JPH11155425A - 釣 竿 - Google Patents

釣 竿

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JPH11155425A
JPH11155425A JP32605897A JP32605897A JPH11155425A JP H11155425 A JPH11155425 A JP H11155425A JP 32605897 A JP32605897 A JP 32605897A JP 32605897 A JP32605897 A JP 32605897A JP H11155425 A JPH11155425 A JP H11155425A
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rod tube
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Takashi Inoue
臣士 井上
Isao Ota
勲 大田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大きく屈曲しやすく(たわみやすく)、強度が
安定向上し、素材曲りが生じにくい竿管を有する釣竿を
提供すること。 【解決手段】本発明の釣竿は、強化繊維に合成樹脂を含
浸したプリプレグを巻回形成した竿管を備えており、こ
の竿管は、その先端部のプリプレグ10,12の巻回数
より、後端部での巻回数を3以上多くする補助プリプレ
グ15,25を備え、この補助プリプレグの肉厚を0.
05mm以下の肉厚にすると共に、補助プリプレグ15,
25の先端部を、1巻回毎に軸長方向に位置をずらして
構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣竿に係わり、特
に、強化繊維に合成樹脂を含浸して成るプリプレグを巻
回することによって形成される積層構造の竿管を有する
釣竿に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、釣竿の竿管は、芯金に対して各
種プリプレグを重合するように巻回し、その上にセロハ
ンテープを巻回して安定させた後、これを加熱炉に導入
して合成樹脂を熱硬化させ、その後、冷却して、脱芯、
セロハンテープの剥離、研磨、塗装等の工程を経て作成
される。
【0003】このようにして作成される竿管は、プリプ
レグを構成する強化繊維の種類や引揃方向、プリプレグ
の厚さや巻回態様、樹脂含浸量等によって、その特性が
変化する。したがって、釣糸を竿管内に通して使用する
中通し竿では、穂先竿管の内径を大きく確保して釣糸と
竿管との間の摺動抵抗を少なくしつつ竿管の調子を軟ら
かく維持するために、例えば特開平9−65800号に
開示されているような竿管が知られている。
【0004】この竿管は、引張弾性率(以下、弾性率と
する)の低い炭素繊維を強化繊維とした本体プリプレグ
を巻回すると共に、元側に、この本体プリプレグよりも
短い三角形状のプリプレグ巻回して構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】竿管を形成するにあた
り、上記のように低弾性の繊維強化プリプレグを用いる
ことで調子を柔らかく、屈曲しやすい竿管にすることが
できるが、以下のような欠点がある。
【0006】前記低弾性率の炭素繊維は、高弾性率の炭
素繊維と比較して線膨脹係数が大きいため、形成時に素
材曲りが発生しやすく、また、強度も低い傾向にあるた
め破損しやすい。特に、元側に、弾性率が異なり、しか
も三角形状のプリプレグを巻回すると、一層素材曲りが
大きくなり、実用に耐えなかったり、曲りの修正が必要
になる等の欠点がある。本発明は、大きく屈曲しやすく
(たわみやすく)、強度が安定向上し、素材曲りが生じ
にくい竿管を有する釣竿を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の釣竿は、強化繊維に合成樹脂を含浸したプ
リプレグを巻回形成した竿管であって、この竿管の先端
部のプリプレグの巻回数より、後端部での巻回数を3以
上多くする補助プリプレグを備え、この補助プリプレグ
の肉厚を0.05mm以下の肉厚にすると共に、補助プリ
プレグの先端部を、1巻回毎に軸長方向に位置をずらし
て構成される竿管を有することを特徴とする。
【0008】また、本発明の釣竿は、強化繊維に合成樹
脂を含浸したプリプレグを巻回形成した竿管であって、
この竿管の先端部から後端部まで巻回する本体プリプレ
グの最大幅部分の巻回数よりも、竿管の先端部を除く元
側に巻回する補助プリプレグの巻回数を多くすると共
に、前記補助プリプレグを複数枚に分け、かつ複数に分
けられた各補助プリプレグを前記本体プリプレグの最大
幅より小さくすると共に、その先端が軸長方向にずれる
ように巻回して構成される竿管を有することを特徴とす
る。
【0009】また、本発明の釣竿は、強化繊維に合成樹
脂を含浸したプリプレグを巻回形成した竿管であって、
この竿管の先端部から後端部まで巻回される本体プリプ
レグと、先端部を除く元側に巻回される補助プリプレグ
とを備えており、前記補助プリプレグの巻回数を3以上
または本体プリプレグの巻回数より多くすると共に、前
記補助プリプレグの先端を軸長方向に対して直交状に巻
回し、かつ先端位置を、所定巻回量毎に軸長方向にずら
せて巻回した竿管を有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について説明する。図1乃至図3は本発明の
一実施の形態を示しており、図1は釣竿に用いられる竿
管を形成するプリプレグの配置構成例を、図2はプリプ
レグの巻回態様の一例を、そして、図3は形成された竿
管の一部断面をそれぞれ示す。
【0011】竿管1は、強化繊維に合成樹脂を含浸した
複数種類のプリプレグを芯金3に重合するように巻装
し、これを加熱炉に導入して合成樹脂を熱硬化させ、そ
の後、冷却、脱芯等の工程を経て作成される。この場
合、各プリプレグは、強化繊維として弾性率が0.1to
nf/mm 2 〜90tonf/mm 2 のカーボン、ボロン、ガラ
ス、有機繊維などが使用され、含浸される合成樹脂とし
て例えばエポキシ樹脂等が使用される。
【0012】図1に示すように、竿管を中通し竿として
用いる場合、芯金3に対して、釣糸案内部を形成するた
めの処理が施される。まず、芯金3に対して、所定幅を
有するテープ5を螺旋状に巻回し、芯金3に凹凸部を形
成する。次に、凹部となった部分に極薄テープ6を巻回
し、その極薄テープの上からガイド部材7(例えば、金
属や合成樹脂、あるいは有機繊維、セラミックス、カー
ボン束等に合成樹脂を含浸させたもの)を巻回し、その
上から、各種プリプレグを巻回する。そして、脱芯した
後、テープ5及び極薄テープ6を取り除くことによっ
て、図3に示すように竿管の内周面に、上記ガイド部材
7によって螺旋状の釣糸案内部7aが1mm〜40mmピッ
チで形成される。
【0013】上記のように極薄テープ6を介在させるこ
とにより、釣糸案内部7aは円弧状に形成され、釣糸の
傷付きを防止することができる。また、図に示す構成で
は、釣糸案内部7aを、竿管の肉厚より小さい高さの突
起に形成しているが、逆に竿管肉厚より高くすることに
より、釣糸が竿管の内面に当たることを防止できる。な
お、中通し竿の竿管を作成する場合、釣糸案内部の形成
は、種々の手段を用いることができ、上記したような手
段に限定されることはない。
【0014】竿管1は、竿管全長を規定する本体プリプ
レグ(本体層)と、先端部を除いて竿管の元部側を補強
する補助プリプレグ(補強層)を巻回することによって
構成される。前記本体プリプレグは、強化繊維を軸長方
向に引揃え、先端側と基端側でそれぞれ2プライされる
ように裁断された第1プリプレグ10と、強化繊維を軸
長方向に引揃えたプリプレグ12aに、強化繊維を周方
向に引揃えたプリプレグ12bを裏打ちして構成され、
先端側と基端側でそれぞれ3プライされるように裁断さ
れた第2プリプレグ12とを備えている。また、前記補
助プリプレグは、本体プリプレグ10,12の内側に配
され、強化繊維を軸長方向に引揃えた段付きの2枚の補
助プリプレグ15,25を備えている。
【0015】この実施の形態の各補助プリプレグ15お
よび25は、それぞれ1プライずつ巻回される3つの巻
回部17,18,19および27,28,29を有して
おり、各巻回部17〜19,27〜29は、その軸長方
向の長さが異なるように裁断されている。すなわち、図
に示すように、各補助プリプレグ15,25は、その先
端部17a,18a,19aおよび27a,28a,2
9aが1巻回毎に軸長方向に位置がずれるように裁断さ
れている。したがって、形成される竿管は、その中間部
から端部に向かって段階的に、補助プリプレグ15,2
5によって補強層の肉厚が大きくなる。
【0016】上記したプリプレグの配置構成例におい
て、図2に示すように、最初、芯金3に対して補助プリ
プレグ15,25が巻回される。そして、第1プリプレ
グ10を第2プリプレグ12の内側に重合し、これを補
助プリプレグ15,25の上から巻回する。この場合、
第2プリプレグ12が1プライされた後、重合された第
1プリプレグ10および第2プリプレグ12が2プライ
される。したがって、本体プリプレグによって構成され
る本体層は、その内層側が周方向強化繊維層となる。な
お、補助プリプレグ15,25と本体プリプレグ10,
12を重ねて巻回したり、第1プリプレグ10を巻回し
た後で、第2プリプレグ12を巻回しても良い。
【0017】また、第2プリプレグ12の基端側外周に
は、継合部形成用プリプレグ35が巻回される。このプ
リプレグ35は、強化繊維が軸長方向に引揃えられたプ
リプレグ35aに織布35bを裏打ちして構成されてお
り、前後の竿管の継ぎ合わせ部分(厚肉部)を構成す
る。なお、継ぎ合わせ用のプリプレグ35は、例えば第
2プリプレグ12に一部重ねて一度に巻回しても良い。
【0018】上記した構成の補助プリプレグ15,25
を用いることで、竿管の後端部は、その先端部よりも6
巻回多くなり、その中間部において、後端に行くにした
がって段階的に肉厚が徐々に厚くなって行く。このよう
な構成により、形成される竿管は、先部の剛性を小さく
してたわみやすくすることができ、しかも先部から元部
へのたわみバランスの向上が図れる。また、先部から元
部に向けて徐々に肉厚が厚くなるため、強度のばらつき
が防止され、強度向上が図れる。
【0019】上記構成において、各補助プリプレグ1
5,25の肉厚は、後端部に向かって徐々に肉厚を厚く
できるような肉厚に構成するのが良い。具体的には、
0.05mm以下、好ましくは0.03mm以下にするのが
良い。このような肉厚のプリプレグを多数巻回して徐々
に肉厚を厚くすることにより、肉厚の急な変化や強化繊
維の動きを低減でき、素材曲りの発生を効果的に防止で
きる。
【0020】なお、上記したような効果は、補助プリプ
レグを用い、これを後端部に向けて段階的に巻回数を多
くするように構成すれば良いが、ある程度の段階が得ら
れるように、補助プリプレグは、竿管の後端部での巻回
数が先端部よりも3以上もしくは本体プリプレグの巻回
数より多くなるように形成することが好ましい。
【0021】補助プリプレグの巻回部は、上記したよう
に、1巻回毎に軸長方向に位置がずれるように構成して
も良いし、複数の巻回数毎に軸長方向に位置がずれるよ
うに構成しても良い。この場合、各巻回部は、本体プリ
プレグ10,12の巻回数(最大幅)よりも少なくする
のが好ましい。このように、補助プリプレグの巻回数を
多くすると共に、各巻回部の巻回数(幅)を少なくする
ことで、強化繊維が竿管の軸芯に対して傾斜したり、巻
回時に偏位したりすることが低減でき、素材曲りの発生
を防止することができる。また、元側の肉厚を徐々に厚
くでき、強度のばらつきを防止して強度の向上が図れ、
さらに、先部から元部へのたわみバランスが向上し、調
子の優れた竿管が得られる。
【0022】なお、上記したような巻回部を有する補助
プリプレグは、図に示すように、1枚以上の階段状のシ
ートによって構成しても良いし、例えば、各巻回部毎に
複数のシートに分割し、これらを単独で巻回したり、隣
接する巻回部同士を重合配設して巻回しても良い。補助
プリプレグを階段状のシートとすることで、巻回の作業
が容易になると共に、素材曲りの発生をより効果的に抑
制することができる。また、上記したような補助プリプ
レグ15,25を配設する位置は、本体プリプレグ1
0,12の外層側に配設したり、本体プリプレグ10,
12の層間に配設することもできるが、図に示すよう
に、本体プリプレグの内層側に配設することで効果的に
素材曲りの防止を図ることができる。
【0023】また、上記補助プリプレグ15,25は、
各巻回部の先端部17a〜19aおよび27a〜29a
が、軸長方向に対して直交状に巻回されることが好まし
い。このように各巻回部の先端を軸長方向に対して直交
状とし、軸長方向に徐々にずらせて巻回することで、肉
厚変化による素材曲りの要因を抑えて確実に曲り防止す
ることができる。なお、この場合、各巻回部の先端部1
7a〜19aおよび27a〜29aは、軸長方向で等間
隔にすることが好ましい。
【0024】竿管1は、上記したような構成のプリプレ
グを芯金3に対して巻回し、加熱、脱芯、研磨、塗装等
の工程を経て作成される。この場合、芯金3は、竿管1
の内側形状が、ストレートまたは1.5/1000以下
のテーパ形状となるような外周形状であることが好まし
い。竿管1の内側形状を上記したような形状とすること
で、調子と強度のバランスが図れると共に、元側の細身
化が可能となる。また、竿管の元部に次の竿管を継合す
る場合は、その前後の竿管の剛性差を小さくしやすくで
き、たわみバランスを向上することができる。さらに、
相対的に竿管の先部を太くでき、特に中通し竿に用いた
場合、竿管内側中空部を先端部まで大きくでき、釣糸を
円滑に案内できる。
【0025】上記した構成において、本体プリプレグ
(第1プリプレグ10、第2プリプレグ12)および補
助プリプレグ15,25は、以下のように構成すること
が好ましい。
【0026】第1プリプレグ10の強化繊維には、低弾
性のもの、具体的には、弾性率が20tonf/mm 2 未満、
好ましくは10tonf/mm 2 以下、より好ましくは0.1
tonf/mm 2 〜5tonf/mm 2 のものが用いられ、第2プリ
プレグ12および補助プリプレグ15,25の強化繊維
には、第1プリプレグ10の強化繊維の弾性率よりも高
弾性のもの、具体的には弾性率が15tonf/mm 2 以上、
好ましくは20tonf/mm 2 〜30tonf/mm 2 程度のもの
が用いられる。このように、低弾性の強化繊維によるプ
リプレグを用いることにより、屈曲量の大きいたわみ性
の優れた軟調子の竿管にすることができ、かつ、これよ
りも高弾性の強化繊維によるプリプレグを用いることに
より、軟調子の特性を得たまま、その強度の向上および
塑性変形の防止を図ることが可能となる。したがって、
中通しの釣竿に用いる場合、竿管内径を適度に大きくし
て釣糸をスムーズに案内することができ、なおかつ、強
度低下や塑性変形が無い状態で大きいたわみ特性が得ら
れる。
【0027】この場合、第1プリプレグ(低弾性強化繊
維プリプレグ)10による肉厚は、たわみ特性が充分発
揮できるように、第2プリプレグ(高弾性強化繊維プリ
プレグ)12の肉厚の25%以上、好ましくは40%、
より好ましくは50%以上とするのが良い。ただし、低
弾性強化繊維プリプレグ10の肉厚を、厚くし過ぎる
と、強度低下や塑性変形の問題が生じてくるため、85
%以下に設定するのが良い。なお、このような肉厚の関
係は、竿管の少なくとも一部の領域で満足されていれば
良い。図に示す構成では、第1プリプレグ10の肉厚
は、0.03mm、第2プリプレグ12の肉厚は0.02
mmに設定されており、先端側において第1プリプレグ1
0と第2プリプレグ12の肉厚は等しく設定されてい
る。
【0028】図4は、図1に示すプリプレグによって形
成された竿管の縦断面図であり、(a)は先端側、
(b)は基端側を示している。この断面図から明らかな
ように、先端側では、第1プリプレグ10と第2プリプ
レグ12の肉厚が略等しく、大きいたわみ特性が得られ
るのに対し、基端側では、高弾性の強化繊維によって構
成される補助プリプレグ15,25が巻装されることに
より、低弾性強化繊維プリプレグ10による肉厚が少な
くなるため、たわみ量は先端側よりも少なくなる。ただ
し、いずれの側においても、低弾性の強化繊維によるプ
リプレグを、高弾性の強化繊維によるプリプレグによっ
て補強しているため、竿管として好ましいたわみ特性を
得た状態で、強度の低下、塑性変形が防止される。
【0029】図1に示したプリプレグの配置は一例を示
したに過ぎず、各プリプレグを巻回するに際しては、異
なる順序で巻回しても良い。また、各プリプレグの巻回
に際しては、各プリプレグ同士を任意に予め張り付けて
おき、これを一体的に芯金3に巻回しても良い。なお、
竿管を構成する各種プリプレグは、様々な構成のものを
用いることが可能であり、図に示すような構成に限定さ
れることはない。
【0030】次に、図5(a)および(b)に示す竿管
の横断面構造を参照して、竿管の先端側の構成をより詳
しく、さらには別の態様について説明する。なお、これ
らの図において、(a)は、図4(a)に示した構造に
対応する図、(b)は、別の積層構造の一例を示した図
である。各図において、符号10は、低弾性強化繊維を
軸長方向に引揃えたプリプレグで構成される低弾性繊維
層、符号12は、高弾性強化繊維のプリプレグで構成さ
れる高弾性繊維層を示しており、この高弾性繊維層12
は、軸長方向に強化繊維を引揃えた高弾性繊維層12
a、周方向に強化繊維を引揃えた高弾性繊維層12bよ
って構成されている。また、これ以外にも、例えば、図
(b)に示すように、高弾性繊維層12a上に軸長方向
に強化繊維を引揃えた高弾性繊維層12cを配設しても
良い。
【0031】図に示すように、低弾性繊維層10および
高弾性繊維層12a(12c)は、共に強化繊維が軸長
方向に引き揃えられている。そして、このような強化繊
維が軸長方向に引き揃えられた低弾性繊維層10および
高弾性繊維層12a(12c)を、図に示すように、同
一の層P内となるよう並び沿わせることによって、効率
良く相互保管的な補強効果が得られ、強度の向上が図れ
る。
【0032】低弾性繊維層10の強化繊維の径を10μ
以上とし、高弾性繊維層12(12c)の強化繊維の径
よりも大きくすることが好ましい。低弾性繊維層10の
強化繊維の径を10μ以上とすることにより、低弾性の
強化繊維であっても座屈強度を大きくすることができ、
強度の向上が図れる。
【0033】低弾性繊維層10の強化繊維は、耐炎化材
料又は半炭化有機繊維材料とすることが好ましい。この
ような材料を用いることにより、破断伸度が大きくな
り、大きいたわみが可能になると共に、たわみ時の座屈
破壊を防止して調子と強度に優れた竿管となる。
【0034】低弾性繊維層10を構成するプリプレグの
合成樹脂含浸量を、高弾性繊維層12(12c)を構成
するプリプレグの合成樹脂含浸量よりも多くするのが好
ましい。このようなプリプレグを用いることで、一層軟
らかな調子または内径の大きい竿管にすることができ、
調子と強度バランスに優れた竿管が得られる。
【0035】強化繊維が軸長方向に引き揃えられた低弾
性繊維層10および高弾性繊維層12の軸長方向に引き
揃えられた高弾性繊維層12a(12c)を、強化繊維
を周方向に引き揃えた高弾性繊維層12b間に配するこ
とが好ましい。このような配設状態とすることで、軸長
方向の繊維層10,12a(12c)が周方向繊維層間
に包み込まれるように一体形成されるため、一層の強度
向上が図れる。
【0036】周方向に強化繊維を引揃えた高弾性繊維層
12bおよび軸長方向に強化繊維を引揃えた高弾性繊維
層12aを薄くし、これを重合して極薄層を形成する。
この場合、極薄層の厚さは0.04mm〜0.004mm、
好ましくは0.03mm以下、より好ましくは0.03mm
以下とする。そして、このように重合した極薄層12
a,12bを、軸長方向繊維を主体とした繊維層(本体
繊維層)の外層側及び/又は内層側に配設する。このよ
うな構成にすることにより、本体層の特性を生かした軽
量・高強度の竿管が得られ、また、薄肉化が可能とな
り、大径のわりに屈曲しやすいたわみ性の優れた竿管に
することができる。さらに、中通し竿に用いると、竿管
内径を適度に大きくすることができ、釣糸をスムーズに
案内することができる。なお、この場合、図(a)に示
すように、本体繊維層を、その強化繊維の弾性率を20
tonf/mm 2 未満の低弾性繊維層10とすることで、一層
屈曲量の大きい、たわみ性の優れた軟調子部を有する竿
管にすることが可能となる。
【0037】上述した構成において、各プリプレグに用
いられる強化繊維の具体的な弾性率および線膨脹係数
や、プリプレグの肉厚、巻回数、樹脂含浸量、使用材量
等については、その竿管が用いられる部位(先端側、基
端側等)や、釣竿の要求特性等に応じて種々変形され
る。
【0038】以下、上記した実施の形態において、竿管
を構成している低弾性強化繊維によるプリプレグ10
(低弾性繊維層)、高弾性強化繊維によるプリプレグ1
2(高低弾性繊維層)および補助プリプレグ15,25
(補強層)の諸条件を項目別に列挙する。 (1)線膨張係数 低弾性繊維層の強化繊維の線膨張係数を、高弾性繊維層
の強化繊維のそれ以上に設定する。具体的には、高弾性
繊維層の強化繊維の線膨張係数が1×10-6/℃以下に
設定し、低弾性繊維層の強化繊維の線膨張係数を2×1
-6/℃以上(または10×10-6/℃〜100×10
-6/℃の範囲、または10×10-6/℃〜50×10-6
/℃の範囲)に設定する。また、補強層の強化繊維の線
膨張係数は、1×10-6/℃以下、好ましくは高弾性繊
維層の強化繊維よりも小さく設定する。この場合、補助
プリプレグ15,25の各強化繊維の線膨張係数は同一
(または略同一)に設定するのが良い。
【0039】このように、高弾性繊維層12の内側に線
膨張係数が大きい低弾性繊維層10を配設すれば、線膨
張係数による影響を緩和でき、素材曲りを効果的に防止
できる。また、補助プリプレグ15,25の各強化繊維
の線膨張係数を、高弾性繊維層のそれよりも小さく設定
することにより、軸長方向等で線膨張係数による影響を
さらに低減でき、竿管の元部での素材曲りを効果的に防
止できる。なお、補助プリプレグ15,25の線膨張係
数を、高弾性繊維層のそれよりも小さく設定しない場合
には、図4(b)に示したように補助プリプレグ15,
25を高弾性繊維層12の内側に設けるようにすれば、
竿管の元部での素材曲りを効果的に防止できる。また、
2枚の補助プリプレグ15,25の各強化繊維の線膨張
係数を同一(または略同一)に設定することによって、
素材曲りを一層防止できる。 (2)弾性率 高弾性繊維層12の強化繊維の弾性率を、20tonf/mm
2 以上、好ましくは30tonf/ mm2 以上に設定し、低弾
性繊維層の強化繊維の弾性率を20tonf/mm 2未満、好
ましくは10tonf/mm 2 以下、さらに好ましくは0.3
tonf/mm 2 〜1.9tonf/ mm 2 の範囲に設定する。ま
た、補助プリプレグ15,25の強化繊維の弾性率は、
低弾性繊維層の強化繊維のそれよりも高く設定し、好ま
しくは、高弾性繊維層の強化繊維のそれよりも高く、具
体的には24tonf/mm 2 以上に設定することが好まし
い。
【0040】高弾性繊維層と低弾性繊維層の強化繊維の
弾性率をこのように設定すれば、竿管の剛性をバランス
良く調整することが可能となり、竿管のたわみ性も向上
できる。また、竿管の元部に巻装される補助プリプレグ
15,25の強化繊維の弾性率をこのように設定すれ
ば、竿管の先部と元部の強度バランスおよび調子バラン
スを向上できる。 (3)樹脂含浸量(RC) 低弾性繊維層10を形成するプリプレグの樹脂含浸量
は、高弾性繊維層12を形成するプリプレグのそれ以上
に設定されている。具体的には、低弾性繊維層のプリプ
レグの樹脂含浸量は40wt%〜80wt%に設定する
のが好ましく(この値以下でも良い)、また、高弾性繊
維層のプリプレグの樹脂含浸量は25wt%〜60wt
%に設定するのが好ましい。また、補助プリプレグ1
5,25の樹脂含浸量は、低弾性繊維層のプリプレグの
それ以下に設定し、好ましくは、低弾性繊維層および高
弾性繊維層のプリプレグのそれよりも少なく、例えば1
5wt%〜35wt%に設定するのが好ましい。
【0041】低弾性繊維層を形成するプリプレグの樹脂
含浸量をこのように大きく設定すれば、軸長方向のプリ
プレグの曲げ弾性率(竿管の曲げ剛性)を小さくでき、
屈曲し易く且つ大きくたわんでも破損しにくい竿管を形
成することができる。また、補助プリプレグ15,25
の樹脂含浸量をこのように小さく設定すれば、軽量且つ
比剛性の高い竿管を形成できる。 (4)材料 高弾性繊維層12、低弾性繊維層10、補強層15,2
5を形成するプリプレグの強化繊維の材料は任意である
が、好ましくは、高弾性繊維層を形成するプリプレグは
カーボン繊維を用い、低弾性繊維層を形成するプリプレ
グは、カーボン繊維または耐炎化繊維やアクリル系等の
有機繊維等を用い、補強層を形成する補助プリプレグ
は、カーボン繊維を用いる。特に、各層を形成するプリ
プレグの強化繊維の全てにカーボン繊維を用いれば、線
膨張係数の差を小さくでき、素材曲りを防止できる。
【0042】また、各層を形成するプリプレグの含浸樹
脂に関しては、エポキシ系の樹脂が用いられる。 (5)強度 この強度に関しては、前記4つの諸条件によって任意に
変化されるが、全体として次の条件を満足するように設
定する。すなわち、高弾性繊維層の強化繊維の強度が最
も大きく設定し、低弾性繊維層の強化繊維として、その
破断伸度が高弾性繊維層の強化繊維のそれよりも大きい
材料を用いるのが良い。また、低弾性繊維層の座屈強度
を高めるために、低弾性繊維層の強化繊維は、その繊維
径が大きいものを用いるのが好ましい。この場合、繊維
径は8μ以上100μ以下または10μ以上100μ以
下とする。なお、補助プリプレグ15,25の強化繊維
の強度も大きいことが望ましい。
【0043】このように低弾性繊維層および高弾性繊維
層の強化繊維の強度を設定すれば、竿管の強度を高める
ことができるだけでなく、たわみ性の向上も図れる。ま
た、低弾性繊維層の強化繊維の繊維径を上記のように大
きく設定すれば、低弾性であっても座屈強度を向上でき
る。 (6)層数および層厚 a.竿管の先部では、低弾性繊維層10の割合を多く
し、竿管の元部では高弾性繊維層12および補強層1
5,25の割合を多くする。低弾性繊維層10は、竿管
全体の50〜90%の範囲が望ましいが、それより少な
くても良い。
【0044】b.竿管の中間部では、調子・強度のバラ
ンスで調整し、好ましくは低弾性繊維層10を高弾性繊
維層12に対して50〜150%の範囲に設定する。 c.竿管の元部(元端)は、低弾性繊維層10よりも高
弾性繊維層12を多くすることが好ましい。また、高弾
性繊維層12よりも補強層15,25を多くすることが
好ましい。
【0045】層数および層厚をこのように設定すれば、
あるいはa〜cを任意に組み合わせれば、竿管の先部の
たわみを大きくできるとともに、元部の剛性を高くする
ことができ、調子を向上でき、強度の向上を図ることが
できる。 (7)長さ方向の径、テーパ(芯金形状) 径は、穂先竿管や元竿管等、釣竿の位置や釣竿の種類に
よって変化し、任意に設定する。
【0046】テーパを形成するための芯金は、竿管の先
端〜基端間の平均テーパ率を、1/1000以下、さら
には0.5/1000以下にするのが好ましい。あるい
は、中通し竿の竿管の場合、竿管の全長の先部1/3の
範囲内をストレートにして先端内径を大きく確保して糸
案内性を向上したり、元部1/3の範囲内をストレート
にし、かつ肉厚を徐々に厚く形成し、外径の太径化を規
制しながら強度の向上を図るようにする。 (8)肉厚(t)/竿管直径(D) 中通し竿の竿管の場合、竿管の先部におけるt/Dを、
0.1以下の肉厚と外径の関係にし、先部内径を大き
く、糸案内性を向上できるようにする。
【0047】また、穂先竿管の場合、上記t/Dは、先
端側を0.1以下とし、元部(継合部の前部)を0.1
より大きく形成すると、大きくたわんでも強度の向上、
安定化が図れる。なお、以上の諸条件(1)〜(8)
は、全て満足されることが望ましいが、任意に選択して
適用しても良い。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、大きく屈曲しやすく
(たわみやすく)、強度が安定向上し、素材曲りが生じ
にくい竿管を有する釣竿が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の釣竿に用いられる竿管を形成するプリ
プレグの配置構成例を示す図。
【図2】図1に示すプリプレグの巻回態様を示す図。
【図3】図1に示すプリプレグの配置構成例によって形
成された竿管の一部断面を示す図。
【図4】図1に示すプリプレグによって形成された竿管
の縦断面図であり、(a)は先端側、(b)は基端側を
示す図。
【図5】(a)および(b)は、それぞれ竿管の先端側
の横断面図であり、(a)は図4(a)に示す構造に対
応する図、(b)は別の積層構造の一例を示す図。
【符号の説明】
1 竿管 3 芯金 10 第1プリプレグ(低弾性繊維層) 12 第2プリプレグ(高弾性繊維層) 12a 強化繊維を軸長方向に引揃えたプリプレグ(高
弾性繊維層) 12b 強化繊維を周長方向に引揃えたプリプレグ(高
弾性繊維層) 15,25 補助プリプレグ(補強層)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強化繊維に合成樹脂を含浸したプリプレ
    グを巻回形成した竿管であって、 この竿管の先端部のプリプレグの巻回数より、後端部で
    の巻回数を3以上多くする補助プリプレグを備え、この
    補助プリプレグの肉厚を0.05mm以下の肉厚にすると
    共に、補助プリプレグの先端部を、1巻回毎に軸長方向
    に位置をずらして構成される竿管を有することを特徴と
    する釣竿。
  2. 【請求項2】 強化繊維に合成樹脂を含浸したプリプレ
    グを巻回形成した竿管であって、 この竿管の先端部から後端部まで巻回する本体プリプレ
    グの最大幅部分の巻回数よりも、竿管の先端部を除く元
    側に巻回する補助プリプレグの巻回数を多くすると共
    に、前記補助プリプレグを複数枚に分け、かつ複数に分
    けられた各補助プリプレグを前記本体プリプレグの最大
    幅より小さくすると共に、その先端が軸長方向にずれる
    ように巻回して構成される竿管を有することを特徴とす
    る釣竿。
  3. 【請求項3】 前記補助プリプレグは、前記本体プリプ
    レグよりも内層側に巻回されることを特徴とする請求項
    2に記載の釣竿。
  4. 【請求項4】 強化繊維に合成樹脂を含浸したプリプレ
    グを巻回形成した竿管であって、この竿管の先端部から
    後端部まで巻回される本体プリプレグと、先端部を除く
    元側に巻回される補助プリプレグとを備えており、 前記補助プリプレグの巻回数を3以上または本体プリプ
    レグの巻回数より多くすると共に、前記補助プリプレグ
    の先端を軸長方向に対して直交状に巻回し、かつ先端位
    置を、所定巻回量毎に軸長方向にずらせて巻回した竿管
    を有することを特徴とする釣竿。
  5. 【請求項5】 前記補助プリプレグは、少なくとも1枚
    のシートによって構成されており、前記シートは所定巻
    回量の幅で階段状に形成されることを特徴とする請求項
    4に記載の釣竿。
  6. 【請求項6】 前記竿管の内側形状を、ストレートまた
    は1.5/1000以下のテーパ形状にしたことを特徴
    とする請求項1乃至5のいずれか1に記載の釣竿。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004001283A (ja) * 2002-05-31 2004-01-08 Daiwa Seiko Inc 管状体
CN110934115A (zh) * 2018-09-21 2020-03-31 株式会社岛野 钓竿及竿体

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