JPH11287754A - 送受信機能付き水滴検出センサ - Google Patents

送受信機能付き水滴検出センサ

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JPH11287754A
JPH11287754A JP10091807A JP9180798A JPH11287754A JP H11287754 A JPH11287754 A JP H11287754A JP 10091807 A JP10091807 A JP 10091807A JP 9180798 A JP9180798 A JP 9180798A JP H11287754 A JPH11287754 A JP H11287754A
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JP10091807A
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Shuhei Tanaka
修平 田中
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリズムが不要で、且つ構造が簡単で、自動
車用ウインドシールドなどの光透過性基板に付着した水
滴を確実に検出すると共に、水滴検出信号及びその処理
信号を電波で車内等に設置する機器と送受信を行う。 【解決手段】 検出用光の反射光量の変化でウインドシ
ールド2に付着した水滴を検出すると共に、水滴検出信
号及びその他の信号を車内の機器と電波で送受信を行う
送受信機能付き水滴検出センサであって、検出用光をウ
インドシールド2に入射させる発光手段5と検出用光の
うちウインドシールド2内を全反射した光を検出する受
光手段6をウインドシールド2に設けると共に、送受信
アンテナ7と信号処理部8を発光手段5と受光手段6を
覆うケース部材9に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ウインド
シールドなどの光透過性基板に付着する水滴を検出する
と共に、水滴検出信号及びその処理信号を車内などに設
置した機器と送受信を行うことができる送受信機能付き
水滴検出センサに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のフロントガラスに雨滴が付着し
たことを検知して、ワイパーを自動的に動作させる試み
が従来から行なわれており、このような検知機能を備え
た基板として、図8に示す構造のものがある。
【0003】即ち、ガラス板等の透明基板100の表面
にプリズム101,102を貼着し、プリズム101を
介して光源103からの光を全反射する角度で透明基板
100内に導入する。そして、水などの液体が透明基板
100の表面に存在すると全反射が起こらないように入
射角度を設定しておくと、ガラス表面の全反射点におけ
る液体の有無により全反射の光量が変化するので、この
変化量を受光素子104などにより検知することによ
り、液体の存在を知ることができるというものである。
【0004】そして、特開昭60−216245号公報
には、上記の検知方式のように、光源からの光をガラス
板面で全反射させ、これをプリズムを介して受光素子に
入射させていたのでは、検知感度が悪いので、ガラス面
に水滴が付着した時にのみ、当該水滴からの反射光を受
光素子に入射するようにプリズムの角度を設定した内容
が開示されている。
【0005】また、特開昭62−163949号公報に
は、2つの光源を用意し、一方の光源からの光束の検出
面における入射角を全反射の臨界角以上とし、他方の光
源からの光束の検出面における入射角を全反射の臨界角
以下とし、水以外の付着物との識別ができるようにした
構成が開示されている。
【0006】更に、特開平8−261974号公報に
は、ガラス板の内部に櫛形の透明電極を配置し、ガラス
板表面に水滴が付着したことによって生じる櫛形の透明
電極間の静電容量の変化を検出し、これに応じて窓の開
閉やヒータの制御を行なうようにした構成が開示されて
いる。
【0007】また、特表平6−509652号公報に
は、ウインドシールドの外側表面の水滴を検知し、水滴
に対応してウインドシールド用ワイパの動作を制御する
ために、ウインドシールドの内側表面に、プリズムなど
からなる感知ユニットを2つの粘着性の面を備えた中間
層で接着した構成が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の光学式検知機能
を備えた透明基板にあっては、ガラス中に全反射光を導
入するためにプリズムが必須要件であると共に、このプ
リズムをガラス面に密着させる必要があり、取付作業に
手間がかかる。特に、自動車のウインドシールドガラス
などは湾曲したデザインが多く採用されており、密着さ
せることが困難である。また、プリズムとガラス表面と
の界面での不要な反射をさけるために、屈折率をできる
だけ近づける必要がある(屈折率マッチング)。このた
めにマッチング層を設けることも考えられるが、工程が
増加し、コスト面で不利が生じる。
【0009】一方、特開平8−261974号公報のよ
うに、電極間の電気抵抗の変化、電気容量の変化などを
検知して行う方式は、耐久性、感度の面で光学式に劣
り、特に自動車用のフロントガラスにあっては、運転者
あるいは同乗者の視認性に追随した信号であることが重
要であり、光学式のセンサが望ましい。
【0010】本発明は、従来の技術が有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、プリズムが不要で、且つ構造が簡単で、自動車
用ウインドシールドなどの光透過性基板に付着した水滴
を確実に検出すると共に、水滴検出信号及びその処理信
号を車内などに配置した機器と送受信を行うことができ
る送受信機能付き水滴検出センサを提供しようとするも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく請
求項1に係る発明は、検出用光の反射光量の変化で光透
過性基板に付着した水滴を検出すると共に、水滴検出信
号及びその他の信号を電波で他の機器と送受信を行う送
受信機能付き水滴検出センサであって、前記検出用光を
前記光透過性基板に入射させる発光手段と前記検出用光
のうち前記光透過性基板内を全反射した光を検出する受
光手段を前記光透過性基板に設けると共に、送受信アン
テナと信号処理部を前記発光手段と受光手段の近傍に設
けたものである。
【0012】請求項2に係る発明は、検出用光の反射光
量の変化で光透過性基板に付着した水滴を検出すると共
に、水滴検出信号及びその他の信号を光で他の機器と送
受信を行う送受信機能付き水滴検出センサであって、前
記検出用光を前記光透過性基板に入射させる発光手段と
前記検出用光のうち前記光透過性基板内を全反射した光
を検出する受光手段を前記光透過性基板に設けると共
に、光送受信手段を前記発光手段と受光手段の近傍に設
けたものである。
【0013】請求項3に係る発明は、検出用光の反射光
量の変化で光透過性基板に付着した水滴を検出すると共
に、水滴検出信号及びその他の信号を音波で他の機器と
送受信を行う送受信機能付き水滴検出センサであって、
前記検出用光を前記光透過性基板に入射させる発光手段
と前記検出用光のうち前記光透過性基板内を全反射した
光を検出する受光手段を前記光透過性基板に設けると共
に、音波送受信手段を前記発光手段と受光手段の近傍に
設けたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。ここで、図1は本発明に係る
送受信機能付き水滴検出センサを装着した自動車前部の
斜視図、図2は本発明の第1の実施の形態に係る送受信
機能付き水滴検出センサの構成説明図、図3は本発明の
第1の実施の形態に係る送受信機能付き水滴検出センサ
をワイパ制御に適用した構成図、図4は本発明の第2の
実施の形態に係る送受信機能付き水滴検出センサの構成
説明図、図5は本発明の第2の実施の形態に係る送受信
機能付き水滴検出センサをワイパ制御に適用した構成
図、図6は本発明の第3の実施の形態に係る送受信機能
付き水滴検出センサの構成説明図、図7は本発明の第3
の実施の形態に係る送受信機能付き水滴検出センサをワ
イパ制御に適用した構成図である。
【0015】図1に示すように、送受信機能付き水滴検
出センサ1,…は、自動車のウインドシールド2の室内
側面であって、外側面を払拭するワイパ3の払拭領域に
対向する部位に接着部材4,10で取付けられている。
なお、ウインドシールド2には、SiO2を主成分とす
る5mm厚のソーダライムガラス基板を用いている。
【0016】本発明の第1の実施の形態に係る送受信機
能付き水滴検出センサ1は、図2に示すように、検出用
光を出射する発光手段5と、その検出用光を検出する受
光手段6と、電波で車内の機器と水滴検出信号及びその
他の信号の送受信を行う送受信アンテナ7と、送受信ア
ンテナ7が送受信する水滴検出信号などを処理する信号
処理部8を備えている。
【0017】そして、発光手段5と受光手段6は、ウイ
ンドシールド2の室内側面で所定の間隔を設け、ともに
発光面5a又は受光面6aをウインドシールド2に対向
させて接着部材4で固定されている。
【0018】所定の間隔を設けて発光手段5と受光手段
6をウインドシールド2の室内側面に固定するのは、発
光手段5から受光手段6に至る光路長をなるべく短くし
て発光手段5から出射した検出用光の損失を所定レベル
以下に維持しつつ、所定の検出面積(全反射点数)をウ
インドシールド2の外側面に確保するためである。
【0019】更に、発光手段5と受光手段6は、底面を
開放した箱状のガラス又は樹脂からなる電波透過性のケ
ース部材9により覆われている。ケース部材9は、シー
ル部材としても機能する接着部材10によりウインドシ
ールド2の室内側面に固定され、ケース部材9とウイン
ドシールド2で密閉空間を形成している。ケース部材9
とウインドシールド2で形成される密閉空間には、モレ
キューラーシーブ等の脱水剤13又は乾燥空気が封入さ
れている。
【0020】そして、送受信アンテナ7と信号処理部8
は、発光手段5と受光手段6の間で、ケース部材9の内
面に設けられている。送受信アンテナ7と信号処理部8
は接続され、受光手段6と信号処理部8も接続されてい
る。例えば、ケース部材9をガラスで形成した場合であ
って、ガラスの屈折率を1.48とすると、ガラス上に
作製される送受信アンテナ7の長さは、周波数が5.8
GHzの電波の場合には、半波長ダイポールアンテナ
で、約17.5mmになる。また、周波数が13GHz
前後の電波の場合には、半波長ダイポールアンテナで、
約7.8mmになる。
【0021】また、アンテナ作製基板をガラスの代わり
に誘電率の大きい、例えばセラミックスを使用すれば、
更に小型のアンテナを作製できる。使用電波の周波数が
高い場合には、アンテナ長が短くなるので、ケース部材
9内部に棒状のアンテナを作製できる。
【0022】接着部材4としては、エポキシ接着部材や
紫外線硬化性のエポキシ接着部材など、ウインドシール
ド2の屈折率(1.48)とほぼ等しい屈折率を有する
ものを選定している。また、発光手段5及び受光手段6
をシリコン系透明接着シートでウインドシールド2の室
内側面に固着させた後に、接着部材4で発光手段5及び
受光手段6を固定することもできる。
【0023】また、発光手段5及び受光手段6をウイン
ドシールド2に固定するために盛った接着部材4を覆う
遮光部材11,12を設けている。遮光部材11,12
は、接着部材4を光学的に遮蔽するための樹脂であり、
一方の遮光部材11は発光手段5から不要な方向に光が
漏れるのを防ぐ役割を果たし、他方の遮光部材12は外
部光などが直接受光手段6に入るのを防ぐ役割を果た
す。従って、発光手段5から洩れる光がウインドシール
ド2の内部を伝播せずに、直接受光手段6に入ることは
ない。
【0024】また、遮光部材11,12の接着部材4と
の接触面、即ち発光手段5及び受光手段6と対向する遮
光部材11,12の面に反射性能を持たせるとよい。ま
た、遮光部材11,12の接着部材4との接触面、即ち
発光手段5及び受光手段6と対向する遮光部材11,1
2の面を凹鏡面に形成することもできる。
【0025】このように遮光部材11,12の接着部材
4との接触面に反射性能を持たせたり、接触面を凹鏡面
に形成することにより、発光手段5から後方に出射した
光を集めてウインドシールド2の方向へ進ませて検出用
光として利用できる。更に、ウインドシールド2の内部
を伝播してきたものの受光手段6に直接入射できなかっ
た検出用光を遮光部材12に反射させて受光手段6に入
射させることもでき、光の有効利用が図れる。
【0026】発光手段5は、図3に示すように、発光ダ
イオード(LED)やレーザダイオード(LD)などの
発光素子15と、発光素子15から所定周波数で変調し
た光を出力させる駆動回路16と、発光素子15の出力
レベルをモニタするフォトダイオード(PD)などの受
光素子17と、受光素子17の出力信号から変調成分に
対応する信号を取り出し駆動回路16にフィードバック
する検出回路18などからなる。駆動回路16では、検
出回路18の出力信号が所望の出力レベルを維持するよ
うに発光素子15に流す駆動電流を制御している。
【0027】受光手段6は、図3に示すように、検出用
光を電気信号に変換するPDなどの受光素子19と、受
光素子19の出力信号から発光素子15の駆動回路16
による変調成分に対応する信号を取り出す検出回路20
と、検出回路20の出力信号を増幅や演算処理する増幅
回路21を備えている。
【0028】信号処理部8は、図3に示すように、専用
ICやメモリなどからなる水滴検出信号処理部22と、
専用ICやメモリなどからなる電波送受信信号処理部2
3と、変復調部24を備え、水滴検出信号処理部22は
受光手段6の増幅回路21と接続され、電波送受信信号
処理部23は発光手段5の駆動回路16と受光手段6の
増幅回路21と接続されている。変復調部23は送受信
アンテナ7に接続されている。
【0029】送受信アンテナ7は、車内に配置した電波
送受信部25と水滴検出信号や発光手段5の発光レベル
信号及び受光手段6の感度レベル信号などに関して送受
信を行う。電波送受信部25はワイパ駆動部26に接続
され、ワイパ駆動部26は水滴検出信号に基づいてワイ
パ3を制御する。
【0030】以上のように構成した送受信機能付き水滴
検出センサ1の作用について説明する。発光手段5から
出射した光は、発光素子15がLEDの場合には、ほぼ
四方八方に放射され、発光素子15がLDの場合には、
ほぼ一方向に放射される。これらの光は、接着部材4を
通してウインドシールド2の内部に入る。接着部材4と
して、ウインドシールド2の屈折率とほぼ等しい屈折率
のものを選定したので、発光手段5から出射した光は接
着部材4とウインドシールド2との界面で屈折すること
なく直進する。
【0031】そして、図2に示すように、ウインドシー
ルド2の内部に臨界角未満の入射角で入った光は、ウイ
ンドシールド2を通過して外部に抜ける。一方、ウイン
ドシールド2の内部に臨界角以上の入射角で入った光
は、ウインドシールド2の外側面と空気との界面及びウ
インドシールド2の室内側面と空気との界面を交互に全
反射しながらウインドシールド2の内部を伝播する。そ
して、ウインドシールド2の内部で全反射した光は、受
光手段6に入射する。
【0032】ここで、空気とガラスとの界面で全反射が
始まるときの入射角、即ち臨界角を求めるには、スネル
の法則を用いて以下の計算を行う。スネルの法則の一般
式は、以下に示す数式(1)のようになる。但し、α及
びα0は、屈折率nの物質と屈折率n0の物質との界面の
法線に対する角度である(α:入射角、α0:屈折
角)。
【0033】 n0・sinα0=n・sinα (1)
【0034】ガラスの屈折率nをn=1.48とし、空
気の屈折率n0をn0=1とした場合、空気とガラスとの
界面であってガラス内部で全反射するための入射角αの
条件は、屈折角α0が、α0≧90°となればよいので、
その時の入射角αは、数式(1)より、α≧42.5°
となる。従って、入射角αが、臨界角(42.5°)以
上であれば、ガラス媒質中での全反射が起こる。
【0035】一方、水がガラス面に付着した場合でも、
水とガラスとの界面であってガラス内部で全反射するた
めの入射角αの条件は、水の屈折率をn0=1.33と
して、同様の計算を行うと、α≧64.0°となる。従
って、入射角αが、臨界角(64.0°)以上であれ
ば、ガラス媒質中での全反射が起こる。
【0036】従って、入射角αが、42.5°から6
4.0°の範囲(42.5°≦α≦64.0°)であれ
ば、水がガラスに付着してないときはガラス内部で全反
射し、水が付着すると全反射しなくなり、光はガラス内
部から水を介して外部に洩れることになる。
【0037】このような反射を起こさせるために、発光
手段5を固着する位置を調整して入射角αの条件(4
2.5°≦α≦64.0°)を満たすように、発光手段
5から出射する光の入射角を設定した。また、受光手段
6に反射光が入る入射角も発光手段5の場合と対称の関
係になるので、反射光を漏れなく受光するように受光手
段6を固着する位置を調整した。
【0038】従って、ウインドシールド2の外側面又は
室内側面のいずれか又は両面に水滴Wが付着している場
合には、伝播途中の光は水滴Wを通してウインドシール
ド2の外部に抜けてしまい、受光手段6に到達する光量
が減少する。そこで、この光量の減少分を検出回路20
で検出し、増幅回路21で演算処理すると、水滴Wの付
着の程度が分かる。
【0039】本発明では、入射角αの条件(42.5°
≦α≦64.0°)を満たす範囲で入射する光を全て利
用するため、ウインドシールド2の面に付着する水滴W
を離散的な光の反射点ではなく、多数の反射点の集合で
ある面に付着する水滴Wを検出するので、離散的な反射
点に付着する水滴Wを検出する場合に比べ、ウインドシ
ールド2の面に付着する水滴Wの検出確度が向上する。
【0040】そして、図3に示すように、受光手段6
は、水滴Wの付着量に相当する出力信号を、信号処理部
8の水滴検出信号処理部22に入力する。すると、水滴
検出信号処理部22の出力信号は変復調部24を介して
送受信アンテナ7より、電波送受信部25に送信され、
ワイパ駆動部26に入力される。ワイパ駆動部26で
は、検出された水滴Wの付着量が設定値以上の場合に
は、水滴Wの付着量に応じた間隔でワイパ3を作動状態
にし、一方検出された水滴Wの付着量が設定値未満にな
った場合には、ワイパ3を停止状態にする。
【0041】また、発光手段5と受光手段6を最適な状
態に設定するため、発光手段5の発光レベル設定信号及
び受光手段6の感度レベル設定信号などが、電波送受信
部25から送信されると、送受信アンテナ7で受信され
て変復調部24を介して電波送受信信号処理部23に入
力される。すると、発光手段5の駆動回路16と受光部
6の増幅回路21が所望な状態に調整される。
【0042】図4に示すように、本発明の第2の実施の
形態に係る送受信機能付き水滴検出センサ31は、検出
用光の反射光量の変化でウインドシールド2に付着した
水滴Wを検出すると共に、水滴検出信号及びその他の信
号を車内の機器と光で送受信を行うもので、水滴Wを検
出するための構成については、図2に示す送受信機能付
き水滴検出センサ1と同様である。
【0043】ケース部材9は、ガラスや樹脂などの光透
過性の部材で形成されている。そして、光送受信手段3
2は発光手段5と受光手段6の間で、ケース部材9の内
面に設けられている。光送受信手段32は、水滴検出信
号処理部33と、光送受信信号処理部34と、光送受信
部35からなり、積層状態で配設されている。
【0044】光送受信手段32は、図5に示すように、
専用ICやメモリなどからなる水滴検出信号処理部33
と専用ICやメモリなどからなる光送受信信号処理部3
4が夫々光送受信部35に接続され、更に水滴検出信号
処理部33は受光手段6の増幅回路21と接続され、光
送受信信号処理部34は発光手段5の駆動回路16と受
光手段6の増幅回路21と接続されている。
【0045】光送受信部35は、車内に配置した光送受
信部36と水滴検出信号や発光手段5の発光レベル信号
及び受光手段6の感度レベル信号などに関して送受信を
行う。光送受信部36はワイパ駆動部26に接続され、
ワイパ駆動部26は水滴検出信号に基づいてワイパ3を
制御する。
【0046】以上のように構成した送受信機能付き水滴
検出センサ31の作用については、光により水滴検出信
号及びその他の信号を車内の機器と送受信を行うこと以
外は、図2に示す送受信機能付き水滴検出センサ1の作
用と同様である。
【0047】図6に示すように、本発明の第3の実施の
形態に係る送受信機能付き水滴検出センサ41は、検出
用光の反射光量の変化でウインドシールド2に付着した
水滴Wを検出すると共に、水滴検出信号及びその他の信
号を車内の機器と音波で送受信を行うもので、水滴Wを
検出するための構成については、図2に示す送受信機能
付き水滴検出センサ1と同様である。
【0048】ケース部材9は、ガラスや樹脂などの音波
を伝える部材で形成されている。そして、音波送受信手
段42は発光手段5と受光手段6の間で、ケース部材9
の内面に設けられている。音波送受信手段42、水滴検
出信号処理部43と、音波送受信信号処理部44と、音
波送受信部45からなり、積層状態で配設されている。
【0049】音波送受信手段42は、図7に示すよう
に、専用ICやメモリなどからなる水滴検出信号処理部
43と専用ICやメモリなどからなる音波送受信信号処
理部44が夫々音波送受信部45に接続され、更に水滴
検出信号処理部43は受光手段6の増幅回路21と接続
され、音波送受信信号処理部44は発光手段5の駆動回
路16と受光手段6の増幅回路21と接続されている。
【0050】音波送受信部45は、車内に配置した音波
送受信部46と水滴検出信号や発光手段5の発光レベル
信号及び受光手段6の感度レベル信号などに関して送受
信を行う。音波送受信部46はワイパ駆動部26に接続
され、ワイパ駆動部26は水滴検出信号に基づいてワイ
パ3を制御する。
【0051】以上のように構成した送受信機能付き水滴
検出センサ41の作用については、音波により水滴検出
信号及びその他の信号を車内の機器と送受信を行うこと
以外は、図2に示す送受信機能付き水滴検出センサ1の
作用と同様である。
【0052】なお、本発明に係る送受信機能付き水滴検
出センサを構成する光透過性基板としては、自動車用ウ
インドシールド2の他に、自動車のリアウインドやドア
ーミラーなどのガラス基板、鉄道、船舶や航空機などの
ウインドガラス、建造物のウインドガラス、洗面台など
のミラー、道路に設置されるカーブミラーなど、光を通
すガラスや樹脂などであれば適用できる。
【0053】そして、送受信機能付き水滴検出センサ
1,31,41の水滴検出信号は、自動車のウインドシ
ールド2に設置するワイパ3の他に、リアウインドやド
アーミラーなどに設置するワイパの制御信号、また自動
車のリアウインド、ドアーミラーや洗面台ミラーなどに
設置する曇止め用熱線の起動信号として使用することが
できる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る発明
によれば、プリズムが不要且つ構造が簡単になる。ま
た、離散的な光の反射点ではなく、多数の反射点の集合
である面に付着する水滴を検出するので、離散的な反射
点に付着する水滴のみ検出する場合に比べ、検出確度が
向上する。更に、電波で水滴検出信号及びその他の信号
について送受信ができる送受信アンテナと信号処理部を
設けたので、信号をやり取りする機器との配線の取り回
しやコネクタなどが不要となり、水滴検出センサとして
の応用範囲が広がる。また、発光手段と受光手段からな
る水滴検出センサと、送受信機能を有する送受信アンテ
ナと信号処理部が、共有のスペースに設置できるので、
省設置スペース化が図れる。
【0055】請求項2に係る発明によれば、プリズムが
不要且つ構造が簡単になる。また、離散的な光の反射点
ではなく、多数の反射点の集合である面に付着する水滴
を検出するので、離散的な反射点に付着する水滴のみ検
出する場合に比べ、検出確度が向上する。更に、光で水
滴検出信号及びその他の信号について送受信ができる光
送受信手段を設けたので、信号をやり取りする機器との
配線の取り回しやコネクタなどが不要となり、水滴検出
センサとしての応用範囲が広がる。また、発光手段と受
光手段からなる水滴検出センサと、送受信機能を有する
光送受信手段が、共有のスペースに設置できるので、省
設置スペース化が図れる。
【0056】請求項3に係る発明によれば、プリズムが
不要且つ構造が簡単になる。また、離散的な光の反射点
ではなく、多数の反射点の集合である面に付着する水滴
を検出するので、離散的な反射点に付着する水滴のみ検
出する場合に比べ、検出確度が向上する。更に、音波で
水滴検出信号及びその他の信号について送受信ができる
音波送受信手段を設けたので、信号をやり取りする機器
との配線の取り回しやコネクタなどが不要となり、水滴
検出センサとしての応用範囲が広がる。また、発光手段
と受光手段からなる水滴検出センサと、送受信機能を有
する音波送受信手段が、共有のスペースに設置できるの
で、省設置スペース化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る送受信機能付き水滴検出センサを
装着した自動車前部の斜視図
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る送受信機能付
き水滴検出センサの構成説明図
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る送受信機能付
き水滴検出センサをワイパ制御に適用した構成図
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る送受信機能付
き水滴検出センサの構成説明図
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る送受信機能付
き水滴検出センサをワイパ制御に適用した構成図
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る送受信機能付
き水滴検出センサの構成説明図
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る送受信機能付
き水滴検出センサをワイパ制御に適用した構成図
【図8】従来の水滴検出センサの構成図
【符号の説明】
1,31,41…送受信機能付き水滴検出センサ、2…
ウインドシールド、3…ワイパ、4,10…接着部材、
5…発光手段、6…受光手段、7…送受信アンテナ、8
…信号処理部、9…ケース部材、11,12…遮光部
材、32…光送受信手段、42…音波送受信手段、W…
水滴。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出用光の反射光量の変化で光透過性基
    板に付着した水滴を検出すると共に、水滴検出信号及び
    その他の信号を電波で他の機器と送受信を行う送受信機
    能付き水滴検出センサであって、前記検出用光を前記光
    透過性基板に入射させる発光手段と前記検出用光のうち
    前記光透過性基板内を全反射した光を検出する受光手段
    を前記光透過性基板に設けると共に、送受信アンテナと
    信号処理部を前記発光手段と受光手段の近傍に設けたこ
    とを特徴とする送受信機能付き水滴検出センサ。
  2. 【請求項2】 検出用光の反射光量の変化で光透過性基
    板に付着した水滴を検出すると共に、水滴検出信号及び
    その他の信号を光で他の機器と送受信を行う送受信機能
    付き水滴検出センサであって、前記検出用光を前記光透
    過性基板に入射させる発光手段と前記検出用光のうち前
    記光透過性基板内を全反射した光を検出する受光手段を
    前記光透過性基板に設けると共に、光送受信手段を前記
    発光手段と受光手段の近傍に設けたことを特徴とする送
    受信機能付き水滴検出センサ。
  3. 【請求項3】 検出用光の反射光量の変化で光透過性基
    板に付着した水滴を検出すると共に、水滴検出信号及び
    その他の信号を音波で他の機器と送受信を行う送受信機
    能付き水滴検出センサであって、前記検出用光を前記光
    透過性基板に入射させる発光手段と前記検出用光のうち
    前記光透過性基板内を全反射した光を検出する受光手段
    を前記光透過性基板に設けると共に、音波送受信手段を
    前記発光手段と受光手段の近傍に設けたことを特徴とす
    る送受信機能付き水滴検出センサ。
JP10091807A 1998-04-03 1998-04-03 送受信機能付き水滴検出センサ Pending JPH11287754A (ja)

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JP10091807A JPH11287754A (ja) 1998-04-03 1998-04-03 送受信機能付き水滴検出センサ
EP99302620A EP0947402A3 (en) 1998-04-03 1999-04-01 Water detection sensor
US09/285,459 US6153995A (en) 1998-04-03 1999-04-02 Water drop detection sensor
KR1019990011553A KR19990082870A (ko) 1998-04-03 1999-04-02 물방울 검출센서

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004522151A (ja) * 2001-01-30 2004-07-22 テラビュー リミテッド サンプルを調べるためのプローブ、トランシーバ及び方法
CN112240745A (zh) * 2019-07-16 2021-01-19 松下知识产权经营株式会社 受光器、投光器以及光电传感器

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