JPH11149437A - データ転送メモリ装置 - Google Patents

データ転送メモリ装置

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JPH11149437A
JPH11149437A JP9313927A JP31392797A JPH11149437A JP H11149437 A JPH11149437 A JP H11149437A JP 9313927 A JP9313927 A JP 9313927A JP 31392797 A JP31392797 A JP 31392797A JP H11149437 A JPH11149437 A JP H11149437A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 システムバス上でデータを転送する機能を有
する複数のメモリデバイスや、複数のメモリデバイスを
含む複数のメモリモジュールを備えたデータ転送メモリ
装置に関し、複数のメモリデバイスまたはメモリモジュ
ールとCPU等との間でデータを高速で転送し、システ
ム全体の効率を高めることを目的とする。 【解決手段】 各々のメモリデバイス、または各々のメ
モリモジュール内のメモリモジュール用バッファ装置、
ないしはシステムバス上に設けられたコントローラチッ
プが、CPU等のデータ処理部4から出力されるクロッ
クをもとに生成されるリターンクロックを入出力するリ
ターンクロック入出力手段と、リターンクロック入出力
手段から出力されるリターンクロックをもとに生成され
るデータ出力イネーブル信号に基づき、メモリデバイス
内のデータの出力を活性化する出力活性化手段とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バスシステム内の
一つのシステムバス上でデータを転送する機能を有する
複数のDRAM(ダイミック・ランダムアクセスメモ
リ)等の複数のメモリデバイスや、このようなメモリデ
バイスがそれぞれ搭載された複数個のメモリモジュール
から構成されるデータ転送メモリ装置に関する。
【0002】一般に、バスシステムにおいては、システ
ム全体の効率を高めるために、複数のメモリデバイスま
たは複数のメモリモジュールとCPU(中央処理装置)
等との間で各種のデータの入出力を高速にて行うことが
要求される。本発明は、複数のメモリデバイスをシステ
ムバス上に配置するか、または、このような複数のメモ
リデバイスが搭載されたメモリモジュールを複数個シス
テムバス上に配置して形成されるデータ転送メモリ装置
において、各々のメモリデバイスまたはメモリモジュー
ルに対する入出力の対象となる各種のデータを、システ
ムバスのバスラインを介して高速にてかつ途切れなく転
送するための一手法について言及するものである。
【0003】
【従来の技術】以下、図19〜図21を参照しながら、
従来方式によるデータ転送メモリ装置を使用したバスシ
ステムの構成を説明する。図19は、従来の第1例に係
るバスシステムの構成を示すブロック図である。ここで
は、ランバス(Rambus)方式により動作する複数のラン
バスDRAMからなるメモリデバイス、または、このよ
うなメモリデバイスが搭載された複数のメモリモジュー
ルを含むバスシステムの構成を例示する。ただし、ここ
では、システムバス7のデータ転送用バスライン(通
常、DQラインと称する)は省略する。
【0004】図19においては、CPU等からなる一つ
のチップセット(チップセット♯0)40と、基準信号
発生器42と、第1のメモリデバイスまたはメモリモジ
ュール〜第mのメモリデバイスまたはメモリモジュール
100−1、100−2、……、100−m(以下、複
数のメモリデバイスまたはメモリモジュール100−1
〜100−mと略記する:mは任意の正の整数)とが、
システムバス7のクロックラインに接続されている。こ
のクロックラインでは、複数のメモリデバイスまたはメ
モリモジュール100−1〜100−mからチップセッ
ト40へ向かうデータ出力用クロックラインと、チップ
セット40から複数のメモリデバイスまたはメモリモジ
ュール100−1〜100−mへ向かうデータ入力用ク
ロックラインとを折り返して構成されている。
【0005】ここでは、データ出力用クロックラインを
介してトランスファクロック(Transfer Clock)T−C
LKが転送されると共に、データ入力用クロックライン
を介してレシーブクロック(Receive Clock )R−CL
Kが転送される。すなわち、この場合は、同一のクロッ
クラインのみを使用して上記のトランスファクロックT
−CLKおよびレシーブクロックR−CLKを転送する
ことによって、各メモリデバイスまたは各メモリモジュ
ールへのデータ入力と各メモリデバイスまたは各メモリ
モジュールからのデータ出力の位相のずれをなくすよう
にしている。このクロックライン上の信号のレベルは、
電源Vtよりレベル調整用抵抗Rt1を介して供給される
電圧により調整される。
【0006】図19に示す従来の第1例のバスシステム
では、複数のメモリデバイスまたはメモリモジュールか
らチップセット40へのデータ出力は、どのランバスR
AM等にアクセスしても同一タイミングになっている。
ただし、システムバスのバスラインの長さを示すシステ
ムバス長Lによる信号遅延時間τがデータ転送時間の半
分以上になると、レシーブクロックR−CLKによるプ
ロトコル入力からトランスファクロックT−CLKによ
るデータ出力までの時間が不足する。このため、システ
ムバス長Lの上限値が制限され、データ転送速度が増加
して高速になるほど、システムバス長Lを短くしなけれ
ばならなくなる。
【0007】また一方で、アクノリッジパケットがチッ
プセットへ到着する時間を監視することによって、チッ
プセットがデータの到着をあらかじめ知ることができ
る。ただし、上記アクノリッジパケットがチップセット
へ到着する時間は、各々のメモリデバイスまたはメモリ
モジュールからの距離で決まるため、チップセットはそ
の時間だけ待たなければならなくなる。
【0008】図20は、従来の第2例に係るバスシステ
ムの構成を示すブロック図である。ここでは、DQスト
ローブ(DQ Strobe )方式により動作する複数のメモリ
デバイス、または、このようなメモリデバイスが搭載さ
れた複数のメモリモジュールを含むバスシステムの構成
を例示する。ただし、ここでも、システムバス7のDQ
ラインは省略する。
【0009】図20において、システムバス7のバスラ
インは、CPU等の一つのチップセット40から、第1
のメモリデバイスまたはメモリモジュール〜第mのメモ
リデバイスまたはメモリモジュール110−1、110
−2、……、110−m(以下、複数のメモリデバイス
またはメモリモジュール110−1〜110−mと略記
する)へ向かうメインクロックMCLKを転送するため
のMCLKラインと、データ出力時に複数のメモリデバ
イスまたはメモリモジュール110−1〜110−mの
各々からデータを出力するときに発信されるDQストロ
ーブ信号DQSを転送するためのDQSラインとを含
む。上記MCLKライン上の信号のレベルは、電源Vt
よりレベル調整用抵抗Rt2を介して供給される電圧によ
り調整され、上記DQSライン上の信号のレベルは、電
源Vtより他のレベル調整用抵抗Rt3を介して供給され
る電圧により調整される。
【0010】さらに、図20においては、チップセット
40と、基準信号発生器42と、複数のメモリデバイス
またはメモリモジュール110−1〜110−mとが、
上記のMCLKラインおよびDQSラインに接続されて
いる。図20に示す従来の第2例のバスシステムでは、
メインクロックMCLKに同期して複数のメモリデバイ
スまたはメモリモジュール110−1〜110−mが、
入力されるデータを受け取る。また一方で、複数のメモ
リデバイスまたはメモリモジュールからのデータ出力時
(すなわち、データ読み出し時)には、各々のメモリデ
バイスまたはメモリモジュールにより生成されるDQス
トローブ信号DQSに同期してデータが出力される。
【0011】さらに、複数のメモリデバイスまたはメモ
リモジュールへのデータ入力時(すなわち、データ書き
込み時)にもチップセット40からDQストローブ信号
用端子を制御し、このDQストローブ信号用端子を制御
するタイミングに同期して複数のメモリデバイスまたは
メモリモジュールが、入力されるデータを受け取る方法
もある。
【0012】この方法では、システムバス長Lによる信
号遅延時間τが生ずるので、メモリデバイスまたはメモ
リモジュールの位置により同メモリデバイスまたはメモ
リモジュールがデータ読み出し用のリード命令を受け取
る時間や、メモリデバイスまたはメモリモジュールから
出力されるデータをチップセット40が受け取る時間が
まちまちになる。この場合、チップセット40がリード
命令を発行してから同チップセット40が最初にデータ
を受け取るまでに要するファーストアクセス・タイム
(ファーストアクセス時間)は、チップセット40から
制御することができないため、同チップセット40は、
メモリデバイスまたはメモリモジュールから出力される
データに応じてデータ取り込みウィンドウの位置を変え
なければならなくなる。
【0013】特に、チップセット40から最も近い位置
にある第1のメモリデバイスまたはメモリモジュールデ
バイス110─1から出力されるデータを受け取る時間
と、チップセット40から最も遠い位置にある第mのメ
モリデバイスまたはメモリモジュールデバイス110─
mから出力されるデータを受け取る時間とは大きく異な
るため、チップセット40では、これらのメモリデバイ
スまたはメモリモジュールデバイスからデータを受け取
る度に、データ取り込みウィンドウの位置をいちいち設
定し直すことが必要になる。
【0014】図21は、従来の第3例に係るバスシステ
ムの構成を示すブロック図である。ここでは、リターン
クロック(Return Clock)方式により動作するような、
複数のメモリデバイスがそれぞれ搭載された複数のメモ
リモジュールを含むバスシステムの構成を例示する。図
21において、システムバス7のバスラインは、データ
入力時に、チップセット40から、第1のメモリモジュ
ール〜第mのメモリモジュール120−1、120−
2、……、120−m(以下、複数のメモリモジュール
120−1〜120−mと略記する)へ向かうメインク
ロックMCLKを転送するためのMCLKラインと、デ
ータ出力時に、複数のメモリモジュール120−1〜1
20−mからチップセット40へ向かうリターンクロッ
ク(Return Clock)RCLKを転送するためのRCLK
ラインとを含む。上記MCLKライン上の信号のレベル
は、電源Vtよりレベル調整用抵抗Rt4を介して供給さ
れる電圧により調整され、上記RCLKライン上の信号
のレベルは、電源Vtより他のレベル調整用抵抗Rt5を
介して供給される電圧により調整される。
【0015】図21においても、図19に示した従来の
第1例と同じように、CPU等からなる一つのチップセ
ット40と、基準信号発生器42と、複数のメモリモジ
ュール120−1〜120−mとが、システムバス7の
MCLKラインやRCLKラインやDQライン等に接続
されている。ただし、図21の従来の第3例のバスシス
テムでは、図19に示した従来の第1例と異なり、各々
のメモリモジュール120−1〜120−m内に、クロ
ック位相調整用のDLL(ディレイド・ロック・ループ
(Delayed Lock Loop )の略)500とバッファアンプ
510とを含むモジュールバッファを設けている。さら
に、メモリモジュール内の各半導体素子を駆動するため
の電源Vccが、レベル調整用抵抗Rpmを介して、チップ
セット40から最も遠い位置にあるメモリモジュール1
20−mのイネーブル端子ENに接続されている。
【0016】この場合、チップセット40から転送され
るメインクロックMCLKに応じて、上記メモリモジュ
ール120−m内のモジュールバッファが、イネーブル
端子ENのレベルの状態(ここでは、電源Vccによる電
源電圧レベル)に基づき活性化される。このようにして
活性化されたモジュールバッファは、メインクロックM
CLKを受け取り、DLL510にて同メインクロック
MCLKの位相補正を行う。このメインクロックMCL
Kは、位相補正を行った後に、リターンクロックRCL
Kとして、各々のメモリモジュールに搭載された複数の
メモリデバイスのデータ出力用のクロックとして用いら
れる。すなわち、この場合は、図19に示した従来の第
1例のトランファクロックT−CLKの代わりに、メモ
リモジュールそのものからリターンクロックRCLKを
生成している。上記のリターンクロック方式では、従来
の第1例のランバス方式と同様に、どのメモリモジュー
ルにアクセスした場合でも、当該メモリモジュールから
出力されるデータは、同一タイミングにてチップセット
40に到達する。
【0017】しかしながら、このようなリターンクロッ
ク方式においても、システムバス長Lによる信号遅延時
間τがデータ転送時間の半分以上になると、従来の第1
例のランバス方式と同様に、チップセット40から最も
近い位置にあるメモリモジュール120−1のデータ
と、最も遠い位置にあるメモリモジュール120−mの
データとのアクセス時間に差が生じてくる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記のとおり、従来の
第1例のバスシステムでは、システムバスのバスライン
長により生ずる信号遅延時間が大きくなると、チップセ
ットから最も遠い位置にあるメモリデバイスからデータ
が到達するのをチップセットにて待つ時間が長くなる。
このため、高速にてデータを転送することが困難にな
り、システム全体の効率が低下するという問題が発生す
る。
【0019】さらに、従来の第2例のバスシステムで
は、システムバスのバスライン長により生ずる信号遅延
時間が大きくなると、メモリデバイスまたはメモリモジ
ュールから出力されるデータをチップセットが受け取る
時間がまちまちになる。このため、メモリデバイスまた
はメモリモジュールのチップセットに対する相対的な位
置に応じてチップセット内のデータ取り込みウィンドウ
の位置を変えなければならなくなるので、システム全体
の効率が低下するという問題が発生する。
【0020】さらにまた、従来の第3例のバスシステム
では、システムバスのバスライン長により生ずる信号遅
延時間がデータ転送時間の半分以上になると、従来の第
1例の場合と同様に、チップセットから最も近い位置の
メモリモジュールのデータが同チップセットに到達する
までの時間と、最も遠い位置のメモリモジュールのデー
タが同チップセットに到達するまでの時間との間に差が
生じてくる。このため、従来の第1例の場合と同様に、
高速にてデータを転送することが困難になり、システム
全体の効率が低下するという問題が発生する。
【0021】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、複数のメモリデバイスまたは複数のメモリモジ
ュールとCPU等との間で各種のデータを高速にてかつ
途切れなく転送し、システム全体の効率を高めることが
可能なデータ転送メモリ装置を提供することを目的とす
るものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理構
成を示すブロック図である。なお、これ以降、前述した
構成要素と同様のものについては、同一の参照番号を付
して表すこととする。図1に示すように、本発明のデー
タ転送メモリ装置は、一つのシステムバス7上でデータ
を転送する機能を有し、かつ、上記データを処理するC
PU等のデータ処理部4により制御される複数のメモリ
デバイスを含む。あるいは、複数のメモリデバイスの代
わりに、複数のメモリデバイスがそれぞれ搭載された複
数のメモリモジュールを含む。ここでは、本発明の原理
構成図を簡単化するために、上記のような複数のメモリ
デバイス、または後述の複数のメモリモジュールを、第
1のメモリデバイスまたはメモリモジュール3−1〜第
mのメモリデバイスまたはメモリモジュール3−m(m
は任意の正の整数)のようにまとめて表すこととする。
【0023】上記問題点を解決するために、図1に示す
ような複数のメモリデバイスを含む本発明のデータ転送
装置においては、上記複数のメモリデバイス(第1〜第
mのメモリデバイス3−1〜3−m)の各々は、上記デ
ータ処理部4から出力されるクロック(例えば、メイン
クロックMCLK)をもとに生成されるリターンクロッ
クRCLKを入出力するリターンクロック入出力手段
(第1〜第mのリターンクロック入出力手段1−1〜1
−m)と、これらのリターンクロック入出力手段から出
力されるリターンクロックRCLKをもとに生成される
データ出力イネーブル信号DQEに基づき、上記データ
の出力を活性化する出力活性化手段(第1〜第mの出力
活性化手段2−1〜2−m)とを備える。
【0024】好ましくは、複数のメモリデバイスを含む
本発明のデータ転送装置においては、システムバス7上
の所定の位置にあるメモリデバイスのみが、上記リター
ンクロックRCLKおよび上記データ出力イネーブル信
号DQEを生成するようになっている。さらに、好まし
くは、複数のメモリデバイスを含む本発明のデータ転送
装置においては、上記所定の位置にあるメモリデバイス
が、システムバス7上で上記データ処理部4から最も遠
い位置にあるメモリデバイス(図1では、第mのメモリ
デバイス3−m)になっている。
【0025】さらに、好ましくは、複数のメモリデバイ
スを含む本発明のデータ転送装置においては、上記所定
の位置にあるメモリデバイス以外の複数のメモリデバイ
ス3−1〜3−m−1が、データ処理部4により出力選
択された場合、それぞれ、上記所定の位置にあるメモリ
デバイスにて生成される上記リターンクロックRCLK
および上記データ出力イネーブル信号DQEを入力とし
て受け取り、当該データ出力イネーブル信号DQEによ
って上記データの出力を活性化すると共に、当該リター
ンクロックRCLKに同期して上記データを出力するよ
うになっている。
【0026】さらに、好ましくは、複数のメモリデバイ
スを含む本発明のデータ転送装置においては、上記所定
の位置にあるメモリデバイス(例えば、第mのメモリデ
バイス3−m)が、データ処理部4により出力選択され
た場合、上記所定の位置にあるメモリデバイス(すなわ
ち、自分自身のメモリデバイス)にて生成されるデータ
出力イネーブル信号DQEによって上記データの出力を
活性化すると共に、上記所定の位置にあるメモリデバイ
スにて生成されるリターンクロックRCLKに同期して
該データを出力することも可能になっている。
【0027】さらに、好ましくは、複数のメモリデバイ
スを含む本発明のデータ転送装置においては、上記リタ
ーンクロックRCLKおよび上記データ出力イネーブル
信号DQEが、任意の位相に設定されるようになってい
る。このようなリターンクロックRCLKおよびデータ
出力イネーブル信号DQEの位相調整は、メモリデバイ
ス内に設けられたDLL等により行われる。
【0028】さらに、好ましくは、複数のメモリデバイ
スを含む本発明のデータ転送装置においては、上記デー
タ処理部4の入力回路部と、各々のメモリデバイス内の
出力活性化手段の入力回路部とが、上記データ出力イネ
ーブル信号DQEによって所定の時間のみ活性化される
ようになっている。また一方で、図1に示すような複数
のメモリモジュールを含む本発明のデータ転送装置にお
いては、上記複数のメモリモジュール(第1〜第mのメ
モリモジュール3−1〜3−m)の各々は、複数のメモ
リデバイスと、これらの複数のメモリデバイスと上記デ
ータ処理部4との間で上記データおよび各種の信号を入
出力するためのメモリモジュール用バッファ装置とを備
えている。
【0029】さらに、このメモリモジュール用バッファ
装置は、上記データ処理部4から出力されるクロック
(例えば、メインクロックMCLK)をもとに生成され
るリターンクロックRCLKを入出力するリターンクロ
ック入出力手段(第1〜第mのリターンクロック入出力
手段1−1〜1−m)と、これらのリターンクロック入
出力手段から出力されるリターンクロックRCLKをも
とに生成されるデータ出力イネーブル信号DQEに基づ
き、上記データの出力を活性化する出力活性化手段(第
1〜第mの出力活性化手段2−1〜2−m)とを備え
る。
【0030】好ましくは、複数のメモリモジュールを含
む本発明のデータ転送装置においては、上記システムバ
ス7上の所定の位置にあるメモリモジュール内のメモリ
モジュール用バッファ装置のみが、上記リターンクロッ
クRCLKおよび上記データ出力イネーブル信号DQE
を生成するようになっている。さらに、好ましくは、複
数のメモリモジュールを含む本発明のデータ転送装置に
おいては、上記所定の位置にあるメモリモジュールが、
上記システムバス7上で上記データ処理部4から最も遠
い位置にあるメモリモジュール(図1では、第mのメモ
リモジュール3−m)になっている。
【0031】さらに、好ましくは、複数のメモリモジュ
ールを含む本発明のデータ転送装置においては、上記所
定の位置にあるメモリモジュール用バッファ装置以外の
メモリモジュール用バッファ装置が、データ処理部4に
より出力選択された場合、上記所定の位置にあるメモリ
モジュール内のメモリモジュール用バッファ装置にて生
成されるリターンクロックRCLKおよび上記データ出
力イネーブル信号DQEを入力として受け取り、上記の
出力選択されたメモリモジュール内のメモリデバイスに
供給するようになっている。
【0032】さらに、好ましくは、複数のメモリモジュ
ールを含む本発明のデータ転送装置においては、上記所
定の位置にあるメモリモジュール以外のメモリモジュー
ル内のメモリデバイスが、データ処理部4により出力選
択された場合、上記所定の位置にあるメモリモジュール
内のメモリモジュール用バッファ装置から供給されるデ
ータ出力イネーブル信号DQEを入力として受け取り、
当該データ出力イネーブル信号DQEによって上記デー
タの出力を活性化すると共に、当該リターンクロックR
CLKに同期して、対応するメモリモジュール用バッフ
ァ装置に上記データを送出するようになっている。
【0033】さらに、好ましくは、複数のメモリモジュ
ールを含む本発明のデータ転送装置においては、上記所
定の位置にあるメモリモジュールに搭載されているメモ
リデバイスが、データ処理部4により出力選択された場
合、上記所定の位置にあるメモリモジュール内のメモリ
モジュール用バッファ装置(すなわち、自分自身のメモ
リモジュール用バッファ装置)にて生成されるリターン
クロックRCLKおよびデータ出力イネーブル信号DQ
Eを入力として受け取り、当該データ出力イネーブル信
号DQEによって上記データの出力を活性化すると共
に、当該リターンクロックRCLKに同期して、上記所
定の位置にあるメモリモジュール内のメモリモジュール
用バッファ装置に上記データを送出することも可能にな
っている。
【0034】さらに、好ましくは、複数のメモリモジュ
ールを含む本発明のデータ転送装置においては、上記リ
ターンクロックRCLKおよび上記データ出力イネーブ
ル信号DQEが、任意の位相に設定されるようになって
いる。このようなリターンクロックRCLKおよびデー
タ出力イネーブル信号DQEの位相調整は、メモリモジ
ュール用バッファ装置内に設けられたDLL等により行
われる。
【0035】さらに、好ましくは、複数のメモリモジュ
ールを含む本発明のデータ転送装置においては、上記デ
ータ処理部4の入力回路部と、各々のメモリモジュール
用バッファ装置の入力回路部とが、上記データ出力イネ
ーブル信号DQEによって所定の時間のみ活性化される
ようになっている。複数のメモリデバイスまたは複数の
メモリモジュールを含む本発明のデータ転送装置によれ
ば、CPU等のデータ処理部4から最も遠い位置にある
メモリデバイスまたはメモリモジュール(例えば、第m
のメモリデバイスまたはメモリモジュール)からリター
ンクロックRCLKを生成すると共に、このリターンク
ロックRCLKに基づき任意のメモリデバイスまたはメ
モリモジュールの出力回路部を活性化するデータ出力イ
ネーブル信号DQEを生成する。このデータ出力イネー
ブル信号DQEは、リターンクロックRCLKに同期
し、このリターンクロックRCLKと同一方向に(すな
わち、データ処理部4に向かって)流れる。このため
に、システムバス長がどのように長くなっても、かつ、
データ転送時間が信号遅延時間τの半分以下になる程高
速であっても、システムバス7上の任意のメモリデバイ
スまたはメモリモジュールから、CPU等のデータ処理
部4に対し同一アクセス時間でデータを転送することが
可能になる。
【0036】特に、ギガバイト(GB)〜テラバイト
(TB)といったような大規模なバスシステムを構築し
た場合に、このようなバスシステムにおけるデータ転送
速度は最高速度を維持することができる。上記のような
大規模なバスシステムを構築した際の不都合な点(ペナ
ルティ)は、ファーストデータ(CPU等のデータ処理
部4がリード命令を発行してから同データ処理部4が一
番最初に受け取るデータ)に対するアクセス時間の遅れ
だけで済む。しかも、このようなファーストデータに対
するアクセス時間の遅れは、各メモリデバイスまたは各
メモリモジュールで同一化することができるので、デー
タ処理部4にとってデータ処理が容易に行える。さら
に、リターンクロックRCLKは、レジスタ等を適切に
設定することにより、データ処理部4において同データ
処理部から生成されるメインクロックMCLKと同相に
することができるので、システム全体の効率が向上す
る。
【0037】かくして、本発明では、複数のメモリデバ
イスまたは複数のメモリモジュールとCPU等との間で
各種のデータを高速にてかつ途切れなく転送することが
できるので、バスシステムにおけるデータ転送速度とし
て最高速度が維持されると共に、システム全体の効率を
高めることが可能になる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、添付図面(図2〜図17)
を参照しながら本発明の好ましい実施例を説明すること
とする。図2は、本発明の一実施例に係るバスシステム
の構成を示すブロック図であり、図3は、本発明の一実
施例に使用されるメモリデバイスの一例を示す図であ
り、図4は、本発明の一実施例に使用されるメモリモジ
ュール用バッファ装置の一例を示すブロック図であり、
図5は、図4のメモリモジュールに使用されるメモリデ
バイスの一例を示すブロック図である。
【0039】図2〜図4に示す本発明の一実施例は、基
本的に、前述したような従来の第3例のリターンクロッ
ク方式によるバスシステム(図21参照)の欠点を補う
ために考え出されたバスシステムである。このような本
発明の一実施例は、複数のメモリデバイスが搭載された
メモリモジュールだけでなく、メモリデバイス単体にも
適用することが可能である。
【0040】図2において、システムバス7のバスライ
ンは、データ入力時に、データ処理部4(図1)を構成
するCPU等のチップセット(チップセット♯0)40
から、−1番目のメモリデバイスまたはメモリモジュー
ル〜第mのメモリデバイスまたはメモリモジュール3−
1r、3−1、3−2、……、3−m(以下、複数のメ
モリデバイスまたはメモリモジュール3−1r〜3−m
と略記する)へメインクロックMCLKを転送するため
のMCLKラインと、データ出力時に、複数のメモリモ
ジュール3−1r〜3−mからチップセット40へ向か
うリターンクロックRCLKを転送するためのRCLK
ラインとを含む。なお、ここでは、チップセット40か
らあらゆる方向にシステムバス7が伸びており、このよ
うなシステムバス7上に複数のメモリデバイスまたは複
数のメモリモジュールを配置することが可能であること
を示すために、−1番目のメモリデバイス3−1rを図
示することとする。
【0041】さらに、ここでは、複数のメモリデバイス
またはメモリモジュール3−1r〜3−mでの位相ずれ
を考慮して、これらのメモリデバイスまたはメモリモジ
ュールに入力されるメインクロックを、それぞれMCL
K−1〜MCLKmにより表すこととする。さらに、チ
ップセット40から最も遠い位置にある第mのメモリデ
バイスまたはメモリモジュール3−mからリターンクロ
ックRCLKmが生成されてRCLKラインに出力され
るものとする。なお、チップセット40に到達するタイ
ミングのメインクロックをMCLK0により表すと共
に、同チップセット40に到達するタイミングのリター
ンクロックをRCLK0により表すこととする。さらに
また、システムバス7のバスラインは、チップセット4
0と複数のメモリデバイスまたはメモリモジュール3−
1〜3−mとの間でデータを転送するためのDQライン
を含む。このDQライン上の複数のメモリデバイスまた
はメモリモジュールのデータ入出力に対する位相ずれを
考慮して、これらのメモリデバイスまたはメモリモジュ
ールのデータに関連するデータ入出力信号を、それぞれ
DQ1〜DQmにより表すこととする。さらに、チップ
セット40に到達するタイミングのデータに関連するデ
ータ入出力信号を、DQ0により表すこととする。
【0042】図2においては、図21に示した従来の第
3例と同じように、CPU等からなる一つのチップセッ
ト40と、基準信号発生器42と、複数のメモリデバイ
スまたはメモリモジュール3−1r〜3−m(図20の
複数のメモリモジュールにほぼ対応する)とが、システ
ムバス7のMCLKラインやRCLKラインやDQライ
ン等に接続されている。
【0043】本発明の一実施例にて使用される複数のメ
モリデバイスが、システムバス7に直接接続されている
場合、好ましくは、これらのメモリデバイスの各々は、
図3に示すようなメモリデバイス30により構成され
る。このメモリデバイス30は、本発明のリターンクロ
ック入出力手段(図1参照)として、チップセット40
から出力されるメインクロックMCLKをもとに生成さ
れるリターンクロックRCLKを入出力するリターンク
ロック入出力回路(図3では、第kのリターンクロック
入出力回路として示す、ここで、kは任意の正の整数:
1≦k≦m)10−kを設けている。さらに、本発明の
出力活性化手段(図1参照)として、上記リターンクロ
ックRCLKをもとに生成される負論理のデータ出力イ
ネーブル信号/DQE(このデータ出力イネーブル信号
は、出力活性化信号ともよばれる)に基づきデータの出
力を活性化する出力活性化回路(図3では、第kの出力
活性化回路として示す)20−kを設けている。
【0044】さらに、図3に示すメモリデバイス30に
は、イネーブル信号をメモリデバイスに供給するための
イネーブル端子ENが設けられている。このイネーブル
端子ENは、レベル調整用抵抗Rp1〜Rpmを介して、各
々のメモリデバイス(またはメモリモジュール)内の各
半導体素子を駆動するための高電位の電源Vccに接続さ
れるか、または、低電位(例えば、アースレベル)の他
の電源Vssに直接接続されている。この場合、上記イネ
ーブル信号は、データ読み出しの際に、リターンクロッ
クRCLKおよびデータ出力イネーブル信号(すなわ
ち、出力活性化信号)/DQEをどのメモリデバイス
(またはメモリモジュール)から送出するかを決定する
ために使用される。
【0045】ここで、再び図2に戻り、複数のメモリデ
バイスにおけるリターンクロックRCLKとデータ出力
イネーブル信号/DQEの入出力の関係を説明する。図
2においては、チップセット40から最も遠い位置にあ
る第mのメモリデバイス3−mのイネーブル端子ENの
みが、レベル調整用抵抗Rpmを介して特定の高電位の電
源Vccに接続されており、この第mのメモリデバイス3
−m以外のメモリデバイスの各々は、低電位の他の電源
Vssに直接接続されている。すなわち、チップセット4
0から最も遠い位置にある第mのメモリデバイス3−m
のイネーブル端子ENのみが“H(High)”レベルに設
定され、その他のメモリデバイスのイネーブル端子EN
は“L(Low )”レベルに設定されている。この場合、
チップセット40から最も遠い位置にある第mのメモリ
デバイス3−mが“H”レベルのイネーブル端子ENに
より選択された状態になり、上記のチップセット40か
ら最も遠い位置にある第mのメモリデバイス3−mのみ
から、リターンクロックRCLK(すなわち、リターン
クロックRCLKm)が生成されると共に、負論理のデ
ータ出力イネーブル信号/DQE(すなわち、データ出
力イネーブル信号/DQEm)が生成され、システムバ
ス7上のRCLKラインに送出される。
【0046】さらに、チップセット40から最も遠い位
置にある第mのメモリデバイス3−m以外のメモリデバ
イスの各々においては、前述したように、イネーブル端
子ENが低電位の電源Vssに接続され、“L”レベルに
設定されている。この状態で、第mのメモリデバイス3
−m以外のメモリデバイスの各々は、上記第mのメモリ
デバイス3−mから送出されるリターンクロックRCL
Kおよびデータ出力イネーブル信号/DQEmを入力と
して取り込む。さらに、チップセレクト信号/CS等に
よりチップセット40から選択されたメモリデバイスが
自分であれば、当該メモリデバイスは、上記データ出力
イネーブル信号/DQEmに基づき上記メモリデバイス
内の出力回路部を活性化し、アドレス信号に対応する番
地に記憶されているデータ(メモリデータ)を、上記の
リターンクロックRCLKmに同期してシステムバス上
のDQラインに出力する。
【0047】この場合、注意しなければならない点は、
上記のリターンクロックRCLKmおよびデータ出力イ
ネーブル信号/DQEmを出力しているメモリデバイス
でも、チップセット40から選択されたときには、自分
自身が生成したリターンクロックRCLKmおよびデー
タ出力イネーブル信号/DQEmを用い、これらの信号
に同期してメモリデータを出力することである。換言す
れば、チップセット40から選択されたメモリデバイス
が第mのメモリデバイス3−m自身である場合、この第
mのメモリデバイス3−mは、上記のリターンクロック
RCLKmおよびデータ出力イネーブル信号/DQEm
を入力として受け取り、データ出力イネーブル信号/D
QEmに基づき第mのメモリデバイス3−mの出力回路
部を活性化し、リターンクロックRCLKに同期してデ
ータを出力する。このデータ出力イネーブル信号/DQ
Emは、リターンクロックRCLKmに同期し、このリ
ターンクロックRCLKmと同一方向に流れる。すなわ
ち、データ出力イネーブル信号/DQEmは、データ処
理部4に向かって流れる。なお、チップセット40に到
達するタイミングのクロックRCLK0の位相は、上記
メインクロックMCLK0と位相を一致させることも可
能である。
【0048】複数のメモリモジュールを使用してバスシ
ステムを構成する場合にも、前述の複数のメモリデバイ
スの場合と同様なことがいえる。本発明の一実施例にて
使用される複数のメモリモジュールにおいては、モジュ
ール形式の複数のメモリデバイス30′−1〜30′−
m(図4では、第1のメモリデバイス30′−1〜第m
のメモリデバイス30′−mとして図示する)が、メモ
リモジュール用バッファ装置を介してシステムバス7に
接続されている場合、好ましくは、これらのメモリモジ
ュールの各々は、図4に示すようなメモリモジュール3
5により構成される。このメモリモジュール35は、複
数のメモリデバイス30′−1〜30′−m(図4で
は、第1のメモリデバイス30′−1〜第mのメモリデ
バイス30′−mとして図示する)と、これらの複数の
メモリデバイスとチップセット40との間で、メモリデ
ータに関連するデータ入出力信号DQや、アドレス制御
用のメインクロックMCLKや、リターンクロックRC
LKや、負論理のデータ出力イネーブル信号/DQEM
等を入出力するためのメモリモジュール用バッファ装置
として機能するメモリモジュール用バッファ回路5(図
4の斜線部)とを備えている。
【0049】さらに、このメモリモジュール用バッファ
回路5の入出力回路部は、好ましくは、チップセット4
0から出力されるアドレス制御用のメインクロックMC
LKをもとに生成されるリターンクロックRCLKを入
出力するリターンクロック入出力回路部(図4には図示
されていない)と、これらのリターンクロック入出力回
路部から出力されるリターンクロックRCLKをもとに
生成されるデータ出力イネーブル信号/DQEMに基づ
き、メモリモジュール内のメモリデバイスのデータの出
力を活性化するための出力活性化信号発生回路部(図4
には図示されていない)とを有する。
【0050】さらに、図4に示すメモリモジュール35
には、イネーブル信号をメモリモジュール用バッファ回
路5に供給するためのイネーブル端子EN(例えば、第
mのメモリモジュールに設けられたENm)が設けられ
ている。このイネーブル端子ENは、レベル調整用抵抗
Rp1〜Rpmを介して、高電位の電源Vccに接続される
か、または、低電位(例えば、アースレベル)の他の電
源Vssに直接接続されている。この場合、上記イネーブ
ル信号は、データ読み出しの際に、リターンクロックR
CLKおよびデータ出力イネーブル信号(すなわち、出
力活性化信号)/DQEMをどのメモリモジュールから
送出するかを決定するために使用される。
【0051】ここで、再び図2に戻り、複数のメモリモ
ジュール内のメモリモジュール用バッファ装置における
リターンクロックRCLKとデータ出力イネーブル信号
/DQEMの入出力の関係を説明する。図2において
は、チップセット40から最も遠い位置にある第mのメ
モリモジュールのイネーブル端子EN(ENm)のみ
が、レベル調整用抵抗Rpmを介して特定の高電位の電源
Vccに接続されて“H”レベルに設定され、この第mの
メモリモジュール以外のメモリモジュールの各々は、低
電位の他の電源Vssに直接接続されて“L”レベルに設
定される。この場合、チップセット40から最も遠い位
置にある第mのメモリモジュールが“H”レベルのイネ
ーブル端子ENにより選択された状態になり、チップセ
ット40から最も遠い位置にある第mのメモリモジュー
ル内のメモリモジュール用バッファ装置から、リターン
クロックRCLK(すなわち、リターンクロックRCL
Km)が生成されると共に、負論理のデータ出力イネー
ブル信号/DQEM(すなわち、データ出力イネーブル
信号/DQEMm)が生成され、システムバス7上のR
CLKラインに送出される。すなわち、メモリモジュー
ル内のメモリモジュール用バッファ装置においても、メ
インクロックMCLKからリターンクロックRCLKと
データ出力イネーブル信号/DQEMを生成するメモリ
モジュール用バッファ装置は、一つのシステムバス上で
イネーブル端子ENにより選択されている一つのメモリ
モジュール用バッファ装置のみである。
【0052】さらに、図2においては、チップセット4
0から最も遠い位置にある第mのメモリモジュール内の
メモリモジュール用バッファ回路以外のメモリモジュー
ル用バッファ装置の各々は、上記リターンクロックRC
LKmおよびデータ出力イネーブル信号/DQEMmを
入力として受け取り、ローカルのリターンクロックRC
LKL(Lはローカルの意味)を生成すると共に、この
リターンクロックRCLKLに基づき各々のメモリデバ
イス30′−1〜30′−mの出力回路部を活性化する
負論理のローカルのデータ出力イネーブル信号/DQE
L(Lは同じくローカルの意味)を生成する。このデー
タ出力イネーブル信号/DQELは、リターンクロック
RCLKLに同期し、このリターンクロックRCLKL
と同一方向に流れる。すなわち、データ出力イネーブル
信号/DQELは、メモリモジュール内の各々のメモリ
デバイスに向かって流れる。
【0053】ただし、上記のようなモジュール形式の構
成においては、他のメモリモジュールに設けられたメモ
リモジュール用バッファ回路は、リターンクロックRC
LKとデータ出力イネーブル信号/DQEMを取り込む
だけではなく、メモリモジュール内の各々のメモリデバ
イスに対してこれらの信号を伝える機能を有する。それ
ゆえに、メモリモジュール内でリターンクロックRCL
Kおよびデータ出力イネーブル信号/DQEMをそれぞ
れバッファリングして得られるローカルのリターンクロ
ックRCLKLおよびデータ出力イネーブル信号/DQ
ELが、メモリモジュール用バッファ回路から出力信号
として出力される。必要があれば、メインクロックMC
LKやデータ入出力信号DQも、メモリモジュール用バ
ッファ回路にてバッファリングした後に、ローカルのメ
インクロックMCLKL(Lは同じくローカルの意味)
やデータ入出力信号DQL(Lは同じくローカルの意
味)として出力することも可能である。
【0054】本発明の一実施例に使用されるメモリモジ
ュールが上記のような構成になっているために、このメ
モリモジュールに用いられるモジュール形式のメモリデ
バイスは全て、出力信号であるローカルのリターンクロ
ックRCLKLおよびデータ出力イネーブル信号/DQ
ELを受け取るための入力回路部しか必要としない。さ
らに、当然のことながら、リターンクロックとデータ出
力イネーブル信号の発生源を示すイネーブル端子ENも
必要としない。このようなメモリモジュール内の各々の
メモリデバイス30′の一構成例を図5に示す。
【0055】図5においては、メモリモジュール内の各
々のメモリデバイス30′は、ローカルのリターンクロ
ックRCLKLを入力として受け取るリターンクロック
入力回路(図5では、第kのリターンクロック入力回路
として示す、ここで、kは任意の正の整数:1≦k≦
m)10′−kと、上記ローカルのリターンクロックR
CLKLをもとに生成されるローカルのデータ出力イネ
ーブル信号/DQEL(このデータ出力イネーブル信号
は、出力活性化信号ともよばれる)に基づきデータの出
力を活性化する出力活性化回路(図5では、第kの出力
活性化回路として示す)20′−kとを備えている。
【0056】さらに、図2、図4および図5において
は、チップセット40から最も遠い位置にあるメモリモ
ジュール用バッファ回路以外のメモリモジュール用バッ
ファ回路の各々は、上記チップセット40から最も遠い
位置にあるメモリモジュール用バッファ回路から供給さ
れるデータ出力イネーブル信号/DQEMmを入力とし
て受け取り、当該データ出力イネーブル信号/DQEM
mをもとに作成したローカルのデータ出力イネーブル信
号/DQELによってモジュール内のメモリデバイス
中、選択されたメモリデバイスのデータの出力を活性化
すると共に、ローカルのリターンクロックRCLKLに
同期して対応するメモリモジュール用バッファ回路に上
記データを送出する。
【0057】さらに、図2、図4および図5において
は、チップセット40から最も遠い位置にあるメモリモ
ジュール内の複数のメモリデバイス30′−1〜30′
−mの各々は、同メモリモジュールがチップセット40
から選択された場合、当該メモリモジュール内のメモリ
モジュール用バッファ回路にて生成されるローカルのリ
ターンクロックRCLKLおよびデータ出力イネーブル
信号/DQELを入力として受け取り、このデータ出力
イネーブル信号/DQELによってデータの出力を活性
化すると共に、上記リターンクロックRCLKLに同期
して上記データを上記メモリモジュール用バッファ回路
に送出する。
【0058】さらに、図2、図4および図5において
は、チップセット40から最も遠い位置にあるメモリモ
ジュール内の複数のメモリデバイス30′−1〜30′
−mの各々は、このメモリモジュールが選択された場
合、当該メモリモジュール内のメモリモジュール用バッ
ファ回路にて生成されるリターンクロックRCLKLお
よびデータ出力イネーブル信号/DQELを入力として
受け取り、当該データ出力イネーブル信号/DQELに
よってデータの出力を活性化すると共に、リターンクロ
ックRCLKLに同期して上記データを上記メモリモジ
ュール用バッファ装置に送出する。
【0059】換言すれば、上記のようなモジュール形式
の構成においても、リターンクロックRCLKおよびデ
ータ出力イネーブル信号/DQEMを出力しているメモ
リモジュール内のメモリモジュール用バッファ回路(例
えば、チップセット40から最も遠い位置にある第mの
メモリモジュール内のメモリモジュール用バッファ回
路)は、同メモリモジュール内のメモリモジュール用バ
ッファ回路に対してもリターンクロックRCLKとデー
タ出力イネーブル信号/DQEMを出力することができ
る。それゆえに、上記リターンクロックRCLKおよび
データ出力イネーブル信号/DQEMを出力しているメ
モリモジュール内のメモリデバイスでも、チップセット
40から選択されたときには、他のメモリモジュールと
同じタイミングでメモリデータを出力することが可能で
ある。
【0060】図2〜図5の本発明の一実施例に使用され
るデータ転送メモリ装置が、複数のメモリデバイスによ
り構成される場合、および、複数のモジュール形式のメ
モリデバイスを含む複数のメモリモジュールにより構成
される場合のいずれにおいても、データ出力イネーブル
信号/DQEまたは/DQEMは、リターンクロックR
CLKと同一方向に流れるので、システムバス長Lがど
のように長くなっても、システムバス7上の任意のメモ
リデバイスまたはメモリモジュールから、チップセット
40に対し同一アクセス時間でデータを転送することが
できる。
【0061】さらに、図2〜図5に示した本発明の一実
施例においては、リターンクロックRCLK、およびデ
ータ出力イネーブル信号/DQEまたは/DQEMは、
メモリデバイス、またはメモリモジュール内のメモリモ
ジュール用バッファ回路に設けられたDLL等により、
任意の位相に設定することができる。さらに、図2〜図
5に示した本発明の一実施例においては、上記チップセ
ット40の入力回路部と、各々のメモリデバイスまたは
メモリモジュール内部の出力活性化回路の入力回路部と
が、上記データ出力イネーブル信号/DQEまたは/D
QEMによって所定の時間のみ活性化されるようになっ
ている。それゆえに、チップセット40や、各々のメモ
リデバイスまたはメモリモジュールの出力活性化回路の
消費電力が節減される。
【0062】図6および図7は、本発明の一実施例にお
いて、第1の条件により異なるメモリデバイス間または
メモリモジュール間でギャップレス・リード動作を行う
場合の各々の信号波形を示すタイミングチャートのその
1およびその2である。ここでは、図6および図7のタ
イミングチャートを参照しながら、あるメモリデバイス
またはメモリモジュールのデータの読み出しを行った後
に、他のメモリデバイスまたはメモリモジュールのデー
タの読み出しを連続して行う場合(ギャップレス・リー
ド(Gapless Read)、すなわち、インタリーブ(Interl
eave)動作を実行する場合)の本発明の一実施例の動作
を説明する。
【0063】ただし、この場合、クロック周波数400
MHzにて動作するDDR SDRAM(Double Data
Rate Synchronous DRAM )からなるメモリデバイスまた
はメモリモジュールが、キャス・レイテンシーCL(Co
lumn Access Strobe SignalLatency の略)=3、読み
出されるデータのビット長BL=4ビット、および2X
ルールの条件下で動作する場合を想定する。ここで、キ
ャス・レイテンシーCLは、メモリデバイスが活性化さ
れた状態(アクティブ状態)のときに、CPU等により
リード命令が発行されてから何クロックサイクル目にデ
ータ出力イネーブル信号が出力されるかを示すものであ
る。例えば、CL=3の場合には、データ読み出し命令
が発行されてから3クロックサイクル目にデータ出力イ
ネーブル信号が出力されることになる。さらに、クロッ
ク周波数の逆数を示すクロックレートtCLK=5ns
(nsは10-9秒)、データ転送速度が2.5ns、位
相ずれ時間tAC=tOH≒1.25ns、システムバ
ス長L=30cm、および、伝播遅延時間τ=3nsで
あると仮定する。
【0064】さらに、ここでは、チップセットから最も
近い位置にあるメモリデバイスまたはメモリモジュール
のデータの読み出しを行った後に、同じ位置のメモリデ
バイスまたはメモリモジュールのデータの読み出しを連
続して行う場合の各々の信号波形と、チップセットから
最も遠い位置にあるメモリデバイスまたはメモリモジュ
ールのデータの読み出しを行った後に、最も近い位置に
あるメモリデバイスまたはメモリモジュールのデータの
読み出しを連続して行う場合の各々の信号波形とを比較
することとする。
【0065】本発明の一実施例では、図6の(a)部に
示すように、チップセットにより生成されたメインクロ
ックMCLK0は、MCLKラインを介して、上記チッ
プセットから最も遠い位置にあるメモリデバイスまたは
メモリモジュールに入力される。さらに、図6の(b)
部および(c)部に示すように、チップセットから最も
遠い位置にあるメモリデバイスまたはメモリモジュール
に入力されたメインクロックMCLKmの位相は、DL
L等を用いて任意の値に調整された後に、リターンクロ
ックRCLKmとして出力される。これと平行してリタ
ーンクロックRCLKmから派生させたデータ出力イネ
ーブル信号(すなわち、出力活性化信号)/DQEm
(または/DQEMm)が出力される(図6の(d)
部)。
【0066】メモリデバイスを対象とする場合、このデ
ータ出力イネーブル信号/DQEmは、システムバスを
介して全てのメモリデバイスに入力され、同メモリデバ
イス内の内部信号としてデータ出力イネーブル信号/D
QEImが生成される(図6の(e)部)。さらに、リ
ターンクロックRCLKmおよびデータ出力イネーブル
信号/DQEImに同期して、チップセットからのリー
ド命令(RDm)により選択されたメモリデバイス(す
なわち、チップセットから最も遠い位置にある第mのメ
モリデバイス)からデータ(Q0−m〜Q3−m)が出
力される(図6の(f)部)。次に、チップセットから
のさらなるリード命令(RD1′)により、他のメモリ
デバイス、例えば、チップセットから最も近い位置にあ
るメモリデバイス(第1のメモリデバイス)が、ギャッ
プレス・リード動作を実行すべき出力デバイスとして選
択された場合、データ出力イネーブル信号/DQEm′
(データ出力イネーブル信号/DQEmに対応する)に
同期してデータ出力イネーブル信号/DQEIm′(た
だし、m=1)が生成される(図7の(h)部および
(i)部)。
【0067】さらに、モノマルチバイブレータ(ワンシ
ョット)等により、選択されたメモリデバイス(第1の
メモリデバイス)のデータ出力イネーブル信号/DQE
Im′(ただし、m=1)を1クロック期間だけ“L”
レベルにし、その他の非選択メモリデバイスのデータ出
力イネーブル信号を“H”レベルにする。ここでは、選
択されたメモリデバイス(第1のメモリデバイス)のみ
データ出力イネーブル信号/DQEIm′にて出力回路
部が活性化され、リターンクロックRCLK(RCLK
m)に同期して(図7の(g)部)、以前のデータ(Q
0−m〜Q3−m)の後に今回のデータ(Q0−1′〜
Q3−1′)が連続して出力される(RDm−RD1モ
ード、図7の(l)部)。この場合、リターンクロック
RCLKの転送インピーダンスと、データ出力イネーブ
ル信号/DQEおよびデータ入出力信号DQの転送イン
ピーダンスとを一致させることにより、チップセットか
らは、どのメモリデバイにアクセスをかけた場合でも、
リード命令発行から一定時間(ここでは、アクセス時間
(アクセス・タイム)tCAC=21ns(CL×tC
LK+2τ=3×5ns+2×3ns))でファースト
データを受け取ることができる。それゆえに、このファ
ーストデータをチップセットにて受け取った後は、同チ
ップセットは高速にてかつ途切れなくデータを受け取る
ことが可能になる。
【0068】さらにまた、チップセットから最も近い位
置にあるメモリデバイスのデータの読み出しを行った後
に、同じ位置のメモリデバイスのデータの読み出しを連
続して行う場合も、リード命令発行から一定時間(アク
セス時間tCAC=21ns)でファーストデータを受
け取ることができる(図7の(j)部および(k)
部)。この場合、リターンクロックRCLKに同期し
て、以前のデータ(Q0−1〜Q3−1)の後に、同じ
メモリデバイス内のデータ(Q0−1′〜Q3−1′)
が連続して出力されることになる(RD1−RD1′モ
ード)。
【0069】また一方で、メモリモジュールを対象とす
る場合、上記データ出力イネーブル信号/DQEMm
は、システムバスを介して全てのメモリモジュール内の
メモリモジュール用バッファ装置に入力され、同メモリ
モジュール内の複数のメモリデバイス内の内部信号とし
てローカルのデータ出力イネーブル信号/DQELmが
生成される(図6の(e)部)。さらに、リターンクロ
ックRCLKmおよびデータ出力イネーブル信号/DQ
ELmに同期して、チップセットからのリード命令(R
Dm)により選択されたメモリモジュール、すなわち、
チップセットから最も遠い位置にある第mのメモリモジ
ュール)からデータ(Q0−m〜Q3−m)が出力され
る(図6の(f)部)。次に、チップセットからのさら
なるリード命令(RD1′)により、他のメモリモジュ
ール、例えば、チップセットから最も近い位置にあるメ
モリモジュール(第1のメモリモジュール)が、ギャッ
プレス・リード動作を実行すべき出力モジュールとして
選択された場合、データ出力イネーブル信号/DQEM
m′(データ出力イネーブル信号/DQEMmに対応す
る)に同期してデータ出力イネーブル信号/DQEL
m′(ただし、m=1)が生成される(図7の(h)部
および(i)部)。
【0070】チップセットから最も近い位置にあるメモ
リモジュールが選択されてデータ出力イネーブル信号/
DQELm′が生成された後の動作は、前述のメモリデ
バイスを対象とした場合の動作(図7の(j)部〜
(k)部)と実質的に同じなので、ここでは、その詳細
な説明を省略する。図8および図9は、本発明の一実施
例において、第2の条件により異なるメモリデバイス間
またはメモリモジュール間でギャップレス・リード動作
を行う場合の各々の信号波形を示すタイミングチャート
のその1およびその2である。
【0071】ここでは、前述の図6および図7の場合と
同様に、あるデバイスまたはメモリモジュールのデータ
の読み出しを行った後に、他のメモリデバイスまたはメ
モリモジュールのデータの読み出しを連続して行う場合
の各々の信号波形が示されている。この場合、モノマル
チバイブレータ等により、選択されたメモリデバイスま
たはメモリモジュールのデータ出力イネーブル信号/D
QEIm、/DQEIm′、/DQELm′または/D
QELm′を1クロック期間だけ活性化する(“L”レ
ベルにする)代わりに、データが出力されている期間
中、上記のデータ出力イネーブル信号を活性化するよう
にしている点が、前述の図6および図7の場合と異なる
(図8の(e)部、および図9の(i)部)。
【0072】その他の条件、およびバスシステムの動作
は、前述の図6および図7の場合と実質的に同じなの
で、ここでは、その詳細な説明を省略する。図10およ
び図11は、本発明の一実施例において、第3の条件に
より異なるメモリデバイス間でギャップレス・リード動
作を行う場合の各々の信号波形を示すタイミングチャー
トのその1およびその2である。
【0073】ここでは、あるメモリデバイスのデータの
読み出しを行っている最中に、リード・インタラプト
(Read Interrupt)動作により、他のメモリデバイスの
データの読み出しを行う場合の各々の信号波形が示され
ている。この場合、チップセットからのリード命令(R
Dm)によって、現在データの読み出しを行っているメ
モリデバイス(例えば、チップセットから最も遠い位置
にあるメモリデバイス)に対しバースト・ストップをか
けることにより、当該メモリデバイス内部のデータ出力
イネーブル信号/DQEIm′を不活性化する(図10
の(e)部)。また一方で、リード・インタラプト動作
(RD1′)により選択されたメモリデバイス(例え
ば、チップセットから最も近い位置にあるメモリデバイ
ス)に対しバースト・スタートをかけることにより、当
該メモリデバイス内部のデータ出力イネーブル信号/D
QEIm′(ただし、m=1)を活性化する(図11の
(i)部)。
【0074】その他の条件、およびバスシステムの動作
は、前述の図6および図7の場合と実質的に同じなの
で、ここでは、その詳細な説明を省略する。図10およ
び図11に示すようなリード・インタラプト動作による
他のメモリデバイスのデータの読み出しを行う場合で
も、前述の図6〜図9のギャップレス・リード動作によ
る異なるメモリデバイス間のデータの読み出しを行う場
合と同様に、チップセットからは、どのメモリデバイに
リード・インタラプト動作をかけた場合でも、リード命
令発行から一定時間(ここでは、アクセス時間tCAC
=21ns)でファーストデータを受け取ることができ
る。それゆえに、このファーストデータをチップセット
にて受け取った後は、高速にてかつ途切れなくデータを
受け取ることが可能になる。
【0075】ここで、本発明の実施例を用いてデータの
読み出しを行った場合のデータ転送の様子と、従来の方
式を使用してデータの読み出しを行った場合のデータ転
送の様子との違いをより明確にするために、従来の第2
例のDQストローブ方式および従来の第3例のリターン
クロック方式による各々の信号波形を図12〜図15に
図示することとする。
【0076】図12および図13は、従来のDQストロ
ーブ方式において異なるメモリデバイス間でギャップレ
ス・リード動作を行う場合の各々の信号波形を示すタイ
ミングチャートのその1およびその2である。ここで
は、あるメモリデバイスまたはメモリモジュールのデー
タの読み出しを行った後に、他のメモリデバイスまたは
メモリモジュールのデータの読み出しを連続して行う場
合、すなわち、インタリーブ動作を実行しようとした場
合の各々の波形が示されている。ただし、この場合、ク
ロックレートやデータ転送速度等の条件は、前述の実施
例の場合と同じであると仮定する。
【0077】従来のDQストローブ方式によるバスシス
テムでは、図20を参照しながら既述したように、シス
テムバス長Lによる信号遅延時間τが生ずるために、メ
モリデバイスの位置により同メモリデバイスがデータ読
み出し用のリード命令を受け取る時間や、メモリデバイ
スから出力されるDQストローブ信号DQS1〜DQS
mに同期してメモリデバイスから出力されるデータをチ
ップセットが受け取る時間がまちまちになる(図12の
(a)部〜図13の(h)部)。
【0078】それゆえに、チップセットからのリード命
令(RDm)に従って所定のメモリデバイス(例えば、
チップセットから最も遠い位置にあるメモリデバイス)
のデータの読み出しを行ってから、他のメモリデバイス
(例えば、チップセットから最も近い位置にあるメモリ
デバイス)に対しギャップレス・リード命令(RD
1′)がかかったときに(DQストローブ信号が“H”
レベルまたはハイインピーダンス状態(Hi −z)のと
きに)、当該メモリデバイスのチップセットからの距離
がかなり異なるために、両メモリデバイスに対するアク
セス時間tCACが異なってくる。この結果、図13の
(k)部および(l)部に示すように、インタリーブ動
作を実行しようとしても、チップセットからの距離が異
なるメモリデバイス間での調停がスムーズに行えなくな
る。この結果、同図のハッチング部分のようなバス衝突
が発生し、高速にてデータを転送することが困難にな
る。なお、チップセットから最も近い位置にあるメモリ
デバイスのデータの読み出しを行った後に、同じ位置の
メモリデバイスのデータの読み出しを連続して行う場合
は、アクセス時間tCACの違いは生じないので、リー
ド命令発行から一定時間遅延した後に、連続してデータ
を転送することができる(図13の(i)部および
(j)部)。
【0079】図14および図15は、従来のリターンク
ロック方式において異なるメモリデバイス間でギャップ
レス・リード動作を行う場合の各々の信号波形を示すタ
イミングチャートのその1およびその2である。ここで
も、あるメモリデバイスまたはメモリモジュールのデー
タの読み出しを行った後に、他のメモリデバイスまたは
メモリモジュールのデータの読み出しを連続して行う場
合、すなわち、インタリーブ動作を実行しようとした場
合の各々の波形が示されている。ただし、この場合、ク
ロックレートやデータ転送速度等の条件は、前述の実施
例の場合と同じであると仮定する。
【0080】従来のリターンクロック方式によるバスシ
ステムでは、図21を参照しながら既述したように、シ
ステムバス長Lによる信号遅延時間τがデータ転送時間
の半分以上になると、チップセットから最も近い位置に
あるメモリモジュールのデータと、最も遠い位置にある
メモリモジュールのデータとのアクセス時間に差が生じ
てくる(図14の(a)部〜(f)部)。
【0081】それゆえに、あるメモリデバイス(例え
ば、チップセットから最も遠い位置にあるメモリデバイ
ス)のデータの読み出しを行ってから、他のメモリデバ
イス(例えば、チップセットから最も近い位置にあるメ
モリデバイス)に対しギャップレス・リード命令がかか
ったときに、当該メモリデバイスのチップセットからの
距離がかなり異なるために、両メモリデバイスに対する
アクセス時間tCACが異なってくる。この結果、図1
5の(g)部、(h)部および(j)部に示すように、
インタリーブ動作を実行しようとしても、チップセット
からの距離が異なるメモリデバイス間での調停がスムー
ズに行えなくなる。この結果、同図のハッチング部分の
ようなバス衝突が発生し、高速にてデータを転送するこ
とが困難になる。なお、チップセットから最も近い位置
にあるメモリデバイスのデータの読み出しを行った後
に、同じ位置のメモリデバイスのデータの読み出しを連
続して行う場合は、アクセス時間tCACの違いは生じ
ないので、リード命令発行から一定時間遅延した後に、
連続してデータを転送することができる(図15の
(i)部)。
【0082】図16は、本発明の他の実施例に係るバス
システムの構成を示すブロック図であり、図17は、本
発明の他の実施例に使用されるメモリデバイスの一例を
示すブロック図であり、図18は、本発明の他の実施例
に使用されるメモリモジュール用バッファ装置の一例を
示すブロック図である。図16においては、図2〜図5
に示した本発明の一実施例の場合と異なり、チップセッ
ト40から最も遠い位置(すなわち、第mのメモリデバ
イスまたはメモリモジュールが配置される位置)に、複
数のメモリデバイスまたはメモリモジュール制御用のコ
ントローラ6からなるコントローラチップを設けてい
る。複数のメモリデバイスを制御の対象にする場合、上
記コントローラ6により、リターンクロックRCLKm
およびデータ出力イネーブル信号/DQEmが生成され
る。あるいは、複数のメモリモジュールを制御の対象に
する場合、上記コントローラ6により、リターンクロッ
クRCLKmおよびデータ出力イネーブル信号/DQE
Mmが生成される。この場合、コントローラ6からなる
コントローラチップに対しリターンクロックおよびデー
タ出力イネーブル信号を生成する機能をもたせているの
で、制御の対象がメモリデバイスおよびメモリモジュー
ルのいずれであっても、上記のリターンクロックおよび
データ出力イネーブル信号をどのメモリデバイスまたは
メモリモジュールから送出するかを決定するためのイネ
ーブル端子ENは不要になる。さらに、図16において
は、システムバス7のバスラインは、データ入力時に、
CPU等のチップセット(チップセット♯0)40か
ら、−1番目のメモリデバイスまたはメモリモジュール
〜第m─1のメモリデバイスまたはメモリモジュール3
−1r、3−1、3−2、……、3−m─1(複数のメ
モリデバイスまたはメモリモジュール3−1r〜3−m
─1)へ向かうメインクロックMCLKを転送するため
のMCLKラインと、データ出力時に、複数のメモリモ
ジュール3−1r〜3−m─1からチップセット40へ
向かうリターンクロックRCLKを転送するためのRC
LKラインとを含む。
【0083】図16におけるコントローラ6以外の構成
は、前述の図2の構成と実質的に同じなので、ここで
は、その詳細な説明を省略する。また一方で、図16に
おいては、各々のメモリデバイスまたはメモリモジュー
ルは、コントローラ6により生成されるリターンクロッ
クRCLKmおよびデータ出力イネーブル信号/DQE
mまたは/DQEMmを入力として受け取り、リターン
クロックRCLKを生成すると共に、このリターンクロ
ックRCLKに基づき各々のメモリデバイスの出力回路
部を活性化するデータ出力イネーブル信号/DQEまた
は/DQEMを生成する。このデータ出力イネーブル信
号/DQEまたは/DQEMは、リターンクロックRC
LKに同期し、このリターンクロックRCLKと同一方
向に流れる。すなわち、データ出力イネーブル信号/D
QEまたは/DQEMは、チップセット40に向って流
れる。
【0084】本発明の他の実施例にて使用される複数の
メモリデバイスの各々は、好ましくは、図17に示すよ
うなメモリデバイス31により構成される。このメモリ
デバイス31は、本発明のリターンクロック入出力手段
(図1参照)として、チップセット40から出力される
メインクロックMCLKをもとに生成されるリターンク
ロックRCLKを入力するリターンクロック入力回路
(図17では、第kのリターンクロック入力回路として
示す)11−kを設けている。さらに、本発明の出力活
性化手段(図1参照)として、上記リターンクロックR
CLKをもとに生成されるデータ出力イネーブル信号/
DQE(または/DQEL)を受け取り、このデータ出
力イネーブル信号/DQEに基づきデータの出力を活性
化する出力活性化回路(図17では、第kの出力活性化
回路として示す)21−kを設けている。これらのリタ
ーンクロック入出力回路11−kおよび出力活性化回路
21−kを有するメモリデバイス31の構成は、図3の
メモリデバイス30の構成と基本的に同じであるが、前
述のようにイネーブル端子ENが不要になっている点
と、リターンクロック入力回路等の入力回路部だけで出
力回路部が不要になっている点とが異なる。
【0085】また一方で、本発明の他の実施例にて使用
される複数のメモリモジュールの各々は、好ましくは、
図18に示すようなメモリモジュール用バッファ装置
(図18の斜線部)を有するメモリモジュール36によ
り構成される。このメモリモジュール36は、複数のメ
モリデバイス31−1〜31−mと、これらの複数のメ
モリデバイスとチップセット40との間で、データに関
連するデータ入出力信号DQやその他の信号を入出力す
るためのメモリモジュール用バッファ装置として機能す
るメモリモジュール用バッファ回路50とを備えてい
る。
【0086】このようなメモリモジュール36の構成
は、図4のメモリモジュール35の構成と基本的に同じ
であるが、前述のようにイネーブル端子ENが不要にな
っている点が異なる。本発明の他の実施例では、リター
ンクロックRCLKの発生源を示すイネーブル端子EN
を設ける必要がなくなるので、前述の本発明の一実施例
に比べて回路構成が簡単になる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のデータ転
送メモリ装置によれば、第1に、所定の位置にあるメモ
リデバイスまたはメモリモジュールおよびコントローラ
からリターンクロックを生成すると共に、このリターン
クロックに基づきデータ出力イネーブル信号を生成して
いるので、データ出力イネーブル信号は、リターンクロ
ックと同一方向に流れる。このために、システムバス長
がどのように長くなっても、かつ、データ転送時間が信
号遅延時間の半分以下になる程高速であっても、システ
ムバス上の任意のメモリデバイスまたはメモリモジュー
ルから、CPU等に対し同一アクセス時間でデータを転
送することができると共に、各種のデータを高速にてか
つ途切れなく転送することができる。
【0088】さらに、本発明のデータ転送メモリ装置に
よれば、第2に、CPU等から最も遠い位置にあるメモ
リデバイスまたはメモリモジュールからリターンクロッ
クを生成すると共に、このリターンクロックに基づきデ
ータ出力イネーブル信号を生成しているので、システム
バス長による信号遅延時間変動が生じなくなり、システ
ム全体の効率を高めることが可能になる。
【0089】さらに、本発明のデータ転送メモリ装置に
よれば、第3に、CPU等から最も遠い位置にあるメモ
リデバイスまたはメモリモジュール以外のメモリデバイ
スまたはメモリモジュールは、前者のメモリデバイスま
たはメモリモジュールから供給されるデータ出力イネー
ブル信号を入力として受け取り、当該データ出力イネー
ブル信号によってデータの出力を活性化すると共に、当
該リターンクロックに同期してデータを出力するように
しているので、システムバス上の任意のメモリデバイス
またはメモリモジュールから、CPU等に対し同一アク
セス時間でデータを転送することが可能になる。
【0090】さらに、本発明のデータ転送装置によれ
ば、第4に、リターンクロックおよびデータ出力イネー
ブル信号を任意の位相に設定することができるので、シ
ステムバス長による信号遅延が生じないようにすること
が可能になる。さらに、本発明のデータ転送装置によれ
ば、第5に、各々のメモリデバイスまたはメモリモジュ
ールの入力回路部が、データ出力イネーブル信号によっ
て所定の時間のみ活性化されるようになっているので、
システム全体の消費電力の節減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に係るバスシステムの構成を
示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例に使用されるメモリデバイス
の一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施例に使用されるメモリモジュー
ル用バッファ装置の一例を示すブロック図である。
【図5】図4のメモリモジュールに使用されるメモリデ
バイスの一例を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施例において、第1の条件により
異なるメモリデバイス間またはメモリモジュール間でギ
ャップレス・リード動作を行う場合の各々の信号波形を
示すタイミングチャート(その1)である。
【図7】本発明の一実施例において、第1の条件により
異なるメモリデバイス間またはメモリモジュール間でギ
ャップレス・リード動作を行う場合の各々の信号波形を
示すタイミングチャート(その2)である。
【図8】本発明の一実施例において、第2の条件により
異なるメモリデバイス間またはメモリモジュール間でギ
ャップレス・リード動作を行う場合の各々の信号波形を
示すタイミングチャート(その1)である。
【図9】本発明の一実施例において、第2の条件により
異なるメモリデバイス間またはメモリモジュール間でギ
ャップレス・リード動作を行う場合の各々の信号波形を
示すタイミングチャート(その2)である。
【図10】本発明の一実施例において、第3の条件によ
り異なるメモリデバイス間またはメモリモジュール間で
ギャップレス・リード動作を行う場合の各々の信号波形
を示すタイミングチャート(その1)である。
【図11】本発明の一実施例において、第3の条件によ
り異なるメモリデバイス間またはメモリモジュール間で
ギャップレス・リード動作を行う場合の各々の信号波形
を示すタイミングチャート(その2)である。
【図12】従来のDQストローブ方式において異なるメ
モリデバイス間でギャップレス・リード動作を行う場合
の各々の信号波形を示すタイミングチャート(その1)
である。
【図13】従来のDQストローブ方式において異なるメ
モリデバイス間でギャップレス・リード動作を行う場合
の各々の信号波形を示すタイミングチャート(その2)
である。
【図14】従来のリターンクロック方式において異なる
メモリデバイス間でギャップレス・リード動作を行う場
合の各々の信号波形を示すタイミングチャート(その
1)である。
【図15】従来のリターンクロック方式において異なる
メモリデバイス間でギャップレス・リード動作を行う場
合の各々の信号波形を示すタイミングチャート(その
2)である。
【図16】本発明の他の実施例に係るバスシステムの構
成を示すブロック図である。
【図17】本発明の他の実施例に使用されるメモリデバ
イスの一例を示すブロック図である。
【図18】本発明の他の実施例に使用されるメモリモジ
ュール用バッファ装置の一例を示すブロック図である。
【図19】従来の第1例に係るバスシステムの構成を示
すブロック図である。
【図20】従来の第2例に係るバスシステムの構成を示
すブロック図である。
【図21】従来の第3例に係るバスシステムの構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1−1〜1−m…第1〜第mのリターンクロック入出力
手段 2−1〜2−m…第1〜第mの出力活性化手段 3−1r〜3−m…−1番目〜第mのメモリデバイスま
たはメモリモジュール 4…データ処理部 5…メモリモジュール用バッファ回路 6…コントローラ 7…システムバス 10−k…第kのリターンクロック入出力回路 10′−k…第kのリターンクロック入力回路 11−k…第kのリターンクロック入力回路 20−k、20′−k…第kの出力活性化回路 21−k…第kの出力活性化回路 30、30′…メモリデバイス 30−1〜30−m、30′−1〜30′−m…第1〜
第mのメモリデバイス 31…メモリデバイス 31−1〜31−m…第1〜第mのメモリデバイス 35…メモリモジュール 36…メモリモジュール 40…チップセット 42…基準電圧発生回路 50…メモリモジュール用バッファ回路 120−1〜120−m…第1〜第mのメモリモジュー
ル 500…DLL 510…バッファアンプ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つのシステムバス上でデータを転送す
    る機能を有し、かつ、前記データを処理するデータ処理
    部により制御される複数のメモリデバイスを含むデータ
    転送メモリ装置において、該複数のメモリデバイスの各
    々は、 前記データ処理部から出力されるクロックをもとに生成
    されるリターンクロックを入出力するリターンクロック
    入出力手段と、 該リターンクロック入出力手段から出力されるリターン
    クロックをもとに生成されるデータ出力イネーブル信号
    に基づき、前記データの出力を活性化する出力活性化手
    段とを備えることを特徴とするデータ転送メモリ装置。
  2. 【請求項2】 前記システムバス上の所定の位置にある
    メモリデバイスのみが、前記リターンクロックおよび前
    記データ出力イネーブル信号を生成する請求項1記載の
    データ転送メモリ装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の位置にあるメモリデバイス
    が、前記システムバス上で前記データ処理部から最も遠
    い位置にあるメモリデバイスである請求項2記載のデー
    タ転送メモリ装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の位置にあるメモリデバイス以
    外の前記メモリデバイスが、前記データ処理部により出
    力選択された場合、前記所定の位置にあるメモリデバイ
    スにて生成される前記リターンクロックおよび前記デー
    タ出力イネーブル信号を入力として受け取り、当該デー
    タ出力イネーブル信号によって前記データの出力を活性
    化すると共に、当該リターンクロックに同期して該デー
    タを出力することが可能である請求項2記載のデータ転
    送メモリ装置。
  5. 【請求項5】 前記所定の位置にあるメモリデバイス
    が、前記データ処理部により出力選択された場合、該所
    定の位置にあるメモリデバイスにて生成される前記デー
    タ出力イネーブル信号によって前記データの出力を活性
    化すると共に、該所定の位置にあるメモリデバイスにて
    生成される前記リターンクロックに同期して該データを
    出力する請求項2記載のデータ転送メモリ装置。
  6. 【請求項6】 前記リターンクロックおよび前記データ
    出力イネーブル信号が、任意の位相に設定される請求項
    1から5のいずれか一項に記載のデータ転送メモリ装
    置。
  7. 【請求項7】 前記データ処理部の入力回路部と、各々
    の前記メモリデバイス内の前記出力活性化手段の入力回
    路部とが、前記データ出力イネーブル信号によって所定
    の時間のみ活性化される請求項1から6のいずれか一項
    に記載のデータ転送メモリ装置。
  8. 【請求項8】 前記リターンクロックおよび前記データ
    出力イネーブル信号を出力するコントローラチップを、
    前記システムバス上に設ける請求項1から7のいずれか
    一項に記載のデータ転送メモリ装置。
  9. 【請求項9】 一つのシステムバス上でデータを転送す
    る機能を有し、かつ、前記データを処理するデータ処理
    部により制御される複数のメモリモジュールを含むデー
    タ転送メモリ装置において、 該複数のメモリモジュールの各々は、複数のメモリデバ
    イスと、該複数のメモリデバイスと前記データ処理部と
    の間で前記データおよび各種の信号を入出力するための
    メモリモジュール用バッファ装置とを備えており、 各々の前記メモリモジュール内の該メモリモジュール用
    バッファ装置は、 前記データ処理部から出力されるクロックをもとに生成
    されるリターンクロックを入出力するリターンクロック
    入出力手段と、 該リターンクロック入出力手段から出力されるリターン
    クロックをもとに生成されるデータ出力イネーブル信号
    に基づき、前記複数のメモリデバイスからの前記データ
    の出力を活性化する出力活性化手段とを備えることを特
    徴とするデータ転送メモリ装置。
  10. 【請求項10】 前記システムバス上の所定の位置にあ
    るメモリモジュール内のメモリモジュール用バッファ装
    置のみが、前記リターンクロックおよび前記データ出力
    イネーブル信号を生成する請求項9記載のデータ転送メ
    モリ装置。
  11. 【請求項11】 前記所定の位置にあるメモリモジュー
    ルが、前記システムバス上で前記データ処理部から最も
    遠い位置にあるメモリモジュールである請求項10記載
    のデータ転送メモリ装置。
  12. 【請求項12】 前記所定の位置にあるメモリモジュー
    ル内のメモリモジュール用バッファ装置以外の前記メモ
    リモジュール用バッファ装置が、前記データ処理部4に
    より出力選択された場合、前記所定の位置にあるメモリ
    モジュール内のメモリモジュール用バッファ装置にて生
    成される前記リターンクロックおよび前記データ出力イ
    ネーブル信号を入力として受け取り、前記の出力選択さ
    れたメモリモジュール内の前記メモリデバイスに供給す
    る請求項10記載のデータ転送メモリ装置。
  13. 【請求項13】 前記所定の位置にあるメモリモジュー
    ル内のメモリモジュール用バッファ装置以外の前記メモ
    リモジュール用バッファ装置が、前記データ処理部4に
    より出力選択された場合、前記所定の位置にあるメモリ
    モジュール内のメモリモジュール用バッファ装置にて生
    成される前記リターンクロックおよび前記データ出力イ
    ネーブル信号を入力として受け取り、前記の出力選択さ
    れたメモリモジュール内の前記メモリデバイスに供給
    し、 前記の出力選択されたメモリモジュール内の前記メモリ
    デバイスは、当該メモリモジュール用バッファ装置から
    供給される当該データ出力イネーブル信号を入力として
    受け取り、当該データ出力イネーブル信号によって前記
    データの出力を活性化すると共に、当該リターンクロッ
    クに同期して、対応するメモリモジュール用バッファ装
    置に該データを送出する請求項10記載のデータ転送メ
    モリ装置。
  14. 【請求項14】 前記所定の位置にあるメモリモジュー
    ルに搭載されている前記メモリデバイスが、前記データ
    処理部4により出力選択された場合、該所定の位置にあ
    るメモリモジュール内のメモリモジュール用バッファ装
    置にて生成される前記リターンクロックおよび前記デー
    タ出力イネーブル信号を入力として受け取り、当該デー
    タ出力イネーブル信号によって前記データの出力を活性
    化すると共に、当該リターンクロックに同期して、前記
    所定の位置にあるメモリモジュール内のメモリモジュー
    ル用バッファ装置に該データを送出することが可能であ
    る請求項10記載のデータ転送メモリ装置。
  15. 【請求項15】 前記リターンクロックおよび前記デー
    タ出力イネーブル信号が、任意の位相に設定される請求
    項9から14のいずれか一項に記載のデータ転送メモリ
    装置。
  16. 【請求項16】 前記データ処理部の入力回路部と、各
    々の前記メモリモジュール用バッファ装置の入力回路部
    とが、前記データ出力イネーブル信号によって所定の時
    間のみ活性化される請求項9から15のいずれか一項に
    記載のデータ転送メモリ装置。
  17. 【請求項17】 前記リターンクロックおよび前記デー
    タ出力イネーブル信号を出力するコントローラチップ
    を、前記システムバス上に設ける請求項9から16のい
    ずれか一項に記載のデータ転送メモリ装置。
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