JPH11151900A - 装飾部材の製造方法及び着色フィルム - Google Patents

装飾部材の製造方法及び着色フィルム

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JPH11151900A
JPH11151900A JP32128397A JP32128397A JPH11151900A JP H11151900 A JPH11151900 A JP H11151900A JP 32128397 A JP32128397 A JP 32128397A JP 32128397 A JP32128397 A JP 32128397A JP H11151900 A JPH11151900 A JP H11151900A
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curable resin
resin layer
ink receiving
separator
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JP32128397A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Suzuki
恭之 鈴木
Katsumi Makino
克己 牧野
Yoshiji Inaba
好次 稲葉
Masaji Tamura
正司 田村
Naoki Yagi
直樹 八木
Takamichi Mutsuka
隆道 六鹿
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、種々の形状、材質の基材上に着色
模様を容易に形成し、装飾部材を安価に製造することを
目的とするものである。 【解決手段】 未硬化の熱硬化性樹脂層4と、この熱硬
化性樹脂層4上に設けられているインク受容層5と、こ
のインク受容層5上に設けられ着色模様を形成している
着色材6とを有している着色フィルムを基材の表面に被
覆した後、熱硬化性樹脂層4を加熱硬化させることによ
り、着色模様が形成されたインク受容層5を基材1に固
着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばエレベー
タの乗場の戸、かごの戸及びかご室壁など、表面に着色
模様を形成することにより装飾される装飾部材の製造方
法及びその製造に使用される着色フィルムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば金属製の装飾パネルを製造
する場合、金属板の表面にインク受容層が設けられた
後、インクジェットプリンタによりインク受容層上に着
色模様が形成され、さらに表面が透明な保護膜層(クリ
ヤ)でコートされる。この後、金属板は所定のパネル形
状に加工され、また必要に応じて背面に補強材が溶接さ
れる。また、金属板をパネル形状に加工した後に、表面
にインク受容層を形成し、着色模様のプリントを行う方
法もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の装
飾パネルの製造方法では、金属板の表面にインクジェッ
トプリンタを用いて着色材を直接プリントするため、曲
面や折曲部に着色模様を形成することができなかった。
また、インク受容層を均一に形成するためには、金属板
の面精度を高くする必要があり、さらにインク受容層を
金属板上に大量にコートすることができず、コストが高
くなってしまう。さらにまた、プリント工程までに不具
合が発生した場合、やり直しをすることができなかっ
た。
【0004】また、プリント工程後に曲げ加工を施す場
合、曲げ部分にクラックが入り、かつ加工時に模様表面
に工作機械の傷が付く恐れがある。さらに、補強材やス
タッドボルトを溶接するための熱により、インク受容層
が劣化したり、着色模様が歪んだりすることがあった。
【0005】これに対し、透明なフィルムに着色模様を
プリントし、このフィルムを金属板に貼り付ける方法も
あるが、この場合、球面等の二次曲面への貼り付けがで
きなかった。また、感圧形の接着剤を使用しているた
め、貼り直しができず、位置合わせが非常に困難だっ
た。さらに、フィルムと金属板との間に気泡が入り易
く、貼り付け作業が難しかった。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、種々の形状、
材質の基材上に着色模様を容易に形成することができ、
装飾部材を安価に製造することができる装飾部材の製造
方法及び着色フィルムを得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る装
飾部材の製造方法は、未硬化の硬化性樹脂層と、この硬
化性樹脂層上に設けられているインク受容層と、このイ
ンク受容層上に設けられ着色模様を形成している着色材
とを有している着色フィルムを基材の表面に被覆する工
程、及び硬化性樹脂層を硬化させることにより硬化性樹
脂層を介してインク受容層を基材に付着させる工程を含
むものである。
【0008】請求項2の発明に係る装飾部材の製造方法
は、硬化性樹脂層として熱硬化性樹脂層を用い、着色フ
ィルムを基材に被覆した後、インク受容層及び着色材上
に熱硬化性の透明な保護膜層を設け、熱硬化性樹脂層を
加熱硬化させる際に保護膜層を同時に硬化させるもので
ある。
【0009】請求項3の発明に係る装飾部材の製造方法
は、硬化後の保護膜層の表面を研磨する工程を含むもの
である。
【0010】請求項4の発明に係る装飾部材の製造方法
は、着色材をインクジェットプリンタによりインク受容
層上に直接プリントするものである。
【0011】請求項5の発明に係る装飾部材の製造方法
は、硬化性樹脂層が表面上に形成されているセパレータ
と、硬化性樹脂層とセパレータとの間に介在されている
剥離層とを有する着色フィルムを用い、セパレータを水
中で着色フィルムから剥がした後、着色フィルムを基材
に水中で被覆するものである。
【0012】請求項6の発明に係る装飾部材の製造方法
は、セパレータ上に設けられ硬化性樹脂層、インク受容
層及び着色材を覆うカバーコートを有する着色フィルム
を用い、着色フィルムが被覆された基材を水中から取り
出して脱水乾燥させた後、カバーコートを剥離するもの
である。
【0013】請求項7の発明に係る装飾部材の製造方法
は、第1及び第2の硬化性樹脂層を有し、インク受容層
及び着色材が第1及び第2の硬化性樹脂層間に介在され
ている着色フィルムを用いたものである。
【0014】請求項8の発明に係る装飾部材の製造方法
は、硬化性樹脂層として、硬化後に透明なものを使用し
たものである。
【0015】請求項9の発明に係る着色フィルムは、セ
パレータと、このセパレータ上に設けられている剥離層
と、この剥離層上に設けられている未硬化の硬化性樹脂
層と、この硬化性樹脂層上に設けられているインク受容
層と、このインク受容層上に設けられ着色模様を形成し
ている着色材と、セパレータ上に設けられ硬化性樹脂
層、インク受容層及び着色材を覆うカバーコートとを備
えたものである。
【0016】請求項10の発明に係る着色フィルムは、
セパレータと、このセパレータ上に設けられている剥離
層と、この剥離層上に設けられている未硬化の第1の硬
化性樹脂層と、この第1の硬化性樹脂層上に設けられて
いるインク受容層と、このインク受容層上に設けられ着
色模様を形成している着色材と、上記セパレータ上に設
けられ第1の硬化性樹脂層、インク受容層及び着色材を
覆う未硬化の第2の硬化性樹脂層とを備えたものであ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1の方法に
より製造された装飾部材の要部断面図である。図におい
て、パネル形状に折曲加工された金属製の基材(鋼板)
1の表面には、防錆層2が塗布されている。防錆層2上
には、下地塗料層3が塗布されている。
【0018】下地塗料層3上には、硬化性樹脂層として
例えばエポキシからなる透明な熱硬化性樹脂層4が硬化
した状態で設けられている。熱硬化性樹脂層4上には、
透明なインク受容層5が設けられている。インク受容層
5は、例えば非球状のアルミナ微粒子が配向されること
により多数の直線的な細孔が形成されている多孔質アル
ミナを用いた高画質記録媒体等により構成されている。
インク受容層5上には、着色模様を構成する着色材6が
設けられている。
【0019】下地塗料層3上には、熱硬化性樹脂層4、
インク受容層5及び着色材6を被覆する透明な保護膜層
7が設けられている。保護膜層7は、例えば熱硬化性の
塗料により構成されている。
【0020】次に、図2は図1の装飾部材を製造するた
めに使用される着色フィルムの要部断面図である。図に
おいて、紙又は樹脂フィルム等からなるシート状のセパ
レータ11の表面には、例えばでんぷん糊からなる剥離
層12が塗布されている。剥離層12上には、未硬化の
熱硬化性樹脂層4、インク受容層5及び着色材6が設け
られている。また、熱硬化性樹脂層4、インク受容層5
及び着色材6は、カバーコート13により覆われてい
る。カバーコート13は、着色フィルムのハンドリング
を容易にするために用いられており、例えばアクリル系
樹脂を基材としている。
【0021】次に、図1の装飾部材の製造方法について
説明する。図3ないし図10は図2の着色フィルムの製
造方法を示す図である。着色フィルムを製造する場合、
まず図3に示すように、セパレータ11の表面に剥離層
12が形成される。続いて、図4に示すように、熱硬化
性樹脂層4が剥離層12上に塗布される。この後、図5
に示すような乾燥工程により、熱硬化性樹脂層4に含ま
れている溶剤を蒸発させる。これにより、未硬化の熱硬
化性樹脂層4が形成される。
【0022】この後、図6に示すように、熱硬化性樹脂
層4上にインク受容層5が塗布される。そして、インク
受容層5は、図7に示すように加熱定着される。次に、
図8に示すように、コンピュータ14に接続されたイン
クジェットプリンタ15によりインク受容層5に着色材
6が記録され、着色模様が形成される。ここで、熱硬化
性樹脂層4の硬化温度は、インク受容層5の加熱定着温
度よりも高くなっており、またインクジェットプリンタ
15による印刷時の熱によっても熱硬化性樹脂層4は硬
化されない。
【0023】このような印刷工程の後、図9に示すよう
に、例えば変性アクリル、剥離剤(シリコン等)、及び
溶剤を有する溶液13Aがセパレータ11上に塗布され
る。この後、溶液13Aが乾燥され、溶剤が空気中に逃
がされることにより、図10に示すようにカバーコート
13が形成される。また、剥離剤は、溶液13Aの乾燥
時にカバーコート13の表面に析出される。このように
して、図2のような断面を有する着色フィルムが完成す
る。
【0024】次に、図11ないし図21は図1の装飾部
材の製造方法を示す図である。まず、図11に示すよう
な平板状の基材1が、図12に示すようにパネル形状に
加工される。また、基材1には、必要に応じて補強材
(図示せず)等が取り付けられる。続いて、図13に示
すように、基材1の表面に防錆塗料が塗布され防錆層2
が形成される。また、防錆層2上には、下地塗料層3が
形成される。この下地塗料層3は、中塗り、上塗りの2
層形成される場合もある。この後、図14に示すよう
に、下地塗料層3の表面が研磨され、平面度が高められ
る。
【0025】次に、図14の基材1が図15に示すよう
な水槽16内の水中に入れられるとともに、図2の着色
フィルムが水面に浮かべられる。着色フィルムの剥離層
12は水溶性であるため、水面に浮かべられた着色フィ
ルムからセパレータ11が容易に剥離される。この後、
セパレータ11を除いた着色フィルムを水面に浮かばせ
たまま、基材1を水中から持ち上げ、基材1の所定の位
置に着色フィルムを被覆する。これにより、インクジェ
ットプリンタ15で印刷された着色材6の着色模様は、
そのまま基材1上へ移動される。
【0026】なお、上記のような作業を水中で行うの
は、着色フィルムと基材1との間に気泡が入るのを防止
し、熱硬化性樹脂層4を下地塗料層3の表面に密着させ
るとともに、重量物である基材1の取り扱いを容易にす
るためである。
【0027】この後、着色フィルムが重ねられた基材1
は、水槽16から取り出され、図16に示すように脱水
乾燥される。そして、図17に示すように、カバーコー
ト13のみが剥離され取り除かれる。このとき、熱硬化
性樹脂4はその粘着力により下地塗料層3上に付着され
ており、カバーコート13の外周面には剥離剤が析出さ
れているため、カバーコート13が容易に剥離される。
【0028】次に、図18に示すように、熱硬化性のク
リヤ塗料が表面全体に塗布され保護膜層7が形成され
る。この後、基材1が加熱炉17内に入れられ、熱硬化
性樹脂層4及び保護膜層7が同時に加熱硬化される。こ
れにより、着色材6による着色模様が形成されたインク
受容層5は、熱硬化性樹脂層4を介して下地塗料層3の
表面に強固に固定される。次に、図20に示すように、
保護膜層7の表面が研磨されて平面度が高められ、図2
1に示すような装飾部材が完成される。
【0029】このような製造方法では、未硬化の熱硬化
性樹脂層4上にインク受容層5及び着色材6を設けて基
材1に重ね合わせているため、基材1の折曲部にも容易
に着色模様を形成することができ、しかも球面等の二次
曲面についても同様に着色模様を形成することができ
る。従って、基材1は予めパネル形状に加工しておくこ
とができ、着色模様にクラックが入ったり傷が付く恐れ
もない。さらに、補強材やスタッドボルトの溶接も予め
行っておくことができ、インク受容層が劣化したり、着
色模様が歪んだりすることもない。
【0030】さらにまた、インク受容層5は、基材1に
直接コートせず、セパレータ11等の他のベース上にコ
ートすればよいため、インク受容層5の形成が容易でコ
ストを低減することができる。また、加熱硬化させる前
であれば、着色フィルムを容易に剥がすことができ、や
り直しや位置合わせが容易である。
【0031】さらに、この例では、熱硬化性の保護膜層
7を用いたので、仕上がり表面を強固にして着色模様を
保護することができるとともに、熱硬化性樹脂層4と保
護膜層7とを同時に加熱硬化させることができ、作業性
が向上する。さらにまた、硬化後の保護膜層7の表面を
研磨することにより、表面の平滑度を高め、仕上がりに
高級感を持たせることができる。
【0032】また、着色材6はインクジェットプリンタ
15によりインク受容層5上に直接プリントされるの
で、解像度の高い鮮明な着色模様を容易に形成すること
ができる。さらに、着色フィルムからセパレータ11を
剥離する作業、及び着色フィルムを基材1に重ねる作業
を水中で行うため、着色フィルムと基材1との間に気泡
が入るのを容易に防止できるとともに、重量物である基
材1の取り扱いを容易にすることができる。
【0033】さらにまた、着色フィルムにカバーコート
13を設けたので、着色フィルムの取り扱いが容易であ
る。また、熱硬化性樹脂層4として、硬化後に透明なも
のを使用したので、下地塗料層3と着色材6による着色
模様とを組み合わせた美しい装飾を得ることができる。
【0034】実施の形態2.次に、図22はこの発明の
実施の形態2による着色フィルムの断面図である。図に
おいて、セパレータ11上には、剥離層12を介して未
硬化の第1の熱硬化性樹脂層18が塗布されている。第
1の熱硬化性樹脂層18上には、インク受容層5が塗布
され、着色材6がプリントされている。インク受容層5
及び着色材6上には、未硬化の第2の熱硬化性樹脂層1
9が塗布されている。即ち、インク受容層5及び着色材
6は、未硬化の熱硬化性樹脂により完全に被覆されてい
る。さらに、セパレータ11上には、第1及び第2の熱
硬化性樹脂層18を被覆するカバーコート13が設けら
れている。
【0035】このような着色フィルムは、実施の形態1
の着色フィルムと同様に使用されるが、図15に示した
ように、着色フィルムが水に浸されたとき、第1及び第
2の熱硬化性樹脂層18,19によりインク受容層5へ
の水の侵入がより確実に防止される。従って、インク受
容層5が水で膨潤して着色模様が崩れるのが防止され
る。
【0036】なお、図22の着色フィルムを使用した場
合、カバーコート13を剥離した後に表面に第2の熱硬
化性樹脂層19が露出されるが、仕上がりの平滑度を高
めるためには、実施の形態1と同様に保護膜層7をさら
に重ねて、その表面を研磨するのが好ましい。
【0037】また、上記の例では硬化性樹脂層の材料と
して熱硬化性樹脂を用いたが、例えば電子線硬化樹脂や
UV硬化樹脂等を用いることもできる。さらに、上記の
例では基材1として金属板を使用したが、これに限定さ
れるものではなく、例えば球面や微細な凹凸を有する陶
器や木材等にも、着色模様を容易に形成することができ
る。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
装飾部材の製造方法は、未硬化の硬化性樹脂層と、この
硬化性樹脂層上に設けられているインク受容層と、この
インク受容層上に設けられ着色模様を形成している着色
材とを有している着色フィルムを基材の表面に被覆した
後、硬化性樹脂層を硬化させることにより、着色模様が
形成されたインク受容層を基材に固着させるので、種々
の形状、材質の基材上に着色模様を容易に形成すること
ができ、装飾部材を安価に製造することができる。ま
た、基材を予め所定の形状に加工したり、補強材等の溶
接も予め行っておくことができるため、基材に対する加
工により着色模様が劣化するのが防止される。さらに、
硬化させる前であれば、着色フィルムを容易に剥がすこ
とができ、やり直しや位置合わせが容易である。
【0039】請求項2の発明の装飾部材の製造方法は、
着色フィルムを基材に被覆した後、インク受容層及び着
色材上に熱硬化性の透明な保護膜層を設け、熱硬化性樹
脂層を加熱硬化させる際に保護膜層を同時に硬化させる
ので、仕上がり表面を強固にして着色模様を保護するこ
とができるとともに、熱硬化性樹脂層と保護膜層とを同
時に加熱硬化させることができ、作業性が向上する。
【0040】請求項3の発明の装飾部材の製造方法は、
硬化後の保護膜層の表面を研磨するので、表面の平滑度
を高め、仕上がりに高級感を持たせることができる。
【0041】請求項4の発明の装飾部材の製造方法は、
着色材をインクジェットプリンタによりインク受容層上
に直接プリントするので、解像度の高い鮮明な着色模様
を容易に形成することができる。
【0042】請求項5の発明の装飾部材の製造方法は、
硬化性樹脂層が表面上に形成されているセパレータと、
硬化性樹脂層とセパレータとの間に介在されている剥離
層とを有する着色フィルムを用い、セパレータを水中で
着色フィルムから剥がした後、着色フィルムを基材に水
中で被覆するので、着色フィルムと基材との間に気泡が
入るのを容易に防止できるとともに、基材が重量物の場
合にも基材の取り扱いを容易にすることができる。
【0043】請求項6の発明の装飾部材の製造方法は、
着色フィルムにカバーコートを設けたので、着色フィル
ムの取り扱いが容易である。
【0044】請求項7の発明の装飾部材の製造方法は、
第1及び第2の硬化性樹脂層を有し、インク受容層及び
着色材が第1及び第2の硬化性樹脂層間に介在されてい
る着色フィルムを用いたので、インク受容層への水の侵
入がより確実に防止され、着色模様が崩れるのが防止さ
れる。
【0045】請求項8の発明の装飾部材の製造方法は、
硬化性樹脂層として、硬化後に透明なものを使用したの
で、下地色と着色模様とを組み合わせた美しい装飾を得
ることができる。
【0046】請求項9の発明の着色フィルムは、セパレ
ータと、このセパレータ上に設けられている剥離層と、
この剥離層上に設けられている未硬化の硬化性樹脂層
と、この硬化性樹脂層上に設けられているインク受容層
と、このインク受容層上に設けられ着色模様を形成して
いる着色材と、セパレータ上に設けられ硬化性樹脂層、
インク受容層及び着色材を覆うカバーコートとを備えた
ので、種々の形状、材質の基材上に着色模様を容易に形
成することができ、装飾部材を安価に製造することがで
きる。
【0047】請求項10の発明の着色フィルムは、セパ
レータと、このセパレータ上に設けられている剥離層
と、この剥離層上に設けられている未硬化の第1の硬化
性樹脂層と、この第1の硬化性樹脂層上に設けられてい
るインク受容層と、このインク受容層上に設けられ着色
模様を形成している着色材と、上記セパレータ上に設け
られ第1の硬化性樹脂層、インク受容層及び着色材を覆
う未硬化の第2の硬化性樹脂層とを備えたので、種々の
形状、材質の基材上に着色模様を容易に形成することが
でき、装飾部材を安価に製造することができる。また、
基材への貼り付け作業の際に水を使用しても、インク受
容層への水の侵入がより確実に防止され、着色模様が崩
れるのが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の方法により製造さ
れた装飾部材の要部断面図である。
【図2】 図1の装飾部材を製造するために使用される
着色フィルムの要部断面図である。
【図3】 図2の着色フィルムの製造途中の状態を示す
斜視図である。
【図4】 図3の剥離層上に熱硬化性樹脂層を形成する
工程を示す斜視図である。
【図5】 図4の熱硬化性樹脂層を乾燥させる工程を示
す斜視図である。
【図6】 図5の熱硬化性樹脂層上にインク受容層を形
成する工程を示す斜視図である。
【図7】 図6のインク受容層を加熱定着させる工程を
示す斜視図である。
【図8】 図7のインク受容層に着色材を印刷する工程
を示す斜視図である。
【図9】 図8のセパレータ上に保護膜層を形成する工
程を示す斜視図である。
【図10】 図9の保護膜層を乾燥させる工程を示す斜
視図である。
【図11】 図1の装飾部材に使用される基材の加工前
の状態を示す斜視図である。
【図12】 図11の基材をパネル形状に加工した状態
を示す斜視図である。
【図13】 図12の基材に防錆層及び下地塗料層を形
成する工程を示す斜視図である。
【図14】 図13の下地塗料層を研磨する工程を示す
斜視図である。
【図15】 図10の着色フィルムからセパレータを剥
離する工程を示す斜視図である。
【図16】 図15の着色フィルムを図14の基材に被
覆した状態を示す斜視図である。
【図17】 図16の着色フィルムからカバーコートを
剥離する工程を示す斜視図である。
【図18】 図17の基材の表面に保護膜層を形成する
工程を示す斜視図である。
【図19】 図18の基材を加熱する工程を示す説明図
である。
【図20】 図19の硬化された保護膜層の表面を研磨
する工程を示す斜視図である。
【図21】 図1の装飾部材を示す斜視図である。
【図22】 この発明の実施の形態2による着色フィル
ムの断面図である。
【符号の説明】
1 基材、4 熱硬化性樹脂層、5 インク受容層、6
着色材、7 保護膜層、11 セパレータ、12 剥
離層、13 カバーコート、15 インクジェットプリ
ンタ、18 第1の熱硬化性樹脂層、19 第2の熱硬
化性樹脂層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 正司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 八木 直樹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 六鹿 隆道 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未硬化の硬化性樹脂層と、この硬化性樹
    脂層上に設けられているインク受容層と、このインク受
    容層上に設けられ着色模様を形成している着色材とを有
    している着色フィルムを基材の表面に被覆する工程、及
    び上記硬化性樹脂層を硬化させることにより上記硬化性
    樹脂層を介して上記インク受容層を上記基材に付着させ
    る工程を含むことを特徴とする装飾部材の製造方法。
  2. 【請求項2】 硬化性樹脂層として熱硬化性樹脂層を用
    い、着色フィルムを基材に被覆した後、インク受容層及
    び着色材上に熱硬化性の透明な保護膜層を設け、上記熱
    硬化性樹脂層を加熱硬化させる際に上記保護膜層を同時
    に硬化させることを特徴とする請求項1記載の装飾部材
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 硬化後の保護膜層の表面を研磨する工程
    を含むことを特徴とする請求項2記載の装飾部材の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 着色材は、インクジェットプリンタによ
    りインク受容層上に直接プリントされることを特徴とす
    る請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の装飾部材
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 着色フィルムは、硬化性樹脂層が表面上
    に形成されているセパレータと、上記硬化性樹脂層と上
    記セパレータとの間に介在されている剥離層とを有して
    おり、上記セパレータを水中で上記着色フィルムから剥
    がした後、上記着色フィルムを水中で上記基材に被覆す
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか
    に記載の装飾部材の製造方法。
  6. 【請求項6】 着色フィルムは、セパレータ上に設けら
    れ硬化性樹脂層、インク受容層及び着色材を覆うカバー
    コートを有しており、上記着色フィルムが被覆された基
    材を水中から取り出して脱水乾燥させた後、上記カバー
    コートを剥離することを特徴とする請求項5記載の装飾
    部材の製造方法。
  7. 【請求項7】 着色フィルムは、第1及び第2の硬化性
    樹脂層を有しており、インク受容層及び着色材は、上記
    第1及び第2の硬化性樹脂層間に介在されていることを
    特徴とする請求項5又は請求項6記載の装飾部材の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 硬化性樹脂層として、硬化後に透明なも
    のを使用することを特徴とする請求項1ないし請求項7
    のいずれかに記載の装飾部材の製造方法。
  9. 【請求項9】 セパレータと、このセパレータ上に設け
    られている剥離層と、この剥離層上に設けられている未
    硬化の硬化性樹脂層と、この硬化性樹脂層上に設けられ
    ているインク受容層と、このインク受容層上に設けられ
    着色模様を形成している着色材と、上記セパレータ上に
    設けられ上記硬化性樹脂層、上記インク受容層及び上記
    着色材を覆うカバーコートとを備えていることを特徴と
    する着色フィルム。
  10. 【請求項10】 セパレータと、このセパレータ上に設
    けられている剥離層と、この剥離層上に設けられている
    未硬化の第1の硬化性樹脂層と、この第1の硬化性樹脂
    層上に設けられているインク受容層と、このインク受容
    層上に設けられ着色模様を形成している着色材と、上記
    セパレータ上に設けられ上記第1の硬化性樹脂層、上記
    インク受容層及び上記着色材を覆う未硬化の第2の硬化
    性樹脂層とを備えていることを特徴とする着色フィル
    ム。
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