JPH11154354A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JPH11154354A
JPH11154354A JP9336479A JP33647997A JPH11154354A JP H11154354 A JPH11154354 A JP H11154354A JP 9336479 A JP9336479 A JP 9336479A JP 33647997 A JP33647997 A JP 33647997A JP H11154354 A JPH11154354 A JP H11154354A
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JP
Japan
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layer
recording medium
optical recording
reflective heat
heat radiation
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JP9336479A
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Inventor
Mikio Kinoshita
幹夫 木下
Masato Harigai
眞人 針谷
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、高い記録密度をもち、繰返し記録
特性に優れていると共に、耐蝕性を向上させた光記録媒
体を提供することを目的とする。 【解決手段】 ポリカーボネイト基板10上には、Zn
S・SiO2 層からなる第1保護層20、Ag−In−
Sb−Te層からなる記録層30、ZnS・ZnO・S
iO2 層からなる第2保護層40、Ag及びCuを構成
元素とするAg−Cu反射放熱層50、及びUV保護層
からなる環境保護層60が順に積層されて形成されてい
る。ここで、Ag−Cu反射放熱層50が、Ag(50
at.%)−Cu(50at.%)の組成をもち、Ag
−Cu系の共晶組成近傍の組成範囲にあることから、析
出するAg及びCuの組織形態は緻密なものとなり、高
熱伝導率を有すると共に、析出したCu又はAgの結晶
粒界の構造は繰返し記録に伴う熱衝撃に対する高い耐性
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光記録媒体に係り、
特に光ビームを照射することにより記録層材料に光学的
な変化を生じさせて、情報の記録、再生を行ない、かつ
書換えが可能である相変化型光記録ディスクなどの光記
録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザビームの照射による情報の記録、
再生、及び消去が可能な光記録媒体の一つとして、結晶
−非結晶相間又は結晶−結晶相間の転移を利用する、い
わゆる相変化形光記録媒体がよく知られている。この相
変化形光記録媒体は、単一ビームによるオーバーライト
が可能であり、ドライブ側の光学系もより単純であるこ
とを特徴とし、コンピュータ関連や映像音響に関する記
録媒体として応用されている。
【0003】そして、この相変化形光記録媒体の記録材
料としては、例えばGeTe、GeTeSe、GeTe
S、GeSeS、GeSeSb、GeAsSe、InT
e、SeTe、SeAs、Ge−Te−(Sn、Au、
Pd)、GeTeSeSb、GeTeSb、Ag−In
−Sb−Teなどがある。特に、Ag−In−Sb−T
eは、高感度でアモルファス部分の輪郭が明確な特徴を
有し、マークエッジ記録用の記録層として開発されてい
る(特開平02−37466号公報、特開平02−17
1325号公報、特開平02−415581号公報、特
開平04−141485号公報参照)。
【0004】また、光記録媒体に使用される反射放熱層
材料を選定する際に、反射率(複素屈折率)、熱伝導
率、繰返し記録に伴う熱衝撃への耐久性、内部応力、耐
蝕性等が考慮されるが、特に高密度記録においては、反
射放熱層の熱伝導率を大きなものとすることが記録密度
を向上させる上で極めて重要である。こうした観点か
ら、反射放熱層材料としてはAg、Au、Cuが特に好
ましく、特公平8−1709号公報においては、Agに
Cuを含有せしめ、更にTa又はTiの少なくとも一種
を含有せしめたAg合金からなる金属反射層が提案され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、反射放
熱層材料としてAg、Au、Cuを用いる場合、以下に
述べる問題点があった。即ち、Ag、Au、Cuを反射
放熱層材料とする光記録媒体においては、初期特性は良
好であるものの、繰返し記録に伴い、反射放熱層の昇温
−冷却のヒートサイクルによる熱的なダメージに起因し
て、界面を接している保護層との付着力の低下、結晶粒
の成長やクラック等による実効的な熱伝導率の低下、熱
伝導のムラなどが発生する。このため、記録層の冷却速
度の低下や冷却速度の不均一性を招き、アモルファス−
結晶界面の輪郭が乱れ、ジッタ等のディスク特性が劣化
するという問題を生じた。
【0006】この問題に対しては、保護層との界面部に
Cr、Ta等の中間層を付加することによって繰返し記
録特性が改善されることが知られているものの、この方
法は、他方において反射率低下、熱特性の劣化等の副次
的問題を発生させ、初期記録密度に悪影響を与えること
となった。
【0007】また、反射放熱層材料としてCuを用いる
際には、場合によってはAgを用いる際にも、耐蝕性が
十分に確保されないという問題を生じた。例えば、上記
特公平8−1709号公報にも開示されているように、
Ag−Cu系の反射放熱層においては高熱伝導率が得ら
れるものの、Cuの含有量が30at.%(原子%)を
上回る領域では耐蝕性は良好ではなかった。
【0008】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたものであり、高い記録密度をもち、繰返し記録特性
に優れていると共に、耐蝕性を向上させた光記録媒体を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者らは、従来は限られた範囲でしか検討され
てこなかった繰返し記録に伴う耐熱衝撃性に関するCu
−Ag系の反射放熱層の構造又は組成についての検討を
行い、更に、Cu−Ag系の反射反射層の繰返し記録特
性を損なわないことを前提としつつ、耐蝕性の向上のた
めの添加元素についても検討を行い、本発明に想到し
た。従って、上記課題は、以下の本発明に係る光記録媒
体により達成される。
【0010】即ち、請求項1に係る光記録媒体は、基板
上に、第1の保護層、記録層、第2の保護層、反射放熱
層、及び環境保護層が順に積層されている光記録媒体で
あって、反射放熱層がAg及びCuを構成元素とし、反
射放熱層中のAgとCuとの元素比がAg−Cu系の共
晶組成近傍の組成範囲にあることを特徴とする。
【0011】このように請求項1に係る光記録媒体にお
いては、Ag及びCuを構成元素とする反射放熱層中の
AgとCuとの元素比がAg−Cu系の共晶組成近傍の
組成範囲にあるが、このAg−Cu系は2相分離となる
系であり、析出するAg及びCuの組織形態は共晶組成
近傍で緻密なものとなるため、Ag、Cu共に高熱伝導
率を有する相であることが相乗して、相変化光ディスク
として好ましい高熱伝導率を有する反射放熱層となり、
高い記録密度をもつ光記録媒体が実現される。また、一
旦析出したCu又はAgの結晶粒界の構造は、繰返し記
録に伴う熱衝撃に対する高い耐性を有するため、繰返し
記録特性に優れた光記録媒体が実現される。更に、繰返
し記録に伴って準安定固溶体から析出するAg、Cuの
結晶粒も微細であるため、記録特性に悪影響を与える粗
大結晶粒に起因する熱伝導ムラはなくなり、ディスク特
性の劣化等が防止される。
【0012】ここで、光記録媒体の各構成要素について
説明すると、基板は、例えばポリカーボネート等の樹脂
又はガラス等の透明体を材料として、トラッキングサー
ボのための案内溝を有しているものを使用すればよい。
【0013】また、第1保護層及び第2保護層は、例え
ばZnS・SiO2 、AlN等の公知の誘電体又はこれ
らの積層体であって、所定の屈折率及び屈折率分布を有
しているものを材料として使用すればよい。
【0014】また、記録層は、上記従来の技術に示した
ように、例えばGeTe、GeTeSe、GeTeS、
GeSeS、GeSeSb、GeAsSe、InTe、
SeTe、SeAs、Ge−Te−(Sn、Au、P
d)、GeTeSeSb、GeTeSb、Ag−In−
Sb−Te等の中から、記録線速、記録方式、密度等を
考慮して適宜選択したものを材料として使用すればよ
い。
【0015】また、反射放熱層は、AgとCuとの元素
比がAg−Cu系の共晶組成近傍の組成範囲にある状態
においては、AgとCuとの2相、準安定的な固溶体の
相、又はAgとCuと準安定的な固溶体との3相によっ
て構成される。なお、準安定的な固溶体は、スパッタリ
ングなどの非熱平衡下の薄膜形成プロセスで形成される
場合があり、この相は、基板温度が低い場合や基板又は
下地層との格子整合がない場合に特に出現し易い。
【0016】また、環境保護層は、耐蝕性のある公知の
金属、合金、誘電体、樹脂等、例えばAl、Pt、P
d、Au、Al−Si、Al−Ti、Pb−Sn、Si
3 4、AlN、SiO2 、SiO、紫外線硬化樹脂等
を材料として使用すればよい。なお、金属を材料として
使用する場合、環境保護層は放熱補助層としての作用も
有することになる。
【0017】また、基板上の各層の膜厚としては、第1
保護層の膜厚が30〜300nm、記録層が5〜50n
m、第2保護層が5〜100nm、反射放熱層が30〜
300nm、環境保護層が50nm以上の範囲であるこ
と望ましい。また、これらの各層の形成方法としては、
スパッタ法、真空蒸着法、スピンコート法等の公知の薄
膜形成方法を用いればよい。
【0018】また、請求項2に係る光記録媒体は、上記
請求項1に係る光記録媒体において、反射放熱層中のA
gとCuとの原子数の比が、 0.8≦Ag/Cu≦2.2 であることを特徴とする。即ち、反射放熱層中のAgと
Cuとの元素比がAg−Cu系の共晶組成近傍の組成範
囲にあることを具体的に数値限定して表すと、反射放熱
層中のAgとCuとの原子数の比は、 0.8≦Ag/Cu≦2.2 となる。そして、本発明者らの実験によれば、更に限定
して、 1.2≦Ag/Cu≦1.8 であることが好適である。この場合、上記請求項1の場
合の作用が顕著に奏される。
【0019】また、請求項3に係る光記録媒体は、上記
請求項1又は2に係る光記録媒体において、環境保護層
が、反射放熱層との密着性が良好なバッファ層と、反射
放熱層を腐蝕から保護するための樹脂層とが積層された
構造を有することを特徴とする。
【0020】このように請求項3に係る光記録媒体にお
いては、環境保護層がバッファ層と樹脂層との2層構造
となり、耐蝕性に乏しい反射放熱層と耐蝕性の高い樹脂
層との間に、反射放熱層との密着性が良好なバッファ層
が介在していることにより、樹脂層とAg−Cu系の反
射放熱層との密着性が必ずしも良好でなくとも、バッフ
ァ層が密着性よく反射放熱層を覆っているため、衝撃に
よるAg−Cu系の反射放熱層表面の露出が防止され、
耐蝕性が維持される。ここで、バッファ層上に積層され
る樹脂層としては、環境保護に有効なUV硬化樹脂、熱
硬化樹脂、ホットメルト樹脂等を使用すればよい。
【0021】また、請求項4に係る光記録媒体は、上記
請求項3に係る光記録媒体において、バッファ層が、A
u層、Au合金層、Ag層、Ag合金層、Al層、Al
合金層、Ge層、Pb層、又はSi層であることを特徴
とする。
【0022】即ち、Ag−Cu系の反射放熱層との密着
性に優れたバッファ層としては、これらのAu層、Au
合金層、Ag層、Ag合金層、Al層、Al合金層、G
e層、Pb層、又はSi層が好適である。そして、これ
らのバッファ層は熱伝導補助層としても作用するという
利点を有している。
【0023】また、請求項5に係る光記録媒体は、上記
請求項1〜4に係る光記録媒体において、反射放熱層
に、Au、Zn、Sn、Si、Ge、Pd、Pt、T
i、又はTaが添加されていることを特徴とする。
【0024】このように請求項5に係る光記録媒体にお
いては、反射放熱層にAu、Zn、Sn、Si、Ge、
Pd、Pt、Ti、又はTaが添加されていることによ
り、Ag−Cu系の反射放熱層の耐蝕性が高められる。
このため、環境保護層を安価な樹脂のみとしても高い耐
久性が確保され、高信頼性の光記録媒体が低コストで得
られることになる。なお、これらの添加元素の濃度は、
十分な耐蝕性の向上が得られると共に、反射放熱層にお
けるAg−Cu系の相分離を損なわない範囲であること
が必要である。
【0025】また、請求項6に係る光記録媒体は、上記
請求項5に係る光記録媒体において、反射放熱層に添加
されているPd又はPtの濃度が1〜5at%の範囲内
であることを特徴とする。
【0026】即ち、Ag−Cu系の反射放熱層への添加
元素がPd又はPtの場合、反射放熱層の耐蝕性の十分
な向上が得られる一方において、Pd又はPtの添加に
よって反射放熱層の熱伝導率の低下を招くことから、こ
の悪影響を抑制するためにはPd又はPtの濃度を1〜
5at%の範囲内に限定することが望ましい。
【0027】また、請求項7に係る光記録媒体は、上記
請求項5に係る光記録媒体において、反射放熱層に添加
されているTi又はTaの濃度が1〜3at%の範囲内
であることを特徴とする。
【0028】即ち、Ag−Cu系の反射放熱層への添加
元素がTi又はTaの場合、反射放熱層の耐蝕性の十分
な向上が得られる一方において、Ti又はTaの添加に
よって反射放熱層の熱伝導率の低下を招くことから、こ
の悪影響を抑制するためにはTi又はTaの濃度を1〜
3at%の範囲内に限定することが望ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を説明する。 (第1の実施形態)本発明の第1の実施形態に係る光記
録媒体は、請求項1、2に係る光記録媒体に対応するも
のであり、その概略断面を図1に示す。ポリカーボネイ
ト基板10は、図示はしないが、例えばピッチ740n
mの案内溝を有している。このそして、このポリカーボ
ネイト基板10上には、ZnS・SiO2 層からなる第
1保護層20が形成されている。また、この第1保護層
20上には、Ag−In−Sb−Te層からなる記録層
30が形成されている。また、この記録層30上には、
ZnS・ZnO・SiO2 層からなる第2保護層40が
形成されている。
【0030】また、この第2保護層40上には、Ag
(50at.%)−Cu(50at.%)の組成をもつ
Ag−Cu反射放熱層50が形成されている。また、こ
のAg−Cu反射放熱層50上には、UV保護層からな
る環境保護層60が形成されている。
【0031】また、ポリカーボネイト基板10上の各層
の膜厚は、第1保護層20が150nmであり、記録層
30が20nmであり、第2保護層40が20nmであ
り、Ag−Cu反射放熱層50が100nmであり、U
V保護層からなる環境保護層60が10μmである。
【0032】以上のように本実施形態によれば、共に高
熱伝導率を有するAg及びCuを構成元素とするAg−
Cu反射放熱層50が、Ag(50at.%)−Cu
(50at.%)の組成をもち、Ag−Cu系の共晶組
成近傍の組成範囲にあることにより、析出するAg及び
Cuの組織形態は緻密なものとなるため、相変化光ディ
スクとして好ましい高熱伝導率を有する反射放熱層とな
り、高い記録密度をもつ光記録媒体を実現することがで
きる。また、一旦析出したCu又はAgの結晶粒界の構
造は、繰返し記録に伴う熱衝撃に対する高い耐性を有す
るため、繰返し記録特性に優れた光記録媒体を実現する
ことができる。更に、繰返し記録に伴って準安定固溶体
から析出するAg、Cuの結晶粒も微細であるため、記
録特性に悪影響を与える粗大結晶粒に起因する熱伝導ム
ラがなくなり、ディスク特性の劣化等を防止することが
できる。
【0033】なお、本実施形態においては、Ag−Cu
反射放熱層50がAg(50at.%)−Cu(50a
t.%)の組成をもつ場合について述べたが、この組成
に限定されることなく、Ag−Cu系の共晶組成近傍の
組成範囲、例えばAg−Cu反射放熱層50中のAgと
Cuとの原子数の比が、 0.8≦Ag/Cu≦2.2 であれば、同様の効果を奏することが可能である。更
に、 1.2≦Ag/Cu≦1.8 に限定される場合には、特に顕著な効果を奏することが
できる。
【0034】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態に係る光記録媒体は、請求項3、4に係る光記録媒体
に対応するものであり、その概略断面を図2に示す。な
お、上記図1に示す光記録媒体の構成要素と同一の要素
には同一の符号を付して説明を省略する。上記第1の実
施形態の場合と同様に、ピッチ740nmの案内溝を有
しているポリカーボネイト基板10上には、ZnS・S
iO2 層からなる第1保護層20が形成され、この第1
保護層20上には、Ag−In−Sb−Te層からなる
記録層30が形成され、この記録層30上には、ZnS
・ZnO・SiO2 層からなる第2保護層40が形成さ
れ、この第2保護層40上には、Ag(50at.%)
−Cu(50at.%)の組成をもつAg−Cu反射放
熱層50が形成されている。
【0035】そして、このAg−Cu反射放熱層50上
に、Auバッファ層61とUV保護層62とが順に積層
された環境保護層60aが形成されており、この点に本
実施形態の特徴がある。
【0036】また、ポリカーボネイト基板10上の各層
の膜厚は、上記第1の実施形態の場合と同様、第1保護
層20が150nmであり、記録層30が20nmであ
り、第2保護層40が20nmであるが、上記第1の実
施形態の場合と異なり、Ag−Cu反射放熱層50が5
0nmであり、また環境保護層60aを構成するAuバ
ッファ層61が50nmであり、UV保護層62が10
μmである。
【0037】以上のように本実施形態によれば、上記第
1の実施形態の場合の効果を奏することに加えて、環境
保護層60aがAuバッファ層61とUV保護層62と
の2層構造となり、耐蝕性に乏しいAg−Cu反射放熱
層50と耐蝕性の高いUV保護層62との間に、Ag−
Cu反射放熱層50との密着性が良好なAuバッファ層
61が介在していることにより、Auバッファ層61が
密着性よくAg−Cu反射放熱層50を覆っており、A
g−Cu反射放熱層50とAuバッファ層61との間の
密着力がAuバッファ層61とUV保護層62との間の
密着力よりも高いため、仮りに衝撃によって微小な剥離
が生じたとしても、Ag−Cu反射放熱層50表面の露
出を防止して、耐蝕性を維持することができる。
【0038】また、Auバッファ層61は熱伝導補助層
としても作用するため、このことに対応して、Ag−C
u反射放熱層50の膜厚を減少させることが可能にな
り、本実施形態においては、上記第1の実施形態の場合
の100nmから50nmに半減させた場合について述
べた。
【0039】なお、本実施形態においては、Ag−Cu
反射放熱層50との密着性に優れたバッファ層としては
Auバッファ層61を用いているが、このAuバッファ
層61の代わりに、例えばAu合金バッファ層、Agバ
ッファ層、Ag合金バッファ層、Alバッファ層、Al
合金バッファ層、Geバッファ層、Pbバッファ層、又
はSiバッファ層を用いてもよい。そして、これらのバ
ッファ層も、Auバッファ層61の場合と同様に、熱伝
導補助層としても作用する。
【0040】(第3の実施形態)本発明の第3の実施形
態に係る光記録媒体は、請求項5に係る光記録媒体に対
応するものであり、その概略断面を図3に示す。なお、
上記図1〜2に示す光記録媒体の構成要素と同一の要素
には同一の符号を付して説明を省略する。上記第1の実
施形態の場合と同様に、ピッチ740nmの案内溝を有
しているポリカーボネイト基板10上には、ZnS・S
iO2 層からなる第1保護層20が形成され、この第1
保護層20上には、Ag−In−Sb−Te層からなる
記録層30が形成され、この記録層30上には、ZnS
・ZnO・SiO2 層からなる第2保護層40が形成さ
れている。
【0041】そして、この第2保護層40上に、Auが
添加されて、Ag(55at.%)−Cu(37at.
%)−Au(8at.%)の組成をもつAg−Cu−A
u反射放熱層50aが形成されており、この点に本実施
形態の特徴がある。また、このAg−Cu−Au反射放
熱層50a上には、UV保護層からなる環境保護層60
が形成されている。
【0042】また、ポリカーボネイト基板10上の各層
の膜厚は、上記第1の実施形態の場合と同様、第1保護
層20が150nmであり、記録層30が20nmであ
り、第2保護層40が20nmであり、UV保護層から
なる環境保護層60が10μmである。そして、Ag−
Cu−Au反射放熱層50aが100nmである。
【0043】以上のように本実施形態によれば、Ag−
Cu−Au反射放熱層50aがAg(55at.%)−
Cu(37at.%)−Au(8at.%)の組成をも
ち、Ag−Cu反射放熱層に8at.%のAuが添加さ
れていることにより、上記第1の実施形態の場合の効果
に加えて、Ag−Cu反射放熱層の耐蝕性を高めること
ができる。従って、環境保護層60が安価なUV保護層
のみからなる場合であっても、高い耐久性を確保するこ
とができるため、高信頼性の光記録媒体を低コストで得
ることができる。また、Ag−Cu−Au反射放熱層5
0aはAuの添加によってもその熱伝導率を殆ど損なう
ことはないため、光記録媒体の高い記録密度を低下させ
ることもない。
【0044】なお、本実施形態においては、Ag−Cu
−Au反射放熱層50aにおける添加元素Auの濃度は
8at.%であるが、本発明者らの実験によれば、Au
の添加による耐蝕性の向上という効果は、Auの濃度が
1at.%以上の場合に顕著であった。また、コストの
上昇を抑制すると共に、Ag−Cu系の相分離を損なわ
ず、Ag−Cu系の共晶構造に起因する高繰返し記録特
性を維持するためには、Auの濃度が15at.%以下
であることが好ましい。また、Ag−Cu反射放熱層に
Auを添加する代わりに、例えばZn、Sn、Si、G
e、Pd、Pt、Ti、又はTaを添加した場合におい
ても、同様の効果を奏することができる。
【0045】(第4の実施形態)本発明の第4の実施形
態に係る光記録媒体は、請求項6に係る光記録媒体に対
応するものであり、その概略断面を図4に示す。なお、
上記図1〜3に示す光記録媒体の構成要素と同一の要素
には同一の符号を付して説明を省略する。上記第1の実
施形態の場合と同様に、ピッチ740nmの案内溝を有
しているポリカーボネイト基板10上には、ZnS・S
iO2 層からなる第1保護層20が形成され、この第1
保護層20上には、Ag−In−Sb−Te層からなる
記録層30が形成され、この記録層30上には、ZnS
・ZnO・SiO2 層からなる第2保護層40が形成さ
れている。
【0046】そして、この第2保護層40上に、Pdが
添加されて、Ag(63at.%)−Cu(33at.
%)−Pd(4at.%)の組成をもつAg−Cu−P
d反射放熱層50bが形成されており、この点に本実施
形態の特徴がある。また、このAg−Cu−Pd反射放
熱層50b上には、UV保護層からなる環境保護層60
が形成されている。
【0047】また、ポリカーボネイト基板10上の各層
の膜厚は、上記第1の実施形態の場合と同様、第1保護
層20が150nmであり、記録層30が20nmであ
り、第2保護層40が20nmであり、UV保護層から
なる環境保護層60が10μmである。そして、Ag−
Cu−Pd反射放熱層50bが100nmである。
【0048】以上のように本実施形態によれば、Ag−
Cu−Pd反射放熱層50bがAg(63at.%)−
Cu(33at.%)−Pd(4at.%)の組成をも
ち、Ag−Cu反射放熱層に4at.%のPdが添加さ
れていることにより、上記第3の実施形態の場合と同様
の効果を奏することができる。本発明者らの実験によれ
ば、Pdの添加による耐蝕性の向上という効果は、Pd
の濃度が1at.%以上の場合に顕著であった。
【0049】なお、本実施形態においては、Ag−Cu
反射放熱層にPdを添加しているが、このPdの代わり
に、例えばPtを添加した場合においても、同様の効果
を奏することができる。但し、Ag−Cu反射放熱層へ
の添加元素がPd又はPtの場合には、反射放熱層の耐
蝕性の十分な向上を得ることができる一方において、P
d又はPtの添加によって反射放熱層の熱伝導率の低下
を招くことから、この悪影響を抑制するために、Pd又
はPtの濃度を5at%以下に限定することが望まし
い。
【0050】(第5の実施形態)本発明の第5の実施形
態に係る光記録媒体は、請求項3、7に係る光記録媒体
に対応するものであり、その概略断面を図5に示す。な
お、上記図1〜4に示す光記録媒体の構成要素と同一の
要素には同一の符号を付して説明を省略する。上記第1
の実施形態の場合と同様に、ピッチ740nmの案内溝
を有しているポリカーボネイト基板10上には、ZnS
・SiO2 層からなる第1保護層20が形成され、この
第1保護層20上には、Ag−In−Sb−Te層から
なる記録層30が形成され、この記録層30上には、Z
nS・ZnO・SiO2 層からなる第2保護層40が形
成されている。
【0051】そして、この第2保護層40上に、Tiが
添加されて、Ag(59at.%)−Cu(39at.
%)−Ti(2at.%)の組成をもつAg−Cu−T
i反射放熱層50cが形成されており、この点に本実施
形態の特徴がある。また、このAg−Cu−Ti反射放
熱層50c上に、Al−Tiバッファ層61aとUV保
護層62とが順に積層された環境保護層60bが形成さ
れており、この点にも本実施形態の特徴がある。
【0052】また、ポリカーボネイト基板10上の各層
の膜厚は、上記第1の実施形態の場合と同様、第1保護
層20が150nmであり、Ag−In−Sb−Te記
録層30が20nmであり、ZnS・ZnO・SiO2
第2保護層40が20nmである。そして、Ag−Cu
−Ti反射放熱層50cが100nmであり、環境保護
層60aを構成するAl−Tiバッファ層61aが10
0nmであり、UV保護層62が10μmである。
【0053】以上のように本実施形態によれば、Ag−
Cu−Ti反射放熱層50cがAg(59at.%)−
Cu(39at.%)−Ti(2at.%)の組成をも
ち、Ag−Cu反射放熱層に2at.%のTiが添加さ
れていることにより、上記第3の実施形態の場合と同様
の効果を奏することができる。本発明者らの実験によれ
ば、Tiの添加による耐蝕性の向上という効果は、Ti
の濃度が1at.%以上の場合に顕著であった。
【0054】また、環境保護層60aがAl−Tiバッ
ファ層61aとUV保護層62との2層構造となり、A
g−Cu−Ti反射放熱層50cとUV保護層62との
間に、Ag−Cu−Ti反射放熱層50cとの密着性が
良好なAl−Tiバッファ層61aが介在していること
により、このAl−Tiバッファ層61aが密着性よく
Ag−Cu−Ti反射放熱層50cを覆っているため、
上記第2の実施形態の場合と同様の効果を奏することが
できる。
【0055】なお、本実施形態においては、Ag−Cu
反射放熱層にTiを添加しているが、このTiの代わり
に、例えばTaを添加した場合においても、同様の効果
を奏することができる。但し、Ag−Cu反射放熱層へ
の添加元素がTi又はTaの場合には、反射放熱層の耐
蝕性の十分な向上を得ることができる一方において、T
i又はTaの添加によって反射放熱層の熱伝導率の低下
を招くことから、この悪影響を抑制するために、Ti又
はTaの濃度を3at%以下に限定することが望まし
い。
【0056】次に、上記第1〜第5の実施形態に係る光
記録媒体の最適記録パワーにおける繰返し記録可能回数
を、反射放熱層の材料を変化させた第1〜第5の比較例
と比較して、下記の表1に示す。なお、このときの記録
条件は、記録波長が635nm(NA=0.6)、記録
線速が3.5m/s、線記録密度が0.4μm/bit
(EFMランダムパターン)である。繰返し記録可能回
数は、ジッタσ(s)をウインド幅Tw(s)で割った
値が12%を上回らない条件、即ち、 σ/Tw≦12% において判定した。
【0057】また、第1〜第5の比較例は、上記第1の
実施形態に係る光記録媒体とほぼ同様の構成を有してお
り、その反射放熱層のみを変えたものである。即ち、各
比較例における反射放熱層は、第1の比較例がAg反射
放熱層であり、第2の比較例がAu反射放熱層であり、
第3の比較例がCu反射放熱層であり、第4の比較例が
Au(50at・%)−Cu(50at.%)の組成を
もつAg−Cu反射放熱層であり、第5の比較例がAg
(50at.%)−Au(50at.%)の組成をもつ
Ag−Au反射放熱層である。
【0058】
【表1】
【0059】この表から明らかなように、反射放熱層の
材料としてAg、Au、Cuやこれらの2元合金系を用
いる場合においては、上記第1〜第5の実施形態に係る
光記録媒体の反射放熱層に用いたAg−Cu系に、固有
のオーバーライト特性の向上が認められる。
【0060】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明に係
る光記録媒体によれば、次のような効果を奏することが
できる。即ち、請求項1に係る光記録媒体によれば、高
熱伝導率を有するAg及びCuを構成元素とする反射放
熱層中のAgとCuとの元素比がAg−Cu系の共晶組
成近傍の組成範囲にあることにより、析出するAg及び
Cuの組織形態が緻密なものとなるため、相変化光ディ
スクとして好ましい高熱伝導率を有する反射放熱層とな
り、高い記録密度をもつ光記録媒体を実現することがで
きる。また、一旦析出したCu又はAgの結晶粒界の構
造は、繰返し記録に伴う熱衝撃に対する高い耐性を有す
るため、繰返し記録特性に優れた光記録媒体を実現する
ことができる。繰返し記録に伴って準安定固溶体から析
出するAg、Cuの結晶粒も微細であるため、記録特性
に悪影響を与える粗大結晶粒に起因する熱伝導ムラはな
くなり、ディスク特性の劣化等を防止することができ
る。
【0061】また、請求項2に係る光記録媒体によれ
ば、Ag及びCuを構成元素とする反射放熱層中のAg
とCuとの原子数の比が、 0.8≦Ag/Cu≦2.2 であることにより、Ag−Cu系の共晶組成近傍の組成
範囲にあるため、上記請求項1の場合と同様の効果を奏
することができる。
【0062】また、請求項3に係る光記録媒体によれ
ば、環境保護層がバッファ層と樹脂層との2層構造とな
り、耐蝕性に乏しい反射放熱層と耐蝕性の高い樹脂層と
の間に反射放熱層との密着性が良好なバッファ層が介在
していることにより、バッファ層が密着性よく反射放熱
層を覆っているため、衝撃によるAg−Cu系の反射放
熱層表面の露出を防止して、耐蝕性を維持することがで
きる。
【0063】また、請求項4に係る光記録媒体によれ
ば、バッファ層がAu層、Au合金層、Ag層、Ag合
金層、Al層、Al合金層、Ge層、Pb層、又はSi
層であることにより、これらのバッファ層と反射放熱層
との良好な密着性が確保され、上記請求項3の場合の効
果を奏することができる。
【0064】また、請求項5に係る光記録媒体によれ
ば、反射放熱層にAu、Zn、Sn、Si、Ge、P
d、Pt、Ti、又はTaが添加されていることによ
り、Ag−Cu系の反射放熱層の耐蝕性が高められるた
め、環境保護層を安価な樹脂のみとしても高い耐久性を
確保し、高信頼性の光記録媒体を低コストで得ることが
できる。
【0065】また、請求項6に係る光記録媒体によれ
ば、反射放熱層に添加されているPd又はPtの濃度が
1〜5at%の範囲内であることにより、上記請求項5
の効果を奏しつつ、Pd又はPtの添加による反射放熱
層の熱伝導率の低下という悪影響を抑制することができ
る。
【0066】また、請求項7に係る光記録媒体によれ
ば、反射放熱層に添加されているTi又はTaの濃度が
1〜3at%の範囲内であることにより、上記請求項5
の効果を奏しつつ、Ti又はTaの添加による反射放熱
層の熱伝導率の低下という悪影響を抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光記録媒体を示
す概略断面である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る光記録媒体を示
す概略断面である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る光記録媒体を示
す概略断面である。
【図4】本発明の第4の実施形態に係る光記録媒体を示
す概略断面である。
【図5】本発明の第5の実施形態に係る光記録媒体を示
す概略断面である。
【符号の説明】
10 ポリカーボネイト基板 20 ZnS・SiO2 層からなる第1保護層 30 Ag−In−Sb−Te層からなる記録層 40 ZnS・ZnO・SiO2 層からなる第2保護層 50 Ag(50at.%)−Cu(50at.%)の
組成をもつAg−Cu反射放熱層 50a Ag(55at.%)−Cu(37at.%)
−Au(8at.%)の組成をもつAg−Cu−Au反
射放熱層 50b Ag(63at.%)−Cu(33at.%)
−Pd(4at.%)の組成をもつAg−Cu−Pd反
射放熱層 50c Ag(59at.%)−Cu(39at.%)
−Ti(2at.%)の組成をもつAg−Cu−Ti反
射放熱層 60 UV保護層からなる環境保護層 60a 環境保護層 60b 環境保護層 61 Auバッファ層 61a Al−Tiバッファ層 62 UV保護層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、第1の保護層、記録層、第2
    の保護層、反射放熱層、及び環境保護層が順に積層され
    ている光記録媒体であって、 前記反射放熱層が、Ag及びCuを構成元素とし、前記
    反射放熱層中のAgとCuとの元素比が、Ag−Cu系
    の共晶組成近傍の組成範囲にあることを特徴とする光記
    録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光記録媒体において、 前記反射放熱層中のAgとCuとの原子数の比が、 0.8≦Ag/Cu≦2.2 であることを特徴とする光記録媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の光記録媒体にお
    いて、 前記環境保護層が、前記反射放熱層との密着性が良好な
    バッファ層と、前記反射放熱層を腐蝕から保護するため
    の樹脂層とが積層された構造を有することを特徴とする
    光記録媒体。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の光記録媒体において、 前記バッファ層が、Au層、Au合金層、Ag層、Ag
    合金層、Al層、Al合金層、Ge層、Pb層、又はS
    i層であることを特徴とする光記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の光記
    録媒体において、 前記反射放熱層に、Au、Zn、Sn、Si、Ge、P
    d、Pt、Ti、又はTaが添加されていることを特徴
    とする光記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の光記録媒体において、 前記反射放熱層に添加されているPd又はPtの濃度
    が、1乃至5原子%の範囲内であることを特徴とする光
    記録媒体。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の光記録媒体において、 前記反射放熱層に添加されているTi又はTaの濃度
    が、1乃至3原子%の範囲内であることを特徴とする光
    記録媒体。
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