JPH11156942A - 管路の内張り材の端末処理用治具 - Google Patents

管路の内張り材の端末処理用治具

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JPH11156942A
JPH11156942A JP9346992A JP34699297A JPH11156942A JP H11156942 A JPH11156942 A JP H11156942A JP 9346992 A JP9346992 A JP 9346992A JP 34699297 A JP34699297 A JP 34699297A JP H11156942 A JPH11156942 A JP H11156942A
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ring
sleeve
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jig
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Shoichi Iimura
正一 飯村
Ryuji Sakasai
柳二 逆井
Hajime Terada
肇 寺田
Hitoshi Saito
斉藤  均
Hiroshi Makimoto
太司 槇本
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Ashimori Industry Co Ltd
Ashimori Engineering Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
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Ashimori Industry Co Ltd
Ashimori Engineering Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リング4の本体部分4aを全体に亙って均等
に拡開することができ、且つリング4に無用の凹凸が形
成されて流体の流れを阻害したり強度低下を起こしたり
することがなく、また管端から奥方での作業の容易な治
具を提供することを目的とする。 【解決手段】 スリーブ10にシャフト11を回転自在
に挿通し、当該スリーブ10及びシャフト11の先端部
において、その外側に円筒を切り開いた拡開リング16
が設けられ、当該拡開リング16の両切り開き端をそれ
ぞれ前記スリーブ10及びシャフト11に固定し、スリ
ーブ10及びシャフト11の後端部にはその両者を相対
的に回動させる回動手段18を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス導管、水道
管、下水道管、電力線や通信線などの敷設管路などの、
主として地中に埋設された管路に対し、補修又は補強の
目的でその内面に内張り材を貼り付けて内張りした後、
その内張り材の端末を管路内面に固定して処理するため
に使用する治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】前述のような各種の管路に対し、損傷部
を補修するために内張り材を貼着して内張りを施すとし
た場合、当該内張り材の端末においては管路内面から剥
がれ易く、また内張り材の端末から流体が侵入して当該
内張り材を通じて漏出するといった現象も生じる。
【0003】そのため内張り材の端末における剥がれを
防止し、また内張り材の端末からの流体の侵入を阻止す
るために、内張り材の端末においては当該内張り材を管
路内面に強固に固定し且つ気密性を確保するために、特
別な端末処理が必要とされるのである。
【0004】図6に基づいてその端末処理構造の一例を
説明すると、1は管路であり、2は当該管路1の内面に
貼着された内張り材である。内張り材2の端末にはゴム
弾性を有する材料よりなる断面略コ字状のシールパッキ
ン3が嵌合され、その内側に金属のリング4を嵌合し、
当該リングを拡開して径を拡張し、当該リング4と管路
1内面との間に内張り材2及びシールパッキン3を挟圧
して、内張り材2を管路1に固定すると共に端末をシー
ルするのである。
【0005】また図7に示すように、リング4の本体部
分4aを切り開き、当該切り開き部を拡げて拡開した
後、その切り開き部に楔片4bを嵌合して拡開状態を保
持し、管路1内面との間に内張り材2及びシールパッキ
ン3を挟圧する連続したリング4を形成することも行わ
れている。
【0006】この形式のリング4は、拡開時の歪みが少
なく、拡開後の歪み回復に伴う縮径も生じにくいと共
に、拡開時に塑性変形を伴わないため大きく拡開するこ
とができるので、好ましい。
【0007】而していずれの場合においても、リング4
を内側から強く拡開して、内張り材2及びシールパッキ
ン3を管路1内面に強く挟圧して固定することが必要で
あり、このための拡開用治具が必要となる。
【0008】かかる治具として、例えば特公昭60−4
1276号公報や特公平8−22572号公報に記載さ
れたものが知られている。これらのものは図8に示すよ
うに、テーパー状心棒5の周囲に円筒を複数に分割した
割裂片6を環状に配置し、前記テーパー状心棒5により
割裂片6を押し拡げ、当該割裂片6の外側に配置された
リング4を拡開して内張り材2を管路1に圧接するもの
である。また他の治具として、実公平2−3396号に
記載されたように、ターンバックル7によりリング4を
拡開するものも知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記割裂
片6を使用した治具の場合には、各割裂片6はテーパー
状心棒5の中心から外方に向かって矢印Aのように拡開
するので、リング4を全周方向に均等に拡開することが
できず、また割裂片6の間の隙間の部分は拡開されない
ので、全周に亙って均等に拡開されない。
【0010】また図7に示すようなリング4の本体部分
4aの切り開き部に楔片4bを嵌合する形式のリング4
に適用しようとすると、割裂片6が開く方向とリング4
の切り開き部が開く動きとの間に食い違いが生じ、リン
グ4を適切に拡開することができない。
【0011】またターンバックル7を使用した治具の場
合には、リング4には両端のターンバックル7で押し拡
げる箇所にのみ力が作用し、リング4全体に内張り材2
を管路1に圧接する作用が生じにくい。
【0012】またリング4にターンバックル7を係止す
る凸部又は凹部が必要であり、内部の流体の円滑な流通
を阻害したりリング4の強度が低下したりする恐れがあ
る。またターンバックル7を回す作業が必要であるた
め、管路1の端末から奥の方で端末処理する場合には、
作業が困難となる。
【0013】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、特に楔片4bを使用する形式のリング4に適し
た治具であって、リング4の本体部分4aを全体に亙っ
て均等に拡開することができ、且つリング4に無用の凹
凸が形成されて流体の流れを阻害したり強度低下を起こ
したりすることがなく、また管端から奥方での作業の容
易な治具を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】而して本発明は、スリー
ブにシャフトを回転自在に挿通し、当該スリーブ及びシ
ャフトの先端部において、その外側に円筒を切り開いた
拡開リングが設けられ、当該拡開リングの両切り開き端
をそれぞれ前記スリーブ及びシャフトに固定し、スリー
ブ及びシャフトの後端部にはその両者を相対的に回動さ
せる回動手段を設けたことを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図面において8は本発明の治具であ
って、本体部分9はスリーブ10にシャフト11が回転
自在に挿通されており、シャフト11の両端にはスリー
ブ10とほゞ同径の拡径部12,13が形成されてい
る。
【0016】本体部分9の先端部においては、スリーブ
10の先端外周及びシャフト11の拡径部12外周か
ら、それぞれ径方向に互いに隣接する板状の突出片1
4,15を突設されている。
【0017】また本体部分9の先端部の外側には、本体
部分9とほゞ同軸に円筒を切り開いた拡開リング16が
配置されており、当該拡開リング16の切り開き部17
の両端にそれぞれ前記突出片14,15が固定されてい
る。
【0018】本体部分9の後端部には、スリーブ10と
シャフト11とを相対的に回動させる回動手段18が設
けられている。当該回動手段18は、スリーブ10の後
端外周及びシャフト11の拡径部13外周から、それぞ
れ径方向に突設された互いに隣接する板状の突出片1
9,20を有しており、突出片20に螺接されたボルト
21を回転操作することにより、突出片19,20を互
いに開閉操作してスリーブ10とシャフト11とを回動
するようになっている。
【0019】そしてスリーブ10とシャフト11とが相
対的に回転させることにより、突出片19,20の開閉
に連動して前記突出片14,15が開閉し、それに伴っ
て拡開リング16の切り開き部17の間隔が変化し、拡
開リング16の径を大小に変化させるようになってい
る。
【0020】またシャフト11の拡径部13の後端面に
は、後方に延びる把持用シャフト22が固着されてい
る。
【0021】図5は本発明の他の形態を示すものであっ
て、拡開リング16が突出片14,15に対して、ビス
24により着脱可能に取り付けられている。またこの例
においては、突出片14,15の端末に段部25を形成
し、当該段部25に前記拡開リング16の端末が係止し
ていると共に、当該段部25及び拡開リング16の端末
に、拡開リング16の端末が突出片14,15に食い込
むようなテーパー面が形成されている。
【0022】
【作用】次に本発明の治具8を使用して、管路1の内張
り材2の端末を処理する操作について説明する。
【0023】先ず初期状態においては、図4に鎖線で示
すように突出片20に対するボルト21の螺合を緩めて
おく。この状態においては、図3(a)に示すように拡
開リング16はその弾力によって径を縮小し、切り開き
部17の間隔は小さく突出片14,15は閉じている。
またそれに連動して回動手段18における突出片19,
20も閉じている。
【0024】この状態において、管路1内面に貼着され
た内張り材2の端末部の内側にリング4の本体部分4a
を嵌合し、当該本体部分4aの内側に本発明の治具8の
拡開リング16を位置せしめ、本体部分4aの切り開き
部23と拡開リング16の切り開き部17とを一致させ
る。この状態が図3(a)に示されている。なお内張り
材2の端末は、前記図6において述べたようにシールパ
ッキン3を嵌合しておくのが好ましい。
【0025】この状態で回動手段18において、ボルト
21を突出片20に対して締め込んでいくと、図4に実
線で示すように突出片19,20が開かれてスリーブ1
0とシャフト11とが相対的に回動し、本体部分9の先
端部における突出片14,15が開かれる。
【0026】これにより拡開リング16は、その弾力に
抗して切り開き部17の間隔が開かれて径が拡大し、リ
ング4の本体部分4aの内面に圧接される。この状態で
さらにボルト21を突出片20に締め込んで突出片1
9,20を開き、拡開リング16の径を拡大すると、拡
開リング16と本体部分4aとは圧接されたまま一体と
して、拡開リング16の切り開き部17及び本体部分4
aの切り開き部23が開かれて径が拡大され、リング4
の本体部分4aと管路1内面との間に内張り材2を挟圧
する。この状態が図3(b)に示されている。
【0027】ここでリング4の本体部分4aの切り開き
部23に楔片4bを嵌合することにより、リング4が完
成し、当該リング4と管路1内面との間に内張り材2が
挟圧された状態が保持される。
【0028】次いでボルト21を緩めると、拡開リング
16の弾力でスリーブ10とシャフト11とが相対的に
回動し、突出片19,20及び突出片14,15が閉じ
て拡開リング16の径が縮小し、管路1から取り出すこ
とができる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、切り開き部17が開く
ことによって拡開リング16全体の径が拡大し、当該拡
開リング16によってリング4の本体部分4aを拡径す
るので、リング4の本体部分4aは全体に亙って均等に
拡径され、管路1内面との間に内張り材2を均一に挟圧
することができる。
【0030】また拡開リング16は初期状態においては
ほゞ円筒形をなしているが、これが径を拡大した状態に
おいては、突出片14,15が開いて切り開き部17が
開き、当該切り開き部17とリング4の切り開き部23
とがほゞ一致しているので、リング4の切り開き部23
には何もない状態となり、容易に楔片4bを嵌合するこ
とができる。
【0031】さらに拡開リング16を拡大する操作は、
本体部分9の後端部の回動手段18において行うので、
管路1内に手や作業用工具などを入れて操作する必要が
なく、操作が容易である。さらに本体部分9の長さを長
いものとすることにより、端末処理の位置が相当奥方で
あっても、管路1の外で回動手段18の操作をすること
が可能である。
【0032】また図面に示すようにボルト21でスリー
ブ10とシャフト11との回動操作を行うようにするこ
とにより、トルクレンチなどで当該ボルト21の締め込
みトルクを調節することにより、拡開リング16による
内張り材2の挟圧の力を調節することができる。
【0033】また図5に示すように拡開リング16を突
出片14,15に対して着脱可能とすることにより、拡
開リング16を交換することによって管径の変動に追従
することができる。さらに段部25にテーパー面を形成
することにより、拡開時の拡開リング16にかかる応力
を段部25が確実に支持することができ、ビス24にか
かる荷重を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の治具の中央縦断面図
【図2】 本発明の治具の斜視図
【図3】 本発明の治具の使用状態を示すIII−III断面
図であって、(a)は初期状態を示し、(b)は作用状
態を示す。
【図4】 本発明の治具の使用状態を示すIV−IV断面図
である。
【図5】 本発明の治具の他の形態を示すIII−III断面
【図6】 内張り材の端末処理をされた管路の端末部の
中央縦断面図
【図7】 内張り材の端末処理をされた管路の端末部の
斜視図
【図8】 従来の端末処理用治具の使用状態の横断面図
【図9】 従来の他の端末処理用治具の使用状態の横断
面図
【符号の説明】
8 治具 10 スリーブ 11 シャフト 16 拡開リング 18 回動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 逆井 柳二 埼玉県浦和市大門2794−48 (72)発明者 寺田 肇 東京都板橋区大山西町37−10 (72)発明者 斉藤 均 大阪府豊中市上新田1丁目24番E−604 (72)発明者 槇本 太司 滋賀県大津市坂本2−14−7

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリーブ(10)にシャフト(11)を
    回転自在に挿通し、当該スリーブ(10)及びシャフト
    (11)の先端部において、その外側に円筒を切り開い
    た拡開リング(16)が設けられ、当該拡開リング(1
    6)の両切り開き端をそれぞれ前記スリーブ(10)及
    びシャフト(11)に固定し、スリーブ(10)及びシ
    ャフト(11)の後端部にはその両者を相対的に回動さ
    せる回動手段(18)を設けたことを特徴とする、管路
    の内張り材の端末処理用治具
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006300136A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Toho Gas Co Ltd 端末処理装置及び端末処理方法
JP2011033193A (ja) * 2010-10-12 2011-02-17 Toho Gas Co Ltd 端末処理方法
JP2014161978A (ja) * 2013-02-27 2014-09-08 Ashimori Ind Co Ltd 内張り材の端部処理方法およびそれに用いられる拡径装置
JP2015091614A (ja) * 2013-09-30 2015-05-14 日本ピストンリング株式会社 マスキング部材固定方法及びマスキング部材固定装置

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