JPH11157556A - ポリカーボネート容器の蓋材 - Google Patents
ポリカーボネート容器の蓋材Info
- Publication number
- JPH11157556A JPH11157556A JP2652298A JP2652298A JPH11157556A JP H11157556 A JPH11157556 A JP H11157556A JP 2652298 A JP2652298 A JP 2652298A JP 2652298 A JP2652298 A JP 2652298A JP H11157556 A JPH11157556 A JP H11157556A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- polyester film
- polycarbonate container
- sealable
- polycarbonate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 レトルト処理やγ線照射処理に耐え、開封容
易性である。 【解決手段】 ２軸延伸ポリエステルフィルム１１とア
ルミニウム箔１２とヒートシール性ポリエステルフィル
ム１３のラミネートフィルムで作られる。
易性である。 【解決手段】 ２軸延伸ポリエステルフィルム１１とア
ルミニウム箔１２とヒートシール性ポリエステルフィル
ム１３のラミネートフィルムで作られる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリカーボネート
容器の開口部を開封容易に封止するための蓋材に関す
る。
容器の開口部を開封容易に封止するための蓋材に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】ポリカーボネート樹脂で成形したポリカ
ーボネート容器は、ポリカーボネート樹脂の具有する耐
熱性、高い透明性、強い強度により、レトルト処理やγ
線照射処理による殺菌処理を必要とする輸液容器の注出
具に適している。
ーボネート容器は、ポリカーボネート樹脂の具有する耐
熱性、高い透明性、強い強度により、レトルト処理やγ
線照射処理による殺菌処理を必要とする輸液容器の注出
具に適している。
【０００３】輸液容器の注出具として用いられるポリカ
ーボネート容器１は、図２に示すように、上方開口の筒
状本体２と、この筒状本体２の底部２ａの内面から上方
に延びる突き刺し部３と、筒状本体２の底部２ａの下面
からから下方に伸びる導管部４と、筒状本体２の突き刺
し部３の上方で開口部を覆う蓋５と、筒状本体２の開口
端に設けたフランジ部６に接着される蓋材７から構成さ
れている。
ーボネート容器１は、図２に示すように、上方開口の筒
状本体２と、この筒状本体２の底部２ａの内面から上方
に延びる突き刺し部３と、筒状本体２の底部２ａの下面
からから下方に伸びる導管部４と、筒状本体２の突き刺
し部３の上方で開口部を覆う蓋５と、筒状本体２の開口
端に設けたフランジ部６に接着される蓋材７から構成さ
れている。
【０００４】ポリカーボネート容器１を輸液容器の口部
に取り付けるには、まず、筒状本体１の開口端にヒート
シールされた蓋材７を筒状本体１から剥がし、筒状本体
１に突き刺し部３を保護するように設けられた蓋５を筒
状本体１から取り外し、筒状本体２の開口端に設けたフ
ランジ部６を輸液容器の口部に設けられた取付け部に装
着することで行う。
に取り付けるには、まず、筒状本体１の開口端にヒート
シールされた蓋材７を筒状本体１から剥がし、筒状本体
１に突き刺し部３を保護するように設けられた蓋５を筒
状本体１から取り外し、筒状本体２の開口端に設けたフ
ランジ部６を輸液容器の口部に設けられた取付け部に装
着することで行う。
【０００５】つぎに、ポリカーボネート容器１から下方
に延びる導管部４に図示しない管の一端を接続し、突き
刺し部３を輸液容器の口部のシール部に押し付けて、突
き刺し部３により口部のシール部を破く。これにより、
口部が開封し、輸液容器に収容された内容物が突き刺し
部３に設けた孔３ａから導管部４を通って管に導かれ、
この管を通して利用者に供給される。
に延びる導管部４に図示しない管の一端を接続し、突き
刺し部３を輸液容器の口部のシール部に押し付けて、突
き刺し部３により口部のシール部を破く。これにより、
口部が開封し、輸液容器に収容された内容物が突き刺し
部３に設けた孔３ａから導管部４を通って管に導かれ、
この管を通して利用者に供給される。
【０００６】上記蓋材７は、ポリカーボネート容器１と
同じポリカーボネート樹脂で作られるのが通常であり、
蓋材７を筒状本体１の開口端に接着した際に、蓋材７が
ポリカーボネート容器１から簡単に剥離できるようにす
ることが要望されている。
同じポリカーボネート樹脂で作られるのが通常であり、
蓋材７を筒状本体１の開口端に接着した際に、蓋材７が
ポリカーボネート容器１から簡単に剥離できるようにす
ることが要望されている。
【０００７】しかし、蓋材７のシール強度をポリカーボ
ネート容器１から簡単に剥離できる程度のシール強度を
調整することが難しい。
ネート容器１から簡単に剥離できる程度のシール強度を
調整することが難しい。
【０００８】そこで、上記蓋材７を筒状本体１の開口端
に開封容易に接着するために、蓋材７のシール層として
ホットメルトやパートコートを用いた接着手段が開発さ
れている。
に開封容易に接着するために、蓋材７のシール層として
ホットメルトやパートコートを用いた接着手段が開発さ
れている。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】上記ポリカーボネート
容器の蓋材は、ホットメルト層やパートコート層をシー
ル層としているので、低温加工で筒状本体１の開口端に
接着されるため、耐レトルト性に欠け、また、ホットメ
ルトやパートコートのシール層は低分子量であるため、
γ線照射処理に対して必ずしも適性があるものとはいえ
ない。
容器の蓋材は、ホットメルト層やパートコート層をシー
ル層としているので、低温加工で筒状本体１の開口端に
接着されるため、耐レトルト性に欠け、また、ホットメ
ルトやパートコートのシール層は低分子量であるため、
γ線照射処理に対して必ずしも適性があるものとはいえ
ない。
【００１０】本発明は上記した点に鑑みてなされたもの
で、レトルト処理やγ線照射処理に耐え、開封容易性を
具有するポリカーボネート容器の蓋材を提供することを
目的とする。
で、レトルト処理やγ線照射処理に耐え、開封容易性を
具有するポリカーボネート容器の蓋材を提供することを
目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明のポリカーボネー
ト容器の蓋材は、２軸延伸ポリエステルフィルムとアル
ミニウム箔とヒートシール性ポリエステルフィルムのラ
ミネートフィルムで作られ、１１０℃〜１３５℃の温度
条件でのレトルト処理に耐える特性と２５〜４０ＫＧＹ
線量のγ線に耐える特性を有する。
ト容器の蓋材は、２軸延伸ポリエステルフィルムとアル
ミニウム箔とヒートシール性ポリエステルフィルムのラ
ミネートフィルムで作られ、１１０℃〜１３５℃の温度
条件でのレトルト処理に耐える特性と２５〜４０ＫＧＹ
線量のγ線に耐える特性を有する。
【００１２】本発明のポリカーボネート容器の蓋材は、
２軸延伸ポリエステルフィルムと金属蒸着ポリエステル
フィルムとヒートシール性ポリエステルフィルムのラミ
ネートフィルムで作っ１１０℃〜１３５℃の温度条件で
のレトルト処理に耐える特性と２５〜４０ＫＧＹ線量の
γ線に耐える特性を有する。
２軸延伸ポリエステルフィルムと金属蒸着ポリエステル
フィルムとヒートシール性ポリエステルフィルムのラミ
ネートフィルムで作っ１１０℃〜１３５℃の温度条件で
のレトルト処理に耐える特性と２５〜４０ＫＧＹ線量の
γ線に耐える特性を有する。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図１は本発明によるポリカーボネー
ト容器の蓋材を構成するラミネートフィルム１０を示
す。このラミネートフィルム１０は、厚さ１６ミクロン
の２軸延伸ポリエステルフィルム１１と厚さ１２ミクロ
ンのアルミニウム箔１２と厚さ１５ミクロンのヒートシ
ール性ポリエステルフィルム１３をラミネートすること
で作られている。このラミネート手段は、ドライラミネ
ートであることが好ましい。
参照して説明する。図１は本発明によるポリカーボネー
ト容器の蓋材を構成するラミネートフィルム１０を示
す。このラミネートフィルム１０は、厚さ１６ミクロン
の２軸延伸ポリエステルフィルム１１と厚さ１２ミクロ
ンのアルミニウム箔１２と厚さ１５ミクロンのヒートシ
ール性ポリエステルフィルム１３をラミネートすること
で作られている。このラミネート手段は、ドライラミネ
ートであることが好ましい。
【００１４】上記ヒートシール性ポリエステルフィルム
１３は、２軸延伸ポリエステルフィルムであって、ヒー
トシール面同士をヒートシールすることができるだけで
なく、他の素材、特に、ポリカーボネートなどにも熱接
着できる特性を有する。
１３は、２軸延伸ポリエステルフィルムであって、ヒー
トシール面同士をヒートシールすることができるだけで
なく、他の素材、特に、ポリカーボネートなどにも熱接
着できる特性を有する。
【００１５】上記ヒートシール性ポリエステルフィルム
１３は、たとえば、融点が２６５℃、ヒートシール強度
がヒートシール面同士で１．５ｋｇ／１５ｍｍ程度、ヒ
ートシール面と非ヒートシール面で０．４ｋｇ／１５ｍ
ｍ程度である。
１３は、たとえば、融点が２６５℃、ヒートシール強度
がヒートシール面同士で１．５ｋｇ／１５ｍｍ程度、ヒ
ートシール面と非ヒートシール面で０．４ｋｇ／１５ｍ
ｍ程度である。
【００１６】しかして、本発明によるポリカーボネート
容器の蓋材は、１６０℃〜２２０℃の温度条件に耐える
ので耐レトルト性があり、２５〜４０ＫＧＹ線量のγ線
に耐えるので耐γ線殺菌性があり、さらに、ポリカーボ
ネート容器に対してのシール強度が１ｋｇ／１５ｍｍ以
下であるので開封容易性がある。
容器の蓋材は、１６０℃〜２２０℃の温度条件に耐える
ので耐レトルト性があり、２５〜４０ＫＧＹ線量のγ線
に耐えるので耐γ線殺菌性があり、さらに、ポリカーボ
ネート容器に対してのシール強度が１ｋｇ／１５ｍｍ以
下であるので開封容易性がある。
【００１７】なお、図１に示すラミネートフィルム１０
において、アルミニウム箔１２を酸化アルミニウムを真
空蒸着したポリエステルフィルムまたは酸化ケイ素を真
空蒸着した同じ厚さのポリエステルフィルムに置換して
も同等な効果を得ることができる。
において、アルミニウム箔１２を酸化アルミニウムを真
空蒸着したポリエステルフィルムまたは酸化ケイ素を真
空蒸着した同じ厚さのポリエステルフィルムに置換して
も同等な効果を得ることができる。
【００１８】図３および図４は、ヒートシール性ポリエ
ステルフィルム１３のヒートシール面に網点で設けた耐
熱性コーティング材（シリコーン）を示す。この耐熱性
コーティング材は、たとえば、印刷手段によりヒートシ
ール面に施される、図３に示す耐熱性コーティング材
は、網点のトータル面積がヒートシール面の３０％であ
り、ヒートシール性ポリエステルフィルムのシール強度
は、１５ｍｍ幅で７００ｇ程度にコントロールすること
ができた。図４に示す耐熱性コーティング材のシール強
度は、網点のトータル面積がヒートシール面の５０％で
あり、１５ｍｍ幅で５００ｇ程度にコントロールするこ
とができた。なお、耐熱性コーティング材は、網点のト
ータル面積を変更することで、任意のシール強度にコン
トロールすることができる。
ステルフィルム１３のヒートシール面に網点で設けた耐
熱性コーティング材（シリコーン）を示す。この耐熱性
コーティング材は、たとえば、印刷手段によりヒートシ
ール面に施される、図３に示す耐熱性コーティング材
は、網点のトータル面積がヒートシール面の３０％であ
り、ヒートシール性ポリエステルフィルムのシール強度
は、１５ｍｍ幅で７００ｇ程度にコントロールすること
ができた。図４に示す耐熱性コーティング材のシール強
度は、網点のトータル面積がヒートシール面の５０％で
あり、１５ｍｍ幅で５００ｇ程度にコントロールするこ
とができた。なお、耐熱性コーティング材は、網点のト
ータル面積を変更することで、任意のシール強度にコン
トロールすることができる。
【００１９】ポリカーボネート容器の蓋材は、ヒートシ
ール性ポリエステルフィルム１３の開封部に相当する部
分をヒートシール面の５０％の耐熱性コーティング材の
網点、その他の部分をヒートシール面の３０％の耐熱性
コーティング材の網点とすることで、開封が容易でかつ
十分な密封性を有する。
ール性ポリエステルフィルム１３の開封部に相当する部
分をヒートシール面の５０％の耐熱性コーティング材の
網点、その他の部分をヒートシール面の３０％の耐熱性
コーティング材の網点とすることで、開封が容易でかつ
十分な密封性を有する。
【００２０】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によるポリカ
ーボネート容器の蓋材は、２軸延伸ポリエステルフィル
ムとアルミニウム箔とヒートシール性ポリエステルフィ
ルムのラミネートフィルムで作られているので、耐レト
ルト性と耐γ線殺菌性と開封容易性を具有する。
ーボネート容器の蓋材は、２軸延伸ポリエステルフィル
ムとアルミニウム箔とヒートシール性ポリエステルフィ
ルムのラミネートフィルムで作られているので、耐レト
ルト性と耐γ線殺菌性と開封容易性を具有する。
【００２１】また、本発明によるポリカーボネート容器
の蓋材は、２軸延伸ポリエステルフィルムと金属蒸着ポ
リエステルフィルムとヒートシール性ポリエステルフィ
ルムのラミネートフィルムで作られているので、耐レト
ルト性と耐γ線殺菌性と開封容易性を具有する。
の蓋材は、２軸延伸ポリエステルフィルムと金属蒸着ポ
リエステルフィルムとヒートシール性ポリエステルフィ
ルムのラミネートフィルムで作られているので、耐レト
ルト性と耐γ線殺菌性と開封容易性を具有する。
【図１】本発明によるポリカーボネート容器の蓋材の一
部を示す断面図。
部を示す断面図。
【図２】ポリカーボネート容器の断面図。
【図３】本発明によるポリカーボネート容器の蓋材のヒ
ートシール性ポリエステルフィルムのシール面を示す
図。
ートシール性ポリエステルフィルムのシール面を示す
図。
【図４】本発明によるポリカーボネート容器の蓋材のヒ
ートシール性ポリエステルフィルムのシール面の変形例
を示す図。
ートシール性ポリエステルフィルムのシール面の変形例
を示す図。
１ ポリカーボネート容器 ７ 蓋材 １０ ラミネートフィルム １１ ２軸延伸ポリエステルフィルム １２ アルミニウム箔 １３ ヒートシール性ポリエステルフィルム
Claims (5)
- 【請求項１】２軸延伸ポリエステルフィルムとアルミニ
ウム箔とヒートシール性ポリエステルフィルムのラミネ
ートフィルムで作ったポリカーボネート容器の蓋材。 - 【請求項２】２軸延伸ポリエステルフィルムと金属蒸着
ポリエステルフィルムとヒートシール性ポリエステルフ
ィルムのラミネートフィルムで作ったポリカーボネート
容器の蓋材。 - 【請求項３】ヒートシール性ポリエステルフィルムのヒ
ートシール面に耐熱性コーティング材を網点で設けたこ
とを特徴とする請求項１または２に記載のポリカーボネ
ート容器の蓋材。 - 【請求項４】耐熱性コーティング材の網点は、ヒートシ
ール面の３０％であることを特徴とする請求項３に記載
のポリカーボネート容器の蓋材。 - 【請求項５】耐熱性コーティング材の網点は、ヒートシ
ール面の５０％であることを特徴とする請求項３に記載
のポリカーボネート容器の蓋材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2652298A JPH11157556A (ja) | 1997-09-26 | 1998-01-23 | ポリカーボネート容器の蓋材 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26220197 | 1997-09-26 | ||
| JP9-262201 | 1997-09-26 | ||
| JP2652298A JPH11157556A (ja) | 1997-09-26 | 1998-01-23 | ポリカーボネート容器の蓋材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11157556A true JPH11157556A (ja) | 1999-06-15 |
Family
ID=26364308
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2652298A Pending JPH11157556A (ja) | 1997-09-26 | 1998-01-23 | ポリカーボネート容器の蓋材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11157556A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113133939A (zh) * | 2020-01-16 | 2021-07-20 | A·雷蒙德公司 | 供具有颈部的容器用的具有带刻痕紧固凸耳的帽的锁定盖 |
-
1998
- 1998-01-23 JP JP2652298A patent/JPH11157556A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113133939A (zh) * | 2020-01-16 | 2021-07-20 | A·雷蒙德公司 | 供具有颈部的容器用的具有带刻痕紧固凸耳的帽的锁定盖 |
| US12109172B2 (en) | 2020-01-16 | 2024-10-08 | A. Raymond Et Cie | Locking cover for a container having a neck, with a cap having breakable securing tabs |
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