JPH11149913A - 鉛蓄電池のセル間接続方法 - Google Patents
鉛蓄電池のセル間接続方法Info
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- JPH11149913A JPH11149913A JP9317041A JP31704197A JPH11149913A JP H11149913 A JPH11149913 A JP H11149913A JP 9317041 A JP9317041 A JP 9317041A JP 31704197 A JP31704197 A JP 31704197A JP H11149913 A JPH11149913 A JP H11149913A
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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Abstract
(57)【要約】
【課題】溶接部内の収縮孔の発生や溶融鉛の散り飛びを
抑えて空隙のない高品質の溶接部を安定して得ることが
できる鉛蓄電池のセル間接続方法を提供する。 【解決手段】一方のセル2内のセル間接続部材7と他方
のセル3内のセル間接続部材8とを、貫通孔4が形成さ
れた部分の隔壁1を隔てて互いに対向させ、その両セル
間接続部材7,8を一対の溶接電極10,11の突起1
0a,11aで加圧し、この加圧により両セル間接続部
材7,8の一部をそれぞれ貫通孔4内に押し込んで接触
させ、その接触部分に溶接電極10,11から電流を流
して抵抗溶接により両セル間接続部材7,8を接続する
鉛蓄電池のセル間接続方法において、貫通孔4の内側空
間の容積をV、突起10aの体積をV1 、突起11aの
体積をV2 としたときに、{(V1 +V2 )/V}×1
00(%)=120〜150(%)の関係を満す条件と
する。
抑えて空隙のない高品質の溶接部を安定して得ることが
できる鉛蓄電池のセル間接続方法を提供する。 【解決手段】一方のセル2内のセル間接続部材7と他方
のセル3内のセル間接続部材8とを、貫通孔4が形成さ
れた部分の隔壁1を隔てて互いに対向させ、その両セル
間接続部材7,8を一対の溶接電極10,11の突起1
0a,11aで加圧し、この加圧により両セル間接続部
材7,8の一部をそれぞれ貫通孔4内に押し込んで接触
させ、その接触部分に溶接電極10,11から電流を流
して抵抗溶接により両セル間接続部材7,8を接続する
鉛蓄電池のセル間接続方法において、貫通孔4の内側空
間の容積をV、突起10aの体積をV1 、突起11aの
体積をV2 としたときに、{(V1 +V2 )/V}×1
00(%)=120〜150(%)の関係を満す条件と
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電槽内の隣り合
うセル間の接続部材同士を抵抗溶接により接続する鉛蓄
電池のセル間接続方法に関する。
うセル間の接続部材同士を抵抗溶接により接続する鉛蓄
電池のセル間接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に鉛蓄電池においては、合成樹脂製
の電槽の内部が隔壁によって複数のセルに仕切られ、そ
の各セル内にそれぞれ極板群が収容されている。極板群
は、複数枚の正極板と負極板とをそれぞれセパレータを
介して交互に積層させたもので、この極板群の上には正
極板の耳群に一体化された正のセル間接続部材と、負極
板の耳群に一体化された負のセル間接続部材とが設けら
れている。そして互いに隣り合うセル間において、その
一方のセル内の例えば正のセル間接続部材と、他方のセ
ル内の負のセル間接続部材とがセル間の隔壁に形成され
た貫通孔を通して互いに接続されている。
の電槽の内部が隔壁によって複数のセルに仕切られ、そ
の各セル内にそれぞれ極板群が収容されている。極板群
は、複数枚の正極板と負極板とをそれぞれセパレータを
介して交互に積層させたもので、この極板群の上には正
極板の耳群に一体化された正のセル間接続部材と、負極
板の耳群に一体化された負のセル間接続部材とが設けら
れている。そして互いに隣り合うセル間において、その
一方のセル内の例えば正のセル間接続部材と、他方のセ
ル内の負のセル間接続部材とがセル間の隔壁に形成され
た貫通孔を通して互いに接続されている。
【0003】図3にはその接続の際の手順を示してあ
り、1は電槽内を一方のセル2と他方のセル3とに仕切
った隔壁で、この隔壁1に貫通孔4が形成されている。
各セル2,3内には、複数の正極板と負極板とをセパレ
ータ(図示せず)を介して交互に積層させた極板群5,
6が収容されている。そして図においては、一方の極板
群5の負極板の耳群に一体化されたセル間接続部材7
と、他方の極板群6の正極板の耳群に一体化されたセル
間接続部材8とを示してある。
り、1は電槽内を一方のセル2と他方のセル3とに仕切
った隔壁で、この隔壁1に貫通孔4が形成されている。
各セル2,3内には、複数の正極板と負極板とをセパレ
ータ(図示せず)を介して交互に積層させた極板群5,
6が収容されている。そして図においては、一方の極板
群5の負極板の耳群に一体化されたセル間接続部材7
と、他方の極板群6の正極板の耳群に一体化されたセル
間接続部材8とを示してある。
【0004】各セル間接続部材7,8は鉛を主体とする
金属からなり、それぞれ同極性極板の耳群と一体化した
棚部の一端側の端部に上方に起立する接合部7a,7b
を一体に設けてなる。
金属からなり、それぞれ同極性極板の耳群と一体化した
棚部の一端側の端部に上方に起立する接合部7a,7b
を一体に設けてなる。
【0005】図3(A)はセル間接続部材7,8の接続
前の状態を示してあり、セル間接続部材7,8の接合部
7a,8aの端面は、隔壁1の貫通孔4が形成された部
分の両面に密着して互いに対向している。
前の状態を示してあり、セル間接続部材7,8の接合部
7a,8aの端面は、隔壁1の貫通孔4が形成された部
分の両面に密着して互いに対向している。
【0006】10および11は、接合部7a,8aの両
側に設けられた抵抗溶接装置の溶接電極で、これら溶接
電極10,11は接合部7a,7bに対向する前面に貫
通孔4にほぼ対応する外周形状をもつ円錐台形状の突起
10a,11aが一体に形成され、これら突起10a,
11aが貫通孔4を通る軸線上に配置している。
側に設けられた抵抗溶接装置の溶接電極で、これら溶接
電極10,11は接合部7a,7bに対向する前面に貫
通孔4にほぼ対応する外周形状をもつ円錐台形状の突起
10a,11aが一体に形成され、これら突起10a,
11aが貫通孔4を通る軸線上に配置している。
【0007】この状態において、溶接電極10,11の
両者を互いに接近する方向に移動し、突起10a,11
aを介して接合部7a,8aの背面を加圧する。この加
圧により、図3(B)に示すように接合部7a,7bの
背面側の肉が凹み、これに応じて接合部7a,8aの前
面側の肉が突出して貫通孔4内に押し出され、一方の接
合部7aの突出肉と他方の接合部7bの突出肉とが貫通
孔4内で互いに接触する。なお、溶接電極10,11は
その前面側の全面が接合部7a,8aの背面に密着する
まで移動させる。
両者を互いに接近する方向に移動し、突起10a,11
aを介して接合部7a,8aの背面を加圧する。この加
圧により、図3(B)に示すように接合部7a,7bの
背面側の肉が凹み、これに応じて接合部7a,8aの前
面側の肉が突出して貫通孔4内に押し出され、一方の接
合部7aの突出肉と他方の接合部7bの突出肉とが貫通
孔4内で互いに接触する。なお、溶接電極10,11は
その前面側の全面が接合部7a,8aの背面に密着する
まで移動させる。
【0008】次に、溶接電極10,11を介して一方の
接合部7aの突出肉と他方の接合部8aの突出肉との接
触部分に大電流を流し、そのジュール熱で接触部分の肉
(鉛)を溶融して両接合部7a,8aを溶接する。これ
によりセル間接続部材7,8同士が機械的および電気的
に接続される。
接合部7aの突出肉と他方の接合部8aの突出肉との接
触部分に大電流を流し、そのジュール熱で接触部分の肉
(鉛)を溶融して両接合部7a,8aを溶接する。これ
によりセル間接続部材7,8同士が機械的および電気的
に接続される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】セル間接続部材7,8
を溶接した溶接部Wとしては、機械的強度が大きいこと
と電気抵抗が小さいこと、および充放電による早期劣化
のないことが要求される。このような要求を満たすため
には、溶接部Wの内部に空隙がなく、かつ貫通孔4の内
周に溶接部Wの外周が充分に密着する構造とすることが
必要である。
を溶接した溶接部Wとしては、機械的強度が大きいこと
と電気抵抗が小さいこと、および充放電による早期劣化
のないことが要求される。このような要求を満たすため
には、溶接部Wの内部に空隙がなく、かつ貫通孔4の内
周に溶接部Wの外周が充分に密着する構造とすることが
必要である。
【0010】ところが、従来においては、溶接部Wの内
部に収縮孔が生成されたり、溶接部Wの内部から溶融鉛
が外部に飛散する散り飛びが生じてしまうことがある。
収縮孔は、溶接直後における溶融状態の鉛の凝固に伴う
体積の減少で生成される空隙で、溶接電極10,11で
セル間接続部材7,8の接合部7a,8aを加圧してそ
の接合部7a,8aの一部を貫通孔4の内部に押し込む
ときのその押し込みの体積量が不充分なときに発生す
る。
部に収縮孔が生成されたり、溶接部Wの内部から溶融鉛
が外部に飛散する散り飛びが生じてしまうことがある。
収縮孔は、溶接直後における溶融状態の鉛の凝固に伴う
体積の減少で生成される空隙で、溶接電極10,11で
セル間接続部材7,8の接合部7a,8aを加圧してそ
の接合部7a,8aの一部を貫通孔4の内部に押し込む
ときのその押し込みの体積量が不充分なときに発生す
る。
【0011】また、溶融鉛の散り飛びは、溶接電極1
0,11で接合部7a,8aを加圧してその接合部7
a,8aの一部を貫通孔4の内部に押し込むときのその
押し込みの体積量が多すぎるときに発生する。
0,11で接合部7a,8aを加圧してその接合部7
a,8aの一部を貫通孔4の内部に押し込むときのその
押し込みの体積量が多すぎるときに発生する。
【0012】このような要因により従来においては、高
品質の溶接部を安定して得ることが難しく、溶接不良の
発生率が高まり、歩留りの低下の原因となっている。こ
の発明はこのような点に着目してなされたもので、その
目的とするところは、溶接部内の収縮孔の発生や溶融鉛
の散り飛びを抑えて空隙のない高品質の溶接部を安定し
て得ることができる鉛蓄電池のセル間接続方法を提供す
ることにある。
品質の溶接部を安定して得ることが難しく、溶接不良の
発生率が高まり、歩留りの低下の原因となっている。こ
の発明はこのような点に着目してなされたもので、その
目的とするところは、溶接部内の収縮孔の発生や溶融鉛
の散り飛びを抑えて空隙のない高品質の溶接部を安定し
て得ることができる鉛蓄電池のセル間接続方法を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明はこのような目
的を達成するために、貫通孔を有する隔壁で仕切られた
一方のセル内のセル間接続部材と他方のセル内のセル間
接続部材とを、前記貫通孔が形成された部分の隔壁を隔
てて互いに対向させ、その両セル間接続部材を一対の溶
接電極の突起で加圧し、この加圧により両セル間接続部
材の一部をそれぞれ前記貫通孔内に押し込んで接触さ
せ、その接触部分に前記溶接電極から電流を流して抵抗
溶接により両セル間接続部材を接続する鉛蓄電池のセル
間接続方法において、前記貫通孔の内側空間の容積を
V、前記一方の溶接電極の突起の体積をV1 、他方の溶
接電極の突起の体積をV2 としたときに、 {(V1 +V2 )/V}×100(%)=120〜15
0(%) の関係を満す条件のもとで前記抵抗溶接を行なうように
したものである。
的を達成するために、貫通孔を有する隔壁で仕切られた
一方のセル内のセル間接続部材と他方のセル内のセル間
接続部材とを、前記貫通孔が形成された部分の隔壁を隔
てて互いに対向させ、その両セル間接続部材を一対の溶
接電極の突起で加圧し、この加圧により両セル間接続部
材の一部をそれぞれ前記貫通孔内に押し込んで接触さ
せ、その接触部分に前記溶接電極から電流を流して抵抗
溶接により両セル間接続部材を接続する鉛蓄電池のセル
間接続方法において、前記貫通孔の内側空間の容積を
V、前記一方の溶接電極の突起の体積をV1 、他方の溶
接電極の突起の体積をV2 としたときに、 {(V1 +V2 )/V}×100(%)=120〜15
0(%) の関係を満す条件のもとで前記抵抗溶接を行なうように
したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図1および図2を参照して説明する。この発明にお
いては、図1に示すように、隔壁1の貫通孔4の内側空
間の容積がV、一方の溶接電極10に形成された突起1
0aの体積がV1 、他方の溶接電極11に形成された突
起11aの体積がV2 となっている。そして、貫通孔4
の内側空間の容積Vと、 溶接電極10,11の突起1
0a,11aの体積V1 ,V2 との関係が、 {(V1 +V2 )/V}×100(%)=120〜15
0(%) を満たす関係となっている。
いて図1および図2を参照して説明する。この発明にお
いては、図1に示すように、隔壁1の貫通孔4の内側空
間の容積がV、一方の溶接電極10に形成された突起1
0aの体積がV1 、他方の溶接電極11に形成された突
起11aの体積がV2 となっている。そして、貫通孔4
の内側空間の容積Vと、 溶接電極10,11の突起1
0a,11aの体積V1 ,V2 との関係が、 {(V1 +V2 )/V}×100(%)=120〜15
0(%) を満たす関係となっている。
【0015】一方の溶接電極10に形成された突起10
aと他方の溶接電極11に形成された突起11aは、そ
の形状および体積が実質的に同一であり、したがって個
々の突起の体積V1 ,V2 は貫通孔4の内側空間の容積
Vに対し、60〜75%の大きさである。
aと他方の溶接電極11に形成された突起11aは、そ
の形状および体積が実質的に同一であり、したがって個
々の突起の体積V1 ,V2 は貫通孔4の内側空間の容積
Vに対し、60〜75%の大きさである。
【0016】この条件のもとで、溶接電極10,11の
突起10a,11aでセル間接続部材7,8の接合部7
a,8aを加圧し、この加圧で接合部7a,8aの背面
側の一部を突起10a,11aの体積分だけ凹ませると
ともに、接合部7a,8aの前面側の一部を貫通孔4内
にそれぞれ押し込んで接触させる。そしてその接触部分
に溶接電極10,11を介して電流を流して抵抗溶接を
行なう。
突起10a,11aでセル間接続部材7,8の接合部7
a,8aを加圧し、この加圧で接合部7a,8aの背面
側の一部を突起10a,11aの体積分だけ凹ませると
ともに、接合部7a,8aの前面側の一部を貫通孔4内
にそれぞれ押し込んで接触させる。そしてその接触部分
に溶接電極10,11を介して電流を流して抵抗溶接を
行なう。
【0017】ここで、貫通孔4の内側空間の容積Vと、
溶接に使用する一組の溶接電極10,11の突起10
a,11aの合計の体積(V1 +V2 )との比率(以
下、貫通孔4に対する突起10a,11aの体積比率R
という)が120〜150%であると、貫通孔4の内側
にセル間接続部材7,8の接合部7a,8aの一部が充
分に食い込んでその内側の空気が確実に排除されととも
に、溶接部に収縮孔や溶融鉛の散り飛びが発生せず、良
好な品質の溶接部を安定して得ることができる。
溶接に使用する一組の溶接電極10,11の突起10
a,11aの合計の体積(V1 +V2 )との比率(以
下、貫通孔4に対する突起10a,11aの体積比率R
という)が120〜150%であると、貫通孔4の内側
にセル間接続部材7,8の接合部7a,8aの一部が充
分に食い込んでその内側の空気が確実に排除されととも
に、溶接部に収縮孔や溶融鉛の散り飛びが発生せず、良
好な品質の溶接部を安定して得ることができる。
【0018】これを確認するために、貫通孔4に対する
突起10a,11aの体積比率Rの関係が、100〜1
60%の範囲内で段階的に変わる各組の溶接電極10,
11をそれぞれ多数ずつ作製し、その各組の溶接電極1
0,11を用いて抵抗溶接を行なう実験を行ない、その
各溶接部での収縮孔および溶融鉛の散り飛びの発生率、
ならびに溶接強度について測定した。この測定の結果を
次の表1に示してある。
突起10a,11aの体積比率Rの関係が、100〜1
60%の範囲内で段階的に変わる各組の溶接電極10,
11をそれぞれ多数ずつ作製し、その各組の溶接電極1
0,11を用いて抵抗溶接を行なう実験を行ない、その
各溶接部での収縮孔および溶融鉛の散り飛びの発生率、
ならびに溶接強度について測定した。この測定の結果を
次の表1に示してある。
【0019】
【表1】
【0020】この溶接実験は次の条件のもとで実施し
た。隔壁1の厚みtは貫通孔4の中心部でおよそ1.4
mmである。隔壁1はその成形時に金型から抜きやすく
するために傾斜を有しているが、通常、貫通孔4の中心
部ではおよそ前記の寸法となる。
た。隔壁1の厚みtは貫通孔4の中心部でおよそ1.4
mmである。隔壁1はその成形時に金型から抜きやすく
するために傾斜を有しているが、通常、貫通孔4の中心
部ではおよそ前記の寸法となる。
【0021】貫通孔4の直径dは9.8mmである。セ
ル間接続部材7,8における接合部7a,8aの厚みT
は、溶接電極10,11の突起10a,11aが当接す
る部分でおよそ5mmである。接合部7a,8aの頂部
の厚みは4.5mmであるが、鋳型からの抜き勾配(2
°)により突起10a,11aの当接部分ではおよそ前
記の寸法となる。
ル間接続部材7,8における接合部7a,8aの厚みT
は、溶接電極10,11の突起10a,11aが当接す
る部分でおよそ5mmである。接合部7a,8aの頂部
の厚みは4.5mmであるが、鋳型からの抜き勾配(2
°)により突起10a,11aの当接部分ではおよそ前
記の寸法となる。
【0022】溶接電極10,11の前面の突起10a,
11aは図2に示すように円錐台形状をなしている。こ
こで、突起10a,11aの上部径D1 、下部径D2 、
高さHを下記の表2に示すように種々の寸法に変えて貫
通孔4に対する突起10a,11aの体積比率Rが10
0〜160%の範囲で段階的に変わる複数種の溶接電極
10,11を作製し、これらの溶接電極10,11を用
いて抵抗溶接を行なった。なお、貫通孔4の直径dと突
起10a,11aの下部径D2 との関係は、常にd≧D
2 が成り立つようにする。この溶接実験の場合には、貫
通孔4の直径dが9.8mmである。
11aは図2に示すように円錐台形状をなしている。こ
こで、突起10a,11aの上部径D1 、下部径D2 、
高さHを下記の表2に示すように種々の寸法に変えて貫
通孔4に対する突起10a,11aの体積比率Rが10
0〜160%の範囲で段階的に変わる複数種の溶接電極
10,11を作製し、これらの溶接電極10,11を用
いて抵抗溶接を行なった。なお、貫通孔4の直径dと突
起10a,11aの下部径D2 との関係は、常にd≧D
2 が成り立つようにする。この溶接実験の場合には、貫
通孔4の直径dが9.8mmである。
【0023】
【表2】
【0024】溶接電極10,11でセル間接続部材7,
8の接合部7a,8aを加圧するときの圧力は、49.
0kPa(5.0Kgf/cm2 )で、溶接時の通電電
流は10.0KA、通電時間は0.12秒(電源周波数
の6サイクル)である。
8の接合部7a,8aを加圧するときの圧力は、49.
0kPa(5.0Kgf/cm2 )で、溶接時の通電電
流は10.0KA、通電時間は0.12秒(電源周波数
の6サイクル)である。
【0025】溶接部の溶接強度の測定に当たっては、溶
接を行なったセル間接続部材7,8の接続部分を隔壁1
ごと切り取り、一方のセル間接続部材7を固定し、他方
のセル間接続部材8をトルクレンチで捻り、接続部分が
破断したときの強度を読み取ったものである。
接を行なったセル間接続部材7,8の接続部分を隔壁1
ごと切り取り、一方のセル間接続部材7を固定し、他方
のセル間接続部材8をトルクレンチで捻り、接続部分が
破断したときの強度を読み取ったものである。
【0026】表1から明らかなように、貫通孔4に対す
る突起10a,11aの体積比率Rが100%および1
10%のときには、貫通孔4内へのセル間接続部材7,
8の肉の押し込みが不充分となり、溶接部の内部でそれ
ぞれ0.5%および0.2%の率で収縮孔が発生する
が、貫通孔4に対する突起10a,11aの体積比率R
が150%以上になると、貫通孔4内へのセル間接続部
材7,8の肉の押し込みが充分となり、収縮孔の発生が
抑えられ、また溶接強度も向上する。
る突起10a,11aの体積比率Rが100%および1
10%のときには、貫通孔4内へのセル間接続部材7,
8の肉の押し込みが不充分となり、溶接部の内部でそれ
ぞれ0.5%および0.2%の率で収縮孔が発生する
が、貫通孔4に対する突起10a,11aの体積比率R
が150%以上になると、貫通孔4内へのセル間接続部
材7,8の肉の押し込みが充分となり、収縮孔の発生が
抑えられ、また溶接強度も向上する。
【0027】これに対し、貫通孔4に対する突起10
a,11aの容積比率Rが120%を超え、160%に
なると、貫通孔4内へのセル間接続部材7,8の肉の押
し込みが過剰となり、0.5%の率で溶融鉛の散り飛び
が発生し、また溶接部の溶接強度が極端に低下する。
a,11aの容積比率Rが120%を超え、160%に
なると、貫通孔4内へのセル間接続部材7,8の肉の押
し込みが過剰となり、0.5%の率で溶融鉛の散り飛び
が発生し、また溶接部の溶接強度が極端に低下する。
【0028】この発明においては貫通孔4に対する突起
10a,11aの容積比率Rを120〜150%として
あり、したがって収縮孔および溶融鉛の散り飛びを共に
抑えることができるとともに、高い溶接強度を保つこと
ができる。
10a,11aの容積比率Rを120〜150%として
あり、したがって収縮孔および溶融鉛の散り飛びを共に
抑えることができるとともに、高い溶接強度を保つこと
ができる。
【0029】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、一
方のセル内のセル間接続部材と他方のセル内のセル間接
続部材とを抵抗溶接により接続する際に、その溶接部で
の収縮孔の発生や溶融鉛の散り飛びを抑えることがで
き、したがって空隙のない高品質の溶接部を安定して得
ることができ、歩留りが確実に向上する。
方のセル内のセル間接続部材と他方のセル内のセル間接
続部材とを抵抗溶接により接続する際に、その溶接部で
の収縮孔の発生や溶融鉛の散り飛びを抑えることがで
き、したがって空隙のない高品質の溶接部を安定して得
ることができ、歩留りが確実に向上する。
【図1】セル間のセル間接続部材同士を抵抗溶接により
接続するときの各部材の配置の状態を示す断面図。
接続するときの各部材の配置の状態を示す断面図。
【図2】溶接電極の突起を示す斜視図。
【図3】セル間接続の工程を示す断面図。
1…隔壁 2…セル 3…セル 4…貫通孔 5…極板群 6…極板群 7…セル間接続部材 8…セル間接続部材 10…溶接電極 10a…突起 11…溶接電極 11a…突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 憲二 福島県いわき市常磐下船尾町杭出作23−6 古河電池株式会社いわき事業所内 (72)発明者 町田 一幸 福島県いわき市常磐下船尾町杭出作23−6 古河電池株式会社いわき事業所内 (72)発明者 清水 博文 福島県いわき市常磐下船尾町杭出作23−6 古河電池株式会社いわき事業所内 (72)発明者 箱崎 満彦 福島県いわき市常磐下船尾町杭出作23−6 古河電池株式会社いわき事業所内 (72)発明者 藤野 隆幸 福島県いわき市常磐下船尾町杭出作23−6 古河電池株式会社いわき事業所内 (72)発明者 小澤 浩之 福島県いわき市常磐下船尾町杭出作23−6 古河電池株式会社いわき事業所内 (72)発明者 阿部 栄治 福島県いわき市常磐下船尾町杭出作23−6 古河電池株式会社いわき事業所内 (72)発明者 松本 健之 福島県いわき市常磐下船尾町杭出作23−6 古河電池株式会社いわき事業所内
Claims (1)
- 【請求項1】貫通孔を有する隔壁で仕切られた一方のセ
ル内のセル間接続部材と他方のセル内のセル間接続部材
とを、前記貫通孔が形成された部分の隔壁を隔てて互い
に対向させ、その両セル間接続部材を一対の溶接電極の
突起で加圧し、この加圧により両セル間接続部材の一部
をそれぞれ前記貫通孔内に押し込んで接触させ、その接
触部分に前記溶接電極から電流を流して抵抗溶接により
両セル間接続部材を接続する鉛蓄電池のセル間接続方法
において、前記貫通孔の内側空間の容積をV、前記一方
の溶接電極の突起の体積をV1 、他方の溶接電極の体積
をV2 としたときに、 {(V1 +V2 )/V}×100(%)=120〜15
0(%) の関係を満す条件のもとで前記抵抗溶接を行なうことを
特徴とする鉛蓄電池のセル間接続方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9317041A JPH11149913A (ja) | 1997-11-18 | 1997-11-18 | 鉛蓄電池のセル間接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9317041A JPH11149913A (ja) | 1997-11-18 | 1997-11-18 | 鉛蓄電池のセル間接続方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11149913A true JPH11149913A (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=18083764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9317041A Pending JPH11149913A (ja) | 1997-11-18 | 1997-11-18 | 鉛蓄電池のセル間接続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11149913A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003086168A (ja) * | 2001-09-12 | 2003-03-20 | Yuasa Corp | 鉛蓄電池のセル間接続法 |
JP2014203659A (ja) * | 2013-04-04 | 2014-10-27 | トヨタ自動車株式会社 | 二次電池の製造方法 |
WO2024252966A1 (ja) * | 2023-06-08 | 2024-12-12 | 株式会社Gsユアサ | 蓄電装置及びその製造方法 |
-
1997
- 1997-11-18 JP JP9317041A patent/JPH11149913A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003086168A (ja) * | 2001-09-12 | 2003-03-20 | Yuasa Corp | 鉛蓄電池のセル間接続法 |
JP2014203659A (ja) * | 2013-04-04 | 2014-10-27 | トヨタ自動車株式会社 | 二次電池の製造方法 |
WO2024252966A1 (ja) * | 2023-06-08 | 2024-12-12 | 株式会社Gsユアサ | 蓄電装置及びその製造方法 |
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