JPH11159713A - 廃棄物燃焼方法及び装置 - Google Patents

廃棄物燃焼方法及び装置

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JPH11159713A
JPH11159713A JP32989597A JP32989597A JPH11159713A JP H11159713 A JPH11159713 A JP H11159713A JP 32989597 A JP32989597 A JP 32989597A JP 32989597 A JP32989597 A JP 32989597A JP H11159713 A JPH11159713 A JP H11159713A
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JP
Japan
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waste
fuel
combustion
combustion furnace
temperature
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JP32989597A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Abe
和彦 阿部
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Chiyoda Corp
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Original Assignee
Chiyoda Corp
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄物から作った固形化燃料(RDF)を利
用して、バーナに供給する燃料を節約しつつ燃焼炉の燃
焼温度を維持する。 【解決手段】 バーナ11に供給する燃料の量を燃料バ
ルブ13を開閉することにより温度測定手段14が制御
する。廃棄物供給機17から供給した廃棄物の低位発熱
量が低いときには、燃焼炉10の内部温度が低下する。
この温度の低下を温度測定手段14が検出すると、燃料
バルブ13がさらに開かれ、燃料の流量が増大する。燃
料の流量が予め定めた値以上になると、流量測定手段2
1がRDFバルブ19を開き、RDF貯溜タンク18に
貯溜してあったRDFをホッパ20を通じて廃棄物に投
入する。RDFは燃焼性に優れているので、燃焼炉10
の内部温度は上昇し、これにより燃焼温度を維持するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼炉により廃棄
物を燃焼させるための廃棄物燃焼方法及び装置に関する
ものであり、特に廃棄物から作られた固形化燃料を利用
した廃棄物燃焼方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】我が国において一般廃棄物(都市ゴミ)
の多くは、現在燃焼炉で燃焼させることにより処理され
ている。燃焼炉の性能については厚生省により指針が示
されており、例えばダイオキシンなどの有害物の発生を
抑制するために、燃焼温度が所定の範囲に規制されてい
る。しかし一般廃棄物の性状は、地域・季節等により変
動する。このため従来は、廃棄物焼却設備は低質(低位
発熱量が低い、典型的には生ゴミを多く含むような水分
含有量の多く含むゴミ)、基準、高質(低位発熱量が高
い)の3通りのゴミ質を設定し、いずれについても所定
の性能が得られるように設計されていた。そのように設
計したとしても、高質ゴミの処理量は、低位発熱量が高
いために、燃焼炉の処理能力により制限される。燃焼炉
の処理能力を上げるために燃焼炉を大きくすると、低質
ゴミを処理する時には低位発熱量が低いために、燃料の
消費量が増加してしまう。また、時期によってゴミの発
生量が変動する場合には、最も発生量が高い時期を想定
して廃棄物焼却設備を設計しなければならない。
【0003】一方、近年になって廃棄物を再資源化する
技術として、廃棄物から作られる固形化燃料[以下RD
F(Refuse Derived Fuel )と言う場合もある]が注目
されている。これは、可燃性の廃棄物を選別,粉砕,粒
度調整,成型固化などの処理を経て固形の燃料としたも
のを指す。固形化燃料は環境に与える負荷が少なく、経
済的に製造できることが予想されるため、世界各国で開
発が進められている。固形化燃料の製造施設や、固形化
燃料処理(消費)設備としての発電所や燃焼炉、例えば
石灰焼成用燃焼炉なども一部実用化されつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在、廃棄物発生量が
比較的少ない地方自治体では、固形化燃料製造設備と一
箇所の固形化燃料処理設備(例えば固形化燃料発電所)
で広域から収集した廃棄物を処理・再資源化するシステ
ムが提案されている。このような処理システムによれ
ば、小規模な廃棄物焼却設備により狭い区域ごとに廃棄
物を処理する従来の方式に比較して、環境に与える影響
も少なく、経済的であることは明らかである。しかしな
がら、結果的には広域の廃棄物を一箇所に集めて燃焼さ
せることになるため、固形化燃料処理設備を建設しよう
とすると環境の悪化を懸念する周辺住民の反対に遭い、
建設がなかなか進まないという実状がある。
【0005】よって本発明の目的は、燃焼炉に供給され
る廃棄物のゴミ質及びゴミ発生量の変動に拘わらず、燃
焼温度を一定に維持することができるとともに、固形化
燃料を処理しかつ燃料コストを下げることのできる廃棄
物燃焼方法を提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、燃焼温度の高さによ
り固形化燃料を使用するか否かを決定することのできる
廃棄物燃焼方法を提供することにある。
【0007】本発明のさらに他の目的は、燃焼炉のバー
ナに供給される燃料の流量により固形化燃料を使用する
か否かを決定することのできる廃棄物燃焼方法を提供す
ることにある。
【0008】本発明のさらに他の目的は、燃焼炉に供給
される廃棄物の水分が多いときには固形化燃料を使用す
ることができる廃棄物燃焼方法を提供することにある。
【0009】本発明のさらに他の目的は、燃焼炉に供給
される廃棄物のゴミ質及びゴミ発生量の変動に拘わら
ず、燃焼温度を一定に維持することができるとともに、
固形化燃料を処理しかつ燃料コストを下げることのでき
る廃棄物燃焼装置を提供することにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、特別に攪拌手
段を設けることなく廃棄物と固形化燃料とを混ぜ合わせ
ることのできる廃棄物燃焼装置を提供することにある。
【0011】本発明のさらに他の目的は、燃焼温度の高
さにより固形化燃料を使用するか否かを決定することの
できる廃棄物燃焼装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の方法では、燃焼炉で廃棄物を燃焼させる廃棄
物燃焼方法であって、前記燃焼炉に供給される前記廃棄
物に別の廃棄物から作られた固形化燃料を投入して前記
廃棄物を燃焼させる。
【0013】このような方法によると、別の廃棄物から
作られた固形化燃料を焼却しようとする廃棄物に投入す
る(混入させる)ことにより、例えば生ゴミが多く含ま
れている低質の廃棄物を焼却する場合であっても、燃焼
炉のバーナに供給する燃料の消費量を増大させることな
く燃焼温度の低下を防止することができ、同時に特別な
固形化燃料処理設備を設けることなく固形化燃料を消費
することができる。また、これにより燃料を節約し、燃
焼コストを下げることができる。
【0014】固形化燃料は常に投入する必要はなく、水
分の多い低質の廃棄物が常時供給されていれば常時混ぜ
られ、たまたま水分が多ければそのときのみ固形化燃料
を投入すれば足りる。
【0015】この方法は既存の燃焼炉に固形化燃料と廃
棄物とを投入する設備を付加的に設置することにより実
行可能である。燃焼炉はストーカ炉,流動炉,直接溶融
炉などの形式を問わず適用可能である。また、この方法
が適用される廃棄物処理設備を新設する場合には、高質
ゴミ/発生量最大のケースを想定して設計し、低質ゴミ
を処理する場合には固形化燃料を投入するようにすれば
燃料の消費量を増加させることなく低位発熱量を一定に
制御することができる。なお、固形化燃料も軽質ゴミ燃
料,微粉ゴミ燃料,成形ゴミ燃料,湿式ゴミ燃料など、
その種類を問うものではない。
【0016】また本発明の方法を実施する場合には、燃
焼炉の内部温度を測定し、内部温度が予め定めた温度以
下であれば廃棄物に固形化燃料を混ぜ、内部温度が予め
定めた温度より高いときには廃棄物に固形化燃料を投入
しないようにする。この方法では、廃棄物中の水分が多
くなった場合などに燃焼炉の内部温度が下がるので、こ
れに基づいて固形化燃料を投入するか否かを決定するよ
うにしている。これにより、必要に応じて的確に固形化
燃料を投入することができるとともに、人手を介するこ
となく自動的に固形化燃料を投入するか否かを決定する
ことが可能になる。
【0017】また本発明の方法を実施する場合には、燃
焼炉のバーナに供給される燃料の流量を測定し、流量が
予め定めた値以上であれば廃棄物に固形化燃料を投入し
(混ぜ)、流量が予め定めた値より小さいときには廃棄
物に前記固形化燃料を投入しない(混ぜない)ようにし
てよもい。この方法では、燃焼炉に供給される廃棄物中
の水分が多い場合などに燃焼炉の内部温度が下がると燃
焼炉はバーナの燃焼量を増大させる制御を行う点を利用
している。バーナの燃焼量を増大させるためにバーナへ
の燃料の供給が増加すると、この燃料の増加に基づいて
固形化燃料を投入するのである。すなわち、燃料の流量
が予め定めた値以上かこの値より小さいかにより固形化
燃料を投入するかどうかを決定する。これにより固形化
燃料の投入が必要な場合にのみ、自動的に固形化燃料を
供給するようにすることができる。
【0018】また本発明の方法を実施する場合に、燃焼
炉に供給される廃棄物の水分含有量が予め定めた量以上
あるときに、廃棄物に固形化燃料を投入するようにして
もよい。すなわち、焼却しようとする廃棄物の水分含有
量に基づいて固形化燃料を投入するか否かを決定しても
よい。水分含有量が予め定めた量以上あれば燃焼性の高
い固形化燃料を投入して低位発熱量をほぼ一定に保持
し、燃焼温度を維持することができる。なお連続的に流
れる廃棄物の水分含有量を直接正確に計ることは困難で
あるため、例えば単位体積当たりの重量を測定し、重量
が基準量より多ければ水分量が多いと推定しもよい。
【0019】また本発明が改良の対象とする廃棄物燃焼
装置は、廃棄物を燃焼させる燃焼炉と、廃棄物を燃焼炉
の内部に供給する廃棄物供給機とを具備する。本発明に
おいては、廃棄物供給機により燃焼炉に供給される廃棄
物に別の廃棄物から作られた固形化燃料を投入する固形
化燃料投入設備を更に備えている。本発明の廃棄物燃焼
装置によると、別の廃棄物から作られた固形化燃料を焼
却しようとする廃棄物に投入することにより、低質の廃
棄物を焼却する場合であっても、燃焼炉のバーナに供給
する燃料の消費量を増加させることなく燃焼温度の低下
を防止することができ、同時に特別な固形化燃料処理設
備を設けることなく固形化燃料を消費することができ
る。また、これにより燃料を節約し、燃焼コストを下げ
ることができる。
【0020】この廃棄物燃焼装置は既存の廃棄物燃焼装
置に固形化燃料を廃棄物に投入する設備を付加的に備え
ることにより実現可能であり、燃焼炉はストーカ炉,流
動炉などの形式を問わない。また廃棄物燃焼装置を新設
する場合には、高質ゴミ/発生量最大のケースを想定し
て設計し、低質ゴミを処理する場合には固形化燃料を投
入するようにすれば燃料の消費量を増加させることなく
低位発熱量を一定に制御することができる。さらに、固
形化燃料も軽質ゴミ燃料,微粉ゴミ燃料,成形ゴミ燃
料,湿式ゴミ燃料などの種類を問うものではない。
【0021】廃棄物供給機としては、廃棄物を撹拌しな
がら燃焼炉に供給するスクリュー・コンベアを用いるも
のが好ましい。スクリュー・コンベアを用いると、固形
化燃料は廃棄物に投入された後、スクリュー・コンベア
により廃棄物と混ぜ合わされつつ燃焼炉へ搬入される。
よって両者が混ざり合い、安定した燃焼を実現すること
ができる。スクリュー・コンベアは、従来より廃棄物燃
焼装置の焼却炉への廃棄物の搬入に一般的に用いられて
いるので、特別に攪拌手段を設けなくても廃棄物と固形
化燃料とを混ぜ合わせることができる。
【0022】また燃焼炉の内部温度を測定する温度測定
器を更に備え、固形化燃料投入設備を、内部温度が予め
定めた温度以下であれば固形化燃料を投入し、内部温度
が予め定めた温度より高いときには固形化燃料を投入し
ないように構成してもよい。このようにすると、低位発
熱量の低い廃棄物を焼却する場合などに、温度測定器に
より測定された燃焼炉の内部温度が予め定めた温度以下
になると固形化燃料が投入されて内部温度が上げられ、
予め定めた温度より高い場合には固形化燃料を投入しな
い。これにより内部温度をほぼ一定に維持することがで
きる。
【0023】更に燃焼炉に設けられたバーナに供給され
る燃料の流量を測定する流量測定器を更に備え、固形化
燃料投入設備を、流量測定器で測定した流量が予め定め
た値以上であれば固形化燃料を投入し、流量が予め定め
た値より少ないときには固形化燃料を投入しないように
構成してもよい。このようにすると、バーナの燃焼量を
増大させるためにバーナへの燃料の供給が増加すると、
この燃料の増加に基づいて固形化燃料を投入する。すな
わち流量測定器で測定した燃料の流量が予め定めた値以
上かそれよりも小さいかにより固形化燃料を使用するか
どうかが決定される。これにより固形化燃料の使用が必
要な場合にのみ、自動的に固形化燃料を供給するように
することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1は本発明に係る廃棄
物燃焼方法を実施する廃棄物燃焼装置の実施の形態の一
例の主要な構成を示すブロック図である。
【0025】図1において、廃棄物燃焼装置は内部で廃
棄物(都市ゴミ)を焼却する燃焼炉10を備えている。
バーナ11は燃焼炉10の内部でガスなどの燃料を燃焼
させて廃棄物を点火して焼却する。燃料タンク12から
は燃料バルブ13を介してバーナ11に燃料が供給され
る。燃料バルブ13は、燃焼炉10の内部温度を測定す
るとともに燃料バルブ13を制御する制御装置を含む温
度測定手段14により開度を制御され、これにより内部
温度を所定の範囲内(例えば800〜950℃)に維持
するようにしている。焼却するために収集された廃棄物
は廃棄物貯溜タンク15に一旦貯溜され、コンベア16
を介して廃棄物供給機17に搬送される。廃棄物供給機
17として公知のスクリュー・コンベアを用いることが
でき、この廃棄物供給機17からは一定量の廃棄物が燃
焼炉10内部に供給される。
【0026】以上は従来の通常の廃棄物燃焼装置の構成
であり、本実施の形態においてはさらにRDF(ゴミか
ら作られた固形化燃料)を貯溜するRDF貯溜タンク1
8が備えられている。RDFは、図1に示した廃棄物燃
焼装置とは別に設置された図示しないRDF製造施設に
おいて、図1に示した廃棄物燃焼装置により焼却される
廃棄物とは別の廃棄物から製造されたものである。RD
FはRDF貯溜タンク18からRDFバルブ19を介し
て、コンベア16の上方に設けられたホッパ20を通じ
て、コンベア16により搬送される廃棄物に投入され
る。RDFバルブ19の開閉は、流量測定手段21の出
力により制御される。流量測定手段21は燃料タンク1
2からバーナ11に供給される燃料の流量を測定すると
ともに、RDFバルブ19の開閉を制御する機能を有し
ている。
【0027】次に本実施の形態の動作について説明す
る。廃棄物貯溜タンク15からコンベア16により廃棄
物供給機17に搬送された廃棄物は、廃棄物供給機17
により燃焼炉10内部に供給されて焼却される。このと
き、発熱量が低い低質ゴミが供給されているときには、
燃焼炉10の内部温度が低下し、そのまま放置しておく
とやがては所定の範囲を外れ、焼却が十分行われなかっ
たり有害物が発生するなどの不具合が生じる。温度測定
手段14は燃焼炉10の内部温度が低下すると、燃料バ
ルブ13をさらに開くように制御し、燃料供給量を増大
させる。すなわち燃料供給量は燃焼炉10の内部温度の
変動に逆比例の関係で変動する。
【0028】燃焼炉10の内部温度が低下して燃料の流
量が増大すると、流量測定手段21がRDFバルブ19
を開いてRDFの投入が開始される。すなわち流量測定
手段21が予め定めた値以上の流量を測定すると、流量
測定手段21はRDFバルブ19を開き、これによりR
DF貯溜タンク18に貯溜してあったRDFがRDFバ
ルブ19を通り、ホッパ20を通じて、コンベア16に
より搬送されている廃棄物に投入される。このように燃
焼炉10の内部温度の変動に対応して変動する燃料の流
量を測定し、予め定められた値を基準にRDFを投入す
るか否かを決定することにより、本実施の形態では間接
的に燃焼炉10の内部温度に基づいてRDFを投入する
か否かを決定している。ここで燃料の流量について予め
定められた値は、燃焼炉10の内部温度が所定の範囲を
外れる前に温度調節を行うことができるように、内部温
度の所定の範囲内の下限近くの温度に対応する値に設定
しておくことが好ましい。
【0029】RDFはコンベア16により搬送されてい
る廃棄物に投入される。そのため、RDFと廃棄物とは
スクリュー・コンベアからなる廃棄物供給機17により
搬送されると同時に攪拌されて混ぜ合わされる。RDF
と廃棄物とを混合することにより、燃焼炉10内での安
定した燃焼を実現することができる。スクリュー・コン
ベア16は既存の廃棄物焼却装置にも一般に設けられて
おり、従って、特別な攪拌手段を設ける必要はなく、ま
た処理工程も単純化・迅速化することができる。
【0030】RDFと廃棄物との混合物が廃棄物供給機
17から燃焼炉10内に供給されると、RDFは燃焼性
に優れているために低下していた燃焼炉10の内部温度
が上昇する。これにより燃焼炉10の内部温度は所定の
範囲内に維持され、さらに内部温度が上昇すると温度測
定手段14は燃料バルブ13の開度をやや小さくする。
すると燃料タンク12からバーナ11への燃料の流量が
減少し、流量が前述した予め定めた値より小さくなり、
流量測定手段21はRDFバルブ19を閉じてRDFの
投入を停止させる。このように本実施の形態では、RD
Fは常時投入され続けているわけではなく、必要なとき
にのみ自動的に投入され、必要のない時は投入されな
い。
【0031】以上のように、この廃棄物燃焼装置によれ
ば、発熱量の低い低質ゴミを処理する場合でも燃料を増
大させることなく燃焼温度の低下を防止し、所定の範囲
内に燃焼温度を維持することができる。
【0032】このような廃棄物燃焼装置を含む、例えば
地方自治体レベルの廃棄物処理システムは以下のように
構築される。最初に、RDF供給量が比較的多い場合に
は、十分な能力の廃棄物燃焼装置を設けて積極的にRD
Fと廃棄物とを混ぜ合わせて燃焼させて廃棄物の低位発
熱量を一定に制御できるようにする。すなわち高質ゴミ
/発生量最大のケースを想定して設備を設計する。通常
はRDFと廃棄物とを混ぜて燃焼させることにより、高
質ゴミ/発生量最大のケースと同等の発熱量を燃焼炉に
与える。
【0033】このような運転方法により、常に設備能力
を最大限に活用することができるとともに、燃料消費量
も最小限に抑えることができる。なおRDFは保管が容
易であるため、輸送手段及び保管手段が確保されている
限り、使用量の変動は問題にならない。
【0034】次にRDF供給量が比較的少ない、近くに
RDF化施設が少ない場合には、RDFは助燃剤として
利用できる。例えば廃棄物の低位発熱量が低下し、燃料
消費量の増大が予想される場合、RDFを投入して燃料
消費量を所定値以内に収めるようにする。この所定値
は、RDFの供給量に応じて設定する。このような廃棄
物処理システムを採用することにより、新設の設備では
設備の最適化を図ることができ、既設の設備に適用すれ
ば運転コストの低減を実現することができる。
【0035】図2は本発明に係る廃棄物燃焼方法を実施
する廃棄物燃焼装置の他の実施の形態の主要な構成を示
すブロック図である。図1に示した実施の形態と同様の
機能を有する部材には同じ符号を付して示してある。こ
の実施の形態では、廃棄物貯溜タンク15とホッパ20
との間に重量測定手段22を含むことを特徴とする。重
量測定手段22は、廃棄物貯溜タンク15から搬出され
た廃棄物の単位体積当たりの重量を測定するとともに、
測定結果に基づいてRDFバルブ19の開閉または開度
を制御する機能を有している。
【0036】重量測定手段22は、これから焼却しよう
とする廃棄物の単位体積当たりの重量を測定する。都市
ゴミのように分別が進んでいる廃棄物では、その低位発
熱量は廃棄物の水分含有量に大きく左右され、さらに廃
棄物の水分含有量により廃棄物の単位体積当たりの重量
がほぼ決まってくる。すなわち重い廃棄物ほど水分含有
量が多く、低位発熱量の低い低質ゴミであると推定する
ことができる。そこで重量測定手段22は、燃焼しよう
とする廃棄物が予め定めた以上の単位体積当たりの重量
であるときに、すなわち予め定めた水分含有量以上の水
分を含有しているときに、RDFバルブ19を適度に開
き、RDFを廃棄物に投入する。
【0037】図1の実施の形態においては、RDFを投
入するか否かは燃焼温度すなわち燃料の流量に基づいて
決定していたが、この実施の形態においては単位体積当
たりの重量を基準としている。よって燃焼炉の制御量で
ある燃焼温度を検出してフィードバック制御するのでは
なく、外乱である廃棄物の水分含有量を燃焼炉に達する
前に検出してフィードフォワード制御するので、例えば
RDF投入から焼却炉で燃焼されるまでに時間を要する
場合などに廃棄物の質の変動に対する対応を迅速に行う
ことができ、燃焼温度の変動をより小さく抑えることが
できる。
【0038】なお本実施の形態は、廃棄物の重量に拘わ
らず燃焼炉10の内部温度が低下した場合に備えて、温
度測定手段14aによってもRDFバルブ19の開閉を
補助的に制御させることとした。すなわち燃焼炉10の
内部温度が予め定めた温度以下になるとRDFバルブ1
9を開いてRDFを投入させ、予め定めた温度より高い
ときにはRDFバルブ19を閉じてRDFの投入を停止
させる。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明に係る廃棄物燃焼方
法及び装置によれば、廃棄物から作られた固形化燃料を
利用することにより、燃焼炉のバーナに供給する燃料を
節約しつつ、焼却する廃棄物の質に拘わらず燃焼温度を
維持することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る廃棄物燃焼方法を実施する廃棄
物燃焼装置の実施の形態の一例の主要な構成を示すブロ
ック図である。
【図2】 本発明に係る廃棄物燃焼方法を実施する廃棄
物燃焼装置の実施の形態の他の例の主要な構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】 10 燃焼炉 11 バーナ 12 燃料タンク 13 燃料バルブ 14 温度測定手段 15 廃棄物貯溜タンク 16 コンベア 17 廃棄物供給機 18 RDF貯溜タンク 19 RDFバルブ 20 ホッパ 21 流量測定手段 22 重量測定手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼炉で廃棄物を燃焼させる廃棄物燃焼
    方法であって、 前記燃焼炉に供給される前記廃棄物に別の廃棄物から作
    られた固形化燃料を投入して前記廃棄物を燃焼させるこ
    とを特徴とする廃棄物燃焼方法。
  2. 【請求項2】 前記燃焼炉の内部温度を測定し、前記内
    部温度が予め定めた温度以下であれば前記廃棄物に前記
    固形化燃料を混ぜ、前記内部温度が前記予め定めた温度
    より高いときには前記廃棄物に前記固形化燃料を投入し
    ないことを特徴とする請求項1に記載の廃棄物燃焼方
    法。
  3. 【請求項3】 前記燃焼炉のバーナに供給される燃料の
    流量を測定し、前記流量が予め定めた値以上であれば前
    記廃棄物に前記固形化燃料を投入し、前記流量が前記予
    め定めた値より小さいときには前記廃棄物に前記固形化
    燃料を投入しないことを特徴とする請求項1に記載の廃
    棄物燃焼方法。
  4. 【請求項4】 前記燃焼炉に供給される前記廃棄物の水
    分含有量が予め定めた量以上あるときに、前記廃棄物に
    前記固形化燃料を投入することを特徴とする請求項1に
    記載の廃棄物燃焼方法。
  5. 【請求項5】 廃棄物を燃焼させる燃焼炉と、前記廃棄
    物を前記燃焼炉の内部に供給する廃棄物供給機とを具備
    する廃棄物燃焼装置であって、 前記廃棄物供給機により前記燃焼炉に供給される前記廃
    棄物に別の廃棄物から作られた固形化燃料を投入する固
    形化燃料投入設備を更に備えていることを特徴とする廃
    棄物燃焼装置。
  6. 【請求項6】 前記廃棄物供給機は、前記廃棄物を撹拌
    しながら前記燃焼炉に供給するスクリュー・コンベアで
    ある請求項5に記載の廃棄物燃焼装置。
  7. 【請求項7】 前記燃焼炉の内部温度を測定する温度測
    定器を更に備え、 前記固形化燃料投入設備は、前記内部温度が予め定めた
    温度以下であれば前記固形化燃料を投入し、前記内部温
    度が前記予め定めた温度より高いときには前記固形化燃
    料を投入しないように構成されている請求項5または6
    に記載の廃棄物燃焼装置。
  8. 【請求項8】 前記燃焼炉に設けられたバーナに供給さ
    れる燃料の流量を測定する流量測定器を更に備え、 前記固形化燃料投入設備は、前記流量測定器で測定した
    前記流量が予め定めた値以上であれば前記固形化燃料を
    投入し、前記流量が前記予め定めた値より少ないときに
    は前記固形化燃料を投入しないように構成されている請
    求項5または6に記載の廃棄物燃焼装置。
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