JPH11155682A - 椅子の肘掛け装置 - Google Patents

椅子の肘掛け装置

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JPH11155682A
JPH11155682A JP34588097A JP34588097A JPH11155682A JP H11155682 A JPH11155682 A JP H11155682A JP 34588097 A JP34588097 A JP 34588097A JP 34588097 A JP34588097 A JP 34588097A JP H11155682 A JPH11155682 A JP H11155682A
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敦郎 邑上
Tomoji Kan
智士 管
Koichi Isoda
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 肘掛け部のカバー部材に操作レバーを設け、
その操作部を露出させるための操作孔を最小限の大きさ
に設定することが可能であり、肘掛け部の左右横移動、
左右角度調節と併せて上下角度調節を行うことができる
椅子の肘掛け装置を提供する。 【解決手段】 支持部5の上端に肘掛け部6のカバー部
材26に横移動及び/又は回転可能に取付けた傾動部材
9を水平な支軸10にて上下傾動可能に連結するととも
に、カバー部材27の前部に操作レバー11を取付けて
その操作部12を下面に露出させ、支持部の上端部前面
側に上下に複数の係合凹部13を形成し、中央部を傾動
部材の前部に枢着した回動部材14の前方へ延びた操作
杆15を操作レバー11の上面に当接するとともに、回
動部材の下方へ延びた作動杆16の先端に係止した係合
ピン17を係合凹部に係合可能となし、更に回動部材を
係合ピンが係合凹部に係合する回転方向に弾性付勢して
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子の肘掛け装置
に係わり、更に詳しくは肘掛け部が上下角度調節可能な
椅子の肘掛け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、椅子の座部又は脚部から立ち上が
った支持部に対して肘掛け部が上下角度調節可能なもの
は既に提供されている。そして、肘掛け部の角度調節機
構としては、支持部の上端に肘掛け部の内部に取付けた
傾動部材を傾動可能に枢着するとともに、支持部に複数
の係合凹部を上下方向に所定間隔で形成し、該係合凹部
に肘掛け部内に設けた前後移動可能な係合突起を弾性的
に嵌合して多段階に角度調節するものがある。
【0003】しかし、従来の肘掛け部の角度調節機構
は、係合突起を係合凹部に対して係脱するための操作レ
バーを肘掛け部を構成するカバー部材に取付け、一方、
前記係合突起を設けた作動部材を傾動部材に取付け、そ
して操作レバーと作動部材とを直接的又は間接的にリン
ク連結している構造とするか、又は前記操作レバーの遊
端部に前記係合突起を一体的に形成し若しくは係合ピン
等を係止した構造が取られている。
【0004】そのため、前記傾動部材に対して相対的に
肘掛け部のカバー部材を横移動させたり、回転させたり
することは不可能であった。尚、上下角度調節機構に関
係する前記操作レバー等の全ての部材を傾動部材に取付
けることも考慮されるが、その場合には前記カバー部材
から操作レバーの操作部を露出させるための操作孔を充
分に大きくしなければならなくなり、外観性においても
劣り、また操作部と操作孔の孔縁との間に指を挟む危険
性が生じるので現実的ではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が前述の状況に
鑑み、解決しようとするところは、座部又は脚部から立
ち上がった支持部に対して肘掛け部が上下角度調節可能
且つ左右横移動及び/又は左右角度調節可能な椅子の肘
掛け装置における肘掛け部の上下角度調節機構におい
て、肘掛け部のカバー部材に操作レバーを設け、その操
作部を露出させるための操作孔を最小限の大きさに設定
することが可能であり、肘掛け部の左右横移動、左右角
度調節と併せて上下角度調節を行うことができる椅子の
肘掛け装置を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、座部又は脚部から立ち上がった支持部に対
して肘掛け部が上下角度調節可能且つ左右横移動及び/
又は左右角度調節可能な椅子の肘掛け装置であって、前
記支持部の上端に肘掛け部のカバー部材に横移動及び/
又は回転可能に取付けた傾動部材を水平な支軸にて上下
傾動可能に連結するとともに、前記カバー部材の前部に
操作レバーを上下傾動可能に取付けてその操作部を下面
に露出させ、前記支持部の上端部前面側に上下に複数の
係合凹部を形成し、中央部を前記傾動部材の前部に枢着
した回動部材の前方へ延びた操作杆を前記操作レバーの
上面に当接するとともに、前記回動部材の下方へ延びた
作動杆の先端に係止した係合ピンを前記係合凹部に係合
可能となし、更に前記回動部材を係合ピンが係合凹部に
係合する回転方向に弾性付勢してなる椅子の肘掛け装置
を構成した。
【0007】具体的には、前記操作レバーの横幅は、前
記傾動部材に対して前記カバー部材が横移動又は回転変
位しても、常に前記回動部材の操作杆の先端が該操作レ
バーの上面に当接するように設定するのである。また、
前記回動部材の回動に伴って前記係合ピンが移動する軌
跡に沿って前記傾動部材の両側面板に長孔を形成し、該
長孔内に係合ピンの両端部をスライド可能に係合してな
ること、前記係合凹部を金属製のラック部材に形成し、
該ラック部材をブロック体の前面上端部に嵌合し、筒状
の前記支持部の上端部内にブロック体を嵌着することに
よって、該支持部の上端部にラック部材を固定してなる
ことも好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態を添付図面
に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る椅子
を示し、図2は肘掛け部を水平に設定した状態、図3は
肘掛け部の前部を上方へ向けて傾斜させた状態、図4〜
図15は各部の詳細を示し、図中符号1は椅子の脚部、
2は座部、3は背凭れ部、4は肘掛け装置、5は支持
部、6は肘掛け部をそれぞれ示している。
【0009】本発明の実施形態に係る肘掛け装置4は、
座部2又は脚部1から立ち上がった支持部5に対して肘
掛け部6を高さ調節可能且つ上下角度調節可能及び左右
横移動、左右角度調節可能に設けたものである。しか
し、本発明に係る肘掛け装置4は、上下角度調節機構及
び左右横移動、左右角度調節機構に特徴を有するので、
肘掛け部6が高さ調節可能であるかどうかは本質的では
ない。
【0010】前記支持部5は、支持アーム7と昇降体8
とより構成し、座部2に固定した支持アーム7の上部
に、肘掛け部6に取付けた上下に開放した中空筒状の昇
降体8を上下移動可能に外嵌した構造を有する。そし
て、前記支持アーム7と昇降体8との間には、支持アー
ム7に対して昇降体8の高さを調節し且つその高さを維
持するための高さ調節機構が設けられている。
【0011】そして、上下角度調節機構は、図2〜図5
に示すように、前記支持部5の上端に肘掛け部6内に横
移動及び/又は回転可能に取付けた傾動部材9を水平な
支軸10にて上下傾動可能に連結するとともに、前記肘
掛け部6の前部に操作レバー11を上下傾動可能に取付
けてその操作部12を下面に露出させ、前記支持部5の
上端部前面側に上下に複数の係合凹部13,…を形成
し、中央部を前記傾動部材9の前部に枢着した回動部材
14の前方へ延びた操作杆15を前記操作レバー11の
上面に当接するとともに、前記回動部材14の下方へ延
びた作動杆16の先端に係止した係合ピン17を前記係
合凹部13に係合可能となし、更に前記回動部材14を
係合ピン17が係合凹部13に係合する回転方向に該回
動部材14と傾動部材9との間に設けた弾性体18にて
弾性付勢してなるものである。
【0012】更に詳しくは、前記傾動部材9は、金属板
を折曲形成したものであり、上面板19の両側縁に側面
板20,20を垂下するとともに、上面板19の前後端
を延長して保持板21,21を形成したものであり、前
記側面板20の前部が下方へ拡がった形状となってい
る。そして、前記側面板20,20の後部には、前記支
軸10を挿通するための軸孔22,22を形成するとと
もに、側面板20,20の前部の上端には前記回動部材
14を回動可能に支持する軸ピン23を挿通するための
通孔24,24を形成するとともに、前部下端部には前
記回動部材14の回動に伴って前記係合ピン17が移動
する軌跡に沿って、つまり前記軸孔22に向かった長孔
25,25を形成し、該長孔25,25内に係合ピン1
7の両端部をスライド可能に係合するのである。
【0013】前記肘掛け部6は、合成樹脂製で作成した
上部カバー部材26と下部カバー部材27を接合し、内
部を中空となしたものであり、前記上部カバー部材26
には、前記傾動部材9を横移動可能及び回転可能に取付
けるとともに、下部カバー部材27には、前記支持部5
を受け入れる開口28と前記操作レバー11の操作部1
2を露出させる操作孔29を形成している。
【0014】前記操作レバー11は、板状の基部に軸部
30,30を形成するとともに、遊端側の下部に前記操
作部12を突設したものである。該操作レバー11の横
幅は、前記傾動部材9に対して前記カバー部材26,2
7が横移動又は回転変位しても、常に前記回動部材14
の操作杆15の先端が該操作レバー11の上面に当接す
るように充分に幅広く設定している。そして、前記軸部
30は、操作レバー11の板面に対して直交方向に偏平
な形状となっており、該軸部30を枢支するために前記
下部カバー部材27に内方へ突設した軸受部31は、後
方側に軸部30の偏平幅に相当する間隙を設け、内部に
軸部30を回転可能に受け入れる軸受孔32を形成し、
操作レバー11を立起させた状態で、軸部30を軸受孔
32に挿入し、その後操作部12が操作孔29内に挿入
されるように倒して取付けるのである。この取付状態で
は、前記軸部30が軸受孔32から抜けることはないの
である。
【0015】前記回動部材14は、中央部に前記軸ピン
23を挿通するための軸筒33を形成し、該軸筒33か
ら前方へ前記操作杆15が延びて、該操作杆15の先端
部は前記操作レバー11の上面と平行となっており、ま
た軸筒33から下方へ前記作動杆16が延びて、該作動
杆16の先端は前記係合ピン17を受け入れるU字状の
係止部34となっている。
【0016】前記係合凹部13,…は、平面視略コ字形
に形成した金属製のラック部材35の両側片36を形成
し、該ラック部材35を合成樹脂製のブロック体37の
前面上端部に嵌合し、筒状の前記昇降体8の上端部内に
ブロック体37を嵌着することによって、該昇降体8の
上端部にラック部材35を固定し、もって支持部5の上
端部前面側に上下に複数の係合凹部13,…が形成され
るのである。ここで、前記ブロック体37の前面には上
縁に下向きの係合爪38を形成し、その下方に間隔を置
いて水平な支持片39を突設し、該支持片39の上方側
の前面に突部40を形成してあり、そして前記ラック部
材35の基板41の上縁を前記係合爪38に係合すると
ともに、下縁を支持片39に当接し且つ基板41に形成
した係合穴42を突部40に嵌合し、その状態でブロッ
ク体37を昇降体8の上端部に嵌挿し、昇降体8の内面
にラック部材35の両側片36,36を当接させること
よって、該ラック部材35が完全に固定されるのであ
る。
【0017】また、前記ブロック体37には、内部に前
記支持アーム7の上端部に設けた金属製の支持板43を
摺動可能に受け入れる摺動孔44を上下貫通させて形成
している。また、前記ブロック体37を昇降体8に固定
する構造は、昇降体8の内部に一体形成した垂直板45
に設けた係止孔46にブロック体37の前面下端部に設
けた爪片47を抜止め係合するとともに、ブロック体3
7の後面上端部に突設した軸受部48を前記昇降体8の
上端後部に設けた一対の保持片49,49間に嵌合し且
つ該保持片49,49に設けた軸孔50,50と軸受部
48に設けた軸孔51とを共通孔として肘掛け部6を上
下回動可能に枢支する支軸10を挿通して連結するので
ある。
【0018】そして、肘掛け部6の上下角度を調節する
には、前記操作レバー11の操作部12を上方へ押せ
ば、該操作レバー11が上方へ回転して前記回動部材1
4の操作杆15をその上面で押し上げ、該回動部材14
が弾性体18の弾性付勢力に抗して回転し、もって作動
杆16の先端部に係止した係合ピン17が傾動部材9の
長孔25,25内を移動して係合凹部13から離れ、こ
の状態で肘掛け部6の前部を支軸10を中心に上下に回
転させることが可能となり、所定の角度に設定した後に
前記操作部12から指を離せば、弾性体18の弾性付勢
力によって係合ピン17は対応する係合凹部13に係合
し、設定角度を維持するのである。
【0019】前記弾性体18としては、前記回動部材1
4の軸筒33にコイル部を巻回し、両弾性脚を傾動部材
9の上面板19と操作杆15とに係止したキックばねを
用いた例を示したが、圧縮コイルばねや引張りコイルば
ねを用いることが可能である。ただし、前記傾動部材9
に対して上部カバー部材26及び下部カバー部材27は
相対的に変位するので、傾動部材9と共に変位する回動
部材14と該傾動部材9との間に弾性体18を設けるべ
きである。
【0020】次に、肘掛け部6の左右横移動、左右角度
調節機構を図2、図3、図5、図7〜図11に基づいて
説明する。この左右横移動、左右角度調節機構は、前記
傾動部材9の前後端に設けた水平な保持板21,21に
それぞれスライダー52,52を嵌着し、該スライダー
52,52を介して上部カバー部材26の内部上面に取
付板53,53で横移動可能に取付け、そして前記上部
カバー部材26の内部上面の幅方向にガイド溝54を設
け、該ガイド溝54に沿ってクリック部材55を移動可
能に嵌合するとともに、該クリック部材55の下方に突
設した回転軸56を前記傾動部材9の上面板19の中心
部に形成した円孔57に回転可能に嵌合した構造であ
る。即ち、前記肘掛け部6は、回転軸56を中心として
水平に角度を調節することができるとともに、前記クリ
ック部材55に対してガイド溝54をスライド移動させ
ることにより、肘掛け部6を左右横移動させることがで
きるのである。
【0021】更に詳しくは、前記上部カバー部材26の
内部下面には、多数の補強リブ58,…を縦横に格子状
に形成し、各補強リブ58の端面は面一に設定し、該補
強リブ58を取り囲むように高さの高い枠リブ59を形
成し、中央部には幅方向に渡って補強リブ58が存在し
ない部分を形成し、該部分を前記ガイド溝54となして
いる。そして、該ガイド溝54は幅方向に延びた補強リ
ブ58,58で両側壁58A,58Aが形成され、上部
カバー部材26の幅方向の中心位置と、該中心から同距
離離れた位置の側壁58A,58Aの一部に切欠部6
0,…を形成している。
【0022】前記クリック部材55は、図9に示すよう
に、外形が平面視略円形の合成樹脂製であり、上面側に
前記ガイド溝54に係合する長円部61を形成し、下面
側に前記傾動部材9の円孔57に回転可能に係合する回
転軸56を形成し、上下中間部には長円部61の一端部
に連続し、1/4周した位置から長円部61の一側面に
屈曲した弾性片62を形成し、長円部61の他端部から
同様に弾性片62が延び、各弾性片62,62の先端に
は半円柱状の摺動部63,63を長円部61と同一高さ
に形成している。更に、前記摺動部63,63に対応す
る長円部61の両側面には該摺動部63,63を退避さ
せる凹部64,64を形成している。そして、前記傾動
部材9の上面板19の円孔57にクリック部材55の回
転軸56を挿入した状態で、該クリック部材55の長円
部61を前記上部カバー部材26のガイド溝54に弾性
的に係合し、該傾動部材9の前後両端部のスライダー5
2,52を上部カバー部材26の枠リブ59にネジ止め
した取付板53,53で移動可能に保持して取付けるの
である。ここで、前記取付板53は、前記枠リブ59に
取付ける固定部65と、スライダー52の上面に摺接す
る押え部66と、固定部65と押え部66との間に垂直
部67を有し、該垂直部67には前記スライダー52を
挿通する横長開口68を形成している。前記取付板53
で、スライダー52を保持した状態では、該スライダー
52は押え部66と固定部65とに互いに摺接し、その
接触圧を確保するために、スライダー52を前記保持板
21に嵌合する内部に低いリブ69を複数形成してい
る。
【0023】そして、前記クリック部材55の長円部6
1は、前記ガイド溝54の両側壁58A,58A間に係
合し、両摺動部63,63が側壁58A,58Aに弾性
的に圧接される。図11に示すように、前記肘掛け部6
を左右横方向に移動させると、クリック部材55がガイ
ド溝54に沿って相対的に移動し、ガイド溝54の中央
部とその両側部に切欠部60,…に摺動部63,63が
位置すると、その弾性力によってその位置に止まるが、
強く肘掛け部6を移動させると、摺動部63,63が切
欠部60,60から外れて移動するのである。つまり、
肘掛け部6を支持部5に対して中央部と、左右の3ヵ所
に横移動させて調節することが可能である。また、肘掛
け部6を支持部5に対して中央部に位置させた状態で
は、前記回転軸56を中心に左右に所定角度だけ回転さ
せることができ、左右角度調節ができるのである。
【0024】ここで、前記上部カバー部材26と下部カ
バー部材27との接合構造について簡単に説明する。前
記上部カバー部材26の周縁にはその内側縁に沿って内
側段部70を形成し、前記下部カバー部材27の周縁に
はその外側縁に沿って外側段部71を形成し、互いに内
外に嵌合するようになっている。そして、上部カバー部
材26の前後一方の内側段部70には内向きに突起72
を形成するとともに、下部カバー部材27の対応する側
の外側段部71には前記突起72を係合する連結孔73
を形成し、上部カバー部材26の前後他方の内部には台
座74,74を形成し、下部カバー部材27の対応する
側には取付孔75,75を形成し、前記突起72を連結
孔73に係合するとともに、前記取付孔75に下方から
挿通したネジ76を台座74に螺合して互いに接合する
のである。また、両部材とも合成樹脂製で成形したもの
であるので、両側面を押圧すると上部カバー部材26は
前記内側段部70と外側段部71の嵌合関係によって内
向きの変形は抑制されるが、下部カバー部材27は前記
内側段部70と外側段部71の嵌合関係だけでは内向き
の変形は抑制できない。そのため、前記上部カバー部材
26の周縁部であって、前記枠リブ59から連続した規
制爪77,…を突設し、該規制爪77で下部カバー部材
27の内向き変形を防止している。
【0025】このように、前記肘掛け部6は、支持部5
に対して左右移動可能、左右角度調節可能となっている
ので、前記下部カバー部材27に形成した開口28の横
幅は左右移動距離を考慮して広く設定されているととも
に、上下角度調節可能となっているため、前記開口28
の前後幅は若干余裕をもって広く設定している。そのた
め、前記肘掛け部6の前部を高くして上向き傾斜させた
場合、保護カバー78がなければ、図3に示すように前
記傾動部材9等の金具や支軸10の周囲部が露出し、こ
の露出部分に指を挟む恐れがあるので、前記傾動部材9
には、図5、図6、図12及び図13に示すように、保
護カバー78を設けて指詰めを防止している。尚、前記
支持部5に対して肘掛け部6を左右に移動させた場合
に、保護カバー78と開口28の口縁との間に指が挟ま
れないように、また指を挟まれても大きな怪我をしない
ように最低6mmの隙間を形成している。
【0026】前記保護カバー78は、前記下部カバー部
材27の開口28内に位置し、前記傾動部材9に外嵌し
て取付ける。この保護カバー78の外形は、上方広がり
の形状を有し、中央部に前記支持部5を受け入れる開口
部79を形成し、前端には内向きに突片80を設け、前
記傾動部材9の両側面板20,20の前端に形成した凹
部81,81に係合するとともに、両側板82,82の
後部内面に形成した係止爪83,83を、前記傾動部材
9の側面板20,20の後部に形成した係合孔84,8
4に抜止め係合して取付けるのである。また、保護カバ
ー78の前後部には、前記回動部材14の動作を逃がす
ためと、傾動部材9の両側面板20,20を逃がすため
の切欠開口85を形成している。また、両側板82,8
2の内面には、前記昇降体8の上端部に弾力的に嵌合す
るように縦方向のリブ86,…を形成している。尚、前
記保護カバー78の形状は、前記傾動部材9の形状に応
じて決定されるべきであり、特にその形状は限定される
ものではない。
【0027】また、前記肘掛け部6の左右横移動、左右
角度調節機構の他の例として、図14に示したものは、
前記傾動部材9の上面板19の中央部に軸部87を突設
し、該軸部87を中央部と、その左右両側部で弾性係合
するC字形の係合部88,88をその開放部を対面させ
て上部カバー部材26の下面に突設したものである。こ
の場合、両係合部88,88の間に軸部87が係合した
場合には、肘掛け部6は左右角度調節可能であり、また
軸部87を一方の係合部88に嵌入すれば左右横移動す
ることになる。
【0028】また、本実施形態に係る肘掛け部6は、左
右横移動可能となしたので、必然的に横幅を広くなり、
下面に設けた操作レバー11の操作部12を操作し難く
なるが、操作性を向上させるために、前記下部カバー部
材27の左右両側下面に傾斜面27A,27Aを形成し
て、指の操作部12への回り込みを良くしている。
【0029】最後に、高さ調節機構を図2〜図4に基づ
いて簡単に説明する。高さ調節機構は、前記支持アーム
7の上端部に延設した支持板43の中央部に沿って縦孔
89を形成し且つ該縦孔89の前縁に一定間隔毎に係合
凹部90,…を形成し、前記昇降体8の前部であって前
記支持板43に対応する位置に開口91を形成するとと
もに、該開口91に臨んだ内部に前後に延びたガイド部
92を形成し、該ガイド部92内に前記係合凹部90又
は縦孔89に貫通した係合ピン93の両端部を前後から
抱持する一対の作動部材94,95を前後スライド可能
に設けるとともに、内方の作動部材95と昇降体8の内
壁96間に圧縮コイルばねからなる弾性体97を配して
前方へ弾性付勢し、前記開口91内に前後回動可能に上
下一端部を枢着した操作レバー98の遊端部に一体形成
した弾性片99を前記外側の作動部材94に当接してな
るものである。
【0030】そして、前記肘掛け部6の高さを調節する
場合には、前記操作レバー98の下部を開口91内に押
し込めば、前記弾性体97の弾性付勢力に抗して更に係
合ピン93が押し込まれ、前記縦孔89の位置に達する
と、肘掛け部6を持ってその高さを調節することが可能
となる。肘掛け部6を持って上下に移動させて所定の高
さになると、操作レバー98から指を離せば、弾性体9
7の前方への弾性付勢力によって係合ピン93が何れか
の係合凹部90に係合し、設定高さを維持するのであ
る。
【0031】
【発明の効果】以上にしてなる本発明の椅子の肘掛け装
置は、座部又は脚部から立ち上がった支持部に対して肘
掛け部が上下角度調節可能且つ左右横移動及び/又は左
右角度調節可能な椅子の肘掛け装置における肘掛け部の
上下角度調節機構において、肘掛け部のカバー部材に操
作レバーを設け、その操作部を露出させるための操作孔
を最小限の大きさに設定することができるにもかかわら
ず、肘掛け部の左右横移動、左右角度調節と併せて上下
角度調節を行うことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の肘掛け装置を適用した椅子の側面図で
ある。
【図2】同じく肘掛け部を水平状態に設定した場合の縦
断面図である。
【図3】同じく肘掛け部を傾斜状態に設定した場合の縦
断面図である。
【図4】支持部と肘掛け部を枢着する構造を示す分解斜
視図である。
【図5】本発明る要部を示す分解斜視図である。
【図6】傾動部材と保護カバーの関係を示す分解斜視図
である。
【図7】肘掛け部のカバー部材の構造を示す分解断面図
である。
【図8】上部カバー部材の斜視図である。
【図9】クリック部材を示し、(a) は平面図、(b) は側
面図である。
【図10】クリック部材を装着した状態の部分断面図で
ある。
【図11】左右横移動、左右角度調節機構を示す簡略断
面図である。
【図12】保護カバーを取付けた状態を示す省略側面図
である。
【図13】同じく省略底面図である。
【図14】左右横移動、左右角度調節機構の他の例を示
す省略断面図である。
【図15】肘掛け部に手を掛けて操作レバーの操作状態
を示した簡略説明図である。
【符号の説明】
1 脚部 2 座部 3 背凭れ部 4 肘掛け装置 5 支持部 6 肘掛け部 7 支持アーム 8 昇降体 9 傾動部材 10 支軸 11 操作レバー 12 操作部 13 係合凹部 14 回動部材 15 操作杆 16 作動杆 17 係合ピン 18 弾性体 19 上面板 20 側面板 21 保持板 22 軸孔 23 軸ピン 24 通孔 25 長孔 26 上部カバー部材 27 下部カバー部材 28 開口 29 操作孔 30 軸部 31 軸受部 32 軸受孔 33 軸筒 34 係止部 35 ラック部材 36 側片 37 ブロック体 38 係合爪 39 支持片 40 突部 41 基板 42 係合穴 43 支持板 44 摺動孔 45 垂直板 46 係止孔 47 爪片 48 軸受部 49 保持片 50 軸孔 51 軸孔 52 スライダー 53 取付板 54 ガイド溝 55 クリック部材 56 回転軸 57 円孔 58 補強リブ 59 枠リブ 60 切欠部 61 長円部 62 弾性片 63 摺動部 64 凹部 65 固定部 66 押え部 67 垂直部 68 横長開口 69 リブ 70 内側段部 71 外側段部 72 突起 73 連結孔 74 台座 75 取付孔 76 ネジ 77 規制爪 78 保護カバー 79 開口部 80 突片 81 凹部 82 側板 83 係止爪 84 係合孔 85 切欠開口 86 リブ 87 軸部 88 係合部 89 縦孔 90 係合凹部 91 開口 92 ガイド部 93 係合ピン 94 作動部材 95 作動部材 96 内壁 97 弾性体 98 操作レバー 99 弾性片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座部又は脚部から立ち上がった支持部に
    対して肘掛け部が上下角度調節可能且つ左右横移動及び
    /又は左右角度調節可能な椅子の肘掛け装置であって、
    前記支持部の上端に肘掛け部のカバー部材に横移動及び
    /又は回転可能に取付けた傾動部材を水平な支軸にて上
    下傾動可能に連結するとともに、前記カバー部材の前部
    に操作レバーを上下傾動可能に取付けてその操作部を下
    面に露出させ、前記支持部の上端部前面側に上下に複数
    の係合凹部を形成し、中央部を前記傾動部材の前部に枢
    着した回動部材の前方へ延びた操作杆を前記操作レバー
    の上面に当接するとともに、前記回動部材の下方へ延び
    た作動杆の先端に係止した係合ピンを前記係合凹部に係
    合可能となし、更に前記回動部材を係合ピンが係合凹部
    に係合する回転方向に弾性付勢してなることを特徴とす
    る椅子の肘掛け装置。
  2. 【請求項2】 前記操作レバーの横幅は、前記傾動部材
    に対して前記カバー部材が横移動又は回転変位しても、
    常に前記回動部材の操作杆の先端が該操作レバーの上面
    に当接するように設定してなる請求項1記載の椅子の肘
    掛け装置。
  3. 【請求項3】 前記回動部材の回動に伴って前記係合ピ
    ンが移動する軌跡に沿って前記傾動部材の両側面板に長
    孔を形成し、該長孔内に係合ピンの両端部をスライド可
    能に係合してなる請求項1記載の椅子の肘掛け装置。
  4. 【請求項4】 前記係合凹部を金属製のラック部材に形
    成し、該ラック部材をブロック体の前面上端部に嵌合
    し、筒状の前記支持部の上端部内にブロック体を嵌着す
    ることによって、該支持部の上端部にラック部材を固定
    してなる請求項1記載の椅子の肘掛け装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002078563A (ja) * 2000-09-06 2002-03-19 Takano Co Ltd 二の腕支持構造およびこれを利用する椅子
WO2023195702A1 (ko) * 2022-04-04 2023-10-12 주식회사 시디즈 틸팅 가능한 암레스트 조립체 및 이를 포함하는 의자

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