JPH11150795A - 薄膜エレクトレットコンデンサマイクロホン及びその製造方法 - Google Patents

薄膜エレクトレットコンデンサマイクロホン及びその製造方法

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JPH11150795A
JPH11150795A JP33124597A JP33124597A JPH11150795A JP H11150795 A JPH11150795 A JP H11150795A JP 33124597 A JP33124597 A JP 33124597A JP 33124597 A JP33124597 A JP 33124597A JP H11150795 A JPH11150795 A JP H11150795A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 エレクトレット層の厚さ等のばらつきに起因
する性能の個体差を生じることがなく、しかもより高性
能にする。 【解決手段】 バックエレクトレット方式の薄膜エレク
トレットコンデンサマイクロホンであり、背極板4の表
面上に高分子FEPの微粒子で薄膜120を直接形成す
る薄膜形成工程(A)〜(D)と、薄膜120に分極処
理を施す分極工程(E)又は(F)とを有している。薄
膜形成工程は、高分子FEPの微粒子を分散した有機溶
媒100をスピンオンコート法で背極板4上に塗布する
工程(A)と、有機溶媒100が塗布された背極板4を
加熱して有機溶媒110のみを除去する工程(B)と、
有機溶媒110のみを除去した背極板4をより高い温度
で加熱して高分子FEPの薄膜を形成する工程(D)と
を有している。分極工程は、薄膜形成工程の後に水等の
溶液200で背極板4を冷却することで行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエレクトレットコン
デンサマイクロホンとその製造方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】振動板と電極板とエレクトレット材とで
コンデンサ部を形成するエレクトレットコンデンサマイ
クロホンは、振動板とエレクトレット材の位置関係によ
ってバックエレクトレット方式とホイルエレクトレット
方式に大別され、最近ではフロントエレクトレット方式
と呼ばれるものも出願人により開発されている。これら
のうち、バックエレクトレットのコンデンサマイクロホ
ンとフロントエレクトレット方式のコンデンサマイクロ
ホンの各概略構造を図2及び図3に示す。
【0003】バックエレクトレット方式のコンデンサマ
イクロホンは、図2に示されるように、カプセル1内に
後面側から前面側へプリント基板2、保持体3、背極板
4、エレクトレット層5、スペーサ6、振動板7及びリ
ング8を順番に配置し、保持体3の内側にIC素子9を
配置した構造になっている。
【0004】エレクトレット層5は、ここではスペーサ
6により形成された空間を介して振動板7の後面側に位
置している。このために、この方式はバックエレクトレ
ット方式と呼ばれている。そしてエレクトレット層5
は、電極板としての背極板4の表面に溶着された12.
5〜25μm程度の高分子フィルム(通常FEP)によ
り形成されている。なお、背極板4は、前記高分子フィ
ルムが溶着された金属板をプレス加工で打ち抜くことに
よって形成される。
【0005】IC素子9はインピーダンス変換用のFE
Tであり、その入力端子9aは前面側の背極板4と接続
され、出力端子9bは後面側のプリント基板2と接続さ
れている。なお、1aはカプセル1の前面部に形成され
た音孔、1′はその前面部の表面に貼り付けられた前面
クロスである。
【0006】一方、フロントエレクトレット方式のコン
デンサマイクロホンは、図3に示されるように、カプセ
ル1内に後面側から前面側へプリント基板2、保持体
3、振動板7、スペーサ6及びエレクトレット層5を順
番に配置し、保持体3の内側にIC素子9を配置した構
造になっている。
【0007】エレクトレット層5は、ここでは振動板7
の前面側に位置する電極板としてのカプセル前面部の裏
面に被覆されており、振動板7の前面側にエレクトレッ
ト層5が配置されている点で、この方式はフロントエレ
クトレット方式と呼ばれている。そしてエレクトレット
層5は、バックエレクトレット方式の場合と同様に、カ
プセル前面部の裏面に溶着された厚みが12.5〜25
μm程度の高分子フィルム(通常FEP)により形成さ
れている。
【0008】また、エレクトレット層5と振動板7の間
に空間を形成するためのスペーサ6としては、いずれの
方式の場合も、額縁状に打ち抜いて形成された厚みが3
0μm程度の高分子フィルム(通常PET)が使用され
ている。
【0009】なお、ホイルエレクトレット方式のコンデ
ンサマイクロホンは、背極板の前面側に設けられる振動
板自体をエレクトレット効果をもつ高分子フィルムによ
り形成したものであり、エレクトレット層が振動板から
分離していない点でバックエレクトレット方式及びフロ
ントエレクトレット方式のものとは区別される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のエレクトレットコンデンサマイクロホンには以
下のような問題点がある。すなわち、エレクトレット層
は、電極板としての背極板の表面に溶着及びプレス加工
された12.5〜25μm程度の高分子フィルムにより
形成されているため、高分子フィルムのロット間の品
質、厚みのばらつきや、背極板のプレス加工時に生じる
高分子フィルムのバリ等を原因とするエレクトレットコ
ンデンサマイクロホンの性能の個体差があった。
【0011】また、振動板と背極板との間の間隔には、
高分子フィルムであるスペーサの厚み分が含まれるた
め、実質的には大きすぎて性能的に問題が生じていた。
すなわち、スペーサの厚みは30μmであり、エレクト
レット層の厚さは12.5〜25μmであるから、間隔
は42.5〜55μmもあったのである。
【0012】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
で、従来のようにエレクトレットコンデンサマイクロホ
ンにエレクトレット層の厚さ等のばらつきに起因する性
能の個体差を生じることがなく、しかもより高性能のエ
レクトレットコンデンサマイクロホンとすることができ
る薄膜エレクトレットコンデンサマイクロホン及びその
製造方法を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る薄膜エレク
トレットコンデンサマイクロホンは、振動板と、その後
面側に配置された電極板としての背極板と、背極板の振
動板側の表面に形成されたエレクトレット層とでコンデ
ンサ部を形成するバックエレクトレット方式の薄膜コン
デンサマイクロホンにおいて、前記エレクトレット層は
高分子FEPの微粒子が分散された有機溶媒を塗布し、
熱で焼成することで形成された薄膜であって分極処理が
施されているものである。
【0014】また、本発明に係る薄膜エレクトレットコ
ンデンサマイクロホンの製造方法は、振動板と、その後
面側に配置された電極板としての背極板と、背極板の振
動板側の表面に形成されたエレクトレット層とでコンデ
ンサ部を形成するバックエレクトレット方式のコンデン
サマイクロホンであり、前記背極板の表面上に高分子F
EPの微粒子で薄膜を直接形成する薄膜形成工程と、前
記薄膜に分極処理を施す分極工程とを有している。
【0015】そして、前記薄膜形成工程は、高分子FE
Pの微粒子を分散した有機溶媒を背極板上に塗布する工
程と、前記有機溶媒が塗布された背極板を加熱して有機
溶媒のみを除去する工程と、有機溶媒のみを除去した背
極板をより高い温度で加熱して高分子FEPの薄膜を形
成する工程とを有している。
【0016】さらに、前記分極工程は、薄膜形成工程の
後に背極板を冷却することで行う。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態に係る
薄膜エレクトレットコンデンサマイクロホンの製造方法
の各工程を示す概略的説明図である。
【0018】なお、本発明の実施の形態に係る薄膜エレ
クトレットコンデンサマイクロホン自体の構成は、エレ
クトレット膜5の厚さ以外は上述した従来のバックエレ
クトレット方式のエレクトレットコンデンサマイクロホ
ンと同様であるので、図2を流用する。
【0019】本発明の実施の形態に係る薄膜エレクトレ
ットコンデンサマイクロホンは、振動板7と、その後面
側に配置された電極板としての背極板4と、背極板4の
振動板7側の表面に形成されたエレクトレット層5とで
コンデンサ部を形成するバックエレクトレット方式の薄
膜エレクトレットコンデンサマイクロホンであって、前
記エレクトレット層5は高分子FEPの微粒子で形成さ
れた薄膜であって分極処理が施されているものである。
【0020】前記エレクトレット層5は、背極板4の表
面にFEP等を直接成膜して形成した厚みが1.O〜
2.Oμm程度の薄膜である。エレクトレット層5の周
縁部表面には、その前面側に配置される振動板との間に
空間を形成するためのスペーサ6が、スクリーン印刷に
より30μm程度の厚みに形成されている。
【0021】このような背極板4とエレクトレット層5
とスペーサ6の一体化部材を使用することにより、図2
に示すようなバックエレクトレット方式の薄膜エレクト
レットコンデンサマイクロホンが構成される。
【0022】前記エレクトレット層5は次のような工程
によって形成される。まず、熱伝導に優れた真鍮材から
なる背極板4の表面上に高分子FEPの直径が0.1μ
m〜0.25μm程度の微粒子で薄膜を直接形成する薄
膜形成工程と、前記薄膜に分極処理を施す分極工程とか
らなっている。
【0023】詳述すると、前記薄膜形成工程は、高分子
FEPの微粒子を分散した有機溶媒100を背極板4上
に塗布する工程と、高分子FEPの微粒子を分散した有
機溶媒100が塗布された背極板4を加熱して有機溶媒
110のみを除去する工程と、有機溶媒110のみを除
去した背極板4をより高い温度で加熱して高分子FEP
の薄膜を形成する工程とを有している。
【0024】前記高分子FEPの微粒子としては、例え
ば四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン重合体微粒子
が用いられる。この高分子FEPの微粒子を分散させた
有機溶媒としては、例えばダイキン工業株式会社製のネ
オフロン(商標)FEPディスパージョンであるND−
1が適している。このND−1は、粘度が10〜30
c.p.,25℃であり、背極板4への塗布に適してい
る。
【0025】この高分子FEPの微粒子を分散させた有
機溶媒100の背極板4への塗布の方法としては、図1
(A)に示すように、スピンオンコート法がある。この
場合、スピナー500で背極板4を1000〜4000
rpmで回転させながら、前記有機溶媒100を背極板
4の上に滴下することによって行う。1つの背極板4に
対して10〜20秒程度が適している。このようにする
ことにより、図1(B)に示すように、1.0〜2.0
μmの膜厚で有機溶媒100が塗布される。
【0026】次に、図1(C)に示すように、前記有機
溶媒100が塗布された背極板4を加熱するのである
が、ここでは有機溶媒110のみを除去する仮焼成とし
て、雰囲気温度を100〜120℃程度とし、5分程度
加熱する。この加熱によって有機溶媒110のみが除去
され、高分子FEPの微粒子の堆積物130が背極板4
の上に形成される。
【0027】さらに、高分子FEPを薄膜化するため
に、すなわち前記高分子FEPの微粒子の堆積物130
を薄膜化するために、前記仮焼成より高い雰囲気温度、
例えば380〜450°で本焼成を行う。この本焼成は
10分程度行う。この本焼成によって高分子FEPの薄
膜120が形成される。
【0028】この本焼成の後に分極工程を行うが、この
分極工程では薄膜形成工程の後に背極板4を冷却するこ
とで行う。例えば、溶液200としての水に前記背極板
4を浸漬して急冷することで行う。この急冷によって、
高分子FEPの薄膜120の分子配向が変化しエレクト
レット層5として機能するようになる。
【0029】このようにして得られたエレクトレット層
5は、1.0〜2.0μmの厚さに形成され、その表面
抵抗は厚さ2.0μmのもので、1×1013Ωとなって
いた。ここで、従来のように、FEPフィルムを背極板
4の表面に溶着するものであれば、厚さ12.5μmの
もので2×1013Ωとなっていた。すなわち、本実施例
に係る製造方法で製造するほうが、同等の抵抗値であり
ながら極めて薄いエレクトレット層5を形成できるので
ある。
【0030】なお、上述した実施の形態では、薄膜形成
工程において、高分子FEPが分散された有機溶媒10
0をスピンオンコート法で塗布していたが、背極板4を
前記有機溶媒100にディップすることによって塗布し
てもよい。すなわち、背極板4を前記有機溶媒100に
浸漬することで塗布するのである。この場合には、スピ
ンオンコート法に比較して作業性の点で優れている。
【0031】また、上述した実施の形態では、分極工程
で背極板4を急冷するのに溶液200としての水に背極
板4を浸漬することで行ったが、水ではなくメチルアル
コールであってもよい。メチルアルコールを用いる場合
には、水を用いる場合に比較して配向の点で優れてい
る。
【0032】さらに、分極工程における急冷は、図1
(F)に示すように、溶液200ではなく冷却用気体、
例えば冷たい空気300を噴射することで行ってもよ
い。いわば空冷である。この場合には、溶液200を用
いる場合と比較して作業性の点で優れている。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る薄膜エレクトレットコンデ
ンサマイクロホンは、振動板と、その後面側に配置され
た電極板としての背極板と、背極板の振動板側の表面に
形成されたエレクトレット層とでコンデンサ部を形成す
るバックエレクトレット方式の薄膜コンデンサマイクロ
ホンにおいて、前記エレクトレット層は高分子FEPの
微粒子が分散された有機溶媒を塗布することによって形
成された薄膜であって分極処理が施されているものであ
る。
【0034】このため、FEPフィルムを背極板に溶着
した従来の薄膜エレクトレットコンデンサマイクロホン
のような、エレクトレット層の品質、厚みのばらつきが
ないため、品質の均一化が図れる。また、背極板に高分
子FEPのフィルムを溶着した後にプレス加工をするつ
必要がないため、従来のように性能の劣化の原因となる
フィルムのバリが生じるという問題がない。
【0035】さらに、エレクトレット層は、高分子FE
Pが分散された有機溶媒の塗布によって形成されている
ため、従来のエレクトレット層より極めて薄く形成する
ことが可能である。これにより、振動膜と背極板との間
の間隔は、12.5μmから2.0μmというように従
来のものより極めて小さくなった。そのため、マイクロ
ホンとしての感度を向上させることができる。例えば、
振動膜と背極板との間の間隔が12.5μmの従来品
と、前記間隔が2.0μmとなった本案品とでは、本案
品の方が感度が最低でも6dB向上したことが実験で確
認されている。
【0036】また、本発明に係る薄膜エレクトレットコ
ンデンサマイクロホンの製造方法は、振動板と、その後
面側に配置された電極板としての背極板と、背極板の振
動板側の表面に形成されたエレクトレット層とでコンデ
ンサ部を形成するバックエレクトレット方式のコンデン
サマイクロホンであり、前記背極板の表面上に高分子F
EPの微粒子で薄膜を直接形成する薄膜形成工程と、前
記薄膜に分極処理を施す分極工程とを備えている。
【0037】この製造方法によると、背極板に形成され
るエレクトレット層をより均一に形成することができる
とともに、従来のものより極めて薄く形成することがで
きる。よって、より性能が均一で優れた薄膜エレクトレ
ットコンデンサマイクロホンを製造することが可能とな
る。
【0038】さらに、前記薄膜形成工程を高分子FEP
の微粒子を分散した有機溶媒を背極板上に塗布する工程
と、前記有機溶媒が塗布された背極板を加熱して有機溶
媒のみを除去する工程と、有機溶媒のみを除去した背極
板をより高い温度で加熱して高分子FEPの薄膜を形成
する工程とから構成すると、均一なエレクトレット層を
容易に形成することが可能となる。
【0039】また、高分子FEPの粒子を分散した有機
溶媒を背極板上に塗布する工程を背極板への前記有機溶
媒のスピンオンコート、又は背極板の前記有機溶媒への
ディップによって行うとすると、均一なエレクトレット
層を容易に形成することができる。
【0040】さらに、前記分極工程を薄膜形成工程の後
に背極板を冷却するとすると、分極が容易に生じて好都
合である。
【0041】また、この背極板の冷却を、薄膜形成工程
後の背極板を溶液に浸漬するか、又は薄膜形成工程後の
背極板に冷却用気体を噴射することとすると、簡単な設
備でエレクトレット層の分極が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る薄膜エレクトレット
コンデンサマイクロホンの製造方法の各工程を示す概略
的説明図である。
【図2】従来のエレクトレットコンデンサマイクロホン
(バックエレクトレット方式)の概略的縦断面図であ
る。
【図3】従来のエレクトレットコンデンサマイクロホン
(フロントエレクトレット方式)の概略的縦断面図であ
る。
【符号の説明】
4 背極板 5 エレクトレット層 100 高分子FEPの微粒子が分散された有機溶媒 110 有機溶媒 120 薄膜

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動板と、その後面側に配置された電極
    板としての背極板と、背極板の振動板側の表面に形成さ
    れたエレクトレット層とでコンデンサ部を形成するバッ
    クエレクトレット方式のエレクトレットコンデンサマイ
    クロホンにおいて、前記エレクトレット層は高分子FE
    Pの微粒子が分散された有機溶媒を塗布することで形成
    された薄膜であって分極処理が施されているものである
    ことを特徴とする薄膜エレクトレットコンデンサマイク
    ロホン。
  2. 【請求項2】 振動板と、その後面側に配置された電極
    板としての背極板と、背極板の振動板側の表面に形成さ
    れたエレクトレット層とでコンデンサ部を形成するバッ
    クエレクトレット方式のエレクトレットコンデンサマイ
    クロホンであり、前記背極板の表面上に高分子FEPの
    微粒子で薄膜を直接形成する薄膜形成工程と、前記薄膜
    に分極処理を施す分極工程とを具備したことを特徴とす
    る薄膜エレクトレットコンデンサマイクロホンの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記薄膜形成工程は、高分子FEPの微
    粒子を分散した有機溶媒を背極板上に塗布する工程と、
    前記有機溶媒が塗布された背極板を加熱して有機溶媒の
    みを除去する工程と、有機溶媒のみを除去した背極板を
    より高い温度で加熱して高分子FEPの薄膜を形成する
    工程とを具備したことを特徴とする請求項2記載の薄膜
    エレクトレットコンデンサマイクロホンの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3における高分子FEPの粒子を
    分散した有機溶媒を背極板上に塗布する工程では、背極
    板への前記有機溶媒のスピンオンコート、又は背極板の
    前記有機溶媒へのディップによって行うことを特徴とす
    る薄膜エレクトレットコンデンサマイクロホンの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記分極工程は、薄膜形成工程の後に背
    極板を冷却することで行うことを特徴とする請求項2、
    3又は4記載の薄膜エレクトレットコンデンサマイクロ
    ホンの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5における背極板の冷却は、薄膜
    形成工程後の背極板を溶液に浸漬するか、又は薄膜形成
    工程後の背極板に冷却用気体を噴射することで行うこと
    を特徴とする請求項5記載の薄膜エレクトレットコンデ
    ンサマイクロホンの製造方法。
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