JPH11158635A - 薄膜製造装置及びそのクリーニング方法 - Google Patents

薄膜製造装置及びそのクリーニング方法

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JPH11158635A
JPH11158635A JP32858897A JP32858897A JPH11158635A JP H11158635 A JPH11158635 A JP H11158635A JP 32858897 A JP32858897 A JP 32858897A JP 32858897 A JP32858897 A JP 32858897A JP H11158635 A JPH11158635 A JP H11158635A
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JP
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cleaning liquid
reaction furnace
thin film
cleaning
substrate
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JP32858897A
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Katsuaki Natori
克晃 名取
Kazuhiro Eguchi
和弘 江口
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】(Ba,Sr)TiO3 膜の成膜を行う薄膜製
造装置を分解することなくクリーニングする。 【解決手段】(Ba,Sr)TiO3 膜の堆積を行う反
応炉体101に、原料ガス供給部102,排気部10
3,洗浄液供給部104,洗浄液排出部105及び熱媒
循環部106が接続されて構成されている。原料ガス供
給部102は、キャリアガスArにより輸送されたB
a,Sr及びTiの原料ガス、並びに酸素を反応炉体1
01に供給するためのものであり、洗浄液供給部104
は、反応炉体101内に硝酸を含むクリーニング液、及
びクリーニング液を除去するための純水を供給するため
のものである。また、洗浄液排出部105は、洗浄液を
反応炉体101の外部に排出するための機構である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ金属,又
はアルカリ土類金属を含む薄膜を形成する薄膜形成装置
及びそのクリーニング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体記憶装置(DRAM)の高容量化
に伴い、加工寸法が微細化しキャパシタのセル面積も減
少してきている。セル面積が小さくなるにもかかわら
ず、1セル当たりのキャパシタ容量は、ビット線容量,
ソフトエラー又はリフレッシュ特性等の制約により減少
させることができない。そのため現在では、必要なキャ
パシタ容量を得るために、トレンチ型やスタック型の立
体キャパシタ構造を有するセルを用いて、必要なキャパ
シタ容量を得ている。
【0003】ところが、1Gビット以降の世代のDRA
Mでは、立体キャパシタ構造がより複雑且つ微細にな
り、DRAMの製造が極めて困難になることが予想され
ている。そこで、キャパシタ絶縁膜に誘電率の高い絶縁
膜を利用することが考えられている。現在、1Gビット
以降の世代のDRAMには、400程度の比誘電率を有
する(Ba,Sr)TiO3 膜が用いられると予想され
ている。しかし、(Ba,Sr)TiO3 膜をキャパシ
タ絶縁膜に用いても、必要なキャパシタ容量を得るため
には、立体キャパシタ構造を有するセルが必要となる。
そのため、(Ba,Sr)TiO3 膜等の高誘電率薄膜
の成膜には、段差被覆性に優れた気相成長成長(CV
D)法を用いる必要がある。
【0004】気相成長反応法は、反応炉体内に導入され
た原料ガスを加熱した基体上で反応を起こさせて薄膜を
堆積させる。ところが、基板のみを加熱することは不可
能であり、基板ホルダや反応炉も同時に加熱され、成膜
時に基板ホルダや反応炉内壁等に反応生成物が付着して
しまう。これらの反応生成物はその応力や機械的刺激に
より反応炉内壁等から剥げてダストとなり、基板搬送時
等に基板表面に降りかかり、半導体装置の動作不良の原
因となることが懸念されている。そのため、基板ホルダ
や反応炉内壁に付着した反応生成物を定期的に除去しな
ければならない。
【0005】クリーニング方法としては、スループット
を上昇させるため、装置を分解せずに行う方法が望まし
い。装置を分解せずにクリーニングする方法として、堆
積物を蒸気圧の高い物質に変えるクリーニング用のガス
を装置内導入して、堆積物をクリーニングする方法が用
いられている。
【0006】ところが、(Ba,Sr)TiO3 膜のよ
うなアルカリ土類金属元素を含む薄膜の堆積を行う装置
の場合、その化合物の蒸気圧が低いためエッチング用ガ
スを用いて反応炉内をクリーニングすることが不可能で
あるという問題があった。
【0007】一方、反応炉内をクリーニングする方法と
しては、反応炉体を分解して洗浄する方法があるが、装
置の分解、組み立てに時間が掛り、スループットの減少
を招き、製造される半導体装置のコストが高くなるとい
う問題があった。また、アルカリ金属を構成元素に含む
薄膜を製造する薄膜製造装置にも同様な問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、反応
炉内壁に付着したアルカリ土類金属を含む化合物は、そ
の蒸気圧が低いために、エッチング用のガスを導入する
ことによって、クリーニングすることができなかった。
そのため、反応炉内壁に付着したアルカリ土類金属をク
リーニングするために、反応炉体を分解して洗浄しなけ
ればならず、スループットの減少を招き、製造コストが
高くなるという問題があった。なお、本発明の目的は、
アルカリ土類金属元素等を含む薄膜の製造を行う薄膜製
造装置のクリーニングを反応炉体を分解することなく行
うことができ、スループットの向上を図り得る薄膜成長
装置のクリーニング方法及び薄膜成長装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】[構成]本発明は、上記
目的を達成するために以下のように構成されている。 (1) 本発明(請求項1)は、反応炉体内の基体上
に、アルカリ金属、又はアルカリ土類金属の少なくとも
一方を構成元素中に含む薄膜を化学気相成長法を用いて
形成する薄膜製造装置であって、前記反応炉体内に、硝
酸を含むクリーニング液を導入するクリーニング液供給
部と、前記反応炉体内に導入された前記クリーニング液
を排出するクリーニング液排出部とを具備してなること
を特徴とする。
【0010】前記反応炉体の温度を調節する反応炉体温
度調節手段を具備してなる。前記反応炉体と、該反応炉
体に接続される被接続体との間の気密を保つためのシー
ル材が、前記クリーニング液に対して耐食性を有する材
料で構成されている。
【0011】前記基体を加熱する基体加熱ヒータは、前
記クリーニング液に対して耐食性を有する材料で構成さ
れた基体ヒータ保護壁に覆われている。前記基体は、基
体ヒータ保護壁の上方に設けられ、回転可能な回転軸に
支持された基体ホルダ上に載置され、前記基体ホルダ及
び回転軸は、前記クリーニング液に対して耐食性を有す
る材料で構成されている (2) 本発明(請求項4)は、反応炉体内の基体上
に、アルカリ金属、又はアルカリ土類金属の少なくとも
一方を構成元素中に含む薄膜を化学気相成長法を用いて
形成する薄膜製造装置のクリーニング方法であって、前
記反応炉体内に、硝酸を含むクリーニング液を充填する
工程と、前記反応炉体内に前記クリーニング液を充填し
てから所定時間経過した後、前記反応炉体から該クリー
ニング液を排出する工程とを含む事を特徴とする。
【0012】前記薄膜は、Ba,Sr又はCaのうち少
なくとも一つの元素を含むことを特徴とする。前記反応
炉内に導入された前記クリーニング液を排出した後、該
反応炉体を加熱することを特徴とする。
【0013】[作用]本発明は、上記構成によって以下
の作用・効果を有する。アルカリ土類金属を含む薄膜を
化学気相成長法を用いて形成する薄膜製造装置のクリー
ニングに、反応炉体内に硝酸を含む液体を導入すること
によって、装置の分解を行わずに反応炉体内壁の付着物
を効果的に除去することができる。
【0014】従って、装置の分解を行わずにクリーニン
グを行うことができるので、スループットの低下を最小
限に抑えることができる。また、通常のエッチング用ガ
スは、有毒なものであるが、液体を使用することによっ
て、有毒ガスを使用する必要が無く、安全性が高められ
る。
【0015】また、硝酸を含むクリーニング液を用いる
ことによって、反応炉体壁を腐食することなく反応炉体
内壁に付着した反応生成物を除去することができる。ま
た、反応炉体をクリーニングした後、反応炉体を加熱す
ることで、クリーニング液を蒸発させて除去することが
可能となり、クリーニング時間を短縮することが可能と
なる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に図面
を参照して説明する。以下の実施形態において、(B
a,Sr)TiO3 膜をDRAMのキヤパシタ絶縁膜と
して成膜する薄膜製造装置のクリーニングについて説明
する。
【0017】[第1実施形態]図1は、本発明の一実施
形態に係る薄膜製造装置の概略構成を示すブロック図で
ある。
【0018】この薄膜製造装置は、薄膜の堆積を行うス
テンレス製の反応炉体101に、原料ガス供給部10
2,排気部103,洗浄液供給部104,洗浄液排出部
105及び熱媒循環部106が接続されて構成されてい
る。
【0019】原料ガス供給部102は、キャリアガスA
rにより輸送されたBa,Sr及びTiの原料ガス、並
びに酸素を反応炉体101に供給するためのものであ
り、排気部103は、反応炉体101内のガスを真空ポ
ンプによって排気するためのものである。
【0020】洗浄液供給部104は、反応炉体101内
に硝酸を含むクリーニング液、及びクリーニング液を洗
浄除去するための純水を供給するためのものである。な
お、以下では、クリーニング液と純水をまとめて洗浄液
とする。また、洗浄液排出部105は、洗浄液を反応炉
体101の外部に排出するための機構である。また、熱
媒循環部106は反応炉体の壁を加熱、或いは冷却する
ための熱媒(オイル)を供給するための機構である。
【0021】次に、反応炉体101の構成について説明
する。図2は、本発明の第1実施形態に係る薄膜製造装
置の反応炉体の概略構成を示す図である。反応炉体10
1に、原料ガス導入用バルブ212が設けられた原料ガ
ス導入口202を介して原料ガス導入部102が接続さ
れている。反応炉体101に、排気用バルブ213が設
けられた排気口203を介して、排気部103が接続さ
れている。反応炉体101の下部に、洗浄液導入用バル
ブ214が設けられた洗浄液導入口204を介して洗浄
液供給部104が接続されている。
【0022】以下に説明する部位は、洗浄液排出部の構
成である。反応炉体101の下部に、洗浄液排出用バル
ブ215が設けられた洗浄液排出口205が接続されて
いる。反応炉体101の上部に設けられた通気口206
に、窒素ガス導入用バルブ217が設けられた窒素ガス
導入ライン207を介して窒素ガスボンベ227が接続
されている。通気口206が、純水排出用バルブ218
が設けられた純水排出ライン208を介して、洗浄液排
出用バルブ215の洗浄液排気部105側の洗浄液排出
口205に接続されている。
【0023】また、反応炉体101の外壁全体は、熱媒
ジャケット221で覆われている。熱媒ジャケット22
1は熱媒循環部106に接続され、その内部に熱媒循環
部106から供給された熱媒を循環するための空間を有
している。
【0024】表面に薄膜が形成される基板225は基板
ホルダ224上に固定され、ヒータが洗浄液や原料ガス
により腐食されることを防ぐことを目的とした石英製の
ヒータ保護壁223を介して基板加熱ヒータ222によ
り加熱できるようになっている。
【0025】原料ガス導入口202,排気口203,洗
浄液導入口204,洗浄液排出口205,及びヒータ保
護壁223と反応炉体101との接続、並びに窒素ガス
導入ライン207及び純水排出ライン208と通気口2
06との接続部に、外部との気密を保ち、かつ洗浄液に
腐食されないようにテフロン製シール材226が用いら
れている。
【0026】通常、反応炉体と各パイプとを接続する
際、気密を保つためのシール材として、銅やアルミから
なるメタルガスケットが用いられている。しかし、メタ
ルガスケットは、硝酸を含む洗浄液に対してエッチング
されやすいので、気密が保持することができなくなる。
そのため、本装置では、硝酸に対してエッチされにくい
テフロン製シール材を用いている。
【0027】次に、洗浄液供給部104について図3を
用いて説明する。洗浄液供給部104は、クリーニング
液タンク301と純水タンク302とから構成され、そ
れぞれのタンク301,302は、バルブ304,30
6を介して加圧用窒素ガス導入ライン307に接続され
ており、クリーニング時にタンク303,304内をそ
れぞれ独立に加圧することができるようになっている。
また、それぞれのタンク301,302は、バルブ30
3,305を介して洗浄液導入口204に接続されてい
る。バルブ303,305の開閉を選択することによ
り、クリーニング液又は純水の一方を反応炉内101に
供給することが可能な構成になっている。
【0028】また、熱媒循環部106の構成について図
4を用いて説明する。熱媒循環部106は、熱媒を貯え
ておくためのタンク401に、熱媒を輪送するための圧
力を加えるためのポンプ402を介して熱媒加熱ヒータ
405が接続されている。熱媒タンク401に熱媒を冷
却するための熱交換器403が接続されている。熱交換
器403に、熱媒を冷却するための冷却水を供給する冷
却水供給ライン404が接続されている。
【0029】ヒータ405のon−offを適宜選択す
ることにより、熱媒の温度を室温から250℃まですば
やく変化させることが可能であり、反応炉体101の壁
の温度をすばやく変えることが可能となる。
【0030】次に、本装置の動作について説明する。化
学気相成長法により(Ba,Sr)TiO3 膜を成膜す
る際、基板225が、基板加熱ヒータ222によって5
00℃に加熱される。また、反応炉体101は、原料ガ
スが凝集することを防止するため熱媒循環装置により2
50℃に加熱される。そして、原料ガスを反応炉体10
1内に供給することにより、基板225上に(Ba,S
r)TiO3 膜を堆積させる。(Ba,Sr)TiO3
膜の成膜を1000回程度行うと反応炉体101の内壁
に付着した反応生成物がダストとして剥がれ落ちやすく
なるため、クリーニングが必要となる。
【0031】次に、本装置のクリーニング動作について
説明する。先ず、基板加熱ヒータ222をoffにする
とともに、熱媒循環部106の熱媒加熱ヒータ405を
offにする。そして、冷却水供給ライン404に冷却
水を流すことによって、冷却された熱媒を熱媒ジャケッ
ト221に供給することにより反応炉体101の温度を
50℃以下にする。
【0032】次いで、原料ガス導入用バルブ212と排
気用バルブ213を閉じる。そして、洗浄液導入用バル
ブ214を開け、洗浄液供給部104からクリーニング
液を反応炉体101内に導入する。
【0033】なお、反応炉体101への洗浄液の供給
は、バルブ303,304を開け、クリーニング液タン
ク301内に加圧用窒素ガス導入ライン307から窒素
ガスを導入して、クリーニング液タンク301を加圧す
ることによって行われる。
【0034】クリーニング液を反応炉101内に導入し
てから2分たった後、洗浄液供給部104のクリーニン
グ液タンク301に設けられたバルブ303,304、
並びに洗浄液導入用バルブ214を閉じる。そして、洗
浄液排出用バルブ215を開けるとともに、窒素ガス導
入用バルブ217を開け、窒素ガスボンベ227内の窒
素ガスを反応炉体101内に導入し、反応炉体101内
のクリーニング液を洗浄液排出口205から排出する。
【0035】反応炉101内に導入された窒素ガスの量
が100リットルになった時点で、窒素ガス導入用バル
ブ217と、洗浄液排出用バルブ215を閉じる。続い
て、純水排出用バルブ218を開けるとともに、洗浄液
供給部104の純水タンク302に接続されたバルブ3
05,306を開け、洗浄液導入口204から純水を反
応炉体101内に導入する。
【0036】この後、洗浄液導入口204から反応炉体
101に供給された純水は、通気口206,純水排出用
ライン208を経由して、洗浄液排出口205から排出
される。
【0037】反応炉体101内に50リットルの純水が
導入された時点で、洗浄液導入用バルブ214、並びに
純水タンク302に接続されたバルブ305,306を
閉じる。そして、純水排出用バルブ218を閉じ、窒素
ガス導入用バルブ217を開けることで、窒素ガスボン
ベ227内の窒素ガスを反応炉101に導入する。そし
て、洗浄液排出用バルブ215を開けることによって、
反応炉体101内の純水を洗浄液排出口205から排出
する。
【0038】引き続いて、同様に、反応炉体101の中
に純水を導入する。反応炉体101内に純水を50リッ
トル導入した時点で洗浄液導入用バルブ214及び純水
排出用バルブ218を閉じ、窒素ガス導入用バルブ21
7を開けて反応炉体101内を加圧し、洗浄液排出用バ
ルブ215を開け純水を排出する。
【0039】つまり、クリーニング液導入後、純水を導
入することによってクリーニング液のリンスを行うリン
ス工程を2度繰り返す。なお、洗浄液のリンス工程は2
回に限定されず、3回以上行うことも可能である。
【0040】次に、反応炉体101内の水分を完全に排
除する。先ず、バルブ214,215,217,218
を閉じる。そして、原料ガス導入用及び排気用バルブ2
12,213を開け、原料ガス導入口202よりArガ
スのみ供給すると共に、反応炉101内のガスを排気口
203から排気する。
【0041】さらに、熱媒循環部のヒータ405をオン
し、熱媒を250℃の温度に加熱する。そして、加熱さ
れた熱媒を熱媒ジャケット221内に送出して反応炉体
101を加熱し、反応炉体101壁表面の水分、及び反
応炉101の内壁に吸着した水分を蒸発させる。そし
て、反応炉内101を加熱してから10分経過した後、
基板加熱ヒータ222を加熱し、30分程度経過して基
板加熱ヒータ222が所定の一定温度に達した段階でク
リーニングが終了する。そして、基板を搬送、原料ガス
を供給することで再び成膜することが可能となる。
【0042】なお、洗浄液について有機溶剤、水溶液で
も可能であるが、硝酸を含む水溶液を使用することで、
反応炉体壁を腐食することなく未反応原料、反応生成物
ともに効果的にクリーニングすることができる。
【0043】また、硝酸の濃度は広範囲で実施可能であ
り、高濃度ほど、未反応原料等の除去が迅速に行われ
る。しかし30%以上の濃度では、わずかに反応炉体壁
の腐食が起こることがあるため、長期間の実施には、硝
酸濃度5〜30%の水溶液の使用が望ましい。
【0044】[第2実施形態]基板回転機構を有する薄
膜製造装置について説明する。図5は、本発明の第2実
施形態に係わる薄膜製造装置の概略構成を示す図であ
る。なお、図2と同一部分には同一符号を付し、その説
明を省略する。
【0045】本実施形態の特徴は、基板ホルダ502が
テフロン製基板回転軸501上に載置されおり、成膜時
に基板225を回転させて面内で均一な膜を形成するこ
とが可能となっていることである。そして、基板回転軸
501と反応炉体101との間は、テフロン製シール材
502によって気密が保たれている。また、基板225
を加熱するための基板加熱ヒータ222を内蔵する基板
加熱ヒータ保護壁223は、回転軸501を回避した位
置に設置されている。
【0046】なお、基板加熱ヒータ保護壁223の配置
は、図6に示すような配置にすることも可能である。な
お、本発明は、上記実施形態に限定されるものではな
い。例えば、原料ガス供給部は、固体原料を昇華させキ
ャリアガスによって反応炉体内に導入する方法以外に
も、有機溶剤等の溶媒に固体原料を溶かしベーパライザ
に圧送し昇華させて反応炉体内に導入する方法を用いる
ことが可能である。
【0047】また、(Ba,Sr)TiO3 膜の成膜を
行う薄膜製造装置に限らず、アルカリ金属、又はアルカ
リ土類金属の少なくとも一方を構成元素中に含む薄膜を
CVD法を用いて形成する薄膜製造装置に対して、本発
明のクリーニング方法を適用することができる。その
他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形
して実施することが可能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、反
応炉体の内壁に付着した反応生成物を硝酸を含むクリー
ニング液によって除去することで、装置を分解すること
なくクリーニングすることができ、スループットの向上
を図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係わる薄膜製造装置の構成を示
すブロック図。
【図2】図1の薄膜製造装置の反応炉体の概略構成を示
す図。
【図3】図1の薄膜製造装置の洗浄液供給部の概略構成
を示す図。
【図4】図1の薄膜製造装置の熱媒供給部の概略構成を
示す図。
【図5】第2実施形態に係わる薄膜製造装置の反応炉体
の構成を示す図。
【図6】図5の薄膜製造装置の基板加熱ヒータ保護壁の
配置構成を示す平面図。
【符号の説明】
101…反応炉体 102…原料ガス供給部 103…排気部 104…洗浄液供給部 105…洗浄液排出部 106…熱媒循環部 202…原料ガス導入口 203…排気口 204…洗浄液導入口 205…洗浄液排出口 206…通気口 207…窒素ガス導入ライン 208…純水排出ライン 212…原料ガス導入用バルブ 213…排気用バルブ 214…洗浄液導入用バルブ 215…洗浄液排出用バルブ 217…窒素ガス導入用バルブ 218…純水排出用バルブ 221…熱媒ジャケット 222…基板加熱ヒータ 223…基板加熱ヒータ保護壁 224…基板ホルダ 225…基板 226…テフロン製シール材 227…窒素ガスボンベ 301…クリーニング液タンク 302…純水タンク 303〜306…バルブ 307…加圧用窒素ガス導入ライン 401…熱媒タンク 402…渦流ポンプ 403…熱交換器 404…冷却水供給ライン 405…熱媒加熱ヒータ 501…テフロン製基板回転軸 502…テフロン製シール 503…基板ホルダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反応炉体内に載置された基体上に、アルカ
    リ金属、又はアルカリ土類金属の少なくとも一方を構成
    元素中に含む薄膜を化学気相成長法を用いて形成する薄
    膜製造装置であって、 前記反応炉体内に、硝酸を含むクリーニング液を導入す
    るクリーニング液供給部と、 前記反応炉体内に導入された前記クリーニング液を排出
    するクリーニング液排出部とを具備してなることを特徴
    とする薄膜製造装置。
  2. 【請求項2】前記基体を加熱する基体加熱ヒータは、前
    記クリーニング液に対して耐食性を有する材料で構成さ
    れた基体ヒータ保護壁に覆われていることを特徴とする
    請求項1に記載の薄膜製造装置。
  3. 【請求項3】前記基体は、前記基体ヒータ保護壁の上方
    に設けられ、回転可能な回転軸に支持された基体ホルダ
    上に載置され、 前記基体ホルダ及び回転軸は、前記クリーニング液に対
    して耐食性を有する材料で構成されていることを特徴と
    する請求項2に記載の薄膜製造装置。
  4. 【請求項4】反応炉体内の基体上に、アルカリ金属、又
    はアルカリ土類金属の少なくとも一方を構成元素中に含
    む薄膜を化学気相成長法を用いて形成する薄膜製造装置
    のクリーニング方法であって、 前記反応炉体内に、硝酸を含むクリーニング液を充填す
    る工程と、 前記反応炉体内に前記クリーニング液を充填してから所
    定時間経過した後、前記反応炉体から該クリーニング液
    を排出する工程とを含む事を特徴とする薄膜製造装置の
    クリーニング方法。
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JP32858897A Pending JPH11158635A (ja) 1997-11-28 1997-11-28 薄膜製造装置及びそのクリーニング方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005197565A (ja) * 2004-01-09 2005-07-21 Hitachi Kokusai Electric Inc 基板処理装置
JP2010209419A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 原子層成長装置
KR101477817B1 (ko) * 2008-01-25 2014-12-30 미쓰비시 마테리알 가부시키가이샤 반응로 세정 장치

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