JPH11157417A - 付着物検出センサを備えた透明基板 - Google Patents

付着物検出センサを備えた透明基板

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JPH11157417A
JPH11157417A JP9324036A JP32403697A JPH11157417A JP H11157417 A JPH11157417 A JP H11157417A JP 9324036 A JP9324036 A JP 9324036A JP 32403697 A JP32403697 A JP 32403697A JP H11157417 A JPH11157417 A JP H11157417A
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light
transparent substrate
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JP9324036A
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Shuhei Tanaka
修平 田中
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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    • G01N2021/1725Modulation of properties by light, e.g. photoreflectance

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリズムを用いることなく、透明基板に光学
式の付着物検出機能を付与する。 【解決手段】 検出用光の反射光量の変化で透明基板2
の一面側に付着した水滴Wを検出する水滴検出センサを
備えた透明基板であって、水滴検出センサは、検出用光
を透明基板2に入射する発光手段7と検出用光のうち透
明基板2内を全反射した光を検出する受光手段8を備え
ると共に、透明基板2の屈折率とほぼ等価な屈折率を有
する接着部材6により透明基板2の他面側に固着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光素子と受光素
子を用いて自動車用ウインドシールドや自動車用ドアミ
ラーなどの透明基板の表面側に水滴などの付着物が付着
したことを検出する付着物検出センサを備えた透明基板
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のフロントガラスに雨滴が付着し
たことを検知して、ワイパーを自動的に動作させる試み
が従来から行なわれており、このような検知機能を備え
た基板として、図5に示す構造のものがある。
【0003】即ち、ガラス板等の透明基板100の表面
にプリズム101,102を貼着し、プリズム101を
介して光源103からの光を全反射する角度で透明基板
100内に導入する。そして、水などの液体が透明基板
100の表面に存在すると全反射が起こらないように入
射角度を設定しておくと、ガラス表面の全反射点におけ
る液体の有無により全反射の光量が変化するので、この
変化量を受光素子104などにより検知することによ
り、液体の存在を知ることができるというものである。
【0004】そして、特開昭60−216245号公報
には、上記の検知方式のように、光源からの光をガラス
板面で全反射させ、これをプリズムを介して受光素子に
入射させていたのでは、検知感度が悪いので、ガラス面
に水滴が付着した時にのみ、当該水滴からの反射光を受
光素子に入射するようにプリズムの角度を設定した内容
が開示されている。
【0005】また、特開昭62−163949号公報に
は、2つの光源を用意し、一方の光源からの光束の検出
面における入射角を全反射の臨界角以上とし、他方の光
源からの光束の検出面における入射角を全反射の臨界角
以下とし、水以外の付着物との識別ができるようにした
構成が開示されている。
【0006】更に、特開平8−261974号公報に
は、ガラス板の内部に櫛形の透明電極を配置し、ガラス
板表面に水滴が付着したことによって生じる櫛形の透明
電極間の静電容量の変化を検出し、これに応じて窓の開
閉やヒータの制御を行なうようにした構成が開示されて
いる。
【0007】また、特表平6−509652号公報に
は、ウインドシールドの外側表面の水滴を検知し、水滴
に対応してウインドシールド用ワイパの動作を制御する
ために、ウインドシールドの内側表面に、プリズムなど
からなる感知ユニットを2つの粘着性の面を備えた中間
層で接着した構成が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の光学式検知機能
を備えた透明基板にあっては、ガラス中に全反射光を導
入するためにプリズムが必須要件であると共に、このプ
リズムをガラス面に密着させる必要があり、取付作業に
手間がかかる。特に、自動車のウインドシールドガラス
などは湾曲したデザインが多く採用されており、密着さ
せることが困難である。また、プリズムとガラス表面と
の界面での不要な反射をさけるために、屈折率をできる
だけ近づける必要がある(屈折率マッチング)。このた
めにマッチング層を設けることも考えられるが、工程が
増加し、コスト面で不利が生じる。
【0009】一方、特開平8−261974号公報のよ
うに、電極間の電気抵抗の変化、電気容量の変化などを
検知して行う方式は、耐久性、感度の面で光学式に劣
り、特に自動車用のフロントガラスにあっては、運転者
あるいは同乗者の視認性に追随した信号であることが重
要であり、光学式のセンサが望ましい。
【0010】本発明は、従来の技術が有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、プリズムが不要且つ構造が簡単で、透明基板に
付着した付着物を確実に検出することができる付着物検
出センサを備えた透明基板を提供しようとするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく請
求項1に係る発明は、検出用光の反射光量の変化で透明
基板の一面側に付着した付着物を検出する付着物検出セ
ンサを備えた透明基板であって、前記付着物検出センサ
は、前記検出用光を前記透明基板に入射する発光手段と
前記検出用光のうち前記透明基板内を全反射した光を検
出する受光手段を備えると共に、前記ガラス基板の屈折
率とほぼ等価な屈折率を有する接着部材により前記透明
基板の他面側に固着したものである。
【0012】請求項2に係る発明は、請求項1記載の付
着物検出センサを備えた透明基板において、前記発光手
段と対向する前記透明基板の他面側に空気と前記透明基
板の界面で全反射が始まる臨界角未満の入射角で前記発
光手段から出射する光を遮蔽する遮蔽部を設けたもので
ある。
【0013】請求項3に係る発明は、請求項1又は2記
載の付着物検出センサを備えた透明基板において、前記
受光手段と対向する前記透明基板の他面側に外方から前
記透明基板を通過して前記受光手段に直接侵入する外部
光を遮蔽する遮蔽部を設けたものである。
【0014】請求項4に係る発明は、請求項1、2又は
3記載の付着物検出センサを備えた透明基板において、
前記付着物検出センサを固着した前記接着部材を覆う遮
光部材を設けたものである。
【0015】請求項5に係る発明は、請求項4記載の付
着物検出センサを備えた透明基板において、前記遮光部
材の前記接着部材との接触面に反射性能を持たせたもの
である。
【0016】請求項6に係る発明は、請求項4記載の付
着物検出センサを備えた透明基板において、前記遮光部
材の前記接着部材との接触面を凹鏡面にしたものであ
る。
【0017】請求項7に係る発明は、請求項1、2、
3、4、5又は6記載の付着物検出センサを備えた透明
基板において、前記発光手段を1個だけ前記透明基板に
設け、前記受光手段を前記発光手段の周りの前記透明基
板に複数個設けたものである。
【0018】請求項8に係る発明は、検出用光の反射光
量の変化で透明基板の一面側に付着した付着物を検出す
る付着物検出センサを備えた透明基板であって、前記付
着物検出センサは、前記検出用光を光ファイバによって
発光手段から前記透明基板に入射するように導くと共
に、前記検出用光のうちの前記透明基板内を全反射して
前記透明基板から出射する光を光ファイバによって受光
手段に導くものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。ここで、図1は本発明に係る
付着物検出センサを備えた透明基板をドアーミラーに適
用した自動車の斜視図、図2は同じくドアーミラーの水
滴検出装置の構成説明図、図3は発光手段及び受光手段
の構成図、図4は1個の発光手段と複数個の受光手段を
備えたドアーミラーの水滴検出装置の説明図である。
【0020】本発明に係る付着物検出センサを備えた透
明基板は、図1に示すように、ドアーミラー1の水滴検
出装置に適用することができる。ドアーミラー1の水滴
検出装置は、図2に示すように、ミラー用ガラス板2の
内側面で反射金属膜3を固着しない露出部分4,5を所
定の間隔を設けて形成し、その一方の露出部分4に接着
部材6に埋設するようにして発光手段7を固定し、他方
の露出部分5に接着部材6に埋設するようにして受光手
段8を固定している。
【0021】接着部材6としては、エポキシ接着部材や
紫外線硬化性のエポキシ接着部材など、ミラー用ガラス
板1の屈折率(1.48)とほぼ等しい屈折率を有する
ものを選定した。
【0022】発光手段7は、図3に示すように、発光ダ
イオード(LED)やレーザダイオード(LD)などの
発光素子11と、発光素子11から所定周波数で変調し
た光を出力させる駆動回路12と、発光素子11の出力
レベルをモニタするフォトダイオード(PD)などの受
光素子13と、受光素子13の出力信号から変調成分に
対応する信号を取り出し駆動回路12にフィードバック
する検出回路14などからなる。駆動回路12では、検
出回路14の出力信号が所望の出力レベルを維持するよ
うに発光素子11に流す駆動電流を制御している。
【0023】受光手段8は、図3に示すように、PDな
どの受光素子15と、受光素子15の出力信号から発光
素子11の駆動回路12による変調成分に対応する信号
を取り出す検出回路16と、検出回路16の出力信号を
増幅する増幅回路17とからなる。増幅回路17の出力
信号は、ドアーミラーの曇り防止用ヒータのヒータ駆動
部20へ入力され、ヒータのオン・オフ制御に使用され
る。
【0024】なお、発光手段7を、発光素子11のみ
で、又は発光素子11とモニタ用の受光素子13で構成
し、駆動回路12や検出回路14などを別の場所に配置
してもよい。また、受光手段8を、受光素子15のみで
構成し、検出回路16や増幅回路17などを別の場所に
配置してもよい。
【0025】また、図2に示すように、発光手段7から
出射する光のうちミラー用ガラス板2と空気との界面で
全反射して検出用光として作用する光(所定の入射角以
上の光)以外は、なるべくミラー用ガラス板2の方向へ
進まないようにするため、発光手段7を固着する位置
は、露出部分4の中央からずらして反射金属膜3が発光
手段7の発光部を覆うように設定している。
【0026】従って、発光手段7の発光部を覆う反射金
属膜3は、遮蔽部21として作用するので、所定の入射
角に満たない光がミラー用ガラス板2を通過して外部に
出るのを防止することができる。
【0027】一方、受光手段8を固着する位置は、発光
手段7の固着位置と対称の関係にあり、発光手段7と同
様に露出部分5の中央からずらして反射金属膜3が受光
手段8の受光部を覆うように設定している。
【0028】従って、ミラー用ガラス板2と空気との界
面で全反射して検出用光として作用する光のみが露出部
分5を通って受光手段8に入射し、更に受光手段8の受
光部を覆う反射金属膜3は、遮蔽部22として作用する
ので、外部光が受光手段8に直接侵入することはない。
【0029】なお、発光手段7を固着する位置は、発光
手段7の中心出射方向がミラー用ガラス板2と空気との
界面で全反射する最小入射角に一致するように設定して
もよい。この場合、ミラー用ガラス板2と空気との界面
で全反射しない方向に出射する光は、上述のように発光
手段7を固着する位置を露出部分4の中央からずらすこ
とにより反射金属膜3で遮断してもよい。
【0030】また、ミラー用ガラス板2のような反射金
属膜3が存在しない、例えば自動車のフロントガラスに
本発明を適用する場合には、図2に示すような遮蔽部2
1,22として作用する反射金属膜3に代わる遮蔽部
を、発光手段7の発光部及び受光手段8の受光部と対向
するフロントガラスの内側面に夫々設けるとよい。
【0031】このように、遮蔽部21を設けることによ
り、空気とミラー用ガラス板2の界面で全反射が始まる
臨界角未満の入射角で発光手段7から出射した光L1が
外部に漏れるのを防ぐことができる。また、遮蔽部22
を設けることにより、外方からミラー用ガラス板2を通
過して受光手段8に直接侵入する外部光を遮断すること
ができる。従って、ドアーミラー1の水滴検出装置を安
定に作動させることができる。
【0032】更に、発光手段7に対向する遮蔽部21の
面に反射性能を持たせれば、発光手段7から臨界角未満
の入射角で出射した光L1も、遮蔽部21や遮光部材9
などで反射してミラー用ガラス板2内を伝播し検出用光
として有効利用することができる。
【0033】また、発光手段7及び受光手段8を露出部
分4,5に固定するために盛った接着部材6を覆う遮光
部材9,10を設けている。遮光部材9,10は、接着
部材6を光学的に遮蔽するための樹脂であり、一方の遮
光部材9は発光手段7から不要な方向に光が漏れるのを
防ぐ役割を果たし、他方の遮光部材9は外部光などが直
接受光手段8に入るのを防ぐ役割を果たす。従って、発
光手段7から漏れる光が直接受光手段8に光が入ること
はない。
【0034】また、遮光部材9,10の接着部材6との
接触面、即ち発光手段7及び受光手段8と対向する遮光
部材9,10の面に反射性能を持たせるとよい。また、
遮光部材9,10の接着部材6との接触面、即ち発光手
段7及び受光手段8と対向する遮光部材9,10の面を
凹鏡面に形成することもできる。
【0035】このように遮光部材9,10の接着部材6
との接触面に反射性能を持たせたり、接触面を凹鏡面に
形成することにより、発光手段7から後方に出射した光
を集めてミラー用ガラス板2の方向へ進ませて検出用光
として利用でき、更に受光手段8に直接入射できなかっ
た検出用光を遮光部材10に反射させて受光手段8に入
射させることもでき、光の有効利用が図れる。
【0036】以上のように構成したドアーミラー1の水
滴検出装置の作用について説明する。発光手段7から出
射した光は、LEDの場合には、ほぼ四方八方に放射さ
れ、LDの場合には、ほぼ一方向に放射される。これら
の光は、接着部材6を通してミラー用ガラス板2の内部
に入る。接着部材6として、ミラー用ガラス板2の屈折
率とほぼ等しい屈折率のものを選定したので、発光手段
7から出射した光は接着部材6とミラー用ガラス板2の
界面で屈折することなく直進する。
【0037】ここで、ミラー用ガラス板2の内部に臨界
角未満の入射角で入った光L1は、図2に示すように、
遮蔽部21によりミラー用ガラス板2から外部に抜ける
ことはない。一方、臨界角以上の入射角で入った光L2
は、ミラー用ガラス板2と空気の界面及びミラー用ガラ
ス板2と反射金属膜3の界面を交互に全反射しながらミ
ラー用ガラス板2内部を伝播する。そして、受光手段8
に入射する。
【0038】空気とガラスの界面で全反射が始まるとき
の入射角、即ち臨界角を求めるには、スネルの法則を用
いて以下の計算を行う。スネルの法則の一般式は、以下
に示す数式(1)のようになる。但し、α及びα0は、
屈折率nの物質と屈折率n0の物質との界面の法線に対
する角度である(α:入射角、α0:屈折角)。
【0039】n0・sinα0=n・sinα (1)
【0040】ガラスの屈折率を前記のようにn=1.4
8とし、空気の屈折率をn0=1とした場合、ガラス板
内部で全反射する条件は、α0=90°なので、数式
(1)より、α=42.5°を得る。従って、入射角α
が、この角度(42.5°)以上であれば、ガラス媒質
中での全反射が起こる。
【0041】一方、水がガラスに付着した場合でも、ガ
ラス内部で全反射が起こるのは、水の屈折率をn0
1.33とし、同様の計算を行うとα=64.0°とな
る。従って、入射角αが、42.5°から64.0°の
範囲(42.5°≦α≦64.0°)の角度では、水が
ガラスに付着してないときはガラス内部で全反射し、水
が付着すると全反射しなくなり、ガラス内部の光は水を
介して外部に漏れることになる。
【0042】このような反射を起こさせるために、発光
手段7を固着する位置を調整して入射角αの条件(4
2.5°≦α≦64.0°)を満たすように、発光手段
7から出射する光の入射角を設定した。また、受光手段
8に反射光が入る入射角も発光手段7の場合と対称にな
るので、反射光が漏れなく受光するように受光手段8を
固着する位置を調整した。
【0043】従って、伝播途中のミラー用ガラス板2の
面に水滴Wが付着している場合には、水滴Wを通して光
がミラー用ガラス板2の外部に抜けてしまい、受光手段
8に到達する光量が減少する。この光量の減少分を検出
し演算処理すれば、水滴Wの付着の程度が分かる。
【0044】本発明では、入射角αの条件(42.5°
≦α≦64.0°)を満たす範囲の光を全て利用するの
で、ミラー用ガラス板2の面に付着する水滴Wを光の反
射点ではなく、反射点の集合である線に付着する水滴W
を検出するので、反射点に付着する水滴Wしか検出でき
ない場合に比べ、検出確度が向上する。
【0045】ドアーミラー1の水滴検出装置は、水滴W
の付着量に対応する増幅回路17の出力信号をヒータ駆
動部20へ入力する。すると、ヒータ駆動部20では、
検出された水滴Wの付着量が設定値以上の場合には、曇
り防止用ヒータ内蔵ミラーのヒータをオン状態にし、一
方検出された水滴Wの付着量が設定値未満の場合には、
ヒータをオフ状態にする。
【0046】また、図4に示すように、発光手段7を1
個だけミラー用ガラス板2の中央に設け、受光手段8を
発光手段7の周りのミラー用ガラス板2に複数個(図2
では8個)設けて、ミラー用ガラス板2に付着する水滴
Wを検出することもできる。
【0047】このようにすれば、ミラー用ガラス板2の
面に付着する水滴Wを光の反射点ではなく、反射点の集
合である線を複数にすることになり、限りなく反射面に
付着する水滴Wを検出することになるので、反射点に付
着する水滴Wしか検出できない場合に比べ、検出確度が
著しく向上する。
【0048】また、発光手段7とミラー用ガラス板2や
自動車用ウインドシールドなどの透明基板との間、及び
透明基板と受光手段8との間を光ファイバで接続するこ
ともできる。即ち、発光手段7から検出用光を透明基板
内で全反射するように光ファイバによって透明基板に導
くと共に、検出用光のうちの透明基板内を全反射して透
明基板から出射する光を光ファイバによって受光手段8
に導くものである。
【0049】このようにすれば、発光手段7及び受光手
段8は、ミラー用ガラス板2や自動車用ウインドシール
ドなどの透明基板に直接固着する必要はなく、検出用光
を光ファイバによって発光手段7から透明基板へ、また
透明基板から受光手段8へ自由な配線経路で導くことが
できる。
【0050】なお、光ファイバを透明基板に接続する場
所としては、透明基板の面側でも端面側でもよく、発光
手段7から出射した検出用光が透明基板内で全反射して
伝播するように光ファイバを固定し、透明基板内で全反
射して伝播してきた検出用光が受光手段8へ導かれるよ
うに光ファイバを固定すればよい。
【0051】従って、光ファイバで検出用光を導くこと
により、発光手段7及び受光手段8をミラー用ガラス板
2や自動車用ウインドシールドなどの透明基板に直接固
着する必要がないため、水滴検出装置の設置スペースを
削減できる。また、ミラー用ガラス板2やウインドガラ
スなどの透明基板内に検出用光を導く方法の自由度が増
す。更に、発光手段7、受光手段8や各種処理回路など
をより環境条件のよい場所に設置することが可能にな
る。
【0052】本発明の実施の形態では、本発明をドアー
ミラー1の水滴検出装置に適用した場合を説明したが、
応用例としては他に、自動車用ウインドシールドの水滴
を検出してワイパの駆動を制御することもできる。更
に、洗面用ミラーの曇りを検出して曇り防止用ヒータの
オン・オフ制御に適用することもできる。
【0053】なお、本発明に係る付着物検出センサを備
えた透明基板の検出対象は、水滴に限られず、屈折率の
既知な液体や粒状体など透明基板に付着するものであれ
ばよい。また、透明基板としても自動車のドアーミラ
ー、ウインドシールドや洗面用ミラーなどに限られず、
光を通すものであればよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る発明
によれば、プリズムが不要且つ構造が簡単で、光の反射
点ではなく、反射点の集合である線に付着する付着物を
検出するので、反射点に付着する付着物しか検出できな
い場合に比べ、検出確度が向上する。
【0055】請求項2に係る発明によれば、発光手段と
対向する透明基板の他面側に空気と透明基板の界面で全
反射が始まる臨界角未満の入射角で発光手段から出射す
る光を遮蔽する遮蔽部を設けたので、発光手段から出射
する光の一部が外部に漏れるのを防ぐことができる。
【0056】請求項3に係る発明によれば、受光手段と
対向する透明基板の他面側に外方から透明基板を通過し
て受光手段に直接侵入する外部光を遮蔽する遮蔽部を設
けたので、不要な外部光が受光手段に侵入するのを防
ぎ、付着物検出センサを安定に作動させることができ
る。
【0057】請求項4に係る発明によれば、付着物検出
センサを固着した接着部材を覆う遮光部材を設けたの
で、発光手段から不要な方向に光が漏れるのを防ぎ、ま
た外部光などが直接受光手段に入るのを防ぐことができ
る。従って、発光手段から漏れる光が直接受光手段に光
が入ることはない。
【0058】請求項5に係る発明によれば、遮光部材の
接着部材との接触面に反射性能を持たせたので、発光手
段から後方に出射した光を透明基板の方向へ進ませて検
出用光として利用でき、光の有効利用が図れる。
【0059】請求項6に係る発明によれば、遮光部材の
接着部材との接触面を凹鏡面にしたので、発光手段から
後方に出射した光を集めて透明基板の方向へ進ませて検
出用光として利用でき、光の有効利用が図れる。
【0060】請求項7に係る発明によれば、発光手段を
1個だけ透明基板に設け、受光手段を発光手段の周りの
透明基板に複数個設けるので、反射点の集合である線を
複数にすることになり、限りなく反射面に付着する付着
物を検出することになるので、反射点に付着する付着物
しか検出できない場合に比べ、検出確度が著しく向上す
る。
【0061】請求項8に係る発明によれば、光ファイバ
で検出用光を取り回すことにより、透明基板における水
滴検出装置の設置スペースを削減でき、更に透明基板内
に検出用光を導く方法の自由度を増すことができる。ま
た、発光手段、受光手段や各種処理回路などをより環境
条件のよい場所に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る付着物検出センサを備えた透明基
板をドアーミラーに適用した自動車の斜視図
【図2】ドアーミラーの水滴検出装置の構成説明図
【図3】発光手段及び受光手段の構成図
【図4】1個の発光手段と複数個の受光手段を備えたド
アーミラーの水滴検出装置の説明図
【図5】従来の水滴検出装置の構成図
【符号の説明】
1…ドアーミラー、2…ミラー用ガラス板(透明基
板)、3…反射金属膜、6…接着部材、7…発光手段、
8…受光手段、9,10…遮光部材、21,22…遮蔽
部、W…水滴。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出用光の反射光量の変化で透明基板の
    一面側に付着した付着物を検出する付着物検出センサを
    備えた透明基板であって、前記付着物検出センサは、前
    記検出用光を前記透明基板に入射する発光手段と前記検
    出用光のうち前記透明基板内を全反射した光を検出する
    受光手段を備えると共に、前記透明基板の屈折率とほぼ
    等価な屈折率を有する接着部材により前記透明基板の他
    面側に固着したことを特徴とする付着物検出センサを備
    えた透明基板。
  2. 【請求項2】 前記発光手段と対向する前記透明基板の
    他面側に空気と前記透明基板の界面で全反射が始まる臨
    界角未満の入射角で前記発光手段から出射する光を遮蔽
    する遮蔽部を設けた請求項1記載の付着物検出センサを
    備えた透明基板。
  3. 【請求項3】 前記受光手段と対向する前記透明基板の
    他面側に外方から前記透明基板を通過して前記受光手段
    に直接侵入する外部光を遮蔽する遮蔽部を設けた請求項
    1又は2記載の付着物検出センサを備えた透明基板。
  4. 【請求項4】 前記付着物検出センサを固着した前記接
    着部材を覆う遮光部材を設けた請求項1、2又は3記載
    の付着物検出センサを備えた透明基板。
  5. 【請求項5】 前記遮光部材の前記接着部材との接触面
    に反射性能を持たせた請求項4記載の付着物検出センサ
    を備えた透明基板。
  6. 【請求項6】 前記遮光部材の前記接着部材との接触面
    を凹鏡面にした請求項4記載の付着物検出センサを備え
    た透明基板。
  7. 【請求項7】 前記発光手段を1個だけ前記透明基板に
    設け、前記受光手段を前記発光手段の周りの前記透明基
    板に複数個設けた請求項1、2、3、4、5又は6記載
    の付着物検出センサを備えた透明基板。
  8. 【請求項8】 検出用光の反射光量の変化で透明基板の
    一面側に付着した付着物を検出する付着物検出センサを
    備えた透明基板であって、前記付着物検出センサは、前
    記検出用光を光ファイバによって発光手段から前記透明
    基板に入射するように導くと共に、前記検出用光のうち
    の前記透明基板内を全反射して前記透明基板から出射す
    る光を光ファイバによって受光手段に導くことを特徴と
    する付着物検出センサを備えた透明基板。
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