のカーソル
の位置と表示領域44に表示される映像とを組合わせて
ナビゲーション装置4の動作を指示するための選択キー
48とを含む。図3に示すように、操作部39の各キー
46〜48と表示部38の表示領域44とは、たとえば
入出力部13を収納する箱型の筺体49の同じ面から露
出し、表示領域44の近傍にキー46〜48が配置され
る。操作部39のキーを操作者が操作した操作結果は、
処理部35に与えられて、処理部35が実行する処理お
よび処理部35が各部32〜34を制御する処理に反映
される。
【0048】図4は、メニューキー46を操作した時点
で表示領域に表示されるメニューリスト51を表す図で
ある。メニューリスト51は、ナビゲーション装置が実
行可能な各種の処理を表す文字列が記載された矩形領域
52が、複数個並べられて構成される。メニューリスト
51は、たとえば表示領域44の予め定める位置に、メ
ニューキー46を操作した時点に表示領域に表示される
映像に重ねて表示される。予め定める位置は、たとえば
図3の2点破線53で囲んだ位置であり、表示領域44
の一部分である。また、複数の矩形領域のうちのいずれ
か1つの矩形領域にカーソルが重ねて表示され、カーソ
ルが重ねられる矩形領域はカーソルキーの操作結果に応
じて変更される。図4では、カーソルが重ねられた矩形
領域を斜線を付して示す。複数の矩形領域のうちのいず
れか1つの矩形領域にカーソルが重ねて表示された状態
で選択キー47が操作された場合、処理部35は、前記
いずれか1つの矩形領域に記載された文字列が表す処理
の実行が操作者から指示されたと見なして、該処理を実
行する。矩形領域に記載される文字列が表す処理には、
情報の表示の選択処理、病院リストの表示処理、IIS
(IntegratedInformation Services)処理が挙げられ
る。
【0049】情報の表示の選択処理とは、メモリ31内
に記憶される情報データが表す情報を、地図に重ねて表
示するか否かを操作者に選択させてその選択結果を入力
させる処理である。情報データが表す情報が複数ある場
合、各情報の表示の選択処理を表す文字列が記載された
矩形領域が個別にメニューリスト51に含まれるので、
操作者は各情報の表示の有無をそれぞれ個別に選択する
ことができる。ゆえに、情報データが表す情報のうちで
実際に地図に重ねて表示する情報の組合わせを、操作者
が任意に選択することができる。本実施形態では、病院
情報、水利情報、風情報、および他車位置情報の表示の
有無を、個別に選択することができる。
【0050】病院データリストの表示処理とは、病院リ
ストデータが表す病院リストを表示する処理である。病
院リストとは、地図データが表す地図に記載される地域
内の病院の名称および病院情報データに位置が示される
病院の名称と該各病院に関する情報とを対応づけて記載
するリストである。IIS処理とは、病院の名称と所在
地とを対応づけた検索用病院リストデータから、病院の
名称または病院の所在地を基準に病院を検索する処理で
ある。IIS処理の検索用病院リストデータは、予め地
図媒体41または情報媒体42に記憶される。
【0051】このように、メニューリスト51内でカー
ソルを重ねる矩形領域をカーソルキー47によって指定
しさらに選択キー48を操作することによって、操作者
は、処理部35が実行可能な処理のうちから操作者が所
望とする処理を選択し、その実行を指示することができ
る。各処理が指示された場合、処理部35は、指示され
た時点に表示手段38の表示領域44に表示される映像
に重ねて、または該映像に置換えて、指定された処理に
関する画像を表示させる。
【0052】情報データが表す情報を地図に重ねて表示
する情報表示手法の概要を、以下に説明する。
【0053】図5は、病院情報データが表す病院情報だ
けが地図に重ねられた状態の映像71を表す図である。
映像71においては、表示領域44に表示された地図M
D上で、病院が存在する地点に相当する位置P1,P2
に、病院に対応付けられたシンボルS1が表示される。
シンボルとは、地図に追加して記載するべき情報に対応
づけられた図形であり、情報に応じて形状が予め定めら
れている。表示領域44に表示された地図MDは、たと
えば、地図媒体41に記憶される全ての地図データが表
す地図MMのうちで、表示領域44と合同な一部分に相
当する。また映像71において、表示領域44に表示さ
れた地図MD内に、ナビゲーション装置4を搭載した移
動体9の現在位置が含まれる場合、該現在位置に移動体
9の現在位置に対応付けられるシンボルS0が表示され
る。
【0054】また、図5の映像71が表示領域44に表
示された状態で操作者がメニューキー46を操作する
と、図4に表すメニューリスト51が映像71に重ねて
表示される。さらに操作者が病院リストの表示処理の実
行を指示した場合、映像71の全域または一部分に重ね
て、病院リストデータが表す病院データリスト72が表
示される。病院リスト72は、たとえば図6に示すよう
に、病院の名称がその病院の種類、たとえば診察科目に
基づいて分類して並べられ、さらに、病院の名称を表す
文字列に該病院の位置以外の該病院に関する情報を表す
文字列が対応づけられて記載される。病院に関する情報
は、たとえば、該病院での手術の可否、および男女別の
病院の空きベッド数である。図6では、手術の可否を
「可」/「不可」の文字で表し、男女別の空きベッド数
を数字で表して、これらを病院の名称と同じ行に記載す
る。
【0055】このように、病院リストデータは、各病院
に関する情報を含む。このために消防局は、病院に関す
る情報を定期的に収集し、収集した情報を情報データ作
成部6に供給して病院リストを作成させて情報媒体42
に記憶させている。この病院リストは、移動体9が消防
局から離れて情報媒体42に記憶される情報データの書
換えが困難な場合でも常に病院に関する最新の情報をナ
ビゲーション装置4に供給するために、無線通信部8,
11を用いた無線通信を用いてナビゲーション装置4に
供給してもよい。
【0056】さらにまた、メニューリスト51が図5の
映像71に重ねて表示される状態から操作者がIIS処
理の実行を指示した場合、まず、映像71の全域または
一部分に重ねて、図7に示す検索対象指定画像73が表
示される。探索対象指定画像73には、検索対象とする
地域を指定するための地域指定領域74と、検索対象と
する名称を入力する名称入力領域75とが設定される。
地域指定領域74は、異なる地域の名称がそれぞれ描か
れた複数の矩形から構成される。
【0057】地域を基準に病院を検索する場合、操作者
は、カーソルキー47を操作して検索対象とする地域の
名称が記載された矩形にカーソルを重ねて表示させ、さ
らに選択キー48を操作する。処理部35は、このよう
な操作部39の操作結果に応答し、選択キー48が操作
された時点でカーソルが重なっている矩形に記載された
名称の地域を検索対象として指定されたと見なす。さら
に処理部35は、検索用病院リストから所在地が検索対
象として指定された地域内部である病院の名称を検索
し、探索対象指定画像73に代わって、検索された病院
の名称と所在地とをリスト状に並べた画像を、図5の映
像の全域または一部分に重ねて表示する。
【0058】また名称を基準に病院を検索する場合、名
称入力領域75に名称を表す文字列を入力する。名称入
力領域75に文字を入力する場合、たとえば操作者は、
操作部39を操作して、処理部35に図8に示す名称変
更画像76を表示させる。名称変更画像76内には、入
力可能な複数の文字が並べられている。図8の例では、
入力可能な文字はアルファベットと数字と記号であり、
入力可能な文字は、この他の文字、たとえば平仮名およ
び片仮名でもよい。これら文字のうちのいずれか1つの
文字にカーソルが重なる状態で選択キー48が操作され
ると、カーソルが重なる文字の入力が指示されたと見な
して、カーソルが重なる文字を名称入力領域75に表示
する。この操作が繰返されて所望の文字列が名称入力領
域75に表示された時点で、操作者は名称変更画像76
内の「決定」の文字にカーソルを重ねさせてさらに選択
キー48を操作する。処理部35は、この操作に応答し
て、名称入力領域75に表示された文字列を入力された
名称として確定する。さらに操作部38に対して予め定
める操作が行われると、処理部35はその操作結果に応
答して、名称入力領域75に表示された名称を検索対象
として指定されたと見なす。この場合、処理部35は、
検索用病院リストから検索対象として指定された名称と
一致および類似する病院の名称を検索し、探索対象指定
画像73に代わって、検索された病院の名称と所在地と
をたとえば50音順にリスト状に並べた画像を、図5の
映像71の全域または一部分に重ねて表示する。
【0059】このように、名称および地域を検索対象と
して病院を検索する場合、病院の名称と所在地とをリス
ト状に並べた画像の他に、検索した病院の所在地を含む
地域の地図を、映像71の全域または一部分に重ねて表
示してもよい。
【0060】図9は、水利情報データが表す水利情報だ
けが地図に重ねられた状態の映像81を表す図である。
水利に関する施設は、たとえば、消火栓および緊急水利
である。緊急水利は、たとえば、池、井戸、および通常
使用しないことになっている消火栓である。映像81に
おいては、表示領域44に表示された地図MD上で、消
火栓が存在する地点に相当する位置P3〜P5に、消火
栓に対応付けられるシンボルS2が表示され、緊急水利
が存在する地点に相当する位置P6に、緊急水利に対応
付けられるシンボルS3が表示される。また映像81に
おいては、表示領域44に表示された地図MD内に、ナ
ビゲーション装置4を搭載した移動体9の現在位置が含
まれる場合、その現在位置にシンボルS0が表示され
る。
【0061】消火栓に対応するシンボルS2と緊急水利
に対応するシンボルS3とは形状が異なる。ゆえに操作
者は、消火栓の位置と緊急水利の位置とが同時に地図に
重ねられた状態でも、映像81を目視するだけでこの2
つの位置を容易に見分けることができる。また、消火栓
に対応するシンボルS2の形状は、消火栓の口が向く方
位に応じて異なる。本実施形態では、シンボルS2は消
火栓の口の方位と同じ方位に突起が突き出した丸であ
る。これによって、映像81を目視するだけで、操作者
は消火栓の位置と消火栓の口の方位とを同時に容易に把
握することができる。またシンボルS2を突起のついた
丸にする場合、口の方位に対応する形状の変更点は突起
の向きだけであるため、口の方位の異なる消火栓に対応
するシンボルの形状は類似する。ゆえに、口の方位に対
応してシンボルの形状が異なる場合も、形状の異なる複
数のシンボルがどれも消火栓のシンボルであることを把
握しやすく、かつ口の方位の違いを識別しやすい。
【0062】図10は、他車位置情報データが表す他車
位置情報だけが地図に重ねられた状態の映像83を表す
図である。他車位置情報は、たとえば、消防局に所属し
かつナビゲーション装置5を搭載する移動体9以外の他
の移動体の現在位置である。映像83においては、表示
領域44に表示された地図MD上で、他の移動体の現在
位置に相当する位置P7,P8に、移動体に対応付けら
れて移動体の車種に応じて形状が異なるシンボルS4,
S5がそれぞれ表示され、さらに、各移動体の車両番号
がシンボルS4,S5の近傍にシンボルS4,S5に併
せて表示される。また、ナビゲーション装置を搭載した
移動体9の現在位置に、シンボルS0が表示される。本
実施形態では、はしご車に対応付けられるシンボルS4
として、内部にはしごの図形が描かれた円を用い、屈折
車に対応付けられるシンボルS5として内部に「屈」が
記載された円を用いる。
【0063】この他車位置情報データを基地局側装置3
に作成させるために、消防局に所属する全ての移動体に
それぞれ搭載されるナビゲーション装置4の処理部35
は、現在位置検出処理によって該移動体の現在位置を常
に検出して、検出した現在位置と該移動体の車種と該移
動体を識別するための予め定める車両番号とを、消防局
の基地局側装置3に無線通信部11を用いて周期的に送
信している。基地局側装置3は、複数の移動体から個別
に送信された現在位置と車種と車両番号とを無線通信部
8で受信し、受信した各移動体の現在位置と車種と車両
番号とをを併せて他車位置情報データを作成して、周期
的に無線通信部8から送信している。他車位置情報デー
タの送信の周期は、たとえば、30秒以上1分以下の周
期である。また他車位置情報データの送信は、他の情報
データを無線通信によって送信する場合、中断されるこ
とがある。
【0064】このように、他車位置情報を地図に重ねて
表示することによって、移動体9の乗員は、映像83を
目視するだけで消防局に所属する他の移動体の現在位置
を、容易に把握することができる。また移動体に対応す
るシンボルは、そのシンボルの形状が移動体の車種に応
じて異なる。ゆえに操作者は、映像83を目視するだけ
で他の移動体の現在位置とその移動体の車種とを同時に
把握することができる。これらのことによって、移動体
の隊編成が組易くなるので、消火活動を円滑に行うこと
ができる。
【0065】図11は、風情報データが表す風情報だけ
が地図に重ねられた状態の映像85を表す図である。風
情報は、たとえば、要請地点における風の向きおよび強
さを表す。映像85においては、表示領域44に表示さ
れた地図MD上で、要請地点に相当する位置P9に、要
請地点に対応付けられたシンボルS9が表示され、さら
に前記地図MD上の予め定める位置に、風の向きおよび
強さに応じて形状が異なるシンボルS10が表示され
る。本実施形態では、シンボルS10は、風の向きと同
じ向きの矢印であり、風の強さが強くなるほど矢印の太
さが太くなる。これによって、移動体9の乗員は、映像
85を目視するだけで要請地点の風の向きおよび強さを
容易に把握することができる。ゆえに、風の向きおよび
強さを考慮して消火活動を行うことができる。したがっ
て、消火活動をさらに円滑に行うことができる。
【0066】図5,図9〜図11で説明したように、シ
ンボルS1〜S10は、それぞれ形状が異なる。ゆえに
操作者は、上述の施設および移動体等の消防および救急
に関する物体の存在する地点に相当する地図上の位置に
シンボルを重ねて表示させる場合、シンボルが表示され
た位置に相当する地点にどのような物体が存在するのか
を、シンボルの形状に基づいて容易に推測することがで
きる。
【0067】また、情報媒体42に記憶される情報デー
タは、無線通信によってナビゲーション装置4のメモリ
31に供給してもよい。特に、情報データが表す情報の
うちで情報媒体42の取換えの周期よりも短い時間で変
化する可能性のある情報、たとえば風の向きおよび強さ
ならびに病院の空きベッド数を、無線通信によってナビ
ゲーション装置4のメモリ31に供給するとよい。これ
によって、移動体9が消防局から離れて情報媒体42に
記憶される情報データの書換えが困難な場合でも、常に
最新の情報をナビゲーション装置4に供給することがで
きる。また無線通信によって情報データを供給する場合
に情報データを供給するべきナビゲーション装置4が複
数あるならば、基地局側装置3は供給するべき情報デー
タを1回送信するだけで全てのナビゲーション装置4に
供給することができるので、情報データ供給の作業効率
を良くすることができる。この効果は、情報伝達装置1
に含まれるナビゲーション装置4の台数が多いほど大き
くなる。
【0068】また、情報媒体42を用いた情報データの
供給と無線通信を用いた情報データの供給を並行して行
う場合、無線通信を用いて供給する情報データをできる
だけ少なくすることが好ましい。これは、情報媒体42
を用いて情報データを供給する場合、ナビゲーション装
置4側の無線通信の受信状態の変化に拘わらず情報デー
タを確実に供給することができ、さらに情報データの供
給に必要な時間を短縮することができるからである。こ
のため、情報データが表す情報のうちで情報媒体42の
取換えの周期よりも短い時間で変化する可能性の低い情
報、たとえば位置が固定の物体の位置を表す情報である
水利情報および病院情報は、情報媒体42を用いて供給
することが好ましい。
【0069】以下に、地図媒体に記憶される地図データ
について説明する。以後の説明では、地図データは、図
12で示すような、単一紙面上で単一の地域全体を表す
地図MMを表すものと仮定する。地図データは、地図M
Mをメッシュ管理するために、複数の地図メッシュデー
タに分割されている。各地図メッシュデータは、地図M
Mを緯線および罫線に平行な線分でメッシュ分割した個
々のメッシュ内の地図M1〜Mnをそれぞれ表す。n
は、2以上の任意の自然数である。地図メッシュデータ
は、メッシュ内の地図が表す地域の道路の形状および道
路同士の接続関係を表すデータ、たとえばリンクデータ
と、該地域内に存在し地図に記載するべき物体の位置を
表すデータ、たとえばノードデータと、メッシュ内の前
記地図を表示部38に表示するための画像データとを含
む。地図データは、以上のように構成される。
【0070】図13は、情報媒体42のメモリ構成を表
す図である。情報媒体42のメモリ空間91は複数の領
域92に分割され、各領域92が各メッシュ内の地図M
1〜Mnに個別に対応づけられる。1つのメッシュ内の
地図に対応づけられた領域91には、そのメッシュ内の
地図上に重ねて表示するべき情報を表す情報データが記
憶される。この情報データのうち、シンボルを地図に重
ねて表示することによって消防および救急に関する物体
の位置を表すための情報データは、物体の存在する地点
と、該地点に表示するべきシンボルの識別番号とを含
む。この地点は、情報データが表す情報をナビゲーショ
ンに関する処理に利用し易くするために、、地点の緯度
および経度によって表すことが好ましい。シンボルの識
別番号は、形状が相互に異なるシンボルにそれぞれ1対
1で対応する。1つのメッシュ内の地図にシンボルを重
ねて表示するべき複数の地点が存在する場合、各地点の
地図上の位置を含む情報データが、前記メッシュ内の地
図に対応する情報媒体42の領域92内に、たとえば表
示地点の緯度および経度に基づいた順序で記憶される。
1つのメッシュ内の地図にシンボルを重ねて表示するべ
き地点が1つも存在しない場合、前記メッシュ内の地図
に対応する情報媒体42の領域92内には地図上の位置
を含む情報データが記憶されない。
【0071】シンボルの形状を表す画像データであるシ
ンボル画像データは、シンボルの識別番号に対応づけら
れ、図14に示すように、予めメモリ31に記憶されて
いる。図14では、シンボルの識別番号を数字で記載
し、識別番号に対応づけられたシンボル画像データをそ
れが表す図形によって示している。このシンボル画像デ
ータは、情報媒体42を用いてメモリ31に供給されて
もよく、無線通信またはその他の手段を用いてメモリ3
1に供給されてもよい。たとえば、消火栓に対応づけら
れるシンボルとして、突起の向きがそれぞれ異なるシン
ボルS2a〜S2hが準備され、各シンボルS2a〜S
2hは消火栓の口の方位が8方位のうちのいずれかにそ
れぞれ対応付けられている。消火栓の存在する地点を含
む情報データには、8つのシンボルS2a〜S2hのう
ちで、該地点に存在する消火栓の口の方位に応じたいず
れか1つのシンボルの識別番号が含まれる。
【0072】このように、物体の位置を表すための情報
データは、シンボルの識別番号と施設の存在する地点と
を対応付けたデータによって構成される。ゆえに、表す
べき情報に対応付けた形状のシンボルのシンボル画像デ
ータを予めメモリ31に記憶させておけば、物体の位置
を表すための情報データの構成は、その物体が何である
かに拘わらず等しい。ゆえに、情報データによって位置
を表す物体の種類を、容易に増加させることができる。
【0073】また、消火栓の口の方位等の物体の位置に
付加してさらに他の情報を表示する場合にも、物体に対
応付けたシンボルとして、他の情報に応じて形状の異な
る複数のシンボルを定めて、各シンボルのシンボル情報
データを予めメモリ31に記憶させておき、他の情報に
応じてシンボルの識別番号を変更すれば、物体と該他の
情報とに対応付けられたシンボルを表示することができ
る。ゆえにこの場合も、情報データの構成は物体の位置
だけを表すための情報データの構成と等しいので、他の
情報を容易に加えることができる。また、シンボル画像
データを予めメモリ31に記憶させ、物体の存在する地
点とシンボルの識別番号とだけから情報データを構成し
ているので、シンボル画像データと物体の地点とを直接
対応づけて情報データを構成する場合よりも、情報デー
タのデータ量を減少させることができる。
【0074】さらにまた、情報媒体42に記憶される情
報データだけでなく、無線通信によって供給される情報
データも、情報媒体42に記憶される情報データと同じ
構成にすることによって、情報データのデータ量を減少
させることが好ましい。さらに、風情報も、異なる風の
強さおよび向きに対応する形状の複数のシンボルの画像
データを予めメモリ31に記憶させておき、実際の風の
向きおよび強さを表す数値またそれに対応するシンボル
のシンボル識別番号を風情報データとしてナビゲーショ
ン装置4に供給してもよい。
【0075】地図読出し部32に取付けられる地図媒体
41は、たとえば移動体9が主に移動する地域が変更さ
れた場合には変更後の地域が記載された地図を表す地図
データが記憶された他の地図媒体に変更されるが、地域
が変更されない限り基本的に同じものが常に取付けられ
ている。地図媒体41は、たとえば、ナビゲーション装
置のために市販される一般的な地図データを記憶する記
憶媒体で実現してよい。情報媒体42の情報データは、
予め定める交換周期、たとえば1日で、記憶されるデー
タが書換えられる。このために、たとえば操作者は、毎
朝、情報読出し部33から情報媒体42を取外して基地
局側装置3の情報書込み部7に取付け、その時点で情報
書込み部7に供給されている最新の情報データを情報媒
体42に書込ませる。さらに操作者は、書込み後の情報
媒体42を情報書込み部7から取外して、再び情報読出
し部33に取付ける。これによって、情報媒体42の情
報データは、交換周期毎に、最新のデータに書換えられ
る。この書換えを行うために、情報媒体42は、データ
の読出しと消去とを繰返し容易に行うことができるもの
であることが好ましい。
【0076】図15は、ナビゲーション装置4が地図表
示装置として動作する場合に行う地図表示処理を説明す
るためのフローチャートである。地図表示処理を実行す
る前提条件として、情報媒体42が既に情報読出し部3
3に取付けられ、さらに無線通信部11が基地局側装置
3の無線通信部8から送信された情報データを受信して
おり、メモリ31に情報媒体42に記憶された情報デー
タおよび病院リストデータと無線通信によって供給され
る情報データとが記憶されているものとする。さらに、
メニューリスト51を用いた選択処理によって、情報デ
ータのうちで表示するべきデータが既に設定されている
ものとする。この表示するべきデータの選択結果は、た
とえばメモリ31に記憶されており、処理部35に対す
る電力供給が停止する状態でも保持されているものとす
る。
【0077】処理部35に対する電力供給が開始される
と、処理部35はナビゲーション装置4の制御を開始
し、ステップa1からステップa2に進む。ステップa
2では、処理部35は、表示部35に地図を表示するべ
き地域を決定する。表示の対象となる対象地域は、たと
えば移動体9の現在位置を含む地域であってもよく、操
作者が操作部39を操作して指定する地域であってもよ
く、情報データに含まれる何らかの地点を含む地域であ
ってもよい。対象地域の決定後、次いでステップa3
で、処理部35は、地図読出し部32に地図媒体41か
ら対象地域の地図を表す地図メッシュデータを読出し
て、描画・表示制御部34に供給させる。続いてステッ
プa4では、処理部35は、情報データのうちで対象地
域に関係しかつ表示することが選択されているものを、
メモリ31から読出して描画・表示制御部34に供給さ
せる。対象地域に関係するデータとは、たとえば、情報
媒体42のメモリ空間91の各領域92のうちで、ステ
ップa3で読出された地図メッシュデータが表す地図に
対応する領域92に記憶されていたものである。
【0078】ステップa4〜a6では、処理部35は、
描画・表示制御部34を制御して、ステップa3で読出
した地図データが表す地図にステップa4で読出した情
報データが表す情報を重ねた映像を表す映像信号を作成
させる。映像信号の作成の手順を、図16を例に説明す
る。
【0079】まずステップa4で、描画・表示制御部3
4は、ステップa4で読出した情報データ内の識別番号
に対応するシンボル画像データを読出し、読出したシン
ボル画像データと情報データ内の地点の緯度経度に基づ
き、情報画像を形成する。概略的には、まずステップa
3で読出した地図データが表す地図、すなわち図5,図
9〜図11において表示領域44に表示された地図MD
のと同じ形状の透明な仮想画像を地図MDに重ねて仮想
し、地図MD上でステップa4で読出した各情報データ
が表す地点に相当する位置P11〜P13と重なる透明
画像上の位置に、各情報データが表すシンボル識別番号
のシンボルSを非透明に表示する。この場合、各シンボ
ルには予め基準軸線を設定してあるので、基準軸線が地
図の予め定める基準方位、たとえば北に平行になるよう
に表示する。次いで、この情報画像DIを地図MDに重
ね合わせて、映像を表す映像信号を作成する。情報画像
DIのうちでシンボルS以外の部分は透明なので、情報
画像DIを地図MDに重ねた場合、地図MDのうちで、
シンボルSが重なる部分はその部分がシンボルSによっ
て隠されるのでシンボルSが見え、シンボルSが重なら
ない部分は隠されないのでそのまま見える。この信号処
理によって、地図MDに情報データの情報に対応づけら
れたシンボルが重ねられた映像の映像信号が作成され
る。
【0080】再び図15を参照する。さらに描画・表示
制御部34は、ステップa6で、地図MDの基準方位が
表示領域44に映像が表示する場合に向くべき向きに併
せて、ステップa5で作成した映像全体を傾ける。この
処理は、たとえば、車両の進行方向が表示領域44上の
予め定める方向、たとえば上方向と常に一致するよう
に、表示領域44に地図を表示するために行われる。こ
のために描画・表示制御部34は、基準方位と進行方向
との角度を求めて、求めた角度だけステップa5で作成
された映像信号を回転変換する。これによって、たとえ
ばシンボルの形状と地図の基準方位とを関連付けて情報
を表す場合に、地図の傾きに連動してシンボルを傾ける
ことができる。たとえば、前述した消火栓のシンボル
は、突起の向きと地図の基準方位との関係によって消火
栓の口の方位を示しているので、地図を傾ける場合この
関係を維持するために地図に連動してシンボルも傾ける
必要がある。シンボルSと地図MDとを基準方向に併せ
て重合わせた映像を作成してから該映像を回転変換する
ことによって、地図MDとシンボルSとが同時に同じ角
度だけ傾けられるので、突起の向きと地図の基準方位と
の関係を維持したまま、地図とシンボルとを容易に傾け
ることができる。ステップa6の処理は、表示領内で地
図MDの基準方位が常に予め定める向きを向く場合は、
省略してもよい。
【0081】以上の処理によって、表示領域44に表示
するべき映像を表す映像信号が作成される。描画・表示
制御部34は、ステップa7で、ステップa4〜a6で
作成した映像を、表示部38に与える。表示部38は、
与えられた映像信号が表す映像を、表示領域44に表示
する。これによって、シンボルSが重ねられた地図MD
が、表示領域44に表示される。
【0082】ステップa8では、処理部35は、病院リ
ストの表示処理が指示されたか否かを判定する。このた
めには、処理部35は、メニューキー46の操作に応答
して、地図MDにシンボルを重ねる手法と同じ手法でメ
ニューリスト51をステップa7で表示させた映像に重
ねて表示させ、さらにカーソルキー47の操作に応答し
てメニューリスト51内でカーソルを移動させる。さら
に選択キー48が操作された時点で、メニューリスト5
1内でカーソルが重なる矩形領域が病院リストの表示処
理を指示するものであるか否かを判定する。表示処理が
指示されない間、ステップa8の処理が繰返される。表
示処理が指示される場合、ステップa9に進み、処理部
35は、メモリ31から病院リストデータを読出して描
画・表示制御部34に与え、たとえば描画・表示制御部
34を制御して、地図MDにシンボルを重ねて表示する
手法と同じ手法によって、病院リストを表示領域44に
表示させる。また処理部35は、病院リストデータ内か
ら、表示処理が指示された時点に表示部38に表示され
る映像内の地図に記載される地域内に存在する病院に関
するデータだけを抽出し、抽出したデータを描画・表示
制御部34に与えて、そのデータから構成される病院リ
ストを表示させてもよい。病院リストの表示終了後、ス
テップa10で地図表示処理の処理を終了する。
【0083】このように、本実施形態のナビゲーション
装置は、消防および救急に関する情報のような地図デー
タに記憶されていない情報を、地図に重ねて表示させる
ことができる。これによって、市販される一般的な地図
媒体に記憶されていない情報を容易に地図に重ねて表示
させることができる。また、情報データはデータの書換
え可能な記憶媒体である情報媒体42およびメモリ31
にに記憶されるので、データの書換えが困難な地図媒体
を情報に併せて作直す場合と比較して、情報を容易に書
換えることができる。これによって、情報媒体42の情
報を頻繁に書換えることによって、最新の情報データを
常に用いることができる。また、たとえば価格が高価で
あるために頻繁に交換することが難しい地図媒体を交換
することなく、情報を頻繁に書換えることができるの
で、ナビゲーション装置の使用に必要なコストを減少さ
せることができる。
【0084】上述の処理には、さらに、病院リストの表
示の選択のステップS8の前またはステップS8が否定
された後に、IIS処理の実行の指示があるか否かを選
択するステップを加え、該ステップの判定が肯定される
場合にIIS処理を実行するステップを加え、該ステッ
プの判定が否定される場合にステップa8またはステッ
プa9に進む処理の流れを加えても良い。また、他車位
置情報のように、情報が刻々と変化する場合、ステップ
a4〜a7の処理を周期的に繰返しても良い。また当
然、移動体9が移動した場合または操作者が対象地域を
変更する操作をした場合、対象地域が変更されるので、
対象地域の変更に応答して、ステップa2〜a7の処理
を繰返しても良い。
【0085】上述するナビゲーション装置4において
は、処理部35は、情報データが表す消防および救急に
関する物体の位置を用いて、経路探索処理および経路案
内処理に用いるべき地図上の地点、いわゆるノードを指
定しても良い。たとえば、操作者は、地図MD上に重ね
て表示されるシンボルのいずれかをカーソルとカーソル
キーとを用いて指定する。処理部35は、指定されたシ
ンボルが表示される地図上の位置に相当する地点の緯度
および経度を情報データから入手し、入手した緯度およ
び経度によって表される地点に最も近い地図MD上のノ
ードを、推薦経路を探索するべき2つの地点のうちのい
ずれか一方であると見なす。また同じように、処理部3
5は、情報データが表す消防および救急に関する物体の
位置を、経路探索処理および経路案内処理に用いるリン
クの指定に用いてもよい。
【0086】図17(A)は、本発明の第2実施形態の
地図表示装置であるナビゲーション装置101の電気的
構成を表すブロック図である。図17(B)は、ナビゲ
ーション装置101の本体部103の具体的な電気的構
成を表すブロック図である。第2実施形態のナビゲーシ
ョン装置101は、第1実施形態のナビゲーション装置
4と比較して、情報媒体42に関し以下に説明する構成
が異なり他は等しい。ゆえに、構造および動作がナビゲ
ーション装置4の部品と同じ部品には同じ参照符を付
す。さらに、ナビゲーション装置101に関する説明の
うちで第1実施形態と説明の同じ部分の記載は省略す
る。また、ナビゲーション装置101と共に情報伝達装
置を構成する基地局側装置の構造および挙動、情報デー
タの構成、および地図表示処理は、第1実施形態と等し
いので、説明は省略する。
【0087】ナビゲーション装置101は、無線通信部
11と本体部103と入出力部104とを含む。本体部
103は、第1実施形態の本体部12と比較して、情報
読出し部33に代わって伝送制御部106が設けられる
点が異なり、他は等しい。入出力部104は、表示部3
8および操作部39に加えて、伝送制御部107と情報
読出し部108を含む。情報読出し部108は、第1実
施形態の情報読出し部33と同じ構造であり同じ動作を
行い、操作者によって情報媒体42が取付けられる。本
体部103の伝送制御部106と入出力部104の伝送
制御部107とは、たとえばケーブル109を介して接
続され、有線通信を行う。
【0088】情報読取り部108は、情報媒体42が取
付けられた時点で、情報媒体42に記憶された情報デー
タおよび病院リストデータを読出し、入出力部104の
伝送制御部107に与える。入出力部104の伝送制御
部107は、与えられた情報データおよび病院リストデ
ータに有線通信のための処理を施し、処理後の情報デー
タおよび病院リストデータをケーブル109を介して本
体部103の伝送制御部106に送信する。本体部10
3の伝送制御部106は、情報データおよび病院リスト
データを受信すると、情報データおよび病院リストデー
タに有線通信のために施された処理を除く処理を施して
元の状態に戻し、戻した情報データおよび病院リストデ
ータをメモリ31に記憶させる。これによって、メモリ
31内には、第1実施形態において情報読出し部33が
読出した情報データおよび病院リストデータが記憶され
た状態と同じように、情報データおよび病院リストデー
タが記憶される。ゆえに処理部35はメモリ31内の情
報データおよび病院リストデータを用いて、地図表示処
理を行う。
【0089】入出力部104は表示部38を含むので、
第1実施形態の入出力部13と同様に、車室内の操作者
の手の届きやすい場所に設置されることが多い。ゆえ
に、この入出力部104に情報読取り部108を設置す
る場合、情報読取り部108に情報媒体42を取付ける
動作がしやすくなる。ゆえに、情報媒体42を頻繁に取
換える場合も操作者の負担が軽減されるので、ナビゲー
ション装置4が使い易くなる。
【0090】以下に、本発明の第3実施形態の地図表示
装置であるナビゲーション装置について説明する。第3
実施形態のナビゲーション装置の構造は、第1実施形態
のナビゲーション装置4と比較して、地図媒体と情報媒
体との記憶内容とが異なり、他は等しい。ゆえに、構造
および動作がナビゲーション装置4の部品と同じ部品に
は同じ参照符を付して説明し、第3実施形態のナビゲー
ション装置に関する説明のうちで第1実施形態と説明の
同じ部分の記載は省略する。また、第3実施形態のナビ
ゲーション装置と共に情報伝達装置を構成する基地局側
装置の構造および挙動は、第1実施形態と等しいので、
説明は省略する。
【0091】第3実施形態のナビゲーション装置の地図
媒体に記憶される地図メッシュデータのうちで該地図メ
ッシュデータが表す地図に記載される地域に存在する物
体の位置を表すデータには、消防および救急に関する物
体が存在する地点とその地点に相当する地図上の位置に
記載するべきシンボルを表す画像データとが含まれる。
すなわち第3実施形態の地図媒体では地図データと情報
データとが共にメッシュ管理される。この地図媒体は、
消防および救急に関する物体に関する情報データを一般
的な地図媒体の地図データに加えて作成した地図データ
を記憶媒体に記憶させて構成され、たとえば1年程度の
周期で消防および救急に関する物体に関する最新の情報
データを記憶したものに交換される。第3実施形態のナ
ビゲーション装置の情報媒体には、第1実施形態のナビ
ゲーション装置4の情報媒体42に記憶される情報デー
タのうちで消防および救急に関する物体に関する情報デ
ータを除いた残余の情報データと病院リストデータが記
憶される。消防および救急に関する物体に関する情報デ
ータは、たとえば、水利情報データおよび病院情報デー
タである。また、消防および救急に関する物体に関する
情報データの他に、たとえば情報媒体の交換の周期以上
の長い周期で変化すると予測されるような変化しにくい
情報データがある場合、それを地図メッシュデータに加
えても良い。
【0092】図18は、第3実施形態のナビゲーション
装置が地図表示装置として動作する場合に行う地図表示
処理を説明するためのフローチャートである。図18の
フローチャートのステップb2,b4〜b9の処理は、
図15のフローチャートのステップa2,a5〜a10
の処理とそれぞれ等しいので、詳細な説明は省略する。
また、第3実施形態のナビゲーション装置における地図
表示処理の前提条件は、図15のフローチャートで説明
した前提条件と等しいので説明は省略する。
【0093】処理部35への電力供給が開始されて処理
部35が動作し始めると、ステップb1からステップb
2に進む。ステップb2では、処理部35が表示の対象
地域を決定する。ステップb3では、処理部35は、地
図読出し部32に、ステップb2で決定された対象地域
を記載する地図の地図メッシュデータを読出させる。ス
テップb3で読出される地図メッシュデータには、対象
地域に存在する消防および救急に関する物体の位置を表
す情報データが含まれる。ゆえに、図18のフローチャ
ートのステップb3の処理は、図15のフローチャート
のステップa3の処理にステップa4の処理を兼ねた処
理に相当する。これによって、図15のフローチャート
と比較して、データを読出す処理が1回減少するので、
データの読出しに関する処理に要する時間を短縮するこ
とができる。
【0094】ステップb3で地図メッシュデータが読出
された後、処理部35は、ステップb3で読出された地
図メッシュデータとメモリ31内の情報データとを用
い、描画・表示処理部34にステップb4〜b6の処
理、すなわちステップa5〜a7と同じ処理を行わせ
る。この場合、消防および救急に関する物体が存在する
地点に相当する地図MD上の位置に、前記物体に対応づ
けられたシンボルが直接記載されている。ゆえに、情報
画像DIには、たとえば、第3実施形態のナビゲーショ
ン装置を搭載する移動体9の現在位置に対応付けられた
シンボルS0、前記移動体9以外の消防局に属する他の
移動体に対応付けられたシンボルS4,S5、要請地点
に対応づけられたシンボルS9、および風情報を表すシ
ンボルS10だけが表示され、水利に関する施設と病院
とにそれぞれ対応付けられたシンボルS2,S3,S1
は表示されない。ゆえに、情報画像DIの作成に用いる
情報データが第1実施形態の場合よりも減少するので、
情報画像DIの作成に関する処理も簡略化することがで
きる。このような処理によって作成された映像信号が表
示部38に与えられると、表示部38は映像を表示領域
44に表示する。この映像は、第1実施形態で表示部3
8の表示領域44に表示したものと等しい。
【0095】さらに処理部35は、ステップb7で病院
リストデータの表示処理を行うか否かを判定し、行わな
いと判定する間はステップb7の処理を繰返し、行うと
判定された時点でステップb8の病院リストの表示処理
を行って、ステップb9で地図表示処理を終了する。こ
のように、情報データを地図データの一部として地図媒
体に記憶させておくことによって、地図表示処理を簡略
化することができ、かつ電力を供給した時点から表示部
38に地図が表示される時点までの時間を短縮すること
ができる。図18のフローチャートは、図15のフロー
チャートで説明した変更を加えても良い。
【0096】また、地図媒体に消防および救急に関する
物体のデータを記憶させる場合、その物体が廃止および
移転された場合に該データを即座に書換えることが困難
である。ゆえにこの場合、情報データとして、廃止およ
び移転された物体が存在する地点と、廃止および移転さ
れたことを表す予め定める記号、たとえば「×」とを対
応づけたデータを、情報データとして情報媒体または無
線通信を用いてメモリ31に記憶させる。この情報デー
タを図18の地図表示処理で用いると、情報画像DI上
では廃止および移転された物体が存在する地点に相当す
る地図上の地点に予め定める前記記号が記載されるの
で、映像上では、廃止された施設および移転前の施設を
表すシンボルに予め定める記号が重ねて表示される。こ
れによって操作者は、映像を目視するだけで、地図媒体
に記憶される消防および救急に関する施設のデータを変
更することなく、その施設が廃止および移転されたこと
を、容易に知ることができる。
【0097】上述の第1〜第3実施形態のナビゲーショ
ン装置および各ナビゲーション装置を含む情報伝達装置
では、情報データは消防および救急に関するデータであ
ると仮定して説明した。情報データは、消防および救急
に関するデータに限らず、地図媒体に記憶される地図デ
ータが表す地図に書き加えることを操作者が望む情報で
あれば、どのような情報であってもよい。また、上述の
第1〜第3実施形態の情報伝達装置では、ナビゲーショ
ン装置への情報データの供給に、情報媒体を用いる手法
と無線通信を用いる手法とを併用しているが、どちらか
一方だけを用いても良い。
【0098】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、地図表示
装置は、情報データ記憶媒体を地図データ処理部に備え
られる情報データ読出し手段によって読出し、読出した
情報データを地図データ処理部内の表示制御手段によっ
て地図に重ねて表示する。これによって、表示手段に表
示される地図の記載を容易に書換えることができる。ま
た、情報データ読取り手段と表示制御手段との間に通信
手段を介在される必要がないために、データの伝達速度
を通信手段を介在させた場合よりも向上させることがで
きる。
【0099】また本発明によれば、地図表示装置は、情
報データ記憶媒体を地図出力部に備えられる情報データ
読出し手段によって読出し、読出した情報データを通信
手段を介して地図データ処理部内の表示制御手段に与
え、表示制御手段によって地図に重ねて表示する。これ
によって、表示手段に表示される地図の記載を容易に書
換えることができる。また情報データ記憶媒体を情報デ
ータ読取り手段に取付ける動作がしやすいために、情報
データ記憶媒体の取換えを容易に行うことができる。
【0100】さらにまた本発明によれば、情報データ
は、消防および救急に関する情報を表す。これによっ
て、表示手段に表示される地図に消防および救急に関す
る情報を表示させることができるので、消防および救急
活動をさらに円滑に行うことができる。
【0101】また本発明によれば、地図表示装置の表示
制御手段は、情報データ記憶媒体に記憶された消防およ
び救急に関する情報を表す情報データを、地図データに
重ねて表示する。このように、情報および救急に関する
情報を表す情報データを情報データ記憶手段に記憶させ
ておくことによって、表示制御手段は情報データを確実
に取得することができる。
【0102】さらにまた本発明によれば、情報データ
は、地図内の消火栓の地図上の位置と、予め定める図形
とを表す消火栓情報データを含む。これによって、地図
表示装置の使用者は、消火栓を用いた消火活動を円滑に
行うことができる。また本発明によれば、消火栓の地図
上の位置に表示するべき予め定める図形の形状は、各消
火栓の地図上の位置に相当する地点に存在する消火栓の
口の向きに応じて異なる。これによって、地図表示装置
の使用者は、消火栓の位置とその消火栓の口の向きとを
同時に知ることができるので、消火栓を用いた消火活動
をさらに円滑に行うことができる。
【0103】さらにまた本発明によれば、情報データ
は、緊急水利の地図上の位置と、予め定める図形とを表
す緊急水利情報データを含む。これによって、地図表示
装置の使用者は、緊急水利を用いた消火活動を円滑に行
うことができる。また本発明によれば、情報データは、
病院の地図上の位置と、予め定める図形を表す病院情報
データを含む。これによって、地図表示装置の使用者
は、救急活動を円滑に行うことができる。
【0104】さらにまた本発明によれば、表示手段に
は、表示された地図上の病院の名称および種類が表示さ
れる。また本発明によれば、表示手段には、表示された
地図上の病院の名称および手術の可否が表示される。さ
らにまた本発明によれば、表示手段には、表示された地
図上の病院の名称および空きベッドの数が表示される。
これらのことによって、地図表示装置の使用者は、救急
活動において適確に病院を選択することができる。
【0105】また本発明によれば、表示制御手段は、風
の向きを表す風向き情報データを表示手段に表示した地
図に重ねて表示する。さらに本発明によれば、表示制御
手段は、風向き情報データに加えて風の強さを表す風強
さ情報データを表示手段に表示した地図に重ねて表示す
る。これらのことによって、地図表示装置の使用者は、
風の向きと強さとを同時に考慮して、消火活動を適確に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の地図表示装置であるナ
ビゲーション装置4の電気的構成を表すブロック図、お
よびナビゲーション装置4の本体部12の電気的構成を
表すブロック図である。
【図2】ナビゲーション装置4を含む情報伝達装置1の
構成を示すブロック図である。
【図3】ナビゲーション装置4の入出力部13の外観を
示す正面図である。
【図4】メニューリスト51を表す図である。
【図5】病院情報だけが表示領域44に表示される地図
MDに重ねて表示される状態の映像71を表す図であ
る。
【図6】病院データリスト72を表す図である。
【図7】IIS処理の検索対象入力画像73を表す図で
ある。
【図8】IIS処理の名称変更画像76を表す図であ
る。
【図9】水利情報だけが表示領域44に表示される地図
MDに重ねて表示される状態の映像81を表す図であ
る。
【図10】他車位置情報だけが表示領域44に表示され
る地図MDに重ねて表示される状態の映像83を表す図
である。
【図11】風情報だけが表示領域44に表示される地図
MDに重ねて表示される状態の映像85を表す図であ
る。
【図12】地図媒体41に記憶される地図データが表す
地図MMを示す図である。
【図13】情報媒体42のメモリ空間91の構成を表す
図である。
【図14】メモリ31に予め記憶されるデータを模式的
に表す図である。
【図15】ナビゲーション装置4における地図表示処理
を説明するためのフローチャートである。
【図16】地図表示処理において、地図MDにシンボル
Sを重ねた映像を作成する手法を説明するための模式図
である。
【図17】本発明の第2実施形態の地図表示装置である
ナビゲーション装置101の電気的構成を表すブロック
図、およびナビゲーション装置101の本体部103の
電気的構成を表すブロック図である。
【図18】本発明の第3実施形態の地図表示装置である
ナビゲーション装置における地図表示処理を説明するた
めのフローチャートである。
【符号の説明】 12 本体部 13 入出力部 31 メモリ 32 地図読出し部 33 情報読出し部 34 描画・表示制御部 35 処理部 38 表示部 41 地図媒体 42 情報媒体

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地図を表す地図データを処理する地図デ
    ータ処理部と、地図を表示可能な表示手段を含む地図出
    力部とを具備し、前記地図データ処理部は、前記地図デ
    ータを記憶する地図データ記憶手段と、前記地図データ
    記憶手段に記憶された前記地図データを読出す地図デー
    タ読出し手段と、前記地図に追加して表示される情報を
    表す情報データを記憶する情報データ記憶媒体と、前記
    情報データ記憶媒体に記憶された前記情報データを読出
    す情報データ読出し手段と、前記情報データ読出し手段
    が読出した情報データを前記地図データ読出し手段が読
    出した前記地図データに重ねて前記表示手段に表示させ
    る表示制御手段とを含み、 前記情報データ記憶媒体は、前記情報データ読出し手段
    に着脱自在に装着されることを特徴とする地図表示装
    置。
  2. 【請求項2】 地図を表す地図データを処理する地図デ
    ータ処理部と、地図を表示可能な表示手段を含む地図出
    力部とを具備し、 地図出力部は、前記地図に追加して表示される情報を表
    す情報データを記憶する情報データ記憶媒体と、前記情
    報データ記憶媒体に記憶された前記情報データを読出す
    情報データ読出し手段と、情報データ読出し手段が読出
    した情報データを送信する伝送手段とをさらに含み、 地図データ処理部は、前記地図データを記憶する地図デ
    ータ記憶手段と、前記地図データ記憶手段に記憶された
    前記地図データを読出す地図データ読出し手段と、前記
    伝送手段が送信した情報データを前記地図データ読出し
    手段が読出した前記地図データに重ねて前記表示手段に
    表示させる表示制御手段とを含み、 前記情報データ記憶媒体は、前記情報データ読出し手段
    に着脱自在に装着されることを特徴とする地図表示装
    置。
  3. 【請求項3】 前記情報データが表す前記情報は、消防
    および救急に関する情報であることを特徴とする請求項
    1または2記載の地図表示装置。
  4. 【請求項4】 図形を表示可能な表示領域を有する表示
    手段と、 地図を表す地図データを記憶する地図データ記憶手段
    と、 消防および救急に関する情報を表す情報データを記憶す
    る情報データ記憶手段と、前記情報データ記憶手段に記
    憶された前記情報データを前記地図データ記憶手段に記
    憶された前記地図データに重ねて前記表示手段に表示さ
    せる表示制御手段とを含むことを特徴とする地図表示装
    置。
  5. 【請求項5】 前記情報データは、消火栓の地図上の位
    置と予め定める図形とを表す消火栓情報データを含み、 前記表示制御手段は、消火栓情報データが表す図形を、
    前記地図データが表す地図上で消火栓情報データが表す
    位置に重ねて表示させることを特徴とする請求項3また
    は4記載の地図表示装置。
  6. 【請求項6】 前記消火栓情報データは、消火栓の口の
    方位を表す方位データを含み、消火栓情報データが表す
    図形の形状は、消火栓の口の向きに応じて異なることを
    特徴とする請求項5記載の地図表示装置。
  7. 【請求項7】 前記情報データは、緊急水利の地図上の
    位置と予め定める図形とを表す緊急水利情報データを含
    み、 前記表示制御手段は、緊急水利情報データが表す図形を
    前記地図データが表す地図上で緊急水利情報データが表
    す位置に重ねて表示させることを特徴とする請求項3〜
    6のいずれかに記載の地図表示装置。
  8. 【請求項8】 前記情報データは、病院の地図上の位置
    と予め定める図形とを表す病院情報データを含み、 前記表示制御手段は、病院情報データが表す図形を、前
    記地図データが表す地図上で病院情報データが表す位置
    に重ねて表示させることを特徴とする請求項3〜7のい
    ずれかに記載の地図表示装置。
  9. 【請求項9】 前記地図データ記憶手段または前記情報
    データ記憶手段は、前記地図データ記憶手段に記憶され
    た地図上にある病院の名称および種類を表す名称データ
    をさらに記憶し、 前記表示制御手段は、前記情報データが表す図形が重ね
    られた地図に関連して、表示された地図上の病院の名称
    および種類を名称データに基づいて前記表示手段にさら
    に表示させることを特徴とする請求項8記載の地図表示
    装置。
  10. 【請求項10】 前記情報データ記憶手段は、前記病院
    情報データが表す位置の病院の名称と手術の可否とを表
    す手術可否データをさらに記憶し、 前記表示制御手段は、前記情報データが表す図形が重ね
    られた地図に関連して、手術可否データが表す病院の名
    称と手術の可否とを前記表示手段にさらに表示させるこ
    とを特徴とする請求項8または9記載の地図表示装置。
  11. 【請求項11】 前記情報データ記憶手段は、前記病院
    情報データが表す病院の名称と空いているベッドの数と
    を表すベッド数データをさらに記憶し、 前記表示制御手段は、前記情報データが表す図形が重ね
    られた地図に関連して、ベッド数データが表す病院の名
    称と空いているベッドの数とを前記表示手段にさらに表
    示させることを特徴とする請求項8〜10のいずれかに
    記載の地図表示装置。
  12. 【請求項12】 前記情報データは、風の向きを表す風
    向き情報データを含むことを請求項3〜11のいずれか
    に記載の地図表示装置。
  13. 【請求項13】 前記情報データは、風の強さを表す風
    強さ情報データをさらに含むことを特徴とする請求項1
    2記載の地図表示装置。
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Cited By (6)

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