JPH11160170A - 応力センサの製造方法 - Google Patents
応力センサの製造方法Info
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- JPH11160170A JPH11160170A JP9325799A JP32579997A JPH11160170A JP H11160170 A JPH11160170 A JP H11160170A JP 9325799 A JP9325799 A JP 9325799A JP 32579997 A JP32579997 A JP 32579997A JP H11160170 A JPH11160170 A JP H11160170A
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Abstract
数を増やすことなく零点調整を精度よく行うことができ
るようにすることである。 【解決手段】 個々の歪ゲージ13の抵抗値及びブリッ
ジ回路18の零点を測定し、この測定値に基づいて必要
な歪ゲージ13の抵抗値を通電によりトリミングするこ
とにより前記ブリッジ回路18の零点を調整するように
した。
Description
による複数個の歪ゲージによるブリッジ回路を形成し、
このブリッジ回路の出力変化を検出して応力を測定する
ようにした応力センサの製造方法に係り、特に、零点調
整を簡単かつ高精度で行うことができる応力センサの製
造方法に関するものである。
路の零点を調整する方法としては、特開平3−2218
26号公報に示されたものがある。この零点調整方法を
図5及び図6に基づいて説明する。まず、金属よりなる
起歪体1にSiO2 等からなる絶縁膜2を形成し、この
絶縁膜2の上にリン又はホウ素の不純物をドーピングし
たケイ素薄膜からなる歪ゲージ3及びアルミニウム等の
良導体からなる薄膜導体4が形成され、フォトリソグラ
フィによってブリッジ回路5を構成している。そして、
各歪ゲージ3につらなる薄膜導体4の外側に端子6を形
成し、その間に接続片7を介して一対のTi等からなる
零点調整用薄膜抵抗8,9が配置されている。これらの
零点調整用薄膜抵抗8,9は、並列に形成された複数の
短冊状のパターンからなっている。このような回路構成
において、零点を調整するには、次のように行う。ま
ず、4つの歪ゲージ3をそれぞれ測定し、ブリッジ回路
5の出力端子となる端子6間の電位が零となるように零
点調整用薄膜抵抗8,9の補正すべき抵抗値をそれぞれ
算出する。そして、その算出値に基づいて図6の(a)お
よび(b)に示すように、零点調整用薄膜抵抗8,9に接
続されている接続片7及び残った中から任意に選んだ零
点調整用薄膜抵抗8,9をレーザ等によってカット、ト
リミングして全体の抵抗値を調整する。
正確に抵抗調整を行うには、零点調整用薄膜抵抗の並列
に接続されるパターンの抵抗部分の数を増やすことが必
要であるが、このようにすることにより、調整可能な抵
抗値や分解能を広げて粗調整における選択を容易にし、
トリミングによる微調整で目標抵抗値に合わせることが
できるものである。しかしながら、このような手段によ
る場合には、起歪体の面上の零点調整用薄膜抵抗が占め
るエリアが大きくなり、小型化への妨げになる。また、
零点調整用薄膜抵抗によって零点を調整したものは、ブ
リッジ回路の入出力端子に対して全体の抵抗値は対象で
等しくなっているが、薄膜導体の抵抗値が異なってお
り、この状態で周囲温度が変化した場合、薄膜導体が自
身のTCRによって抵抗値を変化させるため、プリッジ
回路のバランスが崩れ、零点が変動する。また、薄膜導
体と零点調整用薄膜抵抗の材料が違うため、成膜及びエ
ッチングプロセスにおいて工数が増える等の問題があ
る。
で、応力センサを大きくすることなく、また、工数を増
やすことなく零点調整を精度よく行うことができ、調整
後も温度変化に対して変動を抑えることができるように
した応力センサの製造方法を提供することを目的とす
る。
起歪体の上に絶縁膜を介して薄膜による複数個の歪ゲー
ジを形成し、これらの歪ゲージによりブリッジ回路を形
成して応力歪に起因する端子間の出力変化に基づいて前
記起歪体に作用している応力を測定するようにした応力
センサにおいて、個々の前記歪ゲージの抵抗値及び前記
ブリッジ回路の零点を測定し、この測定値に基づいて必
要な前記歪ゲージの抵抗値を通電によりトリミングする
ことにより前記ブリッジ回路の零点を調整するようにし
たものである。従って、個々の歪ゲージの抵抗値の調整
は、通電により抵抗値がアナログ的に変化する現象を利
用して行っているため、別個に調整用抵抗を設けること
なく零点調整を行うことができ、これにより、応力ゲー
ジを大きくすることなく、かつ、その調整作業も容易で
あり、高い精度を得ることもできるものである。
を通電によりトリミングすることによりブリッジ回路の
零点を調整した後に、通電によって各歪ゲージの抵抗値
が均一に変化するようにブリッジ回路の安定化処理をす
るようにしたものである。従って、零点調整をした後に
歪ゲージ全体をエージングすることで、温度変化に対し
ても安定した特性を示す状態を得ることができる。
リッジ回路を金属薄膜により形成し、前記歪ゲージはN
iCrSiからなるものである。従って、ブリッジ回路
の形成が容易であるとともに、通電による抵抗値の調整
を簡単かつ高精度で行うことができる。
図4に基づいて説明する。本実施の形態は圧力センサに
関するものであり、図1に示すように、ステンレススチ
ールよりなる起歪体11が用いられる。この起歪体11
の上に絶縁膜12として有機材料であるポリイミドを塗
布し、この上に歪ゲージ13となるNiCrSi膜、電
極14となるTi膜15、Cu膜16がスパッタリング
等により連続成膜される。そして、図2に示すように、
フォトリソグラフィによって、前記起歪体11の中央部
に2つの歪ゲージ13B,13D、周縁部に2つの歪ゲ
ージ13A,13Cを形成し、また、6つの電極14、
すなわち、電極14A,14B,14C,14D,14
E,14F及び6つの端子17、すなわち、端子17
A,17B,17C,17D,17E,17Fを形成す
る。これを等価回路で示すと、図3のようにブリッジ回
路18を構成しており、電極14A,14B,14Cと
電極14D,14E,14Fは、それぞれ対称とするこ
とで導体部のバランスをとっている。そして、端子17
Cと端子17Fとの間に一定電圧の電源19を接続す
る。この状態で、応力に起因した歪による歪ゲージ13
の抵抗値変化によって生ずる端子17Bと端子17Eと
の電位差を検出し、かつ、増幅することにより起歪体1
1に印加されている圧力を測定するようになっている。
ージ13A,13B,13C,13Dの抵抗値には多少
のバラツキが生ずる。これにより、無負荷状態であって
もブリッジ回路18には出力が発生して零点がずれてし
まうため、抵抗値の調整が必要になる。
明する。歪ゲージ13となるNiCrSi膜は、電極1
4を介して電気エネルギーを印加すると、図4に示すよ
うに、その印加エネルギーに応じて抵抗値がアナログ的
に減少していくと云う特性を持っている。そこで、4つ
の歪ゲージ13A,13B,13C,13Dの抵抗値を
それぞれ測定して、最も低い抵抗値を基準とし、他の抵
抗値の歪ゲージ13に電気エネルギーを印加して基準と
なる抵抗値に変化させるための割合を変化率として算出
する。そして、この変化率に相当する印加エネルギーを
図4から求め、その値を目安に抵抗値を観察しながら該
当する端子17を通じて電気エネルギーを印加し、調整
が必要な歪ゲージ13の抵抗値を基準値に合わせ、ブリ
ッジ回路18の出力が零になるようにする。その後、4
つの歪ゲージ13A,13B,13C,13Dの抵抗値
が一律に変化するのに必要なエネルギーを零点調整に投
入したエネルギーから算出し、該当する端子17を通じ
てそれぞれ電気エネルギーを印加することにより零点の
バランスを崩すことなく歪ゲージ13のエージングが可
能となる。
の零点調整のために、4つの歪ゲージ13A,13B,
13C,13Dの抵抗値が同じ値になる方法で行った
が、出力の端子17B,17Eの間の電位差が零になる
ような抵抗値の組み合わせ、すなわち、4つの歪ゲージ
13A,13B,13C,13Dの抵抗値をそれぞれR
A,RB,RC,RDとした時に、RA/(RA+RB)とRD
/(RC+RD)とが等しくなるように各抵抗値を調整す
るようにしてもよい。
であるポリイミドを例に挙げたが、この絶縁膜12を無
機材料であるSiO2 等を用いてもよい。その際、材料
の熱伝導率が違うため、図4に示す通電による抵抗値変
化の曲線も違ってくるが、手順としては前述の場合と同
様である。
センサに利用した状態について説明したが、ブリッジ回
路を構成して応力歪に起因する端子間の出力の変化によ
ってその応力を測定するロードセル等にも適用すること
ができるものである。
縁膜を介して薄膜による複数個の歪ゲージを形成し、こ
れらの歪ゲージによりブリッジ回路を形成して応力歪に
起因する端子間の出力変化に基づいて前記起歪体に作用
している応力を測定するようにした応力センサにおい
て、個々の歪ゲージの抵抗値及び前記ブリッジ回路の零
点を測定し、この測定値に基づいて必要な歪ゲージの抵
抗値を通電によりトリミングすることにより前記ブリッ
ジ回路の零点を調整するようにしたので、個々の歪ゲー
ジの抵抗値の調整は、通電により抵抗値がアナログ的に
変化する現象を利用して行っているため、別個に調整用
抵抗を設けることなく零点調整を行うことができ、これ
により、応力ゲージを大きくすることなく、かつ、その
調整作業も容易であり、高い精度を得ることもできると
云う効果を有する。
を通電によりトリミングすることによりブリッジ回路の
零点を調整した後に、通電によって各歪ゲージの抵抗値
が均一に変化するようにブリッジ回路の安定化処理をす
るようにしたので、零点調整をした後に歪ゲージ全体を
エージングすることで、温度変化に対しても安定した特
性を示す状態を得ることができると云う効果を有する。
リッジ回路を金属薄膜により形成し、前記歪ゲージはN
iCrSiからなるので、ブリッジ回路の形成が容易で
あるとともに、通電による抵抗値の調整を簡単かつ高精
度で行うことができると云う効果を有する。
る。
係を示す特性図である。
でカットした状態、(b)はB点でカットした状態を示す
説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 起歪体の上に絶縁膜を介して薄膜による
複数個の歪ゲージを形成し、これらの歪ゲージによりブ
リッジ回路を形成して応力歪に起因する端子間の出力変
化に基づいて前記起歪体に作用している応力を測定する
ようにした応力センサにおいて、個々の前記歪ゲージの
抵抗値及び前記ブリッジ回路の零点を測定し、この測定
値に基づいて必要な前記歪ゲージの抵抗値を通電により
トリミングすることにより前記ブリッジ回路の零点を調
整するようにしたことを特徴とする応力センサの製造方
法。 - 【請求項2】 歪ゲージの抵抗値を通電によりトリミン
グすることによりブリッジ回路の零点を調整した後に、
通電によって各歪ゲージの抵抗値が均一に変化するよう
にブリッジ回路の安定化処理をするようにしたことを特
徴とする請求項1記載の応力センサの製造方法。 - 【請求項3】 歪ゲージを含むブリッジ回路を金属薄膜
により形成し、前記歪ゲージはNiCrSiからなるこ
とを特徴とする請求項1記載の応力センサの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9325799A JPH11160170A (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 応力センサの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9325799A JPH11160170A (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 応力センサの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11160170A true JPH11160170A (ja) | 1999-06-18 |
Family
ID=18180734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9325799A Pending JPH11160170A (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 応力センサの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11160170A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005233953A (ja) * | 2004-02-17 | 2005-09-02 | Robert Bosch Gmbh | マイクロメカニカル式の高圧センサを製造するための方法及びマクロメカニカル式の圧力センサ |
JP2012515368A (ja) * | 2009-01-15 | 2012-07-05 | イービジョン スマート オプティクス インコーポレイテッド | システム |
KR101232613B1 (ko) | 2011-04-22 | 2013-02-15 | 대양전기공업 주식회사 | 금속 다이아프램을 구비한 후막형 압력측정센서 및 상기 압력측정센서의 제조방법 |
-
1997
- 1997-11-27 JP JP9325799A patent/JPH11160170A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005233953A (ja) * | 2004-02-17 | 2005-09-02 | Robert Bosch Gmbh | マイクロメカニカル式の高圧センサを製造するための方法及びマクロメカニカル式の圧力センサ |
JP2012515368A (ja) * | 2009-01-15 | 2012-07-05 | イービジョン スマート オプティクス インコーポレイテッド | システム |
US8854519B2 (en) | 2009-01-15 | 2014-10-07 | E-Vision Smart Optics, Inc. | Electro-active focus and zoom systems |
KR101232613B1 (ko) | 2011-04-22 | 2013-02-15 | 대양전기공업 주식회사 | 금속 다이아프램을 구비한 후막형 압력측정센서 및 상기 압력측정센서의 제조방법 |
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