JPH11150956A - インバータ装置 - Google Patents
インバータ装置Info
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- JPH11150956A JPH11150956A JP9351914A JP35191497A JPH11150956A JP H11150956 A JPH11150956 A JP H11150956A JP 9351914 A JP9351914 A JP 9351914A JP 35191497 A JP35191497 A JP 35191497A JP H11150956 A JPH11150956 A JP H11150956A
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- chopper
- switching elements
- circuit
- switching
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Abstract
(57)【要約】
【課題】一対のスイッチング素子21・22の負担割合
を均衡化させ、負担の程度を緩和させる。 【解決手段】インバータ回路200を具備する。また、
チョッパ回路100を具備する。インバータ回路200
の一方のスイッチング素子21をチョッパ回路100の
ためのチョッパスイッチとして兼用する。インバータ回
路200に属するスイッチング制御回路29の制御特性
を、チョッパ用スイッチを兼用するする側のスイッチン
グ素子21のオン期間T21が短く、かつ残りのスイッ
チング素子22のオン期間T22が長くなるように定め
る。一対のスイッチング素子21・22はインバータ動
作に伴う負担を負う。各スイッチング素子21・22の
デューティを変えて高負担・低負担の差異を与える。そ
して、低負担のスイッチング素子21にチョッパ用スイ
ッチとしての兼用動作を負わせる。
を均衡化させ、負担の程度を緩和させる。 【解決手段】インバータ回路200を具備する。また、
チョッパ回路100を具備する。インバータ回路200
の一方のスイッチング素子21をチョッパ回路100の
ためのチョッパスイッチとして兼用する。インバータ回
路200に属するスイッチング制御回路29の制御特性
を、チョッパ用スイッチを兼用するする側のスイッチン
グ素子21のオン期間T21が短く、かつ残りのスイッ
チング素子22のオン期間T22が長くなるように定め
る。一対のスイッチング素子21・22はインバータ動
作に伴う負担を負う。各スイッチング素子21・22の
デューティを変えて高負担・低負担の差異を与える。そ
して、低負担のスイッチング素子21にチョッパ用スイ
ッチとしての兼用動作を負わせる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は誘導性負荷へ交流電
力を供給するインバータ回路を具備し、かつ前記インバ
ータ回路へ直流電力を供給するチョッパ回路を具備する
インバータ装置に関する。
力を供給するインバータ回路を具備し、かつ前記インバ
ータ回路へ直流電力を供給するチョッパ回路を具備する
インバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】チョッパ回路の後段にインバータ回路を
配置し、かつチョッパ回路に属するチョッパ用スイッチ
として、インバータ回路に属する一方のスイッチング素
子を兼用するタイプのインバータ装置は既知である。
配置し、かつチョッパ回路に属するチョッパ用スイッチ
として、インバータ回路に属する一方のスイッチング素
子を兼用するタイプのインバータ装置は既知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術において
は、チョッパ用スイッチとスイッチング素子を兼用す
る。そのため、その分だけ簡単安価な構成となる。しか
し、チョッパ用スイッチ兼用のスイッチング素子は相対
的に重負担となり、兼用しない方のスイッチング素子は
相対的に軽負担となる。このため、同等負担の一対のス
イッチング素子を用いた場合よりも不利であり、コスト
高の要因となる。本発明の目的は一対のスイッチング素
子の負担割合を均衡化させ、一方素子の重負担の程度を
緩和させることである。
は、チョッパ用スイッチとスイッチング素子を兼用す
る。そのため、その分だけ簡単安価な構成となる。しか
し、チョッパ用スイッチ兼用のスイッチング素子は相対
的に重負担となり、兼用しない方のスイッチング素子は
相対的に軽負担となる。このため、同等負担の一対のス
イッチング素子を用いた場合よりも不利であり、コスト
高の要因となる。本発明の目的は一対のスイッチング素
子の負担割合を均衡化させ、一方素子の重負担の程度を
緩和させることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、順直列に接続
される一対のスイッチング素子と、前記各スイッチング
素子を交互にオン・オフさせるスイッチング制御回路
と、前記各スイッチング素子と逆並列に接続されるフラ
イホイールダイオードとを備え、前記各スイッチング素
子の接続中点に接続される誘導性負荷へ交流電力を供給
するインバータ回路を具備する。また、交流電源の電圧
を整流する整流電源とチョッパ用インダクタとを備え、
前記各スイッチング素子のうちのいずれか一方のスイッ
チング素子を介して前記整流電源電圧を前記チョッパ用
インダクタへ断続的に印加するチョッパ回路を具備す
る。本発明においては、前記スイッチング制御回路の制
御特性を前記チョッパ用スイッチを兼用するする側の前
記スイッチング素子のオン期間が短く、かつ残りのスイ
ッチング素子のオン期間が長くなるように定める。一対
のスイッチング素子はインバータ動作に伴う負担を負
う。その負担の総量を緩和することはできない。しか
し、その負担割合を変えることはできる。本発明におい
ては、各スイッチング素子のデューティを変えて高負担
・低負担の差異を与える。そして、低負担のスイッチン
グ素子にチョッパ用スイッチとしての兼用動作を負わせ
る。
される一対のスイッチング素子と、前記各スイッチング
素子を交互にオン・オフさせるスイッチング制御回路
と、前記各スイッチング素子と逆並列に接続されるフラ
イホイールダイオードとを備え、前記各スイッチング素
子の接続中点に接続される誘導性負荷へ交流電力を供給
するインバータ回路を具備する。また、交流電源の電圧
を整流する整流電源とチョッパ用インダクタとを備え、
前記各スイッチング素子のうちのいずれか一方のスイッ
チング素子を介して前記整流電源電圧を前記チョッパ用
インダクタへ断続的に印加するチョッパ回路を具備す
る。本発明においては、前記スイッチング制御回路の制
御特性を前記チョッパ用スイッチを兼用するする側の前
記スイッチング素子のオン期間が短く、かつ残りのスイ
ッチング素子のオン期間が長くなるように定める。一対
のスイッチング素子はインバータ動作に伴う負担を負
う。その負担の総量を緩和することはできない。しか
し、その負担割合を変えることはできる。本発明におい
ては、各スイッチング素子のデューティを変えて高負担
・低負担の差異を与える。そして、低負担のスイッチン
グ素子にチョッパ用スイッチとしての兼用動作を負わせ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】図1・図2を用いて本発明の実施
形態について説明する。図示のインバータ装置は、順直
列に接続される一対のスイッチング素子21・22と、
各スイッチング素子21・22を交互にオン・オフさせ
るスイッチング制御回路29と、各スイッチング素子2
1・22と逆並列に接続されるフライホイールダイオー
ド31・32とを備え、各スイッチング素子21・22
の接続中点P0に接続される誘導性負荷90へ交流電力
を供給するインバータ回路200を具備する。また、交
流電源11の電圧を整流する整流電源10とチョッパ用
インダクタ19とを備え、各スイッチング素子21・2
2のうちのいずれか一方のスイッチング素子21を介し
て整流電源10電圧をチョッパ用インダクタ19へ断続
的に印加するチョッパ回路100を具備する。本発明に
おいては、スイッチング制御回路29の制御特性をチョ
ッパ用スイッチを兼用するする側のスイッチング素子2
1のオン期間が短く、かつ残りのスイッチング素子22
のオン期間が長くなるように定める。もう少し詳しく説
明する。一対のスイッチング素子21・22はトランジ
スタである。フライホイールダイオード31・32はス
イッチング素子21・22の寄生ダイオードである。寄
生ダイオードが付属しない場合は独立のダイオードを使
用する。43は各スイッチング素子21・22の全体を
跨ぐP1・P2間に接続された平滑用コンデンサであ
る。誘導性負荷90の例は放電灯(蛍光ランプ)91・
放電灯91と直列のバラストインダクタ92・放電灯9
1の非電源側端子間に接続された予熱用コンデンサ93
を含む放電灯点灯回路である。誘導性負荷90の一端は
各スイッチング素子21・22の接続中点P0に接続さ
れる。誘導性負荷90の他端はアーム用コンデンサ41
を介して前記端子P1に接続される。また、誘導性負荷
90の他端は別のアーム用コンデンサ42を介して別の
前記端子P2に接続される。スイッチング制御回路29
の例は他励式回路であり、誘導性負荷90に与える交流
電力(インバータ出力)の周波数を適宜に調整する能力
を持つ。また、各スイッチング素子21・22のオン期
間の比率すなわちデューティを適宜に調整する能力を持
つ。290はスイッチング制御回路29に付属するデュ
ーティ調整部である。デューティ調整部290は可変抵
抗形であり、その抵抗値を変えると、スイッチング制御
回路29内部のタイマICの出力が変化し、スイッチン
グ素子21・22の各オン期間を可変する。本発明にお
いては、デューティ調整部290を、チョッパ用スイッ
チを兼用するする側のスイッチング素子21のオン期間
が短く、かつ残りの兼用しない側のスイッチング素子2
2のオン期間が長くなるように設定する。図1のインバ
ータ回路200のインバータ形式は一対のスイッチング
素子21・22と一対のアーム用コンデンサ41・42
とでブリッジアームを組む形態のハーフブリッジ形であ
る。アーム用コンデンサ41・42および平滑用コンデ
ンサ43の個数は3個であるが、そのうちの1個は省略
可能である。平滑用コンデンサ43を省いた場合は、ア
ーム用コンデンサ41・42の直列回路が平滑用コンデ
ンサとして機能する。アーム用コンデンサ41を省略し
た場合は、残りのアーム用コンデンサ42と平滑用コン
デンサ43の直列回路がアーム用コンデンサ41として
の役割を兼用する。アーム用コンデンサ41にたとえば
下向きに流れる電流は、それが省略された場合はアーム
用コンデンサ42を上向きに流れ、かつ平滑用コンデン
サ43を下向きに流れる。図2を参照して図1装置の動
作を説明する。図2は誘導性負荷90を流れる負荷電流
i90の波形である。ここでは説明の便宜上、強遅相形
(誘導性負荷90の動作は遅相形動作となるが、そのう
ちの完全遅相に近似する動作)の負荷電流i90とす
る。このため、負荷電流i90の瞬時値は直線的に変化
し、かつその傾きはアーム用コンデンサ41(または4
2)の電圧レベルに依存する。図2の実線はスイッチン
グ素子21・22のオン期間t21・t22が等しい場
合(本発明によらない場合)の負荷電流i90であり、
破線(その一部は実線と重なる)は兼用形のスイッチン
グ素子21のオン期間T21が短く、かつ残りの非兼用
形のオン期間T22が長い場合(本発明の場合)の負荷
電流i90である。いずれの場合の負荷電流i90も直
流成分を含まない交流である。一対のスイッチング素子
21・22と一対のフライホイールダイオード31・3
2は8字形配置である。一般にこれらが8字の筆順に相
当する順番でオンする態のインバータ動作を営む。図2
の図示範囲は各素子が22・31・21・32の順にオ
ンする1サイクル分の動作であり、以下はこれを繰り返
す。図1のスイッチング素子22がオン状態となる図2
の期間T22(t22)においては、負荷電流i90は
22−90−42(および41−43)−22の閉経路
を流れる。期間T22(t22)の終点でスイッチング
素子22はオフに制御される。その後の期間T31(t
31)の負荷電流i90は31−90−41(および4
2−43)−31の閉経路を流れる。誘導性負荷90に
蓄積されていた電磁エネルギが消失し、負荷電流i90
の瞬時値がゼロになると、フライホイールダイオード3
1がターンオフしスイッチング素子21がターンオンす
る。その後の期間T21(t21)の負荷電流i90は
21−41(および43−42)−90−21の閉経路
を流れる。期間T21(t21)の終点でスイッチング
素子21はオフに制御される。その後の期間T32(t
32)の負荷電流i90は32−42(および43−4
1)−90−32の閉経路を流れる。誘導性負荷90に
蓄積されていた電磁エネルギが消失し、負荷電流i90
の瞬時値がゼロになると、フライホイールダイオード3
2がターンオフし、スイッチング素子22がターンオン
する。以下、図2冒頭の期間T22(t22)に戻り、
繰り返す。チョッパ用インダクタ19には、フライホイ
ールダイオード31・スイッチング素子21がオン状態
になるT31(t31)〜T21(t21)の期間に整
流電源10電圧が印加し、電磁エネルギを蓄積する。ス
イッチング素子21がターンオフすると、電磁エネルギ
を放出するT32(t32)の期間に移行する。その期
間には、19−32−43(および42−41)−10
−19の閉回路に電流が流れ、チョッパ用インダクタ1
9の電磁エネルギは主として平滑用コンデンサ43に移
行する。図2の実線はスイッチング素子21・22のオ
ン期間t21・t22が等しい場合(本発明によらない
場合)の負荷電流i90であり、この場合のスイッチン
グ素子21・22の負担は相等しい。破線は兼用形のス
イッチング素子21のオン期間T21が短く、かつ残り
の非兼用形のオン期間T22が長い場合(本発明の場
合)の負荷電流i90である。説明の便宜上、実線から
破線への過渡的経過について考える。スイッチング素子
21・22のオン期間t21・t22が等しい状態を改
め、オン期間T21短・オン期間T22長の変化を与え
ると、スイッチング素子21電流は減少傾向となり、ス
イッチング素子22は増加傾向となる。その影響で負荷
電流i90に直流成分が派生する。また、その影響でア
ーム用コンデンサ41電圧は増加傾向となり、アーム用
コンデンサ42電圧は減少傾向となる。そして、このよ
うな電圧変化の影響で、フライホイールダイオード31
電流が減少傾向となり、フライホイールダイオード32
電流は増加傾向となる。このような一連の変化は負荷電
流i90の直流成分がなくなるまで続き、その後の安定
状態においては直流成分を含まない、交流の負荷電流i
90となる。少し整理すると、デューティを適宜に変え
ると、スイッチング素子21(スイッチング素子22)
電流は減少(増加)するが、その影響はフライホイール
ダイオード32(31)電流の増加(減少)によって相
殺される。スイッチング素子21・22電流成分だけを
見ると、互いに不均衡となり、スイッチング素子21
(22)の方が軽負担(重負担)となる。一方、スイッ
チング素子21にはチョッパ用インダクタ19を経由す
るチョッパ動作電流も流れ込むので、全体的にみれば、
のスイッチング素子21・22の負担は均衡化する。本
発明は、インバータ動作の負担を不均衡化させることに
よって、インバータ動作・チョッパ動作を通算した場合
の負担を均衡化させる、いわば不均衡形均衡化方式であ
る。図1回路の変形余地について説明する。図1のスイ
ッチング素子21は兼用形であり、スイッチング素子2
2は非兼用形である。しかし、交流電源11電圧の極性
に応じて、兼用・非兼用の関係が入れ代わる実施形態が
ある。図1の交流電源11とチョッパ用インダクタ19
を直列に接続し、その一端を接続中点P0に接続し、他
端をそれぞれの図外のダイオードを介して前記各端子P
1・P2に接続する。この場合の、交流電源11電圧は
該電圧が順極性(逆極性)のときにはスイッチング素子
21(22)を介して、チョッパ用インダクタ19に印
加する。かくして、交流電源11電圧の極性に応じて兼
用・非兼用の関係が入れ代わる。この場合の本発明の適
用形態は、交流電源11電圧の極性を検知し、その結果
に応じて、一方のスイッチング素子21のオン期間を短
くし、あるいは他方のスイッチング素子22のオン期間
を短くするような変則デューティ制御となる。
形態について説明する。図示のインバータ装置は、順直
列に接続される一対のスイッチング素子21・22と、
各スイッチング素子21・22を交互にオン・オフさせ
るスイッチング制御回路29と、各スイッチング素子2
1・22と逆並列に接続されるフライホイールダイオー
ド31・32とを備え、各スイッチング素子21・22
の接続中点P0に接続される誘導性負荷90へ交流電力
を供給するインバータ回路200を具備する。また、交
流電源11の電圧を整流する整流電源10とチョッパ用
インダクタ19とを備え、各スイッチング素子21・2
2のうちのいずれか一方のスイッチング素子21を介し
て整流電源10電圧をチョッパ用インダクタ19へ断続
的に印加するチョッパ回路100を具備する。本発明に
おいては、スイッチング制御回路29の制御特性をチョ
ッパ用スイッチを兼用するする側のスイッチング素子2
1のオン期間が短く、かつ残りのスイッチング素子22
のオン期間が長くなるように定める。もう少し詳しく説
明する。一対のスイッチング素子21・22はトランジ
スタである。フライホイールダイオード31・32はス
イッチング素子21・22の寄生ダイオードである。寄
生ダイオードが付属しない場合は独立のダイオードを使
用する。43は各スイッチング素子21・22の全体を
跨ぐP1・P2間に接続された平滑用コンデンサであ
る。誘導性負荷90の例は放電灯(蛍光ランプ)91・
放電灯91と直列のバラストインダクタ92・放電灯9
1の非電源側端子間に接続された予熱用コンデンサ93
を含む放電灯点灯回路である。誘導性負荷90の一端は
各スイッチング素子21・22の接続中点P0に接続さ
れる。誘導性負荷90の他端はアーム用コンデンサ41
を介して前記端子P1に接続される。また、誘導性負荷
90の他端は別のアーム用コンデンサ42を介して別の
前記端子P2に接続される。スイッチング制御回路29
の例は他励式回路であり、誘導性負荷90に与える交流
電力(インバータ出力)の周波数を適宜に調整する能力
を持つ。また、各スイッチング素子21・22のオン期
間の比率すなわちデューティを適宜に調整する能力を持
つ。290はスイッチング制御回路29に付属するデュ
ーティ調整部である。デューティ調整部290は可変抵
抗形であり、その抵抗値を変えると、スイッチング制御
回路29内部のタイマICの出力が変化し、スイッチン
グ素子21・22の各オン期間を可変する。本発明にお
いては、デューティ調整部290を、チョッパ用スイッ
チを兼用するする側のスイッチング素子21のオン期間
が短く、かつ残りの兼用しない側のスイッチング素子2
2のオン期間が長くなるように設定する。図1のインバ
ータ回路200のインバータ形式は一対のスイッチング
素子21・22と一対のアーム用コンデンサ41・42
とでブリッジアームを組む形態のハーフブリッジ形であ
る。アーム用コンデンサ41・42および平滑用コンデ
ンサ43の個数は3個であるが、そのうちの1個は省略
可能である。平滑用コンデンサ43を省いた場合は、ア
ーム用コンデンサ41・42の直列回路が平滑用コンデ
ンサとして機能する。アーム用コンデンサ41を省略し
た場合は、残りのアーム用コンデンサ42と平滑用コン
デンサ43の直列回路がアーム用コンデンサ41として
の役割を兼用する。アーム用コンデンサ41にたとえば
下向きに流れる電流は、それが省略された場合はアーム
用コンデンサ42を上向きに流れ、かつ平滑用コンデン
サ43を下向きに流れる。図2を参照して図1装置の動
作を説明する。図2は誘導性負荷90を流れる負荷電流
i90の波形である。ここでは説明の便宜上、強遅相形
(誘導性負荷90の動作は遅相形動作となるが、そのう
ちの完全遅相に近似する動作)の負荷電流i90とす
る。このため、負荷電流i90の瞬時値は直線的に変化
し、かつその傾きはアーム用コンデンサ41(または4
2)の電圧レベルに依存する。図2の実線はスイッチン
グ素子21・22のオン期間t21・t22が等しい場
合(本発明によらない場合)の負荷電流i90であり、
破線(その一部は実線と重なる)は兼用形のスイッチン
グ素子21のオン期間T21が短く、かつ残りの非兼用
形のオン期間T22が長い場合(本発明の場合)の負荷
電流i90である。いずれの場合の負荷電流i90も直
流成分を含まない交流である。一対のスイッチング素子
21・22と一対のフライホイールダイオード31・3
2は8字形配置である。一般にこれらが8字の筆順に相
当する順番でオンする態のインバータ動作を営む。図2
の図示範囲は各素子が22・31・21・32の順にオ
ンする1サイクル分の動作であり、以下はこれを繰り返
す。図1のスイッチング素子22がオン状態となる図2
の期間T22(t22)においては、負荷電流i90は
22−90−42(および41−43)−22の閉経路
を流れる。期間T22(t22)の終点でスイッチング
素子22はオフに制御される。その後の期間T31(t
31)の負荷電流i90は31−90−41(および4
2−43)−31の閉経路を流れる。誘導性負荷90に
蓄積されていた電磁エネルギが消失し、負荷電流i90
の瞬時値がゼロになると、フライホイールダイオード3
1がターンオフしスイッチング素子21がターンオンす
る。その後の期間T21(t21)の負荷電流i90は
21−41(および43−42)−90−21の閉経路
を流れる。期間T21(t21)の終点でスイッチング
素子21はオフに制御される。その後の期間T32(t
32)の負荷電流i90は32−42(および43−4
1)−90−32の閉経路を流れる。誘導性負荷90に
蓄積されていた電磁エネルギが消失し、負荷電流i90
の瞬時値がゼロになると、フライホイールダイオード3
2がターンオフし、スイッチング素子22がターンオン
する。以下、図2冒頭の期間T22(t22)に戻り、
繰り返す。チョッパ用インダクタ19には、フライホイ
ールダイオード31・スイッチング素子21がオン状態
になるT31(t31)〜T21(t21)の期間に整
流電源10電圧が印加し、電磁エネルギを蓄積する。ス
イッチング素子21がターンオフすると、電磁エネルギ
を放出するT32(t32)の期間に移行する。その期
間には、19−32−43(および42−41)−10
−19の閉回路に電流が流れ、チョッパ用インダクタ1
9の電磁エネルギは主として平滑用コンデンサ43に移
行する。図2の実線はスイッチング素子21・22のオ
ン期間t21・t22が等しい場合(本発明によらない
場合)の負荷電流i90であり、この場合のスイッチン
グ素子21・22の負担は相等しい。破線は兼用形のス
イッチング素子21のオン期間T21が短く、かつ残り
の非兼用形のオン期間T22が長い場合(本発明の場
合)の負荷電流i90である。説明の便宜上、実線から
破線への過渡的経過について考える。スイッチング素子
21・22のオン期間t21・t22が等しい状態を改
め、オン期間T21短・オン期間T22長の変化を与え
ると、スイッチング素子21電流は減少傾向となり、ス
イッチング素子22は増加傾向となる。その影響で負荷
電流i90に直流成分が派生する。また、その影響でア
ーム用コンデンサ41電圧は増加傾向となり、アーム用
コンデンサ42電圧は減少傾向となる。そして、このよ
うな電圧変化の影響で、フライホイールダイオード31
電流が減少傾向となり、フライホイールダイオード32
電流は増加傾向となる。このような一連の変化は負荷電
流i90の直流成分がなくなるまで続き、その後の安定
状態においては直流成分を含まない、交流の負荷電流i
90となる。少し整理すると、デューティを適宜に変え
ると、スイッチング素子21(スイッチング素子22)
電流は減少(増加)するが、その影響はフライホイール
ダイオード32(31)電流の増加(減少)によって相
殺される。スイッチング素子21・22電流成分だけを
見ると、互いに不均衡となり、スイッチング素子21
(22)の方が軽負担(重負担)となる。一方、スイッ
チング素子21にはチョッパ用インダクタ19を経由す
るチョッパ動作電流も流れ込むので、全体的にみれば、
のスイッチング素子21・22の負担は均衡化する。本
発明は、インバータ動作の負担を不均衡化させることに
よって、インバータ動作・チョッパ動作を通算した場合
の負担を均衡化させる、いわば不均衡形均衡化方式であ
る。図1回路の変形余地について説明する。図1のスイ
ッチング素子21は兼用形であり、スイッチング素子2
2は非兼用形である。しかし、交流電源11電圧の極性
に応じて、兼用・非兼用の関係が入れ代わる実施形態が
ある。図1の交流電源11とチョッパ用インダクタ19
を直列に接続し、その一端を接続中点P0に接続し、他
端をそれぞれの図外のダイオードを介して前記各端子P
1・P2に接続する。この場合の、交流電源11電圧は
該電圧が順極性(逆極性)のときにはスイッチング素子
21(22)を介して、チョッパ用インダクタ19に印
加する。かくして、交流電源11電圧の極性に応じて兼
用・非兼用の関係が入れ代わる。この場合の本発明の適
用形態は、交流電源11電圧の極性を検知し、その結果
に応じて、一方のスイッチング素子21のオン期間を短
くし、あるいは他方のスイッチング素子22のオン期間
を短くするような変則デューティ制御となる。
【0006】
【発明の効果】本発明はスイッチング制御回路29の制
御特性をチョッパ用スイッチ21を兼用するする側のス
イッチング素子21のオン期間が短く、かつ残りのスイ
ッチング素子22のオン期間が長くなるように定めたも
のである。これによれば、各スイッチング素子の負担が
均衡化するため、これまでのものよりも低耐量の安価な
スイッチング素子を用いた安価な装置が得られる。
御特性をチョッパ用スイッチ21を兼用するする側のス
イッチング素子21のオン期間が短く、かつ残りのスイ
ッチング素子22のオン期間が長くなるように定めたも
のである。これによれば、各スイッチング素子の負担が
均衡化するため、これまでのものよりも低耐量の安価な
スイッチング素子を用いた安価な装置が得られる。
【図1】本発明装置の回路図である。
【図2】その負荷電流波形図である。 100:チョッパ回路 10:整流電源 11:交流電源 19:チョッパ用インダクタ 200:インバータ回路 21・22:スイッチング素子 31・32:フライホイールダイオード 29:スイッチング制御回路 P0:接続中点 90:誘導性負荷 T21:スイッチング素子21のオン期間 T22:スイッチング素子22のオン期間 T31:フライホイールダイオード31のオン期間 T32:フライホイールダイオード32のオン期間
Claims (1)
- 【請求項1】順直列に接続される一対のスイッチング素
子(21・22)と、前記各スイッチング素子(21・
22)を交互にオン・オフさせるスイッチング制御回路
(29)と、前記各スイッチング素子(21・22)と
逆並列に接続されるフライホイールダイオード(31・
32)とを備え、前記各スイッチング素子(21・2
2)の接続中点(P0)に接続される誘導性負荷(9
0)へ交流電力を供給するインバータ回路(200)を
具備し、 交流電源(11)の電圧を整流する整流電源(10)と
チョッパ用インダクタ(19)とを備え、前記各スイッ
チング素子(21・22)のうちのいずれか一方のスイ
ッチング素子(21)を介して前記整流電源(10)電
圧を前記チョッパ用インダクタ(19)へ断続的に印加
するチョッパ回路(100)を具備し、 前記スイッチング制御回路(29)の制御特性を前記チ
ョッパ用スイッチ(21)を兼用するする側の前記スイ
ッチング素子(21)のオン期間が短く、かつ残りのス
イッチング素子(22)のオン期間が長くなるように定
めたことを特徴とするインバータ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9351914A JPH11150956A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | インバータ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9351914A JPH11150956A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | インバータ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11150956A true JPH11150956A (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=18420486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9351914A Pending JPH11150956A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | インバータ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11150956A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011217566A (ja) * | 2010-04-01 | 2011-10-27 | Minebea Co Ltd | スイッチング電源装置 |
-
1997
- 1997-11-14 JP JP9351914A patent/JPH11150956A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011217566A (ja) * | 2010-04-01 | 2011-10-27 | Minebea Co Ltd | スイッチング電源装置 |
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