JPH11148882A - 廃棄物処分場における漏水検知方法および遮水設備 - Google Patents

廃棄物処分場における漏水検知方法および遮水設備

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JPH11148882A
JPH11148882A JP10132495A JP13249598A JPH11148882A JP H11148882 A JPH11148882 A JP H11148882A JP 10132495 A JP10132495 A JP 10132495A JP 13249598 A JP13249598 A JP 13249598A JP H11148882 A JPH11148882 A JP H11148882A
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layer
drainage
leachate
drainage layer
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JP10132495A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Moriguchi
芳文 森口
Masahiko Miwa
正彦 三和
Tadayuki Sakobe
唯行 迫部
Kunihiro Ishikawa
州洋 石川
Masanori Oiwa
正則 大岩
Yoshinori Touto
義伯 唐渡
Kunihiko Nakagawa
邦彦 中川
Hiromasa Tashiro
博正 田代
Hirosuke Miyabe
啓輔 宮辺
Akita Wada
昭太 和田
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Unitika Ltd
Konoike Construction Co Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
Konoike Construction Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮水シートの破損位置を確定するには、複雑
な構成および複雑な制御を必要としていた。 【解決手段】 上部遮水層11および下部遮水層間14
に、所定幅で区画して排水層13を配し、この排水層1
3の排水方向下端に配された2本の個別電極21で未処
理水15を検知し、排水層13の交差方向に配した2本
の共通電極20で未処理水15を検知し、両者の検知ラ
インから座標により、上部遮水層11の破損位置を容易
に確定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物処分場(産
業廃棄物処分場など)における漏水検知方法および遮水
設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、山間部を掘削して凹地を形成し、
この凹地を廃棄物の埋め立てに用いる産業廃棄物処分設
備では、産業廃棄物、産業廃棄物焼却灰あるいは一般廃
棄物が投棄された状態で雨が降ると、雨水がこれら廃棄
物により汚染されて汚水となり、これが地下浸透し周囲
の環境汚染をひきおこすことがある。このために、ピッ
トを形成してその底部や壁面に防水手段を施し、環境汚
染を防止している。
【0003】この防水手段は、従来よりゴム系、合成樹
脂系の透水性のない遮水層をピットに敷設するものであ
った。しかしながら、廃棄物の投入等の際に、遮水層が
破れてしまうことがあり、この場合、周辺の環境汚染を
ひきおこしてしまう可能性がある。この対策として、遮
水層を2重構造にし、上側の遮水層が破損しても汚水が
地下浸透しないようにして、安全性を高めるようにした
ものがある。
【0004】しかしながらこの構成では、下側の遮水層
が破れたら汚水が地下浸透し周囲の環境汚染をひきおこ
すので、完全なものではない。そこで、特開平8−21
0938号公報に示すように、1枚の遮水層の下又は2
枚の遮水層の間に敷設した不織布上に、メッシュ状に線
電極を敷設し、更に線電極上に含水砂を充填し、線電極
のメッシュのそれぞれから、ケーブルを計側室に導き、
遮水層の上に点電極を設け、2枚の遮水層の場合は下部
シートの下にも点電極を設け、遮水層の上部あるいは下
部の点電極と、これより遠方に設置した点電極に交替直
流電圧を印加して、メッシュに敷設した線電極とこれよ
り遠方に設置した点電極との電位差を測定して遮水層の
漏水検知を行うようにした漏水検知方法があり、汚水が
地下浸透している場合に対応できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の漏水検
知方法では、遮水層に敷設した不織布上に、メッシュ状
に線電極を敷設し、遮水層の上に点電極を設け、線電極
とこれより遠方に設置した点電極との電位差を測定して
遮水層の漏水検知を行うものであるので、漏水検知のた
めの配線構造が複雑になり、また漏水検知のための制御
が複雑になってしまう。
【0006】そこで、本発明は、浸出水の漏水位置を容
易に確定し得る廃棄物処分場における漏水検知方法およ
び遮水設備の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
手段は、2層の遮水層間に所定幅で区画して排水層を配
し、該排水層の排水方向下端側に、2本の平行に配した
個別電極で遮水層間に浸入した排水層の浸出水を検知
し、また排水層排水方向の交差方向に2本の平行に連続
した共通電極を所定間隔で配して、遮水層間に浸入した
浸出水を共通電極で検知し、個別電極および共通電極の
検知ラインの交差座標により漏水位置を認定するもので
ある。
【0008】本発明の遮水層とは、ゴム系、合成樹脂系
の遮水層であって、遮水層を補強するためには合成繊維
で出来た基布を貼り付けてもよく基布を芯材にして両側
にゴム系、合成樹脂系の遮水材を貼り合わせてもよい。
【0009】排水層とは、合成繊維からなる織編物等、
合成繊維からなる長短不織布等、合成繊維からなる網状
体等、合成樹脂よりなるプラスチック材等、またこれら
を組み合わせて複合材によりなる排水層等でもよいが、
載荷時でも嵩高性が保持できる合成繊維モノフィラメン
トで構成された立体編物が好ましい。また同種、他種の
排水材を組み合わせて排水層としてもよい。
【0010】2層の遮水層間の排水層を遮水性の隔壁で
区切り区画することにより、遮水層が損傷し浸出水が流
出した場合、排水層内の浸出水の拡散を防ぐと共に、排
水層の排水方向の下端まで導く。導かれた浸出水は雨水
により廃棄物中に含まれる各種イオン、例えば高濃度の
塩化物イオン等が電離して含んでいるので高電動率の浸
出水となる。下端に配された2本の平行に連続した個別
電極に電圧を加えておいて、浸出水が電極間に感知され
ると電流が流れ、その電流が増幅器により増幅されてリ
レーを作動させて警報回路により浸出水の漏水が検知さ
れ、排水方向の漏水検知ラインが確定される。同時に遮
水層間の排水層内の浸出水が、排水層の排水方向へ導か
れ、排水方向の交差方向に、電圧が加えられた2本の平
行に連続した共通電極が所定間隔で配されているので浸
出水により共通電極間に電流が流れ、その電流が増幅器
により増幅されてリレーを作動させて警報回路により、
排水方向に向かって漏水が順次認識され、交差方向の漏
水検知ラインは最初に漏水が認識されたラインが漏水検
知ラインと確定でき、確定された排水方向の漏水検知ラ
インとその交差方向の漏水検知ラインより座標により遮
水層の漏水位置が区画で確定できる。
【0011】排水方向の下端に配した2本の個別電極間
距離、および排水方向の交差方向に2本の平行に連続し
た共通電極の電極間距離は、通常1〜5cm程度でよい
が、電極間距離を変えること、増幅器の増幅倍率を変え
ることにより測定精度は自由に設定できる。
【0012】個別電極や共通電極は排水層に挟んでもよ
く、排水層面に貼付けるようにしてもよい。電極はコー
ド式、テープ式のものでよいが、浸出水には高濃度の塩
化物イオン等が含まれるので腐食しない電極がよい。
【0013】2層の遮水層間の排水層を遮水材の隔壁で
区切り区画するピッチは通常は1〜5m程度でよいが、
区画ピッチを変えることにより測定精度は自由に設定で
きる。また排水方向の交差方向に2本の平行に連続した
共通電極の間隔は2〜10mピッチ程度で配するのでよ
いが、ピッチを変えることにより測定精度は自由に設定
でき、さらに区画も自由にかえられる。
【0014】排水層の下端より漏水した浸出水は外部か
ら容易に確認でき、漏水計量、水質試験が行え、浸出水
集排水施設に導くことができる。また下端の最下端に減
圧で吸引する流末減圧吸引集水装置を設置して、遮水層
間に浸入した排水層の浸出水を減圧で吸引することによ
り、速やかに遮水層の漏水位置が確定でき、浸出水を浸
出水処理層に導くこともできる。これは電気的に交差方
向の漏水検知ラインで漏水が認識すると同時に流末減圧
吸引集水装置を警報回路により作動するようにすればよ
い。
【0015】本発明は、また2層遮水層間の排水層に低
導電率の液体を流して、浸出水を低導電率液体に置換
後、漏水検知を復旧させることができる。遮水層間の排
水層に浸入した浸出水は雨水等により廃棄物中に含まれ
る各種イオンが含まれるので高電導率浸出水である。ま
た本発明の漏水検知システムの原理は、電圧が加えられ
た2本の平行に連続した電極が浸出水により電極間に電
流が流れ、その電流が増幅器により増幅されてリレーを
作動させて警報回路により漏水検知されるので、低導電
率の液体ではリレーを作動させない増幅器の増幅倍率に
すればよい。低導電率の液体としては各種イオン、不純
物の溶解が少ない真水等である。
【0016】本発明は、さらに2層遮水層間の排水層の
浸出水を減圧で吸引して漏水検知を復旧させることもで
きる。これは排水層に配された電極間の浸出水を減圧で
吸引して取り除くことにより可能となる。
【0017】本発明は、2層の遮水層間の排水層以外に
自己修復シートを配してもよい。自己修復シートは自己
修復機能で遮水層破損時に吸水膨潤性の素材が浸出水を
吸収・膨潤し、破損部分を閉鎖することにより漏水を止
めるので安全性が向上する。また、上部遮水層の上側、
下部遮水層の下側に、合成繊維不織布、合成繊維織編物
等の保護層を設けても良い。保護層は廃棄物の投棄、ま
たは地盤の突起物等で遮水層が破れるのを防ぎ安全性は
さらに向上する。
【0018】そして、浸出水が地中に浸透するのを防止
するとともに、浸出水を所定の場所まで導水するために
ピットを被覆するように設けた遮水構造を、上層から、
保護層、上遮水層、自己修復層、排水層および下遮水層
の順で構成し、前記排水層を所定幅で区画し、この排水
層の排水方向下端側に2本の平行に配した個別電極で排
水層に浸入した浸出水を検知し、排水層排水方向の交差
方向に2本の平行に連続した共通電極を所定間隔で配し
て、排水層に浸入した浸出水を共通電極で検知し、個別
電極および共通電極の検知ラインの交差座標により漏水
位置を認定することにより、遮水構造のどこに破損が生
じたかが特定し易く、補修が容易になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1および図2に示すように、本
発明の実施の形態に係る廃棄物処分施設1は、遮水装置
2および漏水検知システム3を備え、前記遮水装置2
は、山間部を掘削して形成した四角錐台状のピット4
と、このピット4を覆う遮水層構造5から構成されてい
る。
【0020】前記ピット4の底面6は一方に向けて排水
勾配3%に、向き合う各側面7,8はそれぞれ法面勾配
60%に造成されている。前記遮水層構造5は、上層か
ら、保護層10−上部遮水層11−自己修復層12−排
水層13−下部遮水層14の順でピット4に敷設されて
いる。これにより、種々の衝撃がピット4あるいは遮水
層構造5に付与されても、遮水層構造5全体が損傷を受
けにくく、仮に遮水層構造5に損傷(孔などの発生)が
発生した場合であっても、地中4に浸出水15が浸透す
るのを防止、あるいは抑えて、安全、かつ信頼度の高い
ものとなる。
【0021】最上層である前記保護層10は、現場施工
がし易く、衝撃に対してこれを吸収する機能を有し、例
えば、ポリエステル、ポリプロピレン等の破れにくい繊
維素材から成り、その厚みが2mm以上の不織布状シート
としている。なお、衝撃吸収および耐破れ効果の点から
4mm〜50mmの厚みが望ましい。
【0022】前記上部遮水層11は、合成繊維織布を芯
材として補強された複合樹脂シートであり、例えばナイ
ロン、ポリエステル、アラミド等の合成繊維からなる織
布を補強芯材とし、この織布の少なくとも片面に、例え
ばポリエチレンであるHDPE,LDPE等の樹脂皮膜
を形成させた複合樹脂シートを用いている。このよう
に、織布を補強芯材として樹脂皮膜を形成させ、樹脂と
の複合シートとすることにより、樹脂のみによるシート
の強さを数倍から数十倍に高めており、耐衝撃性、耐破
れ性、さらに樹脂シートの熱膨張による寸法変化を防止
するなどの効果を有し、これにより、遮水層構造5全体
の安全性と信頼性を向上させる。
【0023】前記自己修復層12は、例えば2mm〜10
mmの厚みを有するポリエステル、ポリプロピレン等のス
パンボンドシート等の織布シートに、200〜1,00
0g/m2の水膨潤性高分子樹脂剤が載置されているシート
が用いられ、これは、上部遮水層11の下に敷設する。
なお、水膨潤性高分子樹脂剤としては、上部遮水層11
を通過して漏水した浸出水15に含まれる塩素イオンの
影響を受けないか、あるいは受けにくいものを選択す
る。例えば、でん粉系重合体、ポリアクリル塩酸系重合
体、ポリアクリル塩酸系−ポリアクリルアミド系共重合
体、ポリアクリルアミド系重合体、塩酸ビニル−アクリ
ル酸エステル共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸エステ
ル共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸系共重合
体、ポリアクリルニトリル系重合体、ポリエチレンオキ
サイド系重合体、およびポリ−N−ビニルアセトアミド
(PVNA)等が用いられる。なお、特に好ましくは、塩
等の水溶液も吸収し得るポリアクリル酸塩−ポリアクリ
ルアミド系共重合体、ポリアクリルアミド系重合体、ポ
リエチレンオキサイド系重合体である。
【0024】そして、この自己修復層12は、漏水が上
部遮水層11を通過して浸出水15が発生した場合、地
中4に浸出水15が浸透するのを防止するために浸出水
15をせき止め、修復して漏水を防止するものである
が、損傷の規模が大きく、自己修復能力の限界を上回っ
て漏水が継続したり、あるいは、修復が完了するまでの
初期段階において、速やかに浸出水15を排水すること
が必要である場合、前記排水層13が有用である。
【0025】この排水層13は、動水勾配0.03(3
%)・5kg/cm2載荷時の面内透水係数が0.1〜5.0
cm/sec以上の合成繊維材からなる三次元的厚みを有する
シート状繊維排水材を用いる。すなわち、このシート状
繊維排水材は、例えば織物であればモケット織機により
製織される表裏の地組織を立体的に連結糸で連結し、三
次元的厚みを有するシートとする。編物であれば、2列
針床を備える経編機・丸編機により製編される。また、
網状体シートであれば、例えば、熱可塑性高分子組成物
をノズルから繊維糸状に溶融紡出し、紡出直後の糸が硬
化しないまでの間隔で揺動する引取りベルト上にラーメ
ン構造様に積層融着し、所望の厚さに点圧して作成す
る。
【0026】シート状繊維排水材である編物および網状
体に用いる繊維素材には、例えばポリアミド、ポリエス
テル、ポリプロピレン、ビニロン、アラミドなどの合成
繊維が好適に用いられ、モノフィラメント、モノマルチ
フィラメント、マルチフィラメント、断面が扁平、異形
断面等、また、これらの繊維の先染糸および加工糸、ま
たは繊維製造時に着色した原着繊維など、さらに、これ
らの素材の単独あるいは混用であってもよく、用途、目
的、要求性能等に適した繊維素材を適宜選択して用いる
ものとする。
【0027】このシート状繊維排水材は、2列針床を有
する経編機により製編される表裏の地組織を立体的に連
結糸で連結し、三次元的厚みを有するシートとするのが
好ましい。この場合、繊維排水材の繊維材料は、特に制
約を受けるものではなく、上記繊維素材を適宜選択して
用いることになるが、必要な排水性能を得るために、以
下に述べることに配慮する。
【0028】すなわち、繊維排水材は単糸径が0.14
〜0.7mm以上のフィラメントを30重量%以上含み、
無載荷時の単位体積あたりの繊維充填量が5〜40%に
設定されていることである。フィラメントの単糸径が
0.14mm未満の場合は、シート状繊維排水材の圧縮耐
性、クッション性が不足したり、高載荷重時に必要な空
隙が確保できにくく排水性能が不足することがあるため
である。また、単糸径が0.14mm以上のフィラメント
の割合が、シート状繊維排水材を構成する繊維材料の3
0重量%未満になると、シート状繊維排水材の圧縮耐性
が不足したり、高載荷重時に必要な空隙が確保できにく
く排水性能が不足することがあるためである。また、シ
ート状繊維排水材は、無載荷時の単位体積当たりの繊維
充填量が40%を超えると、繊維密度が高くなりすぎて
シート内の空隙が少なくなり、期待する排水・導水効果
が得られにくくなる場合がある。なお、繊維充填量と
は、繊維排水材Aの単位体積当りの体積中に占める繊維
体積の比率を示す値である。
【0029】さらに、シート状繊維排水材の厚みは2〜
20mmが望ましい。厚みが2mm未満であると、シート状
繊維排水材の中に排水に必要な空隙量が確保できず、十
分に排水機能を発揮できない場合が生ずる。また、20
mmを超えると排水性については特に問題は生じないが、
シート状繊維排水材の厚みが厚くなり過ぎて、敷設時の
作業性が悪くなる場合がある。特に法面への敷設時に繊
維排水材の上に人が乗って作業する場合に足元が不安定
となる。
【0030】また、シート状繊維排水材は、動水勾配
0.03(3%)・5kg/cm2載荷時の面内透水係数が
0.1cm/sec以上であるものを用いるとよい。廃棄物処
理場内に発生した漏水による浸出水15を、速やかに排
水・導水するに必要な面内透水係数は、砂あるいは不織
布の面内透水係数の数倍から数十倍の性能が必要であ
る。面内透水係数が0.1cm/secより小さくなると排水
性能が劣り、所望とする排水機能が得られない場合があ
る。なお、無載荷重時の面内透水係数は5〜110cm/s
ecであるのが望ましい。
【0031】さらに、シート状繊維排水材の強力は、縦
方向100kg/m以上、横方向50kg/m以上であるのが好
ましい。この値は、廃棄物処理場施工時のシート状繊維
排水材の敷設時にかかる引っ張り力に耐えるに必要な強
力値であり、各々の値を下回ると施工中にシートが破損
したり、耐久性に問題が生じたり、遮水層構造5全体の
品質が劣悪なものになったりすることがある。
【0032】次に、最下層に用いる前記下部遮水層14
は、繊維素材を芯材として補強された複合樹脂シートを
用いる。下部遮水層14の役割としては、下部遮水層1
4の上に設置されている4層が何らかの損傷により本来
の機能を果たさなくなった場合、漏水による浸出水15
を地面に浸透させないように遮水するとともに、浸出水
15を速やかに排出する機能を有する。さらに地面側か
ら発生する湧水が上層に入り込まないようにする機能を
有している。また、地面に突起物があった場合、あるい
は上層部から何らかの強い衝撃があった場合、多層から
なる全体が破損することがないよう保護する。
【0033】従って、この下部遮水層14には、繊維素
材を芯材として補強された複合樹脂シートを用い、さら
に詳しくは、繊維素材の片側が樹脂により被覆された複
合樹脂シートとする。繊維素材としては、例えば、ポリ
アミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ビニロン、ア
ラミドなどの合成繊維が好適に用いられ、モノフィラメ
ント、マルチフィラメント、断面が扁平、異形断面等、
また、これらの繊維の先染糸および加工糸、または繊維
製造時に着色した原着繊維など、また、天然繊維であっ
てもよい。さらに、これらの素材の単独あるいは混用で
あってもよく、用途、目的、要求性能等に適した繊維素
材を適宜選択して用いるものとする。
【0034】さらに、繊維素材の形状においても特に制
約を受けるものではいが、シート状(布帛)織物、編物
および不織布が好適であり、また、衝撃吸収および強力
性能を付与させるために、厚みが1mm以上の2重組織織
以上の厚手の織布が、より好適である。そして、この繊
維素材の少なくとも片側をHDPE,LDPEであるポ
リエチレン等の樹脂で被覆した複合樹脂シートとするこ
とにより、樹脂のみによるシートの強さを、著しい場合
は数倍から数十倍に高め、耐衝撃性、耐破れ性、さらに
樹脂シートの熱膨張による寸法変化を防止するなどの機
能を有し、これにより、遮水層構造5全体の安全性と信
頼性を向上させる。
【0035】そして、前記下部遮水層14は、ピット4
の底面6に敷設されて底面6と同勾配の第一敷設部20
と、ピット4の側面7,8に敷設されて側面7,8と同
勾配の第二敷設部21とから構成され、浸出水15を排
水するための水路22が形成されている。
【0036】また、図2に示すように、下部遮水層14
には、これと同種材料で形成された隔壁部材25が設け
られ、この隔壁部材25は、前記第一敷設部20上にそ
の排水勾配方向Xに複数個配置され、図3および図4に
示すように、前記第二敷設部21上にその法面勾配方向
Yに複数本配置されている。
【0037】次に、前記漏水検知システム3の説明をす
る。これは、漏水によって通電するように対で設けた複
数組の電極(例えばステンレス線から形成されており、
電極間隔は30mmに設定されている)と、これら電極間
の通電を検出する測定器18から構成されているもの
で、第一敷設部20側および第二敷設部21側に設けら
れている。
【0038】図2に基づいて、第一敷設部20側の漏水
検知システム3の構成を説明すると、これは、第一敷設
部20上に底面6の幅方向Zに沿って排水勾配方向Xに
所定間隔置きに配置された4組の第一共通電極20a,
20b,20c,20dと、前記隔壁部材25で区画さ
れる4部屋26の排水勾配方向X側端部に底面6の幅方
向Zに沿って配置された4組の第一個別電極21a,2
1b,21c,21dとを備えている。
【0039】そして、第一共通電極20a,20b,2
0c,20dおよび第一個別電極21a,21b,21
c,21dはそれぞれ前記測定器18に接続されてい
る。次に、図3および図4に基づいて、第二敷設部21
側の漏水検知システム3を説明する。各側面7,8に敷
設する第二敷設部21の上部に、その幅方向に第二共通
電極22a,22bが配置され、第二敷設部21の下部
に、前記隔壁部材25で区画される各部屋26の幅方向
に沿って配置された第二個別電極23a,23b,23
c,23d,23eが設けられ、前記第二共通電極22
a,22bおよび第二個別電極23a,23b,23
c,23d,23eは、それぞれ前記測定器18に接続
されている。
【0040】次に、上記構成の廃棄物処分施設1の施工
順序を説明する。まず、底面6の排水勾配3%、各側面
7,8の法面勾配60%になるように山間部の所定の場
所を四角錐台状に掘削してピット4を形成し、底面6の
外周部に水路22を形成する。整地されたピット4の法
面および底面に、最下層に、保護膜を兼ねた樹脂複合遮
水シートの樹脂コーティング面を上にして、法面あるい
は底面の傾斜に平行させ、隣接するシート同士の端を突
き合わせて敷設し、その突き合わせ部の上に、遮水層に
用いた樹脂複合遮水層を25〜30cm程度の帯状にカッ
トしたテープを重ね、例えば自走式二重溶接機を用いて
接着し、廃棄物処分場ピット4全体を一体的な遮水シー
トである下部遮水層14とする。
【0041】次に、漏水による浸出水15の拡散を防
ぎ、効率良くかつ速やかに導水・排水させ、いち速い漏
水検知および狭い範囲で漏水部を特定することを目的と
して、下部遮水層14の第一敷設部20、第二敷設部2
1に幅方向の2m間隔で、幅5cm、厚さ5mmの不透水性
発泡ゴムからなるテープを接着して隔壁部材25を設
け、レーン状にして区画する。
【0042】施工順序としては、上記の隔壁部材25設
置の前に行うことになるが、漏水検知に必要な電気的検
知線を設置する必要がある。この際、第一敷設部20に
おいて、電気的検知線の被覆樹脂を部分的に剥がし、底
面6の幅方向Zに沿って排水勾配方向Xに所定間隔置き
に4組の第一共通電極20a,20b,20c,20d
を貼着することにより設置する。なお、第一共通電極2
0a,20b,20c,20dの離間間隔は、例えば5
mとする。また、区画された各部屋26の排水勾配方向
X側端部に底面6の幅方向Zに沿って4組の第一個別電
極21a,21b,21c,21dを配置し、第一共通
電極20a,20b,20c,20dおよび第一個別電
極21a,21b,21c,21dの端末を配線により
測定器18に接続する。
【0043】同様に、第二敷設部21においては、その
上部に、その幅方向に第二共通電極22a,22bを配
置し、第二敷設部21の下部に第二個別電極23a,2
3b,23c,23d,23eを配置し、第二共通電極
22a,22bおよび第二個別電極23a,23b,2
3c,23d,23eの端末を配線により測定器18に
接続する。
【0044】なお、電気的検知線は、例えば、2〜5cm
の間隔で平行した2本一組の電線を接着テープあるいは
接着剤で接着し、隔壁部材25の下を通過する部分に生
ずる隙間は、浸出水15が拡散しないように合成樹脂で
塞いだ。
【0045】次に第一敷設部20、第二敷設部21に平
行して隔壁部材25の間隔に合わせて、各部屋26によ
りシート状排水材を敷設して排水層13とした。次に、
排水層13の上に自己修復層12の自己修復マットを、
第一敷設部20、第二敷設部21の傾斜に平行させ、隣
接するシートとシートの端を突き合わせて覆いかぶせな
がら敷設し、その突き合わせ部の上に5〜20cmの接着
用テープで繋ぎ目をシールして、一体化されたシートと
して敷設した。
【0046】次に、樹脂複合遮水シートを、これまでに
敷設したシートの上に、第一敷設部20、第二敷設部2
1の傾斜に平行させて、隣接するシートとシートの端を
突き合わせて覆いかぶせながら敷設し、その突き合わせ
部の上に上部遮水層11に用いる樹脂複合遮水シート
を、25〜30cm程度の帯状にカットしたテープを重
ね、例えば自走式二重溶接機を用いて接着し一体的とし
た。さらに、敷設されたシートの外周の縁から雨水など
の水が浸入しないように、上部遮水層11と下部遮水層
14の樹脂複合遮水層を直接、自走式二重溶接機を用い
て接着した。これにより、自己修復層12および排水層
13を内包した袋構造とした。
【0047】最後に、保護層10となるポリエステルス
パンボンド不織布シートを、第一敷設部20、第二敷設
部21の傾斜に平行した形で隣接するシート同士の端を
突き合わせて覆いかぶせながら敷設し、その突き合わせ
部の上に5〜20cmの接着用テープあるいはミシンを用
いて繋ぎ、一体化されたシートの保護層10を敷設し
た。
【0048】この状態で、産業廃棄物を埋め立て式に投
棄するものである。このとき、上部遮水層11は、優れ
た遮水性を備え強度の強い合成繊維でできた基布で補強
しているので、産業廃棄物の投棄等で破損することは考
えにくいが、仮に保護層10および第一敷設部20に重
なる上部遮水層11の、ある部分が破損してしまった場
合、雨が降ると、産業廃棄物によって雨水が汚水にな
り、浸出水15となってその破損部分から上部遮水層1
1の下方に漏れ出して自己修復層12に至るが、この場
合、自己修復層12の高分子吸水樹脂が吸水膨張して孔
を塞ぎ、止水することができる。しかし、自己修復層1
2を貫通するような損傷が発生した場合、浸出水15
は、排水層13に至ることになる。この場合、ピット4
の底面6には勾配があるので、この浸出水15は、排水
層12を浸透して水路22に至る。そしてこの水路22
から所定の処理場に搬送されて処理される。
【0049】また、第二敷設部21に重なる自己修復層
12の、ある部分が破損した場合、上記と同様に、雨が
降ると、産業廃棄物によって雨水が汚水になり、浸出水
15となってその破損部分から排水層12を浸透して水
路22に至り、この水路22から所定の処理場に搬送さ
れて処理される。
【0050】ところで、第一敷設部20に重なる自己修
復層12の、ある部分が破損した場合、浸出水15は第
一共通電極20a,20b,20c,20dのうち何れ
かを通過してそれより下方の第一共通電極を通電させて
水路22に到るが、水路22に流入する直前に何れかの
第一個別電極21a,21b,21c,21dを通過し
てその第一個別電極を通電させる。
【0051】このため、始めに通電した第一共通電極
(20a,20b,20c,20dの何れか)から通電
信号が測定器18に出力され、何れかの第一個別電極2
1a,21b,21c,21dから通電信号が出力され
ると、双方からの通電信号により、第一敷設部20に重
なる自己修復層12(上部遮水層11)の、どの当たり
が破損したかを判断することができる。
【0052】例えば、第一共通電極20bが通電し、浸
出水15が流下して順次第一共通電極20c,20dが
通電し、第一個別電極21cが通電した場合は、図の斜
線部当たりで破損が発生したと判断することができる。
【0053】同様に、第二共通電極22aあるいは第二
共通電極22bが通電し、例えば第二個別電極23a,
23dが通電した場合、双方からの通電信号により、図
の斜線部当たりで破損が発生したと判断することができ
る。
【0054】上記のことを確認するために、第一敷設部
20に重なる自己修復層12の、ある部分が破損した場
合を想定して、隔壁部材25と第一共通電極20a,2
0b,20c,20dで囲繞される区画で自己修復層1
2に穴を形成し、破損箇所(漏水箇所)を確認する実験
を行った。
【0055】破損箇所より漏れ出した浸出水15は、排
水層12を通り排水勾配方向Xに、隔壁部材25により
拡散なく導かれた。そして浸出水15は雨水により産業
廃棄物中に含まれる各種イオン、例えば高濃度の塩化物
イオン等を電離して含まれて高電導率の浸出水15とな
っているので、水路22に向かって導かれる途中、8V
の交流電圧が加えられた第一共通電極20b,20c,
20dがこの浸出水15により順次通電し、電流が増幅
器により増幅されてリレーを作動させて警報回路によ
り、第一共通電極20b,20c,20dの順で認識さ
れた。すなわち、排水勾配方向Xにおける破損箇所は、
第一共通電極20a,20b間と認定した。
【0056】また、8Vの交流電圧が加えられた第一個
別電極21cが浸出水15によって通電し、その際の電
流が増幅器により増幅されてリレーを作動させて警報回
路により浸出水15の漏水が検知された。これにより、
隔壁部材25c,10d間で自己修復層12の破損が発
生したことが認定された。
【0057】従って、排水勾配方向Xおよび幅方向Zの
交差する座標部分、すなわち、図の斜線部の区画で上部
遮水層11の破損が発生したことを、容易な制御および
構成で認定することができた。
【0058】このようにして遮水層構造5の破損箇所を
認定することにより、遮水層構造5の修復をし浸出水1
5の漏れ出しを停止させることができる。なお、各第二
敷設部21には、それぞれ第二共通電極22a,22b
は1箇所づつしか設けていないが、第二共通電極22
a,22bが通電されずに、第二個別電極23a,23
b,23c,23d,23eの何れかが通電された場合
は、破損箇所は、隔壁部材25で区画される部分で、か
つ第二共通電極22a,22bより下方の部分が破損し
ていることになる。また、上述したように、第二共通電
極22a,22bおよび第二個別電極23a,23b,
23c,23d,23eの双方が通電した場合は、上部
遮水層11の上部で破損していることが分かる。
【0059】また、水路22を減圧度400mmHgにて減
圧で吸引すると減圧前の浸出水15の水量は毎分300
mlであったが4,500mlとなり、速やかに浸出水15
が最下端に導かれることが確認できた。
【0060】さらに、故意に上部遮水層11に穴を形成
した位置より電気電導度0.5μs/cmlの真水を流すこ
とにより第一共通電極20b,20c,20d間に流れ
る電流は700mAであったが、30mAまで低下した。そ
して、第一共通電極20a,20b,20c,20d、
第一個別電極21a,21b,21c,21dでも順次
確認したが、リレーを解除することにより漏水検知は復
旧することも明らかになった。
【0061】このように、漏水検知システム3を回復さ
せることにより、繰り返し何度でも検知できる漏水検知
システム3を提供することができる。なお、上記実施の
形態では、第一個別電極21a,21b,21c,21
dは、区画毎に2本の平行した電極としたがこれに限定
されるものではなく、図5に示すように、1本の共通の
電極40を底面6とほぼ同じ幅に第一敷設部20に配置
し、隔壁部材25で区画する区画毎に個別の電極42を
共通の電極40の近傍に配置し、個別の電極42および
共通の電極40を測定器18に接続して構成し、上記と
同様にして破損箇所の特定をすることができる。
【0062】なお、本願における面内透水係数および動
水勾配は、土質工学会基準案JSF932−199X法
に準じて下式により求めた。 面内透水係数=流出水量×試料長さ/水頭×透水面積
(試料巾×厚さ)×流出水量時間 動水勾配=水頭×試料長さ 次に、保護層10、上部遮水層11、自己修復層12、
排水層13、下部遮水層14のさらに詳述する。
【0063】保護層10:厚み5mm、目付400g/m2
クッション性、耐衝撃性に優れ、柔らかく作業性のよい
不織布(実施例では、商品名:ユニチカ株式会社製ポリ
エステルスパンボンド不織布シートAN400)を使用 上部遮水層11:平織組織で、縦糸および緯糸にナイロ
ン840d/140f高強力糸(強度10.3kg/d、4.
5kg荷重時中間伸度11.0%、切断伸度21.0%)
を用いた、密度縦×緯=20本/吋×20本/吋の織物布
の両面に、カレンダーコーティングによりポリエチレン
樹脂(LDPE)で被覆したトータル厚み1.5mmの優
れた物性(JIS A 6022)による引張強度=経
73.1kgf/cm、緯69.2kgf/cm、破断伸度=経10
99%、緯1021%、JISL 1096トラベゾイ
ド法引裂強力=経117.0kgf、緯125.8kgf、ミ
ューレン破裂試験=60kgf/cm2以上)の樹脂複合遮水
層を作成して使用した。
【0064】自己修復層12:上層から樹脂フィルム−
ポリエステルスパンボンド不織布−高吸水性アクリル系
樹脂−ポリエステルスパンボンド不織布−樹脂フィルム
を一体的に接着積層した遮水および漏水修復材として、
施工実績のある市販の自己漏水修復マット(商品名:バ
リアスシート)を使用した。
【0065】排水層13:剛性のあるモノフィラメント
が編立可能なニッティグエレントの改良された14ゲー
ジの2列針床を有する経編機を用い、表裏地組織L1,
L6オサに糸径0.165mmのナイロン・モノフィラメ
ントおよびL2,L5オサに300d/7fのナイロン・
マルチフィラメント、表裏の地組織を連結する繋ぎ糸と
して、L3,L4オサに糸径0.165mmのナイロン・
モノフィラメントをフルセットで通糸し、厚み7,8mm
編地シートを作成した。このシートの糸径0.165mm
のナイロン・モノフィラメントの混用率は、78.9重
量%、無載荷重時の繊維充填量が18.1%、動水勾配
0.03(3%)の面内透水係数が無載荷重時11cm/s
ec、1kg/cm2載荷時1.4cm/sec、2kg/cm2載荷時0.
7cm/sec、3kg/cm2載荷時0.6cm/sec、5kg/cm2載荷
時0.5cm/secの優れた透水性とクッション性、耐衝撃
性を有する3次元的厚みのある柔らかく作業性の良いシ
ート状排水材を作成して使用した。
【0066】下部遮水層14:多重組織で、経糸にポリ
エステル1000d/192f高強力糸(強度8.72kg/
d、荷重時中間伸度10.9%、破断伸度19.0%)
2本とポリエステル紡績糸10番単糸1本を120T/m
合撚、緯糸にポリエステル1000d/192f高強力糸
(経糸に同じ)2本とポリエステル紡績糸10番単糸
(経糸に同じ)2本を120T/m合撚を用いた、密度縦
×緯=46本/吋×46本/吋、厚み2mmの織物布の片面
に、カレンダーコーティングによりポリエチレン樹脂
(LDPE)で被覆したトータル厚み3.9の優れた物
性(JIS A 6022)による引張強度=経305k
gf/cm、緯315kgf/cm、破断伸度=経910%、緯8
98%、JIS L 1096トラベゾイド法引裂強力
=経117.0kgf、緯125.8kgf、ミューレン破裂
試験=60kgf/cm2以上)を有する裏側が厚みのある繊
維層で構成されたクッション性、耐衝撃性のある保護層
10を兼ねた樹脂複合遮水シートを作成して使用した。
【0067】次に、図6および図7に、他の実施の形態
を示す。これは、遮水層構造5が、上記実施の形態と同
様のピット4形状に沿って配置される下部遮水層14
と、この下部遮水層14に所定の隙間を介して配置され
る上部遮水層11と、下部遮水層14と上部遮水層11
の間の隙間に配置される隔壁部材25と、隔壁部材25
で区画される各部屋26に充填される排水層13とから
構成されている。
【0068】漏水検知システム3は、漏水によって通電
するように対で設けた複数組の電極(例えばステンレス
線から形成されており、電極間隔は30mmに設定されて
いる)と、これら電極間の通電を検出する測定器18か
ら構成されている。第一敷設部20側の漏水検知システ
ム3は、第一敷設部20上に底面6の幅方向Zに沿って
排水勾配方向Xに所定間隔置きに配置された4組の第一
共通電極20a,20b,20c,20dと、前記隔壁
部材25で区画される4部屋26の排水勾配方向X側端
部に底面6の幅方向Zに沿って配置された4組の第一個
別電極21a,21b,21c,21dとを備えてい
る。
【0069】そして、第一共通電極20a,20b,2
0c,20dおよび第一個別電極21a,21b,21
c,21dはそれぞれ前記測定器18に接続されてい
る。第二敷設部21側の漏水検知システム3は、各側面
7,8に敷設する第二敷設部21の上部に、その幅方向
に第二共通電極22a,22bが配置され、第二敷設部
21の下部に、前記隔壁部材25で区画される各部屋2
6の幅方向に沿って配置された第二個別電極23a,2
3b,23c,23d,23eが設けられ、前記第二共
通電極22a,22bおよび第二個別電極23a,23
b,23c,23d,23eは、それぞれ前記測定器1
8に接続されている。また、下部遮水層14は、ピット
4の底面6に敷設されて底面6と同勾配の第一敷設部2
0と、ピット4の側面7,8に敷設されて側面7,8と
同勾配の第二敷設部21とから構成され、第一敷設部2
0と第二敷設部21の分離部分であるピット4の角部に
は、産業廃棄物によるの浸出水15を排水するための水
路22が形成されている。
【0070】他の構成は、上記実施の形態と同様である
ので省略する。また、下部遮水層14は、ポリエステル
フィラメントからなる多重織基布上に遮水材である軟質
の合成樹脂シート貼り合わせたもので、厚さ3mm、強度
が800kg/3cmのものが用いられる。
【0071】前記隔壁部材25は、下部遮水層14と同
種材料で形成され、前記第一敷設部20上にその排水勾
配方向Xに複数個配置され、前記第二敷設部21上にそ
の法面勾配方向Yに複数本配置されている。この隔壁部
材25は、例えば幅50mm、厚さ5mmに形成されたもの
を用いている。
【0072】前記排水層13は、無荷重時の厚さは5m
m、浸出水15集排水施設が機能する動水勾配1%、廃
棄物の埋め立てにより上載圧3kg/cm2載荷時の透水係数
は1.5×10cm/s(1×10-2cm/s以上)のナイロ
ンモノフィラメント(糸径0.23mm)から構成された
厚さ1mm以上の立体編物である。
【0073】前記上部遮水層11は一枚もので形成さ
れ、ナイロンフィラメント基布の両側から遮水材である
軟質の合成樹脂シート貼り合わせたもので厚さ2mm、強
度が200kg/3cmのものが用いられている。
【0074】次に、上記構成の廃棄物処分施設1の施工
順序を説明する。まず、底面6の排水勾配3%、各側面
7,8の法面勾配60%になるように山間部の所定の場
所を四角錐台状に掘削してピット4を形成するととも
に、底面6の外周部に水路22を形成する。そして底面
6に第一敷設部20を敷設し、各側面7,8に第二敷設
部21を敷設することにより、ピット4全体に下部遮水
層14を敷設し固定する。
【0075】そして、第一敷設部20および第二敷設部
21のそれぞれに、隔壁部材25をを取付け、固定する
ことにより、下部遮水層14上を区画する。次に、隔壁
部材25で区画された下部遮水層14上に、排水層13
を敷設し、排水層13の下に底面6の幅方向Zに沿って
排水勾配方向Xに所定間隔置きに4組の第一共通電極2
0a,20b,20c,20dを貼着することにより設
置する。なお、第一共通電極20a,20b,20c,
20dの離間間隔は、例えば5mとする。また、各部屋
26の排水勾配方向X側端部に底面6の幅方向Zに沿っ
て4組の第一個別電極21a,21b,21c,21d
を配置し、第一共通電極20a,20b,20c,20
dおよび第一個別電極21a,21b,21c,21d
の端末を配線により測定器18に接続する。
【0076】同様に、第二敷設部21においては、その
上部に、その幅方向に第二共通電極22a,22bを配
置し、第二敷設部21の下部に第二個別電極23a,2
3b,23c,23d,23eを配置し、第二共通電極
22a,22bおよび第二個別電極23a,23b,2
3c,23d,23eの端末を配線により測定器18に
接続し、全体に上部遮水層11を掛けて被覆する。
【0077】この状態で、産業廃棄物を埋め立て式に投
棄するものである。このとき、上部遮水層11は、優れ
た遮水性を備え強度の強い合成繊維でできた基布で補強
しているので、産業廃棄物の投棄等で破損することは考
えにくいが、仮に第一敷設部20に重なる上部遮水シー
トの、ある部分が破損してしまった場合、雨が降ると、
産業廃棄物によって雨水が汚水になり、浸出水15とな
ってその破損部分から上部遮水層11の下方に漏れ出
し、ピット4の底面6には勾配があるので、この浸出水
15は排水層13を浸透して水路22に至る。そしてこ
の水路22から所定の処理場に搬送されて処理される。
【0078】また、第二敷設部21に重なる上部遮水層
11の、ある部分が破損した場合、上記と同様に、雨が
降ると、産業廃棄物によって雨水が汚水になり、浸出水
15となってその破損部分から上部遮水層11の下方に
漏れ出し、ピット4の側面7,8には勾配があるので、
この浸出水15は排水層13を浸透して水路22に至
る。そしてこの水路22から所定の処理装置に搬送され
て処理される。
【0079】ところで、第一敷設部20に重なる上部遮
水層11の、ある部分が破損した場合、浸出水15は第
一共通電極20a,20b,20c,20dのうち何れ
かを通過してそれより下方の第一共通電極を通電させて
水路22に到るが、水路22に流入する直前に何れかの
第一個別電極21a,21b,21c,21dを通過し
てその第一個別電極を通電させる。
【0080】このため、始めに通電した第一共通電極
(20a,20b,20c,20dの何れか)から通電
信号が測定器18に出力され、何れかの第一個別電極2
1a,21b,21c,21dから通電信号が出力され
ると、双方からの通電信号により、第一敷設部20に重
なる上部遮水層11の、どの当たりが破損したかを判断
することができる。
【0081】例えば、第一共通電極20bが通電し、浸
出水15が流下して順次第一共通電極20c,20dが
通電し、第一個別電極21cが通電した場合は、図2の
斜線部当たりで破損が発生したと判断することができ
る。
【0082】同様に、第二共通電極22aあるいは第二
共通電極22bが通電し、例えば第二個別電極23a,
23dが通電した場合、双方からの通電信号により、図
3あるいは図4の斜線部当たりで破損が発生したと判断
することができる。
【0083】上記のことを確認するために、第一敷設部
20に重なる上部遮水層11の、ある部分が破損した場
合を想定して、隔壁部材25と第一共通電極20a,2
0b,20c,20dで囲繞される区画で上部遮水層1
1に穴を形成し、破損箇所(漏水箇所)を確認する実験
を行った。
【0084】破損箇所より漏れ出した浸出水15は、排
水層13を通り排水勾配方向Xに、隔壁部材25により
拡散なく導かれた。そして浸出水15は雨水により産業
廃棄物中に含まれる各種イオン、例えば高濃度の塩化物
イオン等を電離して含まれて高電導率の浸出水15とな
っているので、水路22に向かって導かれる途中、8V
の交流電圧が加えられた第一共通電極20b,20c,
20dがこの浸出水15により順次通電し、電流が増幅
器により増幅されてリレーを作動させて警報回路によ
り、第一共通電極20b,20c,20dの順で認識さ
れた。すなわち、排水勾配方向Xにおける破損箇所は、
第一共通電極20a,20b間と認定した。
【0085】また、8Vの交流電圧が加えられた第一個
別電極21cが浸出水15によって通電し、その際の電
流が増幅器により増幅されてリレーを作動させて警報回
路により浸出水15の漏水が検知された。これにより、
隔壁部材25c,10d間で上部遮水層11の破損が発
生したことが認定された。
【0086】従って、排水勾配方向Xおよび幅方向Zの
交差する座標部分、すなわち、図の斜線部の区画で上部
遮水層11の破損が発生したことを、容易な制御および
構成で認定することができた。
【0087】このようにして上部遮水層11の破損箇所
を認定することにより、上部遮水層11の修復をし浸出
水15の漏れ出しを停止させることができる。なお、各
第二敷設部21には、それぞれ第二共通電極22a,2
2bは1箇所しか設けていないが、第二共通電極22
a,22bが通電されずに、第二個別電極23a,23
b,23c,23d,23eの何れかが通電された場合
は、破損箇所は、隔壁部材25で区画される部分で、か
つ第二共通電極22a,22bより下方の部分が破損し
ていることになる。また、上述したように、第二共通電
極22a,22bおよび第二個別電極23a,23b,
23c,23d,23eの双方が通電した場合は、上部
遮水層11の上部で破損していることが分かる。
【0088】また、水路22を減圧度400mmHgにて減
圧で吸引すると減圧前の浸出水15の水量は毎分300
mlであったが4,500mlとなり、速やかに浸出水15
が最下端に導かれることが確認できた。
【0089】さらに、故意に上部遮水層11に穴を形成
した位置より電気電導度0.5μs/cmの真水を流すこ
とにより第一共通電極20b,20c,20d間に流れ
る電流は700mAであったが、30mAまで低下した。そ
して、第一共通電極20a,20b,20c,20d、
第一個別電極21a,21b,21c,21dでも順次
確認したが、リレーを解除することにより漏水検知は復
旧することも明らかになった。
【0090】このように、漏水検知システム3を回復さ
せることにより、繰り返し何度でも検知できる漏水検知
システム3を提供することができる。
【0091】
【発明の効果】本発明の漏水検知方法によれば、下端ま
で導かれた浸出水は下端に配された個別電極により感知
され排水方向の漏水検知ラインが確定される。同時に排
水方向の交差方向に配された2本の平行に連続した共通
電極が感知して交差方向の漏水ラインが確定され、排水
方向の漏水検知ラインとその交差方向の漏水検知ライン
より座標により漏水位置が容易に確定でき、修理するこ
とにより漏水はなくなる。
【0092】また、2層の遮水層間に所定幅で区画して
排水層を配することにより、遮水層内の汚染された浸出
水の拡散を防ぐと共に、排水層の排水方向の下端へ導く
ことができ、最下端の浸出水は外部から容易に確認する
ことができるとともに浸出水処理側へ導くことができ
る。
【0093】また、排水方向最下端の排水層内浸出水を
減圧して吸引することにより、浸出水の流れが速くなり
漏水位置確定を速やかに行うことができ、汚染された浸
出水も速やかに浸出水処理側へ導くことができる。
【0094】さらに、排水層内の高電導度浸出水を低電
導度液体に置換、または浸出水を減圧して吸引して取り
除くことにより、漏水検知が復旧可能となる。そして、
遮水構造を、上層から、保護層、上遮水層、自己修復
層、排水層および下遮水層の順で構成したことにより、
遮水構造の破損を抑えて安全な廃棄物処分場が実現し、
この排水層の排水方向下端側に2本の平行に配した個別
電極で排水層に浸入した浸出水を検知し、排水層排水方
向の交差方向に2本の平行に連続した共通電極を所定間
隔で配して、排水層に浸入した浸出水を共通電極で検知
し、個別電極および共通電極の検知ラインの交差座標に
より漏水位置を容易に認定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す廃棄物処分施設の一
部破断概略斜視図である。
【図2】同じく第一敷設部と漏水検知システムの関係を
示す平面図である。
【図3】同じく第二敷設部と漏水検知システムの関係を
示す平面図である。
【図4】同じく第二敷設部と漏水検知システムの関係を
示す平面図である。
【図5】別の実施の形態を示す第一敷設部と漏水検知シ
ステムの関係を示す平面図である。
【図6】別の実施の形態を示す廃棄物処分施設の一部破
断概略斜視図である。
【図7】同じく遮水装置の構成を示す一部破断拡大斜視
図である。
【符号の説明】
1 廃棄物処分施設 2 遮水装置 3 漏水検知システム 4 ピット 5 遮水層構造 10 保護層 11 上部遮水層 12 自己修復層 13 排水層 14 下部遮水層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 迫部 唯行 兵庫県尼崎市東本町1丁目50番地 ユニチ カ株式会社内 (72)発明者 石川 州洋 兵庫県尼崎市東本町1丁目50番地 ユニチ カ株式会社内 (72)発明者 大岩 正則 兵庫県尼崎市東本町1丁目50番地 ユニチ カ株式会社内 (72)発明者 唐渡 義伯 兵庫県尼崎市東本町1丁目50番地 ユニチ カ株式会社内 (72)発明者 中川 邦彦 大阪府大阪市此花区伝法四丁目3番55号 株式会社鴻池組内 (72)発明者 田代 博正 大阪府大阪市此花区伝法四丁目3番55号 株式会社鴻池組内 (72)発明者 宮辺 啓輔 大阪府大阪市此花区伝法四丁目3番55号 株式会社鴻池組内 (72)発明者 和田 昭太 大阪府大阪市此花区伝法四丁目3番55号 株式会社鴻池組内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2層の遮水層間に、所定幅で区画して排
    水層を配し、この排水層の排水方向下端側に2本の平行
    に配した個別電極で遮水層間に浸入した排水層の浸出水
    を検知し、排水層排水方向の交差方向に2本の平行に連
    続した共通電極を所定間隔で配して、遮水層間に浸入し
    た浸出水を共通電極で検知し、個別電極および共通電極
    の検知ラインの交差座標により漏水位置を認定すること
    を特徴とする廃棄物処分場における漏水検知方法。
  2. 【請求項2】 排水層の排水方向下端側で遮水層間に浸
    入した排水層の浸出水を減圧で吸引することを特徴とす
    る請求項1記載の廃棄物処分場における漏水検知方法。
  3. 【請求項3】 排水層に低導電率の液体を流して、浸出
    水を低導電率液体に置換後、漏水検知システムを回復さ
    せることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    廃棄物処分場における漏水検知方法。
  4. 【請求項4】 排水層の浸出水を減圧で吸引して漏水検
    知システムを回復させることを特徴とする請求項1〜請
    求項3の何れかに記載の廃棄物処分場における漏水検知
    方法。
  5. 【請求項5】 浸出水が地中に浸透するのを防止すると
    ともに、浸出水を所定の場所まで導水するためにピット
    を被覆するように設けた遮水構造を、上層から、保護
    層、上遮水層、自己修復層、排水層および下遮水層の順
    で構成し、前記排水層を所定幅で区画した廃棄物処分場
    における遮水設備において、この排水層の排水方向下端
    側に2本の平行に配した個別電極で排水層に浸入した浸
    出水を検知し、排水層排水方向の交差方向に2本の平行
    に連続した共通電極を所定間隔で配して、排水層に浸入
    した浸出水を共通電極で検知し、個別電極および共通電
    極の検知ラインの交差座標により漏水位置を認定するこ
    とを特徴とする廃棄物処分場における遮水設備。
  6. 【請求項6】 排水層の排水方向下端側で排水層に浸入
    した浸出水を減圧で吸引することを特徴とする請求項5
    記載の廃棄物処分場における遮水設備。
  7. 【請求項7】 排水層に低導電率の液体を流して、浸出
    水を低導電率液体に置換後、漏水検知システムを回復さ
    せることを特徴とする請求項5または請求項6記載の廃
    棄物処分場における遮水設備。
  8. 【請求項8】 排水層の浸出水を減圧で吸引して漏水検
    知システムを回復させることを特徴とする請求項5〜請
    求項7の何れかに記載の廃棄物処分場における遮水設
    備。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11319748A (ja) * 1998-05-15 1999-11-24 Unitika Ltd 廃棄物処分場における排水層を用いた遮水設備
JP2003279434A (ja) * 2002-03-22 2003-10-02 Reideikku:Kk 漏水発生位置検出システム
JP2008284454A (ja) * 2007-05-17 2008-11-27 Ohbayashi Corp 遮水シートの漏水検知方法
JP2017528730A (ja) * 2014-07-01 2017-09-28 センサー・スポレチノスト・エス・ルチェニーム・オブメドゼニームSENSOR spol.s.r.o. 防水システム又はメンブレンの完全性を監視するためのセンサ及びシステム
CN109855815A (zh) * 2019-02-25 2019-06-07 湖南普奇地质勘探设备研究院(普通合伙) 压力管道漏点定位器、漏点定位装置及漏点定位系统

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