JPH11155460A - 薬剤加熱蒸散装置 - Google Patents

薬剤加熱蒸散装置

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JPH11155460A
JPH11155460A JP32328297A JP32328297A JPH11155460A JP H11155460 A JPH11155460 A JP H11155460A JP 32328297 A JP32328297 A JP 32328297A JP 32328297 A JP32328297 A JP 32328297A JP H11155460 A JPH11155460 A JP H11155460A
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JP
Japan
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heating
tablet
tablets
heat
pesticide
Prior art date
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Application number
JP32328297A
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English (en)
Inventor
Yasuo Abe
八洲男 安部
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Sumika Life Tech Co Ltd
Original Assignee
Sumika Life Tech Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部屋の容積に応じて蒸散される薬剤の総量を
調節することができる薬剤加熱蒸散装置を提供する。 【解決手段】 薬剤加熱蒸散装置1において、箱型の器
体2の上面に、9個のタブレット6…が載置可能な電磁
加熱板3を設ける。電磁加熱板3上に載置されるタブレ
ット6…の個数を、50m3 当たり1個を目安とし、薬
剤加熱蒸散装置1が使用される部屋の容積に応じて決定
する。タイマー5を用いて設定された日時に薬剤加熱蒸
散装置1に通電し、電磁加熱板3とファン4とを自動的
に稼働させる。タブレット6…を、電磁加熱板3によっ
て200℃〜300℃に加熱し、塗布された薬剤を蒸散
させるとともに、蒸散した薬剤を送風方向が可変のファ
ン4によって所望の方向に飛散させる。所定時間が経過
すると、タイマー5の設定により、薬剤加熱蒸散装置1
への通電を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬剤を大気中に加
熱蒸散させて、害虫の駆除や殺菌を行う薬剤加熱蒸散装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴキブリなどの害虫を駆除するた
めに、殺虫剤などの薬剤を含浸させたあるいは塗布した
タブレットを室内にて加熱することにより、薬剤を蒸散
させる薬剤加熱蒸散装置が利用されている。
【0003】図5に、特公昭59−28370号公報に
開示された従来の薬剤加熱蒸散装置11を示す。該薬剤
加熱蒸散装置11は、器体12内に設けられた熱源部1
3上に複数の貫通孔が形成されたタブレット(殺虫剤素
子)14を載置する構成である。
【0004】熱源部13が通電されるとその発熱によっ
て周囲の空気が昇温され、自然対流現象によって熱風が
器体12内を上昇する。そして、該熱風がタブレット1
4を通過するとタブレット14が加熱され、タブレット
14に含浸あるいは塗布されていた殺虫剤が蒸散する。
【0005】このようにして蒸散した殺虫剤を室内に充
満させることによって、ゴキブリなどの害虫を追い出し
たり殺虫したりすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
薬剤加熱蒸散装置11では、載置されるタブレット14
は1個であり、蒸散される殺虫剤の総量は常に一定とな
る。従って、薬剤加熱蒸散装置11は、該総量に見合っ
た容積の部屋で使用するのには適しているが、異なる容
積の部屋でも使用しようとすると殺虫剤の過不足を生じ
てしまうので、効率よく害虫を駆除することができない
という問題が起こる。
【0007】すなわち、殺虫剤の総量が部屋の容積に対
して過剰であると、蒸散した殺虫剤濃度が不必要に高く
なるため不経済であるばかりか、あまり濃度が高くなり
すぎると、そこに人が居合わせた場合には人体に悪影響
を及ぼす危険性がある。一方、殺虫剤の総量が部屋の容
積に対して不足すると、蒸散した殺虫剤濃度が低くなっ
て害虫を駆除しきれないことがある。
【0008】本発明は上記従来の問題点に鑑みなされた
ものであって、その目的は、部屋の容積に応じて蒸散さ
れる薬剤の総量を調節することができる薬剤加熱蒸散装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の薬
剤加熱蒸散装置は、薬剤を保有するタブレットを加熱し
て上記薬剤を蒸散させる薬剤加熱蒸散装置において、複
数の上記タブレットが配置可能であると共に、これらタ
ブレットを同時に加熱することが可能なタブレット加熱
部を備えることを特徴としている。
【0010】上記の発明によれば、薬剤加熱蒸散装置
は、複数のタブレットを同時に加熱することが可能なタ
ブレット加熱部を備えている。タブレット加熱部に配置
して加熱するタブレットの個数を部屋の容積に応じて増
減させることにより、蒸散される薬剤の総量を部屋の容
積に適したものとすることができる。
【0011】従って、例えば、ある部屋には2個のタブ
レットを使用するのが適しているとすると、その部屋の
2倍の容積を有する部屋では4個のタブレットを使用す
ればよく、また、半分の容積を有する部屋では1個のタ
ブレットを使用すればよい。
【0012】このように、部屋の容積に応じて蒸散され
る薬剤の総量を調節することのできる薬剤加熱蒸散装置
を提供することができる。
【0013】請求項2に係る発明の薬剤加熱蒸散装置
は、請求項1に記載の薬剤加熱蒸散装置において、上記
薬剤の蒸散成分を所望の方向に導く、送風方向が可変の
ファンを備えることを特徴としている。
【0014】上記の発明によれば、薬剤加熱蒸散装置は
送風方向が可変のファンを備えているため、薬剤を蒸散
させる際にファンの向きを選択して、蒸散成分を所望の
方向に飛散させることができる。
【0015】これにより、薬剤の蒸散成分が、自然対流
によって部屋の天井に付着するなどして充分に拡散しな
いという不都合が解消され、部屋の中の所望の位置に蒸
散成分を到達させることができる。
【0016】請求項3に係る発明の薬剤加熱蒸散装置
は、請求項1または2に記載の薬剤加熱蒸散装置におい
て、上記タブレット加熱部上に載置され、上記タブレッ
ト加熱部の周囲を囲む立設板からなる側壁と、上記タブ
レット加熱部における上記タブレットが載置される複数
箇所の少なくとも1つに対してその上方を任意に開閉可
能とする底面とを有する保熱用治具を備えることを特徴
としている。
【0017】上記の発明によれば、保熱用治具はタブレ
ット加熱部の周囲を囲む立設板からなる側壁を有してい
る。このため、保熱用治具がタブレット加熱部上に載置
されると、タブレットの薬剤を加熱蒸散するためにタブ
レット加熱部から伝達される熱が、該側壁に囲まれる空
間内に保持されやすくなる。
【0018】また、保熱用治具は、タブレット加熱部に
おけるタブレットが載置される複数箇所の少なくとも1
つに対してその上方を任意に開閉可能とする底面を有し
ている。前述したように、タブレットは部屋の容積に見
合った個数が使用される。従って、タブレット加熱部に
は、タブレットが載置される部分と載置されない部分と
が生じる場合が多々ある。タブレットが載置されない部
分では、熱が外部空間に一方的に逃げやすく、薬剤の加
熱効率が低下する。
【0019】そこで、保熱用治具の底面において、タブ
レットが載置されない箇所の上方は閉じる一方、タブレ
ットが載置される箇所の上方のみを開くことで、熱を有
効にタブレットに集中させる。
【0020】この結果、タブレットを効率的に加熱する
ことのできる薬剤加熱蒸散装置を提供することができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の薬剤加熱蒸散装置の実施
の一形態について図1ないし図4に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。
【0022】図1に示すように、本実施の形態の薬剤加
熱蒸散装置1は、主要部が、箱型の器体2と、器体2の
上面に設けられた電磁加熱板3とから構成されている。
さらには、この主要部にファン4およびタイマー5が付
加されている。
【0023】器体2は、ステンレス、セラミックス、あ
るいは耐熱性樹脂などの耐熱性素材からなる。薬剤加熱
蒸散装置1の稼働中には、器体2内が高温となるため、
薬剤加熱蒸散装置1の動作終了後に冷却を促進する目的
で、器体2の側面には通風孔2a…および切り欠き部2
b…が設けられている。
【0024】電磁加熱板3は、その上面に後述する複数
のタブレット6…が載置可能であり、これらタブレット
6…を、例えば、200℃〜300℃といった高温に加
熱するタブレット加熱部としての機能を有するものであ
る。載置されるタブレット6の個数は、使用される部屋
の容積に応じて決められる。例えば、タブレット6が1
個当たり10m3 〜50m3 の容積の部屋での害虫駆除
に適した薬剤を有しているとすると、20m3 〜50m
3 の容積の部屋では1個もしくは2個、50m3 〜10
0m3 の容積の部屋では2個のタブレットを用いればよ
い。
【0025】図2に、タブレット6の個数を変化させた
場合の、時間と薬剤蒸散量との関係を示す。同図より、
タブレット6の個数が増加すると、ほぼそれに比例して
薬剤蒸散量が増加することが分かる。従って、このよう
な電磁加熱板3を備えることにより、薬剤加熱蒸散装置
1は様々な大きさの部屋での害虫駆除に対応することが
できる。
【0026】なお、図1では9個のタブレット6…が載
置可能なように図示されているが、これに限定されるも
のではなく、複数であれば何個載置されるようになって
いてもよい。また、電磁加熱板3の形状は、上方から見
て正方形、長方形、三角形、あるいは丸形など、実用に
耐え得るものであれば何でもよい。前述の器体2の形状
も電磁加熱板3の形状に準じて適宜変更可能である。ま
た、タブレット毎に載置箇所を仕切る仕切りが有っても
よい。さらに、火災などの事故防止のため、電磁加熱板
3が設定温度を越えて非常に高い温度にまで発熱した場
合に、これを検知して自動的に電源を遮断する機構を備
えることもできる。
【0027】さらに、タブレット6…を加熱する機構と
して、電磁加熱板3の代わりに、器体2内に熱源として
ニクロム線などを使用したヒータを設置し、その上方
に、タブレット6…が載置される鉄板や金属網などを配
置したものを用いてもよい。
【0028】ファン4は、器体2の上面端部に立設され
た支持板7に取り付けられている。
【0029】該ファン4によって、タブレット6…から
蒸散される薬剤をその送風方向へ飛散させるようになっ
ており、これにより、薬剤が上昇気流によって天井に付
着してトラップされるのを防止する。気流の方向を変化
させるだけでよいので、ファン4の径は電磁加熱板3上
の空間全てに送風できる大きさであればよい。
【0030】また、器体2と支持板7との接続箇所であ
る支持板7両端の最下部には、器体2に対する支持板7
の上下方向の角度を調節する角度調節部8・8が設けら
れており、ファン4の向きを上下方向に調節可能となっ
ている。さらに、ファン4自身も左右に角度を変えるこ
とができるようになっているため、ファン4の向きはか
なりの自由度を持ったものとなっており、蒸散される薬
剤を容易に所望の方向に飛散させることができる。
【0031】上述のファン4は、その向きを手動で設定
するものでも自動で変化させるものでもよい。特に、薬
剤加熱蒸散装置1の稼働中、絶えず自動でファン4の向
きを変えられるようにすれば、蒸散される薬剤を部屋中
くまなく拡散させたい場合に好都合である。
【0032】タイマー5は、薬剤加熱蒸散装置1の稼働
および停止を自動で行わせるために取り付けられてい
る。一般に、飲食店などの店舗での害虫駆除は、夜間も
しくは休業中に行われることが多いため、平日の昼間に
稼働時刻を設定できるタイマー5は有用である。このタ
イマー5は、例えば、予約しておいた時刻に自動的に薬
剤加熱蒸散装置1を始動させた後、30分程度稼働する
と電源をOFFして薬剤加熱蒸散装置1を停止させるよ
うプログラムすることが可能であり、このようなプログ
ラムを一週間分を1サイクルとして設定することができ
るようになっている。
【0033】一方、薬剤加熱蒸散装置1に使用されるタ
ブレット6…は、耐熱性樹脂、素焼き、あるいはパルプ
などからなる下地の表面に、薬剤を塗布あるいは滴下し
たものである。薬剤としては、殺虫成分とIGR(Inse
ct Growth Regulator ;昆虫成長制御剤)とのいずれか
一方、または両者を混合したものを使用することができ
る。
【0034】ここで殺虫成分は、加熱蒸散することがで
きる化合物であればよいので特に限定されるものではな
く、例えば、ピレスロイド系、有機燐系、カーバメイト
系、あるいは有機塩素系などの各種殺虫剤が使用可能で
ある。また、IGRも特に限定されるものではなく、ピ
リプロキシフェン(Pyriproxyfen)やハイドロプレン
(Hydroprene)などが使用可能である。特に、ピリプロ
キシフェンは図3に示す構造式で表され、揮散性が低
く、害虫に付着した後も長時間に渡って効力を維持する
ので効果的である。
【0035】上記の構成の薬剤加熱蒸散装置1では、電
磁加熱板3によってタブレット6…を加熱する際、熱が
外部の空間に逃げやすく、タブレット6…を効率よく加
熱するにはまだ改善の余地がある。特に、電磁加熱板3
上では周縁部に向かうほど熱が逃げやすく、温度が低く
なってしまうため、タブレット6…を電磁加熱板3上で
均一に加熱することが容易でない。そこで、本実施の形
態においては、電磁加熱板3上に、図4(a)(b)に
示すような保熱用治具9を載置することによりタブレッ
ト6…の加熱方法を改善した。
【0036】保熱用治具9は、側壁9a…と、4つのス
ライダー9b1 ・9b2 ・9b3 ・9b4 と、枠9c…
とから構成される。この保熱用治具9は、側壁9a…に
よって熱を逃げにくくするだけでなく、保熱用治具9の
底面において、スライダー9b1 ・9b2 ・9b3 ・9
4 によって、載置されたタブレット6…の上方に位置
する部分のみを開く一方、非載置部分に蓋をすることに
より、タブレット6…に有効に熱を伝達させるものであ
る。
【0037】側壁9a…は、電磁加熱板3の上面の周囲
を囲むように設けられた4つの立設板からなり、電磁加
熱板3から伝わる熱が内側の空間に充分保持されるよ
う、またファン4からの送風が電磁加熱板3に当たらな
いような高さを有している。
【0038】スライダー9b1 ・9b2 ・9b3 ・9b
4 は卍巴に配置されており、それぞれの長手方向に沿う
両側端部が枠9c…に設けられた図示しない溝によって
支持されており、この溝に沿って図4(a)(b)中の
矢印の方向に押し込んだり引き出したりすることができ
る。また、押し込みや引き出しが容易に行なえるようス
ライダー9b1 ・9b2 ・9b3 ・9b4 の一端にはつ
まみが設けられている。なお、図示していないが、スラ
イダー9b1 ・9b2 ・9b3 ・9b4 を最大限引き出
す際に、それらが抜けてしまわないよう終端が側壁9a
…に引っ掛かる構造にしてもよい。
【0039】そして、スライダー9b1 ・9b2 ・9b
3 ・9b4 のうち、側壁9a…内に押し込まれた部分は
保熱用治具9の底面を構成する。すなわち、スライダー
9b1 を押し込むことで、領域Aもしくは領域A・Dを
塞ぐことができ、塞がれた部分が保熱用治具9の底面と
なる。同様に、スライダー9b2 を押し込むことによっ
て領域Gもしくは領域G・Hが、スライダー9b3 を押
し込むことによって領域Iもしくは領域I・Fが、スラ
イダー9b4 を押し込むことによって領域Cもしくは領
域C・Bがそれぞれ保熱用治具9の底面となる。
【0040】図4(b)の場合、領域B・D・E・F・
Hの真下に位置する電磁加熱板3上に5個のタブレット
6…を置くものとすると、スライダー9b1 によって領
域Aを、スライダー9b2 によって領域Gを、スライダ
ー9b3 によって領域Iを、スライダー9b4 によって
領域Cをそれぞれ塞ぎ、領域B・D・E・F・Hを開
く。このとき、領域A・C・G・Iが保熱用治具9の底
面となる。
【0041】また、例えば、領域B・E・Hの真下に位
置する電磁加熱板3上に3個のタブレット6…を置くと
きには、上述の例の状態からスライダー9b1 ・9b3
を側壁9a…の内側に押し込んでさらに領域D・Fをそ
れぞれによって塞ぎ、領域B・E・Hのみを開く。この
ように、タブレット6…が載置される領域のみを開くこ
とで、電磁加熱板3からの熱を開口部に集中させること
ができるため、タブレット6…を有効に加熱することが
できる。
【0042】なお、スライダー9b1 ・9b2 ・9b3
・9b4 をそれぞれ側壁9a…の内側に最大限押し込ん
だ状態においても中央の領域Eのみは開いたままであ
る。これは、薬剤加熱蒸散装置1を稼働させるときはタ
ブレット6を少なくとも1個使用し、加熱効率が最もよ
い領域Eの真下には必ずタブレット6を載置するからで
ある。
【0043】上述の保熱用治具9を用いることにより、
タブレット6…の均一な加熱を可能にすると共に、加熱
効率を向上させることができる。また、上述の保熱用治
具9の構成は一例であって、熱を保持し、タブレット6
…に熱を有効に伝達することのできるものであればどの
ような構成でもよい。電磁加熱板3の形状、あるいは載
置可能なタブレット6…の個数によって、保熱用治具9
の形状が適宜変更されることも勿論である。
【0044】以上に述べた薬剤加熱蒸散装置1は、飲食
店などの店舗におけるゴキブリを始めとする害虫の駆除
を目的としたものであるが、これに限るものではなく、
薬剤を変更することで植物栽培用ハウスあるいは温室な
どで農業害虫駆除用に、また、動物飼育小屋での害虫駆
除用に使用することもできる。また、薬剤として殺菌剤
を使えば、殺菌消毒用装置としても利用可能である。
【0045】
【発明の効果】請求項1に係る発明の薬剤加熱蒸散装置
は、以上のように、薬剤を保有するタブレットを加熱し
て上記薬剤を蒸散させる薬剤加熱蒸散装置において、複
数の上記タブレットが配置可能であると共に、これらタ
ブレットを同時に加熱することが可能なタブレット加熱
部を備える構成である。
【0046】それゆえ、タブレット加熱部に配置して加
熱するタブレットの個数を部屋の容積に応じて増減させ
ることにより、蒸散される薬剤の総量を部屋の容積に適
したものとすることができる。
【0047】この結果、部屋の容積に応じて蒸散される
薬剤の総量を調節することのできる薬剤加熱蒸散装置を
提供することができるという効果を奏する。
【0048】請求項2に係る発明の薬剤加熱蒸散装置
は、以上のように、請求項1に記載の薬剤加熱蒸散装置
において、上記薬剤の蒸散成分を所望の方向に導く、送
風方向が可変のファンを備える構成である。
【0049】それゆえ、薬剤を蒸散させる際にファンの
向きを選択して、蒸散成分を所望の方向に飛散させるこ
とができる。
【0050】この結果、薬剤の蒸散成分が、自然対流に
よって部屋の天井に付着するなどして充分に拡散しない
という不都合が解消され、部屋の中の所望の位置に蒸散
成分を到達させることができるという効果を奏する。
【0051】請求項3に係る発明の薬剤加熱蒸散装置
は、以上のように、請求項1または2に記載の薬剤加熱
蒸散装置において、上記タブレット加熱部上に載置さ
れ、上記タブレット加熱部の周囲を囲む立設板からなる
側壁と、上記タブレット加熱部における上記タブレット
が載置される複数箇所の少なくとも1つに対してその上
方を任意に開閉可能とする底面とを有する保熱用治具を
備える構成である。
【0052】それゆえ、タブレットの薬剤を加熱蒸散す
るためにタブレット加熱部から伝達される熱が、該側壁
に囲まれる空間内に保持されやすくなると共に有効にタ
ブレットに伝達される。
【0053】この結果、タブレットを効率的に加熱する
ことのできる薬剤加熱蒸散装置を提供することができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における薬剤加熱蒸散装
置の構成を示す説明図である。
【図2】図1の薬剤加熱蒸散装置においてタブレットの
個数を変化させたときの加熱時間と薬剤蒸散量との関係
を示すグラフである。
【図3】図1の薬剤加熱蒸散装置のタブレットに塗布さ
れる薬剤として用いられるピリプロキシフェンの構造式
を示す説明図である。
【図4】図1の薬剤加熱蒸散装置に用いられる保熱用治
具の構造を示すものであって、(a)は斜視図、(b)
は平面図である。
【図5】従来の薬剤加熱蒸散装置の構成を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 薬剤加熱蒸散装置 3 電磁加熱板(タブレット加熱部) 4 ファン 6 タブレット 9 保熱用治具 9a 側壁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薬剤を保有するタブレットを加熱して上記
    薬剤を蒸散させる薬剤加熱蒸散装置において、 複数の上記タブレットが配置可能であると共に、これら
    タブレットを同時に加熱することが可能なタブレット加
    熱部を備えることを特徴とする薬剤加熱蒸散装置。
  2. 【請求項2】上記薬剤の蒸散成分を所望の方向に導く、
    送風方向が可変のファンを備えることを特徴とする請求
    項1に記載の薬剤加熱蒸散装置。
  3. 【請求項3】上記タブレット加熱部上に載置され、上記
    タブレット加熱部の周囲を囲む立設板からなる側壁と、
    上記タブレット加熱部における上記タブレットが載置さ
    れる複数箇所の少なくとも1つに対してその上方を任意
    に開閉可能とする底面とを有する保熱用治具を備えるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の薬剤加熱蒸散
    装置。
JP32328297A 1997-11-25 1997-11-25 薬剤加熱蒸散装置 Pending JPH11155460A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001288012A (ja) * 2000-04-06 2001-10-16 Fumakilla Ltd 害虫駆除方法
JP2003534817A (ja) * 2000-06-08 2003-11-25 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 虫を防除するための方法及び個人用防虫装置
JP2010531843A (ja) * 2007-06-29 2010-09-30 ツォベーレ ホールディング ソシエタ ペル アチオニ 揮発性物質の蒸発のためのタブレット及び装置
KR20210019263A (ko) * 2019-08-12 2021-02-22 이준식 공간 살균 탈취 장치

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