JPH11156894A - 射出成形用金型装置 - Google Patents

射出成形用金型装置

Info

Publication number
JPH11156894A
JPH11156894A JP9330077A JP33007797A JPH11156894A JP H11156894 A JPH11156894 A JP H11156894A JP 9330077 A JP9330077 A JP 9330077A JP 33007797 A JP33007797 A JP 33007797A JP H11156894 A JPH11156894 A JP H11156894A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
rubber
runner
cavity
injection molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9330077A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironobu Nakano
浩伸 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP9330077A priority Critical patent/JPH11156894A/ja
Publication of JPH11156894A publication Critical patent/JPH11156894A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】生産効率を向上するとともに製造コストを低減
することにある。 【解決手段】ポット型16と、ポット型16に対向配置
されているランナ型21との対向面を平行にし、その対
向面の間にランナ22を形成し、前記ランナ型21に案
内溝28a〜28cを形成する。この構成によれば、ラ
ンナ22から充填孔23を介してキャビティ20内に未
加硫のゴムが充填される。ランナ22内をゴムが通過す
る際において、ゴムは案内溝28a〜28cに沿って流
動する。これにより、ゴムの流動性を高められ、キャビ
ティ20内にゴムを低圧で充填することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開閉可能な金型の
キャビティ内に成形材料を充填して成形品を成形するよ
うにした射出成形用金型装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の成形用装置においては、開閉可
能な金型のキャビティ内に成形材料としての未加硫ゴム
が充填される。充填されたゴムが加熱されることにより
加硫され、その後型開きされて成形品が取り出される。
【0003】ところで、ゴムを充填する場合、その充填
圧力を高くしなければならない。又、キャビティ内に充
填されたゴムは加熱されると熱膨張する。そのため、両
型間のパーティングラインからゴムが漏れ出て、成形品
の意匠面にバリが発生するおそれがある。
【0004】そのために、従来から、キャビティに連通
しているバリ成型用凹部を形成していた。そして、ゴム
がキャビティに充填される際に、キャビティからバリ成
形用凹部にもゴムが充填され、この充填により故意に大
きめの喰切りバリを強制的に形成していた。そして、成
形後に喰切りバリを除去していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来技術に
おける射出成形用金型装置では、喰切りバリを強制的に
形成する分だけ、ゴムにロスが生じてしまうという問題
があった。又、加硫された成形品或いは金型から喰切り
バリを手作業で除去するという工程が余分に必要とな
る。従って、成形の自動化が困難で生産効率が低下する
とともに、製造コストも高くなるという問題があった。
【0006】この発明は、前記各問題点を解決するため
になされたものであり、その目的は、成形材料の流動性
を高めることにより、バリの発生を抑制することによ
り、生産効率を向上するとともに製造コストを低減する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、充填通路から複数の充填孔を介して両型間のキャビ
ティ内に成形材料を充填することにより、成形品を成形
するようにした射出成形用金型装置において、前記充填
通路にはその内部を流れる成形材料の流動性を高めるた
めの流動性向上手段を設けたことを要旨とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の射出成形用金型装置において、前記流動性向上手段
は、成形材料を流動させるための複数の案内溝であるこ
とを要旨とする。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の射出成形用金型装置において、前記各案内溝は、互い
に交差されていることを要旨とする。請求項4に記載の
発明は、請求項3に記載の射出成形用金型装置におい
て、各案内溝の交差点は各充填孔に対応位置しているこ
とを要旨とするものである。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
うち何れか一項に記載の射出成形用金型装置において、
前記両型のうち一方の型と、一方の型に対向配置されて
いる他の型との対向面が平行に配置され、その対向面の
間に前記充填通路が形成され、前記少なくとも一方の型
に案内溝が形成されていることを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を、
図面に基づいて詳細に説明する。図3に示すように、射
出成形用金型装置11におけるラム12の上面には可動
取付板13が設けられ、その可動取付板13の上面には
スペーサ14を介して可動型15及びポット型16が開
閉可能に設けられている。両型15,16間にはキャビ
ティ型17が介在され、そのキャビティ型17の下面は
可動型15に凹凸の関係で係合されている。キャビティ
型17には孔18が多数(図3には一つのみ図示する)
形成され、各孔18には可動型15の下面から突設され
たコア19が挿入されている。そして、孔18の内周面
とコア19の外周面とで囲まれる領域にキャビティ20
が形成されている。
【0012】前記ポット型16の上部にはランナ型21
が設けられ、このランナ型21はポット型16に凹凸の
関係で係合されている。ポット型16とランナ型21と
の対向面は平行になっており、その対向面の間に充填通
路としてのランナ22が形成されている。即ち、一方の
型がポット型16から構成され、他方の型がランナ型2
1から構成されている。前記ランナ22はポット型16
に形成された多数の充填孔(図3において2つのみ図示
する)23を介して前記各キャビティ20に連通されて
いる。なお、本実施形態において、1つのキャビティ2
0につき4つの充填孔23が連通されている。
【0013】前記ランナ型21の上面には固定側取付板
24が設けられ、この固定側取付板24にはゲート25
が形成され、このゲート25はランナ型21及び固定側
取付板24に形成されたスプル26を介して前記ランナ
22に連通されている。そして、ゲート25から成形材
料である未加硫のゴムがスプル26、ランナ22及び各
充填孔23を介してキャビティ20内に射出され、図
1,図2に示すような筒状をなす成形品としてのゴム栓
27が成形される。
【0014】この実施形態における要部について説明す
る。図3〜図6に示すように、ランナ型21の下面に
は、同一平面上において3方向へそれぞれ延びる案内溝
28a,28b,28cが複数形成されている。各方向
の案内溝28a〜28cは、それぞれ互いに等角度をも
って交差しており、各充填孔23の上側に配置されてい
る。各方向の案内溝28a〜28cの交差点Pは、各前
記充填孔23の軸線上に対応位置している。
【0015】さて、ゴムは各案内溝28a〜28cに沿
って流動し、ゴムの流動性が高められる。従って、ゴム
の充填圧力を抑えることができ、ゴムをキャビティ20
内に確実に充填することができる。そして、キャビティ
20内にゴムの充填が完了すると、加熱された両型1
5,16からの熱伝導により、ゴムが加硫される。その
後、型開きされ、多数のゴム栓27が取り出される。
【0016】次に、本実施形態から見い出せる効果を以
下に記載する。 ・ポット型16とランナ型21との間に形成されている
ランナ22に沿って複数の案内溝28a〜28cを設け
た。これにより、ゴムがランナ22を通過するとき、ゴ
ムは各案内溝28a〜28cに沿って流動するため、ゴ
ムの流動性が高められ、キャビティ20にゴムを低圧で
充填することが可能となる。そのため、型締め力を高め
ることなく、キャビティ型17と両型15,16との間
のパーティングラインL1,L2(図3に示す)からゴ
ムが漏れにくくなり、ゴム栓27の意匠面からバリが発
生するのを抑制できる。従って、バリを取り除くという
作業工程をなくすことができるので、成形の自動化が容
易となり、生産効率を向上できる。しかも、バリの発生
を抑制するために、喰切りバリを強制的に形成する必要
がないので、ゴムの材料ロスをなくすことができる。従
って、材料コストの削減により、製造コストを低減する
ことができる。
【0017】・各案内溝28a〜28cをランナ型21
の下面に形成し、各充填孔23の上側に対向配置すると
いう簡単な構成でゴムの流動性を高めることができる。
従って、既存の設備に対応する場合にも低コストで実用
が可能である。
【0018】・3方向に延びる各案内溝28a〜28c
は、同一平面上にそれぞれ形成され、互いに交差されて
いるため、ゴムがランナ22を通過するときに、各方向
に流動しやすくなる。従って、ゴムの流動性をよりいっ
そう高めることができる。
【0019】・各案内溝28a〜28cの交差点Pを各
充填孔23の軸線に対応位置させたため、ゴムが各案内
溝28a〜28cに集まる。従って、ゴムをスムーズに
キャビティ20内に流動させることができる。
【0020】なお、前記実施形態は次のように構成して
もよい。 ・案内溝28a〜28cをポット型16に形成したり又
は、ポット型16及びランナ型21の両方に形成するこ
と。
【0021】・各案内溝28a〜28cを互いに交差さ
せるのではなく、ランナ型21の中心、即ちスプル26
から半径方向に沿って放射状に延びるように形成するこ
と。 ・成形材料としてゴム以外にも合成樹脂にすること。
【0022】次に、前記実施形態から把握できる請求項
以外の技術的思想について、それらの効果とともに記載
する。 (1)充填通路から複数の充填孔を介して両型間のキャ
ビティ内に成形材料を充填することにより、成形品を成
形するようにした射出成形方法において、前記充填通路
に成形材料の流動性を向上する複数の案内溝を設け、充
填通路に成形材料を充填する際に、その案内溝に沿って
成形材料を流動させることにより、成形材料の流動性を
高めるようにした射出成形方法。この方法によれば、成
形材料の流動性を高めることにより、キャビティに成形
材料を低圧で充填することができるので、金型のパーテ
ィングラインから成形材料が漏れにくくなり、バリの発
生を抑制することができる。従って、生産効率を向上で
きるとともに製造コストを低減することができる。
【0023】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明によれば、成形材料の流動性を高めることにより、キ
ャビティに成形材料を低圧で充填することができるの
で、金型のパーティングラインから成形材料が漏れにく
くなり、バリの発生を抑制することができる。従って、
生産効率を向上できるとともに製造コストを低減するこ
とができる。
【0024】請求項2に記載の発明によれば、複数の案
内溝を設けるだけの簡単な構成で成形材料の流動性を高
めることができる。従って、既存の設備に対応する場合
にも低コストで実用が可能である。
【0025】請求項3に記載の発明によれば、成形材料
の流動性をよりいっそう高めることができる。請求項4
に記載の発明によれば、成形材料をスムーズにキャビテ
ィ内に流動させることができる。
【0026】請求項5に記載の発明によれば、よりいっ
そう簡単な構成で成形材料の流動性を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゴム栓の縦断面図。
【図2】ゴム栓の平面図。
【図3】射出成形用金型装置の縦断面図。
【図4】射出成形用金型装置の要部拡大断面図。
【図5】上型の平面図。
【図6】図1のX−X断面図。
【符号の説明】
16…ポット型(一方の型)、21…ランナ型(他方の
型)、22…ランナ、20…キャビティ、27…ゴム栓
(成形品)、28a〜28c…案内溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】充填通路から複数の充填孔を介して両型間
    のキャビティ内に成形材料を充填することにより、成形
    品を成形するようにした射出成形用金型装置において、 前記充填通路にはその内部を流れる成形材料の流動性を
    高めるための流動性向上手段を設けた射出成形用金型装
    置。
  2. 【請求項2】前記流動性向上手段は、成形材料を流動さ
    せるための複数の案内溝である請求項1に記載の射出成
    形用金型装置。
  3. 【請求項3】前記各案内溝は、互いに交差されている請
    求項2に記載の射出成形用金型装置。
  4. 【請求項4】前記各案内溝の交差点は各充填孔に対応位
    置している請求項3に記載の射出成形用金型装置。
  5. 【請求項5】前記両型のうち一方の型と、一方の型に対
    向配置されている他の型との対向面が平行に配置され、
    その対向面の間に前記充填通路が形成され、前記少なく
    とも一方の型に案内溝が形成されている請求項1〜4の
    うち何れか一項に記載の射出成形用金型装置。
JP9330077A 1997-12-01 1997-12-01 射出成形用金型装置 Pending JPH11156894A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9330077A JPH11156894A (ja) 1997-12-01 1997-12-01 射出成形用金型装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9330077A JPH11156894A (ja) 1997-12-01 1997-12-01 射出成形用金型装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11156894A true JPH11156894A (ja) 1999-06-15

Family

ID=18228533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9330077A Pending JPH11156894A (ja) 1997-12-01 1997-12-01 射出成形用金型装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11156894A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62178314A (ja) * 1986-01-31 1987-08-05 Mitsubishi Cable Ind Ltd 射出成形金型
JPH02130312U (ja) * 1989-04-01 1990-10-26

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62178314A (ja) * 1986-01-31 1987-08-05 Mitsubishi Cable Ind Ltd 射出成形金型
JPH02130312U (ja) * 1989-04-01 1990-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2579256C (en) Multiple-level stack mold apparatus
CN206446051U (zh) 一种笔管注塑流道结构
CN105415588A (zh) 一种遥控器的注塑成型工艺及模具
JPH07223242A (ja) 複数個取り金型
JPH11156894A (ja) 射出成形用金型装置
JPH0976288A (ja) 射出成形方法および射出成形用金型
JP3047213B2 (ja) 中空成形品の成形方法および中空成形品の成形用金型
JP3311685B2 (ja) 中空体製品の成形方法および成形用金型
CN112677416B (zh) 一种浇注乳胶制品的模具及加工方法
JPH03248823A (ja) 多色成形品の成形方法及び成形用金型
CN210705790U (zh) 一种高速多腔瓶坯模具
CN213412783U (zh) 用于汽车电池盖板的专用注塑模具
CN216465964U (zh) 一种高密封性的塑料玩具注塑模具
CN221064368U (zh) 一种能减少冲蚀的压铸模具浇注结构
CN213382745U (zh) 汽车板类零件用注塑模具
CN215472840U (zh) 一种模内热切水口的注塑模具
CN219133052U (zh) 多腔壳体注塑模具
JPH0418834Y2 (ja)
JP3215735U (ja) 多段式金型装置
JPH0525862Y2 (ja)
JPH05200786A (ja) ホットランナー金型のマニホールド装置
CN207373625U (zh) 扫描设备镜片的精密注塑模具
JPH08132481A (ja) 枠体状成型品の成型方法
JP2000176971A (ja) 環状成形品及びその射出成形方法並びに射出成形金型
JPH0276711A (ja) 遠心力流体機械の羽根車の成形方法及び該方法に使用するモールド金型