JPH11155966A - 耐火スクリーン - Google Patents

耐火スクリーン

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Publication number
JPH11155966A
JPH11155966A JP32444597A JP32444597A JPH11155966A JP H11155966 A JPH11155966 A JP H11155966A JP 32444597 A JP32444597 A JP 32444597A JP 32444597 A JP32444597 A JP 32444597A JP H11155966 A JPH11155966 A JP H11155966A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
fire
combustible
screen
sound absorbing
Prior art date
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Pending
Application number
JP32444597A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyuki Miyagawa
保之 宮川
Hiroshi Muraoka
宏 村岡
Masahiko Honma
正彦 本間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
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Publication of JPH11155966A publication Critical patent/JPH11155966A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不燃膜材に遮音機能を付加することにより間
仕切り機能を兼備するとともに、強度を大きくして延焼
防止機能が低下されるのを防止する耐火スクリーンを提
供する。 【解決手段】 耐火スクリーン10を、不燃膜材20に
可撓性を備えた遮音材22および吸音材24を取り付け
て複層構造として構成する。不燃膜材20はシリカクロ
ス等の織布を用い、遮音材22および吸音材24を両側
から挟むように適宜間隔をもって表裏2枚を設ける。遮
音材22は可撓性に富む金属薄板を用い、吸音材24は
不燃性のロックウールやグラスウール等の不燃ウール材
を用いる。遮音材22を表裏2枚の不燃膜材20間の中
央部に配置するとともに、吸音材24を遮音材22と両
側の不燃膜材20との間の空間部をそれぞれ埋めるよう
に充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐火性の膜材を用
いて構成される耐火スクリーンに関する。
【0002】
【従来の技術】防火対策としては、火気の管理を行っ
て火災にならないようにする火災予防、火事になって
もその拡大を防いで火を消す消火、外部で発生した火
災の燃え移りを防ぐ延焼防止などが挙げられる。これら
防火対策案の中での延焼防止を達成するための構造と
して防火壁があるが、その簡易なものとして格納可能な
耐火スクリーンが用いられる場合がある。この耐火スク
リーンは多層階ビルなどに用いられ、火災発生時に引き
出して火災発生場所を隔成することにより、延焼を最小
限に止めるようになっている。
【0003】上記耐火スクリーンは、予め設定した防火
区画を隔成するように配置されて、巻回されたり蛇腹状
に折り畳まれたりして上方に格納されており、火災発生
時に引き出されて延焼空間を遮蔽するようになってい
る。該耐火スクリーンとしては、例えばシリカクロス等
の不燃膜材が用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の耐火スクリーンは、上述したようにシリカクロス
等の不燃膜材のみで形成したものが一般的であり、この
ように単膜構造である場合は強度的に問題があり、例え
ば重量物や鋭利なものが当たると切れたり破れたりし
て、延焼防止機能が低下されてしまうという恐れがあ
る。
【0005】一方、展示場や体育館等では防火区画とは
別に、大空間を分割して使用するためにパーティション
設備によって間仕切りするようになったものがある。こ
のパーティション設備は、通常天井に設けたレールに間
仕切り壁を吊り下げて移動するようになったもので、こ
の間仕切り壁には遮音機能が備わって、隣りの隔成空間
からの音や声が聞こえてくるのを低減できるようになっ
ている。
【0006】このため、上記パーティション設備が設け
られる上記展示場や体育館等の大空間建物では、耐火ス
クリーンとパーティション設備の両方を設置する必要が
あり、両者のレイアウトが複雑になるとともに、両者を
合わせた重量が嵩むため、大きな強度を備えた天井構造
が必要になってしまうという課題があった。
【0007】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、不燃膜材に遮音機能を付加することにより間仕切り
機能を兼備するとともに、強度を大きくして延焼防止機
能が低下されるのを防止することができる耐火スクリー
ンを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1に示す本発明の耐火スクリーンは、不燃膜
材に、可撓性を備えた遮音材および,または吸音材を取
り付けて複層構造としたことを特徴とする。
【0009】また、請求項2に示す本発明の耐火スクリ
ーンは、上記不燃膜材と、上記遮音材および,または上
記吸音材とからなる複層構造体は、防火区画と間仕切り
区画とを一致させ、間仕切り部材を兼用させたことを特
徴とする。
【0010】以上の構成により本発明の耐火スクリーン
の作用を以下述べると、請求項1では、不燃膜材に、可
撓性を備えた遮音材および,または吸音材を取り付けて
複層構造としたので、これら遮音材および,または吸音
材により耐火スクリーンに遮音機能が備わることにな
り、また、これら遮音材および,または吸音材により不
燃膜材の強度が増大されることになり、容易に破損して
延焼防止機能が低下されるのを避けることができる。ま
た、上記遮音材および吸音材は可撓性を備えるため、不
燃膜材とともに自由に巻き取りとか折り畳みが可能とな
り、その格納および引き出しが容易になる。
【0011】また、請求項2では、上記不燃膜材と上記
遮音材および,または上記吸音材とからなる複層構造体
は、防火区画と間仕切り区画とを一致させることによ
り、これを間仕切りとして兼用させて耐火スクリーンと
パーティション設備の両方を設置する必要が無くなり、
そのレイアウトを容易にするとともに、天井構造で支持
する荷重を減少させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の耐火スク
リーンの一実施形態を示し、耐火スクリーンの一部を拡
大して示す断面図である。
【0013】即ち、本実施形態の耐火スクリーン10
は、図1に示すように図外の建物に取り付けられる格納
部12内の巻取り軸14に取り付けられたドラム14a
に巻回(巻回方向X)されることにより格納されるよう
になっており、その使用時には上記巻取り軸14が逆転
されて格納部12から耐火スクリーン10が繰り出され
るようになっている。このとき、耐火スクリーン10の
下端部には錘16が取り付けられており、この錘16に
よる下方への引張り力によって耐火スクリーン10は格
納部12からスムーズに繰り出されて床面Fに着床する
ようになっている。尚、上記格納部12は天井裏18の
スペース内に設置され、その下端部に耐火スクリーン1
0を挿通するスリット12aが形成され、このスリット
12aが天井18aを貫通している。
【0014】ここで、本実施形態にあっては上記耐火ス
クリーン10を、図1中の拡大部分Aに示すように不燃
膜材20に、可撓性を備えた遮音材22および吸音材2
4を取り付けて複層構造として構成してある。上記不燃
膜材20は従来と同様にシリカクロス等の織布を用いる
ことができ、この不燃膜材20は上記遮音材22および
上記吸音材24を両側から挟むように適宜間隔をもって
表裏2枚が設けられる。上記遮音材22には可撓性に富
む金属薄板等が用いられるとともに、上記吸音材24は
不燃性のロックウールやグラスウール等の不燃ウール材
が用いられる。そして、上記遮音材22は表裏2枚の不
燃膜材20間の中央部に配置されるとともに、吸音材2
4は該遮音材22と両側の不燃膜材20との間の空間部
をそれぞれ埋めるように充填される。尚、上記不燃膜材
20,遮音材22および吸音材24の材質は上記に限定
されるものでなく、これら遮音材および吸音材として適
するその他の材質を適宜選択して用いることができる。
【0015】また、展示場や体育館等の大空間施設に本
実施形態の耐火スクリーン10が適用される場合、該大
空間施設内の予め想定される防火区画と間仕切り区画と
を一致させてレイアウトしておき、この間仕切り区画に
沿って上記収納部12が配置される。
【0016】以上の構成により本実施形態の耐火スクリ
ーン10にあっては、不燃膜材20に、可撓性を備えた
遮音材22および吸音材24を取り付けて複層構造とし
たので、不燃膜材20により耐火スクリーン10の不燃
性を確保できるとともに、遮音材22により音が耐火ス
クリーン10を透過するのを遮断し、かつ、吸音材24
により耐火スクリーン10を透過しようとする音を吸収
することができる。
【0017】従って、上記耐火スクリーン10は火災の
発生時に、格納部12から引き出して天井18aと床面
Fとの間を遮蔽することにより、該耐火スクリーン10
が備えた不燃性により延焼を阻止できるとともに、大空
間施設にあって上記耐火スクリーン10が引き出される
ことにより、該耐火スクリーン10を間仕切り壁として
用いることができる。ところで、耐火スクリーン10は
防火区画(間仕切り区画)に沿って配置される際に複数
が設けられることが多いが、これら複数の耐火スクリー
ン10を必ずしも全て使用する必要が無く、それぞれの
状況に応じて一部の耐火スクリーン10を使用すること
もできる。
【0018】また、上記耐火スクリーン10は、防音の
ために遮音材22および吸音材24を設けて複層構造と
したが、これら遮音材22および吸音材24により不燃
膜材20の強度を増大することができるため、耐火スク
リーン10が容易に破損して延焼防止機能が低下される
のを避けることができる。更に、上記遮音材22および
吸音材24は可撓性を備えるため、不燃膜材20ととも
に自由に巻き取りが可能となり、その格納および引き出
しが容易になる。更にまた、このように上記耐火スクリ
ーン10は防火区画のみならず間仕切りとして用いたの
で、耐火スクリーンとパーティション設備の両方を設置
する必要が無くなり、そのレイアウトを容易にするとと
もに、天井構造の支持荷重を減少させることができる。
【0019】ところで、上記耐火スクリーン10は、2
枚の不燃膜材20間に遮音材22および吸音材24をサ
ンドイッチ状に積層して構成した場合を開示したが、こ
れらの積層構造は不燃膜材20と、遮音材22および,
または吸音材24とを備えておれば良く、例えば、不燃
膜材20の片面に吸音材24および遮音材22を取り付
けても良く、また、不燃膜材20に遮音材22または吸
音材24の一方あるいは両方の機能を有する材料を取り
付けるようにしても良い。
【0020】ところで、上記各実施形態では耐火スクリ
ーン10を巻回することにより格納する場合を開示した
が、この格納方法はこれに限ることなく、例えば耐火ス
クリーン10を天井18aに設けた図外のレールに吊り
下げておき、この耐火スクリーンを水平方向に向かって
蛇腹状に折り畳むようにしたものでもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示す耐火スクリーンにあっては、不燃膜材に、可撓性を
備えた遮音材および,または吸音材を取り付けて複層構
造としたので、これら遮音材および,または吸音材によ
り耐火スクリーンに防音機能を備え、また、これら遮音
材および,または吸音材により不燃膜材の強度を増大す
ることができる。従って、耐火スクリーンが容易に破損
して延焼防止機能が低下されるのを避けることができる
とともに、上記遮音材および上記吸音材は可撓性を備え
るため、不燃膜材とともに自由に巻き取りとか折り畳み
が可能となり、その格納および引き出しを容易にするこ
とができる。
【0022】また、請求項2に示す耐火スクリーンにあ
っては、上記不燃膜材と上記遮音材および,または上記
吸音材とからなる複層構造体を、防火区画と間仕切り区
画とを一致させて間仕切りとして兼用したので、耐火ス
クリーンとパーティション設備の両方を設置する必要が
無くなり、そのレイアウトを容易にするとともに、天井
構造で支持する荷重を減少でき、更には耐火スクリーン
とパーティション設備とを兼用できるので、コストを低
下させることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐火スクリーンの一実施形態を示す一
部を拡大した断面図である。
【符号の説明】
10 耐火スクリーン 12 格納部 20 不燃膜材 22 遮音材 24 吸音材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不燃膜材に、可撓性を備えた遮音材およ
    び,または吸音材を取り付けて複層構造としたことを特
    徴とする耐火スクリーン。
  2. 【請求項2】 上記不燃膜材と、上記遮音材および,ま
    たは上記吸音材とからなる複層構造体は、防火区画と間
    仕切り区画とを一致させ、間仕切り部材を兼用させたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の耐火スクリーン。
JP32444597A 1997-11-26 1997-11-26 耐火スクリーン Pending JPH11155966A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32444597A JPH11155966A (ja) 1997-11-26 1997-11-26 耐火スクリーン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32444597A JPH11155966A (ja) 1997-11-26 1997-11-26 耐火スクリーン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11155966A true JPH11155966A (ja) 1999-06-15

Family

ID=18165901

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32444597A Pending JPH11155966A (ja) 1997-11-26 1997-11-26 耐火スクリーン

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JP (1) JPH11155966A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2270689A1 (es) * 2005-01-20 2007-04-01 Instalaciones Inabensa, S.A. Barrera sectorizadora de humo.
JP2007508481A (ja) * 2003-10-17 2007-04-05 ネルジェコ 二重スクリーンラピッドドア

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007508481A (ja) * 2003-10-17 2007-04-05 ネルジェコ 二重スクリーンラピッドドア
JP4914720B2 (ja) * 2003-10-17 2012-04-11 ネルジェコ 二重スクリーンラピッドドア
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