JP2002324190A - 医療サ−ビスネットワ−クシステム - Google Patents

医療サ−ビスネットワ−クシステム

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JP2002324190A
JP2002324190A JP2001128678A JP2001128678A JP2002324190A JP 2002324190 A JP2002324190 A JP 2002324190A JP 2001128678 A JP2001128678 A JP 2001128678A JP 2001128678 A JP2001128678 A JP 2001128678A JP 2002324190 A JP2002324190 A JP 2002324190A
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Atsushi Ito
篤 伊藤
Naoto Wada
直人 和田
Yasuhiro Imamura
泰裕 今村
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Kokusai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者が適切な医療施設の選択ができるよう
に構成した、医療サ−ビスネットワ−クシステムシステ
ムを提供すること。 【解決手段】 事業者30は、ある地域における医療施
設の地理的位置の情報と、当該地域内の各医療施設から
報告される活動内容に関する情報とを結合して、インタ
−ネットのホ−ムペ−ジに開設するシステムを構築し、
そのシステムを地域医師会50に貸し出す。当該地域内
の病院40aのような各医療施設は、住所等の静的情報
と空きベット数等の動的情報の活動内容を地域医師会5
0に報告する。地域医師会50では、前記システムに基
づいて各医療施設から報告された活動内容から必要項目
を入力し、医療サ−ビス情報を掲載したインタ−ネット
のホ−ムペ−ジを開設し、利用者60の閲覧に供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療施設の総合的
な情報が得られるネットワ−クシステムを構築し、患者
が適切な医療施設の選択ができるようにすると共に、当
該ネットワ−クを利用した際の課金システムを合理的に
設定した、医療サ−ビスネットワ−クシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】病院や医院のような医療施設において、
利用可能な診察科目や入院の可否などの情報は、各医療
施設において、看板、広告塔による案内の他、新聞や各
種情報誌などのメディアに掲載している。また、インタ
−ネットのような最近のコンピュ−タネットワ−クの進
展に伴い、ホ−ムペ−ジに広告を掲載する医療施設も増
加してきている。
【0003】体調が悪くなり医療施設を利用しようとす
るときには、本人、または家族などの近親者は、電話帳
や前記メディアにより近辺の医療施設の情報を入手す
る。また、インタ−ネットのホ−ムペ−ジにアクセスし
て医療施設の情報を入手している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】看板、広告塔による案
内や、新聞や各種情報誌などのメディアは情報量が少な
く、医療施設の特色を十分に伝えられないという問題が
あった。特に、入院の際の空きベット数や、当直医師名
のように日々変動する動的情報が提供できないという問
題があった。
【0005】また、インタ−ネットのホ−ムペ−ジは、
開設や更新等の維持に手間がかかるためにすべての医療
施設が網羅されているわけではなく、アクセスできる医
療施設には限界がある。その上、前記動的情報を日々更
新する作業が煩雑となるので、インタ−ネットのホ−ム
ペ−ジを開設している医療施設においても、ホ−ムペ−
ジは月単位、良くても週単位程度に間隔を置いて更新さ
れるのが現状であり、提供される医療情報の鮮度に欠け
るという問題があった。また、個々の医療施設がそれぞ
れ相違する形式でホ−ムペ−ジを開設するので、提供さ
れる医療情報には均質性がなく精度にも欠けるという問
題があった。
【0006】一方、患者の側にとっては、前記メディア
により入手した情報や電話帳を用いて、医療施設に対し
て電話をしたり、直接医療施設の窓口に出向いて、診察
や入院の手続きを確認する必要があり、適切な医療施設
を選択する際のプロセスが煩雑になるという問題があっ
た。特に、多数の医療施設に次々と電話したり、来訪し
て診療や入院の可否を確認しなければならない場合に
は、時間もかかりその間に患者の容体が悪化してしまう
こともあるという問題があった。
【0007】また、インタ−ネットに開設されている医
療施設のホ−ムペ−ジにアクセスして情報を入手する場
合にも、アクセスできる医療施設数が少ないという問題
がある。その上に、提供されている医療情報の鮮度や精
度に欠けるため、適切な医療施設を選択する際の判断材
料とするには情報量が不足しているという問題があっ
た。
【0008】本発明はこのような現状に鑑み、医療施設
の総合的な情報が得られるネットワ−クシステムを構築
し、患者が適切な医療施設の選択ができるようにすると
共に、当該ネットワ−クを利用した際の課金システムを
合理的に設定した、医療サ−ビスネットワ−クシステム
の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明において、医療サ−ビスネット
ワ−クシステムを、事業者により開発された、複数の医
療施設の地理的情報、および固定的な静的情報と日々変
動する動的情報とを結合してネットワ−クにより利用者
に提供するシステムが医療団体にレンタルされて、前記
医療団体において、各医療施設から報告される前記静的
情報と日々更新される動的情報、および前記地理的情報
とからなる各医療施設の医療情報を形成し、当該医療情
報をネットワ−クを介して利用者に提供する構成として
いる。
【0010】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
記載の医療サ−ビスネットワ−クシステムにおいて、前
記医療団体は、地域毎に設立されていることを特徴とし
ている。
【0011】また、請求項3に係る発明は、請求項1ま
たは請求項2に記載の医療サ−ビスネットワ−クシステ
ムにおいて、前記医療団体から緊急医療取次機構に前記
システムがさらにレンタルされ、緊急医療を要する利用
者からの通報に基づき前記緊急医療取次機構は各医療施
設の中から最適な医療施設を選択し、前記利用者を当該
医療施設に運搬することを特徴としている。
【0012】また、請求項4に係る発明は、請求項1な
いし請求項3のいずれかに記載の医療サ−ビスネットワ
−クシステムにおいて、前記各医療施設は前記医療団体
に前記システム使用料を支払い、前記医療団体は単独
で、または前記緊急医療取次機構と共に、前記事業者に
前記システムのレンタル料を支払うことを特徴としてい
る。
【0013】また、請求項5に係る発明は、医療サ−ビ
スネットワ−クシステムを、利用者の情報端末機器と、
医療団体に設置されるサ−バとをネットワ−クを介して
接続し、サ−バは利用者から要求される医療情報をネッ
トワ−クを通して利用者に配信する医療サ−ビスネット
ワ−クシステムであって、サ−バは、画像生成プログラ
ムセクションおよびアプリケ−ションセクションを有す
る画像処理部と、地理的情報のベクトルデ−タ、および
各医療施設の前記静的情報と動的情報とを格納する記憶
部とを備え、前記画像処理部は、前記記憶部に格納され
ているベクトルデ−タから利用者の要求に対応した各医
療施設の画像デ−タを生成し、当該画像デ−タに前記静
的情報と動的情報とを適宜組み合わせて医療情報を生成
して利用者に配信することを特徴としている。
【0014】また、請求項6に係る発明は、請求項5に
記載の医療サ−ビスネットワ−クシステムにおいて、前
記サ−バをWWWサ−バ、ネットワ−クをインタ−ネッ
トとして、前記医療情報をインタ−ネットで配信できる
画像ファイル形式に変換して、汎用通信プロトコルによ
り利用者に配信することを特徴としている。
【0015】また、請求項7に係る発明は、請求項5ま
たは請求項6に記載の医療サ−ビスネットワ−クシステ
ムにおいて、前記利用者は、サ−バから配信されて情報
端末機器の画面に表示された地理的情報に所定の書き込
みを行なってサ−バに返信し、サ−バは、利用者の書き
込みで要求された処理を行なって地理的情報を利用者に
再配信することを特徴としている。
【0016】上記請求項1に係る発明は、事業者がシス
テムを開発するので、個々の医療施設、および地域医師
会のような医療団体が医療情報をネットワ−クで利用者
に提供する際の労力と、医療情報を更新、維持するため
の労力を軽減することができる。また、各医療施設につ
いての情報は最新の情報を均質に形成しているので、鮮
度と精度の良い情報を利用者に提供できる。さらに、各
医療施設は新たな作業負担を負うことがなく、宣伝広告
の実効性も高められる。なお、事業者にとっては、シス
テムを医療団体にレンタルしているので、個別の医療施
設とは煩雑な種々の折衝が不要であり、合理的に業務を
進めることが出来る。
【0017】また、請求項2に係る発明においては、医
療団体は、地域毎に設立されている。このため、地域内
の医療施設のきめ細かな医療情報を利用者に提供でき
る。
【0018】また、上記請求項3に係る発明において
は、前記医療団体から緊急医療取次機構に前記システム
がさらにレンタルされている。このため、緊急医療を要
する利用者からの通報があったときの対応が迅速、的確
になされ、充実した医療福祉サ−ビスを利用者に提供で
きる。
【0019】また、上記請求項4に係る発明において
は、各医療施設が負担するシステム利用料金を医療団体
はまとめてレンタル料として事業者に支払っている。こ
のため、事業者のシステム開発費や利益の回収が円滑に
行なえる。また、緊急医療取次機構からもレンタル料の
支払いがあるので、利潤を大きくすることができる。
【0020】また、上記請求項5に係る発明において
は、ベクトルデ−タから利用者の要求に対応した画像デ
−タを生成し、当該画像デ−タに前記静的情報と動的情
報とを適宜組み合わせて画像情報を生成して利用者に配
信している。このため、利用者側ではベクトルデ−タ
や、ベクトルデ−タから画像デ−タを生成するためのソ
フトウエアをインスト−ルする必要がない。したがっ
て、利用者の情報端末装置の機種や、基本ソフトウエア
体系(OS)の制約を受けることなく、画像情報を配信
することができる。
【0021】また、上記請求項6に係る発明において
は、画像情報をインタ−ネットで配信できる画像ファイ
ル形式に変換して、汎用通信プロトコルにより利用者に
配信している。このため、インタ−ネットで送信される
デ−タ量が少なくなり、他の利用者がインタ−ネットを
使用する際の妨げとならない。また、多くの利用者に手
軽に画像情報を配信することができる。
【0022】また、上記請求項7に係る発明において
は、利用者が所定の書き込みをした地理的情報に基づい
て、サ−バが利用者から要求された加工を施した地図情
報を利用者に再配信している。このため、サ−バは利用
者と会話形式で地理的情報を提供できることになり、地
理的情報を有効に活用することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明の第1の実施の形態においては、個
人の利用者が保有するパ−ソナルコンピュ−タ(以下、
PCと略記する。)に、近隣の医療施設の地理的位置や
サ−ビス内容を医療情報としてサ−バからネットワ−ク
を介して配信することを基本的特徴とするものである。
【0024】最近のコンピュ−タ技術や画像処理技術の
向上に伴い、個人の利用者がPCより種々の画像情報に
アクセスできるようになってきている。このような画像
情報の例としては、地理情報システム(Geographical I
nformation System、以下、GISと略記する。)、コ
ンピュ−タ支援設計(Computer Aided Design、以下、C
ADと略記する。)、コンピュ−タグラフィック(Comp
uter Graphics、以下、CGと略記する。)等がある。
以下、医療施設の地理的位置などの地理的情報である画
像情報をPCに配信する例で説明する。
【0025】これらの画像情報のソフトウエアを、個々
の利用者のPCにインスト−ルする場合がある。この際
に、個々の利用者のPCをスタンドアロンで使用し、コ
ンパクトデスク(CD)等の媒体から直接ソフトウエア
をインスト−ルする方式と、クライアント/サ−バ構成
として、サ−バからクライアント(利用者)のPCにソ
フトウエアを配信する方式がある。また、クライアント
PCからサ−バにインスト−ルしたソフトウエアにプラ
グインすることも行われている。
【0026】このように、PCをスタンドアロンで使用
する場合や、クライアント/サ−バ構成としてサ−バか
ら画像情報を配信する場合には、画像情報のソフトウエ
アをインスト−ルできるPCは、処理速度やメモリ容量
等の性能の高い機種が要求される。このため、適用可能
なPCは制約されて汎用性がないという問題がある。ま
た、クライアント/サ−バ構成とする場合には、専用の
LAN(Local Area Network)を敷設しなければならな
いので、コストが高くなるという問題もある。
【0027】近年、インタ−ネットの急速な普及と通信
技術の進展がもたらされたことにより、PCがインタ−
ネット上で直接GIS、CAD、CG等の画像情報にア
クセスする例が増大してきている。このような、インタ
−ネット上で画像情報にアクセスする場合には、多くの
クライアントPCの要求に対応できて汎用性が得られ
る。また、クライアントPCは比較的安価に画像情報に
アクセスできるという利点がある。
【0028】図23は、クライアントPCがインタ−ネ
ットを経由して画像情報の配信を要求する例を示す概略
のブロック図である。図23において、1は、WWW
(World Wide Web)サ−バ、2はクライアントPC、3
はインタ−ネットである。WWWサ−バ1はインタ−ネ
ット3を通してクライアントPC2に画像情報のソフト
ウエアを配信する。
【0029】図23において、クライアントPC2は、
GISによる地図情報をWWWサ−バ1に要求するもの
とする。WWWサ−バ1は、GIS アプリケ−ション
(AP、サ−ビス)のソフトウエアと、このGIS A
Pをインタ−ネットを介して配信するためのWeb G
ISエンジン(GIS画像生成プログラム)とを備えて
いる。
【0030】図23の例では、クライアントPC2は、
インタ−ネット3を介してWWWサ−バ1のWeb G
ISエンジンに対して直接に処理を要求し、GIS A
PとWeb GISエンジンのソフトウエアをダウンロ
−ドしている。このように、クライアントPCから直接
にWeb GISエンジンに処理を要求しているので、
地図関連の画像処理の動作がWeb GISエンジンの
仕様に制限される。
【0031】すなわち、Web GISエンジンの処理
能力には限界があるので、WebGISエンジンに対し
て同時に接続されるクライアントPC2の数が制限され
る。また、クライアントPC2の機種や基本ソフトウエ
ア体系(OS)についても、Web GISエンジンと
のマッチングが必要であり、この点での制約を受ける。
更に、クライアントPC2からのアクセスにおいて、A
Pのサ−バライセンスに抵触する場合がある。
【0032】ところで、GISやCAD、CG等のデ−
タは、デ−タソ−スはベクトルデ−タとして形成されて
いる。このようなベクトルデ−タから、GIS APと
GIS画像生成プログラムの処理により画像デ−タを生
成している。図23の例では、GIS AP(ベクトル
デ−タを含む)とGIS画像生成プログラムのソフトウ
エアを、インタ−ネット3を介してクライアントPC2
にダウンロ−ドしている。
【0033】ベクトルデ−タのデ−タ量は相当に大きい
ので、クライアントPCにベクトルデ−タをダウンロ−
ドすると、インタ−ネットの回線容量が小さい場合には
当該クライアントPCに回線が占有されてしまう。この
ため、他のクライアントがインタ−ネットを利用する際
の妨げとなるという問題も生ずる。
【0034】このような問題は、GISの地図情報に限
らずCADやCGの画像情報についても同様の問題が発
生する。このように、GIS等のデ−タ量が多いソフト
ウエアをクライアントPCがインタ−ネット上で利用す
る場合には、Web GISエンジンの仕様やインタ−
ネットの回線容量に起因する前記のような種々の制約を
伴うという問題があった。
【0035】図18は、図23の上記問題を解決するた
めに、本発明の医療サ−ビスネットワ−クシステムにお
いて提供される、利用者(クライアントPC)に画像情
報を配信するための構成例を示す概略のブロック図であ
る。この画像情報は、各医療施設の地理的情報として構
成される。図18において、クライアントPC2は、W
WWサ−バ1上の汎用ホ−ムペ−ジを介して間接的にG
ISエンジンに処理を要求している。このため、GIS
エンジンが直接Web配信を行なわないので、Web用
のGISエンジンは不要となり、コストを低減できる。
【0036】また、クライアントPC2側では、WWW
サ−バ1のGISエンジンの仕様には制約を受けない。
すなわち、PCの機種、基本ソフトウエア体系(O
S)、プラウザに制約されずにWWWサ−バ1の汎用ホ
−ムペ−ジにアクセスできる。更に、接続ユ−ザ数にも
制限がない。
【0037】また、クライアントPC2からのアクセス
において、APのサ−バライセンスに抵触することがな
い。更に、インタ−ネット3を介してクライアントPC
に送信されるデ−タ量も少なくなるので、インタ−ネッ
トの回線を占有する時間が短縮できる。
【0038】図19〜図21は、ベクトルデ−タから画
像情報を形成するプロセスの例を示す説明図である。図
19は、ベクトルデ−タのデ−タソ−スを示すものであ
る。この種のベクトルデ−タは、一般にポイントPiを
二次元の座標(Xi、Yi)で示している。すなわち、
ポイントP1は(X1、Y1)、ポイントP2は(X
2、Y2)・・・ポイントPnは(Xn、Yn)で示さ
れる。
【0039】図20は、クライアントPCの画像情報の
要求に対応するベクトルデ−タを、デ−タソ−スからG
IS APで検索する例の説明図である。例えば、図1
8においてクライアントPCからポイントP1〜P3を
結ぶ画像情報の要求があったものとする。
【0040】GIS APは、クライアントPCの要求
に対応したベクトルデ−タをデ−タソ−スから検索す
る。検索の結果アクセスしたポイントP1〜P3を2次
元座標で配列する。図20では、説明上各ポイントP1
〜P3を仮想的に破線で連結しているが、GIS AP
自体がこのような連結処理を行なうわけではない。
【0041】GISエンジン(画像生成プログラム)
は、GIS APの検索結果を、図21に示すように瞬
時に画像デ−タとして生成する。その後、画像デ−タは
バイナリデ−タに変換される。次に、汎用ホ−ムペ−ジ
でHTTPにより画像情報をクライアントPCに返信す
る。
【0042】図22は、図18に示したWWWサ−バ1
の具体的な処理の例を示すブロック図である。図22に
おいて、GIS ベクトルデ−タとして、ある市街地の
地図情報が蓄積されているものとする。
【0043】このベクトルデ−タは、前記したように各
ポイントZa〜Zvの2次元座標のデ−タである。図2
1では、各ポイントを仮想的に実線で連結しているが、
ベクトルデ−タ自体は各ポイントを実線で連結したデ−
タではない。
【0044】クライアントPC2から、図のQの部分の
画像情報の要求があったものとする。GIS APは、
GIS ベクトルデ−タからQの部分に相当するベクト
ルデ−タを検索する(処理Ua)。画像生成プログラム
は、GIS APの検索結果に基づき、Qの部分の画像
デ−タを生成する(処理Ub)。
【0045】この画像デ−タをGIF形式等の画像に変
換して汎用ホ−ムペ−ジのフレ−ムに貼り付け(処理U
c)、HTTPにより画像情報をクライアントPCに返
信する(処理Ud)。本発明においては、あるエリア毎
の地図情報(地理的情報)に医療施設を掲載しておき、
利用者は地図情報から特定の医療施設にアクセスし、当
該医療施設の特色、サ−ビス内容等を確認できる構成と
している。
【0046】このように、本発明のWWWサ−バ1は、
クライアントPCからの要求に対して、GISで利用さ
れるベクトルデ−タから瞬時に医療施設に関連した画像
情報を形成して、汎用ホ−ムペ−ジでHTTPによりこ
の画像情報をクライアントPCに返信している。このた
め、クライアントPCの機種やOSに制約されることな
く、医療施設に関連した画像情報を配信できる。
【0047】また、前記したような各ソフトウエアをイ
ンタ−ネットで送信することと比較して、送信するデ−
タ量が少なくなるので、インタ−ネットを利用する他の
クライアントの妨げとならない。
【0048】図1は、本発明の医療サ−ビスネットワ−
クシステムの全体構成を示すブロック図である。市町村
や大都市の区部のような地域毎に、当該地域内の医院や
病院などの医療施設が会員となって、地域医師会のよう
な医療団体が結成されている。このような地域医師会に
対して、各会員は所定の様式で活動内容を報告してい
る。なお、本発明において、地域医師会のような医療団
体は、各県毎、九州や四国のような地域ブロック毎に設
立されるものでも良い。また、デ−タが蓄積されれば、
日本全体の地域を対象とすることもできる。
【0049】医療施設が報告する活動内容には、診療科
目、診療時間、緊急医療の受け付けの可否のように、変
動が少なく一度報告すると追加の報告は殆ど必要がない
静的情報が含まれている。また、入院患者を受け入れる
ための空きベット数や、当直医師の変更などのように、
毎日のように変動する動的情報も含まれている。
【0050】各医療施設から医師会に対して報告され
る、前記静的情報と動的情報とをインタ−ネットのホ−
ムペ−ジに掲載しておけば、利用者は居住地域の医療施
設のサ−ビス内容にアクセスできるので便利である。ま
た、各医療施設を地域の地理的情報(地図情報)から検
索できると、利用者は居住地域に近接した医療施設の地
理的位置を確認することができることになり、利便性が
向上する。なお、前期地域ブロックや日本全体を網羅す
る医療施設の医療情報をホームページからアクセスでき
るようにしておけば、利用者が旅行などで居住地から移
動する際に、予め目的地の医療施設の情報を入手してお
くことにより、旅先で体調不良となったときに備えるこ
とができる。
【0051】しかしながら、インタ−ネットのホ−ムペ
−ジを開設して、各医療施設から報告される前記静的情
報と動的情報とをインタ−ネットのホ−ムペ−ジに掲載
すること、およびこれらの情報を日々更新していくため
には、相当の技術的な知識を要する上に時間もかかるの
で、地域医師会では対応できないという問題がある。
【0052】また、各医療施設を地域の地図情報から検
索するシステムと、前記各医療施設から報告される活動
内容などの医療情報をインタ−ネットのホ−ムペ−ジで
閲覧するシステムとを結合したネットワ−クサ−ビスシ
ステムを構築することは、更に専門的な知識を要するた
め、これまで存在していなかった。
【0053】本発明においては、利用者が居住している
地域に近接した医療施設の地理的位置の情報と、各医療
施設の前記活動内容に関する情報をインタ−ネットのホ
−ムペ−ジに開設して、利用者がホ−ムペ−ジにアクセ
スできるようなシステムを事業者が構築している。そし
て、このシステムを地域医師会のような医療団体にレン
タルし、医療団体では各医療施設から報告される活動内
容を、定められたフォ−マットで入力するだけで済むよ
うにしている。このため、地域医師会のような医療団体
が医療情報をインタ−ネットのホ−ムペ−ジに開設する
際の労力と、ホ−ムペ−ジ上の情報を更新、維持するた
めの労力を軽減することができる。
【0054】図1において、事業者30は、ある地域に
おける各医療施設の地理的情報と、当該地域内の各医療
施設から報告される活動内容に関する情報とを結合し
て、インタ−ネットのホ−ムペ−ジに開設するシステム
を構築する。各医療施設の地理的情報は、当該医療施設
の地図上の位置の情報として構成されている。このシス
テムは、地域医師会50に貸し出される(Ra)。
【0055】当該地域内の病院40a、医院40b、4
0cのような各医療施設は、前記静的情報と動的情報の
活動内容を地域医師会50に報告する(Rb)。地域医
師会50では、事業者からレンタルした前記システムに
基づいて、各医療施設から報告された活動内容から必要
項目を入力し、医療サ−ビス情報を掲載したインタ−ネ
ットのホ−ムペ−ジを開設する。また、必要に応じて医
療サ−ビス情報に含まれる動的情報を更新する。地域医
師会50には、図18で説明したWWWサ−バ1が設置
される。
【0056】利用者60は、図18のクライアントPC
によりインタ−ネット3を介して地域医師会50のWW
Wサ−バ1にアクセスし、各医療施設の活動内容に関す
る医療情報を閲覧する(Rc)。利用者は、インタ−ネ
ットのホ−ムペ−ジで各医療施設のサ−ビス内容を閲覧
することによって、患者の病状に適合した医療施設を選
定して、患者本人が単独で、または家族などの近親者が
患者に付き添って該当の医療施設を訪問する(Rd)。
医療施設では、患者に対して診察、投薬、入院等のサ−
ビスを提供する(Re)。
【0057】ところで、夜間や休日等のように通常の医
療施設が外来患者を診察していない時間帯に急病人が出
た場合には、消防署のような緊急医療取次機構70に通
報している(Ea)。緊急医療取次機構70では、救急
車により緊急医療を受け付けている医療施設に患者を運
搬する。
【0058】医療施設においては、患者の容体に対応で
きる診療科目がないことや、担当の医師が不在である、
などにより患者の収容を拒否することがある。このた
め、患者は次の医療施設に運搬されるが、運搬された医
療施設で次々に患者の収容が拒否される、いわゆるタラ
イ回しのため、患者の病状が悪化することも少なくない
のが現状である。
【0059】このような事態に対応するために、本発明
においては、事業者から地域医師会にレンタルした前記
システムを、緊急医療取次機構70に対しても地域医師
会から「また貸し(ブリッジリ−ス)」(Rf)してい
る。このため、緊急医療取次機構70は、利用者60か
ら急病人の通報があると(Ea)、このシステムを用い
て医療施設のサ−ビス内容を確認して、患者を収納可能
な医療施設を把握する。次に、当該医療施設に対して患
者の受入れの可否を予め問い合わせをする(Eb)。
【0060】緊急医療取次機構70は、救急車80に出
動の指令を出す(Ec)。この救急車80は、緊急医療
取次機構70の構内に駐車している場合はここから出動
する(Ed)。その他に、救急車80にGPSを搭載さ
せて地域を巡回しているような場合には、患者宅に一番
近い地域を走行中の救急車80に出動の指令を出しても
良い。このように、緊急医療体制を整備することによ
り、地域住民に対する福祉サ−ビスが向上する。救急車
80は、収容した患者を該当の医療機関に運搬する(E
e)。なお、利用者60の現在位置をGPSなどにより
特定できる情報端末装置を利用者60が携帯している場
合には、外出先で利用者が気分が悪くなったようなとき
に、緊急医療取次機構70にその旨を通報し、容体に適
合した医療施設に救急車80で利用者60を運搬するこ
とも可能である。
【0061】図2は、図1の医療サ−ビスネットワ−ク
システムにおける課金システムを示す概略のブロック図
である。図2において、地域医師会50は事業者30に
対してシステム利用料aを支払う(Ma)。また、各医
療施設40a〜40cは地域医師会50に対してシステ
ム利用料bを支払う(Mb)。各医療施設40a〜40
cが負担するシステム利用料bは、前記システム利用料
aに見合う金額を各医療施設40a〜40cで折半す
る、などにより決められる。
【0062】緊急医療取次機関70も、事業者30に対
してシステム利用料cを支払う(Mc)。システム利用
料cは、公共性等を考慮してシステム利用料aよりも安
価に設定することもできる。事業者30は、システム利
用料aとシステム利用料cを徴収することにより、シス
テムの開発費と利益を回収する。利用者60は、地域医
師会のサ−バにアクセスして、前記医療サ−ビスを閲覧
する。この際の閲覧は無料とする。利用者60は、各医
療施設40a〜40cで治療を受けると実費を負担する
(Md)。
【0063】このように、各医療施設40a〜40cは
システム利用料bを支払っているが、複数の医療施設で
料金を折半すれば、各医療施設毎の負担額は軽減され
る。しかも、当初のシステム導入費の支払い後は、毎月
の負担額は、各種メディアを利用する場合よりも格安に
なる。また、個々の医療施設では設定が難しい複雑なシ
ステムを事業者が代行して開発しているので、労力がか
からない。
【0064】さらに、地域の各医療施設の情報を網羅す
ることにより、相乗効果で宣伝広告の実効性も高められ
る。各医療施設40a〜40cは、従前も地域医師会5
0に対して行なってきた活動内容の報告をするだけの作
業のみが必要であり、新たな作業負担は生じない。
【0065】事業者30にとっては、システム開発や維
持管理、料金の徴収などの窓口を地域医師会50として
いるので、個別の医療施設とは煩雑な種々の折衝が不要
であり、合理的に業務を進めることが出来る。
【0066】地域医師会50では、ホ−ムペ−ジ上で地
域内の各医療施設毎の医療サ−ビスについて、地理的情
報と、静的情報、および動的情報が得られる。このよう
に、各医療施設についての情報は最新の情報を均質に形
成しているので、鮮度と精度の良い情報を利用者に提供
できる。このシステムを利用することによる利点、例え
ば宣伝効果等を強調して、地域内の各医療施設に対しこ
のシステムへの加入を呼びかけ、加入者が増加すれば利
用者に対する地域医療の情報提供を一層充実させること
ができる。
【0067】緊急医療取次機構70は、自らの開発の労
力を省いて事業者30が開発したシステムを用いること
により、住民に対して緊急医療が必要な場合に、きめ細
かなサ−ビスを提供することができる。今後の高齢化社
会が進展する中で急病人の増加も予想されるが、このよ
うな場合に住民が必要とする福祉政策、すなわち、適正
な医療施設へ迅速に患者を運搬するという施策を、自治
体等において実現することが容易になる。
【0068】図3は、地域医師会に設置したWWWサ−
バ1を用いた医療情報配信システムの概略構成を示すブ
ロック図である。図3において、21はクライアント
(利用者)PC2の処理部、23はWWWサ−バ1の処
理部である。クライアントPC2の処理部21と、WW
Wサ−バ1の処理部23は、汎用の通信プロトコルであ
るHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)22を介
して、相互に情報通信を行なう。
【0069】クライアントPC2の処理部21には、ク
ライアントプラウザ21aが設けられている。クライア
ントPC2は、クライアントプラウザ21aのソフトウ
エアにより、複数のデ−タやファイルを整理して表示
し、そこからクライアントが必要な情報を選択すること
ができる。
【0070】WWWサ−バ1の処理部23には、IIS
(Ienternet Information Serber)セクション11、O
LE(Object Linking & Embeding)セクション12、1
3a、画像生成プログラムセクション13c、スタンド
アロンAPセクション13bが備えられている。ここで
画像生成プログラムセクション13cは、プログラムそ
のものではなく、プログラムを実行して画像生成を行な
うプログラム実行処理機能を有するものである。
【0071】IISセクション11は、WWWサ−バ、
FTP(File Transfer Protocol)サ−バ、Gophe
rサ−バの機能を実現するソフトウエアがインスト−ル
されたセクションである。このように、IISセクショ
ン11を備えることによりWWWサ−バ1は、インタ−
ネットサイトとして情報やサ−ビスの発信が可能となっ
ている。
【0072】OLEセクションは、アプリケ−ション
(AP)同士が相互に埋込形式でデ−タを通信する仕組
みである。すなわち、OLEセクション12はIISセ
クション11と画像生成プログラムセクション13c間
で相互にデ−タ通信をする。また、OLEセクション1
3aは、画像生成プログラムセクション13cとスタン
ドアロンAPセクション13b間で相互にデ−タ通信を
する。
【0073】スタンドアロンAPセクション13bは、
OLE通信可能で、かつ、各ウインドウに割り当てられ
た内部ハンドルが取れるAPとしている。詳細について
は、図4で説明する。また、画像生成プログラムセクシ
ョン13cの具体的処理についても図4で説明する。
【0074】次に、図3の(a)〜(f)の処理フロ−
について説明する。(a)は、クライアントPCのホ−
ムペ−ジから要求を送信する。(b)は、(a)の要求
に基づき、位置情報等のパラメ−タを送信する。この位
置情報は、例えばクライアントPCの画面に表示されて
いる地図情報に、クライアントが特定の位置をポイント
したときの当該位置の情報に相当する。
【0075】(c)は、前記(b)と同様に位置情報等
のパラメ−タを送信する。(d)は、ウインドウハンド
ルを送信する。(e)は、(d)のウインドウハンドル
により生成されたGIF、JPEGの画像バイナリデ−
タを送信する。(f)は、HTMLに画像を乗せてクラ
イアントプラウザ21aに返信する。
【0076】本発明においては、クライアントPC2
は、汎用の通信プロトコルであるHTTP22によりイ
ンタ−ネット上でGIS、CAD、CG等の画像ソフト
ウエアを操作し、WWWサ−バ1に所定の処理を要求す
る。WWWサ−バ1は、クライアントPC2からの要求
に応じた画面を生成して画像化し、HTTP22により
クライアントPC2のホ−ムペ−ジの1フレ−ムに配信
する。
【0077】このため、クライアントPCの機種や基本
ソフトウエア体系(OS)に制約を受けることなく、ク
ライアントPCの要求に応じた医療情報の配信が行なえ
る。また、APのライセンスに抵触することもない。
【0078】図4は、図3で示したWWWサ−バ1の処
理の具体例を説明するブロック図である。WWWサ−バ
1の構成は、図3で説明したところと同じ部分には同一
の符号を付しており、詳細な説明は省略する。図4にお
いて、13は前記OLEセクション13a、スタンドア
ロンAPセクション13b、画像生成プログラムセクシ
ョン13cからなる画像処理部である。スタンドアロン
APセクション13bは、内部ハンドルとして、この例
では、クライアントの要求に対応して、ベクトルデ−タ
として形成されている画像情報の検索、登録処理を行な
う。
【0079】14は、HTMLやASP(Active Serve
r Pages)のコンテンツで、WWWサ−バ1に格納され
ているデ−タベ−スa(DB−a)とする。15は、G
IS、CAD、CGなどのベクトルデ−タソ−スで、W
WWサ−バ1に格納されているデ−タベ−スb(DB−
b)とする。このベクトルデ−タソ−ス15には、ある
地域の地図情報が含まれており、この地図内の医療施設
や公共施設等の位置情報が格納されている。16aは医
療施設における静的情報のデ−タソ−ス、16bは医療
施設における動的情報のデ−タソ−スである。デ−タソ
−ス16a、16bでWWWサ−バ1に格納されている
デ−タベ−スc(DB−c)とする。デ−タベ−スc
は、後述するようにテキスト情報、数値情報を形成する
際に用いられる。
【0080】17は、JPEGやGIF形式の画像ファ
イル、18は、WWWサ−バ1の独自デ−タベ−スでデ
−タベ−スd(DB−d)とする。独自デ−タベ−ス
は、例えば自治体の面積、人口、所帯数等の各種統計デ
−タなどを含むことができる。前記各デ−タベ−スa〜
dは、ハ−ドデスク等の適宜の記憶部に格納される。デ
−タ量が多い場合には、外付けの記憶装置に格納するこ
ともできる。
【0081】次に、本発明による医療情報配信システム
の動作例について説明する。処理手順には、(1a)〜
(15)の番号を付している。クライアントPC2はク
ライアントプラウザからWWWサ−バ1に対して、HT
TPプロトコル通信による通常のペ−ジ要求を送信す
る。この際に、クライアントPC2の要求は、X、Yの
異なる2つのカテゴリ−のものとする。要求Xは(1
a)、要求Yは(1b)としてWWWサ−バ1に送信さ
れる。
【0082】クライアントPC2の2xは、要求Xに対
応しており、例えばGIS、CAD、CGなどを操作
し、画像情報の検索、登録を行い表示するフレ−ムであ
る。この画像情報は、例えばある地域の地図情報であ
る。また、2yは要求Yに対応しており、例えば一般的
なHTMLやASPを表示するフレ−ムである。
【0083】WWWサ−バ1は、IIS11によりクラ
イアントPC2からの要求X、Yを振り分ける(2)。
すなわち、要求Xは、別アプリケ−ション(GIS、C
AD、CGなど)での処理が必要なものとする。また、
要求Yは、自機で処理が可能なHTMLホ−ムペ−ジや
ASPペ−ジの処理とする。WWWサ−バ1は、要求Y
に対しては前記文書記述言語(HTML)、ASPコン
テンツ14(DB−a)に対して、自機で所定の処理を
行い、その結果をクライアントPC2に返送する
(3)。クライアントPC2は、返送された情報を画面
に表示する。
【0084】IISセクション11で受信した要求X
は、OLEセクション12から画像処理部13のOLE
セクション13aに送られる。画像処理部13の画像生
成プログラムセクション13cを起動し、処理が実行可
能なAP、この場合は検索、登録を行なうAPセクショ
ン13bにOLE通信で命令を送る。APセクション1
3bでは、図5で説明するような待ち行列処理を行な
う。
【0085】APセクション13bは、要求X、この例
では画像情報の検索、登録等の処理をデ−タソ−ス15
(DB−b)、およびデ−タソ−ス16a、16b(D
B−c)に対して行なう(5a、5b)。この処理は、
要求Xに対応して、例えばベクトルデ−タとして形成さ
れているデ−タソ−ス15のGIS地図情報を検索し、
この地図情報にデ−タソ−ス16a、16bの文字や数
値からなる情報を結合させるための指示をするものであ
る。
【0086】APセクション13bは、要求Xに対応し
たベクトルデ−タ(GIS、CAD、CGなどの図形の
デ−タに相当する)をデ−タソ−ス15から検索し、画
像生成プログラムセクション13cに転送する(6)。
画像生成プログラムセクション13cは、前記転送され
た画像情報から要求Xに対応した画像を生成する。画像
生成プログラムセクション13cの機能は、APセクシ
ョン13bの機能(この例では、GIS、CAD、CG
などのデ−タベ−ス、図形の参照、加工、更新などの機
能)に依存する。
【0087】画像生成プログラムセクション13cの処
理で生成された画像情報を、クライアントPCに返信す
ることが必要な場合には、画像生成プログラムセクショ
ン13cのウインドウハンドル、または画像を生成する
ための情報を返信する。画像生成プログラムセクション
13cは、生成された画像情報を独自デ−タベ−ス18
のデ−タにより加工することができる(9)。また、A
Pセクション13bと共有しているデ−タベ−スを用い
て生成された画像情報を加工することもできる。例え
ば、アイコンや注記文字の貼り付けなどが行なえる。
【0088】更に、画像生成プログラムセクション13
cは、転送された画像情報を基にしてWebの配信に適
合するように、JPEGやGIFのファイル形式で画像
を生成し、バイナリデ−タに変換する(7)。完成され
た画像情報や画像情報に結合されるテキスト情報、数値
情報をOLEセクション12を通してIISセクション
11に返信する(8、10a、10b)。必要な場合に
は、同時にテキスト情報や数値情報としてアプリケ−シ
ョンの処理結果をIISセクション11に返信する。
【0089】IISセクション11は、これらの画像情
報、テキスト情報、数値情報を受け取り、HTMLの中
にこれらの情報を埋め込む。そして、要求Xが送信され
てきたクライアントPCに対して画像情報を返信する
(11)。このように、本発明においては、OLE通信
を利用できるあらゆるAPを利用することができる。
【0090】したがって、文章作成ソフト(ワ−ドプロ
セッサ)、表計算ソフト、GISやCAD、CGのアプ
リケ−ション、ビデオカメラキャプチャ−ソフト、など
が利用可能である。本発明においては、汎用性のあるH
TTPを用いて画像情報を配信するものであり、クライ
アントPCに制限がないという利点がある。また、AP
のサ−バライセンスにも抵触しない。
【0091】20は各医療施設であり、デ−タ20aの
内容20bには、空きベット数、高度医療機器の予約、
当直医、外国人対応等の日々変動する動的情報が含まれ
る。これらの動的情報は、公衆回線(PSTN)19を
通してWWWサ−バ1にファクシミリ(FAX)のよう
な通信手段により送付される(12a)。これらの動的
情報は、医療施設動的情報のデ−タソ−ス16bに格納
される。WWWサ−バ1が設置されている地域医師会か
らは、前記動的情報に対する問い合わせや、静的情報の
更新の有無の問い合わせなどが医療施設20にFAXで
送付される(12b)。
【0092】各医療施設の静的情報は、医療施設静的情
報のデ−タソ−ス16aに格納される(13)。また、
移転などで住所が変更された場合には、新規の位置情報
がGIS、CAD、CGなどのデ−タソ−ス15に格納
される(14)。なお、各医療施設が個別に利用者に開
示したい情報、例えば住所移転のお知らせなどの情報は
HTML、APSコンテンツ14に取り込まれ、WWW
サ−バ1上のホ−ムペ−ジで閲覧できるようにする(1
5)。
【0093】図5は、APセクション13bの前記待ち
行列処理を示す説明図である。図5において、2a〜2
eはクライアントPCで、それぞれ要求a〜eをインタ
−ネット3よりWWWサ−バ1に送信する。要求a〜e
が同時にWWWサ−バ1に送信されると負荷が大きくな
り、WWWサ−バ1の要求を処理するAPセクション1
3b(前記のようにOLE通信を用いる。)は、要求分
すべてに対して起動することはできない。
【0094】このため、画像生成プログラムセクション
13cは、待ち行列理論により各要求a〜eが、矢視S
のようにあたかも時系列で順次並べられてAPセクショ
ン13bで要求に対する処理が行われるように指令す
る。すなわち、画像生成プログラムセクション13c
は、APセクション13bに対するクライアントPCか
らの要求の道を制限する機能を有している。
【0095】次に、本発明によるクライアントに対する
画像情報の配信の例について説明する。図6は、WWW
サ−バのウインドウハンドルの機能を示す説明図であ
る。図6において、2Mはクライアント、例えばクライ
アントPCの画面である。仮に、クライアントからWW
Wサ−バに対してある地域のGISによる地図情報の配
信を要求するものとする。
【0096】画面2Mには要求した地図がWWWサ−バ
から配信されて表示されている。2p〜2wは、画面2
M内に表示されるスクロ−ルシンボルで、表示された地
図は2p〜2wのいずれかをクリックすると、クリック
された方向にスクロ−ルされる。したがって、クライア
ントはスクロ−ルシンボル2p〜2wの操作により、表
示された地図を8方向にスクロ−ルすることができる。
【0097】図5のクライアントPC2aは表示された
地図のAwの部分で何等かの処理、例えば拡大処理をW
WWサ−バに要求するものとする。以下、図5のクライ
アントPC2b〜2eが、それぞれBw〜Ewの部分
で、検索や書き込みなどの処理をWWWサ−バに要求す
るものとする。
【0098】WWWサ−バは、このような各クライアン
トからの画面上の要求に対して、それぞれの画面につい
て拡大、検索、書き込み等に対応する処理を行なう。こ
のように、WWWサ−バは各画面(ウインドウ)に割り
当てられた処理(内部ハンドル)を行なう機能を有して
いる。
【0099】図7は、図5のクライアントPCからの要
求に対応するWWWサ−バ1の処理を示す説明図であ
る。前記のように、クライアントPC2a〜2eから
は、ある地図情報の画面Aw〜Ewに対して処理の要求
がなされたものとする。WWWサ−バ1は、当該地図情
報のAw〜Ewのそれぞれの部分について、各クライア
ントPCからの要求に応じて異なる処理を行なう。
【0100】図8〜図17は、本発明による医療情報検
索、処理の例についての説明図である。次に、図8〜図
17について説明する。利用者は、PCをインタ−ネッ
トを介してWWWサ−バに接続し、医療情報アクセスの
ホ−ムペ−ジを開く。次に、当該ホ−ムペ−ジのメニュ
−で、居住している地域の地図情報の検索を要求する。
この場合に、居住地の住所などを入力すると、WWWサ
−バ1は、図4のGIS等のデ−タソ−スから該当する
地域の地図情報を引き出し、PC2に配信する。PC2
の画面には適宜の縮尺で居住地付近の地図が表示され
る。
【0101】画面に表示された地図に、利用者の自宅の
位置をクリックすると、WWWサ−バ1には、利用者の
現在位置情報が取り込まれる。次に病院検索のメニュ−
をクリックする。図8は、病院検索メニュ−の初期画面
を示しており、検索条件を入力する。図8において、画
面2MのPの領域はメニュ−選択欄で、例えば、a.病
院を検索、b.住所から地図を表示、c.距離や面積を
計測、d.トップペ−ジ、のメニュ−をそれぞれ選択す
る。
【0102】Qの領域は、画面に表示された地図の中央
の位置を基準とした現在地の周辺検索結果を表示する欄
である。この例では、現在地から半径3km以内の病院
名Ha〜Heと、現在地から各病院までの方角と距離を
文字と数字で表示している。半径1km以内、半径5k
m以内の病院の検索を指定することもできる。図8の例
では、Qの領域のeに病院名Ha〜Heを表示し、fに
現在地から各病院までの方角と距離を表示している。な
お、後述するように、本発明においては画面下部に「ク
リック地点が中心にくるようにスクロ−ル」のメニュ−
が選択できるように構成されており、ある医療施設を画
面中央に表示した場合には、その医療施設を中心とした
範囲内で前記Qの領域の病院名、および方角、距離の表
示が自動的に更新されて表示される。
【0103】Rは検索条件を入力、選択する領域であ
る。kの欄では、画面に表示された地図の中央の位置を
基準とした現在地から医療施設までの距離を500m単
位でスクロ−ルして選択する。lの欄では、地域の名称
に含まれる文字、例えば都道府県市区町村名の一部に含
まれる文字列を入力する。mの欄では、総病床数を5
0、100のように数字で入力する。これによって、利
用者は検索する医療施設の規模がわかる。nの欄では、
医療施設の名称が既知の場合にはその名称を入力する。
【0104】Sは、オプションを指定する領域である。
Oの欄では救急指定あり、pの欄では駐車場あり、qの
欄では往診対応あり、rの欄では外国人対応ありをそれ
ぞれ選択する。Tの領域は、診療科目を選択する欄であ
る。画面をスクロ−ルすると、診療科目のすべてが表示
される。ここでは、内科と眼科(図8には示されていな
い)をクリックして選択する。すべての項目の入力、選
択が終了すると、「検索」欄をクリックして検索を実行
する。
【0105】図9は、検索結果を表示する画面を示して
いる。この例では、5件の情報がヒットして、Uの領域
に1〜5の該当する医療施設名を表示する。各医療施設
は、sの欄をクリックすると、当該医療施設のサ−ビス
内容の情報が画面に表示される。また、tの欄をクリッ
クすると、当該医療施設が地図上にアイコンが付されて
表示される。
【0106】図10は、図9で表示されたA眼科医院に
ついて、前記sの情報表示の欄をクリックしたときの表
示画面の例を示している。Vの領域には、A眼科医院の
所在地、電話番号等の情報が表示される。所在地の欄か
らは、「地図表示」を指定することができ、当該医療施
設を地図上に表示する。Vaは、「ご利用者の声」を掲
示する欄で、利用者が書き込んだメッセ−ジ内容を表示
する。このように、利用者が書き込んだ情報はWWWサ
−バに送信され、デ−タソ−スとしてWWWサ−バに蓄
積される。他の利用者はWWWサ−バにアクセスして前
記書き込まれた情報を読むことができる。
【0107】Wの領域は外来受付時間を表示する欄で、
画面をスクロ−ルすると、月曜日から日曜日までの外来
受付の情報が表示される。外来受け付け時間帯は、バ−
スーケル形式で表示する。このため、利用者は視覚によ
り外来受け付け時間帯を容易に確認することができる。
図11は、図10の画面をスクロ−ルした状態を示して
いる。Xの領域は本日の宿直医を表示する欄で、宿直医
の氏名、専門科目が表示される。
【0108】次に、図12〜図17の説明図で、本発明
による地理的な医療情報検索の例を説明する。図12
は、利用者がPの領域のメニュ−bで「住所から地図を
表示」の項目をクリックした場合の最終的な画面を示し
ている。WWWサ−バは、図4で説明したように、画像
処理部の処理で、利用者が入力した住所に対応する地図
情報のベクトルデ−タをGISデ−タソ−スから引き出
して画像情報を生成し、適宜の縮尺で利用者のPCに返
送する。図12の画面には、ある地域の地図に駅(Sa
〜Sc)や郵便局のような公共機関、寺院(T)、幼稚
園等の目印となる建物の位置を表示している。また、主
要な商店などの建物も画面に表示する。図12の〇は、
このような主要な建物の位置を示している。
【0109】図13は、前記図8〜図11で説明したよ
うな医療施設の検索結果に基づいて、抽出された医療施
設を地図上に表示した画面を示している。図13の画面
下部の「クリック地点が中心にくるようにスクロ−ル」
のメニュ−を選択すると、クリックした医療施設が中心
になるように画面が自動的にスクロ−ルされる。画面に
は、図9で説明したようなA〜Eの内科、眼科の医療施
設の他に、F整形外科クリニックも表示されている。そ
の他、目印となる建物としてT寺や幼稚園などの位置も
表示される。
【0110】画面の表示を省略しているが、図12の画
面上の地図における横と縦の縮尺が「現在の縮尺は97
1m×622mです」というように文字と数字で表示さ
れる。また、「地図サイズ切り替え」のメニュ−を設け
て、例えば図12の縮尺を「現在の縮尺は1416m×
906mです」というように切り替えることができる。
なお、画面下部に設定されてある「クリック地点にある
病院の情報を表示」のメニュ−を選択すると、図10、
図11に示したような各医療施設のサ−ビス内容の情報
が表示される。
【0111】図12の画面下部には、地図情報に対する
拡大、縮小の変倍率をバ−形式で指示するメニュ−が設
定されている。利用者が画面上のある位置をクリック
し、適宜の変倍率を設定してWWWサ−バに送信する。
WWWサ−バでは、利用者から要求された変倍率に応じ
て当該表示された地図の変倍処理を行い、利用者のPC
に再度配信する。この場合の利用者の前記クリック操作
は、WWWサ−バから配信された地図情報に対する書き
込みに相当する。
【0112】このように、本発明の医療情報配信システ
ムにおいては、WWWサ−バと利用者のPCとの間で、
インタ−ネットを介して汎用通信プロトコルのHTTP
により双方向で会話形式により画像情報である医療情報
の配信、加工などの処理を行なうことができる。このた
め、多数の利用者が情報端末装置の機種やOSの制約を
受けることなく、画像情報の広範囲の利用が可能とな
る。
【0113】図14は、図13の画面でE医院をクリッ
クした状態を示している。すなわち、E医院が画面中心
にくるように図13の画面がスクロ−ルされている。図
15は、図14の画面でP領域のメニュ−c「距離や面
積を計測」を選定した状態を示している。この画面では
Px領域に、「マウスにより地図上に2点以上のピンを
立てる」のメッセ−ジが表示される。また、g「距離計
測」のメニュ−と、h「面積計測」のメニュ−が表示さ
れる。ここでは、Sb駅とE医院間の距離を計測するた
めにg「距離計測」のメニュ−を選定し、街角で進行方
向が変更になる地点毎にピンを立てるものとする。
【0114】WWWサ−バでは、利用者から要求された
Sb駅とE医院間の距離計測処理を行い、利用者のPC
に返信する。WWWサ−バは、図16に示すように、地
図上で要求されたSb駅とE医院間の経路に線を引き、
計測結果「382m]を地図情報に貼り付けて、利用者
のPCに返信する。前記経路の線は、進行方向が変更に
なる街角に沿って形成される。
【0115】図17は、図8の検索画面において、Pの
領域のメニュ−bで「住所から地図を表示」の項目をク
リックしたときの具体例を表示している。領域Pyに
は、「住所から地図を表示」のメッセ−ジが表示され
る。メニュ−iでは大字名XYZを選択する。このメニ
ュ−欄をスクロ−ルすることにより、目的の大字名を選
択する。また、メニュ−jでは町丁名を、例えば「3丁
目」のようにスクロ−ルして選択する。「決定」の欄を
指示することにより、目的地域の地図が画面に表示され
る。図17は、図12の画面とは地図サイズが相違して
いる。すなわち、図17は、図12と同じ地域の地図情
報のサイズを大きくして表示している。
【0116】本発明においては、前記Pの領域のメニュ
−として、「マイホ−ム登録」を設定することができ
る。例えば、自宅の住所を入力して、自宅を画面の中心
とする地図を適宜の縮尺で表示する。自宅の位置をマウ
スでクリックし、続いて前記メニュ−の「マイホ−ム登
録」をクリックする。
【0117】前記のような、種々の医療情報の検索等の
処理を終了してPCの電源を一旦遮断する。次回以後に
当該医療情報アクセスのホ−ムペ−ジを再度開くと、自
宅住所を入力しなくとも、画面には自宅を中心とした地
図情報が自動的に表示される。この際、自宅位置にハウ
スマ−クなどの適宜のマ−クを付することができる。
【0118】このような処理は、「Java Scri
pt」で作成された操作方法によって指定された地図上
の座標を、クライアントPC上に「クッキ−」という形
で保存されている。図3の例では、クライアントプラウ
ザ21aが管理している特定のフォルダの中にURL単
位でテキストファイルとして作成されている。
【0119】このように、一度「マイホ−ム登録」の処
理を実行しておくと、次回以後は自動的に画面には自宅
を中心とした地図情報が表示される。すなわち、自宅位
置を基準として(strikethrough:半径5
00mを単位として)医療施設の情報を検索できるので
操作性が良好になる。さらに、画面のQの領域には、自
宅を基準として半径500m〜5km以内の医療施設名
と、その方角、距離が表示されるので、利用者に対して
利用価値が高い医療情報を提供することができる。
【0120】図4においては、WWWサ−バ1には、G
IS APの検査、登録セクション13b、画像生成プ
ログラムセクション13c、HTML、APSコンテン
ツ(汎用ホ−ムペ−ジセクション)14、GISベクト
ルデ−タのデ−タソ−ス15、を設けている。本発明に
おいては、WWWサ−バの前記各機能を分割して、複数
のサ−バにこれらの機能を付与する構成とすることも可
能である。
【0121】例えば、WWWサ−バをGISサ−バと画
像生成サ−バとに分割する。GISサ−バは、GISベ
クトルデ−タのデ−タソ−スとGIS APセクション
を保有する。また、画像生成サ−バは、画像生成プログ
ラムセクションと汎用ホ−ムペ−ジセクションとを保有
する。GISサ−バ、画像生成サ−バ、利用者のPCを
インタ−ネットに接続する。
【0122】利用者のPCからの要求に基づき、GIS
サ−バのGIS APセクションは要求に対応したベク
トルデ−タを検索して、検索結果を画像生成サ−バに転
送する。画像生成サ−バは、画像生成プログラムセクシ
ョンにより画像情報を生成し、汎用ホ−ムペ−ジセクシ
ョンからHTTPで利用者のPCに返送する。このよう
な構成とすると、サ−バをGISサ−バと画像生成サ−
バとに分割しているので、各サ−バの処理能力や記憶容
量はそれほど高性能のものは必要がなく、画像情報配信
システムに使用されるサ−バを低位機で構成できる利点
がある。
【0123】以上、利用者のPCのような情報端末機器
とWWWサ−バとをインタ−ネットを介して接続し、W
WWサ−バから利用者の情報端末機器に医療情報を配信
する例を説明した。本発明においては、この他に、一般
的なサ−バとPCのような情報端末機器をコンピュ−タ
で制御されるネットワ−クで接続し、利用者の情報端末
機器に医療情報を配信する構成とすることもできる。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る発明
は、事業者がシステムを開発するので、個々の医療施
設、および地域医師会のような医療団体が医療情報をネ
ットワ−クで利用者に提供する際の労力と、医療情報を
更新、維持するための労力を軽減することができる。ま
た、各医療施設についての情報は最新の情報を均質に形
成しているので、鮮度と精度の良い情報を利用者に提供
できる。さらに、各医療施設は新たな作業負担を負うこ
とがなく、宣伝広告の実効性も高められる。なお、事業
者にとっては、システムを医療団体にレンタルしている
ので、個別の医療施設とは煩雑な種々の折衝が不要であ
り、合理的に業務を進めることが出来る。
【0125】また、請求項2に係る発明においては、医
療団体は、地域毎に設立されている。このため、地域内
の医療施設のきめ細かな医療情報を利用者に提供でき
る。
【0126】また、上記請求項3に係る発明において
は、前記医療団体から緊急医療取次機構に前記システム
がさらにレンタルされている。このため、緊急医療を要
する利用者からの通報があったときの対応が迅速、的確
になされ、充実した医療福祉サ−ビスを利用者に提供で
きる。
【0127】また、上記請求項4に係る発明において
は、各医療施設が負担するシステム利用料金を医療団体
はまとめてレンタル料として専門業者支払っている。こ
のため、事業者のシステム開発費や利益の回収が円滑に
行なえる。また、緊急医療取次機構からもレンタル料の
支払いがあるので、利潤を大きくすることができる。
【0128】また、上記請求項5に係る発明において
は、ベクトルデ−タから利用者の要求に対応した画像デ
−タを生成し、当該画像デ−タに前記静的情報と動的情
報とを適宜組み合わせて画像情報を生成して利用者に配
信している。このため、利用者側ではベクトルデ−タ
や、ベクトルデ−タから画像デ−タを生成するためのソ
フトウエアをインスト−ルする必要がない。したがっ
て、利用者の情報端末装置の機種や、基本ソフトウエア
体系(OS)の制約を受けることなく、画像情報を配信
することができる。
【0129】また、上記請求項6に係る発明において
は、画像情報をインタ−ネットで配信できる画像ファイ
ル形式に変換して、汎用通信プロトコルにより利用者に
配信している。このため、インタ−ネットで送信される
デ−タ量が少なくなり、他の利用者がインタ−ネットを
使用する際の妨げとならない。また、多くの利用者に手
軽に画像情報を配信することができる。
【0130】また、上記請求項7に係る発明において
は、利用者が所定の書き込みをした地理的情報に基づい
て、サ−バが利用者から要求された加工を施した地図情
報を利用者に再配信している。このため、サ−バは利用
者と会話形式で地理的情報を提供できることになり、地
理的情報を有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である医療サ−ビスネット
ワ−クシステムを示すブロック図である。
【図2】図1の課金システムを示すブロック図である。
【図3】医療情報配信システムが適用される一例を示す
ブロック図である。
【図4】医療情報配信システムの概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】待ち行列処理を示す説明図である。
【図6】画像情報配信の例を示す説明図である。
【図7】画像情報配信の例を示す説明図である。
【図8】医療情報配信の例を示す説明図である。
【図9】医療情報配信の例を示す説明図である。
【図10】医療情報配信の例を示す説明図である。
【図11】医療情報配信の例を示す説明図である。
【図12】医療情報配信の例を示す説明図である。
【図13】医療情報配信の例を示す説明図である。
【図14】医療情報配信の例を示す説明図である。
【図15】医療情報配信の例を示す説明図である。
【図16】医療情報配信の例を示す説明図である。
【図17】医療情報配信の例を示す説明図である。
【図18】本発明の基本的構成を示すブロック図であ
る。
【図19】ベクトルデ−タの説明図である。
【図20】APの処理を示す説明図である。
【図21】画像生成を示す説明図である。
【図22】図18の処理を示すブロック図である。
【図23】従来例のブロック図である。
【符号の説明】
1 WWWサ−バ 2 利用者のPC 3 インタ−ネット 11 IIS 12、13a OLE 13 画像処理部 13b アプリケ−ション(AP) 13c 画像生成プログラム 14 HTML、ASPコンテンツ 15 GIS、CAD、CGなどのデ−タソ−ス 16 文字、数値デ−タソ−ス 17 JPEG、GIFファイル 18 独自デ−タベ−ス 19 公衆回線(PSTN) 20 医療施設 30 事業者 40a 病院 40b、40c 医院 50 地域医師会 60 利用者 70 緊急医療取次機構 80 救急車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今村 泰裕 兵庫県尼崎市西長州町1丁目1番15号 国 際航業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 事業者により開発された、複数の医療施
    設の地理的情報、および固定的な静的情報と日々変動す
    る動的情報とを結合してネットワ−クにより利用者に提
    供するシステムが医療団体にレンタルされて、前記医療
    団体において、各医療施設から報告される前記静的情報
    と日々更新される動的情報、および前記地理的情報とか
    らなる各医療施設の医療情報を形成し、当該医療情報を
    ネットワ−クを介して利用者に提供することを特徴とす
    る、医療サ−ビスネットワ−クシステム。
  2. 【請求項2】 前記医療団体は、地域毎に設立されてい
    ることを特徴とする、請求項1に記載の医療サ−ビスネ
    ットワ−クシステム。
  3. 【請求項3】 前記医療団体から緊急医療取次機構に前
    記システムがさらにレンタルされ、緊急医療を要する利
    用者からの通報に基づき前記緊急医療取次機構は各医療
    施設の中から最適な医療施設を選択し、前記利用者を当
    該医療施設に運搬することを特徴とする、請求項1また
    は請求項2に記載の医療サ−ビスネットワ−クシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記各医療施設は前記医療団体に前記シ
    ステム使用料を支払い、前記医療団体は単独で、または
    前記緊急医療取次機構と共に前記事業者に前記システム
    のレンタル料を支払うことを特徴とする、請求項1ない
    し請求項3のいずれかに記載の医療サ−ビスネットワ−
    クシステム。
  5. 【請求項5】 利用者の情報端末機器と、医療団体に設
    置されるサ−バとをネットワ−クを介して接続し、サ−
    バは利用者から要求される医療情報をネットワ−クを通
    して利用者に配信する医療サ−ビスネットワ−クシステ
    ムであって、サ−バは、画像生成プログラムセクション
    およびアプリケ−ションセクションを有する画像処理部
    と、地理的情報のベクトルデ−タ、および各医療施設の
    前記静的情報と動的情報とを格納する記憶部とを備え、
    前記画像処理部は、前記記憶部に格納されているベクト
    ルデ−タから利用者の要求に対応した各医療施設の画像
    デ−タを生成し、当該画像デ−タに前記静的情報と動的
    情報とを適宜組み合わせて医療情報を生成して利用者に
    配信することを特徴とする、医療サ−ビスネットワ−ク
    システム。
  6. 【請求項6】 前記サ−バをWWWサ−バ、ネットワ−
    クをインタ−ネットとして、前記医療情報をインタ−ネ
    ットで配信できる画像ファイル形式に変換して、汎用通
    信プロトコルにより利用者に配信することを特徴とす
    る、請求項5に記載の医療サ−ビスネットワ−クシステ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記利用者は、サ−バから配信されて情
    報端末機器の画面に表示された地理的情報に所定の書き
    込みを行なってサ−バに返信し、サ−バは、利用者の書
    き込みで要求された処理を行なって地理的情報を利用者
    に再配信することを特徴とする、請求項5または請求項
    6に記載の医療サ−ビスネットワ−クシステム。
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