JPH11152762A - 構造物およびその構築方法 - Google Patents

構造物およびその構築方法

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JPH11152762A
JPH11152762A JP9320971A JP32097197A JPH11152762A JP H11152762 A JPH11152762 A JP H11152762A JP 9320971 A JP9320971 A JP 9320971A JP 32097197 A JP32097197 A JP 32097197A JP H11152762 A JPH11152762 A JP H11152762A
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constructed
constructing
floor slab
underground
side wall
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Akio Shiseki
彰男 志関
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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくともその一部分が地中に根入れされた
構造物を構築する場合、どのような地盤条件であっても
開削時の課題を解決し得る構造物およびその構築方法を
提供することである。 【解決手段】 底盤部2、側壁部3および床版部4を含
み、少なくとも前記底盤部が地中に構築された構造物で
あって、前記側壁部3および床版部4の構築に先行し
て、前記底盤部2が複数のシールドトンネル5を連接し
て形成された空間6に構築される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は少なくともその一部
分が地中に根入れされた構造物、すなわち地下トンネル
や共同溝などの地下構造物、地下部分を有する構築物、
地下構造物と地上構造物との複合構造物などの構造物お
よびその構築方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】少なくともその一部分が地中に根入れさ
れた構造物の構築に際しては、構築予定区域の周囲の地
盤に従来周知の方法で土留壁を構築し、その内側地盤を
開削して構造物の躯体を構築する開削工法が一般に行わ
れている。
【0003】この開削にあたっては、図14に示すよう
に、掘削対象地盤の特性に応じて種々の対策をとる必要
があった。例えば同図の(1)の地下水位の高い砂質土
に構築される場合は、ボイリング現象を防止する対策が
とられていた。また同図の(2)の軟弱な粘性土の場合
は、ヒービング現象を防止する対策がとられていた。ま
た同図の(3)の床付面以深に不透水層があり、これ以
深に滞水被圧層がある地盤の場合は、揚圧力対策を必要
としていた。また同図の(4)および(5)のように、
土留壁背面に作用する側圧や土留壁前面の地盤抵抗の大
きさに応じて土留壁の根入れ深さを大きくしたり、ある
いは土留壁の剛性の向上を図るなどの対策がとられてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、開削工事
においては各種の地盤特性に応じてそれぞれ異なる対策
をとる必要があり、土留壁の根入れや剛性を大きくした
り、補助工法として地下水低下や地盤改良を採用するな
どのために工期が長くなってコストもかかるという問題
があった。またこれらの対策が不十分な場合には、周辺
地盤の沈下などの悪影響を及ぼすことも少なくなかっ
た。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、少なくともその一部分が地
中に根入れされた構造物を構築する場合、どのような地
盤条件であっても開削時の課題を解決し得る構造物およ
びその構築方法を提供することである。すなわち、上記
の問題点は、いずれも土留壁の根入れ部の地盤の抵抗力
が小さいために生じるものであるから、本発明では開削
に先立って、この部分に強固な構造体を形成することに
着目したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段は、請求項1の構造物が底盤部、側壁部および
床版部を含み、少なくとも前記底盤部が地中に構築され
た構造物であって、前記側壁部および床版部の構築に先
行して、前記底盤部が複数のシールドトンネルを連接し
て形成された空間に構築されたことを特徴とする。
【0007】請求項1の発明では、底盤部を構造躯体と
して先行構築することにより、開削時のボイリング・ヒ
ービングを防止することができ、揚圧力に対しても十分
に抵抗できる構造物が得られる。また、シールドトンネ
ルを連接するとともに、その連接して形成した空間に底
盤部を構築することにより、シールドトンネルを十分な
大きさの剛性を有する直接基礎として用いることができ
る。
【0008】また、請求項2構造物が、請求項1におい
て、前記シールドトンネルが断面視において略矩形状に
構築されたことを特徴とする。
【0009】請求項2の発明では、シールドトンネルを
略矩形状の断面とすることにより、トンネル同士の接合
部の強度が向上し、止水性に優れたトンネルの連接が可
能となる。また、シールドトンネル同士が連接して形成
された空間は、底盤部の構築などの作業に適した形状お
よび寸法となる。
【0010】また、請求項3の構造物が、請求項1また
は2において、前記底盤部に杭基礎が設けられたことを
特徴とする。
【0011】請求項3の発明では、構造物の支持基盤の
地耐力が直接基礎として不十分であっても、杭基礎を設
けることによって、堅固な地盤に支持させることができ
るので、構造物の変状を防止することができる。
【0012】また、請求項4の構造物が、請求項1ない
し3のいずれかにおいて、前記床版部が地中に構築され
たことを特徴とする。
【0013】請求項4の発明では、床版部が地中に埋設
された地下構造物を得られ、シールドトンネルの軸方向
に所定の長さを有する構造物とすることにより、該構造
物を地下トンネルとして鉄道・自動車道路・地下河川・
共同溝などに利用することができる。
【0014】また、請求項5構造物が請求項1ないし3
のいずれかにおいて、前記床版部が地上に構築されたこ
とを特徴とする。
【0015】請求項5の発明では、半地下式の構造物が
得られ、これを鉄道・自動車用道路・遊歩道などの多目
的用途に使用することができる。
【0016】また、請求項6の構造物が、請求項1ない
し5のいずれかにおいて、前記側壁部および床版部が多
層構造として構築されたことを特徴とする。
【0017】また、請求項7の構造物が、請求項6にお
いて、前記床版部の少なくとも一層が地中に構築された
ことを特徴とする。
【0018】請求項6および請求項7の発明では、地下
部分を有する多層構造物が得られ、これが地下室を有す
る事務所ビルや、高架橋と地下トンネルからなる複合施
設などの、多目的な用途に利用することができる。
【0019】また、請求項8の構造物が、請求項1ない
し7のいずれかにおいて、前記側壁部の一部として土留
壁が一体化され、かつ該土留壁が前記底盤部に根固めさ
れたことを特徴とする。
【0020】請求項8の発明では、側壁部の一部として
土留壁が一体化されるので、土留壁の本体利用が可能と
なるとともに、土留壁が底盤部に根固めされているため
に開削時の土留壁の変形を著しく低減することができ
る。したがって、周辺地盤の沈下などを防止できる。
【0021】また、請求項9の構造物の構築方法が、底
盤部、側壁部および床版部を含み、少なくとも前記底盤
部が地中に構築される構造物の構築方法であって、前記
底盤部構築予定位置に複数のシールドトンネルを構築
し、該シールドトンネル同士を連接して形成した空間
に、前記側壁部および床版部の構築に先行して、前記底
盤部を構築することを特徴とする。
【0022】また、請求項10の構造物の構築方法が、
底盤部、側壁部および床版部を含む構造物の構築方法で
あって、地中の底盤部構築予定位置に複数のシールドト
ンネルを構築する工程と、該シールドトンネル同士を連
接して底盤部構築用の空間を形成する工程と、該底盤部
構築用の空間に、前記側壁部および床版部の構築に先行
して、前記底盤部を構築する工程と、前記側壁部の構築
予定位置の近傍に土留壁を構築する工程と、該土留壁に
囲まれた地盤を掘削して前記側壁部および床版部を構築
する工程とを含むことを特徴とする。
【0023】請求項9および請求項10の発明によれ
ば、請求項1の構造物と同様の作用・効果を奏する。
【0024】また、請求項11の構造物の構築方法が、
請求項9または10において、前記シールドトンネルを
断面視において略矩形状に構築することを特徴とする。
【0025】請求項11の発明によれば、請求項2の構
造物と同様の作用・効果を奏する。
【0026】また、請求項12の構造物の構築方法が、
請求項10または11において、前記土留壁の先端部を
前記底盤部に根固めする工程を含むことを特徴とする。
【0027】請求項12の発明によれば、土留壁の先端
部が底盤部に根固めされて固定端となるため、開削時の
土留壁の変形を著しく低減させることができて、周辺地
盤の沈下などを未然に防止できる。
【0028】また、請求項13の構造物の構築方法が、
請求項10ないし12のいずれかにおいて、前記土留壁
を前記シールドトンネルのいずれかの内部空間から地表
面に向けて構築することを特徴とする。
【0029】請求項13の発明によれば、シールドトン
ネルの内部空間から土留壁を構築するので、地表面を有
効に利用することができ、交通規制などの対策を講じる
ことなく土留壁を構築することができる。
【0030】また、請求項14の構造物の構築方法が、
請求項9ないし13のいずれかにおいて、前記床版部の
構築を逆巻工法によって行うことを特徴とする。
【0031】請求項14の発明によれば、床版部を逆巻
工法によって構築することにより、構築された床版部が
大きな剛性、強度を有する切梁と同等の作用をなし、そ
れ以後の開削工事における土留壁の応力・変形を著しく
抑制する。したがって、周辺地盤に沈下などの変状を及
ぼすことなく土留壁に囲まれた地盤を掘削することがで
きる。さらに順巻工法に比べて躯体構築の工期の短縮が
図れる。
【0032】また、請求項15の構造物の構築方法が、
請求項9ないし14のいずれかにおいて、前記シールド
トンネルの内部空間から杭基礎を構築する工程を含むこ
とを特徴とする。
【0033】請求項15の発明によれば、請求項3の構
造物と同様な作用・効果を奏する。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構造物およびその
構築方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明す
る。まず本発明の構造物を図1および図2の断面図並び
に図3の側面図に基づいて説明する。
【0035】本実施の形態は、少なくとも一部分が地中
に根入れされた構造物1、すなわち地下部のある構造物
であり、底盤部2、側壁部3および床版部4とから構成
され、前記底盤部2が地中に構築されている。前記底盤
部2、側壁部3および床版部4は、いずれも鉄筋コンク
リート構造、鉄骨コンクリート構造、鉄骨鉄筋コンクリ
ート構造、鉄骨構造とすることができるが、以下の説明
は鉄筋コンクリート構造とした場合について説明する。
【0036】構造物1の構築に先立って、前記底盤部2
の構築予定位置の地中に複数のシールドトンネル5を構
築しておく。このシールドトンネル5は、通常多用され
る円形断面や他の任意の断面とすることもできるが、矩
形状の断面とすることが望ましい。その理由は、シール
ドトンネル5同士を連接して底盤部2の構築用の大きな
空間を形成するときに(後述)、矩形断面の方が接続し
やすいからである。矩形断面のシールドトンネル5は、
断面矩形のシールド掘進機によって地中に矩形断面の横
坑を掘削し、鋼製、鉄筋コンクリート製または鉄骨コン
クリート製のセグメント9で横坑壁面を覆工して構築さ
れる。
【0037】このようにして構築した複数のシールドト
ンネル5(図2の場合は4本のシールドトンネル)の隣
接部同士を連接して底盤部2の構築用の空間6を形成す
る。このシールドトンネル5の連接方法を図2に示す。
隣接するシールドトンネル5間の地山は必要に応じて薬
液注入工法などによって止水ゾーン10aを形成した
後、セグメント9から山留板11を地山に押し出して地
山を支持・止水する。そして、隣接するシールドトンネ
ル5の側面同士のセグメントピース9aを取り外し、隣
接シールドトンネル間における山留板11で囲まれた地
山を掘削した後、シールドトンネル5同士を鋼材および
コンクリートで接続して連結構造体12を形成する。
【0038】こうして複数のシールドトンネル5が連結
構造体12とセグメント9とで連接されることにより、
底盤部2を構築するために十分な大きさと安全性を有す
る空間6が形成される。そして、この空間6内に鉄筋を
組み立て現場打ちコンクリートを打設して所要の形状・
寸法と強度を有する底盤部2が構築される。また、この
構築作業は前記連結構造体12によってドライな条件下
で行われるため、十分な安全性を確保することができ
る。なお、シールドトンネル5の上部および下部を覆工
しているセグメント9と前記連結構造体12は、適宜間
隔でシールドトンネル5内に立設された支柱13によっ
て支持されている。
【0039】また、複数のシールドトンネル5を連接す
ることにより、構造物1の最下面は平坦な平面となり、
底盤部2の構築によって十分な剛性を有することから、
構造物1の下方地盤の支持力が十分であれば、このまま
で構造物1の直接基礎として利用することができる。
【0040】構造物1の下方地盤の支持力が直接基礎と
しては不足している場合には、シールドトンネル5の下
方に杭基礎14を設置する。この場合、底盤部2を構築
する前にシールドトンネル5の下部セグメント9を適宜
位置で取り外し、シールドトンネル5内部から杭打設作
業を行うことができる。杭基礎14としては、深礎杭、
既製杭(継ぎ杭)、比較的小口径の場所打ち杭などを用
いることができる。
【0041】次に、側壁部3および床版部4の構築につ
いて説明する。本発明においても、側壁部3および床版
部4は開削工法によって構築される。従って、構造物1
の構築予定位置の周囲に土留壁7を形成しておく必要が
ある。土留壁7としては、鋼矢板・鋼管矢板・ソイルセ
メント柱列壁・地下連続壁など周知のものを地表面から
構築することができる。この場合、土留壁7の先端部を
前記底盤部2に適宜長さで根固めすることが望ましい。
土留壁7を底盤部2に根固めすることによって、開削時
の土留壁7の変形量を著しく低減することができるとと
もに、構造物1の構築予定周辺地盤の変状を防止するこ
とができるからである。
【0042】また、本発明の好ましい実施例として、前
記シールドトンネル5の内部から土留壁7を地表面に向
けて構築することも可能である。この場合、土留壁7の
構築予定位置にあるシールドトンネル5の形状をできる
だけ縦長の矩形断面とすることが好ましい。そのために
は、図1において、左右両端部の矩形断面シールドトン
ネル5のさらに上部に縦長断面のシールドトンネルを構
築し、これらを鉛直方向に連接することが望ましい。こ
のようにすることによって、土留壁7の構築用の空間高
さを大きくすることができる(前記杭基礎14を設置す
る場合も同様である)。土留壁7としては、鋼管や型鋼
の柱列壁、鋼矢板・鋼管矢板を用いることができ、これ
らを適宜長さ毎に継ぎ足しながらシールドトンネル5内
から地表面に向けて押し出して構築する。このように、
地中のシールドトンネル5内から土留壁7を構築するこ
とにより、地表面では工事用の作業スペースが不要とな
り、交通の妨げになるような事態を回避することができ
る。図3は、土留壁7を鋼管8の柱列壁としてシールド
トンネル5内から延設したときの側断面図を示したもの
である(図8の(2)参照)。
【0043】土留壁7が構築されると、通常の開削工
法、すなわち、適宜深さの掘削と切梁・腹起こしあるい
はアースアンカーなど土留支保工の設置を順次繰り返し
ながら、シールドトンネル5の上面まで地山10を掘削
する。そして、開削された空間30内に側壁部3および
床版部4を構築する(図9および図10参照)。次い
で、シールドトンネル5のセグメント9および支柱13
の空間内に突出している部分を撤去する。
【0044】このとき、側壁部3および床版部4の構築
は、上述の順巻工法ではなく、開削途中の段階で床版部
4を先に構築する逆巻工法を採用することもできる。逆
巻工法によって床版部4を構築することにより、通常の
鋼製切梁より断面性能の高い土留支保工となるので、開
削時の土留壁の変形量を抑制する効果がある。
【0045】図1は、床版部4の上方にさらに上層の側
壁部3aおよび上層の床版部4aを設けて多層構造の構
造物1を構築できることを示している。同図において、
上層部は地上に突出して形成されているが、図11に示
すように、地下部分を多層構造とすることもできる。図
11は2層構造の地下部分を示しているが、3層以上、
あるいは地上部に突出した構造物1とすることも可能で
ある。
【0046】図11に示すような構造物1は、重層構造
の地下トンネルとして、例えば上部空間28を自動車道
路、下部空間27を地下鉄道として利用したり、地下河
川と地下鉄道または自動車道路、あるいは共同溝と地下
鉄道または自動車道路という組み合わせによって多目的
用途に供用することができる。また、図1に示すよう
に、地上部に突出する多層構造物とすることによって、
事務所ビルなどとして使用することもできる。
【0047】図12は、側壁部3および床版部4を1層
とした構造物1を示している。この構造物1は全て地下
部分に構築されて、周辺地盤の地表面18と同一レベル
になるように埋戻されているが、これに限らず、床版部
4もしくは側壁部3の一部分が地上に突出していてもよ
い。このような構造物1は、図12の奥行方向、すなわ
ち、シールドトンネル5の軸方向に内部空間29を長く
形成することにより、地下トンネル22として利用する
ことができる。
【0048】図13は本発明のさらに異なる実施の形態
を示したもので、地下トンネルなどに利用される地下構
造体23と高架橋などに利用される地上構造体24を複
合させた構造物1の例である。地上構造体24は橋脚な
どの柱部材31を介して床版部4で支持され、自動車道
路・鉄道などに利用される。また、地下構造体23と地
上構造体24との間の空間30は、多目的広場、駐車
場、商店街などに利用することが可能である。
【0049】なお、土留壁7については、構造物1の構
築後に撤去できるものは撤去し、残存可能なものは埋殺
しとすることもできる。さらに、土留壁7として地下連
続壁を用いる場合には、構造物1の側壁部3の一部とし
ての本体利用も可能である。
【0050】次に、図4〜図10に基づいて、本発明の
構造物1の好ましい構築方法を説明する。まず、構造物
1の構築予定位置に応じて、少なくとも1組の発進用お
よび到達用の立杭を構築した後、これらの立杭間の地山
に複数のシールドトンネル5をある程度近接した状態で
構築する。この場合、図4に示すように、断面視で左右
両端のシールドトンネル5aは縦長の矩形断面とし、中
央部のシールドトンネル5bは横長の矩形断面とすると
よい。
【0051】このような矩形断面を掘削するためのシー
ルド掘進機としては、図5に示すものが好適である。こ
のシールド掘進機15は一対のドラムカッタ16とこれ
よりも小径の一対のリングカッタ17とから構成される
掘進ユニット15aを、横方向および縦方向に複数連接
したものである(図5は、縦に2連、横に4連)。
【0052】シールドトンネル5は、前記シールド掘進
機15によって所定の位置に掘削された横坑の壁面にセ
グメント9を組み立てて構築される(図6参照)。セグ
メント9は、隣接するシールドトンネル5cに対向して
組み立てられるセグメントピース9aが取り外し自在に
構成されるとともに、上部および下面にトンネル接続用
の山留板11がスライド可能に装備されている。なお、
セグメント9の材質は、鋼、鉄筋コンクリート、鉄骨コ
ンクリートが用いられるが、後工程でのセグメントピー
ス9aの取り外しやシールドトンネル5同士の接続のた
めには鋼製セグメントが望ましい。図6のセグメントピ
ース9aは両側に隣接トンネルがあるシールドトンネル
5を示している。
【0053】また、上記シールドトンネル5a、5bの
構築順序としては、いずれを先行させてもよいが、両端
部のシールドトンネル5aを先行構築する方が望まし
い。すなわち、両端部のシールドトンネル5aを先行構
築することにより、中央部のシールドトンネル5bの構
築作業と並行して、土留壁7を両端部のシールドトンネ
ル5a内から地表面18に向けて延設することが可能に
なるからである。
【0054】シールドトンネル5a、5bが全て構築さ
れると、次に、これらシールドトンネル5a、5b同士
を構造的に連接することになる。まず、必要に応じて、
図7(1)に示すように、シールドトンネル5b内より
近接シールドトンネル5b間の地山10に向けて注入管
19で薬液を注入したり、凍結させることによって止水
ゾーン10aを形成する。次いで、図7(2)に示すよ
うに、止水ゾーン10aにシールドトンネル5b内から
の操作によって山留板11を圧入し、地山を支持する。
【0055】そして、隣接するシールドトンネル5bに
対向して組み立てられたセグメントピース9aを取り外
し、山留板11で支持されたシールドトンネル5b間の
地山10bを周知の方法で掘削する。さらに、隣接する
シールドトンネル5bのセグメント9同士を鋼材で連結
するとともに、現場打ちコンクリートを打設してこれら
の構造体を一体化した連結構造体12を構築する。この
ようにして、複数のシールドトンネル5a、5bを連接
することにより、各々のトンネル空間を連続させた空間
6が形成される(図8(1)参照)。このように、矩形
断面のシールドトンネル5a、5bとすることにより、
円形断面の場合に比べて底盤構築作業が容易な空間を形
成することができる。
【0056】なお、各シールドトンネル5a、5b間の
連結順序は任意であるが、両端部のシールドトンネル5
aとそれに隣接するシールドトンネル5bとの連結を先
行させることが望ましい。その理由は、両端部のシール
ドトンネル5a内から土留壁7を構築する場合にその隣
接シールドトンネル5bが資材運搬路として利用できる
からである。
【0057】本発明においては、これらシールドトンネ
ル5a、5bの接続作業と並行して土留壁7の構築作業
が可能である。すなわち、本発明における土留壁7は、
従来周知の鋼矢板・鋼管矢板・ソイルセメント柱列壁・
地下連続壁を用いて地表面18から構築することもでき
る。この場合好ましくは、図8の(1)に示すように、
前記両端部のシールドトンネル5a内にその先端を貫入
させておくことにより、これから構築される底盤部2に
根固めすることができる。さらに好ましい実施例として
は、前述したように、両端部のシールドトンネル5a内
から土留壁7を延設することである。その具体的な例と
して、図8の(2)のように、鋼管8を小口径推進工法
で継ぎ足しながら地表面18まで押し出して鋼管柱列の
土留壁7を構築する。こうすると地表面を自由に利用す
ることができ、交通規制などの処置が不要となる。な
お、外側の鋼管8bを薬液注入等の固化工法で代替して
もよい。
【0058】次いで、杭基礎が必要な場合には、前記の
空間6を利用して各シールドトンネル5a、5bの下面
に杭基礎14を構築する。この杭基礎14の構築作業は
各シールドトンネル5a、5bの内側の空間高さに応じ
て行う必要がある。すなわち既製杭を用いる場合には、
各シールドトンネル5a、5bの内側の高さよりもやや
小さな杭長のものを接合しながら打設していく。また低
空頭用の作業機を用いた場所打ち杭や深礎杭などが用い
られる。
【0059】その後、空間6内に鉄筋および型枠を組み
立て(図示せず)、ここにコンクリートを打設して構造
物の底盤部2を構築する。このとき、好ましくは図9に
示すように、土留壁7の下部を底盤部2に根入れして固
定することにより開削時における土留壁7の変形を著し
く低減することができる。
【0060】このように土留壁7が底盤部2で固定され
た後、前記土留壁7で囲まれた地盤を切梁20aと腹起
し20bを架設しながら順次開削する。そして、前記切
梁20aと腹起し20bを解体しながら底盤部2上に側
壁部3および床版部4を構築し、セグメント9および支
柱13の空間内に突出している部分を撤去する(図10
参照)。そして、前記床版部4上に他の側壁部3aおよ
び他の床版部4aを構築し、この構築を順次繰り返すこ
とにより、図1に示すような多層階の構造物1が構築さ
れる。
【0061】なお、底盤部2上に構築される側壁部3、
3aおよび床版部4、4aは逆巻工法によっても構築す
ることができ、これにより土留壁7の応力および変形を
低減することができる。そして、側壁部3および床版部
4を先行して構築する順巻工法に比べると、その工期を
短縮することができる。
【0062】
【発明の効果】本願発明は、上述した構成とすることに
より以下のような効果を奏する。予め地中に構築された
複数のシールドトンネルを連接して適宜な形状・寸法を
有する空間を形成し、側壁部および床版部の構築に先行
して、底盤部を前記空間に構築することにより、掘削底
面に強固かつ高剛性の構造躯体が形成される。これによ
り、ボイリング・ヒービングを防止し、かつ揚圧力に対
しても十分な抵抗力を保有することができ、掘削作業お
よび側壁部・床版部の構築作業の安全性が確保できる。
さらに、底盤部をそのまま構造物の直接基礎として利用
することができる。
【0063】シールドトンネルを断面視で略矩形状とす
ることにより、シールドトンネル同士の連接作業が容易
となり、接続部の強度および止水性が向上する。したが
って、底盤部の構築作業の安全性が確保されるととも
に、資材の運搬路も確保されて作業効率も向上する。
【0064】構造物直下地盤の支持力が不足している場
合は、前記底盤部に杭基礎を設けることにより、構造物
を安定して支持することができる。さらに、杭基礎の構
築作業は、前記シールドトンネルの内部空間を利用して
行うことにより、地上作業を不要として地表面の有効利
用が図れる。
【0065】開削のために構築される土留壁の先端部を
前記底盤部に根固めすることにより、開削時の土留壁の
変形を著しく低減することができる。したがって、周辺
地盤に悪影響を与えずに掘削工事を進めることができ
る。
【0066】土留壁を側壁部の一部として一体化するこ
とにより、土留壁を本設躯体の一部として利用すること
ができる。
【0067】シールドトンネルの内部空間から地表面に
むけて土留壁を構築することにより、地上作業を低減さ
せ、地表面の有効利用が図れるとともに、交通規制など
の対策を不要とする。
【0068】床版部を逆巻工法で構築することにより、
開削時の土留壁の応力・変形を著しく低減することがで
きる。したがって、周辺地盤に悪影響を及ぼすことがな
く構築作業を進めることができる。また順巻工法に比べ
て工期が短縮できる。
【0069】床版部を地中に埋設したり、または地上に
構築したり、あるいは側壁部と床版部とを多層構造とす
ることにより、構造物の設計の自由度が広がり、地下ト
ンネル・地下河川・共同溝をはじめ、半地下トンネル・
駐車場・遊歩道・あるいは事務所ビルなどの一般建築
物、高架橋を含む複合施設など、多目的用途に利用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】構造物の断面図である。
【図2】シールドトンネルの接合部における断面図であ
る。
【図3】構造物の側面図である。
【図4】地中に構築したシールドトンネルの断面図であ
る。
【図5】(1)はシールド掘進機の正面図、(2)は
(1)のa−a線断面の概略図である。
【図6】シールドトンネルのセグメントの一例を示す断
面図である。
【図7】(1)および(2)はシールドトンネル同士の
接合方法を示す断面図である。
【図8】(1)は複数のシールドトンネルを連接し、底
盤構築用空間を形成し、土留壁を打設したときの断面
図、(2)は土留壁の平面図である。
【図9】底盤部を構築したときの断面図である。
【図10】開削によって側壁部および床版部を構築する
ときの断面図である。
【図11】地下構造物の一実施例を示す断面図である。
【図12】地下構造物の一実施例を示す断面図である。
【図13】トンネル上に高架橋を構築した構造物の一実
施例を示す断面図である。
【図14】(1)〜(5)は従来の開削工法の課題を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 構造物 2 底盤部 3、3a 側壁部 4、4a 床版部 5 シールドトンネル 6 底盤構築用空間 7 土留壁 8 鋼管 9 セグメント 10 地山 11 山留板 13 支柱 14 杭基礎 15 シールド掘進機 18 地表面

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底盤部、側壁部および床版部を含み、少
    なくとも前記底盤部が地中に構築された構造物であっ
    て、前記側壁部および床版部の構築に先行して、前記底
    盤部が複数のシールドトンネルを連接して形成された空
    間に構築されたことを特徴とする構造物。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記シールドトンネ
    ルが断面視において略矩形状に構築されたことを特徴と
    する構造物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記底盤部
    に杭基礎が設けられたことを特徴とする構造物。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記床版部が地中に構築されたことを特徴とする構造
    物。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記床版部が地上に構築されたことを特徴とする構造
    物。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記側壁部および床版部が多層構造として構築されたこ
    とを特徴とする構造物。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記床版部の少なく
    とも一層が地中に構築されたことを特徴とする構造物。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかにおいて、
    前記側壁部の一部として土留壁が一体化され、かつ該土
    留壁が前記底盤部に根固めされたことを特徴とする構造
    物。
  9. 【請求項9】 底盤部、側壁部および床版部を含み、少
    なくとも前記底盤部が地中に構築される構造物の構築方
    法であって、前記底盤部構築予定位置に複数のシールド
    トンネルを構築し、該シールドトンネル同士を連接して
    形成した空間に、前記側壁部および床版部の構築に先行
    して、前記底盤部を構築することを特徴とする構造物の
    構築方法。
  10. 【請求項10】 底盤部、側壁部および床版部を含む構
    造物の構築方法であって、地中の底盤部構築予定位置に
    複数のシールドトンネルを構築する工程と、該シールド
    トンネル同士を連接して底盤部構築用の空間を形成する
    工程と、該底盤部構築用の空間に、前記側壁部および床
    版部の構築に先行して、前記底盤部を構築する工程と、
    前記側壁部の構築予定位置の近傍に土留壁を構築する工
    程と、該土留壁に囲まれた地盤を掘削して前記側壁部お
    よび床版部を構築する工程とを含むことを特徴とする構
    造物の構築方法。
  11. 【請求項11】 請求項9または10において、前記シ
    ールドトンネルを断面視において略矩形状に構築するこ
    とを特徴とする構造物の構築方法。
  12. 【請求項12】 請求項10または11において、前記
    土留壁の先端部を前記底盤部に根固めする工程を含むこ
    とを特徴とする構造物の構築方法。
  13. 【請求項13】 請求項10ないし12のいずれかにお
    いて、前記土留壁を前記シールドトンネルのいずれかの
    内部空間から地表面に向けて構築することを特徴とする
    構造物の構築方法。
  14. 【請求項14】 請求項9ないし13のいずれかにおい
    て、前記床版部の構築を逆巻工法によって行うことを特
    徴とする構造物の構築方法。
  15. 【請求項15】 請求項9ないし14のいずれかにおい
    て、前記シールドトンネルの内部空間から杭基礎を構築
    する工程を含むことを特徴とする構造物の構築方法。
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