JPH1115056A - スラスト式カートリッジ使用カメラ及びフィルム搬送方法 - Google Patents

スラスト式カートリッジ使用カメラ及びフィルム搬送方法

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JPH1115056A
JPH1115056A JP10166743A JP16674398A JPH1115056A JP H1115056 A JPH1115056 A JP H1115056A JP 10166743 A JP10166743 A JP 10166743A JP 16674398 A JP16674398 A JP 16674398A JP H1115056 A JPH1115056 A JP H1115056A
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JP
Japan
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film
camera
crank
winder
cartridge
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Pending
Application number
JP10166743A
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English (en)
Inventor
Robert J Stanchus
ロバート・ジェイ・スタンチャス
Timothy J Fuss
ティモシー・ジョン・フス
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Filing date
Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/42Interlocking between shutter operation and advance of film or change of plate or cut-film
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2217/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B2217/26Holders for containing light-sensitive material and adapted to be inserted within the camera
    • G03B2217/266Thrust-type cartridges

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムの先導部分のスラスティング及び初
期の巻きを迅速且つ簡単に行え、使用中に簡単なフィル
ムの送り出しを行えるフィルム搬送方法を提供する。 【解決手段】 スプール103と先導部分105及びメ
イン部分106を備えた写真フィルム帯101とを有す
るスラスト式カートリッジを使用するカメラ内でフィル
ムを搬送する方法において、上記カメラ10にスラスト
式カートリッジ17を装填し、上記カートリッジ17の
スプール103を、クランク36に対して、また、フィ
ルムワインダ38に対して機械的に連結し、上記フィル
ム帯101の先導部分105を送り出すべく、第1の回
転方向に上記クランク36を回転させ、上記フィルム帯
101のメイン部分106を送り出すべく、フィルムワ
インダ38を旋回させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スチル写真フィル
ムカメラに、また、カメラ用のフィルム搬送方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】スチル写真フィルムカメラの多くでは、
フィルムが、キャニスタ(canister)又はマガジン内に
スクロールとして(すなわち巻物状に)装填されてい
る。フィルムは、カメラ内で、一方のチャンバから他方
のチャンバへ送り出され、後にマガジン内へ巻き戻され
る。フィルムの露光は、フィルム送出し時又は巻戻し時
のいずれかで行われる。このタイプの最も一般的なフィ
ルムは、135フォーマット(「35mm」とも呼ばれ
る)であった。この一般的なタイプのより新しいフィル
ムは、ニューヨーク州、ロチェスターのイーストマンコ
ダック社により市販されるアドバンティックスTM(Adva
ntixTM)等のアドバンスト・フォト・システムTM・フォ
ーマットフィルム(APSTM film)である。
【0003】135フィルムマガジンと異なり、APS
フィルムマガジンは、フィルム装填に際して外側の先導
部分に頼ることはない。その代わりに、上記APSフィ
ルムマガジンは、カメラ内に挿入されて、フィルムの先
導部分が、マガジンの外に、そして、巻取りスプール上
まで押し出される。その先導部分がスプールに係合する
と、フィルムは、従来の方法でマガジンの外で巻かれ、
後に巻き戻される。APSフィルムの先導部分のスラス
ティング(thrusting)や初期の巻き(winding)は、フ
ィルムスプール及びフィルム送り機構の一部における相
当数の回転を要する。このことが、他の点でAPSフィ
ルムにより提供される迅速且つ簡単なフィルムの装填の
効果を低下させるため、APSカメラのユーザに与え得
る負担を最小限に抑制することが極めて望ましい。
【0004】解決手段の1つは、APSカメラにおける
フィルム送りの自動化である。この解決手段は、高価な
APSカメラについて非常に実用的であり、この場合に
おいて、フィルムの先導部分のスラスティング及び初期
の巻きはユーザにとってほとんど気にならないものとな
る。しかしながら、自動化に用いられるモータにより、
安価なカメラには受け入れ難いコストが付加されること
になる。
【0005】また別の解決手段は、フィルムを露光する
前に、ユーザがマガジンの外でフィルムの全ロールを手
動でプリワインドする(すなわち予め巻く)ことを要す
るものである。フィルムの先導部分のスラスティング及
び初期の巻きは、フィルムを予め巻く全時間及び労力の
ほんの僅かである。このアプローチは実用的であるが、
多くの人々にとって、自動でないカメラを用いて過去の
経験に反するものである。この場合には、ユーザが、露
光済みのフィルムをプリワインドし損ねる、若しくは予
め巻き戻す危険性がある。この危険性は、規定された方
法でカメラを動作させるようにのみ設計された適切な機
械による連動部を用いて軽減され得る。しかしながら、
かかる連動部は、複雑化やコスト増加をもたらし、ま
た、ユーザが、予期されるが不適切な方法で、カメラを
作動させることになる危険性が残る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この結果、フィルムが
フレーム毎に送り出され、露光後に巻き戻されるフィル
ム搬送機構を用いて、カメラが、フィルムの先導部分の
スラスティング及び初期の巻きを迅速且つ簡単に行える
ことが望ましい。更に、カメラが、使用中に、フィルム
の送り出しを簡単に行えることが望ましい。多くの13
5カメラ(すなわち135フォーマット対応のカメラ)
は、親指又は他の指の僅か1又は2回の動作で、1つの
フレームから次のフレームへフィルムを移動させ得るフ
ィルム送り出しレバー又はサンホイール(thumb whee
l)を有する。
【0007】米国特許第1921559号は、フィルム
マガジンにおけるスプールに取り付けられたノブが、空
のチャンバ内へフィルムをスラストする方向に回転する
カメラを開示している。また、米国特許第386871
0号は、フィルムマガジン及び供給チャンバの両方がス
プールを欠いている同様のカメラを開示している。
【0008】米国特許第2674931号は、フィルム
スプールに接続されたノブが、空のチャンバへフィルム
のロールをプリワインドするために、ある軸位置へ移動
させられるカメラを開示している。この場合、シャフト
が、フィルムを巻くように計量機構と関連してノブのみ
を反対方向に回転可能にする一方向クラッチに係合すべ
く、他の軸位置に移動させられる。米国特許第2704
969号は、目標/範囲ファインダノブがフィルム巻き
ノブと同軸上にあるカメラを開示している。目標/範囲
ファインダノブは、大きい方のフィルム巻きノブと同心
にある固定されたマウント部材の範囲内で円弧周りに旋
回するようになっている。
【0009】米国特許第3423041号は、単一の作
動レバー(回転方向に移動する)がフィルムを送り出し
巻き戻すカメラを開示している。2ポジション駆動機構
が、回転方向を変えるように切り換えられる。米国特許
第3399843号は、マガジンからフィルムを巻くた
めの巻取りスプールに係合する第1ポジションと、マガ
ジンへ巻き戻すためにマガジンスプールに連結されたギ
アトレインに係合する第2ポジションとの間で、シャフ
トが可動である。同じノブが両方の場合に用いられる。
上記巻取りスプールの係合及び係合解除は、噛合いクラ
ッチにより為される。ギアトレインの係合及び係合解除
は、上記シャフトに固定されたギアの移動により為され
る。ラチェット−歯止めポール機構(ratchet and pa
wl mechanism)が、単一の回転方向へのシャフトの移
動を制限する。米国特許第3479940号は、フィル
ムを自動で送り出し巻き戻す同様のカメラを開示してい
る。
【0010】米国特許第2140445号は、フィルム
送り出し及び巻戻しクラッチを備えたカメラを開示して
いる。それらクラッチは、各フィルムスプールに連結さ
れ、旋回レバーによって交互に、フィルム巻き及び巻戻
し機構を切り離すようになっている。巻戻し機構は、フ
ィルムスプールの1つに軸を合わせて回転するノブを有
する。フィルム巻き機構は、フィルムチャンバの軸に対
して90度に位置決めされた軸の周りに回転するフィル
ム送り出しレバーを有する。米国特許第5568214
号は、巻取りスプールと駆動ギアとの間にクラッチを有
するカメラを開示している。
【0011】米国特許第2168998号は、ラチェッ
ト及び歯止めポール(ラチェット−歯止めポール機構)
を含むフィルム巻き機構を備えたカメラを開示してい
る。フィルムを送り出すためには、巻きノブが回転させ
られる。上記歯止めポールは、離れた巻戻しノブを用い
て巻き戻すためにラチェットとの係合が解除されるよう
に移動させられ得る。米国特許第1317034号及び
英国特許第499544号もまた、ラチェット及び歯止
めポールを有するフィルム巻き機構を有するカメラを開
示している。米国特許第4522477号は、フィルム
送り出し及び巻戻し用の、切り離された同軸上にある一
方向クラッチを有する自動化された巻き/巻戻し機構を
備えたカメラを開示している。手動巻きレバーも同軸上
にあり、付加的な一方向クラッチを有している。米国特
許第4548304号は、オーバランニング型(一方向
型)クラッチ(over-running clutch)と、可逆モータ
を用いてフィルムを送り出し巻き戻すために、反対方向
に回転させる仕組みを備えた上記クラッチの対を有する
カメラとを開示している。
【0012】本発明は、フィルムが露光後フレーム毎に
送り出され巻き戻されるフィルム送り機構を用いて、フ
ィルムの先導部分のスラスティング及び初期の巻きを迅
速且つ簡単に行えるとともに、使用中に簡単なフィルム
の送り出しを行えるカメラ及び方法を提供することを目
的としてなされたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、特許請求の範
囲により定義される。本発明は、より広い様相におい
て、スプール及び写真フィルム帯を有するスラスト式カ
ートリッジを使用するカメラ及びカメラ内のフィルムを
搬送する方法を提供する。上記カメラは、カートリッ
ジ、供給チャンバおよび該チャンバ間の露光フレームを
規定する本体を有している。カートリッジのスプールに
係合すべく、カートリッジチャンバには、スピンドルが
配設されている。上記供給チャンバには、供給スプール
が設けられ、軸周りに回転可能である。上記スプールに
フィルム帯を保持させるように、供給チャンバには、シ
ンチャア(cincher)が設けられている.送り出し及び
巻戻し両方向に、供給スプール及びスピンドルを回転さ
せるために、フィルム駆動部が、供給スプール及びスピ
ンドルと係合している。フィルム巻戻し機構は、上記本
体に取り付けられ、本体に対して、第1及び第2の両方
向に全周円よりも小さな円弧を介して旋回可能である。
ラチェット及びポールを用いた歯止め機構が、フィルム
巻き機構をフィルム駆動部に連結している。このラチェ
ット及びポール機構は、第2の旋回方向においてフィル
ム駆動部との係合状態から機械的に外れる。本体にはク
ランクが取り付けられ、本体に対して、正逆の回転方向
における全周円を介して回転可能である。このクランク
は、両回転方向でフィルム駆動部に係合可能である。
【0014】尚、ここでは、パトリシア・ウィリアムズ
(Patricia Williams)の名義で出願され、同時に譲渡
された係属出願中の米国特許出願第08/874901
号[代理人事件整理番号第76069号]「カメラ及び
送り出し−巻き戻しユニット」に言及がなされる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付図面を参照しながら詳細に説明する。まず、図
1及び2を参照すると、本発明に係るカメラ10が本体
12を有している。本体12は、第1のフィルムチャン
バつまりカートリッジチャンバ16、及び、第2のフィ
ルムチャンバつまり供給チャンバ又はフィルム蓄積用チ
ャンバ18、並びに、露光フレーム20を規定し、遮光
式に取り囲んでいる。露光フレーム20は、上記チャン
バ16,18の間に位置している。また、本体12は、
フィルム通路22、及び、各チャンバ16,18内にお
ける実質的に円筒形のフィルム空間部24を規定し、取
り囲んでいる。フィルム空間部24は、各々、フィルム
通路22に実質的に平行に並ぶ軸26を有している。フ
ィルム露光システム28は,露光フレーム20における
フィルムに対して光を任意に指向させる。
【0016】上記カートリッジチャンバ16は、スラス
ト式のカートリッジ17、好ましくはAPSTMカートリ
ッジを受合うのに適している。APSカートリッジ17
内には、フィルム帯101が、内部スプール103に巻
き付けられている。フィルム帯101は、スプロケット
孔107を有するメイン部分106に連なる、貫通孔が
形成されていない先導部分105を有している。供給チ
ャンバ18内には、供給スプール109が配置されてい
る。この供給スプール109は、フィルム空間部の軸2
6とともに同様に延びる供給スプールの軸周りに回転可
能である。APSフィルムのようなスラスト式フィルム
では、露光後に、全フィルム帯がカートリッジへ戻され
る。この場合において、フィルムを折り曲げることなく
巻取りスプールへ保持させることが必要である。これ
は、露光後に、折れ曲がった部分がフィルムキャニスタ
へ容易には戻らないためである。フィルムの先端部分を
折り曲げることなく巻取りスプールに付勢させるのに用
いられるシンチャアとしては、種々のものが知られてい
る。図1には、かかるシンチャア113が、簡略化され
て示されている。このシンチャア113は、供給チャン
バ壁17に旋回可能に取り付けられ、ばね部材119に
よって供給スプールに対して付勢させられている。一対
のローラ121が、フィルム帯101に対して付勢し、
初期のフィルム送り出しの間に上記スプール109の回
転に際して上記先導部分を保持するのに十分な圧力をも
たらす。
【0017】便宜上、用語「送り出し(advancing)」
及びその類語は、全体を通じて、フィルムのメイン部分
が露光に際して1度につき1フレーム毎繰り返し移動さ
せられる方向における、通常のワインディング式及びプ
リワインディング式の両カメラ内でのフィルムの動きを
表すものである。これに対して、用語「巻き戻し(rewi
nding)」及びその類語は、フィルムのメイン部分が、
露光を阻害することなく、一方のフィルムチャンバから
他方のフィルムチャンバへ搬送される方向におけるフィ
ルムの動きを表すものである。
【0018】フィルム駆動部30が、フィルム通路22
に作業上関係して本体12内に配置されている。フィル
ム駆動部30の詳細部分は変更可能である。このフィル
ム駆動部としては、当該技術の熟練者に、種々のものが
相当数知られている。例えば、フィルム駆動部30は、
ギアトレイン又はコグベルト(cogbelt)及びコグホイ
ール(cogwheel)、若しくはかかる形式の組合せを含む
ことが可能である。フィルム駆動部30は、通常、貫通
孔を有するフィルムのスプロケット孔(不図示)と共働
する1つ又はそれ以上の係合部材32を有している。か
かる部材の例は、回転式のスプロケット及びリニア式及
び/又は旋回式に移動可能なポール(pawl)又はスプラ
グ機構を有するものである。フィルム駆動部は各図に示
されている。これらの図は、説明のためのものであり、
これに限定されることなく、特定の用途については最良
ではない部分を含むものである。
【0019】上記フィルム駆動部30は、供給スプール
109及びスピンドル19に係合したまま、送り出し及
び巻き戻しの両回転方向に、供給スプール109及びス
ピンドル19を回転させることができる。スピンドル1
9は、カートリッジ17のスプール21に係合する。こ
のスピンドル19は、フィルム駆動部30におけるギア
トレイン33の一方のギア31に対して固定される。他
方のギア31は、供給チャンバ18内に配置される供給
スプール109に対して固定されている。
【0020】フィルム駆動部30は、共通のシャフト上
のギア及びそれに隣接するフィルムスプロケットを備え
た係合計量部材(engagement-metering element)32
を有する。係合計量部材32は、フィルムの送り出し
を、1回のシャッタ動作につき1フレームに制限する計
量機構の一部である。フィルム駆動部30は、送り出し
の間に、露光フレーム20における露光位置にフィルム
片を保持すべく、繰り返しフィルムを計量する。フィル
ム駆動部30は、貫通孔について計量を行う、言い換え
れば、上記計量機構34は、露光されていないフィルム
片を露光フレームに位置調整するように上記貫通孔を掴
持し、フィルムが露光されるまでその動作を抑止する係
合計量部材32を有する。APSTMフィルムの場合、フ
ィルムの先導部分には貫通孔が設けられておらず、貫通
孔が形成されたメイン部分があらわれるようにフィルム
が十分に巻かれるまで調整は行われない。計量機構は、
ギアトレインと噛合う係合計量部材を有するデバイスに
限定されない。本発明に係るカメラ10への利用に適し
たフィルム駆動部30の多くでは、係合計量部材が、ギ
アではなくむしろフィルム自体の動きにより駆動される
スプロケットである。
【0021】フィルム駆動部30は、バックアップ防止
手段122を含むことが出来る。このバックアップ防止
手段122は、オペレータが不注意に巻き戻しを行うこ
とを防止するものであり、バックアップ防止手段122
は、送り出し状態と巻き戻し状態との間で変化し得る。
送り出し状態において、バックアップ防止手段は、上記
フィルム駆動部が供給スプール及びスピンドルを巻き戻
しの回転方向に回転させるのを阻止する。当該技術にお
ける熟練者には、種々のバックアップ防止手段が知られ
ている。適切なバックアップ防止手段の一例は、カメラ
の他の特徴部分に関連して以下に詳細に説明されるラチ
ェット−歯止めポール機構の同種のものである。
【0022】フィルム駆動部30は、カメラ使用の便宜
を向上させる多種多様の付加的な特徴部分のいずれを含
んでもよい。フィルム駆動部は、フィルムがマガジン内
に巻き戻されない限り、フィルムマガジンにアクセスし
得なくするドアロックを持つことが可能で、例えばAP
Sフィルムの場合、APSマガジンのフィルムドアを開
くための部材を含み得る。本発明のカメラは、一般的に
は、ロール状のフィルム帯の形で使用可能な写真フィル
ムに適用でき、特定に写真フィルムのフォーマット又は
タイプに限定されるものでない。
【0023】フィルムワインダ又はワインディング部材
38が、本体12に取り付けられている。フィルムワイ
ンダ38は、本体12に対し、全周円より小さな円弧を
介して、第1及び第2の両方向(図2に矢印123,1
25で示す)に旋回可能である。上記クランク36はハ
ンドル42を有する。このクランク36は、全周円を介
して、正逆の回転方向(図2に矢印127,129で示
す)に回転可能である。ここで、上記フィルムワインダ
38の動作は、全体を通じて「旋回」と記載される。ま
た、クランク36の動作は、全体を通じて「回転」と記
載される。これらの各用語が、全周円を介した旋回又は
回転動作を含むことは理解されるであろう。用語「旋
回」は、また、全周円よりも小さな円弧を介した旋回又
は回転動作を含んでいる。上記フィルムワインダ38
は、全周円より小さな円弧を介した旋回に限定され得
る。例えば、フィルムワインダ38は、約180〜24
0度の制限された円弧を介して回転するように設けられ
た送り出しレバーである掴持部50を有することができ
る。フィルムワインダ38は、また、全周円を介した回
転用に構成されてもよい。例えば、図1及び図2に示さ
れるフィルムワインダ38は、サンホイールで、360
度回転可能な掴持部50を有する。連続的に回転可能で
あるにもかかわらず、サンホイールは、オペレータが親
指でホイールをストロークすることによって、最も便宜
的に用いられる。このサンホイールは、オペレータの親
指の滑りを防止するために、かなりギザギザに形成され
ている。
【0024】各ワインディング部材36,38は、オペ
レータによりカメラ本体12の外側から少なくとも部分
的にアクセス可能である。ワインディング部材36,3
8は、第1方向の回転によりフィルムが送り出され、全
てのフィルムが送り出されて露光が済んだ後に、フィル
ムが巻き戻される実施態様によって、以下に説明され
る。本発明は、露光前にフィルムが予め巻かれ、フィル
ムキャニスタ内へ巻き戻されるカメラにも同じく適用し
得る。
【0025】上記フィルムワインダ38は、ラチェット
−歯止めポール機構131によりフィルム駆動部30に
連結されている。ラチェット−歯止めポール機構131
は、フィルム駆動部30及びカメラ10に関したフィル
ムワインダ38の第1方向の旋回において、フィルムワ
インダ38をフィルム駆動部30に機械的に係合させ
る。その一方で、ラチェット−歯止めポール機構131
は、フィルム駆動部30及びカメラ10に関したフィル
ムワインダ38の第2方向の旋回において、フィルムワ
インダ38をフィルム駆動部30との係合状態から外
す。上記クランク36は、ギア31に対して噛合わせら
れる、若しくは固定される、又は、別の方法でフィルム
駆動部30とポジティブに係合した状態にある。その結
果、上記クランク36は、フィルム駆動部30に一定に
係合したまま、フィルム駆動部が作動する場合に回転す
る。フィルムの送り出しは、フィルムワインダ38の旋
回又はクランク36の回転により為され得る。フィルム
ワインダ38の逆回転は、ラチェット−歯止めポール機
構131のために有効でない。また、フィルム駆動部3
0に作用するバックアップ防止手段122により、巻き
戻しの間を除いて、クランク36の逆回転は防止され
る。ラチェット−歯止めポール機構は、オーバランニン
グ型(すなわち一方向型)のものであることが好まし
く、この場合には、上記クランク36が送り出し方向に
回転させられる間に、フィルムワインダ38を静止させ
ることができる。このタイプの適正なラチェット−歯止
めポール機構は、本発明の特定の実施態様に関連して、
以下に説明される。
【0026】図1に実線で示される本発明の実施態様で
は、フィルムワインダ38及びクランク36が、それぞ
れ、上記供給チャンバよりもカートリッジチャンバに近
接して配置されている。これにより、フィルムワインダ
38及びクランク36が共に使用される間にカメラの他
の部分が連続して掴持され得るため、オペレータはフィ
ルム送り出し部へアクセスすることが可能となる。フィ
ルムの送り出し及びクランクによる回転は同軸上でなさ
れる。これにより、必要なスペースをある程度小さくす
ることができる。
【0027】本発明の方法の実施態様において、カメラ
10には、スラスト式のカートリッジ17が装填されて
おり、また、カートリッジスプール103は、クランク
36に、また、ラチェット−歯止めポール機構131を
介してフィルムワインダ38に、機械的に連結されてい
る。上記クランク36は、カートリッジ17からフィル
ム帯の先導部分を送り出すように、好ましくはフィルム
ワインダ38と無関係に、第1の回転方向に円運動で回
転させられる。その後、フィルム帯が把持され、露光に
際してフレーム毎にカートリッジ17からフィルム帯の
メイン部分を送り出すように、フィルムワインダ38が
旋回させられる。この旋回は、全周円より小さな円弧の
範囲内で行われる。露光完了後、フィルム帯の先導部分
及びメイン部分を巻き戻すべく、好ましくは上記フィル
ムワインダ38とは無関係に、クランク36が、第1の
回転方向とは反対の第2の回転方向に回転させられる。
記載された実施態様において、カメラ10は、フィルム
帯をプリワインドする(予め巻く)のに適していない。
プリワインディングの、すなわち初期の巻き戻しの実施
態様では、フィルム帯の先導部分を巻き戻して掴み、そ
の後、メイン部分を巻き戻すべく、まず、好ましくはフ
ィルムワインダ38と無関係に、クランクが、第1の回
転方向とは反対の第2の回転方向に回転させられる。フ
ィルムワインダ38は、露光に際してフレーム毎に、カ
ートリッジからフィルム帯のメイン部分を送り出すため
に、第1の回転方向に旋回させられる。最後のフレーム
の露光後、上記クランク36は、フィルム帯の先導部分
をカートリッジに向かって且つその内部に送り込むため
に、好ましくはフィルムワインダと無関係に、第1の回
転方向に円運動で回転させられる。
【0028】続いて、特に、図3〜11に示された本発
明の実施態様の付加的な特徴を参照すれば、上記クラン
ク36及びフィルムワインダ38が、共に、送り出し−
巻き戻し部14に組み込まれている。クランク36は、
ベース又はギアユニット40及びハンドル42を有す
る。ギアユニット40は、ギアに噛み合わせられる、若
しくは固定される、又は、別の方法でフィルム駆動部3
0とポジティブに係合している。上記ハンドル42は、
ギアユニット40に連結されており、好ましくは、使用
位置(図3に示す)と収納位置(図4に示す)との間
で、ギアユニット40に対して旋回可能である。使用位
置では、上記ハンドル42は、ギアユニット40から外
側へ延びる。他方、収納位置では、上記ハンドル42
は、少なくとも部分的に、ギアユニット40内に納めら
れる。クランク36は、ギア部41及び該ギア部41上
方のキャップ部45を有している。このキャップ部45
はソケット部47を備えている。上記ハンドル42は矩
形で、その一端側に、ソケット部47側の補足的な形状
をなすヒンジ部49bに受け止められて旋回し得るヒン
ジ部49aを有している。また、ハンドル42は、その
他端側でノブ51を有している。このノブ51は、ハン
ドル42が収納位置にある場合に内側へ面し、ハンドル
42が使用位置にある場合には外側へ面する。
【0029】フィルムワインダ38は、クランク36と
同軸上にあり、好ましくは、クランク36に隣接して取
り囲む。フィルムワインダ38は、サンホイール又は送
り出しレバー若しくはその同様のものとして構成される
掴持部50を有している。フィルムワインダ38は、掴
持部50に連続した環状部53を有している。環状部5
3は、クランクのキャップ部45を取り囲み、ギア部4
1を覆う。また、この環状部53は、その少なくとも一
部を覆うホルダ59のクリップ部57又は別の取付け部
を受合うように形状付けられ得る。ホルダ59は、クラ
ンク36の形状部分(個々には示されていない)に係合
し、フィルムワインダ38及びクランク36を合わせて
保持する。
【0030】上記クランク36及びフィルムワインダ3
8は、それぞれ、共通の巻き軸44を規定し、それぞ
れ、本体12又は他の固定点に対し、第1及び第2の両
回転方向(図3及び7に矢印46,48で示される)に
て巻き軸44周りに回転可能である。
【0031】上記送り出し−巻き戻し部14は、クラン
ク36とフィルムワインダ38との間に、一方向型、す
なわちオーバランニング型のクラッチ52を有する。こ
のクラッチ52は、作動状態と解放状態との間で任意に
切換え可能である。クラッチ52が作動状態にあり、上
記フィルムワインダ38が第1の方向に回転させられる
場合、フィルムワインダ38はクランク36に連結さ
れ、両者が回転する。クラッチ52が作動状態にあり、
クランク36が第1の方向に回転させられる場合、上記
フィルムワインダ38は、クランク36から切り離さ
れ、クランク36のみ回転する。第2の方向におけるク
ランク36の回転は、クラッチ52が作動状態にある場
合には阻止される。その結果、クラッチ52が作動状態
にある場合には、クランク36を巻く、あるいは、フィ
ルムワインダ38を歯止めすることにより、又は、それ
ら2通りの組み合わせにより、フィルムが送り出され得
るものの、フィルムの巻き戻しを不可能にすることがで
きる。また、解放状態では、クラッチ52は、本体12
に対して第2の回転方向における上記クランク36の回
転を可能とする。クラッチ52が解放状態に入った場
合、あるいは、静止位置へのフィルムワインダ38の回
転後のいずれかに、好ましくは、フィルムワインダ38
がクランク36から切り離される。
【0032】上記送り出し−巻き戻し部14は、作動状
態と解放状態との間でクラッチ52を切換えるべく、ク
ラッチ52と共働するように配置された切換え部材54
を有している。送り出し−巻き戻し部14は、好ましく
は、クラッチ52が作動状態にある第1の位置へ切換え
部材54を付勢させる弾性部材又はばね部材56を有し
ている。上記切換え部材54は、クラッチ52を解放状
態に変えるべく、第2の位置に移動可能である。この切
換え部材54は、クラッチ52の状態を変えるべく、オ
ペレータにより直接的に又は間接的に作動可能である。
また、その代わりとしては、切換え部材54が、ワイン
ディング部材36,38の一方が静止位置にくる度に、
クラッチ52を自動的に解放位置へ変えることもでき
る。この場合には、フィルム駆動部30又はその同様の
ものに直接に作用するバックアップ防止手段(不図示)
122が、不注意な巻き戻しを防止するために必要であ
る。
【0033】上記送り出し−巻き戻し部は、好ましく
は、ラチェット又はラチェットギア58及び歯止めポー
ル60を含むクラッチ52を有する。ラチェットギア5
8は、ワインディング部材36又は38の一方に固定す
るように組み合わせられる。また、上記歯止めポール6
0は、ワインディング部材36又は38の他方に組み合
わせられる。上記ラチェットギア58は歯62を有して
おり、上記歯止めポール60は、この歯62に対して付
勢させられる。上記切換え部材54は、歯止めポール6
0が歯62に係合しないように作動し得る。ラチェット
ギア58は、クランク36のキャップ部分45に連続し
ており、また、歯止めポール60は、フィルムワインダ
38に旋回可能に取り付けられ、ばね部材56により、
クランク36の基部40の一部であるラチェットギア5
8の歯62に向かって付勢させられている。ばね部材5
6は、歯止めポール60及びピン64(全ての図で不図
示)に対して付勢する。ピン64は、ワインディング部
材38の縁部66に固定されている。
【0034】上記切換え部材は、湾曲部55を含んでい
る。この湾曲部55は、旋回の間に、歯止めポール60
の通路へ延びる位置において、フィルムワインダ38の
縁部66に常設され得る。この場合、フィルムワインダ
38が静止位置へ旋回する度に、歯止めポール60が湾
曲部55に係合し、ラチェットギア58の歯62から離
れてピン68の周りに旋回させられる。静止位置では、
第1及び第2のワインディング部材36,38間に、上
記歯止めポール(図7に破線60aにより示される)が
外側に押されるような相対的な角度の関係がある。使用
に際して、フィルムは、第1の回転方向にクランク36
又はフィルムワインダ38を回転させながら、オペレー
タにより送り出される。フィルム露光完了時に、クラッ
チ52を巻き戻し状態に切換えるべく、オペレータは、
フィルムワインダ38を静止位置に位置させて、離れた
バックアップ防止手段122(不図示)を停止させる。
フィルムは、クランク36を第2の回転方向に回転させ
ることにより巻き戻され得る。コイル式ばね部材70の
ような弾性部材56が、フィルムワインダ38を静止位
置に付勢させるべく、ワインディング部材36,38上
のポスト72,73に取り付けられ得る。ポスト72
は、フィルムワインダ38の環状部53から半径方向外
側に延びるフランジ74に取り付けられている。ポスト
73は、本体12に固定されている。
【0035】また、上記切換え部材54を、クランク3
6に対し半径方向の動作用に設けることもできる。例え
ば、切換え部材54は、湾曲部55、フィルムワインダ
38の縁部66における孔部を介して延びるシャフト7
4、及び、湾曲部55に向かい合ってシャフト74に固
定されたボタン76を含み得る。シャフト74は、孔部
において、使用位置(図9に示される)と該使用位置及
び旋回中における歯止めポール60の通路の外側にある
非使用位置(不図示)との間で、二重矢印78により示
された方向にスライド式に可動である。切換え部材54
は、圧縮ばね部材(不図示)により、非使用位置に対し
て外向きに付勢させられ得る。かかる切換え部材54を
用いた場合、上記歯止めポール60は湾曲部55に係合
し、湾曲部55が使用位置に向かって内側に押し付けら
れる場合にのみ、ラチェットギア58の歯62から離れ
てピン68の周りに旋回させられる。このことは、オペ
レータによって直接的になされるか、あるいは、また別
の部分(不図示)の動作を介して間接的に達成され得
る。この切換え部材54は、分離したバックアップ防止
手段(不図示)122の代用として用いられる、若しく
は、分離したバックアップ防止手段122と共働して作
用するように構成されることが可能である。フィルム
は、クランク36又はフィルムワインダ38を第1の回
転方向に回転させながら、オペレータにより送り出され
る。フィルムの露光完了時に、オペレータは、弾性部材
56の付勢作用を克服し、クラッチ52を巻き戻し状態
に変えるべく、上記切換え部材54を所定位置に保持す
る。その後、フィルムは、クランク36を第2の回転方
向に回転させることにより巻き戻され得る。
【0036】送り出し−巻き戻し部14は、巻き軸44
に平行な方向において、相当な小型化が可能である。ク
ランク36、フィルムワインダ38及びクラッチ52
は、巻き軸44に垂直な少なくとも1つの幾何学平面
(図8に符号80で示される)がクランク36、フィル
ムワインダ38及びクラッチ52を介して延びるよう
に、巻き軸44に沿って位置調整されている。再度、図
8を参照すれば、クランク36は、ハンドル42が上記
収納位置にある場合に、ワインディング部材36,38
が回転軸に平行な方向にほぼ同じ寸法を有するように、
基部40内に折り畳まれたハンドル42を有している。
【0037】上記巻き軸44に平行な方向における送り
出し−巻き戻し部14の寸法の小型化により、巻き軸4
4がフィルム空間軸26の一方と同軸上にないカメラ1
0において、所定位置に送り出し−巻き戻し部14を配
置することが可能となる。この送り出し−巻き戻し部1
4は、巻き軸44が、上記フィルム空間軸26により規
定された仮想平面81(図9参照)に沿ったフィルム空
間軸26のいずれかと同一直線上にないように位置決め
され得る、あるいは、僅かに又は上記巻き軸44がフィ
ルムチャンバ16,18の外側にくる程度に、上記平面
からずれをもって配置され得る。後者の場合が、図8に
示されており、ここでは、送り出し−巻き戻し部14が
カメラ10の角部に配置されている。図10及び11に
示されるように、フィルム空間軸に対して巻き軸44を
90度シフトさせるべく、ギアトレイン又は他のフィル
ム駆動部30が含まれてもよい。
【0038】尚、本発明は、例示された実施の形態に限
定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言
うまでもない。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、フィルムがその露光後
にフレーム毎に送り出され巻き戻されるフィルム搬送機
構を用いて、フィルムの先導部分のスラスティング及び
初期の巻きを迅速且つ簡単に行え、また、使用中に簡単
なフィルムの送り出しを行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るカメラの背面図で
ある。
【図2】 上記カメラの平面図である。
【図3】 上記カメラの水平動式の送り出し−巻き戻し
ユニットを示す部分斜視図である。
【図4】 上記送り出し−巻き戻しユニット及びフィル
ム駆動部の後方斜視図である。
【図5】 上記送り出し−巻き戻しユニット及びフィル
ム駆動部の前方斜視図である。
【図6】 上記送り出し−巻き戻しユニットの部分的に
切り欠かれた斜視図である。
【図7】 上記送り出し−巻き戻しユニットの分解図で
ある。
【図8】 上記送り出し−巻き戻しユニットの側面図で
ある。
【図9】 図8中の9−9線に沿った上記送り出し−巻
き戻しユニットの断面説明図である。
【図10】 本発明の他の実施の形態に係るカメラの後
方斜視図である。
【図11】 上記他の実施の形態に係るカメラの部分的
に切り欠かれた後方斜視図である。
【符号の説明】
10…カメラ 12…本体 16…カートリッジチャンバ 17…フィルムカートリッジ 18…供給チャンバ 19…スピンドル 30…フィルム駆動部 36…クランク 38…フィルムワインダ 101…フィルム帯 103…スプール 105…先導部分 106…メイン部分 109…供給スプール 111…供給スプール軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプール103及び写真フィルム帯10
    1を有するスラスト式カートリッジ17を使用するカメ
    ラ10において、 フィルムカートリッジ17を受合うのに適したカートリ
    ッジチャンバ16,供給チャンバ18及び該チャンバ1
    6,18の間にある露光フレーム20を規定する本体1
    2と、 上記カートリッジスプール103に係合すべく、カート
    リッジチャンバ16内に配設されたスピンドル19と、 上記供給チャンバ18内に配設され、供給スプール軸1
    11の周りに回転可能な供給スプール109と、 フィルム帯101を上記供給スプール109に対して保
    持させるように、供給チャンバ18内に配設されたシン
    チャア113と、 上記供給スプール109及びスピンドル19を送り出し
    及び巻き戻しの両回転方向に回転させるべく、供給スプ
    ール109及びスピンドル19に係合するフィルム駆動
    部30と、 上記本体12に取り付けられ、全周円より小さな円弧を
    介し、本体12に対して、第1及び第2の対方向に旋回
    可能であるフィルムワインダ38と、 上記フィルムワインダ38をフィルム駆動部30に連結
    し、フィルム駆動部30に関したフィルムワインダ38
    の第1の旋回方向において、フィルム駆動部30に機械
    的に係合させられるとともに、フィルム駆動部30に関
    したフィルムワインダ38の第2の旋回方向において、
    フィルム駆動部30との係合状態から外されるラチェッ
    ト及びポール機構131と、 本体12に取り付けられ、全周円を介し、本体12に対
    して、正逆の回転方向に回転可能で、両回転方向におい
    てフィルム駆動部30に係合し得るクランク36を備え
    たことを特徴とするスラスト式カートリッジ使用カメ
    ラ。
  2. 【請求項2】 上記クランク36は、常時、フィルム駆
    動部30に係合し、 上記フィルムワインダ38及びクランク36は同軸上に
    あり、 上記フィルムワインダ38及びクランク36は、それぞ
    れ、供給チャンバ18に対してより、カートリッジチャ
    ンバ16に対して近接するように配置されるとともに、 上記カメラ10が、更に、送り出し状態と巻き戻し状態
    との間で変化可能で、送り出し状態では、クランク36
    が逆方向に回転するのを阻止するバックアップ防止手段
    122を有していることを特徴とする請求項第1記載の
    スラスト式カートリッジ使用カメラ。
  3. 【請求項3】 スプール103と先導部分105及びメ
    イン部分106を備えた写真フィルム帯101とを有す
    るスラスト式カートリッジを使用するカメラ内でのフィ
    ルム搬送方法であって、 上記カメラ10にスラスト式カートリッジ17を装填
    し、 上記カートリッジ17のスプール103を、クランク3
    6に対して、また、フィルムワインダ38に対して機械
    的に連結し、 上記フィルム帯101の先導部分105を送り出すべ
    く、第1の回転方向に上記クランク36を回転させ、 上記フィルム帯101のメイン部分106を送り出すべ
    く、フィルムワインダ38を旋回させるステップを有す
    ることを特徴とするスラスト式カートリッジを使用する
    カメラ内でのフィルム搬送方法。
  4. 【請求項4】 上記クランク36は、フィルムワインダ
    38と無関係に回転させられ、 上記クランク36を回転させるステップが、更に、少な
    くとも全周円を介して、クランク36を回転させるステ
    ップを有するとともに、上記フィルムワインダ38を旋
    回させるステップは、更に、全周円より小さな円弧の範
    囲内でクランク36を旋回させるステップを有し、 また、更に、上記フィルムワインダ38を旋回させるス
    テップに先んじて、第2のスプール109に対してフィ
    ルム帯101を保持させ、上記フィルムワインダ38を
    旋回させた後に、フィルム帯101の先導部分105及
    びメイン部分106を巻き戻しするために、第1の回転
    方向とは反対の第2の回転方向にて、フィルムワインダ
    38と無関係に、クランク36を回転させるステップを
    有することを特徴とする請求項3記載のスラスト式カー
    トリッジを使用するカメラ内でのフィルム搬送方法。
JP10166743A 1997-06-13 1998-06-15 スラスト式カートリッジ使用カメラ及びフィルム搬送方法 Pending JPH1115056A (ja)

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US08/874,841 US5774755A (en) 1997-06-13 1997-06-13 Camera and method for transporting film in a camera
US08/874841 1997-06-13

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