JPH11154582A - スパークプラグの製造方法 - Google Patents

スパークプラグの製造方法

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JPH11154582A
JPH11154582A JP33654297A JP33654297A JPH11154582A JP H11154582 A JPH11154582 A JP H11154582A JP 33654297 A JP33654297 A JP 33654297A JP 33654297 A JP33654297 A JP 33654297A JP H11154582 A JPH11154582 A JP H11154582A
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JP
Japan
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ground electrode
metal shell
bending
bent
ground
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JP33654297A
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English (en)
Inventor
Minoru Ando
実 安藤
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の接地電極を曲げる際の接合部における
曲がりを矯正することによって、中心電極と接地電極と
で形成する空間の容積を大きく保つことができ、着火性
に影響を与えることを少なくする 【解決手段】 金属素材を冷間押出し成形した後、切削
加工により金属素材の外周に六角部22、鍔状部21、
円筒部25を形成し、円筒部25の先端面10に2本の
接地電極11を抵抗溶接する。次に、曲げ型に押しつけ
ることによって該接地電極を曲げた際に該接地電極の端
面同士が押し合って該接続部の曲がりを矯正するような
所定寸法に切断した後、ネジ転造により主体金具4の外
周にネジ部6を形成する。そして、曲げ成形機により2
本の接地電極11を略L字状に折り曲げ、打ち抜き成形
機により2本の主体金具を先端部を打ち抜いて、中心電
極2と火花放電ギャップ12を形成する放電端面13を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、中心電極との間に放
電ギャップを形成する複数の接地電極を主体金具の先端
面に接続してなるスパークプラグの製造方法に関するも
ので、特に2極以上の多極側方電極を主体金具の先端面
に接続してなる多極スパークプラグの製造方法に係わる
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図13に示したような複数の
接地電極を有するスパークプラグの製造方法(以下従来
の製造方法と呼ぶ)が知られている。この従来の製造方
法は、先ず、図13(a)に示したように、筒状の主体
金具101の外周には六角部102と円筒部103を冷
間加工し、内周には絶縁体を挿入するための軸孔107
を形成すると同時に該軸孔107内には絶縁体を係止す
るためのテーパ状の係止部108を内側に向かって形成
する。その後、図13(b)に示したように、六角部1
02の上端部102aと下端部102b、円筒部103
の上部103aと下部103bを所定の軸方向及び径方
向の寸法となるように主体金具101の外周を切削する
切削加工を行う。
【0003】次に、図13(c)に示したように、円筒
状の主体金具101の先端面1035に複数の接地電極
104を溶接後に接地電極104の先端部を所定の長さ
に切断する。そして、図14に示したように、主体金具
101の内側から外側に向かって移動する曲げ芯金10
9を挿入し、曲げ型110に沿って複数の接地電極をそ
の略中間から主体金具101の軸心に向けて略L字状に
折り曲げる曲げ成形を行う(図13(d)参照)。さら
に、図13(e)に示したように、複数の接地電極10
4の先端部をピン等により打ち抜いて接地電極104に
放電端面を形成し、図13(f)に示したように、円筒
部103の外周面にネジ部105を転造する。その後、
主体金具101及び複数の接地電極104に表面処理を
施し、図13(g)に示したように中軸付絶縁体を組み
付けることによってスパークプラグ100を製造してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図14に示
すように、複数の接地電極104を略L字状に折り曲げ
るに際し挿入する曲げ芯金109の接地電極104に当
接する部分の近傍1091の外径は、主体金具101の
内径側に突出した係止部108の内径よりも太くするこ
とはできない。また、折り曲げた後の複数の接地電極1
04相互の先端面が離れるように所定の長さを設定して
いた。従って、曲げ型110の成形面1101に沿って
曲がらず、主体金具101との溶接部1041が曲がる
場合があった。
【0005】この結果、図13(g)の中心電極200
と接地電極104とで形成する空間の容積が小さくなる
ことによって、内燃機関に装着した場合に放電ギャップ
に混合気が十分に回り込まなかったり、接地電極の消炎
作用等が働き着火性に影響を与えることがあった。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上述の課
題を解決するために本発明の第一のスパークプラグの製
造方法は、筒状の主体金具の先端面に接続した複数の接
地電極は曲げ型に押しつけることによって該接地電極を
曲げた際に該接地電極の端面同士が押し合って該接続部
の曲がりを矯正するような寸法に切断される工程と、前
記主体金具を前記接地電極側から曲げ型に押しつけるこ
とによって該接地電極を曲げる工程とを備える。
【0007】主体金具に接地電極側から曲げ型を押える
と、接地電極はその略中央部から曲がり始めると同時に
その主体金具との接続部も曲がり始める。接地電極の長
さを適切な寸法に切断することによって、曲げ型を押え
た際に複数ある接地電極相互の端面同士が押し合ってこ
の接続部の曲がりを矯正することができる。これによっ
て、接地電極を曲げ型の成形面の形状に沿わせることが
できる。
【0008】更に、本発明の第二のスパークプラグの製
造方法は、筒状の主体金具の先端面に接続した複数の接
地電極は曲げ型に押しつけることによって該接地電極を
曲げた際に該接地電極の端面同士が押し合って接続部の
曲がりを矯正するような寸法に切断される工程と、前記
主体金具の後端側から曲げ芯金を挿入する工程と、前記
曲げ芯金を挿入した前記主体金具に前記接地電極側から
曲げ型に押しつけることによって該接地電極を曲げる工
程とを備える。
【0009】主体金具を接地電極側から曲げ型に押しつ
けると、接地電極はその略中央部から曲がり始めると同
時にその主体金具との接続部も曲がり始める。そして、
接地電極の内側が曲げ芯金に当接すると、それ以上接続
部が曲がることは抑えられるようになるが、矯正される
ことはない。接地電極の長さを適切な寸法に切断するこ
とによって、曲げ型を押えた際に複数ある接地電極相互
の端面同士が押し合うこととなり、かかる接続部の曲が
りを矯正することができる。これによって、接地電極を
曲げ型の成形面の形状に沿わせることができる。
【0010】なお、接地電極を切断する工程は、前記主
体金具の後端側から前記曲げ芯金を挿入した後に行って
も良い。また、曲げ芯金を挿入した後に接地電極を主体
金具に接続しても良い。さらに、前記曲げ型に押しつけ
ることによって該接地電極を曲げた際に該接地電極の端
面同士が押し合って接続部の曲がりを矯正するような寸
法は、前記主体金具の後端側から挿入した前記曲げ芯金
の先端面の前記主体金具の先端面からの出寸法に基づい
て決定しても良い。
【0011】曲げ芯金を用いる場合には、主体金具を接
地電極側から曲げ型に押しつけると、接地電極はその略
中央部から曲がり始めると同時にその主体金具との接続
部も曲がり始める。そして、接地電極の内側が曲げ芯金
の先端部に当接すると、この当接部分が接地電極の曲が
りの支点となり、この当接部分よりも先端部分が倒れ込
むこととなる。また、当該曲げ芯金の先端面の主体金具
の先端面からの出寸法によって、火花放電ギャップを形
成する基となる接地電極の位置が定まる。即ち、曲げ芯
金の先端面の主体金具の先端面からの出寸法は、火花放
電ギャップを形成する位置の基となる寸法である。
【0012】かかる曲げ芯金の先端面の出寸法にはばら
つきを生じ易いため、接地電極の接続部の曲がりを矯正
するような寸法を前記主体金具の先端面からの出寸法に
基づいて決定することで接地電極曲げ部の形状のばらつ
きを少なくすることができると共に、接地電極材料の無
駄を少なくすることができる。
【0013】一方、主体金具に絶縁体を係止するための
係止部を設け、この係止部に当接する肩部を有する曲げ
芯金を用いても良い。これによって曲げ芯金の先端面の
主体金具の先端面からの出寸法の設定が容易になる。ま
た、前記係止部の位置は寸法公差によるばらつきを生じ
る場合があるため、主体金具の先端面からの出寸法に基
づいて前記接地電極を切断する長さ寸法を決定すること
で接地電極曲げ部の形状のばらつきを少なくすることが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のスパークプラグの製造方
法について、いくつかの実施の形態を図面を用いて説明
する。 〔第1実施例〕図1乃至図7は本発明の第1実施例を示
すもので、図1は二極スパークプラグを示すものであ
る。二極スパークプラグ1は、高電圧が印加される中心
電極2と、この中心電極2を保持する筒状の絶縁体3
と、この絶縁体3を保持する筒状の主体金具4とを備え
ている。
【0015】主体金具4の構造を図2及び図3に基づい
て詳細に説明する。この主体金具4の後端側の外周に
は、工具(図示せず)と係合するボルト状の六角部5が
形成されている。主体金具4の先端側の外周には、内燃
機関のエンジンブロック(図示せず)にねじ込むための
ネジ部6が形成されている。主体金具4の中央部には、
円環状の鍔状部(胴部)7が形成されている。また、主
体金具4の内部には、絶縁体3を挿入するための軸孔8
が形成されている。その軸孔8には、絶縁体3を係止す
るテーパ状の係止部9が内側に向かって突き出してい
る。
【0016】また、主体金具4の先端面10には、途中
で主体金具4の軸心に向けてL字状に折り曲げられた2
本の接地電極11が接続部14において抵抗溶接等の手
段により接続されている。これらの接地電極11の先端
内側には、中心電極2の先端部との間に図1に示したよ
うに所定のギャップ長の火花放電ギャップ12を形成す
る放電面13が形成されている。尚、接地電極11は、
図3に示したように、所定の電極高さhとなるように形
成されている。
【0017】次に、この実施例の製造方法を図4及び図
5に基づき説明する。ここで、図4はこの実施例の製造
方法を示した工程図である。 (第1工程)冷間押出し成形によって、鉄に数パーセン
ト以下の炭素を含有させた低炭素鋼などよりなる金属素
材の中央部21より一方側に中央部21の径より小さい
径で断面形状が六角形状の筒状部22を形成すると共
に、金属素材の中央部21より他方側に中央部21の径
より小さい径で断面形状が円筒形状の筒状部23を形成
する。更に、冷間押し出し成形によって、その金属素材
を軸方向に貫通し、その後端側の面がテーパ状となる係
止部9を有する軸孔8を形成することにより主体金具4
が得られる(図4(a)参照)。
【0018】次に、主体金具4の六角形状の筒状部22
の外周に切削加工を施すことによって、後端側に円筒状
の上端部5aと前端側に下端部5bを形成して所定の軸
方向寸法の六角部5を形成し、円筒形状の筒状部23の
外周に切削加工を施すことによって後端側に上部25a
と前端側に下部25bを備える筒状部25を形成し、前
記中央部21に鍔状部7を形成することによって主体金
具4が得られる(図4(b)参照)。なお、主体金具4
は冷間押出し成形せずに円柱状、六角状などの棒材から
切削加工により形成したものでもよい。
【0019】次に、コイル状に巻いたニッケルを主体と
するニッケル合金製の接地電極用素材を、下記に示す所
定長さと接続するに必要な長さ(溶接代)とを加えた長
さよりもやや余裕を持った長さに切断する。そして、主
体金具4の筒状部25の先端面10に、抵抗溶接によっ
て接続する(図4(c)参照)。
【0020】更に、所定長さに切断することによって接
地電極11を形成する。この所定長さは、この後の工程
で行う接地電極の曲げ形状および中心電極付絶縁体30
1を主体金具に組み合わせた際に中心電極との間で形成
する火花放電ギャップの位置及び曲げ型に押しつけるこ
とによって該接地電極を曲げた際に該接地電極の端面同
士が押し合って溶接部の曲がりを矯正するような寸法に
予め定めておく。なお、接地電極の材料としてニッケル
にCr、Mn、Siを加えたニッケル合金、インコネル
(Ni−Cr−Fe合金)を用い、またこれら材料の放
電面に白金、イリジウムまたはこれら合金等の貴金属材
料を用いても良く、更にニッケル合金内に銅、純ニッケ
ル等を封入したものを用いてもよい。また、本実施例で
は、接地電極用素材を余裕を持った長さに切断した後、
主体金具4の先端面10に溶接し、所定長さに切断する
事によって接地電極11を形成したが、溶接代に所定長
さを加えた長さに予め接地電極用素材を切断して主体金
具4の先端面10に溶接する事によって接地電極11を
形成してもよい。また、接地電極用素材を先ず主体金具
4の先端面10に溶接した後所定長さに切断しても良
い。
【0021】例えば、図6のように接地電極の溶接部近
傍をスパークプラグの軸線方向と略同一に設定し、接地
電極の先端部を当該軸線に対して略垂直に曲げる場合を
考えると、前記所定長さを以下のように設定すると良
い。即ち、接地電極11の先端面13の中心の位置を主
体金具4の先端面10からαに定め、主体金具の先端面
10の中心径がφβであって、後述する曲げ型29の成
形面28の接地電極を略L字状に曲げる肩部281の半
径がrであって、接地電極の厚さがbであると、所定長
さは、α+β/2+π(r−b/2)/2となる。
【0022】これ以外の形状に接地電極を曲げる場合に
おいては、一つの接地電極の中心軸の延長が、他の一つ
の接地電極の中心軸の延長と交わる点までの主体金具2
の先端面10からの位置を予め計算しておき、所定長さ
とすれば良い。
【0023】次に、主体金具4の円筒部25のネジ転造
を行う。即ち、ネジ部の山形を有する丸形ダイスまたは
平形ダイス(いずれも図示せず)を用いてネジ部6を形
成することにより主体金具4が得られる(図4(d)参
照)。なお、ネジ部6の長さは内燃機関のシリンダヘッ
ドの厚さ等によって定められている。ここで、接地電極
の溶接とネジ転造の順番は逆でもよい。
【0024】(第2工程)次に、接地電極の曲げを行
う。この曲げ工程で最終的な組み付け状態とほぼ同程度
に接地電極をL字状に曲げる。
【0025】図5は接地電極の曲げ工程を示した図であ
る。図5(a)は接地電極11を溶接しネジ部6を形成
した主体金具4を曲げ成形機27に挿入する状態を模式
的に示した図である。この曲げ工程を行う曲げ成形機2
7は、接地電極11の所定の曲げ形状に応じた形状の成
形面28を有する曲げ型29、及び主体金具4を曲げ型
29側へ案内するガイド30等より構成されている。
【0026】次に主体金具4を、曲げ型29の成形面2
8に接触するようにガイド30内に挿入し、押さえるこ
とによって主体金具4の軸心に向けて略L字状に接地電
極11を折り曲げる(図4(e)参照)。
【0027】この時、図5(b)に示すように、接地電
極はその略中央で曲がり始めると同時に主体金具との溶
接部14においても曲がり始める。次に、図5(c)に
示すように、2本の接地電極の先端が互いに当接する。
そして、更に押さえると図5(d)に示すように、接地
電極の略中央部の曲がりが大きくなり、溶接部の曲がり
が矯正されて曲げ型29の成形面28に沿って接地電極
が成形される。この曲げ工程により、2本の接地電極1
1が共に所定の電極高さhとなるように形成される。
【0028】(第3工程)図7は接地電極の打ち抜き工
程を示した図である。この打ち抜き工程を行う打ち抜き
成形機34は、接地電極11の先端部より切断された切
れ片(図示せず)を排出する排出孔35を有する打ち抜
き型36、主体金具4を打ち抜き型36側へ案内するガ
イド37、および主体金具4の内側から外側(図示矢印
方向)に向かって移動する打ち抜きパンチ38等より構
成されている。この打ち抜きパンチ38は、主体金具4
の軸孔8内より2本の接地電極11の先端部を打ち抜
く。
【0029】次に主体金具4の接地電極11が打ち抜き
型36の上面に接触するようにガイド37内に挿入した
後に、打ち抜きパンチ38の先端部39により2本の接
地電極11の先端部を打ち抜くことによって、2本の接
地電極11の先端部に打ち抜き径φとなる放電端面13
を形成する(図4(f)参照)。以上の第1工程から第
3工程を行うことによって主体金具4が製造される。
【0030】(第4工程)次に、中心電極を予め組み込
んだ絶縁体301を前記主体金具4に組み付けることに
よって、前記接地電極11及び前記中心電極2との間で
火花放電ギャップ12が形成され、スパークプラグ1が
製造される(図4(g)参照)。
【0031】この後必要に応じ、規格通りのギャップ長
を得られるように、該スパークギャップ12にギャップ
ゲージ(図示せず)を挿入し、前記接地電極を外側から
軽く叩くことによって、スパークギャップの微調整を行
う。
【0032】〔変形例〕本実施例では、接地電極を2本
有する2極スパークプラグに付いて説明したが、3極以
上の多極スパークプラグに付いても同様に適用すること
ができる。この場合に接地電極の先端を所定長さに切断
するに際し、接地電極の先端面を相互に当接するように
(360°/接地電極の本数)のテーパ角度を付けるこ
とが望ましい。また、本実施例では主体金具4は六角部
5が鍔状部7よりも大きい形状について説明したが、六
角部5が鍔状部7よりも小さい形状の主体金具4にも適
用することができることはいうまでもない。
【0033】〔第2実施例〕図8は本発明の第2実施例
を示すものである。本実施例では、コイル状に巻いたニ
ッケルを主体とするニッケル合金製の接地電極用素材
を、所定長さと接続するに必要な長さ(溶接代)とを加
えた長さよりもやや余裕を持った長さに切断する。そし
て、主体金具4の筒状部25の先端面10に、抵抗溶接
によって接続する。更に、曲げ芯金31を主体金具4の
軸孔8内に挿入した後、所定長さに切断することによっ
て接地電極11を形成する。そして、曲げ工程において
この曲げ芯金31を押さえることによって接地電極11
を曲げる。本実施例では、曲げ芯金31を主体金具4の
軸孔8内に挿入し、曲げ工程いおいて曲げ成形機27に
対してこの曲げ芯金31を押さえる点のみが第1実施例
と相違する。従って、この相違点を中心に詳細に説明す
る。
【0034】(第1工程)第1実施例と同様の工程に
て、冷間押出し成形等により主体金具4が得られる。
【0035】次に、主体金具4の筒状部22、23の外
周に切削加工を施すことによって、鍔状部7を形成し、
主体金具4が得られる。
【0036】次に、ニッケルを主体とするニッケル合金
製の接地電極11を、主体金具4の筒状部25の先端面
10において対向する位置に、抵抗溶接を用いて2本接
続し、接地電極を所定長さに切断する事によって形成す
る。次に、主体金具4の円筒部25のネジ転造を行う。
なお、接地電極11の形成工程とネジ転造の工程は逆で
もよい。
【0037】(第2工程)次に、主体金具4の内側から
外側(図示矢印方向)に向かって移動する曲げ芯金31
を挿入する。
【0038】そして、曲げ芯金31を挿入した主体金具
4を挿入し、曲げ成形機27に対してこの曲げ芯金31
を押さえる。これによって曲げ芯金の肩部32が主体金
具4の軸孔8内の係止部9に当接し、主体金具4が曲げ
型29に押し付けらることによって、2本の接地電極1
1が成形面28に押しつけられて塑性変形する。なお、
曲げ芯金31は、主体金具4の軸孔8内の係止部9に当
接する肩部32を有し、肩部32より下方に延びる脚部
33の長さで2本の接地電極11の電極高さが決まる。
即ち、曲げ芯金の先端面の主体金具の先端面からの出寸
法の設定が容易であるので、電極高さを精度良く曲げる
ことができる。
【0039】図9はこの接地電極の曲げ工程を示した図
である。図9(a)は接地電極11を溶接によって形成
しネジ部6を形成した主体金具4を挿入する状態を模式
的に示した図である。この曲げ工程を行う曲げ成形機2
7は、接地電極11の所定の曲げ形状に応じた形状の成
形面28を有する曲げ型29、主体金具4を曲げ型29
側へ案内するガイド30等より構成されている。
【0040】そして主体金具4を、曲げ型29の成形面
28に接触するようにガイド30内に挿入し曲げ芯金3
1を押さえることにより、主体金具4の軸心に向けてL
字状に接地電極11を折り曲げる(図8(e)参照)。
【0041】この時、図9(b)に示すように、接地電
極の略中央で曲がり始めると同時に主体金具との溶接部
においても曲がり始める。次に、接地電極の内面側が曲
げ芯金31に当接し、更に押さえることにより図9
(c)に示すように、曲げ芯金31に当接した接地電極
の内面側が支点となって接地電極の当該当接部分よりも
先端側が倒れ込むようになり、2本の接地電極の先端が
互いに当接する。そして、図9(d)に示すように、接
地電極の略中央部の曲がりが大きくなり、溶接部の曲が
りが矯正されて曲げ型29の成形面28に沿って接地電
極が成形される。この曲げ工程により、2本の接地電極
11が共に所定の電極高さhとなるように形成される。
【0042】(第3工程)曲げ芯金31を抜き取り、第
1実施例と同様に接地電極の打ち抜き工程を行う。
【0043】次に主体金具4の接地電極11が打ち抜き
型36の上面に接触するようにガイド37内に挿入した
後に、打ち抜きパンチ38の先端部39により2本の接
地電極11の先端部を打ち抜くことによって、2本の接
地電極11の先端部に打ち抜き径φとなる放電端面13
を形成する(図8(f)参照)。以上の第1工程から第
3工程を行うことによって主体金具4が製造される。
【0044】(第4工程)次に、中心電極を予め組み込
んだ絶縁体301を前記主体金具4に組み付けることに
よって、前記接地電極11及び前記中心電極との間でス
パークギャップ12が形成され(図6(h)参照)、ス
パークプラグ1が製造される。
【0045】なお、本実施例では接地電極11を所定長
さに切断する事によって形成した後に曲げ芯金31を主
体金具4の軸孔8内に挿入したが、曲げ芯金31は、接
地電極11を所定長さに切断する事によって形成する前
に挿入しても良く、また、主体金具4の先端面10に接
地電極用素材を溶接する前に挿入しても良い。
【0046】また、図10に示すように、この曲げ芯金
31を主体金具4の軸孔8内に挿入し、主体金具4の軸
孔8内の係止部9に肩部32を当接させた際に、画像処
理を用いて当該曲げ芯金31の先端面331の主体金具
4の先端面10からの出寸法aを計測しておいても良
い。
【0047】この場合、接地電極を当該出寸法aに基づ
いて第1実施例と同様に所定寸法を設定し、当該所定寸
法で切断する。この場合のαは、曲げ芯金31の先端面
331の主体金具4の先端面10からの前記出寸法aに
接地電極の太さの半分b/2を足した値となる。
【0048】前記係止部の位置は寸法公差によるばらつ
きを生じる場合があるため、主体金具4の先端面10か
らの出寸法は製品毎にばらつきを生じる場合がある。従
って、個々に曲げ芯金31の先端面331の主体金具4
の先端面10からの出寸法を測定し、その値に基づいて
前記接地電極を切断する長さ寸法を決定することで接地
電極曲げ部の形状のばらつきを少なくすることができ
る。
【0049】〔第3実施例〕図11は本発明の第3実施
例を示すもので、接地電極の曲げ工程を示した図であ
る。この実施例の曲げ成形機41は、図示上方より接地
電極11に向かって移動する曲げ型43等により構成さ
れている。曲げ芯金42は、主体金具4の軸孔8内に挿
入されて主体金具4を保持する。そして、主体金具4の
軸孔8内の係止部9に当接する肩部44を有し、肩部4
4より上方に延びる頭部45の長さで接地電極11の電
極高さが決まる。また、曲げ型43は、下面に成形面4
6を有し、芯金42の頭部45の上部との間で接地電極
11を挟み込んで、接地電極11の途中から主体金具4
の軸心に向けてL字状に2本の接地電極を折り曲げる。
この実施例のように、接地電極11の曲げ工程では、主
体金具4に対し曲げ型43が移動して主体金具4の外側
より力を加えてもよい。
【0050】〔第4実施例〕図12は、本発明の第4実
施例を示すもので、接地電極の打ち抜き工程を示した図
である。この実施例の打ち抜き成形機47は、主体金具
4の軸孔8内に嵌め込まれて主体金具4を保持する芯金
48の内部には接地電極11の先端部より切断された切
れ片(図示せず)を排出する排出孔50が形成されてい
る。また、打ち抜きパンチ49は、主体主体金具4の外
側から内側(図示矢印方向)に向かって接地電極11の
先端部を切断する。この実施例のように、接地電極11
の打ち抜き工程では、主体金具4の外側より力を加えて
もよい。
【0051】〔変形例〕第2から第4実施例では、本発
明を2極スパークプラグ1に用いたが、本発明を3極以
上の多極スパークプラグに用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例にかかる2極スパークプ
ラグを示した側面図である。
【図2】 本発明の第1実施例にかかる主体金具を示し
た断面図である。
【図3】 第2図の主要部を示した断面図である。
【図4】 本発明の第1実施例の製造方法を示した工程
図である。
【図5】 本発明の第1実施例にかかる接地電極の曲げ
工程を詳細に示す工程図である。
【図6】 本発明の第1実施例にかかる接地電極を切断
する所定寸法を設定するための説明図である。
【図7】 本発明の第1実施例にかかる接地電極の打ち
抜き加工を行う打ち抜き成形機を示した断面図である。
【図8】 本発明の第2実施例の製造方法を示した工程
図である。
【図9】 本発明の第2実施例にかかる接地電極の曲げ
工程を詳細に示す工程図である。
【図10】 本発明に第2実施例にかかる接地電極を切
断する所定寸法を曲げ芯金の主体金具の先端面からの出
寸法に基づいて設定するための説明図である。
【図11】 本発明の第3実施例にかかる接地電極の曲
げ加工を行う曲げ成形機を示した断面図である。
【図12】 本発明の第4実施例にかかる接地電極の打
ち抜き加工を行う打ち抜き成形機を示した断面図であ
る。
【図13】 従来の製造方法を行う工程図である。
【図14】 従来の製造方法にかかる接地電極の曲げ状
態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 スパークプラグ 2 中心電極 4 主体金具 9 係止部 10 先端面 11 接地電極 27 曲げ型 31 曲げ芯金 42 曲げ芯金 43 曲げ型

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)筒状の主体金具の先端面に接続した
    複数の接地電極は曲げ型に押しつけることによって該接
    地電極を曲げた際に該接地電極の端面同士が押し合って
    該接続部の曲がりを矯正するような寸法に切断される工
    程と、(b)前記主体金具を前記接地電極側から曲げ型
    に押しつけることによって該接地電極を曲げる工程と、
    を備えたスパークプラグの製造方法。
  2. 【請求項2】(a)筒状の主体金具の先端面に接続した
    複数の接地電極は曲げ型に押しつけることによって該接
    地電極を曲げた際に該接地電極の端面同士が押し合って
    該接続部の曲がりを矯正するような寸法に切断される工
    程と、(b)前記主体金具の後端側から曲げ芯金を挿入
    する工程と、(c)前記曲げ芯金を挿入した前記主体金
    具を前記接地電極側から曲げ型に押しつけることによっ
    て該接地電極を曲げる工程と、を備えたスパークプラグ
    の製造方法。
  3. 【請求項3】(a)筒状の主体金具の先端面に複数の接
    地電極を接続する工程と、(b)前記主体金具の後端側
    から曲げ芯金を挿入する工程と、(c)前記接地電極は
    曲げ型に押しつけることによって該接地電極を曲げた際
    に該接地電極の端面同士が押し合って該接続部の曲がり
    を矯正するような寸法に切断される工程と、(d)前記
    曲げ芯金を挿入した前記主体金具を前記接地電極側から
    曲げ型に押しつけることによって該接地電極を曲げる工
    程と、を備えたスパークプラグの製造方法。
  4. 【請求項4】(a)筒状の主体金具の後端側から曲げ芯
    金を挿入する工程と、(b)前記主体金具の先端面に複
    数の接地電極を接続する工程と、(c)前記接地電極は
    曲げ型に押しつけることによって該接地電極を曲げた際
    に該接地電極の端面同士が押し合って該接続部の曲がり
    を矯正するような寸法に切断される工程と、(d)前記
    曲げ芯金を挿入した前記主体金具を前記接地電極側から
    曲げ型に押しつけることによって該接地電極を曲げる工
    程と、を備えたスパークプラグの製造方法。
  5. 【請求項5】前記曲げ型に押しつけることによって該接
    地電極を曲げた際に該接地電極の端面同士が押し合って
    該接続部の曲がりを矯正するような寸法は、前記主体金
    具の後端側から挿入した前記曲げ芯金の先端面の前記主
    体金具の先端面からの出寸法に基づいて決定されること
    を特徴とする請求項3または請求項4に記載のスパーク
    プラグの製造方法。
  6. 【請求項6】前記主体金具は内周に絶縁体を係止するた
    めの係止部を有し、かつ前記曲げ芯金は該係止部に当接
    する肩部を有することを特徴とする請求項2乃至請求項
    5のいずれかに記載のスパークプラグの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102195238A (zh) * 2010-01-28 2011-09-21 日本特殊陶业株式会社 火花塞用主体配件组装体的制造方法及制造装置、火花塞的制造方法

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