JP2006211508A - イコライザ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 オーディオ信号の周波数特性を調整するにあたり、所望の周波数帯域についてのみ詳細な調整を行えるようにし、全周波数帯域についての調整に係る煩わしさの軽減及び設定の簡単化に寄与することができる「イコライザ装置」を提供すること。
【解決手段】 オーディオ信号ASを入力する2種類のイコライザ12G,12Pと、操作部15,17と、該操作部により調整モードに設定された当該イコライザの調整に関連した情報を画面上に表示する表示部18と、オーディオ信号ASの再生周波数帯域内に設定した各周波数帯域毎にグラフィックイコライザ12G又はパラメトリックイコライザ12Pのどちらを使用すべきかを割り当てた情報を格納したメモリ19とを備える。制御部11は、メモリ19に格納された情報を参照して、入力オーディオ信号の各周波数帯域毎に2種類のイコライザ12G,12Pを選択的に機能させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、オーディオ信号のレベル(振幅)−周波数特性をユーザの好みに応じて調整するよう適応されたイコライザ装置に関する。
イコライザ装置の一形態として、従来よりグラフィックイコライザが知られている。これは、オーディオ再生装置を構成するコンポーネントの1つとして、あるいは、ラジカセやミニコンポ、ヘッドホンステレオ、車載用オーディオ装置などに組み込まれて用いられている。グラフィックイコライザは、オーディオ再生周波数帯域(概ね20Hz〜20kHzの帯域)を複数の周波数帯域に分割し、各周波数帯域毎にレベル(振幅)を増減することで、再生周波数帯域全体として所定の空間内(例えば、車載用であれば車室内)の音響特性を補正し、ユーザの好みに応じた音質が得られるような周波数特性に補正するものである。
このグラフィックイコライザでは、各周波数帯域のレベル調整用にスライド方式の可変抵抗器を用い、この可変抵抗器を各周波数帯域に合わせて操作パネルに配列し、つまみの位置で周波数特性を視覚的に知ることができるようになっている。また、機械的につまみを操作する可変抵抗器の代わりに、抵抗値を電子的に変化させることができる半導体集積回路による電子式可変抵抗器(電子ボリューム)等を使用し、選択した周波数帯域(中心周波数)や各周波数帯域毎のレベル設定状態、周波数特性等を指示する情報を、液晶表示素子(LCD)や発光ダイオード等を用いて表示するようにしたものもある。
また、最近のオーディオ装置等では、オーディオ信号用のDSP(デジタル信号プロセッサ)の普及により、上述したようなグラフィックイコライザではなく、パラメトリックイコライザと呼ばれる周波数特性調整方式が提供されている。このパラメトリックイコライザは、グラフィックイコライザのように周波数帯域を予め定めて各帯域毎のレベルを調整する方式ではなく、ユーザが特性設定要素(パラメータ)として、周波数値と、レベル値と、当該周波数を中心としてその両側のレベル変化特性の強さを表した値(以下、「Q値」という。)を指定することにより、DSPがその指定に応じた周波数特性となるように調整動作を行うものである。
すなわち、ユーザが所望の周波数(周波数値)を選定し、選定した周波数のレベル(レベル値)を設定すると共に、その周波数の設定レベルに至るまでの立上りの変化特性とその設定レベルからの立下りの変化特性(Q値)を指定することで、当該周波数についての各パラメータが設定される。そして、このような各パラメータ(周波数値、レベル値、Q値)の設定が複数の周波数点について行われると、DSPでは、オーディオ再生周波数帯域全体についてのレベル−周波数特性曲線を演算により算出する。算出された曲線は、LCD画面等に表示される(例えば図4に示す曲線FC)。
上記のパラメトリックイコライザに関連する技術としては、例えば、特許文献1に記載されるように、複数の周波数値及びその各周波数値についてのレベル値とレベル変化特性の情報をメモリに記憶し、このメモリに記憶した設定情報から、入力オーディオ信号に対するレベル−周波数特性を決定するようにしたものがある。
特開平10−327035号公報
上述したように従来のグラフィックイコライザでは、定められた周波数帯域毎にレベル調整のみの設定であるので設定自体は簡単であるが、調整できるパラメータがレベル値のみであるため、思い通りの設定が困難であるという課題があった。また、レベル調整の対象となる周波数帯域の数が少なければそれほどでもないが、調整対象の帯域の数が31バンド等のように多くなってくると、レベルのみの調整とはいえ、ユーザにとっては全帯域について行うレベル調整に係る設定が非常に面倒であるという課題もあった。
これに対し、従来のパラメトリックイコライザでは、周波数値、レベル値、Q値の各パラメータについてそれぞれ調整可能であるので思い通りの設定が可能であるが、調整すべきパラメータの数が多いため、オーディオ再生周波数の全帯域について所望の周波数特性に調整することが困難であるという課題があった。すなわち、パラメトリックイコライザによる周波数特性調整は、各パラメータ(周波数値、レベル値、Q値)の設定をした後、その周波数特性のイコライザを通してオーディオ信号を再生して試聴し、その結果に応じて各パラメータを変更し、さらに試聴してパラメータを変更するといった繰り返し作業により、最終的に所望の周波数特性となる各パラメータを確定するものである。このように試行錯誤に基づいた調整作業を必要とするため、ユーザの意図した音質が得られるまでには相当の調整時間を要し、その調整に係る設定が非常に面倒であった。
このように従来のグラフィックイコライザ及びパラメータイコライザでは、それぞれ一長一短があった。また、現状の市場にある製品(かかるイコライザを組み込んだオーディオ装置等)では、グラフィックイコライザのみ(単独)によるレベル調整、あるいは、パラメトリックイコライザのみ(単独)による周波数特性調整が行われている。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み創作されたもので、オーディオ信号の周波数特性を調整するにあたり、所望の周波数帯域についてのみ詳細な調整を行えるようにし、ひいては全周波数帯域についての調整に係る煩わしさの軽減及び設定の簡単化に寄与することができるイコライザ装置を提供することを目的とする。
上記の従来技術の課題を解決するため、本発明に係るイコライザ装置は、オーディオ信号を入力するグラフィックイコライザと、前記オーディオ信号を入力するパラメトリックイコライザと、前記各イコライザを調整モードに設定するための操作キーを備えた操作部と、前記操作キーにより調整モードに設定された当該イコライザの調整に関連した情報を画面上に表示する表示部と、オーディオ情報を記録した媒体及びそのフォーマットの種別に応じて当該オーディオ信号の再生周波数帯域内に設定した複数の周波数帯域の各周波数帯域毎に前記グラフィックイコライザ又はパラメトリックイコライザのどちらを使用すべきかを割り当てた情報を格納したメモリと、該メモリに格納された情報を参照して入力オーディオ信号の各周波数帯域毎に前記グラフィックイコライザ又はパラメトリックイコライザを選択的に機能させる制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明に係るイコライザ装置によれば、制御部がメモリに格納された情報を参照することにより、オーディオ信号の周波数帯域に応じてグラフィックイコライザとパラメトリックイコライザを選択的に使い分けるようにしているので、周波数特性を細かく調整したい帯域(例えば、ポップスや歌謡曲等のボーカル重視のオーディオ信号の場合は「中域」、ジャズやクラシック等の演奏重視のオーディオ信号の場合は「低域」と「高域」)についてはパラメトリックイコライザを割り当て、それ以外の帯域についてはグラフィックイコライザを割り当てることができる。
これにより、パラメトリックイコライザについては、従来はオーディオ信号の全周波数帯域について試行錯誤に基づいた煩雑な調整作業を必要としていたものが、本発明では、周波数特性を細かく調整したい周波数帯域(音質を重視したい部分)のみの調整で済むため、各パラメータ(周波数値、レベル値、Q値)の設定の際の試行錯誤の回数を減らすことができ、煩雑な調整作業の軽減に大いに寄与する。
また、従来はグラフィックイコライザのみを使用して所望の周波数特性に調整することは困難であったが、本発明では、上記のように詳細な調整を必要とする帯域についてはパラメトリックイコライザを使用することで所望の周波数特性を実現することができ、それ以外の帯域(音質を重視する必要のない部分)についてはグラフィックイコライザによるレベル調整のみで済むため、その調整に係る煩わしさが軽減される。
このように本発明によれば、オーディオ信号の周波数特性を調整するにあたり、その再生周波数帯域内に設定した複数の周波数帯域の各周波数帯域毎にグラフィックイコライザとパラメトリックイコライザのどちらを使用するかを選択できるようにしているので、グラフィックイコライザを用いた場合のメリットとパラメトリックイコライザを用いた場合のメリットを最大限にひき出すことができる。その結果、従来のグラフィックイコライザ単独又はパラメトリックイコライザ単独による調整(設定)の場合と比べて、全周波数帯域について調整に係る煩わしさの軽減及び設定の簡単化を図ることが可能となる。
また、本発明の他の形態によれば、オーディオ信号を入力するグラフィックイコライザと、前記オーディオ信号を入力するパラメトリックイコライザと、前記各イコライザを調整モードに設定するための操作キーを備えた操作部と、前記操作キーにより調整モードに設定された当該イコライザの調整に関連した情報を画面上に表示する表示部と、前記操作部を介して入力されたユーザ設定に基づいて入力オーディオ信号の再生周波数帯域内に設定した複数の周波数帯域の各周波数帯域毎に前記グラフィックイコライザ又はパラメトリックイコライザを選択的に機能させる制御部とを備えたことを特徴とするイコライザ装置が提供される。
この形態に係るイコライザ装置によれば、各周波数帯域毎に使用するイコライザの選択を、上記の形態のようにメモリ内容の参照に基づいて自動的に行うか、本形態のように操作部からのユーザ設定に基づいて行うかの違いはあるにせよ、各周波数帯域毎にグラフィックイコライザ又はパラメトリックイコライザを選択的に使用可能としているので、上記の場合と同様の効果を奏することができる。
以下、本発明に係るイコライザ装置の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るイコライザ装置を車載用のオーディオプロセッサに適用した場合の構成を概略的に示したものである。図示のように、本実施形態に係るイコライザ装置10は、マイクロコンピュータにより構成された制御部11と、第1のイコライザ部(グラフィックイコライザ(G.EQ))12Gと、第2のイコライザ部(パラメトリックイコライザ(P.EQ))12Pと、各イコライザ部12G,12Pの後段に接続されたデジタル/アナログ(D/A)変換部13G,13Pと、各D/A変換部13G,13Pの後段に接続されたオーディオ合成部14と、操作部15と、遠隔制御用のリモコン受信部16と、このリモコン受信部16に対して例えば赤外線による操作指示信号を供給するリモコン送信機17と、表示部18と、メモリ19とを備えている。D/A変換部13G,13P以外の各機能ブロックは、それぞれ制御部11に動作可能に接続されている。また、特に図示はしないが、操作部15と表示部18は操作パネルの形態で一体的に構成され、例えば、車室内のフロント席前方のコンソールパネル上に配設されている。
イコライザ装置10の各イコライザ部(G.EQ12G、P.EQ12P)には、オーディオソース1(CDプレーヤ、MDプレーヤ、DVDプレーヤ、AM/FMチューナ、カセットテープデッキ等)から出力されたオーディオ信号ASが入力される。この入力信号ASは、CDプレーヤやDVDプレーヤ等からデジタル信号の形式で出力される場合には、そのデジタルオーディオ信号であり、AM/FMチューナやカセットテープデッキ等からアナログ信号の形式で出力される場合には、そのアナログ信号をA/D変換部(図示せず)を通してデジタル信号に変換したオーディオ信号である。
各イコライザ部12G,12Pはデジタル信号プロセッサ(DSP)により構成され、それぞれ制御部11からの制御データに基づき、入力されたデジタルオーディオ信号ASの音質(レベル−周波数特性)を調整するものである。制御部11では、入力デジタルオーディオ信号ASの再生周波数帯域内に複数の周波数帯域を設定し、後述するように当該オーディオ情報を記録した媒体(CD、DVD等)及びそのフォーマット(記録方式)の種別に応じてあらかじめ各周波数帯域毎にG.EQ12G又はP.EQ12Pのどちらを使用すべきかを割り当てた情報に基づいて、各イコライザ部12G,12Pに供給すべき制御データを生成する。
グラフィックイコライザ方式のイコライザ部(G.EQ)12Gに対しては、制御部11は、ユーザにより操作部15又はリモコン送信機17を介して設定された各周波数帯域毎のレベル調整に係るデータに基づいて、当該レベル調整を行うための制御データを生成し、G.EQ12Gに供給する。G.EQ12Gでは、この制御データに基づき、入力オーディオ信号ASに対してイコライジング調整(つまり、設定されたレベルになるように音質調整)を行う。このようにして各周波数帯域毎にレベル調整されたデジタルオーディオデータは、デジタルフィルタ(図示せず)を通してD/A変換部13Gに供給され、アナログオーディオ信号に変換された後、オーディオ合成部14に入力される。
一方、パラメトリックイコライザ方式のイコライザ部(P.EQ)12Pに対しては、制御部11は、ユーザにより操作部15又はリモコン送信機17を介して設定された各周波数帯域毎の周波数特性調整に係るデータ(周波数値、レベル値、Q値の各パラメータ)に基づいて、P.EQ12Pに供給するデジタルフィルタ係数等のデータ(制御データ)を生成し、P.EQ12Pに供給する。P.EQ12Pでは、この制御データに基づき、入力オーディオ信号ASに対してイコライジング調整(つまり、設定された周波数特性になるように音質調整)を行う。このようにしてイコライジング調整されたデジタルオーディオデータは、同様にデジタルフィルタ(図示せず)を通してD/A変換部13Pに供給され、アナログオーディオ信号に変換された後、オーディオ合成部14に入力される。
オーディオ合成部14では、制御部11からの制御に基づき、各イコライザ部12G,12PからそれぞれD/A変換部13G,13Pを介して入力された各アナログオーディオ信号を合成して一つのオーディオ信号(入力デジタルオーディオ信号ASに相当する信号)を生成し、イコライザ装置10の外部に出力する。イコライザ装置10から出力されたオーディオ信号は、パワーアンプ2を通して電力増幅された後、スピーカ3に供給されて音声出力される。
操作部15は、表示部18と共に操作パネル上に配設され、ユーザによる操作指示を入力するための各種の操作キーを備えている。これらの操作キーは、一般的なオーディオシステムに設けられているのと同等の操作キーであり、特に図示はしないが、少なくとも、入力すべきオーディオ信号ASのソース1を切替選択するための「ソース選択」キー、選択されたソース1のオーディオ再生周波数帯域内に設定した複数の周波数帯域もしくは個々の周波数帯域を表示させるための「周波数帯域表示」キー、いずれかの周波数帯域を選択するための左右方向キー、前後方向キー等の「周波数帯域選択」キー、表示部18の表示内容を切り替えるための「表示切替」キー、各イコライザ部12G,12Pの周波数特性を調整する際に表示部18の画面を設定画面にするための「調整モード設定」キー、レベル設定を行うためのジョグダイヤル、上下方向キー等の「レベル設定」キー、決められたジャンル(ポップス、ジャズ、クラシック等)の音楽を再生するのに好ましいと思われる音質にプリセットする際に用いる「ファンクション」キー等を備えている。「調整モード設定」キーは、例えば、1回操作するとイコライザ部(G.EQ)12Gの調整に係る設定画面が、2回操作するとイコライザ部(P.EQ)12Pの調整に係る設定画面が、それぞれ表示される。
また、操作部15に設けられている各種の操作キーと同じ機能を有する操作キーは、リモコン送信機17の操作面上にも設けられている。これにより、ユーザによる操作部15からのキー操作信号は制御部11に入力され、また、リモコン送信機17からの赤外線によるリモコン信号はリモコン受信部16を介して制御部11に入力される。制御部11では、入力されたキー操作信号もしくは赤外線リモコン信号をデコードして、操作部15のキー操作もしくはリモコン送信機17の操作に応じた制御信号を生成し、関連する機能ブロックにその制御信号を供給する。
表示部18はLCD等により構成され、その表示画面には、制御部11からの制御に基づいて、操作部15又はリモコン送信機17を介して入力された各種操作指示に関連した情報が表示される。本発明に関連する情報としては、「調整モード設定」キーにより調整モードに設定されたG.EQ12G又はP.EQ12Pの調整に関連した情報が表示される。さらに、この表示部18の画面には、オーディオソース1の動作状態や操作等に関連した情報(例えば、CDを再生中のときは曲名、アーティスト名、トラック番号、演奏時間等、ラジオを受信中のときはラジオ局名や受信周波数等)なども表示される。
メモリ19は不揮発性のRAM等からなり、各イコライザ部12G,12Pが行うレベル−周波数特性の調整に必要な情報を格納しておくためのものである。このメモリ19には、あらかじめオーディオソース1の種類毎に当該オーディオ情報を記録したCDやDVD等の媒体とそのフォーマット(記録方式)の種別に応じて各周波数帯域毎にG.EQ12G又はP.EQ12Pのどちらを使用すべきかを割り当てた情報(テーブル)が格納されている。さらに、G.EQ12Gに関連する情報としてユーザが設定した各周波数帯域毎のレベル調整に係るデータが格納され、P.EQ12Pに関連する情報としてユーザが設定した各周波数帯域毎の周波数特性調整に係る各パラメータ(周波数値、レベル値、Q値)が格納される。
図2は、メモリ19に格納されているテーブル(各周波数帯域毎にG.EQ12G又はP.EQ12Pのどちらを使用すべきかを割り当てた情報)の一例を示したものである。図示のテーブルの例では、説明の簡単化のため、オーディオ再生周波数帯域に3つの周波数帯域(「低域」、「中域」、「高域」)を設定し、当該オーディオ情報を記録した媒体「DVD」に対し、そのフォーマットの種別に応じて各周波数帯域毎にG.EQ12G又はP.EQ12Pを割り当てている。すなわち、フォーマットが「PCM」の場合は、当該媒体には音楽をメインとするオーディオ信号が記録されているものと判断して、各周波数帯域のうち特に音質を重視したい「中域」についてはP.EQ12Pを割り当て、それ以外の帯域についてはG.EQ12Gを割り当てている。また、フォーマットが「ドルビーデジタル(またはDTS)」の場合は、当該媒体には映像をメインとするオーディオ信号が記録されているものと判断して、各周波数帯域のうち特に映像に係る効果音を重視したい「低域」についてはP.EQ12Pを割り当て、それ以外の帯域についてはG.EQ12Gを割り当てている。
図3は、イコライザ部(G.EQ)12Gを選択したときの表示部18の画面に表示される設定画面の一例を示したものである。
図示の例では、オーディオソース1から出力されたオーディオ信号ASを受信している状態で、ユーザによる操作部15又はリモコン送信機17の操作(上述した「調整モード設定」キーの1回操作、「周波数帯域表示」キーの操作)に基づいて制御部11が設定した複数の周波数帯域(図示の例では、BAND1〜BAND9)の各周波数帯域毎にレベルを設定するための設定画面18Gを表示した場合の一例を示している。図示の設定画面18Gにおいて、BAND1〜BAND3、BAND4〜BAND6、及びBAND7〜BAND9は、それぞれ図2に例示した「低域」、「中域」、及び「高域」の周波数帯域に相当するものとする。
この設定画面18Gに対し、操作部15又はリモコン送信機17の「周波数帯域選択」キーを操作することで、BAND1〜BAND9のうちいずれかの周波数帯域が選択される。特に図示はしていないが、いずれかの周波数帯域が選択されたときに、当該周波数帯域のレベル表示の部分を相対的に目立つ表示態様(例えば、他の周波数帯域の部分とは異なる色で表示したり、点滅させたりするなど)で表示するのが好ましい。かかる表示態様とすることで、調整対象の周波数帯域を認識し易いからである。そして、いずれかの周波数帯域を選択した状態で、「レベル設定」キーを操作すると、その操作量に応じて設定コマンダ31が当該周波数帯域のレベル表示(図示の例では、+10dB〜−10dB)上を上方向又は下方向に移動し、これによって当該周波数帯域のレベルを増減させることができる。
なお、「周波数帯域選択」キーの操作により各BAND(周波数帯域)は順次選択されるが、調整の対象とされていない周波数帯域(すなわち、P.EQ12Pにより調整されるべき周波数帯域)については、制御部11からの制御に基づいて、当該周波数帯域に含まれるBAND(図示の例では、BAND4〜BAND6)は選択できないようにしている。つまり、当該周波数帯域に対する選択操作を無効化するようにしている。このため、ユーザにそのこと(選択できないこと)を認識させるために、当該周波数帯域のレベル表示の部分(図中、ハッチングで示す部分)はトーンダウンさせて表示している。従って、図示の例では、BAND1→BAND2→BAND3と選択された後は、BAND7→BAND8→BAND9→BAND1……と順次選択され、あるいは、BAND9→BAND8→BAND7と選択された後は、BAND3→BAND2→BAND1→BAND9……と順次選択される。
図4は、イコライザ部(P.EQ)12Pを選択したときの表示部18の画面に表示される設定画面の一例を示したものである。
図示の例では、オーディオソース1から出力されたオーディオ信号ASを受信している状態で、ユーザによる操作部15又はリモコン送信機17の操作(上述した「調整モード設定」キーの2回操作、「周波数帯域選択」キーの操作)に基づいて制御部11が設定した周波数帯域(図示の例では、BAND4)についての各パラメータを設定するための設定画面18Pを表示した場合の一例を示している。この設定画面18Pにおいて、右側の部分には周波数特性(レベル−周波数特性曲線FC)を表示するための表示領域41が設けられ、左側の部分には各パラメータ(周波数値、レベル値、Q値)を表示するための表示領域42(破線で囲んだ部分)が設けられている。
周波数特性表示領域41は、図示の例では、横方向が周波数軸方向、縦方向がレベル軸方向とされており、周波数範囲は20Hz〜20kHzとされ、周波数軸方向は対数目盛り、レベル軸方向は直線目盛りとされている。また、パラメータ表示領域42には、制御部11が設定した周波数帯域(BAND)と、この周波数帯域に対してユーザが設定したいと希望する周波数値(FREQ.)と、レベル値(LEVEL)と、Q値(Q)が表示されている。各パラメータ(周波数値、レベル値、Q値)の値は、操作部15のキー操作又はリモコン送信機17のキー操作に基づいて選択され、そして設定される。
このように各パラメータを設定した後、当該イコライザ部(P.EQ)12Pを通してオーディオ信号を再生して試聴し、その結果に応じて各パラメータを変更し、さらに試聴して必要であればパラメータを変更するといった調整作業により、当該周波数帯域について所望の周波数特性となる各パラメータを決定する。そして、このような各パラメータの決定をBAND4〜BAND6(図3参照)の各周波数帯域について行う。
なお、イコライザ部(P.EQ)12Pの調整に係る設定画面18Pを表示している場合にも同様に、制御部11からの制御に基づき、調整の対象とされていない周波数帯域、すなわち、G.EQ12Gにより調整されるべき周波数帯域(BAND1〜BAND3、BAND7〜BAND9)については、仮に当該周波数帯域を選択する旨の操作があってもその選択操作を無効化するようにしている。
以上説明したように、本実施形態に係るイコライザ装置10によれば、制御部11により、オーディオソース1から出力されたオーディオ信号ASの再生周波数帯域内に複数の周波数帯域(図3の例では、BAND1〜BAND9)を設定し、メモリ19に格納されているテーブル(各周波数帯域毎にG.EQ12G又はP.EQ12Pのどちらを使用すべきかを割り当てた情報)を参照して、当該オーディオ情報を記録した媒体及びそのフォーマットの種別に応じて各周波数帯域毎にG.EQ12G又はP.EQ12Pを選択的に使用できるようにしている。
これにより、パラメトリックイコライザについては、従来はオーディオ信号の全周波数帯域について試行錯誤に基づいた煩雑な調整作業を必要としていたものが、本実施形態に係るイコライザ部(P.EQ)12Pでは、周波数特性を細かく調整したい周波数帯域のみの調整で済むため(図2の例では、「中域」のみ、又は「低域」のみ)、周波数値、レベル値、Q値の各パラメータの設定の際の試行錯誤の回数を減らすことができ、煩雑な調整作業の軽減に大いに寄与する。
また、従来はグラフィックイコライザのみを使用して所望の周波数特性に調整することは困難であったが、本実施形態では、上記のように詳細な調整を必要とする帯域についてはP.EQ12Pを使用することで所望の周波数特性を実現することができ、それ以外の帯域(周波数特性を細かく調整する必要のない帯域)についてはG.EQ12Gによるレベル調整のみで済むため、その調整に係る煩わしさを軽減することができる。
このように本実施形態に係るイコライザ装置10によれば、入力オーディオ信号ASのレベル−周波数特性を調整するにあたり、制御部11によりその再生周波数帯域内に設定した複数の周波数帯域の各周波数帯域毎にG.EQ12GとP.EQ12Pのどちらを使用するかを選択できるようにしているので、従来のグラフィックイコライザ単独又はパラメトリックイコライザ単独による調整(設定)の場合と比べて、全周波数帯域について調整に係る煩わしさの軽減及び設定の簡単化を図ることができる。
上述した実施形態では、制御部11により、入力オーディオ信号ASの再生周波数帯域内に複数の周波数帯域(図3の例では、BAND1〜BAND9)を設定し、メモリ19に格納されているテーブル(図2)を参照して、当該オーディオ情報の記録媒体及びそのフォーマットの種別に応じて各周波数帯域毎にG.EQ12G又はP.EQ12Pを自動的に選択して使用可能とする場合を例にとって説明したが、本発明の要旨(各周波数帯域毎にそれぞれG.EQ12G又はP.EQ12Pを選択的に使用可能とすること)からも明らかなように、必ずしもG.EQ12GとP.EQ12Pを自動的に選択させる必要がないことはもちろんである。例えば、各周波数帯域毎に使用するイコライザ(G.EQ12G又はP.EQ12P)の選択を、操作部15又はリモコン送信機17からのユーザ設定に基づいて行うようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、入力オーディオ信号ASの再生周波数帯域内にBAND1〜BAND9(図3参照)の周波数帯域を設定した場合を例にとって説明したが、設定する複数の周波数帯域の数は上記の例(図3)に限定されないことはもちろんである。
また、上述した実施形態では、イコライザ装置10が車載用のオーディオ装置(オーディオプロセッサ)に組み込まれている場合を例にとって説明したが、必ずしもオーディオ装置に組み込む必要がないことはもちろんであり、イコライザ装置10を適用するオーディオ装置と協働するように当該オーディオ装置と別体で設けてもよい。
また、上述した実施形態では、イコライザ装置10を車載用に適用した場合を例にとって説明したが、本発明は、その要旨からも明らかなように車載用に限定されないことはもちろんであり、一般的なオーディオ関連機器に広く適用可能である。
本発明の一実施形態に係るイコライザ装置を車載用のオーディオプロセッサに適用した場合の構成を概略的に示すブロック図である。 図1のメモリに格納されるテーブルの一例を示す図である。 図1のグラフィックイコライザ(G.EQ)を選択したときの設定画面の一例を示す図である。 図1のパラメトリックイコライザ(P.EQ)を選択したときの設定画面の一例を示す図である。
符号の説明
1…オーディオソース、
3…スピーカ、
10…イコライザ装置、
11…制御部、
12G…イコライザ部(グラフィックイコライザ(G.EQ))、
12P…イコライザ部(パラメトリックイコライザ(P.EQ))、
13G,13P…D/A変換部、
14…オーディオ合成部、
15…操作部、
17…リモコン送信機(操作部)、
18…表示部、
18G,18P…設定画面、
19…メモリ、
31…(レベル調整に係る)設定コマンダ、
41…周波数特性表示領域、
42…パラメータ表示領域、
AS…オーディオ信号、
FC…レベル−周波数特性曲線。

Claims (5)

  1. オーディオ信号を入力するグラフィックイコライザと、
    前記オーディオ信号を入力するパラメトリックイコライザと、
    前記各イコライザを調整モードに設定するための操作キーを備えた操作部と、
    前記操作キーにより調整モードに設定された当該イコライザの調整に関連した情報を画面上に表示する表示部と、
    オーディオ情報を記録した媒体及びそのフォーマットの種別に応じて当該オーディオ信号の再生周波数帯域内に設定した複数の周波数帯域の各周波数帯域毎に前記グラフィックイコライザ又はパラメトリックイコライザのどちらを使用すべきかを割り当てた情報を格納したメモリと、
    該メモリに格納された情報を参照して入力オーディオ信号の各周波数帯域毎に前記グラフィックイコライザ又はパラメトリックイコライザを選択的に機能させる制御部とを備えたことを特徴とするイコライザ装置。
  2. オーディオ信号を入力するグラフィックイコライザと、
    前記オーディオ信号を入力するパラメトリックイコライザと、
    前記各イコライザを調整モードに設定するための操作キーを備えた操作部と、
    前記操作キーにより調整モードに設定された当該イコライザの調整に関連した情報を画面上に表示する表示部と、
    前記操作部を介して入力されたユーザ設定に基づいて入力オーディオ信号の再生周波数帯域内に設定した複数の周波数帯域の各周波数帯域毎に前記グラフィックイコライザ又はパラメトリックイコライザを選択的に機能させる制御部とを備えたことを特徴とするイコライザ装置。
  3. 前記制御部は、前記表示部に当該イコライザの調整に係る設定画面を表示させている状態で、前記操作部を介して調整の対象とされていない周波数帯域を選択する旨の操作があったときに、当該選択操作を無効化することを特徴とする請求項1又は2に記載のイコライザ装置。
  4. 前記制御部は、前記表示部に前記グラフィックイコライザの調整に係る設定画面を表示させる際に、前記複数の周波数帯域のうち調整の対象とされていない周波数帯域のレベル表示の部分をトーンダウンさせて表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載のイコライザ装置。
  5. 車両に搭載されたオーディオ装置と協働するように該オーディオ装置に組み込まれ、又は該オーディオ装置と別体で設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のイコライザ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018019154A (ja) * 2016-07-26 2018-02-01 アルパイン株式会社 パラメトリックイコライザ装置、オーディオ再生装置

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