JPH11156675A - 加工振動自動検出制御システム - Google Patents

加工振動自動検出制御システム

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JPH11156675A
JPH11156675A JP32659197A JP32659197A JPH11156675A JP H11156675 A JPH11156675 A JP H11156675A JP 32659197 A JP32659197 A JP 32659197A JP 32659197 A JP32659197 A JP 32659197A JP H11156675 A JPH11156675 A JP H11156675A
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JP
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vibration
value
tool
adjustment value
jig
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Application number
JP32659197A
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English (en)
Inventor
Waka Yamamoto
和可 山本
Masayuki Shimizu
雅雪 清水
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Amada Engineering Center Co Ltd
Original Assignee
Amada Engineering Center Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オペレータがNC側についていなくとも自動
的に被加工物の加工面の仕上がりが常に最適になるシス
テムを得る。 【解決手段】 被加工物2を治具4で固定してヘッド1
を被加工物2に当接させながら、その被加工物2を加工
して行くとき、その被加工物の振動2を材料振動検出装
置11、治具4の振動を治具振動検出装置13、ヘッド
1の振動をヘッド振動検出装置17が検出する。そし
て、調整値選択装置19がこれらの材料振動値、治具振
動値及び工具振動値の内で最も加工に影響する振動値を
採用し、採用した振動値から工具の回転速度を増大又は
低減する回転速度調整値及び工具の移動速度を増大又は
低減させる移動速度調整値を求めてNC操作ペンダント
20に送出して、この調整値に基づいてヘッド1の回転
速度と移動速度を制御させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被加工物を工具で
加工していくときの被加工物の振動値に応じて工具の回
転速度及び移動速度を自動的に制御可能な加工振動自動
検出制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にフライス装置は、フライスをヘッ
ドに取付け、このフライスを回転させながら被加工物の
面を加工するものである。
【0003】例えば、図10に示すようなヘッド1を3
次元的に制御して被加工物2の面を加工するフライス装
置においては、被加工物2をテーブル3に載置して、締
付治具4a、4b、4c……等(以下総称して治具4と
いう)で被加工物2をテーブル3に固定する。この被加
工物2は、例えば図11に示すような複数の部品が組合
わさった製品となっている。
【0004】前述の治具4によって被加工物2をテーブ
ル3に固定する場合は、オペレータが手作業で治具4を
締め付けて固定する。
【0005】次に、オペレータはフライス装置のNC操
作ペンダント5の主軸オーバライトボタン(図示せ
ず)、送りオーバライトボタン(図示せず)等を操作し
てヘッド1の回転速度、スタンド6の速度等を設定した
後にフライス加工をスタートさせる。
【0006】このフライス加工中においては、被加工物
2はヘッド1の回転、装置の移動及び治具4等の振動に
よって常に振動しており、前述の調整が最適な値に調整
されない場合は、図12に示すように被加工物2の加工
面はひどいびびりが生じる。このため、オペレータは、
被加工物2の加工面を観察しながら、この面におけるび
びり振動障害を極力小さくするように主軸オーバライト
ボタン(図示せず)、送りオーバライトボタン(図示せ
ず)等を経験値に基づいて調整していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フライ
ス装置で被加工物を加工する場合は、オペレータが加工
面の状況を常に観察しながらNC操作ペンダントの主軸
オーバライトボタン、送りオーバライトボタン等を調整
して加工面が最適な仕上がりになるように、最適なヘッ
ドの回転速度、送り速度等を維持させなければならない
ので、加工中はオペレータを拘束してしまう。
【0008】また、主軸オーバライト及び送りオーバラ
イトボタン等の調整は、オペレータの経験に基づく調整
値であるので、熟練したオペレータでなければ最適な調
整値に設定することができない。
【0009】また、経験的な調整値というのはオペレー
タによっても相違するので、被加工物の加工面における
仕上がりも相違する。
【0010】従って、オペレータを拘束することなく、
被加工物の加工面の仕上がりが常に最適になることが望
ましい。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、被加工物を治
具でテーブル上に固定して工具を前記被加工物に当接さ
せながら加工していくシステムに用いられる加工振動自
動検出制御システムにおいて、被加工物の振動を検出す
る材料振動検出装置と、治具の振動を検出する治具振動
検出装置と、工具の振動を検出する工具振動検出装置
と、材料振動検出装置からの材料振動値、治具振動検出
装置からの治具振動値及び工具振動検出装置からの工具
振動値を入力し、これらの内で最も加工に影響する振動
値を採用し、該採用した振動値から工具の回転速度を増
大又は低減する回転速度調整値及び工具の移動速度を増
大又は低減させる移動速度調整値を求めて送出する加工
調整値算出装置部と、操作されることによって、工具の
回転速度を調整設定する工具回転速度調整スイッチ及び
移動速度を調整設定する工具移動速度調整スイッチを備
えて移動速度加工調整値算出装置部が求めた回転速度調
整値及移動速度調整値を入力し、この回転速度調整値及
移動速度調整値を、各スイッチからの信号より優先して
受付けて調整設定するNC装置とを備えたことを要旨と
する。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本実施の形態の加工振動自
動検出制御システムの概略構成図である。
【0013】図1に示す加工振動自動検出制御システム
10は、治具4に取り付けられた被加工物2(材料とも
いう)自体の振動を検出して送出する材料振動検出装置
11と、材料振動値送信機12と、治具振動検出装置1
3と、治具振動値送信機15と、ヘッド振動検出装置1
7と、機械側振動値送出機18と、調整値選択装置19
と、NC操作ペンダント20とからなる。前述の材料振
動値送信機12と治具振動値送信機15と機械側振動値
送出機18とを総称して加工調整値算出装置部という。
【0014】材料振動値送信機12は、材料振動検出装
置11に有線ケーブル21で接続されて材料振動信号を
入力し、この材料振動信号が所定の許容値を越えたと
き、その材料振動信号を増幅して電波で送信する。この
材料振動値送信機12はパワーオンスイッチ22の操作
で動作状態となる。
【0015】前述の材料振動値信号は、強制びびり振動
を示す振動異常信号A、Bと自励びびり信号Cを示す異
常振動信号C等を総称したものである。
【0016】ヘッド振動検出装置17はヘッド1の所定
面にマグネットで取り付けられ、ヘッド1の回転に伴う
振動を有線ケーブル23を介して機械側振動値送出機1
8に送出する。
【0017】調整値選択装置19は、材料振動値送信機
12、治具振動値送信機15及び機械側振動値送出機1
8からの振動信号を入力し、何れか一方の振動値に基づ
く調整値(ヘッド1の回転速度を調整するための主軸オ
ーバライド調整値Epと、スタンド6の移動速度を調整
するための送りオーバライド調整値Qp)を順次選択し
てNC操作ペンダント20に送出する。
【0018】NC操作ペンダント20は、システムオン
スイッチ25のオンにより、動作状態となると共に、調
整値選択装置19に所定の電力を供給して動作状態にさ
せる。
【0019】また、NC操作ペンダント20は、調整値
選択装置19が選択した主軸オーバライド調整値Ep及
び送りオーバライド調整値Qp又は後述する主軸速度調
整ロータリスイッチからの主軸オーバライド調整値Ei
及び送り速度調整ロータリスイッチからの送りオーバラ
イド調整値Qiを入力し、これらの調整値に基づいてヘ
ッド1の回転速度及びスタンド6の移動速度を制御させ
る。
【0020】<詳細構成>図2は材料振動値送信機、治
具振動値送信機、機械側振動値送出機の概略構成図であ
る。
【0021】図2に示すように、これらの送信機、送出
機は設定電圧用端子31と、振動信号入力端子32と、
コンパレータ34a〜34dの基準値を設定するための
ポテンショメータ33a〜33dと、コンパレータ34
a〜34dとフォトカプラ36a〜36dとの間に設け
られた抵抗35a〜35dと、振動正常信号用の出力端
子37と、振動異常信号1(大)用の出力端子38と、
振動異常信号1(中)用の出力端子39と、振動異常信
号1(小)用の出力端子40とから構成されている。
【0022】従って、材料又は治具若しくは機械の振動
信号が入力端子32から入力すると、コンパレータ34
a〜34dによって比較され、振動信号がポテンショメ
ータ33a〜33dの設定値より小さい場合は、端子3
7(正常ビット端子ともいう)のみが「1」で他の端子
は「0」となる(正常信号)を送出する。
【0023】また、端子32からの振動信号がポテンシ
ョメータ33a、33bの設定値より小さい場合は、端
子37が「1」、端子38が「1」で他の端子は「0」
となる(振動異常信号1)を送出する。
【0024】すなわち、振動信号が大の場合は、端子3
7、38、39、40は「1100」となり、振動信号
た中の場合は「1010」で、振動信号が小の場合は
「1001」となる。
【0025】但し、材料振動値送信機12及び治具振動
値送信機15は、送信器(図示せず)を有しており、そ
れぞれの振動値信号を電波で送信する。
【0026】調整値選択装置19は、図3に示すよう
に、振動異常検知手段42と、調整処理値選択手段43
と、コード変換手段44とを備えている。
【0027】振動異常検知手段42は、材料振動値信
号、工具振動値信号及び機械振動値信号を入力し、材料
振動値信号の正常ビット端子37が「0」の場合は、材
料側振動であることを調整処理値選択手段43に知らせ
る。また、工具振動値信号又は機械振動値信号の正常ビ
ットが「0」の場合は、機械・工具側振動であることを
調整処理値選択手段43に知らせる。
【0028】調整処理値選択手段43は、後述する処理
1、2、3、4、5に対応するヘッド送り速度(主軸オ
ーバライド調整値Ep)、移動速度(送りオーバライド
調整値Qp)が記憶され、材料側振動であることが知ら
せられると、処理1又は処理2の主軸オーバライド調整
値Epa、送りオーバライド調整値Qpaを選択してコ
ード変換手段44に送出する。
【0029】また、機械・工具側振動であることが知ら
せられると、主軸オーバライド調整値Epb、送りオー
バライド調整値Qpbを選択してコード変換手段44に
送出する。
【0030】さらに、振動異常検知手段42から振動異
常であることが知らせられると、処理5の主軸オーバラ
イド調整値Epc、送りオーバライド調整値Qpcを選
択してコード変換手段44に送出する。
【0031】NC操作ペンダント20は、図4に示すよ
うに、主軸速度ロータリスイッチ50と、送り速度調整
ロータリスイッチ51と、マシン速度調整コントローラ
52等を備えている。
【0032】主軸速度ロータリスイッチ50は、操作さ
れることによって、その回転量に応じた主軸オーバライ
ド調整値Ei(ヘッド1の回転速度)を信号線54を介
してマシン速度調整コントローラ52に送出する。
【0033】送り速度調整ロータリスイッチ51は、操
作されることによって、その回転量に応じた送り速度オ
ーバライド調整値Qi(スタンド6の移動速度)を信号
線55を介してマシン速度調整コントローラ52に送出
する。
【0034】前述の信号線54には調整値選択装置19
の主軸オーバライド調整値Epを伝える信号線56が接
続され、また信号線55には調整値選択装置19の速度
オーバライド調整値Qpを伝える信号線58が接続され
ている。
【0035】マシン速度調整コントローラ52は、主軸
オーバライド調整値Ei又はEpを信号線54を介して
入力し、いずれかの調整値に応じたヘッド回転速度制御
信号を生成してヘッド駆動部(図示せず)を用いてヘッ
ド1を、その回転速度で回転させる。
【0036】また、マシン速度調整コントローラ52
は、速度オーバライド調整値Qi又はQiを信号線55
を介して入力し、いずれかの調整値に応じたスタンド移
動速度制御信号を生成してスタンド駆動部(図示せず)
を用いてスタンド6を、その速度で移動させる。
【0037】<検出装置の構成>図5は材料振動検出装
置の断面図である。図5に示すように材料振動検出装置
11は、振動センサ部60とセンサ取付治具61とから
なる。センサ取付治具61によって振動センサ部60の
プランジャ63のヘッド64が材料2の面に接するよう
に、センサ材料固定治具4に取り付けられている。
【0038】前述の振動センサ部60は、円筒型の圧電
素子66の上部を開放した円筒管67に収納し、この円
筒管67に納められた圧電素子66の上面に円筒型のプ
ランジャ63を設け、これらを円筒管6で覆っている。
この圧電素子66に加わるバイアス電源は材料振動値送
信機12から供給される。また、円筒管67の底面には
複数のスプリング69a、69b、…69fの一端が周
設されている。また、円筒管68は止めボルト穴70が
設けられ、このボルト穴70に止めねじ71が封入され
る。
【0039】この振動センサ部60のスプリング69
a、69b、…69fnの他端は、センサ取付治具61
の底板73に周設されている。
【0040】また、センサ取付治具61の側板74の裏
側には、振動絶縁体75が全面に渡って接着され、この
振動絶縁体75に永久磁石76が接着されている。
【0041】すなわち、材料振動検出装置11は、ヘッ
ド1が材料2の面に接触するようにセンサ取付治具61
の永久磁石76を治具4に取り付けることが可能となっ
ている。また、この取付時には、プランジャ63がセン
サ取付治具61の底板73側に押されるがスプリング6
9a、69b、…69fnのバネ力によって、プランジ
ャ63は下方から押される。このため、プランジャ63
のヘッド64は完全に材料2の表面に突き当たって接す
る。さらに、接触が維持できるように、止めねじ71を
調整してプランジャ63を固定する。
【0042】従って、材料2の振動がしても振動絶縁体
75によって治具4の振動が圧電素子側に伝わることが
ないと共に、材料2の振動がプランジャ63を介して圧
電素子66に忠実に伝わる。
【0043】一方、治具振動検出装置13は図6に示す
ようにR形状板80(R100〜150mm程度)を止
めねじ80a等(マグネットでもよい)で治具4に取付
け、これを非接触センサ81(レーザ変位センサ、超音
波センサ)を用いてでR形状板80の振動を検出し、治
具振動として送出する。
【0044】また、非接触センサ81は図6に示すよう
に、底面にマグネット82が取り付けられ、非接触セン
サ搭載板84に固定される。この非接触センサ搭載板8
4は治具4に取り付けられる側がマグネット86にさ
れ、マグネット86の間に振動絶縁体85が設けられて
いる。
【0045】上記のように構成された加工振動自動検出
制御システムについて以下に動作を説明する。
【0046】例えば、図11に示す被加工物2を、治具
4kで被加工物2をフライス装置のテーブル3に固定
し、この治具4kに材料振動検出装置11を図5に示す
ように取り付ける。
【0047】そして、例えば作業員がNC操作ペンダン
ト20の主軸速度調整ロータリスイッチ51及び送り調
整ロータリスイッチ52を操作して、主軸オーバライド
及び送りオーバライドを適当な調整値に設定する。
【0048】フライス装置のヘッド1は、作業員が設定
した回転速度で回転し、スタンド6は作業員が設定した
速度でレール(図示せず)を移動していきながら被加工
物2を加工していく。
【0049】このとき、材料振動検出装置11は、プラ
ンジャ63のヘッド64が被加工物2の底面に接するよ
うに治具4kに取り付けられているので、被加工物2の
振動に追従してプランジャ63が振動する。この振動が
材料振動検出装置11の圧電素子66に検知されて、材
料振動信号として材料振動値送信機12に送出される。
【0050】また、治具振動検出装置13はR形状板8
0の振動を非接触で検出し、この検出値を治具振動信号
として治具振動値送信機15に送出する。
【0051】さらに、ヘッド1の振動センサ17はヘッ
ド1に於ける信号を検出して機械側振動値送出機18に
送出する。
【0052】一方、材料振動値送信機12は、材料振動
検出装置11からの材料振動信号を、治具振動値送信機
15は治具振動検出装置13からの治具振動を、機械側
振動値送出機18はヘッド1の振動センサ17からのヘ
ッド振動をそれぞれ入力する。
【0053】そして、それぞれが入力する振動信号とポ
テンショメータ33a〜33dの設定値と比較し、振動
信号が大の場合は、端子37、38、39、40は「1
100」を、又は振動信号が中の場合は「1010」
を、あるいは振動信号が小の場合は「1001」を送信
する。また、振動値信号が正常な場合は「1000」を
送出する。
【0054】従って、調整値選択装置19には、材料振
動信号(大の場合は、「1100」を、中の場合は「1
010」を、小の場合は「1001」、正常な場合は
「1000」)と、治具振動値信号(大の場合は、「1
100」を、中の場合は「1010」を、小の場合は
「1001」、正常な場合は「1000」)と、機械振
動値信号(大の場合は、「1100」を、中の場合は
「1010」を、小の場合は「1001」、正常な場合
は「1000」)とを入力する。
【0055】これらの振動信号の入力に伴って、調整値
選択装置19は図7に示す以下に説明する処理を行う。
但し、本説明では振動の大又は小を検知したときの動作
とする。
【0056】振動異常検出手段42は、材料振動値信号
による異常の検知かどうかを監視している(S1)。ス
テップS1において異常の検知と判定したときは、その
材料振動異常信号が大か小かを判定する(S2)。この
材料振動異常信号が大か小かを判定を異常判定1と図7
においては記している。
【0057】ステップS2において、材料振動異常信号
が小さいと判定したときは、材料振動小であることを調
整処理値選択手段43に知らせ、調整処理値選択手段4
3にお処理1に対応する調整値Epa、Qpaを選択さ
せて、その調整値Epa、QpaをNC操作ペンダント
20に送出させる処理1を行わせる(S3)。
【0058】また、ステップS2において、材料振動が
大と判定したときは、処理2に対応する調整値Epa、
Qpaを選択させて、その調整値Epa、QpaをNC
操作ペンダント20に送出させる処理1を行わせる(S
4) 例えば、処理1、2では主軸オーバライド10パーセン
ト〜30パーセントのダウンさせる調整値Epa、送り
オーバライドを10パーセント〜30パーセントのアッ
プダウンさせる調整値Qpaを選択させる。
【0059】次に、調整値Epa、Qpaでヘッド1の
回転速度、スタンド6の移動速度を調整した後に所定秒
経過しても材料振動の異常検知かどうかを振動異常検知
手段42が判定する(S5)。
【0060】ステップS5で材料振動値が正常(100
0)であると判定した場合は、本処理を終了し、依然と
して異常である場合は、治具振動値、機械振動値のいず
れかかが異常かを判定する(S6)。図7では異常判定
2と記している。
【0061】ステップS6において、治具又は機械振動
が小さいと判定したときは、治具又は機械振動小である
ことを調整処理値選択手段43に知らせ、調整処理値選
択手段43が処理3に対応する調整値Epb、Qpbを
選択させて、その調整値Epb、QpbをNC操作ペン
ダント20に送出させる処理3を行わせる(S7)。
【0062】また、ステップS6において、治具又は機
械振動が大と判定したときは、処理4に対応する調整値
Epb、Qpbを選択させて、その調整値Epb、Qp
bをNC操作ペンダント20に送出させる処理4を行わ
せる(S4)。
【0063】例えば、処理3、4では主軸オーバライド
10パーセント〜30パーセントのアップさせる調整値
Epb、送りオーバライドを10パーセント〜30パー
セントのアップさせる調整値Qpbを選択させる。
【0064】次に、調整値Epb、Qpbでヘッド1の
回転速度、スタンド6の移動速度を調整した後に所定秒
経過しても治具又は機械振動の異常検知かどうかを振動
異常検知手段42が判定する(S9)。
【0065】ステップS9で治具又は機械の振動値が正
常(1000)であると判定した場合は、本処理を終了
し、また依然として異常である場合は、主軸オーバライ
ド100パーセント、送りオーバライド0パーセントと
する処理5をおこなわせる調整値Epc、Qpcを送出
し(S10)、アラームを表示する(S11)。
【0066】従って、被加工物2を固定する治具4に材
料振動検出装置11を、治具4に治具振動検出装置13
を、ヘッド1にヘッド振動検出センサ17を取付けて、
材料振動値送信機と、治具振動値送信機と、機械振動値
送出機とNC操作ペンダント20とを動作させるだけ
で、作業員が初期設定を行った後は、被加工物2が振動
していても、自動的に最も影響がある箇所の振動量が抑
えられて加工が続けられていく。このため、加工面は作
業員が何ら各ロータリスイッチを調整しなくとも、自動
的に図8に示すようにびびりが少ない面となる。
【0067】なお、上記治具が振動検出装置は、図9の
(a)及び(b)に示すように、R球面板をL型、セン
サ搭載板をL型にしてもよい。このように両方をL型に
するのは、治具の一部が分離された治具にされている場
合に効果がある。
【0068】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、テーブル
に治具で固定された被加工物の振動、治具の振動及び工
具の振動を検出し、加工調整値算出装置部がこれらの材
料振動値、治具振動値及び工具振動値の内で最も加工に
影響する振動値を採用し、採用した振動値から工具の回
転速度を増大又は低減する回転速度調整値及び工具の移
動速度を増大又は低減させる移動速度調整値を求めてN
C装置に送出する。
【0069】そして、NC装置が回転速度調整値及移動
速度調整値を、各スイッチからの信号より優先して受付
けて調整設定する。
【0070】このため、作業員がNC装置側に常にいな
くとも、最も加工に影響する振動値が抑えられて加工が
進められていくという効果が得られている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の加工振動自動検出制御システムの
概略構成図である。
【図2】各送信機の概略構成図である。
【図3】調整値選択装置の概略構成図である。
【図4】NC操作ペンダントの概略構成図である。
【図5】材料振動検出装置の断面図である。
【図6】治具振動検出装置の断面図である。
【図7】動作を説明するフローチャートである。
【図8】効果を説明する説明図である。
【図9】他の治具振動検出装置の断面図である。
【図10】従来のフライス加工を説明する説明図であ
る。
【図11】被加工物の外観図である。
【図12】従来の加工面のびびり振動を説明する説明図
である。
【符号の説明】
1 ヘッド 2 被加工物 4 治具 10 加工振動自動検出制御システム 11 材料振動検出装置 12 材料振動値送信機 13 治具振動検出装置 15 治具振動値送信機 17 ヘッド振動検出装置 18 機械側振動値送出機 19 調整値選択装置 20 NC操作ペンダント

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物を治具でテーブル上に固定して
    工具を前記被加工物に当接させながら加工していくシス
    テムに用いられる加工振動自動検出制御システムにおい
    て、 前記被加工物の振動を検出する材料振動検出装置と、 前記治具の振動を検出する治具振動検出装置と、 前記工具の振動を検出する工具振動検出装置と、 前記材料振動検出装置からの材料振動値、前記治具振動
    検出装置からの治具振動値及び前記工具振動検出装置か
    らの工具振動値を入力し、これらの内で最も加工に影響
    する振動値を採用し、該採用した振動値から前記工具の
    回転速度を増大又は低減する回転速度調整値及び前記工
    具の移動速度を増大又は低減させる移動速度調整値を求
    めて送出する加工調整値算出装置部と、 操作されることによって、前記工具の回転速度を調整設
    定する工具回転速度調整スイッチ及び前記移動速度を調
    整設定する工具移動速度調整スイッチを備えて前記移動
    速度加工調整値算出装置部が求めた回転速度調整値及移
    動速度調整値を入力し、この回転速度調整値及移動速度
    調整値を、前記各スイッチからの信号より優先して受付
    けて調整設定するNC装置とを有することを特徴とする
    加工振動自動検出制御システム。
  2. 【請求項2】 前記加工調整値算出装置部は、 前記テーブルに搭載され、前記材料振動検出装置からの
    材料振動値の大小を判定し、該判定結果に応じた所定ビ
    ット列の材料振動データを電波で送信する材料振動値送
    信機と、 前記テーブルに搭載され、前記治具振動検出装置からの
    治具振動値の大小を判定し、該判定結果に応じた所定ビ
    ット列の治具振動データを電波で送信する治具振動値送
    信機と、 前記工具振動信号を入力し、該工具振動値の大小を判定
    し、該判定結果に応じた所定ビット列の工具振動データ
    を送出する工具振動値送出機と、 前記材料振動データ、前記治具振動データ及び工具振動
    データを入力し、これらの内で最も加工に影響する振動
    データを採用し、該採用した振動データから前記工具の
    回転速度を増大又は低減する回転速度調整値及び前記工
    具の移動速度を増大又は低減させる移動速度調整値を選
    択して前記NC装置に送出する調整値選択装置とを有す
    ることを特徴とする請求項1記載の加工振動自動検出制
    御システム。
  3. 【請求項3】 前記回転速度調整値は、現在の回転速度
    から1割から3割程度落とす第1の回転速度調整値と現
    在の移動速度から1割から3割程度上昇させる第1の移
    動速度調整値とからなる第1の組を選択して送出するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の加工振動自動検出
    制御システム。
  4. 【請求項4】 前記移動速度調整値は、現在の移動速度
    から1割から3割程度上昇させる第2の移動速度調整値
    と現在の回転速度から1割から3割程度落とす第2の回
    転速度調整値とからなる第2の組を選択して送出するこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3記載の加工振動自動
    検出制御システム。
  5. 【請求項5】 前記調整値選択装置は、 前記材料振動データに基づく第1の回転速度調整値と第
    1の移動速度調整値とからなる第1の組を送出した後
    に、振動状況が変化しない場合は、前記治具又は工具側
    の振動データに基づく第2の回転速度調整値と第2の移
    動速度調整値とからなる第2の組を送出することを特徴
    とする請求項1、2、3又は4記載の加工振動自動検出
    制御システム。
  6. 【請求項6】 前記調整値選択装置は、 前記第1の組の調整値又は第2の組の調整値を送出して
    も振動状況が変化しない場合は、前記工具の回転及び移
    動を停止させる調整値を送出すると共に、加工異常をア
    ラームで知らせることを特徴とする請求項1、2、3、
    4又は5記載の加工振動自動検出制御システム。
JP32659197A 1997-11-27 1997-11-27 加工振動自動検出制御システム Pending JPH11156675A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1057715A2 (en) 1999-06-03 2000-12-06 Toyoda Koki Kabushiki Kaisha Electrical power steering apparatus with temperature dependent current limitation
JP2019093463A (ja) * 2017-11-21 2019-06-20 マツダ株式会社 工作機械及び工作機械の工具の装着状態判定方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1057715A2 (en) 1999-06-03 2000-12-06 Toyoda Koki Kabushiki Kaisha Electrical power steering apparatus with temperature dependent current limitation
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