JPH11156152A - 吸収塔 - Google Patents
吸収塔Info
- Publication number
- JPH11156152A JPH11156152A JP9327446A JP32744697A JPH11156152A JP H11156152 A JPH11156152 A JP H11156152A JP 9327446 A JP9327446 A JP 9327446A JP 32744697 A JP32744697 A JP 32744697A JP H11156152 A JPH11156152 A JP H11156152A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- absorption tower
- exhaust gas
- gas inlet
- absorption
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 吸収塔内の圧力損失を低減させ、かつ、ガス
の偏流を防止することにより吸収効率を向上させること
ができる吸収塔を得ること。 【解決手段】 吸収塔２に導入される排ガス１を吸収塔
２内において上方に向けさせるガス整流部１０を排ガス
入口部１の底面に設ける。また排ガスガス入口部１より
上部に設けられた吸収液スプレ部４から吸収液を噴霧し
た排ガス中のＳＯｘを吸収させ、ＳＯｘを吸収した吸収
液を液溜め部５に溜める。ガス整流部１０により吸収塔
に導入された排ガスは、吸収塔２のガス流れ方向に直交
する方向の断面に対してほぼ均一のガス流速で流れる。
こうして吸収塔内での排ガスの流れの圧力損失を低下さ
せることができ、吸収塔２の塔径を小さくすることによ
りガス流速が増大してもあるいは吸収塔２の高さを低く
することにより吸収液スプレ部４のスプレ段数を少なく
しても、排ガス脱硫効率を高い値に維持することができ
る。
の偏流を防止することにより吸収効率を向上させること
ができる吸収塔を得ること。 【解決手段】 吸収塔２に導入される排ガス１を吸収塔
２内において上方に向けさせるガス整流部１０を排ガス
入口部１の底面に設ける。また排ガスガス入口部１より
上部に設けられた吸収液スプレ部４から吸収液を噴霧し
た排ガス中のＳＯｘを吸収させ、ＳＯｘを吸収した吸収
液を液溜め部５に溜める。ガス整流部１０により吸収塔
に導入された排ガスは、吸収塔２のガス流れ方向に直交
する方向の断面に対してほぼ均一のガス流速で流れる。
こうして吸収塔内での排ガスの流れの圧力損失を低下さ
せることができ、吸収塔２の塔径を小さくすることによ
りガス流速が増大してもあるいは吸収塔２の高さを低く
することにより吸収液スプレ部４のスプレ段数を少なく
しても、排ガス脱硫効率を高い値に維持することができ
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、排煙脱硫装置等の
吸収塔に係わり、特に吸収塔内の排ガスの偏流を防止す
るものに関するものである。
吸収塔に係わり、特に吸収塔内の排ガスの偏流を防止す
るものに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、世界各地に設置された火力発電所
等において、化石燃料の焼却に伴って発生する排ガス中
の硫黄酸化物（ＳＯｘ）及びばいじん排出値の低濃度化
が要求される一方で、ボイラの大容量化が進められてお
り、高性能かつ低コストな排煙脱硫装置の開発が急務で
ある。
等において、化石燃料の焼却に伴って発生する排ガス中
の硫黄酸化物（ＳＯｘ）及びばいじん排出値の低濃度化
が要求される一方で、ボイラの大容量化が進められてお
り、高性能かつ低コストな排煙脱硫装置の開発が急務で
ある。
【０００３】従来技術の排煙脱硫装置の一例を図４に示
す。排煙脱硫装置は吸収塔２、ガス入口部３、吸収液ス
プレ部４、液留め部５、循環ポンプ６およびミスト捕集
部９を主体として構成される。排ガス１は、ガス入口部
３から導入され吸収液スプレ部４から噴霧される吸収液
と気液接触し、清浄なガスとなりミスト捕集部９によっ
て同伴されるミストを除去された後、吸収塔２から排出
される。また、前記気液接触した吸収液は、吸収塔２内
を下降して液留め部５に一時的に留められる。液留め部
５では、供給される空気８が撹拌機７によって微細化さ
れ、吸収液中のＳＯｘを酸化する。この液留め部５の吸
収液は循環ポンプ６により吸収され、昇圧されて吸収液
スプレ部４より噴霧される。通常、ガス入口部３は噴霧
される吸収液がガス入口部３よりガス流れの上流側へ逆
流しないように、ガス流れの上流側へ進むにつれて上方
へ傾斜した状態になるように配置されている。
す。排煙脱硫装置は吸収塔２、ガス入口部３、吸収液ス
プレ部４、液留め部５、循環ポンプ６およびミスト捕集
部９を主体として構成される。排ガス１は、ガス入口部
３から導入され吸収液スプレ部４から噴霧される吸収液
と気液接触し、清浄なガスとなりミスト捕集部９によっ
て同伴されるミストを除去された後、吸収塔２から排出
される。また、前記気液接触した吸収液は、吸収塔２内
を下降して液留め部５に一時的に留められる。液留め部
５では、供給される空気８が撹拌機７によって微細化さ
れ、吸収液中のＳＯｘを酸化する。この液留め部５の吸
収液は循環ポンプ６により吸収され、昇圧されて吸収液
スプレ部４より噴霧される。通常、ガス入口部３は噴霧
される吸収液がガス入口部３よりガス流れの上流側へ逆
流しないように、ガス流れの上流側へ進むにつれて上方
へ傾斜した状態になるように配置されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の吸収塔２においてガス入口部３より導入された排ガ
ス１は、ガス入口部３に対向する吸収塔２の壁面側かつ
液留め部５の方向に流れようとするためガス入口部３に
対向する吸収塔２の壁面側への排ガス流量が多くなる。
ＳＯｘの吸収に必要な吸収液の噴霧量は、排ガス流量と
排ガス中のＳＯｘ濃度に応じて決定されるため、上記の
ような排ガス流量の偏りは、吸収塔２におけるＳＯｘの
吸収効率の低下、または吸収液の噴霧量の増加に伴う吸
収液スプレ部４の段数増加及び循環ポンプ６の設備費、
運転費の増加の要因となる。
来の吸収塔２においてガス入口部３より導入された排ガ
ス１は、ガス入口部３に対向する吸収塔２の壁面側かつ
液留め部５の方向に流れようとするためガス入口部３に
対向する吸収塔２の壁面側への排ガス流量が多くなる。
ＳＯｘの吸収に必要な吸収液の噴霧量は、排ガス流量と
排ガス中のＳＯｘ濃度に応じて決定されるため、上記の
ような排ガス流量の偏りは、吸収塔２におけるＳＯｘの
吸収効率の低下、または吸収液の噴霧量の増加に伴う吸
収液スプレ部４の段数増加及び循環ポンプ６の設備費、
運転費の増加の要因となる。
【０００５】このような事態を防ぐための従来技術とし
て、図５に示すように吸収液スプレ部４の下方に多孔状
のガス分散板１５を配置したものがある。しかしなが
ら、ガス分散板１５により前記のような排ガスの偏流を
防止するためには、ガス分散板１５の開口率を小さくす
る必要があり、必然的に大幅な圧力損失の増加を招くこ
とになる。
て、図５に示すように吸収液スプレ部４の下方に多孔状
のガス分散板１５を配置したものがある。しかしなが
ら、ガス分散板１５により前記のような排ガスの偏流を
防止するためには、ガス分散板１５の開口率を小さくす
る必要があり、必然的に大幅な圧力損失の増加を招くこ
とになる。
【０００６】本発明の課題は、上記のような問題点を解
決し、吸収塔内の圧力損失を低減させ、かつ、ガスの偏
流を防止することによりＳＯｘの吸収効率を向上させる
ことができる湿式排煙脱硫装置の吸収塔を得ることにあ
る。
決し、吸収塔内の圧力損失を低減させ、かつ、ガスの偏
流を防止することによりＳＯｘの吸収効率を向上させる
ことができる湿式排煙脱硫装置の吸収塔を得ることにあ
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は次の
構成により解決される。
構成により解決される。
【０００８】すなわち、燃焼装置から排出される排ガス
中の硫黄酸化物とばいじんを導入する排ガス入口部と、
該排ガス入口部より上部に設けられた吸収液を噴霧する
吸収液スプレ部と、排ガス入口部の底面上に設けられ、
吸収塔に導入される排ガスを吸収塔内において上方に向
けさせるガス整流部とを備えた吸収塔である。
中の硫黄酸化物とばいじんを導入する排ガス入口部と、
該排ガス入口部より上部に設けられた吸収液を噴霧する
吸収液スプレ部と、排ガス入口部の底面上に設けられ、
吸収塔に導入される排ガスを吸収塔内において上方に向
けさせるガス整流部とを備えた吸収塔である。
【０００９】ここで、ガス整流部としては、平板の形状
を有し、かつ、ガス入口部から吸収塔内に進むにつれて
水平方向より上方に傾斜した案内板を配置する構成、あ
るいはガス整流部には、ガス入口部の底面に対して垂直
方向に、その平面が向くように配置され、かつ、該排ガ
スの流れ方向に水平に案内板を支持固定する複数の支持
板を備え、かつ、案内板とガス入口部の底面との間に隙
間を設け、さらに案内板を液体で洗浄する洗浄ノズルを
該案内板よりガス流れの上流側に配置した構成を採用す
ることができる。
を有し、かつ、ガス入口部から吸収塔内に進むにつれて
水平方向より上方に傾斜した案内板を配置する構成、あ
るいはガス整流部には、ガス入口部の底面に対して垂直
方向に、その平面が向くように配置され、かつ、該排ガ
スの流れ方向に水平に案内板を支持固定する複数の支持
板を備え、かつ、案内板とガス入口部の底面との間に隙
間を設け、さらに案内板を液体で洗浄する洗浄ノズルを
該案内板よりガス流れの上流側に配置した構成を採用す
ることができる。
【００１０】
【作用】本発明によれば、吸収塔のガス入口部の底面に
排ガスの流れを上方に向けさせるガス整流部を備えてい
るので、吸収塔に導入された排ガスは、吸収塔のガス流
れ方向に直交する方向の断面に対してほぼ均一のガス流
速で流れる。こうして吸収塔内での排ガスの流れの圧力
損失を低下させることができる。
排ガスの流れを上方に向けさせるガス整流部を備えてい
るので、吸収塔に導入された排ガスは、吸収塔のガス流
れ方向に直交する方向の断面に対してほぼ均一のガス流
速で流れる。こうして吸収塔内での排ガスの流れの圧力
損失を低下させることができる。
【００１１】また、吸収塔の塔径を小さくすることによ
りガス流速が増大しても排ガス脱硫効率は吸収塔の塔径
を小さくしない場合と同様の値に維持することができ
る。また吸収塔の高さを低くすることにより。吸収液ス
プレ部のスプレ段数が少なくなっても、排ガス脱硫効率
を吸収塔の高さを低くしない場合と同様の値に維持する
ことができる。
りガス流速が増大しても排ガス脱硫効率は吸収塔の塔径
を小さくしない場合と同様の値に維持することができ
る。また吸収塔の高さを低くすることにより。吸収液ス
プレ部のスプレ段数が少なくなっても、排ガス脱硫効率
を吸収塔の高さを低くしない場合と同様の値に維持する
ことができる。
【００１２】案内板を支持固定する支持板は排ガスのガ
ス流れに沿って平行に、かつガス入口部の底面に垂直な
方向に、その平面が向くように配置し、また案内板とガ
ス入口部の底面との間に隙間を設けると、吸収液スプレ
部からスプレされた吸収液が仮にガス入口部に飛散して
も、前記隙間から液溜め部方向へ吸収液が排出されるの
でガス整流部に吸収液が溜まらない。
ス流れに沿って平行に、かつガス入口部の底面に垂直な
方向に、その平面が向くように配置し、また案内板とガ
ス入口部の底面との間に隙間を設けると、吸収液スプレ
部からスプレされた吸収液が仮にガス入口部に飛散して
も、前記隙間から液溜め部方向へ吸収液が排出されるの
でガス整流部に吸収液が溜まらない。
【００１３】さらに、ガス整流部の案内板を洗浄ノズル
から噴出する水などで濡らすことにより案内板でのスケ
ーリング発生を防止できる。
から噴出する水などで濡らすことにより案内板でのスケ
ーリング発生を防止できる。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体例を図面を用
いて説明する。
いて説明する。
【００１５】図１は本発明の具体例に係わる湿式排煙脱
硫装置の吸収塔の断面側面図、図２は図１のガス入口部
を拡大した拡大図、図３は図１のガス整流部を拡大した
拡大図である。
硫装置の吸収塔の断面側面図、図２は図１のガス入口部
を拡大した拡大図、図３は図１のガス整流部を拡大した
拡大図である。
【００１６】図１〜図３において、排煙脱硫装置は吸収
塔２、ガス入口部３、吸収液スプレ部４、液溜め部５、
循環ポンプ６、撹拌機７、空気８およびミスト捕集部９
を主体として構成され、排ガス１は、ガス入口部３から
導入され吸収液スプレ部４から噴霧される吸収液と気液
接触し、排ガス１中のＳＯｘが吸収液に吸収され、排ガ
ス１は清浄なガスとなりミスト捕集部９によって同伴さ
れるミストを除去された後、吸収塔２から排出される。
また、前記気液接触した吸収液は、吸収塔２内を下降し
て液溜め部５に一時的に溜められる。液溜め部５では、
供給される空気８が撹拌機７によって微細化され、吸収
液中のＳＯｘを酸化する。この液溜め部５の吸収液は循
環ポンプ６により吸収され、昇圧されて吸収液スプレ部
４より噴霧される。
塔２、ガス入口部３、吸収液スプレ部４、液溜め部５、
循環ポンプ６、撹拌機７、空気８およびミスト捕集部９
を主体として構成され、排ガス１は、ガス入口部３から
導入され吸収液スプレ部４から噴霧される吸収液と気液
接触し、排ガス１中のＳＯｘが吸収液に吸収され、排ガ
ス１は清浄なガスとなりミスト捕集部９によって同伴さ
れるミストを除去された後、吸収塔２から排出される。
また、前記気液接触した吸収液は、吸収塔２内を下降し
て液溜め部５に一時的に溜められる。液溜め部５では、
供給される空気８が撹拌機７によって微細化され、吸収
液中のＳＯｘを酸化する。この液溜め部５の吸収液は循
環ポンプ６により吸収され、昇圧されて吸収液スプレ部
４より噴霧される。
【００１７】本発明においてガス入口部３にガス整流部
１０を設置し、清浄ノズル１１をガス整流部１０のガス
流れの上流側に配置している。清浄ノズル１１から案内
板１３と該案内板１３を支持する支持板１４からなるガ
ス整流部１０に水１２を噴出する。
１０を設置し、清浄ノズル１１をガス整流部１０のガス
流れの上流側に配置している。清浄ノズル１１から案内
板１３と該案内板１３を支持する支持板１４からなるガ
ス整流部１０に水１２を噴出する。
【００１８】案内板１３はガス入口部３から吸収塔２内
へ進むにつれて上方へ傾斜して配置されている。そのた
め、排ガス１はガス入口部３より導入され、案内板１３
によって上方へ流される。上方へ流された排ガス１は吸
収液スプレ部４からスプレされる吸収液と気液接触し、
排ガス１中のＳＯｘは吸収液中に吸収された後、排ガス
中のミストがミスト捕集部９によって除去され、浄化さ
れた排ガスは吸収塔２から排出される。
へ進むにつれて上方へ傾斜して配置されている。そのた
め、排ガス１はガス入口部３より導入され、案内板１３
によって上方へ流される。上方へ流された排ガス１は吸
収液スプレ部４からスプレされる吸収液と気液接触し、
排ガス１中のＳＯｘは吸収液中に吸収された後、排ガス
中のミストがミスト捕集部９によって除去され、浄化さ
れた排ガスは吸収塔２から排出される。
【００１９】すなわち、ガス入口部３より導入された排
ガス１の下層流は案内板１３に衝突し、吸収塔２内のガ
ス入口部３と対向する吸収液スプレ部４に導かれる。こ
のことによりガス入口部３から導入された排ガス１を簡
易な構造の案内板１３によって吸収塔２内でガス流れ方
向に垂直な方向の吸収塔内断面において、ほぼ均一に分
散させることができ、これにより圧力損失を低下させ、
かつ排ガスと吸収液をガス流れ方向に垂直な方向の吸収
塔内断面において、ほぼ均一に気液接触させることがで
きる。
ガス１の下層流は案内板１３に衝突し、吸収塔２内のガ
ス入口部３と対向する吸収液スプレ部４に導かれる。こ
のことによりガス入口部３から導入された排ガス１を簡
易な構造の案内板１３によって吸収塔２内でガス流れ方
向に垂直な方向の吸収塔内断面において、ほぼ均一に分
散させることができ、これにより圧力損失を低下させ、
かつ排ガスと吸収液をガス流れ方向に垂直な方向の吸収
塔内断面において、ほぼ均一に気液接触させることがで
きる。
【００２０】したがって吸収塔２の塔径を小さくするこ
とによりガス流速が増大しても排ガス脱硫効率は吸収塔
２の塔径を小さくしない場合と同様の値に維持すること
ができる。また吸収塔２の高さを低くすることにより吸
収液スプレ部４のスプレ段数を少なくしても、排ガス脱
硫効率を吸収塔２の高さを低くしない場合と同様の値に
維持することができる。
とによりガス流速が増大しても排ガス脱硫効率は吸収塔
２の塔径を小さくしない場合と同様の値に維持すること
ができる。また吸収塔２の高さを低くすることにより吸
収液スプレ部４のスプレ段数を少なくしても、排ガス脱
硫効率を吸収塔２の高さを低くしない場合と同様の値に
維持することができる。
【００２１】また、支持板１４は排ガス１のガス流れに
沿って平行に配置されている。さらに、図３に示すよう
に案内板１３とガス入口部３の底面との間に隙間１６を
設けている。これにより、吸収液スプレ部４からスプレ
された吸収液が仮にガス入口部３に飛散しても、この隙
間１６から液溜め部５へ吸収液が排出されるのでガス整
流部１０に吸収液が溜まらない。さらに、ガス整流部１
０の案内板１３を洗浄ノズル１１から噴出する水１２で
濡らすことにより案内板１３でのスケーリング発生を防
止できる。洗浄液は案内板１３とガス入口部３との間の
隙間１６を通り、液溜め部５に排出される。また、ガス
整流部１０はガス入口部３と吸収塔２の接続している部
分に配置してもよいが、吸収液の飛散を考慮して前記接
続部よりガス入口部３内の上流側に配置するほうが好ま
しい。
沿って平行に配置されている。さらに、図３に示すよう
に案内板１３とガス入口部３の底面との間に隙間１６を
設けている。これにより、吸収液スプレ部４からスプレ
された吸収液が仮にガス入口部３に飛散しても、この隙
間１６から液溜め部５へ吸収液が排出されるのでガス整
流部１０に吸収液が溜まらない。さらに、ガス整流部１
０の案内板１３を洗浄ノズル１１から噴出する水１２で
濡らすことにより案内板１３でのスケーリング発生を防
止できる。洗浄液は案内板１３とガス入口部３との間の
隙間１６を通り、液溜め部５に排出される。また、ガス
整流部１０はガス入口部３と吸収塔２の接続している部
分に配置してもよいが、吸収液の飛散を考慮して前記接
続部よりガス入口部３内の上流側に配置するほうが好ま
しい。
【００２２】
【発明の効果】本発明によれば、吸収塔内に導入された
排ガスがガス流れに直交する方向の断面において均一に
流れるようになり、吸収塔内に分散板を配置する従来技
術のようなガス流れの吸収塔内での大きな圧力損失は生
じない。
排ガスがガス流れに直交する方向の断面において均一に
流れるようになり、吸収塔内に分散板を配置する従来技
術のようなガス流れの吸収塔内での大きな圧力損失は生
じない。
【００２３】また本発明によれば、吸収塔内での排ガス
の流れに偏流を生じさせないので、排ガスの脱硫効率が
向上する。
の流れに偏流を生じさせないので、排ガスの脱硫効率が
向上する。
【図１】 本発明の一実施の形態を示した吸収塔の断面
側面図である。
側面図である。
【図２】 図１のガス入口部を拡大した拡大図である。
【図３】 図１のガス整流部を拡大した拡大図である。
【図４】 従来技術の一例を示した吸収塔の断面側面図
である。
である。
【図５】 従来技術の他の一例を示した吸収塔の断面側
面図である。
面図である。
１ 排ガス ２ 吸収塔 ３ ガス入口部 ４ 吸収液スプレ
部 ５ 液溜め部 ６ 循環ポンプ ７ 撹拌機 ８ 空気 ９ ミスト捕集部 １０ ガス整流部 １１ 清浄ノズル １２ 水 １３ 案内板 １４ 支持板
部 ５ 液溜め部 ６ 循環ポンプ ７ 撹拌機 ８ 空気 ９ ミスト捕集部 １０ ガス整流部 １１ 清浄ノズル １２ 水 １３ 案内板 １４ 支持板
Claims (3)
- 【請求項１】 燃焼装置から排出される排ガス中の硫黄
酸化物とばいじんを導入する排ガス入口部と、 該排ガス入口部より上部に設けられた吸収液を噴霧する
吸収液スプレ部と、 排ガス入口部の底面上に設けられ、吸収塔に導入される
排ガスを吸収塔内において上方に向けさせるガス整流部
とを備えた吸収塔。 - 【請求項２】 ガス整流部には、平板の形状を有し、か
つ、ガス入口部から吸収塔内に進むにつれて水平方向よ
り上方に傾斜した案内板を配置した請求項１記載の吸収
塔。 - 【請求項３】 ガス整流部にはガス入口部の底面に対し
て垂直方向にその平面が向くように配置され、かつ、該
排ガスの流れ方向に水平に案内板を支持固定する複数の
支持板を備え、かつ、案内板とガス入口部の底面との間
に隙間を設け、さらに案内板を液体で洗浄する洗浄ノズ
ルを該案内板よりガス流れの上流側に配置した請求項１
記載の吸収塔。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9327446A JPH11156152A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | 吸収塔 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9327446A JPH11156152A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | 吸収塔 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11156152A true JPH11156152A (ja) | 1999-06-15 |
Family
ID=18199264
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9327446A Pending JPH11156152A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | 吸収塔 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11156152A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103041689A (zh) * | 2013-01-04 | 2013-04-17 | 张国栋 | 吸收塔液体分布装置 |
| CN111655357A (zh) * | 2018-01-30 | 2020-09-11 | 三菱日立电力系统株式会社 | 脱硫系统 |
| WO2020218240A1 (ja) * | 2019-04-24 | 2020-10-29 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 吸収塔の排ガス入口構造 |
-
1997
- 1997-11-28 JP JP9327446A patent/JPH11156152A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103041689A (zh) * | 2013-01-04 | 2013-04-17 | 张国栋 | 吸收塔液体分布装置 |
| CN111655357A (zh) * | 2018-01-30 | 2020-09-11 | 三菱日立电力系统株式会社 | 脱硫系统 |
| WO2020218240A1 (ja) * | 2019-04-24 | 2020-10-29 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 吸収塔の排ガス入口構造 |
| JP2020179333A (ja) * | 2019-04-24 | 2020-11-05 | 三菱パワー株式会社 | 吸収塔の排ガス入口構造 |
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