JPH11148733A - 冷凍サイクル用エジェクタ - Google Patents

冷凍サイクル用エジェクタ

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JPH11148733A
JPH11148733A JP9314870A JP31487097A JPH11148733A JP H11148733 A JPH11148733 A JP H11148733A JP 9314870 A JP9314870 A JP 9314870A JP 31487097 A JP31487097 A JP 31487097A JP H11148733 A JPH11148733 A JP H11148733A
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ejector
refrigerant
flow
gas
nozzle
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JP9314870A
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Inventor
Hirotsugu Takeuchi
裕嗣 武内
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Denso Corp
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2341/00Details of ejectors not being used as compression device; Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/001Ejectors not being used as compression device
    • F25B2341/0012Ejectors with the cooled primary flow at high pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
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    • F25B2341/00Details of ejectors not being used as compression device; Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/001Ejectors not being used as compression device
    • F25B2341/0015Ejectors not being used as compression device using two or more ejectors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F25B2400/23Separators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
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    • F25B2500/01Geometry problems, e.g. for reducing size

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  • Jet Pumps And Other Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズル効率の低下を抑制するという点と、駆
動流と吸引流との接触面積を増大させることによる駆動
流と吸引流との混合性能向上効果を得る点とを兼ね備え
たエジェクタ9を得ることを目的とする。 【解決手段】 エジェクタ本体11の混合部14の吸引
部13側に、擬似的に円環形状に4個のノズル本体12
を設置したエジェクタ9を、冷凍サイクル1に組み込む
ことによって、4個のノズル本体12の噴出口17から
噴出される気液二相状態の冷媒の駆動流と2個の吸引部
13から吸引される気相冷媒の吸引流との接触面積を増
大させる。それによって、短い混合距離で圧力を上昇さ
せることで、駆動流と吸引流との混合性能を向上させる
ことができる。また、4個のノズル本体12の噴出口1
7における駆動流の出口速度の低下を抑えることができ
るので、ノズル効率の低下を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも2個以
上のノズル本体を備えた冷凍サイクル用エジェクタに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンプレッサ、コンデンサ、
エジェクタおよび気液分離器を冷媒配管により環状に連
結すると共に、気液分離器で気相冷媒と分離された液相
冷媒を減圧装置、エバポレータを設置したバイパス配管
を介してエジェクタの吸引部に吸引させるようにした冷
凍サイクルを備えた車両用冷凍装置が知られている。
【0003】ここで、エジェクタの混合部の効率を向上
させるために、図8および図9に示したように、ノズル
本体から噴出する気液二相状態の冷媒の駆動流と第2エ
バポレータから流入する気相冷媒の吸引流とを円環形状
に混合部に流入させる方式がある。この方式は、混合部
(内径:φD0 )101に円環形状のノズル本体102
の噴出口より噴出する駆動流の内外に吸引部103より
吸引流を吸引させるBタイプのエジェクタである。
【0004】これにより、Bタイプのエジェクタは、駆
動流と吸引流との接触面積が大きいため、図10のグラ
フに示したように、駆動流が内周側を流れ、吸引流が外
周側を流れるAタイプのエジェクタや、駆動流が外周側
を流れ、吸引流が内周側を流れるCタイプのエジェクタ
と比較して、短い混合距離(Z)で圧力(ΔP)を上昇
させることができるという利点がある。
【0005】なお、Aタイプのエジェクタは、Bタイプ
のエジェクタと比較して、駆動流と吸引流との接触面積
が小さいため、短い混合距離(Z)だと圧力(ΔP)を
上昇させ難い。また、Cタイプのエジェクタは、気液二
相状態の冷媒の駆動流が混合部の内壁面に沿って流れる
ため、駆動流のエネルギーがうまく吸引流に伝わらない
ので、混合部の効率が悪い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のBタ
イプのエジェクタでは、気液二相状態の冷媒の駆動流を
円環形状に混合部101に流入させ、且つ気相冷媒の吸
引流を円環形状および円板形状に混合部101に流入さ
せる方式を採用しているので、ノズル本体102中の絞
り部も円環形状に絞る必要がある。このため、ノズル本
体102の構造が複雑化することによって設計が困難で
あるという問題が生じている。
【0007】そして、上記のBタイプのエジェクタで
は、混合部101とノズル本体102との隙間が狭く、
吸引流が流れる通路断面積が小さくなるので、吸引流側
の圧力損失が増大する。これにより、ノズル本体の噴出
口における駆動流の出口速度が低下することにより、ノ
ズル効率が低下するという問題が生じている。
【0008】
【発明の目的】本発明は、上記の問題点に鑑み、ノズル
効率の低下を抑制するという点と、駆動流と吸引流との
接触面積を増大させることによる駆動流と吸引流との混
合性能向上効果を得るという点とを兼ね備えた冷凍サイ
クル用エジェクタを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、複数個のノズル本体の噴出口からエジェクタ本
体の混合部内に噴出する気液二相状態の冷媒の駆動流と
エジェクタ本体の吸引部から混合部内に吸引される気相
冷媒の吸引流とを混合部内で混合させることにより、気
液二相状態の冷媒の駆動流と気相冷媒の吸引流との接触
面積が増大する。それによって、短い混合距離で圧力を
上昇させることができるので、駆動流と吸引流との混合
性能を向上させることができる。
【0010】そして、円環形状のノズル本体と混合部と
の隙間に対して、複数個のノズル本体と混合部との隙間
は広いので、吸引流が流れる通路断面積は広くなる。そ
れによって、ノズル本体の噴出口における駆動流の出口
速度の低下を抑えることができるので、ノズル効率の低
下を抑えることができる。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、エジェク
タ本体内において複数個のノズル本体を擬似的に円環状
に設置することにより、気液二相状態の冷媒の駆動流と
気相冷媒の吸引流との接触面積を増大させることができ
るので、駆動流と吸引流との混合性能を向上させること
ができる。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、複数個の
ノズル本体の内部に形成された冷媒通路の途中に絞り部
を少なくとも1個以上設けることにより、ノズル本体の
噴出口の上流側で冷媒を気液二相状態とすることができ
る。それによって、ノズル本体の噴出口より噴出する駆
動流の出口速度を増大させることができるので、ノズル
効率を向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態の構成〕図1ない
し図4は本発明の第1実施形態を示したもので、図1は
車両用空調装置の冷凍サイクルを示した図である。
【0014】本実施形態の車両用空調装置の冷凍サイク
ル1は、例えばエンジン搭載車、電気自動車またはハイ
ブリッド自動車等の車両に搭載され、コンプレッサ2、
コンデンサ3、エジェクタ9および気液分離器4が冷媒
流路5によって環状に連結したエジェクタサイクルであ
る。そして、冷凍サイクル1は、気液分離器4の液相冷
媒側とエジェクタ9の吸引部とがバイパス流路6によっ
て連結されている。そして、そのバイパス流路6の途中
には、減圧装置7およびエバポレータ8が設置されてい
る。
【0015】コンプレッサ2は、車両のエンジンルーム
内に搭載されたエンジンまたは電動モータ等の駆動源に
より回転駆動されて、内部に吸入した気相冷媒を圧縮し
て高温高圧の気相冷媒をコンデンサ3側に吐出する冷媒
圧縮機である。コンデンサ3は、車両のエンジンルーム
内の走行風を受け易い場所に設置されて、コンプレッサ
2の吐出口から吐出された気相冷媒と冷却ファン(図示
せず)等により送り込まれた室外空気とを熱交換して気
相冷媒を凝縮液化させる冷媒凝縮器である。
【0016】気液分離器4は、エジェクタ9により減圧
膨張された気相二相状態の冷媒を気液分離器するアキュ
ームレータである。減圧装置7は、気液分離器4の液相
冷媒側から流入した液相冷媒を減圧して気相二相状態の
冷媒にするキャピラリチューブやオリフィス等の固定絞
りである。エバポレータ8は、図示しない空調ダクト内
に設置されて、減圧装置7から流入した気液二相状態の
冷媒と送風機(図示せず)等により送り込まれた空気と
を熱交換して気液二相状態の冷媒を蒸発気化させる冷媒
蒸発器である。
【0017】次に、エジェクタ9の構造を図1ないし図
4に基づいて説明する。ここで、図2はエジェクタ9の
構造を示した図で、図3はエジェクタ9の混合部を示し
た図である。エジェクタ9は、本発明の冷凍サイクル用
エジェクタに相当するもので、エジェクタ本体11と、
このエジェクタ本体11内に設けられた複数個(本例で
は4個)のノズル本体12とを備えている。
【0018】エジェクタ本体11は、金属材料により略
円筒形状に形成され、2個の吸引部13と、複数個のノ
ズル本体12から噴出された気液二相状態の冷媒の駆動
流と2個の吸引部13から吸引した気相冷媒の吸引流と
を混合する混合部14と、この混合部14から流入した
気液二相状態の冷媒を拡散させるディフューザ部15と
を有している。なお、吸引部13は、エジェクタ本体1
1の一端側の外周に図示上下方向に2箇所設けられてい
る。また、混合部14は、2個の吸引部13とディフュ
ーザ部15との間に設けられている。そして、ディフュ
ーザ部15は、エジェクタ本体11の他端側に設けられ
ている。
【0019】複数個のノズル本体12は、金属材料によ
り略筒形状に形成され、エジェクタ本体11の混合部1
4内において擬似的に円環形状に設置されている。これ
らのノズル本体12は、コンデンサ3から流入した液相
冷媒を気液二相状態の冷媒にして混合部14内に噴出す
るものである。そして、各ノズル本体12の内部には、
図2および図4に示したように、入口16から噴出口1
7に向けて冷媒が流れる冷媒通路18が形成されてい
る。
【0020】冷媒通路18の途中には、少なくとも1個
の絞り部19が形成されている。絞り部19は、冷媒通
路18の通路断面積を絞ることにより液相冷媒を減圧し
て気液二相状態の冷媒にする部分である。なお、各ノズ
ル本体12の上流側(一端側)の外形形状は、外径が変
化しない円筒形状であるが、下流側(他端側)の外形形
状は、噴出口17に向けて徐々に外径が小さくなる円錐
台筒形状である。
【0021】そして、各ノズル本体12の冷媒通路18
は、図4に示したように、入口16では内径が変化しな
いが、入口16から絞り部19までの上流側通路21
は、内径が漸減するように形成されている。また、冷媒
通路18の絞り部19から噴出口17までの下流側通路
22は、図4に示したように、内径が漸増するように形
成されている。
【0022】〔第1実施形態の作用〕次に、本実施形態
の冷凍サイクル1の作用を図1ないし図4に基づいて簡
単に説明する。
【0023】コンプレッサ2で圧縮されて高温高圧とな
った気相冷媒は、コンデンサ3で凝縮液化されて高温高
温の液相冷媒になった後に、エジェクタ9の複数個のノ
ズル本体12内に流入する。エジェクタ9の各ノズル本
体12内に流入した液相冷媒は、冷媒通路18の途中の
絞り部19を通過する際に減圧されて気液二相状態の冷
媒となってノズル本体12の噴出口17から混合部14
内に噴出される。そして、混合部14およびディフュー
ザ部15を通過する際に昇圧される。
【0024】このとき、各ノズル本体12から高速で噴
出する駆動流回りの圧力低下を利用して、エジェクタ9
の2個の吸引部13にバイパス流路6から気相冷媒が吸
引される。そして、複数個のノズル本体12が混合部1
4の吸引部13側において擬似的に円環形状に設置され
ているため、ノズル本体12の噴出口17から噴出した
気液二相状態の冷媒の駆動流と2個の吸引部13から吸
引された気相冷媒との接触面積が増大する。これによ
り、駆動流と吸引流とが効率良く混合部14内で混合し
た後に、ディフューザ部15内で拡散する。そして、デ
ィフューザ部15より流出した気液二相状態の冷媒は、
気液分離器4内に流入して気液分離する。その後に、気
液分離器4内の気相冷媒は、コンプレッサ2の吸入力に
よってコンプレッサ2に吸入される。
【0025】また、気液分離器4の底部に溜まっている
液相冷媒は、エジェクタ9の吸引部13の吸引作用によ
り減圧装置7に流入し、その減圧装置7を通過する際に
減圧膨張されて気液二相状態の冷媒となってエバポレー
タ8内に流入する。エバポレータ8内に流入した冷媒
は、空調ダクト内を流れる空気と熱交換して蒸発気化さ
れた後に、エジェクタ9の吸引部13に吸引されて、前
述したように、混合部14内でノズル本体12の噴出口
17から噴出した気液二相状態の冷媒と混合する。
【0026】〔第1実施形態の効果〕以上のように、本
実施形態のエジェクタ9では、エジェクタ本体11の混
合部14の吸引部13側において複数個のノズル本体1
2を擬似的に円環形状に設置することにより、複数個の
ノズル本体12の噴出口17から噴出される気液二相状
態の冷媒の駆動流と2個の吸引部13から吸引される気
相冷媒の吸引流との接触面積を増大させることができ
る。これにより、気液二相状態の冷媒の駆動流の運動エ
ネルギーが気相冷媒の吸引流に効果的に伝わり、両者の
混合が促進されるので、短い混合距離でも圧力を上昇さ
せることができる(混合部14の効率を向上できる)。
すなわち、気液二相状態の冷媒の駆動流と気相冷媒の吸
引流との混合性能を向上させることができる。
【0027】また、本実施形態のエジェクタ9では、従
来の円環形状のノズル本体102と混合部101との隙
間に対して、複数個のノズル本体12の外周面と混合部
14の内周面との隙間が広く、気相冷媒の吸引流が流れ
る通路断面積が広くなる。これにより、ノズル本体12
の噴出口17付近における、気液二相状態の冷媒の駆動
流の出口速度の低下を抑えることができる。したがっ
て、ノズル本体12の出口速度の二乗に比例するノズル
効率の低下を抑えることができる。
【0028】さらに、本実施形態のエジェクタ9の各ノ
ズル本体12内に形成される冷媒通路18の途中に設け
られた絞り部19は、従来のノズル本体102の絞り部
のように円環形状に絞る必要はなく、簡単に形成でき
る。これにより、ノズル本体12の構造を簡素化するこ
とができるので、各冷凍サイクル1に有能なエジェクタ
9の設計がし易い。
【0029】〔第2実施形態〕図5は本発明の第2実施
形態を示したもので、エジェクタの混合部を示した図で
ある。本実施形態では、気液二相状態の冷媒の駆動流と
気相冷媒の吸引流との接触面積を増大させるという目的
で、エジェクタ9の混合部14内において第1実施形態
の擬似的に円環形状に設置された4個のノズル本体12
の中心に1個のノズル本体12を追加している。
【0030】〔第3実施形態〕図6は本発明の第3実施
形態を示したもので、エジェクタの混合部を示した図で
ある。本実施形態では、気液二相状態の冷媒の駆動流と
気相冷媒の吸引流との接触面積を増大させるという目的
で、エジェクタ9の混合部14内において2個のノズル
本体12を設置している。
【0031】〔第4実施形態の構成〕図7は本発明の第
4実施形態を示したもので、図7(a)はエジェクタの
ノズル本体を示した図で、図7(b)は冷媒圧力と断面
積比との関係を示したグラフである。
【0032】本実施形態では、冷媒通路18の途中に1
段目の絞り部23および2段目の絞り部24を形成した
ノズル本体12を、エジェクタ本体11の混合部14内
に複数個(2個以上)設置している。そして、冷媒通路
18の上流側には、ノズル本体12の入口16から絞り
部23まで内径が漸減する第1通路25と、絞り部23
から絞り部24まで内径が一旦漸増した後に再度内径が
漸減する第2通路26とが設けられている。
【0033】そして、冷媒通路18の下流側には、絞り
部24から冷媒の剥離現象が発生する流体剥離部分31
まで内径が漸増する第3通路27と、流体剥離部分31
から噴出口17まで内径が漸増する第4通路28とが設
けられている。すなわち、冷媒通路18は、第3通路2
6の通路壁面の第1拡がり角度(θ1 )よりも、第4通
路27の通路壁面の第2拡がり角度(θ2 )が小さくな
るように形成されている。なお、第1拡がり角度(θ1
)は4°〜5°程度の一定角度で、第2拡がり角度
(θ2 )は1°程度の一定角度である。
【0034】〔第4実施形態の効果〕ここで、冷媒通路
18の内壁面の拡がり角度は絞り部24から噴出口17
まで一定の角度であると、均質流モデルに対し、従来モ
デルの途中での圧力が急激に低下していることからも分
かるように、絞り部24から噴出口17までの冷媒通路
18の途中で大きく剥離が生じ、冷媒通路18の内壁面
にて渦流を発生する。なお、図7(b)中の△印は第1
従来例Aを表し、エジェクタの吸引部に吸引される吸引
流の流量が0の場合を示す。また、図7(b)中の□印
は第2従来例Bを表し、エジェクタの吸引部に吸引され
る吸引流の流量が最大値の場合を示す。そして、A1 は
2段目の絞り部24の断面積であり、A2 は噴出口17
の断面積である。
【0035】本実施形態のノズル本体12は、図7
(a)に示したように、絞り部24から流体剥離部分3
1までの第3通路26の通路壁面の第1拡がり角度(θ
1 )よりも、流体剥離部分31から噴出口17までの第
4通路27の通路壁面の第2拡がり角度(θ2 )を小さ
くなるように形成することにより、図7(b)に示した
ように、第4通路27の通路壁面からの気液二相状態の
冷媒の剥離および渦流の発生を抑えることができる。こ
れにより、均質流モデル(図示破線)に対する圧力低下
を第1、第2従来例A、Bよりも抑えることができるの
で、ノズル本体12内での気液二相状態の冷媒の圧力低
下を略全部速度エネルギーに変換することができる。
【0036】したがって、実用に供する90%以上のノ
ズル効率(本実施形態では95%)を得ることができる
ので、エジェクタ9の吸引部13に吸引される気相冷媒
の吸引流の流量が増加するので、エバポレータ8を還流
する冷媒の循環流量が増加する。これにより、エバポレ
ータ8の吸熱性能が向上するので、冷凍サイクル1の冷
房性能(冷却性能)を向上することができる。そして、
絞り部24から噴出口17までの冷媒通路18(第3通
路26および第4通路27)の全領域で拡がり角度を小
さくしていないので、全領域で拡がり角度を小さくした
ノズル本体と比較して、ノズル本体12の全長を必要最
小限にすることができる。これにより、エジェクタ本体
11の軸方向の全長を短縮することができるので、コン
パクトなエジェクタ9を提供できる。
【0037】〔他の実施形態〕本実施形態では、本発明
を、車両用空調装置の冷凍サイクルに組み込まれるエジ
ェクタ9に提供したが、本発明を、車両用冷房装置、車
両用冷蔵装置、車両用冷凍装置の冷凍サイクル用エジェ
クタに適用しても良い。本実施形態では、エジェクタ9
と気液分離器4との間を冷媒配管によって直接連結した
が、その冷媒配管の途中に第1エバポレータを連結して
も良い。この場合には、エバポレータ8は第2エバポレ
ータとなる。また、バイパス流路6に冷媒ポンプを設置
しても良い。
【0038】本実施形態では、2個、4個または5個の
ノズル本体12を備えたエジェクタ9の例を示したが、
本発明を、3個または6個以上のノズル本体を備えたエ
ジェクタに適用しても良い。また、ノズル本体を擬似的
に円環形状となるように、エジェクタ本体11内に多数
設置しても良い。本実施形態では、吸引部13の個数を
2個としたが、吸引部13の個数を1個または3個以上
としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用空調装置の冷凍サイクルを示した模式図
である(第1実施形態)。
【図2】エジェクタの構造を示した断面図である(第1
実施形態)。
【図3】エジェクタの混合部を示した断面図である(第
1実施形態)。
【図4】エジェクタのノズル本体を示した断面図である
(第1実施形態)。
【図5】エジェクタの混合部を示した断面図である(第
2実施形態)。
【図6】エジェクタの混合部を示した断面図である(第
3実施形態)。
【図7】(a)はエジェクタのノズル本体を示した断面
図で、(b)は冷媒圧力と断面積比との関係を示したグ
ラフである(第4実施形態)。
【図8】エジェクタの混合部を示した模式図である(従
来の技術)。
【図9】エジェクタの混合部を示した模式図である(従
来の技術)。
【図10】Z/D0 に対するΔPの変化量を示したグラ
フである(従来の技術)。
【符号の説明】
1 冷凍サイクル 9 エジェクタ(冷凍サイクル用エジェクタ) 11 エジェクタ本体 12 ノズル本体 13 吸引部 14 混合部 15 ディフューザ部 16 入口 17 噴出口 18 冷媒通路 19 絞り部 23 1段目の絞り部 24 2段目の絞り部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)一端側の外周に設けられて内部に気
    相冷媒の吸引流を吸引する吸引部、他端に設けられて気
    液二相状態の冷媒を拡散させるディフューザ部、および
    前記吸引部と前記ディフューザ部との間に設けられた混
    合部を有するエジェクタ本体と、 (b)このエジェクタ本体の一端に設けられ、前記吸引
    部付近に設けられた噴出口から前記混合部内に気液二相
    状態の冷媒の駆動流を噴出する複数個のノズル本体とを
    備えた冷凍サイクル用エジェクタ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の冷凍サイクル用エジェク
    タにおいて、 前記複数個のノズル本体は、前記エジェクタ本体内にて
    擬似的に円環状に設置したことを特徴とする冷凍サイク
    ル用エジェクタ。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の冷凍サイ
    クル用エジェクタにおいて、 前記複数個のノズル本体は、内部に形成された冷媒通路
    の途中に、前記冷媒通路の通路断面積を絞る絞り部を少
    なくとも1個以上設けたことを特徴とする冷凍サイクル
    用エジェクタ。
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