JP3163509B2 - ハイブリッド両極極板の製造方法 - Google Patents

ハイブリッド両極極板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバイポーラ式鉛蓄電池に
用いる鉛蓄電池用両極極板の製造法の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術とその課題】バイポーラ式鉛蓄電池は、そ
の概念図を図2に示すように、導電性を持ち、かつ電解
液の透過の起こらない板状集電体5の一面に正極活物質
1である二酸化鉛を保持し、もう一方の面に負極活物質
4である海綿状鉛を保持する鉛蓄電池用両極極板をセパ
レータ6を介して積層した電池であり、従来型の多セル
鉛蓄電池に比してセル間接続を行う必要がないため、セ
ル間の抵抗が小さい。従って、バイポーラ式鉛蓄電池は
充放電時の電圧特性が優れているという特徴を有してい
る。このバイポーラ式鉛蓄電池に使用する集電体の材質
としては、一般の鉛蓄電池に使用されている鉛−カルシ
ウム系合金と鉛ーアンチモン系合金の2種類が考えられ
る。
【0003】しかし、鉛ーカルシウム系合金を集電体に
使用した場合には、充放電の進行にともなって、正極集
電体と正極活物質の界面に導電性を有しない腐食層が生
成し、早期に容量が得られなくなって寿命となる現象が
起こりやすいという欠点を有している。また、鉛−アン
チモン系合金を使用した場合には、負極側において、ア
ンチモンが鉛より水素過電圧が低いために、水の分解反
応が起こりやすくなり充電が充分できなくなったり、自
己放電が起こりやすくなったりするという欠点を有して
いる。
【0004】これらの理由から従来型の正・負極板を別
々に製造した後、組み立てる方式の鉛蓄電池では正極に
鉛−アンチモン系合金を、負極には鉛−カルシウム系合
金を使用することによって上述の欠点を除去している例
もある。しかし、バイポーラ式鉛蓄電池では集電体6が
正・負極板共通であるため、従来型の鉛蓄電池のように
集電体の合金組成を正極と負極で使い分けすることがで
きなかった。
【0005】そこで、アンチモンを含む鉛合金板と、実
質的にアンチモンを含まない鉛合金面を有する鉛合金板
を溶着する事により、一方にアンチモンを含む鉛合金面
を、もう一方に実質的にアンチモンを含まない鉛合金面
を有する鉛合金板を作製し、アンチモンを含む鉛合金面
に正極活物質を保持し、実質的にアンチモンを含まない
鉛合金面に負極活物質を保持することによって、従来の
バイポーラ式鉛蓄電池の集電体に鉛−カルシウム系合金
を使用した時に正極に生じる欠点と鉛−アンチモン系合
金を用いた時に負極に生じる欠点とを除去しようとした
例もある。
【0006】しかし、鉛−アンチモン合金と鉛−カルシ
ウム合金の溶着部分において、CaSb3 という金属間化合
物が生成することが知られている。このCaSb3 は充放電
時において大変腐食されやすく、溶着部分の腐食がこの
極板の寿命原因になるおそれがある。また、この方法は
工程が複雑になり、不良溶着部分が発生するおそれがあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、鉛−アンチモ
ン系合金からなるシートと実質的にアンチモンを含まな
い鉛合金シートとを重ね合わせ圧延加工を施すことによ
り、一方にアンチモンを含む鉛合金面をもう一方に実質
的にアンチモンを含まない鉛合金面を持つシートを作製
し、このシートのアンチモンを含む鉛合金面に正極活物
質を保持し、かつ実質的にアンチモンを含まない鉛合金
面に負極活物質をさせることによって従来のバイポーラ
式鉛蓄電池の集電体に鉛−カルシウム系合金を使用した
ときに正極に生じる欠点と鉛−アンチモン系合金を用い
たときに負極に生じる欠点とを除去するとともに、鉛−
アンチモン系合金シートと実質的にアンチモンを含まな
い鉛合金シートとの接合面が腐食されずかつ接合不良に
ならないバイポーラ式鉛蓄電池用ハイブリット両極極板
を提供するものである。
【0008】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいて説明す
る。図1は本発明製造方法により得られたハイブリッド
両極極板の縦断面図である。
【0009】2%のアンチモン、0.15%の砒素、
0.1%のスズ、および微量のセレンを含む鉛合金およ
び0.07%のカルシウム、0.7%のスズを含む鉛合
金の鋳造物をそれぞれ圧延加工し、それぞれ厚さ2mmの
シートとした。次にこれらの鉛−アンチモン系合金シー
トと鉛−カルシウム系合金シートとを重ね合わせ圧延加
工することによって、一面が鉛−アンチモン系合金2、
もう一方の面が鉛−カルシウム合金3である厚さ1mmの
ハイブリッド鉛合金シートを製造した。
【0010】この鉛合金シートを所望の大きさにカット
し、鉛−アンチモン系合金面には正極活物質1、鉛−カ
ルシウム合金面に負極活物質4をペースト状にして充填
し、熟成させることにより未化成の両極極板を製造し
た。また、上記の鉛−アンチモン系合金板の片面に正極
活物質ペーストを鉛−カルシウム系合金板の片面に負極
活物質ペーストを充填し、熟成させることにより両極極
板の相手板(端板)を製造した。なお、ペーストを充填
する合金面は活物質が脱落しにくい様に表面に刻みをを
設けた。
【0011】次にこれらの未化極板と微細ガラス繊維か
らなる保液性を有するセパレータとを用いて両極未化極
板を積層し、これらを電槽に挿入し、さらにこの電槽内
に硫酸を注液し、電槽化成を行うことにより、1Ah/ 1
0hR−6Vのいわゆるリテーナ式の密閉式バイポーラ鉛
蓄電池を製作した。また、比較のために鉛−アンチモン
系合金板を両極集電体に使用したバイポーラ式密閉形鉛
蓄電池と鉛−カルシウム系合金板を両極集電体に使用し
たバイポーラ式密閉形鉛蓄電池を同様の方法で作製し
た。
【0012】これらの鉛蓄電池を放電電流0.5Aで放
電深さ75%、充電電流0.1Aで放電量の120%を
充電する充放電寿命サイクル試験に供したところ、集電
体に鉛−アンチモン系合金を用いた密閉式バイポーラ鉛
蓄電池の容量が初期の75%になるのは、わずか53サ
イクルであり、集電体に鉛ーカルシウム系合金を用いた
バイポーラ式密閉形鉛蓄電池の容量が初期容量の75%
になるのは92サイクルであった。
【0013】これに対して、本発明品を用いたバイポー
ラ式密閉形鉛蓄電池の容量が初期容量の75%になるの
は425サイクルであった。この時の寿命原因を調査し
た結果、正極集電体に鉛−アンチモン系合金を用いたバ
イポーラ式密閉形鉛蓄電池では負極板上にアンチモンが
析出して水素過電圧が小さくなって負極板が充分に充電
されなかったことが寿命原因であった。正極集電体に鉛
−カルシウム系合金を用いたバイポーラ式密閉形鉛蓄電
池では正極活物質と正極集電体の界面に生成した導電性
を有しない腐食層の形成によるものであった。
【0014】
【発明の効果】本発明は、鉛−アンチモン系合金からな
るシートとおよび実質的にアンチモンを含まない鉛合金
からなるシートとを、重ね合わせ圧延加工を施すことに
より、一方にアンチモンを含む鉛合金面を、もう一方に
実質的にアンチモンを含まない鉛合金面をもつシートを
作製し、次にアンチモンを含む鉛合金面に正極活物質を
保持し、実質的にアンチモンを含まない鉛合金面に負極
活物質を保持したことを特徴とするバイポーラ式鉛蓄電
池用ハイブリッド両極極板を用いることにより、バイポ
ーラ式鉛蓄電池の寿命性能を格段に向上させることがで
き、その工業的価値ははなはだ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によって得られたハイブリッド両極極板
の縦断面図
【図2】バイポーラ式鉛蓄電池の概念図
【符号の説明】
1…正極活物質 2…鉛−アンチモン系合金 3…鉛−カルシウム系合金 4…負極活物質 5…集電体 6…セパレータ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛−アンチモン系合金からなるシートと
    実質的にアンチモンを含まない鉛合金からなるシートと
    を重ね合わせ圧延加工を施すことにより、一方にアンチ
    モンを含む鉛合金面を、もう一方に実質的にアンチモン
    を含まない鉛合金面をもつシートを作製し、このシート
    のアンチモンを含む鉛合金面に正極活物質を保持し、実
    質的にアンチモンを含まない鉛合金面に負極活物質を保
    持したことを特徴とするバイポーラ式鉛蓄電池用ハイブ
    リッド両極極板の製造方法。
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