JPH11159214A - 物品収納棚の物品載置棚部材用ロック装置 - Google Patents

物品収納棚の物品載置棚部材用ロック装置

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JPH11159214A
JPH11159214A JP9330180A JP33018097A JPH11159214A JP H11159214 A JPH11159214 A JP H11159214A JP 9330180 A JP9330180 A JP 9330180A JP 33018097 A JP33018097 A JP 33018097A JP H11159214 A JPH11159214 A JP H11159214A
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lock
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JP9330180A
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Inventor
Osamu Fujisaki
修 藤崎
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Sanshin Metal Working Co Ltd
Original Assignee
Sanshin Metal Working Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前後方向に摺動自在な物品載置棚部材を備え
た物品収納棚において、収納物の出入れ作業を行い易く
するとともに危険を防止することのできる物品収納棚の
物品載置棚部材用ロック装置を提供すること。 【解決手段】 スライドテーブル20に設けたロックピン
40の先端部が、ガイドレール8に設けられたロックピン
係合孔50、51に嵌まり込むことにより、テーブル20を所
定位置に停止させるとともに、該停止状態を保持するス
ライドラックのスライドテーブル用ロック装置である。
ロックピン係合孔50、51を、テーブル20の摺動に従って
ロックピン40の先端部が通過するロックピン先端部の軌
跡線上の所定位置に設ける。ロックピン40を、ロックピ
ン係合孔50、51からロックピン先端部を脱出させるため
のロックピン位置変換装置Aに連結する。更に、ロック
ピン40をバネ66により付勢して、その先端部を常にガイ
ドレールの側部内壁面11に当接させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、前後方向に摺動
自在な物品載置棚部材を備えた物品収納棚において、そ
の棚部材を所定位置に停止させるとともに、該停止状態
を保持する物品収納棚の物品載置棚部材用ロック装置に
関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】前後方向に摺動自在な物品載置
棚部材を備えた物品収納棚の一つに、工場等で使用され
る金型や大型モータ等の重量物を収納保管するために用
いられるスライドラックがある。このスライドラック
は、前後方向に摺動自在な物品載置棚部材としてのスラ
イドテーブルを備えていることから、重量物の出入れ作
業をスライドテーブルを引き出した状態で行うことがで
きるという利点を有している。その一方で、引き出した
スライドテーブルが不本意に押し込まれたりスライドテ
ーブルが不本意に引き出されたりすると作業が行い難
い、危険である等の欠点を有している。
【0003】この発明は、このような欠点を解消するた
めになされたもので、スライドラック等の前後方向に摺
動自在な物品載置棚部材を備えた物品収納棚において、
棚部材を引出し位置や押込み位置等の所定位置にロック
することにより、収納物の出入れ作業を行い易くすると
ともに危険を防止することのできる物品収納棚の物品載
置棚部材用ロック装置を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的において、この
発明は、前後方向に摺動自在な物品載置棚部材に設けら
れたロックピンの先端部が、物品収納棚本体に設けられ
たロックピン係合孔に嵌まり込むことにより、棚部材を
所定位置に停止させるとともに、該停止状態を保持する
物品収納棚の物品載置棚部材用ロック装置であって、前
記ロックピン係合孔は、前記棚部材の摺動に従って前記
ロックピンの先端部が通過する前記ロックピン先端部の
軌跡線上の所定位置に設けられる一方、前記ロックピン
は、棚部材側方に突出し、その先端部が弾性部材により
付勢されて常に棚本体の側部内壁面に当接するものとな
されるとともに、前記ロックピン係合孔からロックピン
先端部を脱出させるためのロックピン位置変換装置に連
結されてなることを特徴とするものである。
【0005】これによれば、ロックピン係合孔は、棚部
材の摺動に従ってロックピンの先端部が通過するロック
ピン先端部の軌跡線上の所定位置に設けられることか
ら、例えばロックピン係合孔が棚部材の引出し位置と押
込み位置とに設けられている場合には、棚部材が引出し
位置まで摺動したときにロックピンをロックピン係合孔
に嵌め込むことができるし、また棚部材が押込み位置ま
で摺動したときにロックピンをロックピン係合孔に嵌め
込むことができる。したがって、棚部材を引出し位置と
押込み位置とに確実に停止させるとともに、該停止状態
を保持し得て、棚部材が引出し位置から不本意に押し込
まれたり押込み位置から不本意に引き出されたりする虞
がなくなる。
【0006】また、ロックピンは、棚部材側方に突出
し、その先端部が弾性部材により付勢されて常に棚本体
の側部内壁面に当接するものとなされるとともに、ロッ
クピン係合孔からロックピン先端部を脱出させるための
ロックピン位置変換装置に連結されているので、棚部材
が引出し位置や押込み位置等の所定位置まで摺動したと
きに、弾性部材によってロックピンの先端部が自動的に
ロックピン係合孔に嵌まり込むものとなり得、棚部材を
より一層確実に停止させ得るものとなる。また、ロック
ピンが自動的にロックピン係合孔に嵌まり込むことか
ら、面倒なロック操作を行う必要がなくなる。
【0007】また、ロックピンの先端に、棚本体の側部
内壁面を転動するローラが設けられ、該ローラがロック
ピン係合孔に嵌まり込む大きさに設定されていると、ロ
ックピンの先端に設けられたローラが棚本体の側部内壁
面に当接した状態のもとで、棚部材の摺動が行われるも
のとなり、棚部材の摺動を滑らかに行い得るものとな
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。
【0009】図1乃至図5に示すように、この実施形態
では、物品収納棚は工場等で使用される金型や大型モー
ター等の重量物を収納保管するために用いられるスライ
ドラックであって、図5に示すように、このスライドラ
ックは前後方向に摺動自在な物品載置棚部材としてのス
ライドテーブル(20)(20)(20)を上下に複数
個(同図では3個)備えている。
【0010】図5において、(1)はスライドラックの
本体で、左右に所定間隔をおいて配置された前後方向に
延びる脚フレーム(2)(2)と、この左右各脚フレー
ム(2)(2)に立設された前支柱(3)(3)、中支
柱(4)(4)及び後支柱(5)(5)と、これら支柱
(3)(4)(5)…を連結補強した多数本の連結杆
(6)…等で構成されている。前記左右各前支柱(3)
(3)は、引き出されたスライドテーブル(20)を支
えて前荷重によるスライドラックの転倒を防止するため
に設けられたものである。すなわち、このスライドラッ
クは、スライドテーブル(20)を、その前端部が中支
柱(4)(4)付近に位置するまで押し込んだときに押
込み状態となるものであって、この押込み状態のときに
は、スライドテーブル(20)は中支柱(4)と後支柱
(5)との間に配される。そして、スライドテーブル
(20)を、その中間部が前支柱(3)(3)付近に、
またその後端部が中支柱(4)(4)付近に位置するま
で引き出したときに引出し状態となるものである。な
お、この引出し状態のときには、同図に示すように、引
出されたスライドテーブル(20)は、前端部が前支柱
(3)(3)よりも前方側へ突出した状態になるもので
ある。(7)は固定テーブルであって、左右両中支柱
(4)(4)の上端部と後支柱(5)(5)の上端部と
を連結するように取り付けられている。また、前支柱
(3)(3)、中支柱(4)(4)及び後支柱(5)
(5)における所定高さ位置には、各スライドテーブル
(20)(20)(20)を支持案内する前後方向に延
びるガイドレール(8)…が取り付けられている。
【0011】各ガイドレール(8)は、図3に示すよう
に、断面コ字状にかつ内外二重に形成されたものであっ
て、その開口を内方に向けて各支柱(3)(4)(5)
に取り付けられている。同図に示す(9)(10)(1
1)は、それぞれガイドレール(8)の上部内壁面、下
部内壁面、側部内壁面であり、(12)はサイドストッ
パーである。
【0012】一方、このガイドレール(8)に支持案内
される各スライドテーブル(20)は、図1に示すよう
に、左右の側部フレーム(21)(21)と、この各側
部フレーム(21)(21)の前端部同士を連結した前
部フレーム(22)と、各側部フレーム(21)(2
1)の後端部同士を連結した後部フレーム(23)と、
各側部フレーム(21)(21)の長さ方向中間部を連
結した前後2本の中間フレーム(24)(25)と、こ
れらフレーム(21〜25)の上面に固着されたテーブ
ル板(26)等で構成されている。また、前記各側部フ
レーム(21)には、図2に示すように、その長さ方向
の中間部から後端部に亘って、前後両端に内方屈曲部
(27a)(27a)を有する軸取付け用プレート(2
7)が設けられている。そして、このプレート(27)
における後端部に、横軸(30)が設けられるととも
に、この横軸(30)にガイドレール(8)の下部内壁
面(10)を転動する回転自在な後ガイドローラ(3
1)が軸支されており、またこの後ガイドローラ(3
1)の前方近傍に、縦軸(32)が設けられるととも
に、この縦軸(32)にガイドレール(8)の側部内壁
面(11)を転動する回転自在な後サイドガイドローラ
(33)が軸支されている。同様に、前記プレート(2
7)における前端部に、横軸(34)が設けられるとと
もに、この横軸(34)にガイドレール(8)の下部内
壁面(11)を転動する回転自在な前ガイドローラ(3
5)が軸支されており、またこの前ガイドローラ(3
5)の後方近傍に、縦軸(36)が設けられるととも
に、この縦軸(36)にガイドレール(8)の側部内壁
面(11)を転動する回転自在な前サイドガイドローラ
(37)が軸支されている。これらローラ(31)(3
3)(35)(37)によって、各スライドテーブル
(20)は前後方向に滑らかに摺動することができるも
のとなされている。
【0013】また、各ガイドレール(8)の後端には、
図1に示すように、後ガイドローラ(31)を受け止め
て後ガイドローラ(31)のガイドレール(8)後方側
への脱落を防止する後ストッパー(13)が設けられて
いる。同様に、各ガイドレール(8)の前端には、前ガ
イドローラ(35)を受け止めて前ガイドローラ(3
5)のガイドレール(8)前方側への脱落を防止する前
ストッパー(14)が設けられている。
【0014】また、図2乃至図4に示すように、各スラ
イドテーブル(20)の左右両側部フレーム(21)
(21)のうちの一方(同図では左)側の側部フレーム
(21)の後端部には、その内側壁(21a)と前記軸
取付け用プレート(27)とに貫通させた長筒状のロッ
クピン保持部材(38)が、その両端開口を左右に向け
て溶接等で固着されている。そして、このロックピン保
持部材(38)の中空部(38a)には、所定長さの断
面円形のロッド状のロックピン(40)が、スライドテ
ーブル(20)の側部フレーム(21)側方に突出し、
その先端部をガイドレール(8)の側部内壁面(11)
に向ける態様にして摺動自在に挿通されており、これに
よりロックピン(40)は左右方向に安定良く摺動しう
るものとなされている。前記ロックピン(40)の先端
には、ガイドレール(8)の側部内壁面(11)を転動
する回転自在なローラ(40b)が縦軸(40a)で軸
支されており、ロックピン(40)がガイドレール
(8)に向かって摺動したときにこのローラ(40b)
の周面がガイドレール(8)の側部内壁面(11)に当
接するものとなされている。したがって、このロックピ
ン(40)のローラ(40b)をガイドレール(8)の
側部内壁面(11)に当接させた状態で、スライドテー
ブル(20)を前後方向に摺動させると、この摺動に従
ってロックピン(40)のローラ(40b)はガイドレ
ール(8)の側部内壁面(11)を前後方向に転動する
ものとなる。
【0015】一方、ガイドレール(8)の側部内壁面
(11)における前記ロックピン(40)のローラ(4
0b)が通過する軌跡線上には、スライドテーブル(2
0)が押込み状態となる位置に、前記ロックピン(4
0)の先端部と係合する円形のロックピン係合孔(5
0)が貫通状態に穿設されている。同じく、スライドテ
ーブル(30)が引出し状態となる位置にも、図1に示
すように、前記ロックピン(40)の先端部と係合する
円形のロックピン係合孔(51)が貫通状態に穿設され
ている。前記ロックピン(40)は、その先端部がこれ
らロックピン係合孔(50)(51)に嵌まり込むこと
によって、スライドテーブル(20)を押込み位置と引
出し位置に停止させるとともに、該停止状態を保持する
ものである。なお、前記ロックピン(40)の先端に設
けられたローラ(40b)は、これらロックピン係合孔
(50)(51)に嵌まり込む大きさに設定されてい
る。そして、これらロックピン係合孔(50)(51)
に先端部が嵌まり込んだロックピン(40)は、ロック
ピン係合孔(50)(51)から先端部を脱出させるた
めのロックピン位置変換装置(A)に連結されている。
【0016】前記ロックピン位置変換装置(A)は、ロ
ックピン(40)のロックピン係合孔(50)(51)
からの脱出操作を行う前後方向に摺動自在な操作杆(6
0)と、この操作杆(60)の前後方向の動作を左右方
向に動作に変換する変向機構(70)とを備えている。
【0017】前記操作杆(60)は、前後方向に延びた
断面円形の金属棒からなるものであって、図4に示すよ
うに、スライドテーブル(20)の中間前部フレーム
(24)に設けられた操作杆挿通孔(63)と中間後部
フレーム(25)に設けられた操作杆挿通孔(63)と
に摺動自在に連通させることにより、前後方向に摺動し
うるものとなされている。
【0018】前記変向機構(70)は、図4に示すよう
に、互いに上下に対向する上部水平片(72)及び下部
水平片(73)と、これら上下両水平片(72)(7
3)の前端部同士を連結した連結板(74)とを有する
側面視コ字状の枠本体(71)を備えている。前記上部
水平片(72)は、前端を側方側に後端を内方側に向け
た斜状長孔(75)を有しており、同じく前記下部水平
片(73)は、前記斜状長孔(75)と一致する斜状長
孔(75)を有している。なお、前記ロックピン(4
0)の基端部は、この枠本体(71)の上下両水平片
(72)(73)間に配している。更に、前記変向機構
(70)は、前記上下両水平片(72)(73)の斜状
長孔(75)(75)にゆるく嵌め入れられる摺動案内
ピン(76)を備えている。そして、枠本体(71)の
連結板(74)が、前記操作杆(60)の後端部に一体
に取り付けられる一方、前記摺動案内ピン(76)が、
前記ロックピン(40)の基端部に設けられた摺動案内
ピン挿通孔(40c)に上方から前記斜状長孔(75)
(75)とともに連通されることで、前記ロックピン
(40)に取り付けられている。前記摺動案内ピン(7
6)は、膨出状の頭部(76a)を有し、前記斜状長孔
(75)(75)から抜け落ちないものとなされてい
る。一方、前記下部水平片(73)の斜状長孔(75)
から下方に向けて突き出た摺動案内ピン(76)の先端
部は、後記する補助ガイドレール(65)に設けられた
左右方向の横長孔(65b)内に収容されている。
【0019】また、図2に示すように、中間後部フレー
ム(24)と後部フレーム(23)の間には、前記枠本
体(71)の前後方向の摺動を補助案内する補助ガイド
レール(65)が架設されている。この補助ガイドレー
ル(65)は、断面コ字状に形成されるとともに、その
開口を上方に向けて前記枠本体(71)を下方から補助
案内するものとなされたものであって、その長さ方向両
端部に延設された接合片(65a)(65a)が中間後
部フレーム(24)の下面と後部フレーム(23)の下
面とに溶接等で接合されることで固定されている。
【0020】前記操作杆(60)の前端部には、コ字状
の手掛け部(61a)とこの手掛け部(61a)の両端
を連結した帯板状連結部(61b)とからなる操作用取
手部(61)が設けられている。この取手部(61)
は、スライドテーブル(20)の前部フレーム(22)
の後方近傍、即ちスライドテーブル(20)の前端部に
配置されて手を掛け易いものとなされており、前記操作
杆(60)の操作を容易に行い得るものとなされてい
る。(62)は前記取手部(61)の姿勢を保持する姿
勢保持杆で、前端部が前記取手部(61)の連結部(6
1b)に取り付けられる一方、後端部が中間前部フレー
ム(24)に設けられた姿勢保持杆挿通孔(64)に摺
動自在に挿入されている。(66)は圧縮コイルバネ
で、その中空部に前記操作杆(60)が挿入されるとと
もに、前端部を中間後部フレーム(25)に、後端部を
前記枠本体(71)の連結板(74)に圧接させる態様
にして取り付けられている。このバネ(66)に蓄積さ
れた弾性反発力によって、常時、前記操作杆(60)が
後方側に摺動してロックピン(40)の先端部のローラ
(40b)がガイドレール(8)の側部内壁面(11)
に圧接するものとなされている。
【0021】而して、図2に示す状態のスライドラック
において、操作杆(60)はバネ(66)に蓄積された
弾性反発力によって後方側に摺動した位置にあり、この
ときロックピン(40)はその先端部がロックピン係合
孔(50)に嵌まり込んだ状態となっており、このロッ
クピン(40)とロックピン係合孔(50)との係合に
よってスライドテーブル(20)は押込み位置にロック
されている。また、摺動案内ピン(76)は、上下両水
平片(72)(73)の斜状長孔(75)(75)前端
に位置している。この状態から、取手部(61)に手を
掛けてバネ(66)の弾性反発力に抗してこれを手前に
引く、即ち操作杆(60)を前方へ摺動させると、上下
両水平片(72)(73)の斜状長孔(75)(75)
にゆるく嵌め入れらた摺動案内ピン(76)が、その斜
状長孔(75)(75)に沿って内方側(図では右側)
に向かって移動し、この移動により同図の鎖線に示すよ
うにロックピン(40)の先端部がロックピン係合孔
(50)から脱出して、スライドテーブル(20)のロ
ックが解除される。そして、スライドテーブル(20)
を少し引き出してロックピン(40)をロックピン係合
孔(50)の位置からずらした後、取手部(61)を手
前に引いていた手の力を緩める。すると、バネ(66)
の弾性反発力によって、操作杆(60)が僅かに後方へ
移動してロックピン(40)の先端部のローラ(40
b)の周面がガイドレール(8)の側部内壁面(11)
に圧接するものとなる。この状態で、スライドテーブル
(20)を引き出すと、このスライドテーブル(20)
の摺動に従ってロックピン(40)のローラ(40b)
がその周面をガイドレール(8)の側部内壁面(11)
に圧接させながら前方側へと転動する。スライドテーブ
ル(20)が引出し位置まで摺動したとき、ロックピン
(40)のローラ(40b)がロックピン係合孔(5
1)に落ち込んでロックピン(40)の先端部がロック
ピン係合孔(51)に嵌まり込み、もってスライドテー
ブル(20)はその摺動を停止されて、図1の鎖線に示
すように引出し位置にロックされるとともに、操作杆
(60)、枠本体(71)及び摺動案内ピン(76)は
元の位置に戻る。こうしてスライドテーブル(20)を
引出し位置にロックさせておいてから、重量物の出入れ
作業を行う。スライドテーブル(20)はロックされて
いるから不本意に押し込まれる虞がなく出入れ作業を極
めて容易にかつ安全に行うことができる。
【0022】引出し位置にロックされたスライドテーブ
ル(20)は、上記と同じロック解除操作によってその
ロックを解除することができる。そして、スライドテー
ブル(20)を押し込むときは、上記引出し操作のスラ
イドテーブル(20)の移動方向が反対になるように操
作すれば良い。これを簡単に説明すれば、ロックが解除
されたスライドテーブル(20)を少し押し込んでロッ
クピン(40)をロックピン係合孔(51)の位置から
ずらした後、取手部(61)を手前に引いていた手の力
を緩めて、ロックピン(40)のローラ(40b)の周
面をガイドレール(8)の側部内壁面(11)に圧接さ
せる。この状態で、スライドテーブル(20)を押し込
む。スライドテーブル(20)が押込み位置まで移動し
たとき、ロックピン(40)のローラ(40b)がロッ
クピン係合孔(50)に落ち込んでロックピン(40)
の先端部がロックピン係合孔(50)に嵌まり込み、ス
ライドテーブル(20)はその移動を停止されかつ押込
み位置にロックされ、また操作杆(60)、枠本体(7
1)及び摺動案内ピン(76)は元の位置に戻る。この
ときスライドテーブル(20)は押込み位置にロックさ
れているから不本意に引き出される虞がない。
【0023】而して、上記実施形態において、ロックピ
ン位置変換装置(A)は、ロックピン(40)のロック
ピン係合孔(50)(51)からの脱出操作を行う前後
方向に摺動自在な操作杆(60)と、この操作杆(6
0)の前後方向の動作を左右方向に動作に変換する変向
機構(70)とを備えるとともに、変向機構(70)
は、操作杆(60)に取り付けられ、前端を側方側に後
端を内方側に向けた斜状長孔(75)(75)を有する
水平片(72)(73)と、前記ロックピン(40)に
取り付けられ、前記斜状長孔(75)(75)に緩く嵌
め入れられる摺動案内ピン(76)とを備えていること
から、操作杆(60)を例えば前方側に摺動させると、
斜状長孔(75)(75)に緩く嵌め入れられている摺
動案内ピン(76)が、斜状長孔(75)(75)に沿
って内方側に摺動し、これによりロックピン係合孔(5
0)(51)に嵌まり込んでいたロックピン(40)
が、該ロックピン係合孔(50)(51)から引き抜か
れ、その反対に、操作杆(60)を後方側に摺動させる
と、摺動案内ピン(76)が、斜状長孔(75)(7
5)に沿って側方側に摺動し、これによりロックピン
(40)がロックピン係合孔(50)(51)に嵌まり
込むものとなる。この実施形態では、このような斜状長
孔(75)(75)と摺動案内ピン(76)との摺動案
内動作によりロック操作とロック解除操作とが行われる
ので、誤作動や故障の虞れがなくかつ簡素な構造のロッ
ク装置となされている。
【0024】しかも、バネ(66)の弾性反発力によっ
て、常時、操作杆(60)が後方側に摺動してロックピ
ン(40)の先端部のローラ(40b)がガイドレール
(8)の側部内壁面(11)に圧接するものとなされて
いるから、スライドテーブル(20)が引出し位置や押
込み位置まで移動したときに、バネ(66)の弾性反発
力によってロックピン(40)が自動的にロックピン係
合孔(50)(51)に嵌まり込むものとなり、スライ
ドテーブル(20)を引出し位置や押込み位置に確実に
停止させかつロックすることができる。また、バネ(6
6)の弾性反発力によってロックピン(40)が、自動
的にロックピン係合孔(50)(51)に嵌まり込むこ
とから、面倒なロック操作を行う必要がないという利点
を有している。
【0025】以上、この発明の実施形態を説明したが、
この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例
えば、上記実施形態ではスライドラックに採用したもの
であるが、前後方向に摺動自在な左右一対の物品支持腕
に長尺な収納物を架け渡して載置するタイプの長尺物用
収納棚、あるいは箱型の引出しを備えるキャビネット類
に採用しても良い。
【0026】
【発明の効果】上述の次第で、この発明では、ロックピ
ン係合孔は、棚部材の摺動に従ってロックピンの先端部
が通過するロックピン先端部の軌跡線上の所定位置に設
けられているので、例えばロックピン係合孔が棚部材の
引出し位置と押込み位置とに設けられている場合には、
棚部材が引出し位置まで摺動したときにロックピンをロ
ックピン係合孔に嵌め込むことができるし、また棚部材
が押込み位置まで摺動したときにロックピンをロックピ
ン係合孔に嵌め込むことができる。したがって、棚部材
を引出し位置と押込み位置とに確実に停止させるととも
に、該停止状態を保持させ得て、収納物の出入れ作業を
行い易くするとともに危険を防止することができる。
【0027】さらに、ロックピンは、棚部材側方に突出
し、その先端部が弾性部材により付勢されて常に棚本体
の側部内壁面に当接するものとなされるとともに、ロッ
クピン係合孔からロックピン先端部を脱出させるための
ロックピン位置変換装置に連結されているので、ロック
ピン位置変換装置を作動させることにより、ロックピン
の先端部をロックピン係合孔から脱出させて棚部材のロ
ックを解除することができる。しかも、このロック解除
状態から棚部材を引出し位置や押込み位置等の所定位置
まで摺動させたとき、弾性部材によってロックピンの先
端部が自動的にロックピン係合孔に嵌まり込むものとな
り得、棚部材をより一層確実に停止させることができ
る。加えて、ロックピンが自動的にロックピン係合孔に
嵌まり込むので、面倒なロック操作を行う必要がなくな
り、実用上極めて便利なロック装置を提供することがで
きる。
【0028】また、ロックピンの先端に、棚本体の側部
内壁面を転動するローラが設けられ、該ローラがロック
ピン係合孔に嵌まり込む大きさに設定されている場合に
は、ロックピンの先端に設けられたローラが棚本体の側
部内壁面に当接した状態のもとで、棚部材の摺動が行わ
れるものとなり、棚部材の摺動を滑らかに行うことがで
きる。そして、棚部材が引出し位置や押込み位置等の所
定位置まで摺動したとき、ロックピンのローラがロック
係合孔に嵌まり込み、棚部材をロックすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す一部切欠き横断平
面図である。
【図2】(イ)は図1の拡大図、(ロ)は(イ)の側面
図である。
【図3】(イ)は図2(イ)のIII(イ)−III(イ)線断
面図、(ロ)はIII(ロ)−III(ロ)線断面図、(ハ)は
III(ハ)−III(ハ)線断面図である。
【図4】図2の要部分解斜視図である。
【図5】全体斜視図である。
【符号の説明】
1…スライドラック本体(物品収納棚本体) 11…ガイドレールの側部内壁面(物品収納棚本体の側
部内壁面) 20…スライドテーブル(物品載置棚部材) 40…ロックピン 50、51…ロックピン係合孔 A…ロックピン位置変換装置 60…操作杆 66…圧縮コイルバネ(弾性部材) 70…変向機構 72、73…水平片 75…斜状長孔 76…摺動案内ピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向に摺動自在な物品載置棚部材
    (20)に設けられたロックピン(40)の先端部が、物品
    収納棚本体(1)に設けられたロックピン係合孔(50)
    (51)に嵌まり込むことにより、棚部材(20)を所定位
    置に停止させるとともに、該停止状態を保持する物品収
    納棚の物品載置棚部材用ロック装置であって、 前記ロックピン係合孔(50)(51)は、前記棚部材(2
    0)の摺動に従って前記ロックピン(40)の先端部が通
    過する前記ロックピン先端部の軌跡線上の所定位置に設
    けられる一方、 前記ロックピン(40)は、棚部材側方に突出し、その先
    端部が弾性部材(66)により付勢されて常に棚本体の側
    部内壁面(11)に当接するものとなされるとともに、前
    記ロックピン係合孔(50)(51)からロックピン先端部
    を脱出させるためのロックピン位置変換装置(A)に連
    結されてなることを特徴とする物品収納棚の物品載置棚
    部材用ロック装置。
  2. 【請求項2】 ロックピン(40)の先端に、棚本体の側
    部内壁面(11)を転動するローラ(40b )が設けられ、
    該ローラ(40b )がロックピン係合孔(50)(51)に嵌
    まり込む大きさに設定されてなる請求項1記載の物品収
    納棚の物品載置棚部材用ロック装置。
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