JPH11150786A - イコライザ - Google Patents

イコライザ

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JPH11150786A
JPH11150786A JP25216898A JP25216898A JPH11150786A JP H11150786 A JPH11150786 A JP H11150786A JP 25216898 A JP25216898 A JP 25216898A JP 25216898 A JP25216898 A JP 25216898A JP H11150786 A JPH11150786 A JP H11150786A
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Tatsuya Shirayanagi
達弥 白柳
Toshiaki Kajiya
利明 加治屋
Kazuya Miyamoto
和哉 宮本
Yoshihiro Kawabata
良弘 川端
Satoru Furuhira
悟 古平
Akihiro Ozawa
章宏 小澤
Shinichi Akiyama
伸一 秋山
Masaki Idemoto
雅樹 井手本
Kenichi Sakamoto
憲一 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置のコストを増大させることなく、多彩な
音質で音楽を聞くことができるイコライザを提供するこ
と。 【解決手段】 イコライザ回路71に設定される複数の
周波数特性パターンを記憶した記憶手段8,9と、前記
記憶手段8,9に記憶された複数の周波数特性パターン
の内一つを選択する選択手段6と、前記選択手段6によ
って選択された周波数特性パターンを前記記憶手段8,
9より読み出して、前記イコライザ回路71に設定する
制御手段7とからなるイコライザにおいて、前記制御手
段7は前記選択手段6により複数の周波数特性パターン
の内一つを選択する際、既にイコライザ回路71に設定
されている周波数特性パターンに近似した周波数特性パ
ターンを選択するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCD(コンパクトデ
ィスク)や、LD(レーザーディスク)等に記録されて
いる音楽情報の再生音をスピーカやヘッドホンを介して
聞く際に、その再生音を好みの音質に設定するイコライ
ザに関する。
【0002】
【従来の技術】CD、LD等に記録されている音楽情報
を再生する際に、その再生音を好みの音質に設定する為
のイコライザが急速に普及している。一般に、このイコ
ライザとは、再生音を複数の周波数域に分割し、この分
割された周波数域ごとの再生音の音圧レベルをアップ/
ダウンさせるこによって、再生音の周波数特性を調整、
変化させるものである。
【0003】又、近年のイコライザには予め複数種類の
周波数特性のパターンが、例えばフラット調、ソウル
調、ロック調、ヒップホップ調、テクノ調等といった名
称に対応して装置内に記憶されている。そして、使用者
がこの名称を操作パネルに設けられている選択ボタンに
より選択することによって、その名称に対応した周波数
特性のパターンが瞬時にイコライザに設定され、再生さ
れる音の音質を変化させることができる。
【0004】更には、再生音に対して周波数特性のパタ
ーンの選択以外にも、ステレオ効果を調整/変化させる
ことで、あたかも、映画館内、ディスコ内、ホール内等
で使用者が音楽を聴集しているような感覚にすることも
可能である。この場合も、例えばMOVIE、DISC
O等といった名称に対応して、複数種類の周波数特性の
パターンとステレオ効果特性のパターンが予め装置内に
記憶されており、これらの一つが使用者により選択さ
れ、その各パターンが瞬時にイコライザに設定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したイ
コライザではフラット調、ソウル調、ロック調、ヒップ
ホップ調、テクノ調等といった複数種類の周波数特性の
パターンは記憶されているものの、それ以外に再生音の
音質を微妙に調整することはできないといった問題が生
じている。
【0006】また、上述の予め装置内に記憶されている
複数種類の周波数特性のパターンのそれぞれは、その特
性上において互いに何ら関連性は存在しない。そのた
め、使用者が複数種類の周波数特性のパターンのうちの
一つから、他の一つに切換えると(例えばロック調から
テクノ調への切換え)、再生される音の音質が大幅に変
化することにより音響的なノイズが発生し、このノイズ
がスピーカから出力され使用者に不快感を与えることと
なる。
【0007】また、この音響的なノイズがスピーカ等か
ら出力されないようにするために、周波数特性パターン
を切換える際に併せて動作するようなミュート回路を設
ける工夫が施されている装置もあるが、装置のコスト増
大を免れない他、ミュート回路の作用により音が一時的
に途切れて、使用者に不快感を与えるといった問題を生
じている。
【0008】本発明は、上記のような課題を解決すべく
なされたもので、装置のコストを増大させることなく、
多彩な音質で音楽を聞くことができるイコライザを提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述のような
問題を解決すべくなされたものであって、請求項1記載
の発明は、イコライザ回路に設定される複数の周波数特
性パターンを記憶した記憶手段と、記憶手段に記憶され
た複数の周波数特性パターンの内一つを選択する選択手
段と、選択手段によって選択された周波数特性パターン
を記憶手段より読み出して、前記イコライザ回路に設定
する制御手段とからなるイコライザにおいて、制御手段
は前記選択手段により複数の周波数特性パターンの内一
つを選択する際、既にイコライザ回路に設定されている
周波数特性パターンに近似した周波数特性パターンを選
択することを特徴としている。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のイコライザであって、選択手段は、単純増加または
単純減少する計数手段を有し、計数手段の計数値に対応
する周波数特性パターンは、隣接する各計数値同志にお
いて近似した周波数特性パターンであることを特徴とし
ている。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は請求項2記載のイコライザであって、周波数特性パタ
ーンに対応した表示情報を記憶する記憶手段と、選択手
段により選択した周波数特性パターンに対応した表示情
報を表示する表示手段を設けたことを特徴としている。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項1又
は請求項2又は請求項3記載のイコライザであって、選
択手段によって記憶手段より選択された周波数特性パタ
ーンを別途記憶する第2記憶手段を更に備え、制御手段
はイコライザ回路に設定される周波数特性パターンが、
選択されていた第2記憶手段に記憶されている一つの周
波数特性パターンから、新たに選択された記憶手段に又
は第2記憶手段に記憶された複数の周波数特性パターン
の内の1つに切換える際、記憶手段に記憶された1乃至
複数の周波数特性パターンを記憶手段より読み出して、
イコライザ回路に設定することを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明では、選択手段により複数
の周波数特性パターンの内一つを選択する際、既にイコ
ライザ回路に設定されている周波数特性パターンに近似
した周波数特性パターンを選択するため、イコライザ回
路において周波数特性パターン切換える際、音響的ノイ
ズの発生が抑制され、ミュート回路を機能させる必要が
無くなる。
【0014】請求項2記載の発明では、選択手段は、単
純増加または単純減少する計数手段であって、使用者は
簡単な操作により好みの周波数特性パターンを選択する
ことができる。
【0015】請求項3記載の発明では、選択手段により
選択した周波数特性パターンに対応した表示情報を表示
することにより、使用者は自らが選択した周波数特性パ
ターンの内容を知ることができる。
【0016】請求項4記載の発明では、周波数特性パタ
ーンを別途記憶する第2記憶手段を更に備えるとこによ
り、使用者の好みの周波数特性パターンをプリセットし
ておくことができる。また、周波数特性パターンを切換
える際、記憶手段に記憶された1乃至複数の周波数特性
パターンを記憶手段より読み出して、イコライザ回路に
設定するため、周波数特性パターンが急激に変化するこ
とが無く、もって音響的ノイズの発生が抑制され、ミュ
ート回路を機能させる必要が無くなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に好適な実施の形態
を図面を用いて詳細に説明する。図1は例えばCDプレ
ーヤやLDプレーヤを搭載したシステムコンポーネント
装置のフロントパネル1に設けられたイコライザに関わ
る操作部並びに表示部を示した説明図である。該フロン
トパネル1上には、電源スイッチ2、モーフィング切換
えスイッチ3、ジョグダイアル4、及び表示手段5が設
けられている。
【0018】さらに、該フロントパネル1にはモーフィ
ング切換えスイッチ3の切換え動作に応答して点滅する
「SOUND EQ」ランプ31と「P.BASS」ラ
ンプ32と「STEREO WIDE」ランプ33と
「BALANCE」ランプ34と「PRESET RE
CALL」ランプ35が設けられている。また、フロン
トパネル1の下部には周波数特性のパターンに応じたカ
ーブを表示するための、周波数カーブ表示部11も設け
られている。
【0019】図2はイコライザの内部構成を示すブロッ
ク図である。表示手段5は前述のフロントパネル1上に
設けられた表示手段5に対応するものである。選択手段
6は前述のモーフィング切換えスイッチ3とジョグダイ
アル4とを含み、使用者の操作に応じてモーフィング切
換えスイッチ3、ジョグダイアル4ごとに異なるパルス
信号を発生する。第1記憶手段8には、後述する「SO
UND EQ」用の複数種類の周波数特性のパターンデ
ータがモードナンバーに対応して予め記憶されている。
更には、再生音の特に周波数の低い低音部のみを増強す
るための複数種類の「P.BASS」用の周波数特性の
パターンデータもモードナンバーに対応して記憶されて
いる。
【0020】また、第2記憶手段9には前述の記憶手段
8に記憶されている「SOUNDEQ」用の周波数特性
のパターンデータに対応したモードナンバーと「P.B
ASS」用のP.BASSのパターンデータに対応した
モードナンバーが、それぞれ予め複数種類設定されてい
る。更に、第2記憶手段9の一部にはデータが書き換え
られる領域を有し、この領域においては使用者の任意の
データ、すなわち好みの周波数特性のパターンデータに
対応するモードナンバーと、P.BASSのパターンデ
ータに対応するモードナンバーの書き込み、又は消去が
可能とされている。また、これら第1記憶手段8と第2
記憶手段9には各モードナンバーごとに表示データが記
憶されているが、この詳細については後述する。
【0021】制御手段7は、使用者によるジョグダイヤ
ル4の操作に応じて選択手段6から発せられたパルス信
号に基づき、第1記憶手段8又は第2記憶手段に対応す
るモードナンバーを決定し、このモードナンバーに対応
する「SOUND EQ」のパターンデータ又は「P.
BASS」のパターンデータを第1記憶手段8又は第2
記憶手段9から読み出し、これをイコライザ回路71に
送出する。そして、イコライザ回路71では送られてき
たパターンデータに基づいて再生音に対して周波数ごと
の音圧を変更する。
【0022】さらに、制御手段7はモードナンバーに対
応した、すなわち周波数特性のパターンデータに対応し
た特性カーブを表示すべく、周波数カーブ表示部11に
もパターンデータを送出する。そして、周波数カーブ表
示部11では送られてきたパターンデータに基づいて所
定のセグメントを発光させる。また一方で、表示手段5
に対してもモードナンバーに対応した表示データが送出
され、使用者は自らが選択した周波数特性のパターンの
内容を文字情報及び表示される文字情報の表示位置によ
り認識することができる。
【0023】次に、図3を用いて動作モードの切り換え
制御について説明する。同図は、装置の電源の入/切を
決定するフロントパネル1に設けられたPOWERスイ
ッチ2がONにされている状態において機能する、制御
手段7における動作モードの切り換え制御を示すフロー
チャートである。
【0024】先ず、制御手段7は図2における選択手段
6に含まれるモーフィング切換えスイッチ3(図1参
照)が使用者によって押されたか否かを監視している
(STEP1)。ここで制御手段7がモーフィング切換
えスイッチ3が押されていないと判断した場合は、動作
モードの変更はせずに制御手段7における動作モードの
切り換え制御は終了される。
【0025】一方、モーフィング切換えスイッチ3が押
されて、これを制御手段7が判断すると(STEP1で
YES)、動作モードが現在装置内に設定されている動
作モードから1つインクリメントされ新しい動作モード
が制御手段7内に設定される。この動作モードについて
は、次に説明する5種類の動作モードが予め順番に制御
手段7内にプリセットされている。まず1番目には後に
詳細に説明するイコライザ特性を変更する為の「SOU
ND EQモード」が、続く2番目にはイコライザ特性
の変更における特に低域部分変更するための「P.BA
SSモード」が用意されている。また、続く3番目には
ステレオ効果を変更するための「STEREO WID
Eモード」が、4番目には左右のスピーカの出力を変更
するための「BALANCEモード」が、そして5番目
には後に詳細に説明するイコライザ特性、ステレオ効果
等を装置に記憶、又は装置から読み出させるための「P
RESET RECALLモード」がプリセットされて
いる。
【0026】これら装置に用意された動作モードがモー
フィング切換えスイッチ3が押される毎に順番にインク
リメントされ(ステップ2)制御手段7内に読み出され
る。そして、モーフィング切換えスイッチ3が押されて
動作モードがインクリメントされた結果、プリセットさ
れているモード数を超えたか否かを判断する(ステップ
3)。すなわち、制御手段7は、5番目の「PRESE
T RECALLモード」が制御手段7内に読み出され
ている状態で更にモーフィング切換えスイッチ3が押さ
れた場合において、プリセットされているモード数を超
えたと判断する。
【0027】ここで、プリセットされているモード数を
超えたと判断された場合は、動作モードをOFF、すな
わち、動作モードがクリアーされ(ステップ4)、EQ
回路を初期状態に設定すべく制御データをEQ回路に転
送する(ステップ5)。一方プリセットされているモー
ド数を超えていないと判断された場合は(ステップ
3)、モーフィング切換えスイッチ3が押される毎に順
番にインクリメントされ制御手段7内に読み出された動
作モードに係る制御データがイコライザ回路71に転送
される(ステップ5)。
【0028】上述のモーフィング切換えスイッチ3によ
る動作モードの切り換えにより「SOUND EQモー
ド」が選択された場合においては、イコライザ回路71
においては制御手段7から転送されてきた制御データに
基づき再生音の周波数特性、すなわち所定周波数ごとに
おける音圧を変更することが可能な状態となる。以下、
このイコライザ回路71における再生音の周波数特性の
変更について図4ないし図6を用いて詳述する。
【0029】図4は前述の第1記憶手段8に記憶されて
いる情報の詳細を示しており、予め「SOUND E
Q」用の40種類の周波数特性のパターンデータ(EQ
データ)がモードナンバーの0から39に対応して記憶
されている。更に第1記憶手段8には、このモードナン
バーの0から39に対応して表示データが記憶されてい
る。同図においては、該表示データに基づいて表示手段
5上に表示される文字情報を「表示」欄に示している。
【0030】「SOUND EQ」用の40種類の周波
数特性のパターンデータは、その特性に応じてモードナ
ンバーの0から7が「FLAT」、モードナンバーの8
から15が「SOUL」、モードナンバーの16から2
3が「ROCK」、モードナンバーの24から31が
「HIPHOP」、モードナンバーの32から39が
「TECHNO」として、5種類に区分されて記憶され
ている。
【0031】このパターンデータは、60Hz、90H
z、1kHz、4kHzの4個所の音圧レベルを調整す
る為の1組のデータ群から構成されており、40組のデ
ータ群がモードナンバーの0から39に対応して記憶さ
れている。例えば、モードナンバー8にはパターンデー
タ(−2,−6,10,−6)が、またモードナンバー
12にはパターンデータ(0,2,4,2)が記憶され
ている。
【0032】このデータ群における1つのデータ値は、
イコライザ回路71における調整値であって、その値が
0の場合に限ってはイコライザ回路71は音圧レベルを
変化させることが無く、一方その値が増加するに従いイ
コライザ回路71は音圧レベルを増幅し、逆にその値が
減少するに従い音圧レベルを減衰する。
【0033】この「SOUND EQ」用の40種類の
周波数特性のパターンデータは、図4からも分かる通
り、各モードナンバーの前後の関係において、それぞれ
近似したパターンとなっている。例えば、モードナンバ
ー8と9では、それぞれパターンが(−2,−6,1
0,−6)と(−4,−4,8,−4)といったよう
に、パターンにおける各周波数ごとのデータ値の変化量
は2dBに抑えられている。このように、何れの個所に
おいても各モードナンバーの前後の関係においてはパタ
ーンにおける各周波数のデータ値の変化量は2dB以下
に抑えられており、それぞれのパターンが近似したもの
となっている。
【0034】イコライザ回路71においては、特性の切
替えの際に、その前後の周波数特性のパターンデータが
近似している場合には、音響ノイズが極微量にしか発生
せず、使用者に対して不快感を与えることが無い。この
ため、特性の切替えの際にミュート処理を動作させる必
要が無く、装置コストの増大を抑制することができる。
【0035】また図4に示されるように、第1記憶手段
8においては「SOUND EQモード」時に表示手段
5上に文字情報を表示する為の表示データがモードナン
バーの0から39に対応して記憶されている。当該表示
データに基づいて表示手段5上に表示される文字情報を
同図の「表示」欄に示している。
【0036】同欄から分かるように、5種類の周波数特
性のパターンの基準位置に対応するモードナンバーにお
いては、周波数特性のパターンの名称が表示手段5の中
央に位置するようになされている。すなわちモードナン
バー0では「FLAT」が、モードナンバー8では「S
OUL」が、モードナンバー16では「ROCK」が、
モードナンバー24では「HIPHOP」が、そしてモ
ードナンバー32では「TECHNO」が表示手段5の
中央に位置するように表示される。このように表示され
る文字情報は、選択されたモードナンバーの値が大きく
なるに従って表示手段5上を左方向(紙面左方向)にシ
フトし、反対にモードナンバーの値が小さくなるに従っ
て表示手段5上を右方向(紙面右方向)にシフトする。
【0037】また、各基準位置の中間では2種類の周波
数特性のパターンの名称の一部分が表示されるようにな
されている。例えば、モードナンバー4では「FLA
T」のうちの「AT」と「SOUL」のうちの「SO」
が「AT−−−−SO」というように表示され、これに
より使用者は現在選択している周波数特性が「FLA
T」と「SOUL」の略中間に位置する特性を選択して
いることを視覚認識できることとなる。このように、周
波数特性のパターンの名称を表示する位置が表示手段5
上を移動するがごとく文字情報を表示することにより4
0種類全てについて名称を用意する必要がなくなる。そ
の一方で、使用者は自らが選択している周波数特性がど
のようなものかを容易に且つ迅速に理解することができ
る。
【0038】これら「SOUND EQ」用の40種類
の周波数特性を使用者が選択する場合には、使用者は先
ずフロントパネル1上に設けられたモーフィング切換え
スイッチ3により装置の動作モードを「SOUND E
Qモード」にした後、同じくフロントパネル1上に設け
られた計数手段としてのジョグダイアル4を回動操作す
ることにより表示手段5に表示される文字情報を視認し
ながら、好みの周波数特性を選択する。
【0039】この使用者のジョグダイヤル4の操作に応
答して、装置内においては回転方向に応じたパルス信号
が発生し、このパルス信号に応答して制御手段7がモー
ドナンバーを特定し、且つこのモードナンバーに対応す
る「SOUND EQ」用の周波数特性のパターンデー
タと表示データを第1記憶手段8から読み出し、これを
イコライザ回路71と表示手段5のそれぞれに送出す
る。
【0040】たとえば、現在イコライザ回路71にモー
ドナンバー0に対応する周波数特性のパターンデータが
設定されているとする。この状態において、使用者がジ
ョグダイヤル4回転させると、その回転量に応じてパル
ス信号が所定回転量ごとに発生するが、ここではプラス
方向(例えば時計の針の回転方向)に3パルス分回転さ
せたとする。この場合、先ず1つめのパルス信号が発生
した際、制御手段7がモードナンバーをインクリメント
し、モードナンバー1に対応する周波数特性のパターン
データ(EQデータ)と表示データを第1記憶手段8か
ら読み出し、これをイコライザ回路71と表示手段5の
それぞれに送出する。そして、続いて2つめのパルス信
号が発生した際には、制御手段7がモードナンバーをイ
ンクリメントし、モードナンバー2に対応する周波数特
性のパターンデータ(EQデータ)と表示データを第1
記憶手段8から読み出し、これをイコライザ回路71と
表示手段5のそれぞれに送出する。そして3つめのパル
ス信号が発生した際にも、同様に制御手段7がモードナ
ンバーをインクリメントし、モードナンバー3に対応す
る周波数特性のパターンデータ(EQデータ)と表示デ
ータを第1記憶手段8から読み出し、これをイコライザ
回路71と表示手段5のそれぞれに送出する。これとは
逆に、ジョグダイヤル4がマイナス方向(例えば時計の
針の反回転方向)に回転された場合は、モードナンバー
3はデクリメントされ、デクリメントされたモードナン
バー3に対応する周波数特性のパターンデータ(EQデ
ータ)と表示データを第1記憶手段8から読み出し、こ
れをイコライザ回路71と表示手段5のそれぞれに送出
する。そして、このように単純増加または単純減少する
計数手段としてジョグダイヤル4を利用することによ
り、操作性を向上させることができる。
【0041】このようにして、使用者がジョグダイヤル
を回転させ、その回転量に応じてパルス信号が発生する
毎に、制御手段7がモードナンバーをインクリメント
し、所定のモードナンバーに対応する「SOUND E
Q」用の周波数特性のパターンデータと表示データを第
1記憶手段8から読み出し、これをイコライザ回路71
と表示手段5のそれぞれに送出する。この様な設定方法
によれば、イコライザ回路71にはパルス信号が発生す
る毎に、新しい周波数特性が更新設定され、設定された
周波数特性に基づいて音圧レベルが調整されるものの、
更新の前後の周波数特性データはそれぞれ近似している
為、イコライザ回路71における特性の切り替の際にも
音響ノイズが極微量にしか発生せず使用者にはほとんど
聞こえることはない。また、表示手段5においても、周
波数特性に対応した名称が横方向(上記例の場合は左方
向)に移動する為、使用者は自らが選択している周波数
特性がどのようなものかを容易に理解することができ
る。
【0042】この第1記憶手段8には、上述した「SO
UND EQ」用の40種類の周波数特性のパターンデ
ータ以外に、特に周波数の低い低音部のみを増強するた
めの複数種類の「P.BASS」用のパターンデータが
モードナンバーに対応して記憶されている。このP.B
ASSのパターンデータについて図5(a)を用いて説
明する。
【0043】図5(a)に示される通り「P.BAS
S」用のパターンデータは、予め20種類の周波数特性
のパターンデータがモードナンバーの0から19に対応
して記憶されている。更に、このモードナンバーの0か
ら19に対応して表示データも記憶されている。図5
(a)においては該表示データに基づいて表示手段5上
に表示される文字情報を「表示」欄に示している。
【0044】この「P.BASS」用の20種類の周波
数特性のパターンデータもまた、その特性に応じてモー
ドナンバーの0から4が「OFF」、モードナンバーの
5から9が「LOW」、モードナンバーの10から14
が「WIDE」、モードナンバーの15から19が「M
ID」として、4種類に区分されて記憶されている。ま
た、パターンデータは、60Hz、90Hz、1kH
z、4kHzの4個所の音圧レベルを調整する為の1組
のデータ群から構成されており、20組のデータ群がモ
ードナンバーの0から19に対応して記憶されている。
例えば、モードナンバー5にはパターンデータ(10,
0,0,0)が、またモードナンバー10にはパターン
データ(8,8,0,6)が記憶されている。
【0045】これらのデータ値は、イコライザ回路71
における調整値であって、制御手段7からイコライザ回
路71に送られてきた「P.BASS」用のパターンデ
ータのデータ値は、既にイコライザ回路71に設定され
ている「SOUND EQ」用のパターンデータのデー
タ値と、その周波数ごとのデータ値が加算される。例え
ば、「P.BASS」用のパターンデータについて、モ
ードナンバー10が選択されてパターンデータ(8,
8,0,6)がイコライザ回路71に送られて来た際、
既にイコライザ回路71に「SOUND EQ」用のパ
ターンデータとしてモードナンバー8のパターンデータ
(−2,−6,10,−6)が設定されている場合、両
パターンデータの周波数ごとのデータ値が加算されるこ
とにより最終的にイコライザ回路71では(6,2,1
0,0)が設定され、このパターンデータに基づき再生
音の音圧に変化を施す。この時、データ値が0の場合に
ついてはイコライザ回路71は音圧レベルを変化させる
ことが無く、一方その値が増加するに従いイコライザ回
路71は音圧レベルを増幅し、逆にその値が減少するに
従い音圧レベルを減衰する。
【0046】この「P.BASS」用の20種類の周波
数特性のパターンデータも、5図(a)から分かる通
り、各モードナンバーの前後の関係において、それぞれ
近似したパターンとなっている。例えば、モードナンバ
ー8と9では、それぞれパターンが(8,4,0,4)
と(8,6,0,4)といったように、パターンにおけ
る各周波数ごとのデータ値の変化量は最大でも2dBに
抑えられている。このように、何れの個所においても各
モードナンバーの前後の関係においてはパターンにおけ
る各周波数のデータ値の変化量は2dB以下に抑えられ
ており、それぞれのパターンが近似したものとなってい
る。
【0047】したがって、前述した通りイコライザ回路
71においては、特性の切替えの際の前後の周波数特性
のパターンデータが近似している場合、音響ノイズが極
微量にしか発生せず、使用者に対して不快感を与えるこ
とが無い。このため、特性の切替えの際にミュート処理
を動作させる必要が無く、装置コストの増大を抑制する
ことができる。
【0048】図5(a)に示されるように、第1記憶手
段8においては「P.BASS」用の20種類の周波数
特性のパターンデータについても、表示手段5上に文字
情報を表示する為の表示データがモードナンバーの0か
ら19に対応して記憶されている。なお、当該表示デー
タに基づいて表示手段5上に表示される文字情報を同図
の「表示」欄に示している。同欄から分かるように、4
種類の周波数特性のパターンの基準位置に対応するモー
ドナンバーにおいては、周波数特性のパターンの名称が
表示手段5の中央に位置するようになされている。すな
わちモードナンバー0では「OFF」が、モードナンバ
ー5では「LOW」が、モードナンバー10では「WI
DE」が、そしてモードナンバー15では「MID」が
表示手段5の中央に位置するように表示される。このよ
うに表示される文字情報は、モードナンバーの値が大き
くなるに従って表示手段5上を左方向(紙面左方向)に
シフトし、反対にモードナンバーの値が小さくなるに従
って表示手段5上を右方向(紙面右方向)にシフトす
る。
【0049】また、各基準位置の中間では2種類の周波
数特性のパターンの名称の一部づつが表示されるように
なされている。例えば、モードナンバー2では「OF
F」のうちの「FF」と「LOW」のうちの「LO」が
「FF−−−−LO」というように表示され、これによ
り使用者は現在選択している周波数特性が「OFF」と
「LOW」の略中間に位置する特性を選択していること
を視覚認識できることとなる。
【0050】このように、周波数特性のパターンの名称
を表示する位置が表示手段5上を移動するがごとく文字
情報を表示することにより20種類全てについて名称を
用意する必要がなくなる。その一方で、使用者は自らが
選択している周波数特性がどのようなものかを容易に且
つ迅速に理解することができる。
【0051】これら「P.BASS」用の20種類の周
波数特性を使用者が選択する場合には、使用者は先ずフ
ロントパネル1上に設けられたモーフィング切換えスイ
ッチ3により装置の動作モードを「P.BASSモー
ド」にした後、同じくフロントパネル1上に設けられた
ジョグダイアル4を回動操作することにより表示手段5
に表示される文字情報を視認しながら、好みの周波数特
性を選択する。
【0052】この使用者のジョグダイヤル4の操作に応
答して、装置内においては回転方向に応じたパルス信号
が発生し、このパルス信号に応答して制御手段7がモー
ドナンバーを特定し、且つこのモードナンバーに対応す
る「P.BASS」用の周波数特性のパターンデータと
表示データを第1記憶手段8から読み出し、これをイコ
ライザ回路71と表示手段5のそれぞれに送出する。
【0053】例えば、現在イコライザ回路71にモード
ナンバー0に対応する周波数特性のパターンデータが設
定されているとする。この状態において、使用者がジョ
グダイヤル回転させると、その回転量に応じてパルス信
号が所定回転量ごとに発生するが、ここではプラス方向
(例えば時計の針の回転方向)に3パルス分回転させた
とする。この場合、先ず1つめのパルス信号が発生した
際、制御手段7がモードナンバーをインクリメントし、
モードナンバー1に対応する周波数特性のパターンデー
タと表示データを第1記憶手段8から読み出し、これを
イコライザ回路71と表示手段5のそれぞれに送出す
る。そして、続いて2つめのパルス信号が発生した際に
は、制御手段7がモードナンバーをインクリメントし、
モードナンバー2に対応する周波数特性のパターンデー
タと表示データを第1記憶手段8から読み出し、これを
イコライザ回路71と表示手段5のそれぞれに送出す
る。そして3つめのパルス信号が発生した際にも、同様
に制御手段7がモードナンバーをインクリメントし、モ
ードナンバー3に対応する周波数特性のパターンデータ
と表示データを第1記憶手段8から読み出し、これをイ
コライザ回路71と表示手段5のそれぞれに送出する。
【0054】このようにして、使用者がジョグダイヤル
を回転させ、その回転量に応じてパルス信号が発生する
毎に、制御手段7がモードナンバーをインクリメント
し、所定のモードナンバーに対応する「P.BASS」
用の周波数特性のパターンデータと表示データを第1記
憶手段8から読み出し、これをイコライザ回路71と表
示手段5のそれぞれに送出する。この様な設定方法によ
れば、イコライザ回路71にはパルス信号が発生する毎
に、新しい周波数特性が更新設定され、設定された周波
数に基づいて音圧レベルが調整されるものの、更新の前
後の周波数特性データはそれぞれ近似している為、イコ
ライザ回路71における特性の切り替の際にも音響ノイ
ズが極微量にしか発生せず使用者にはほとんど聞こえる
ことはない。また、表示手段上においても、周波数特性
に対応した名称が横方向(上記例の場合は左方向)に移
動する為、使用者は自らが選択している周波数特性がど
のようなものかを容易に理解することができる。このよ
うに、周波数特性のパターンの名称の位置が移動するが
ごとく文字情報を表示することにより40種類全てにつ
いて名称を用意する必要がなくなる。その一方で、使用
者は自らが選択している周波数特性がどのようなものか
を理解することができる。
【0055】次に、図5(b)に示される第2記憶手段
9について説明する。第2記憶手段9には、データの書
き換えが不可能な領域と、データの書き換えが可能な領
域とを有している。このデータの書き換えが可能な領域
を利用して、前述のモーフィング切換による設定モード
が「PRESET RECALL」のときには、使用者
の好みの周波数特性を装置に記憶させることができる。
【0056】第2記憶手段9には、3つのモードナンバ
ー「0」、「1」、「2」に対応して「SOUND E
Q」用のパターンデータのモードナンバーと、「P.B
ASS」用のパターンデータのモードナンバーが予め記
憶されている。例えば、モードナンバー0は「SOUN
D EQ」用のパターンデータのモードナンバー「1
0」と「P.BASS」用のパターンデータのモードナ
ンバー「3」が記憶されている。
【0057】更に、第2記憶手段9においても、表示手
段5上に文字情報を表示する為の表示データがモードナ
ンバーの0から5に対応して記憶されている。なお、当
該表示データに基づいて表示手段5上に表示される文字
情報を同図の「表示」欄に示している。同欄から分かる
ように、5つのモードナンバーにおいては、各パターン
の名称が表示手段5の中央に位置するようになされてい
る。すなわちモードナンバー0では「MOVIE」が、
モードナンバー1では「DISCO」が、モードナンバ
ー2では「HALL」が、そしてモードナンバー3、
4、5ではそれぞれ「USER1」、「USER2」、
「USER3」が表示手段5の中央に位置するように表
示される。
【0058】この第2記憶手段9に記憶された「PRE
SET」用の周波数特性を使用者が選択する場合には、
使用者は先ずフロントパネル1上に設けられたモーフィ
ング切換えスイッチ3により装置の動作モードを「PR
ESETモード」にした後、同じくフロントパネル1上
に設けられたジョグダイアル4を回動操作することによ
り表示手段5に表示される文字情報を視認しながら、好
みの周波数特性を選択する。
【0059】例えば、使用者が表示手段5に表示される
文字情報により「MOVIE」を選択した場合、制御手
段7は前述の第1記憶手段8から「SOUND EQ」
用のパターンデータとしてモードナンバー10のパター
ンデータと「P.BASS」用のパターンデータとして
モードナンバー3のパターンデータを読み出し、これら
をイコライザ回路71に送出する。
【0060】これらのデータ値は、イコライザ回路71
における調整値であって、制御手段7からイコライザ回
路71に送られてきた「SOUND EQ」用のパター
ンデータのデータ値と、「P.BASS」用のパターン
データのデータ値とについて、その周波数ごとのデータ
値を加算する。上記の場合は「SOUND EQ」用の
パターンデータ(−2,−2,6,−2)と「P.BA
SS」用のパターンデータ(4,0,0,0)の、パタ
ーンデータの周波数ごとのデータ値が加算されることに
より最終的にイコライザ回路71では(2,−2,6,
−2)が設定され、このパターンデータに基づき再生音
の音圧に変化を施す。
【0061】次に、図6を用いて前述の第2記憶手段9
における、データの書き換えが可能な領域を利用した、
使用者の好みの周波数特性を装置に記憶させる機能につ
いて説明する。同図に示されるフローチャートは装置の
電源の入/切を決定するフロントパネル1に設けられた
POWERスイッチ2がONにされている状態におい機
能する、制御手段7における動作モードの切り換え制御
である。
【0062】先ず、制御手段7は図2における選択手段
6に含まれるモーフィング切換えスイッチ3(図1参
照)が使用者によって押されたか否かを監視している
(STEP6)。ここで制御手段7がモーフィング切換
えスイッチ3が押されていないと判断した場合は、制御
手段7は動作モードを「PRESET」モードに変更は
せずにいる。
【0063】一方、モーフィング切換えスイッチ3が押
されて、これを制御手段7が判断すると(STEP
6)、続いてこのモーフィング切換えスイッチ3の押圧
が3秒以上継続して押圧されているか否かを判断する
(STEP7)。ここで、モーフィング切換えスイッチ
3の押圧が3秒未満と判断された場合は、制御手段7は
装置の動作モードを「PRESET」モードに切り換え
ることなく制御は終了される。
【0064】モーフィング切換えスイッチ3の押圧が3
秒以上継続して押圧されていると判断された場合は、制
御手段7は装置の動作モードを「PRESET」モード
の切り換える(STEP8)。この状態において制御手
段7により、使用者がジョグダイヤル4によって「US
ER1」、「USER2」、「USER3」のいずれか
を選択可能な状態となる。
【0065】その後、制御手段7は再びモーフィング切
換えスイッチ3の押圧がなされたか否かを判断する(S
TEP9)。ここで、モーフィング切換えスイッチ3の
押圧がなされたと判断した場合は、先に選択されていた
「USER1」、「USER2」、「USER3」のい
ずれかに対して、その時点に選択されていた「SOUN
D EQ」用のパターンデータのモードナンバーと
「P.BASS」用のパターンデータとしてモードナン
バーが記憶され(STEP10)、この制御を終了す
る。一方、所定時間経過しても再びモーフィング切換え
スイッチ3の押圧がなされなかったと判断した場合は、
各パターンデータの記憶は行わずにこの制御を終了す
る。
【0066】このようにして、使用者は「SOUND
EQ」用の周波数特性と「P.BASS」用の周波数特
性について、好みのものを選択し記憶させることがで
き、記憶させた後は、直ちに好みの周波数特性を設定す
ることができる。
【0067】この第2記憶手段9に記憶された「PRE
SET」用の周波数特性を使用者がジョグダイアル4を
回動操作することにより表示手段5に表示される文字情
報を視認しながら選択した場合には、その前後において
「SOUND EQ」用のパターンデータのモードナン
バー及び「P.BASS」用のパターンデータのモード
ナンバーが連続しない場合がある。例えば、「MOVI
E」から「DISCO」に切換えた場合、「SOUND
EQ」用のパターンデータのモードナンバーは「1
0」から「15」に切換えられることとなる。
【0068】この時、イコライザ回路71においてモー
ドナンバー10のパターンデータからモードナンバー1
5のパターンデータに設定を切換えると、両パターンデ
ータの周波数ごとのデータ値は全く近似していないた
め、音響的ノイズが発生することが予想される。
【0069】このような、音響的ノイズの発生を抑制す
る為、本装置においては例えば「SOUND EQ」用
のパターンデータのモードナンバー10からモードナン
バー15に切換える場合、制御手段7はモードナンバー
10とモードナンバー15の間に位置するモードナンバ
ー11からモードナンバー14迄のパターンデータを第
1記憶手段8から切換え方向の順番で連続的に読み出し
イコライザ回路71に送出する。尚、切換え方向の順番
とはモードナンバー10からモードナンバー15に切換
える際は、11、12、13、14、15となり、これ
とは逆にモードナンバー15からモードナンバー10に
切換える際は、14、13、12、11、10となる。
【0070】イコライザ回路71では送られて来たパタ
ーンデータに基づき連続的に設定を行い、再生音の音圧
を変化させる。これにより、再生音の音圧の急激な変化
は無くなり、音響的ノイズの発生を抑制することができ
る。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、選択手段により複数の周波数特性パターン
の内一つを選択する際、既にイコライザ回路に設定され
ている周波数特性パターンに近似した周波数特性パター
ンを選択するため、イコライザ回路において周波数特性
パターン切換える際、音響的ノイズの発生が抑制され、
ミュート回路を機能させる必要が無くなる。
【0072】また、請求項2記載の発明によれば、選択
手段は、単純増加または単純減少する計数手段であるた
め、使用者は簡単な操作により好みの周波数特性パター
ンを選択することができる。
【0073】また、請求項3記載の発明によれば、選択
手段により選択した周波数特性パターンに対応した表示
情報を表示することにより、使用者は自らが選択した周
波数特性パターンの内容を知ることができる。
【0074】そして、請求項4記載の発明によれば、周
波数特性パターンを別途記憶する第2記憶手段を更に備
えるとこにより、使用者の好みの周波数特性パターンを
プリセットしておくことができる。また、周波数特性パ
ターンを切換える際、記憶手段に記憶された1乃至複数
の周波数特性パターンを記憶手段より読み出して、イコ
ライザ回路に設定するため、周波数特性パターンが急激
に変化することが無く、もって音響的ノイズの発生が抑
制され、ミュート回路を機能させる必要が無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるイコライザのフロント
パネルの説明図。
【図2】本発明の実施例におけるイコライザの電気的ブ
ロック図。
【図3】本発明の実施例におけるモーフィング切換えの
制御フローチャート。
【図4】本発明の実施例における記憶手段に記憶された
周波数特性のマップ図。
【図5】本発明の実施例における記憶手段に記憶された
周波数特性のマップ図。
【図6】本発明の実施例におけるプリセットモードの制
御フローチャート。
【符号の説明】
1 フロントパネル 2 POWEERスイッチ 3 モーフィング切換えスイッチ 4 ジョグダイヤル 5 表示手段 6 選択手段 7 制御手段 8 第1記憶手段 9 第2記憶手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川端 良弘 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオ ニア株式会社所沢工場内 (72)発明者 古平 悟 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオ ニア株式会社所沢工場内 (72)発明者 小澤 章宏 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオ ニア株式会社所沢工場内 (72)発明者 秋山 伸一 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオ ニア株式会社所沢工場内 (72)発明者 井手本 雅樹 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオ ニア株式会社所沢工場内 (72)発明者 坂本 憲一 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオ ニア株式会社所沢工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イコライザ回路に設定される複数の周波
    数特性パターンを記憶した記憶手段と、前記記憶手段に
    記憶された複数の周波数特性パターンの内一つを選択す
    る選択手段と、前記選択手段によって選択された周波数
    特性パターンを前記記憶手段より読み出して、前記イコ
    ライザ回路に設定する制御手段とからなるイコライザに
    おいて、前記制御手段は前記選択手段により複数の周波
    数特性パターンの内一つを選択する際、既にイコライザ
    回路に設定されている周波数特性パターンに近似した周
    波数特性パターンを選択することを特徴とするイコライ
    ザ。
  2. 【請求項2】 前記選択手段は、単純増加または単純減
    少する計数手段を有し、前記計数手段の計数値に対応す
    る周波数特性パターンは、隣接する各計数値同志におい
    て近似した周波数特性パターンであることを特徴とする
    請求項1記載のイコライザ。
  3. 【請求項3】 周波数特性パターンに対応した表示情報
    を記憶する記憶手段と、前記選択手段により選択した周
    波数特性パターンに対応した表示情報を表示する表示手
    段を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    のイコライザ。
  4. 【請求項4】 前記選択手段によって前記記憶手段より
    選択された周波数特性パターンを別途記憶する第2記憶
    手段を更に備え、前記制御手段はイコライザ回路に設定
    される周波数特性パターンが、選択されていた前記第2
    記憶手段に記憶されている一つの周波数特性パターンか
    ら、新たに選択された前記記憶手段に又は前記第2記憶
    手段に記憶された複数の周波数特性パターンの内の1つ
    に切換える際、前記記憶手段に記憶された1乃至複数の
    周波数特性パターンを前記記憶手段より読み出して、前
    記イコライザ回路に設定することを特徴とする請求項1
    又は請求項2又は請求項3記載のイコライザ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009130642A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Yamaha Corp テレビ、avシステム、オーディオ信号供給装置およびオーディオ信号処理方法
JP2013232702A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Kyocera Corp 電子機器及び音声処理方法
JP2021142287A (ja) * 2020-03-13 2021-09-24 株式会社平和 遊技機

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JP2021142287A (ja) * 2020-03-13 2021-09-24 株式会社平和 遊技機

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