JPH11155078A - 垂直偏向波形発生器 - Google Patents

垂直偏向波形発生器

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JPH11155078A
JPH11155078A JP9321361A JP32136197A JPH11155078A JP H11155078 A JPH11155078 A JP H11155078A JP 9321361 A JP9321361 A JP 9321361A JP 32136197 A JP32136197 A JP 32136197A JP H11155078 A JPH11155078 A JP H11155078A
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JP
Japan
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vertical deflection
waveform
amplitude control
circuit
amplitude
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Application number
JP9321361A
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English (en)
Inventor
Hisao Sakurai
久夫 桜井
Hirotaka Takekoshi
弘孝 竹腰
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Details Of Television Scanning (AREA)
  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】画面表示サイズの変更時における垂直偏向周波
数の切り替え直後の過渡状態では、垂直偏向波形の振幅
を予め設定された振幅制御目標に素早く収束できるよう
にすると共に、その切り替え後の定常状態ではその振幅
制御系の安定度を高くできるようにする。 【解決手段】任意のサンプル波形を加工して垂直偏向周
波数の偏向波形を出力する波形出力回路21と、この波
形出力回路21から出力された垂直偏向波形と、予め設
定された振幅制御振幅S2との入力差に基づいてサンプ
ル波形Saを調整することにより垂直偏向波形の振幅を
一定に制御する振幅制御回路22とを備え、振幅制御信
号S2と垂直偏向波形による信号Svとの入力差が小さ
い場合には誤差増幅器23の増幅度が低く設定され、振
幅制御信号S2と垂直偏向波形による信号Svとの入力
差が大きい場合にはその増幅度が高く設定されるように
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、少なくとも表示
画面の垂直方向のサイズが自由に変更できるマルチスキ
ャン型のCRTディスプレイ装置などに適用して好適な
垂直偏向波形発生器に関する。
【0002】詳しくは、画面表示サイズの変更時におけ
る垂直偏向周波数を切り替えた直後の過渡状態では、振
幅制御目標と垂直偏向波形との差に対して振幅制御系の
増幅度を高く設定するようにして、垂直偏向波形の振幅
を予め設定された振幅制御目標に素早く収束できるよう
にすると共に、その定常状態では振幅制御系の増幅度を
低く設定するようにして振幅制御系の安定度を高くでき
るようにしたものである。
【0003】
【従来の技術】近頃、コンピユータから出力されるさま
ざまな映像信号に基づいて画像表示を行うマルチスキャ
ン型のCRTディスプレイ装置が使用される場合が多く
なってきた。このCRTディスプレイ装置はコンピユー
タディスプレイ装置の一種であり、水平・垂直同期信号
(偏向周波数を決める信号)の様々な種類に対応できる
と共に、これらの組み合わせに対応できるディスプレイ
モニタである。最も対応度の高いCRTディスプレイ装
置にあっては、いわゆるNTSC方式のテレビ画像表示
からコンピユータの高解像度な画像表示まで対応したも
のがある。
【0004】図10はこの種のマルチスキャン型のディ
スプレイ装置10の構成を示すブロック図である。この
ディスプレイ装置10には図10に示すスシステムコン
トローラ8が設けられており、更にはビデオ端子1Aが
設けられ、コンピユータなどから転送されてきた映像信
号が入力される。このビデオ端子1Aにはビデオ回路1
が接続され、システムコントローラ8の制御を受けて、
映像信号が増幅された後に、この映像信号に基づいて陰
極線管(以下CRTという)7のカソード7Aが制御さ
れる。
【0005】また、コンピユータから映像信号と共に転
送されてきた水平同期信号はH−SYNC端子2Aに入
力され、同様に、垂直同期信号はV−SYNC端子2B
に入力される。これらの端子2A・2BにはSYNC判
別&水平・垂直同期回路2が接続され、システムコント
ローラ8の制御を受けて、水平・垂直同期信号が判別さ
れた後に、これらの信号が増幅されて一定振幅に整形さ
れる。これらの信号は水平偏向及び垂直偏向を行うため
に必要なタイミングパルス信号Ph,Pvである。
【0006】このSYNC判別&水平・垂直同期回路2
の出力段には、水平偏向波形発生器3及び垂直偏向波形
発生器4が接続され、いずれもシステムコントローラ8
の制御を受けて、一方で水平同期信号から生成されたタ
イミングパルス信号Phに基づいて水平偏向波形Shが
発生されると共に、他方で垂直同期信号から生成された
タイミングパルス信号Pvに基づいて垂直偏向波形Sv
が発生される。
【0007】この水平偏向波形発生器3の出力段には、
水平偏向制御回路5が接続され、垂直偏向波形発生器4
の出力段には、垂直偏向制御回路6が接続されている。
水平偏向制御回路5では水平偏向制御波形を増幅した後
の水平偏向信号SHがCRT7の水平偏向コイル7Bに
供給される。垂直偏向制御回路6では垂直偏向波形を増
幅した後の垂直偏向信号SVがCRT7の垂直偏向コイ
ル7Cに供給される。
【0008】また、システムコントローラ8の出力段に
は高電圧制御回路9が接続され、このシステムコントロ
ーラ8からの高圧ドライブパルス信号S0に基づいて高
電圧V0が発生された後に、この高電圧V0がCRT7
のアノード7Dに供給される。
【0009】この構成により、マルチスキャン型のディ
スプレイ装置10によれば、コンピユータからの色々な
種類の映像信号及び水平・垂直同期信号に基づいてCR
T7に水平・垂直方向でサイズの異なった画像を表示す
ることができる。
【0010】ところで、上述した垂直偏向波形発生器4
では垂直偏向波形の温度ドリフトによる振幅の変化を防
止するために、自動振幅制御(以下AGCともいう)方
式を採用する方法が考えられている。
【0011】図11はこの種のAGC方式を採用した場
合の垂直偏向波形発生器4の構成例を示すブロック図で
ある。垂直偏向波形発生器4には図11に示す入力端子
11Aが設けられる。この入力端子11Aには波形調整
回路11が接続され、例えば、垂直偏向波形の基礎とな
るサンプル波形Saが入力されると、そのサンプル波形
Saの振幅が振幅制御系によって調整される。
【0012】この波形調整回路11の出力段には、出力
端子12Aを有した電圧電流変換回路12が接続され、
上述のサンプル波形Saによる電圧が電流に変換された
後に、その出力端子12Aに接続された電位保持用の容
量C1に充電される。この容量C1に充電された電圧は
その出力端子12Aに接続されたスイッチング素子SW
によって放電される。スイッチング素子SWは垂直偏向
周波数fvに依存したリセットパルス信号S1によって
オン・オフ制御される。この信号S1は上述のタイミン
グパルス信号Pvに基づいて生成される。このように充
放電される容量C1の電圧が垂直偏向波形となる。
【0013】また、出力端子12Aには誤差増幅器13
が接続され、容量C1の垂直偏向波形による信号Sv
と、予め設定された振幅制御信号S2とが入力される
と、両者の信号Sv,S2との差に基づいてサンプル波
形を調整するためのホールド電圧Vhが発生される。こ
の誤差増幅器13によるホールド電圧Vhはサンプルホ
ールド信号S3に基づいて容量C2にサンプルホールド
される。この容量C2によるホールド電圧VhはAGC
電圧Vgとなって波形調整回路11に出力される。この
AGC電圧Vgによって、サンプル波形SaのDCバイ
アスが調整され、電圧電流変換回路12からの充電電流
が増減するので、垂直偏向波形の振幅を一定に制御する
ことができる。
【0014】図12はサンプルホールド機能を備えた誤
差増幅器13の構成例を示す回路図である。図12に示
す電源線VCCには回路定数としての抵抗R1及びR2
の一端が接続される。各々の抵抗R1及びR2の他端は
カレントミラー回路を構成するpnp型のバイポーラト
ランジスタ(以下単にトランジスタという)Q1,Q2
が接続される。トランジスタQ1及びQ2の各々のコレ
クタには差動対をなすnpn型のバイポーラトランジス
タQ3,Q4が接続される。トランジスタQ3,Q4の
両エミッタ間には抵抗R3が接続される。
【0015】更に、トランジスタQ3,Q4の各々のエ
ミッタには動作電流設定用のnpn型のバイポーラトラ
ンジスタQ5,Q6が接続される。トランジスタQ5,
Q6の各々のベースが接続され、これらのベースに基準
電圧VREF1が供給される。また、トランジスタQ5,
Q6の各々のエミッタには定電流源13A,13Bが接
続される。
【0016】このトランジスタQ5,Q6の各々のエミ
ッタにはサンプルホールドスイッチ素子としてのnpn
型のバイポーラトランジスタQ7,Q8が接続される。
トランジスタQ7,Q8の各々のコレクタは共に電源線
VCCに接続され、トランジスタQ7,Q8の各々のベ
ースには共にサンプルホールド信号S3が供給される。
【0017】そして、トランジスタQ3のベースに振幅
制限信号S2が入力され、トランジスタQ4のベースに
垂直偏向波形による信号Svが入力されると、トランジ
スタQ2及びQ4の各々のコレクタに接続された出力端
子13Cからホールド電圧Vhを出力することができ
る。
【0018】図13は上述した誤差増幅器13の出力特
性を示す図である。図13において、横軸は入力差|S
2−Sv|であり、縦軸は出力電流I0である。動作領
域Aは誤差増幅器13がリニアに動作する領域であり、
動作領域Bはその動作が制限される領域である。
【0019】このような出力特性を有した誤差増幅器1
3によれば、増幅度が一定であることから、動作領域A
においては安定に振幅制御系を制御することができる。
例えば、横軸を経過時間tとし、縦軸に過渡状態にある
垂直偏向波形のレベルをプロットした場合に、図14に
示すような垂直偏向波形のレベル収束例が得られる。こ
のレベル収束例によると、画面表示サイズの変更時にお
いて、垂直偏向周波数を切り替えた時刻をtxすると、
その時刻txを経過した後の収束時刻t1以降であっ
て、その定常状態では振幅制御系の安定度を高くでき
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示した出力特性を有した誤差増幅器13では、上述の
垂直偏向周波数を切り替えた直後の過渡状態において
は、誤差増幅器13の入力差|S2−Sv|が大きいこ
とから、図14に示した振幅制御目標SLに対して動作
領域Bによる増幅動作が長引くことにより過渡応答時間
Tが長くなる。
【0021】このため、画面表示サイズ切り替え時にお
いては、画面の乱れをユーザーに見せないようにするた
めの画面を暗くする画ミュートの時間を長く設定しなけ
ればならない。従って、AGC方式を採用していない場
合の垂直偏向波形発生器に比べてAGC方式を採用した
場合の垂直偏向波形発生器では画ミュート時間が長くな
る。このことから、AGC方式を採用したマルチスキャ
ン型のCRTディスプレイ装置はAGC方式を採用して
いないマルチスキャン型のCRTディスプレイ装置に比
べて品位が低下するという問題がある。
【0022】また、画面表示サイズ切り替え時間が長い
ことにより、製品の出荷前の調整処理に無駄な時間を費
やすことになり、調整装置のスループットの低下を招い
たり、生産性の低下を招くことから、CRTディスプレ
イ装置のコストアップにつながる。因みに、この画ミュ
ート時間を短縮しようとして、AGC動作の時定数を短
縮(AGC動作の速度を上げる)すると、定常状態での
安定度が低下して、垂直方向の微小振動現象が発生する
ことになる。
【0023】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、画面表示サイズの変更時にお
ける垂直偏向周波数の切り替え直後の過渡状態では、垂
直偏向波形の振幅を予め設定された振幅制御目標に素早
く収束できるようにすると共に、その切り替え後の定常
状態ではその振幅制御系の安定度を高くできるようにし
た垂直偏向波形発生器を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上述した課題は、任意の
サンプル波形を加工して垂直偏向周波数の偏向波形を出
力する波形出力回路と、この波形出力回路から出力され
た垂直偏向波形と、予め設定された振幅制御目標との差
に基づいてサンプル波形を調整することにより垂直偏向
波形の振幅を一定に制御する振幅制御回路とを備え、振
幅制御目標と垂直偏向波形との差が小さい場合には振幅
制御回路の増幅度が低く設定され、振幅制御目標と垂直
偏向波形との差が大きい場合にはその増幅度が高く設定
されるようにしたことを特徴とする垂直偏向波形発生器
によって解決される。
【0025】本発明によれば、予め設定された振幅制御
目標と波形出力回路から出力された垂直偏向波形との差
が小さい場合には振幅制御回路の増幅度が低く設定さ
れ、その振幅制御信号とその垂直偏向波形との差が大き
い場合にはその増幅度が高く設定されるようにしたもの
である。
【0026】例えば、画面の表示サイズを変更するため
に垂直偏向周波数を高い周波数から低い周波数に切り替
えた場合などにおいて、その垂直偏向周波数の切り替え
直後の過渡状態では、振幅制御目標と垂直偏向波形との
差が大きくなる。この場合には振幅制御回路の増幅度が
高く設定され、サンプル波形の振幅を減少するようにな
される。従って、波形出力回路から出力される垂直偏向
波形の振幅を予め設定された振幅制御目標に素早く収束
させることができるので、従来方式に比べて過渡応答時
間を短縮することができる。
【0027】また、垂直偏向周波数の切り替え後の定常
状態では振幅制御目標と垂直偏向波形との差が小さくな
ることから、この場合には振幅制御回路の増幅度が低く
設定され、サンプル波形の振幅を一定に保持するように
なされる。従って、波形出力回路から出力された垂直偏
向波形の振幅を予め設定された振幅制御目標に維持され
るので、定常状態における振幅制御系の安定度を高くす
ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係る垂直偏向
波形発生器の一実施の形態について、図面を参照しなが
ら説明をする。
【0029】図1は実施の形態としての垂直偏向波形発
生器100の構成例を示す回路図である。この実施形態
の垂直偏向波形発生器100は、垂直偏向波形の温度ド
リフトによる振幅の変化を防止する自動振幅制御(以下
AGCともいう)方式を採用したものであって、画面表
示サイズの変更時における垂直偏向周波数を切り替えた
直後の過渡状態においては、振幅制御目標と垂直偏向波
形との差に対して振幅制御系の増幅度を高く設定するよ
うにして、垂直偏向波形の振幅を予め設定された振幅制
御目標に素早く収束できるようにすると共に、その定常
状態においては振幅制御系の増幅度を低く設定するよう
にして振幅制御系の安定度を高くできるようにしたもの
である。
【0030】この垂直偏向波形発生器100には図1に
示す入力端子21Aが設けられる。この入力端子21A
には波形出力回路21が接続され、垂直偏向周波数fv
の偏向波形の基礎となるサンプル波形Saを加工した後
のランプ波形(以下垂直偏向波形という)が出力され
る。この例では波形出力回路21には演算器としてのD
Cバイアス調整用の乗算器14が設けられ、振幅制御系
によってサンプル波形SaのDCバイアスが増減され
る。
【0031】この乗算器14の出力段には電圧電流変換
器15が接続され、乗算器14による電圧が電流に変換
される。電圧電流変換器15の出力段には第1の容量と
しての電位保持用の容量C3の一端が接続され、この電
圧電流変換器15による電流が充電される。この容量C
3の他端は接地線GNDに接続される。電圧電流変換器
15と容量C3との接続点p1にはスイッチング素子S
W1が接続され、垂直偏向周波数fvに依存したリセッ
トパルス信号S1に基づいてこのスイッチング素子SW
1をオン・オフ制御することにより、容量C3が充・放
電される。
【0032】また、接続点p1には振幅制御回路22が
接続され、容量C3の垂直偏向波形による信号Svと、
予め設定された振幅制御目標SLとしての振幅制御信号
S2の差に基づいてサンプル波形Saの振幅が調整され
る。例えば、接続点p1には誤差増幅器23が接続さ
れ、垂直偏向波形による信号Svと、予め設定された振
幅制御信号S2の入力差が増幅される。
【0033】このとき、振幅制御信号S2と垂直偏向波
形による信号Svとの入力差が小さい場合には誤差増幅
器23の増幅度が低く設定され、振幅制御信号S2と垂
直偏向波形による信号Svとの入力差が大きい場合には
誤差増幅器23の増幅度が高く設定されるようにしたも
のである。この増幅度を自動設定するために、本実施の
形態では誤差増幅器23の回路構成を工夫したものであ
る。回路例については図4〜図8において説明する。
【0034】この誤差増幅器23の出力段にはサンプル
ホールド用のスイッチング素子SW2及び第2の容量と
しての容量C4が接続され、サンプルホールド信号S3
に基づいて誤差増幅器23による出力(以下ホールド電
圧Vhという)がこの容量C4にホールドされてはその
後放電される。このスイッチング素子SW2と容量C4
との接続点p2にはバッファアンプ24が接続され、容
量C4のホールド電圧Vhが増幅された後のAGC電圧
Vgが乗算器14に出力される。
【0035】このAGC電圧Vgを入力した乗算器14
ではサンプル波形SaのDCバイアスが調整されるの
で、電圧電流変換回路15からの充電電流が増減する。
従って、垂直偏向波形の振幅を一定に制御することがで
きる。なお、波形出力回路21の接続点p1にはバッフ
ァアンプ25が接続され、垂直偏向波形が増幅された後
に出力端子21Bから図10に示した垂直偏向制御回路
6へ垂直偏向振幅Svが出力される。
【0036】次に、図2A〜図2F及び図3を参照しな
がら、本実施の形態の垂直偏向波形発生器100の動作
を説明する。この例では画面の表示サイズを表示小から
表示大へ変更するときに、例えば、垂直偏向周波数fv
=120Hzから60Hzに切り替えられる。この場合
を想定して過渡状態時の動作を説明する。
【0037】この垂直偏向周波数fvを切り替える前に
おいては、予め設定された振幅制御目標と垂直偏向波形
との差が小さいので、誤差増幅器23の増幅度が低く設
定された状態で自動振幅制御される。
【0038】例えば、図2Aに示すDCバイアスを有し
たサンプル波形Saが乗算器14に入力されると、図2
Bに示すリセットパルス信号S1及び図2Cに示すサン
プルホールド信号S3に基づいて、図2Fに示す一定振
幅の垂直偏向波形Svを出力される。
【0039】このとき、図3に示す垂直偏向波形Svの
区間aの平均電圧が、ホールド電圧Vhとしてサンプル
ホールド信号S3により容量C4にホールドされる。こ
の例では、サンプルホールド信号S3のパルス幅を約2
0μs〜60μsの間で任意に設定すると、サンプルホ
ールド動作を行わせることができる。
【0040】そして、サンプルホールド信号S3の立ち
下がりに同期してリセットパルス信号S1を立ち上げる
と、この信号S1の立ち上がりに基づいて容量C3の電
圧が放電される。この例ではリセットパルス信号S1の
パルス幅を約150μs〜300μsの間で任意に設定
すると、リセット動作を行わせることができる。
【0041】このサンプルホールド動作によるバッファ
アンプ24から乗算器14へ図2Dに示すAGC電圧V
gが出力されると、乗算器14ではサンプル波形Saの
DCバイアスが一定になるようになされる。従って、図
2Eに示すDCバイアスが調整されたサンプル波形Sa
が電圧電流変換回路15に入力されると、図2Fに示す
一定振幅の垂直偏向波形を出力することができる。
【0042】また、図2Aに示す時刻txで画面の表示
サイズが切り替えられ、その垂直偏向周波数fvが12
0Hzから60Hzに切り替えられた直後の過渡状態で
は、振幅制御目標SLと垂直偏向波形との差が大きくな
る。この場合には誤差増幅器23の増幅度が高く設定さ
れ、サンプル波形Saの振幅を減少するようになされ
る。
【0043】つまり、時刻tx以降のサンプルホールド
動作によると、図2Dに示す切り替え前のAGC電圧V
gに比べて大きく落ち込んだAGC電圧Vgが、バッフ
ァアンプ24から乗算器14へ出力される。このように
大きく変化したAGC電圧Vgを入力した乗算器14で
は、サンプル波形SaのDCバイアスを大きく減少する
ようになされる。
【0044】そして、DCバイアスが徐々に減少するよ
うな図2Eに示すサンプル波形Saが電圧電流変換回路
15に入力されると、図2Fに示す垂直偏向波形Svの
振幅を予め設定された振幅制御目標SLに素早く収束さ
せることができる。従って、従来方式に比べて過渡応答
時間を短縮することができる。
【0045】なお、垂直偏向周波数を切り替えた後の定
常状態では、振幅制御信号S2と垂直偏向波形による信
号Svとの入力差が小さくなることから、垂直偏向周波
数の切り替え前と同様に、誤差増幅器23の増幅度が低
く設定され、サンプル波形Saの振幅を一定に保持する
ようになされる。従って、波形出力回路21から出力さ
れた垂直偏向波形Svの振幅を予め設定された振幅制御
目標SLに維持できるので、定常状態における振幅制御
系の安定度を高くすることができる。
【0046】図4はサンプルホールド機能を備えた誤差
増幅器23の構成例を示す回路図である。本実施の形態
では振幅制御信号S2と垂直偏向波形による信号Svと
の入力差を増幅する第1の差動増幅回路31に対して並
列に、第2の差動増幅回路32が接続され、しかも、第
2の差動増幅回路32に動作制限回路32Aが接続され
るものである。
【0047】この構成により、振幅制御信号S2と垂直
偏向波形による信号Svとの入力差が予め設定された基
準値よりも小さい場合には第2の差動増幅回路32の増
幅動作が制限され、両信号の入力差が基準値よりも大き
い場合にはその増幅動作の制限が解除されるようにした
ものである。
【0048】第1の差動増幅回路31は図4に示す電源
線VCCに回路定数としての抵抗R1及びR2の一端が
接続される。各々の抵抗R1及びR2の他端はカレント
ミラー回路を構成するpnp型のバイポーラトランジス
タ(以下単にトランジスタという)Q1,Q2が接続さ
れる。トランジスタQ1及びQ2の各々のコレクタには
差動対をなすnpn型のバイポーラトランジスタQ3,
Q4が接続される。
【0049】更に、トランジスタQ3のエミッタとトラ
ンジスタQ4のエミッタ間には回路定数としての抵抗R
7が接続される。トランジスタQ3,Q4の各々のエミ
ッタには動作電流設定用のnpn型のバイポーラトラン
ジスタQ5,Q6が接続される。トランジスタQ5,Q
6の各々のベースが接続され、これらのベースに基準電
圧VREF2が供給される。また、トランジスタQ5,Q
6の各々のエミッタには定電流源13A,13Bが接続
される。
【0050】このトランジスタQ5,Q6の各々のエミ
ッタにはサンプルホールドスイッチ素子としてのnpn
型のバイポーラトランジスタQ7,Q8が接続される。
トランジスタQ7,Q8の各々のコレクタが接続されて
電源線VCCに接続される。トランジスタQ7,Q8の
各々のベースが接続され、これらのベースにサンプルホ
ールド信号S3が供給される。
【0051】そして、トランジスタQ3のベースに振幅
制限信号S2が入力され、トランジスタQ4のベースに
垂直偏向波形による信号Svが入力されると、トランジ
スタQ2及びQ4の各々のコレクタに接続された出力端
子23Aからホールド電圧Vhを出力することができ
る。
【0052】第2の差動増幅回路32はトランジスタQ
1及びQ2の各々のコレクタに、差動対をなすnpn型
のバイポーラトランジスタQ11,Q12が接続され
る。更に、トランジスタQ11,Q12の各々のエミッ
タには動作制限回路32Aが接続される。
【0053】動作制限回路32Aは順方向電圧Vfが例
えば0.8VのダイオードD1及びD2を有している。
ダイオードD1のアノードはトランジスタQ11のエミ
ッタ及び回路定数としての抵抗R3の一端に接続され、
そのカソードが他の回路定数としての抵抗R4の一端に
接続される。
【0054】同様に、ダイオードD2のアノードはトラ
ンジスタQ12のエミッタ及び回路定数としての抵抗R
5の一端に接続され、そのカソードが他の回路定数とし
ての抵抗R6の一端に接続される。
【0055】これら抵抗R3及びR6の接続点p3は動
作電流設定用のnpn型のバイポーラトランジスタQ1
3に接続される。同様にして抵抗R4及びR5の接続点
p4は動作電流設定用のnpn型のバイポーラトランジ
スタQ14に接続される。トランジスタQ13,Q14
の各々のベースはトランジスタQ5,Q6のベースに接
続される。従って、これらのトランジスタQ13,Q1
4にも基準電圧VREF2が供給される。また、トランジ
スタQ13,Q14の各々のエミッタには定電流源23
A,23Bが接続される。
【0056】更に、トランジスタQ13,Q14の各々
のエミッタにはサンプルホールドスイッチ素子SW2と
してのnpn型のバイポーラトランジスタQ15,Q1
6が接続される。トランジスタQ15,Q16の各々の
コレクタは共に電源線VCCに接続される。トランジス
タQ15,Q16の各々のベースは共にトランジスタQ
7,Q8の各々のベースに接続される。従って、これら
のトランジスタQ15,Q16にもサンプルホールド信
号S3が供給される。
【0057】そして、トランジスタQ3及びQ11のベ
ースに振幅制限信号S2が入力され、トランジスタQ4
及びQ12のベースに垂直偏向波形による信号Svが入
力されると、動作制限回路32Aによって第2の差動増
幅回路32の増幅動作が制限されながら、トランジスタ
Q2,Q4及びQ12の各々のコレクタに接続された出
力端子23Cからホールド電圧Vhを出力することがで
きる。
【0058】図5は上述した誤差増幅器23の出力特性
を示す図である。図5において、横軸は入力差|S2−
Sv|であり、縦軸は出力電流I0である。動作領域
C,Dは誤差増幅器23がリニアに動作する領域であ
り、動作領域Fはその動作が制限される領域である。
【0059】このような出力特性を有した誤差増幅器2
3によれば、動作領域C,Dにおいて増幅度を自動可変
することができるので、図2に示した信号の切り替わり
時txにおいて、垂直偏向波形を急速に収束させること
ができる。
【0060】次に、図5を参照しながら、本実施の形態
の誤差増幅器23の動作を説明する。この例では振幅制
御信号S2と垂直偏向波形による信号Svとの入力差
が、予め設定された基準値、例えば、ダイオードD1や
D2の順方向電圧Vf=0.8Vよりも小さい場合には
第2の差動増幅回路32の増幅動作が制限され、両信号
S2,Svの入力差が上述の基準値よりも大きい場合に
は、その増幅動作の制限が解除されるようにしたもので
ある。
【0061】例えば、垂直偏向周波数fvを切り替える
前や、それを切り替えた後の定常状態に至った場合に
は、図5に示す動作領域Cによって誤差増幅器23が増
幅動作をする。この動作領域Cでは、図10に示したシ
ステムコントローラからサンプルホールド信号S3がト
ランジスタQ7,Q8,Q15,Q16に入力される
と、これらのトランジスタQ7,Q8,Q15,Q16
がオン・オフされる。
【0062】しかし、予め設定された振幅制御目標SL
と垂直偏向波形による信号Svとの入力差が小さいの
で、トランジスタQ3及びQ4に電流が流れ、トランジ
スタQ11,Q12には電流が流れない。つまり、第1
の差動増幅回路31のみが増幅動作を行い、第2の差動
増幅回路32が動作制限回路32Aによって増幅動作が
停止された状態になる。
【0063】これに対して、垂直偏向周波数fvを切り
替えた直後の過渡状態では、図5に示す動作領域Dによ
って誤差増幅器23が増幅動作をする。この動作領域D
においては、サンプルホールド信号S3を入力したトラ
ンジスタQ7,Q8,Q15,Q16がオン・オフし、
予め設定された振幅制御目標SLと垂直偏向波形による
信号Svとの入力差が大きくなるので、トランジスタQ
3及びQ4に電流が流れると共に、トランジスタQ1
1,Q12にも電流が流れる。
【0064】つまり、第1の差動増幅回路31の増幅動
作に協働して第2の差動増幅回路32が動作する。この
とき、動作制限回路32Aでは垂直偏向周波数fvの切
り替えによる過渡状態によって、順方向電流Vfを越え
る入力差がトランジスタQ11,Q12に入力されるの
で、ダイオードD1及びD2が共にオンし、トランジス
タQ11,Q12の増幅動作の制限が解除される。
【0065】従って、誤差増幅器23としては第1の差
動増幅回路31による出力電流に、第2の差動増幅回路
32による出力電流が加算されるので、垂直偏向周波数
fvを切り替える前や、それを切り替えた後の定常状態
に至った場合に比べて増幅度を高く設定することができ
る。
【0066】図6は誤差増幅器23によるレベル収束例
と従来方式とを比較する図である。図6に示す横軸は経
過時間tであり、縦軸は過渡状態にある垂直偏向波形の
レベルをプロットしたものである。
【0067】上述の誤差増幅器23によれば、画面表示
サイズの変更時において、垂直偏向周波数fvを切り替
えた時刻tx経過後の初期段階では誤差増幅器23の動
作領域Eによって増幅度が制限され、その中期には動作
領域Dによって増幅度が大きく設定され、その後期には
動作領域Cによって増幅度が小さく設定される。従っ
て、従来方式に関して時刻txから収束時刻t2に至る
過渡応答時間をT2とし、本発明に関して時刻txから
収束時刻t1に至る過渡応答時間をT1とすると、従来
方式に比べて過渡応答時間をT2−T1だけ短くするこ
とができる。
【0068】なお、収束時刻t1以降であって、その定
常状態では従来方式と同様に振幅制御系の安定度を高く
できる。従って、振幅制御系の帰還動作の発振を防止で
きる。
【0069】このように、本実施の形態によれば、誤差
増幅器23に動作制限回路32Aを有した第2の差動増
幅回路32が設けられるので、振幅制御信号S2と垂直
偏向波形による信号Svとの入力差が予め設定されたダ
イオードD1,D2の順方向電圧Vfよりも大きい場合
には、第1の差動増幅回路31及び第2の差動増幅回路
32を並列動作させることで、誤差増幅器23としての
増幅度を高くすることができる。
【0070】また、振幅制御信号S2と垂直偏向波形に
よる信号Svとの入力差がダイオードD1,D2の順方
向電圧Vfよりも小さい場合には、動作制限回路32A
によって第2の差動増幅回路32の増幅動作が制限され
るので、第1の差動増幅回路31のみが増幅動作を行う
ことにより、誤差増幅器23としての増幅度を低くする
ことができる。
【0071】図7は本実施の形態としての誤差増幅器2
3の変形例を示す回路図である。この変形例は図4に示
した誤差増幅器23の動作制限回路32Aから回路定数
R4,R6を取り外したものである。
【0072】すなわち、誤差増幅器23’の動作制限回
路32A’では、ダイオードD1のアノードがトランジ
スタQ11のエミッタ及び回路定数としての抵抗R3の
一端に接続され、そのカソードが回路定数としての抵抗
R5の一端に接続される。同様に、ダイオードD2のア
ノードはトランジスタQ12のエミッタ及び抵抗R5の
他端に接続され、そのカソードが抵抗R3の他端に接続
される。
【0073】これらの抵抗R3及びダイオードD2の接
続点p5は動作電流設定用のトランジスタQ13に接続
される。同様にして抵抗R5及びダイオードD1の接続
点p6は動作電流設定用のトランジスタQ14に接続さ
れる。その他の構成及びその接続方法は誤差増幅器23
と同様であるため、その説明を省略する。
【0074】図8は上述した誤差増幅器23’の出力特
性を示す図である。図8において、横軸は入力差|S2
−Sv|であり、縦軸は出力電流I0である。動作領域
F,Gは誤差増幅器23’がリニアに動作する領域であ
り、動作領域Hはその動作が制限される領域である。
【0075】このような出力特性を有した誤差増幅器2
3’によれば、動作領域F,Gにおいて増幅度を自動可
変することができるので、図2に示した垂直偏向周波数
fvの切り替わり時txにおいて、垂直偏向波形を急速
に収束させることができる。
【0076】図9は誤差増幅器23’による垂直偏向波
形のレベル収束例と従来方式とを比較する図である。
【0077】この誤差増幅器23’を取り入れた垂直偏
向波形発生器100によれば、画面表示サイズの変更時
において、時刻txで垂直偏向周波数fvが切り替えら
れると、その初期では誤差増幅器23’の動作領域Hに
よって増幅度が制限され、その中期には動作領域Gによ
って増幅度が大きく設定され、その後期には動作領域F
によって増幅度が小さく設定される。
【0078】従って、従来方式に関して時刻txから収
束時刻t2に至る過渡応答時間をT2とし、本発明に関
して時刻txから収束時刻t1’に至る過渡応答時間を
T1’とすると、従来方式に比べて過渡応答時間をT2
−T1’だけ短くすることができる。
【0079】このような誤差増幅器23や23’を用い
た垂直偏向波形発生器100によれば、AGC方式を採
用した場合でも、画面表示サイズ切り替え時の画ミュー
ト時間を短く設定できるので、高品位のマルチスキャン
型のCRTディスプレイ装置を提供できる。これと共
に、製品の出荷前の調整処理などにおいて、無駄な時間
を費やすこともなくなることから、調整装置のスループ
ットが向上する。従って、CRTディスプレイ装置の生
産性が向上するので、そのコストダウンを図ることがで
きる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の垂直偏向
波形発生器によれば、予め設定された振幅制御目標と波
形出力回路から出力された垂直偏向波形との差が小さい
場合には、サンプル波形の振幅を調整する振幅制御回路
の増幅度が低く設定され、その振幅制御信号とその垂直
偏向波形との差が大きい場合にはその増幅度が高く設定
されるようにしたものである。
【0081】この構成により、画面表示サイズの変更時
において、垂直偏向周波数を高い周波数から低い周波数
に切り替えた場合に、振幅制限回路によってサンプル波
形の振幅を減少するようになされるので、波形出力回路
から出力される垂直偏向波形の振幅を予め設定された振
幅制御目標に素早く収束させることができる。従って、
従来方式に比べて過渡応答時間を短縮することができ
る。
【0082】また、垂直偏向周波数の切り替え後の定常
状態では、振幅制御回路によってサンプル波形の振幅を
一定に保持するようになされるので、振幅制御目標と一
致するように垂直偏向波形の振幅を維持することができ
る。従って、定常状態における振幅制御系の安定度を高
くすることができる。
【0083】この発明は、少なくとも表示画面の垂直方
向のサイズが自由に変更できるマルチスキャン型のCR
Tディスプレイ装置などに適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態としての垂直偏向波形発生器100の
構成を示す回路図である。
【図2】垂直偏向波形発生器100の垂直偏向周波数の
切り替え時の動作タイムチャートである。
【図3】サンプルホールド動作時の垂直偏向波形の拡大
図である。
【図4】誤差増幅器23の内部構成を示す回路図であ
る。
【図5】誤差増幅器23の出力電流対入力差の関係を示
す出力特性図である。
【図6】周波数切り替え時の垂直偏向波形のレベル収束
例と従来方式との比較図である。
【図7】誤差増幅器23’の内部構成を示す回路図であ
る。
【図8】誤差増幅器23’の出力電流対入力差の関係を
示す出力特性図である。
【図9】周波数切り替え時の垂直偏向波形のレベル収束
例と従来方式との比較図である。
【図10】従来方式のマルチスキャン型のCRTディス
プレイ装置の構成を示すブロック図である。
【図11】従来方式の垂直偏向波形発生器4の構成を示
すブロック図である。
【図12】従来方式の誤差増幅器13の内部構成を示す
回路図である。
【図13】従来方式の誤差増幅器13の出力特性図であ
る。
【図14】従来方式の周波数切り替え時における垂直偏
向波形のレベル収束図である。
【符号の説明】
11・・・波形調整回路、12,15・・・電圧電流変
換回路、13,23,23’・・・誤差増幅器、14・
・・乗算器、21・・・波形出力回路、22・・・振幅
制御回路、24,25・・・バッファアンプ、31・・
・第1の差動増幅回路、32・・・第2の差動増幅回
路、32A,32A’・・・動作制限回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 3/27 H04N 3/27 // H03G 11/00 H03G 11/00 B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意のサンプル波形を加工して垂直偏向
    周波数の偏向波形を出力する波形出力回路と、 前記波形出力回路から出力された垂直偏向波形と、予め
    設定された振幅制御目標との差に基づいて前記サンプル
    波形を調整することにより前記垂直偏向波形の振幅を一
    定に制御する振幅制御回路とを備え、 前記振幅制御目標と前記垂直偏向波形との差が小さい場
    合には前記振幅制御回路の増幅度が低く設定され、前記
    振幅制御目標と前記垂直偏向波形との差が大きい場合に
    はその増幅度が高く設定されるようにしたことを特徴と
    する垂直偏向波形発生器。
  2. 【請求項2】 前記波形出力回路は、 前記サンプル波形の振幅を増減する演算器と、 前記演算器による電圧を電流に変換する電圧電流変換器
    と、 前記電圧電流変換器による電流が充電される第1の容量
    と、 前記第1の容量に充電された電圧を垂直偏向周波数の信
    号に基づいて放電するスイッチング素子とを有し、 前記振幅制御回路は、 前記波形出力回路から出力された垂直偏向波形による信
    号と、予め設定された前記振幅制御信号との入力差を増
    幅する誤差増幅器と、 前記誤差増幅器による出力をサンプルホールド信号に基
    づいて充放電する第2の容量とを有することを特徴とす
    る請求項1記載の垂直偏向波形発生器。
  3. 【請求項3】 前記振幅制御回路に誤差増幅器が設けら
    れる場合であって、 前記誤差増幅器は、 前記振幅制御信号と前記垂直偏向波形による信号との差
    を増幅する第1の差動増幅回路と、 前記第1の差動増幅回路に対して並列に接続され、前記
    振幅制御信号と前記垂直偏向波形による信号との差が予
    め設定された基準値よりも小さい場合には増幅動作を制
    限し、前記両信号の差が前記基準値よりも大きい場合に
    は増幅動作の制限を解除する動作制限回路を有した第2
    の差動増幅回路とを備えることを特徴とする請求項2記
    載の垂直偏向波形発生器。
  4. 【請求項4】 前記振幅制御回路に誤差増幅器が設けら
    れる場合であって、 前記誤差増幅器の入力に対する出力電流を示す特性のリ
    ニア動作領域を外れた動作領域では増幅度が制限される
    ようにしたことを特徴とする請求項2記載の垂直偏向波
    形発生器。
JP9321361A 1997-11-21 1997-11-21 垂直偏向波形発生器 Pending JPH11155078A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010252314A (ja) * 2009-03-25 2010-11-04 Rohm Co Ltd 発振回路、周期信号の生成方法およびスイッチング電源

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010252314A (ja) * 2009-03-25 2010-11-04 Rohm Co Ltd 発振回路、周期信号の生成方法およびスイッチング電源

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