JPH11148256A - 乾式施工塀構造体 - Google Patents

乾式施工塀構造体

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Publication number
JPH11148256A
JPH11148256A JP33352397A JP33352397A JPH11148256A JP H11148256 A JPH11148256 A JP H11148256A JP 33352397 A JP33352397 A JP 33352397A JP 33352397 A JP33352397 A JP 33352397A JP H11148256 A JPH11148256 A JP H11148256A
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JP
Japan
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support
exterior panel
base
column
panel
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Application number
JP33352397A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Takada
利博 高田
Hirotaka Nishi
博隆 西
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンクリートブロックから成る基礎部の上に支
柱を立てて、支柱にタイルパネルを取付固定し、塀壁面
を構築するに際して、その外観,美観を良好なものとす
る。 【解決手段】コンクリートブロック30から成る基礎部
28の上に支柱34を立てて、支柱34にタイルパネル
18を取付金具76にて取付固定し、塀壁面を構築す
る。その際、タイルパネル18を支柱34のみならず基
礎部28の表面にも取付固定し、以てタイルパネル18
から成る塀壁面を地盤面66まで延長形成する。また支
柱34に取付固定したタイルパネル18と基礎部28に
取付固定したタイルパネル18とを面一の連続した面と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は乾式施工の塀構造
体に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
基礎の上に支柱を立てて、その支柱に外装パネルを固定
し、塀壁面を構築して成る塀構造体が公知である。しか
しながらこの種従来の塀構造体の場合、外装パネルは支
柱にのみ取付固定されていて、基礎部は外部に露出した
状態にあり、外観・美観の点で不十分なものであった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本願の乾式施工塀構造体
はこのような課題を解決するために案出されたものであ
る。而して請求項1のものは、コンクリートブロック等
から成る基礎部の上に支柱を立てて、該支柱に外装パネ
ルを取付具にて取付固定し、塀壁面を構築して成る乾式
施工塀構造体において、前記外装パネルを前記支柱のみ
ならず前記基礎部の表面にも取付固定し、以て該外装パ
ネルから成る塀壁面を該基礎部の表面まで延長形成した
ことを特徴とする。
【0004】請求項2のものは、請求項1において、前
記支柱に取付固定した外装パネルの表面と、前記基礎部
に取付固定した外装パネルの表面とを面一の連続した面
と成したことを特徴とする。
【0005】請求項3のものは、請求項2において、前
記取付具として、水平方向外方に突出した形態を成し、
前記外装パネルの裏面に当接して該外装パネルの内外方
向の位置決支持を行う当接支持部を備えたものを用いる
とともに、前記支柱と基礎部の前記塀壁面と直角方向の
厚みが異なる場合において、該支柱に対して前記外装パ
ネルを取付固定するための取付具と、該基礎部に対して
該外装パネルを取付固定するための取付具とで前記当接
支持部の突出寸法を異ならせ、該支柱側の取付具と該基
礎部側の取付具とでそれら当接支持部の位置を同一の内
外方向位置に位置させ、以て前記外装パネル表面を前記
支柱から基礎部にかけて面一の連続した面と成したこと
を特徴とする。
【0006】請求項4のものは、請求項1〜3の何れか
において、前記基礎部の厚み方向の両端部で下向きに垂
下する一対の垂下部と、それら一対の垂下部を水平方向
に連結する連結部と、各垂下部のそれぞれに形成され、
水平方向外方に突出して前記外装パネルの裏面に当接
し、該外装パネルの内外方向の位置決支持を行う当接支
持部、及び該外装パネルの下端部に係止して上下方向の
位置決め及び固定を行う第一係止固定部とを備えた基礎
天端取付具を、前記連結部を前記基礎部の上面に載置さ
せるように該基礎部の上端部に被嵌状態に装着し、該基
礎天端取付具にて前記支柱側の最下段の外装パネルの下
端部を固定するようになしたことを特徴とする。
【0007】請求項5のものは、請求項4において、前
記基礎天端取付具の垂下部には、前記第一係止固定部と
併せて、前記外装パネルの上端部に係止して上下方向の
位置決め及び固定を行う第二係止固定部が設けられてお
り、該基礎天端取付具にて前記基礎部側の最上段の外装
パネルの上端部を該基礎部に固定するようになしたこと
を特徴とする。
【0008】請求項6のものは、請求項4において、前
記基礎天端取付具として前記支柱の厚みよりも幅広のも
のを用い、該支柱と同じ厚みの基礎部に対して該基礎天
端取付具を装着するに際して前記垂下部の内側にスペー
サを装着し、該スペーサを介して該垂下部が該基礎部表
面に当るように該基礎天端金具を該基礎部に被嵌するよ
うになしたことを特徴とする。
【0009】請求項7のものは、請求項1〜6の何れか
において、前記支柱の厚み方向の両端部で下向きに垂下
する一対の垂下部と、それら一対の垂下部を水平方向に
連結する連結部と、各垂下部のそれぞれに形成され、水
平方向外方に突出して前記外装パネルの裏面に当接し、
該外装パネルの内外方向の位置決支持を行う当接支持
部、及び該外装パネルの上端部に係止して上下方向の位
置決め及び該支柱への固定を行う第二係止固定部と、該
支柱の上端部に被嵌される笠木を上下及び該支柱の厚み
方向に位置決めし該支柱に固定する笠木固定部とを備え
た支柱天端取付具を、前記連結部を該支柱上面に載置さ
せるように該支柱の上端部に被嵌状態に装着し、該支柱
天端取付具にて該支柱側の最上段の外装パネルの上端部
を固定するとともに、該笠木を該支柱に取付固定するよ
うになしたことを特徴とする。
【0010】(イ)本発明においては、コンクリートブ
ロック等から成る基礎部の上に支柱を立てて、該支柱に
外装パネルを取付具にて取付固定し、塀壁面を構築して
成る乾式施工塀構造体において、前記支柱及び基礎部の
厚み方向の両端部で下向きに垂下する一対の垂下部と、
それら一対の垂下部を水平方向に連結する連結部と、各
垂下部のそれぞれに形成され、水平方向外方に突出して
前記外装パネルの裏面に当接し、該外装パネルの内外方
向の位置決支持を行う当接支持部、及び該外装パネルの
下,上端部に係止して上下方向の位置決め及び固定を行
う第一及び第二係止固定部と、該支柱の上端部に被嵌さ
れる笠木を上下及び該支柱の厚み方向に位置決めし該支
柱に固定する笠木固定部とを備えた天端取付具を、前記
連結部を該支柱,基礎部上面にそれぞれ載置させるよう
にそれら支柱,基礎部の上端部に被嵌状態に装着し、そ
れら天端取付具にて外装パネル及び笠木の固定を行うと
ともに、該基礎部の上端部に装着される天端取付具と該
支柱上端部に装着される天端取付具とで共通の天端取付
具を用いるようになすことができる。
【0011】(ロ)更に本発明では、コンクリートブロ
ック等から成る基礎部の上に支柱を立てて、該支柱に外
装パネルを取付具にて取付固定し、塀壁面を構築して成
る乾式施工塀構造体において、基板上に複数のタイルが
貼着されて成るタイルパネルを前記外装パネルとして用
いるとともに、前記支柱の上端部に笠木を被嵌状態に装
着して該笠木の天面に若しくは該天面と側面とにタイル
を貼着するようになすことができる。
【0012】(ハ)更に上記(ロ)において、一部の塀
躯体をコンクリートブロックを積み上げて構築した上、
その外面に前記タイルパネルから成る外装パネルを取付
具にて取付固定するとともに、該コンクリートブロック
から成る一部塀躯体の上部に笠木を被嵌状態に装着し
て、該笠木の天面に若しくは該天面と側面とにタイルを
貼着するようになすことができる。
【0013】(ニ)更に本発明では、コンクリートブロ
ック等から成る基礎部の上に支柱を立てて、該支柱に外
装パネルを取付具にて取付固定し、塀壁面を構築して成
る乾式施工塀構造体において、前記支柱の構成部材とし
て主部材と第一及び第二副部材とを用意し、該主部材を
塀の中間部の支柱として、該主部材と第一副部材との組
付体を塀の端部の支柱として、更に主部材と第一及び第
二副部材の組付体を塀のコーナ部の支柱として用いるこ
とができる。
【0014】(ホ)更に上記(ニ)において、前記主部
材は、組付部を兼ねた芯部と該芯部の外側且つ互いに反
対向きに一体形成された平板状の一対のパネル取付部と
を有していて、該芯部において前記基礎部に埋込固定さ
れるようになっており、また前記第一副部材は、該主部
材の該芯部への組付部と該主部材における前記一対のパ
ネル取付部に対して90°の向きを成す平板状のパネル
取付部とを有しており、更に前記第二副部材は、該主部
材のパネル取付部の一方と第一副部材のパネル取付部と
に対して組み付けられる組付部及び互いに直角を成す一
対の平板状のパネル取付部とを有しているものとなすこ
とができる。
【0015】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の塀構造
体は、外装パネルを支柱のみならず基礎部の表面にも取
付固定し、外装パネルからなる塀壁面を基礎部まで延長
形成したもので、この塀構造体の場合、塀壁面(化粧
面)を地盤面まで連続して形成することができ、塀構造
体の外観,美観を良好となすことができる。
【0016】この請求項1の塀構造体において、支柱に
取り付けた外装パネルからなる塀壁面と基礎部に取り付
けた外装パネルからなる塀壁面とを段違い状に形成する
といったことも考えられる。ここにおいて請求項2の塀
構造体は、支柱に取付固定した外装パネルからなる塀壁
面と、基礎部に取付固定した外装パネルからなる塀壁面
とを面一の連続した面となしたもので、この塀構造体に
おいてはその外観,美観を更に良好となすことができ
る。
【0017】請求項3の塀構造体は、支柱と基礎部との
厚みが異なる場合において、支柱側の取付具と基礎部側
の取付具とで、外装パネルの裏面に当接して内外方向の
位置決め支持を行う当接支持部の突出寸法を異ならせ、
それら当接支持部の位置を内外方向の同一位置に位置さ
せるようになしたもので、この塀構造体によれば、支柱
と基礎部との厚みが異なる場合において、それら当接支
持部による位置決作用に基づいて支柱側の外装パネルと
基礎部側の外装パネルとを内外方向の同一位置に位置さ
せることができる。即ちそれら外装パネルからなる塀壁
面を支柱側から基礎部側にかけて容易に面一の連続した
面となすことができる。
【0018】請求項4の塀構造体は、一対の垂下部とそ
れらを連結する連結部、更にそれら垂下部に形成された
当接支持部及び第一係止固定部とを備えた基礎天端取付
具を、基礎部の上端部に被嵌状態に装着し、その基礎天
端取付具にて、支柱側の最下段の外装パネルの下端部を
固定するようになしたものである。
【0019】通常、外装パネルを取付具にて被施工面に
取付固定する際、最下段のパネルから順次に上方に張付
施工して行く。その際、最下段の外装パネルの下端位置
を、予め定めた上下方向位置に正確に位置決めすること
が、外装パネルの張付施工を精度良く行う上で非常に重
要である。そのために、通常は正確に割り出した上下方
向位置にスタータ金具(取付具)を取り付け、そのスタ
ータ金具によって最下段の外装パネルの下端部を被施工
面に固定するようにする。
【0020】ここにおいて請求項4の塀構造体は、基礎
部の上端部に被嵌状態に装着した基礎天端取付具にて、
支柱側の最下段の外装パネルの下端部を固定するように
なしたもので、この塀構造体においては、その基礎天端
取付具をそのままスタータ取付具として用いることがで
き、最下段の外装パネルの下端部を、予め定めた上下方
向位置に正確に位置させることができる。
【0021】基礎部の上端は予め正確にレベル出し(水
平位置出し)が行われているため、その上端部に被嵌状
態に装着した基礎天端取付具にて最下段の外装パネルの
下端部を固定することで、そのまま最下段の外装パネル
の上下方向位置を位置出しすることができるのである。
即ち本塀構造体によれば、スタータ取付具を別途に被施
工面に取り付けて、そのスタータ取付具により外装パネ
ルを取付固定する手間を必要とせず、従ってそのスター
タ取付具のために別途にレベル出しを行うことを省略で
きる利点がある。
【0022】請求項5の塀構造体は、上記基礎天端取付
部の垂下部に上記第一係止固定具と併せて第二係止固定
部を設け、その第二係止固定部において、基礎部側の最
上段の外装パネルの上端部を基礎部に固定するようにな
したもので、この塀構造体においては、同一の天端取付
具にて支柱側の最下段の外装パネルの下端部と基礎部側
の外装パネルの上端部とを共通に固定することができる
のに加えて、同一の取付具にて上下に隣接する基礎部側
の外装パネルと支柱側の外装パネルとの上下方向の位置
決め及び固定を行うため、それら基礎部側の外装パネル
と支柱側の外装パネルとの相対関係位置を適正な関係位
置となすことができる。
【0023】請求項6の塀構造体は、上記支柱の厚みよ
りも幅広の基礎天端取付具を用い、そして基礎部がその
支柱と同じ厚みである場合において、垂下部の内側にス
ペーサを装着し、そのスペーサを介して垂下部が基礎部
の表面に当るように、基礎天端金具を基礎部に被嵌装着
するようになしたもので、この塀構造体においては、異
なる厚みの基礎部に対して、即ち支柱と同じ厚みの基礎
部及び支柱よりも厚みの厚い基礎部の何れに対しても同
一の基礎天端取付具を共通に用いることができ、基礎部
のそれぞれの厚みに合わせた各基礎部専用の基礎天端取
付具を用意しなくても同一の基礎天端取付具にて対応す
ることができる。
【0024】請求項7の塀構造体は、一対の垂下部とそ
れらを連結する連結部、垂下部に形成された第二係止固
定部、笠木を上下及び支柱の厚み方向に位置決めし支柱
に固定する笠木固定部とを備えた支柱天端取付具を支柱
の上端部に被嵌状態に装着し、その支柱天端取付具にて
支柱側の最上段の外装パネルの上端部を固定するのと併
せて笠木を支柱に取付固定するようになしたもので、こ
の塀構造体においては、支柱天端取付具にて笠木を良好
に支柱に取付固定することができる。
【0025】加えてこの支柱天端取付具は、支柱側の最
上段の外装パネルの上端部をも支柱側に位置決状態で固
定するため、即ち同一の取付具にて笠木の固定と外装パ
ネルの上端部の固定とを行うため、笠木と外装パネル上
端部とを、予め定めた適正な相対関係位置となるように
それらを取付固定することができる。
【0026】詳しくは、笠木と最上段の外装パネルの上
端部とを、それぞれ別々に支柱に取り付けた別途の取付
具にて支柱側に取付固定するようになすこともできる
が、この場合、施工誤差によって笠木の位置と最上段の
外装パネルの上端部の位置とが適正位置からずれてしま
う恐れがある。
【0027】これに対して請求項7の塀構造体では、同
一の取付具にて笠木と外装パネルの上端部とを支柱に固
定するようになしているため、そのような問題を回避す
ることができ、ひいては塀構造体を良好な仕上状態とす
ることができる。
【0028】本発明では、基礎部の上端部に被嵌装着さ
れる天端取付具と、支柱の上端部に被嵌装着される天端
取付具とに共通のものを用いることができ、このように
すれば必要な部品点数を少なくすることができ、ひいて
は塀構造体のコストを低減することができる。
【0029】本発明では、また、タイルパネルを外装パ
ネルとして用いるとともに、支柱の上端部に被嵌装着し
た笠木の天面に若しくは天面と側面とにタイルを貼着す
ることができ、この塀構造体においては、乾式施工の塀
構造体に対して、在来工法で施工したのと同様の美観を
付与することができる。
【0030】更に本発明では、一部の塀躯体をコンクリ
ートブロックを積み上げて構築し、その外面にタイルパ
ネルから成る外装パネルを取付固定するとともに、その
コンクリートブロックから成る一部塀躯体の上端部に笠
木を被嵌状態に固定して、その笠木の天面に若しくは天
面と側面とにタイルを貼着した構造となすことができ、
このようにすれば、コンクリートブロックから成る一部
塀躯体の天面も容易にタイル面と成すことができ、在来
工法で施工した場合と同様の良好な美観を与えることが
できる。
【0031】尚笠木にタイルを貼着するに際して、これ
を有機接着剤にて貼着するようになすことができる。こ
のようにすれば笠木に対しても乾式施工でタイルの張付
固定を行うことができる。
【0032】本発明では、支柱の構成部材として主部材
と第一及び第二副部材とを用意し、その主部材を塀の中
間部の支柱として、また主部材と第一副部材との組合せ
で塀端部の支柱を、また主部材と第一及び第二副部材と
の組合せで塀コーナ部の支柱をそれぞれ構築するように
なすことができ、このようにすればそれら構成部材の組
合せによって形態の異なる種々の支柱を構築することが
できる。
【0033】本発明では、更に、上記主部材に、組付部
を兼ねた芯部及び一対の平板状のパネル取付部を設ける
とともに、第一副部材には、主部材における芯部への組
付部と主部材の一対のパネル取付部に対して90°の向
きをなす平板状のパネル取付部とを設け、また第二副部
材には、主部材におけるパネル取付部の一方と第一副部
材のパネル取付部への組付部及び互いに直角をなす一対
の平板状のパネル取付部を設けておくことができる。
【0034】主部材及び第一及び第二副部材をこのよう
に構成することで、主部材単独ないし主部材と第一又は
第二副部材との組合せからなる支柱を基礎部に埋込固定
するに際して、主部材の一部を部分的に切り欠くだけ
で、具体的には主部材におけるパネル取付部の一部を切
除するだけで、その主部材における芯部を下向きに突出
させてこれを支柱における基礎埋込部となすことがで
き、面倒な加工を施さなくても容易に各支柱に基礎埋込
部を形成し得て、これを基礎部に埋込固定することがで
きる。
【0035】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1は本例の乾式施工塀構造体を外観状態で
示したもので、図に示しているように本例の塀構造体1
0の場合、上端から下端(地盤面)に到るまで表面がタ
イル12,14,16から成るタイル面とされている。
【0036】図2において、18Aは本例の塀構造体1
0において内外の塀壁面を構成する外装パネルとしての
タイルパネルであって、図5,6,8,9に示している
ように、基板20の表面に多数のタイル12を所定配列
状態で貼着した形態をなしている。
【0037】このタイルパネル18Aは、その上端部に
左右方向全長に亘って相决り嵌合用の嵌合突部22が、
またその下端部に同じく左右方向全長に亘って相决り嵌
合用の嵌合凹部24が形成されており、上下に隣接する
タイルパネル18A同士で、それらの上端部と下端部と
が互いに相决り嵌合されるようになっている。
【0038】基板20の下端部の嵌合凹部24には、ま
た、後述の取付金具によって係止される被係止部26が
突出形成されている。尚、図2において18Dはコーナ
用のタイルパネルで、16はL字形状の役物タイルであ
る。
【0039】図3及び図4は上記塀構造体10の内部構
造を示したものである。これらの図において28は基礎
部であって、横一列に配置された多数のコンクリートブ
ロック30から成っている。これらコンクリートブロッ
ク30には複数の貫通の孔32が形成されている。
【0040】図4において、34はアルミニウムの押出
材から成る支柱であって、この内34Aは塀構造体の中
間部の支柱を、また34Bは端部の支柱を、更に34C
はコーナ部の支柱をそれぞれ表している。
【0041】これら支柱34A,34B,34Cは、下
端部の基礎埋込部36において、コンクリートブロック
30の上記孔32内に挿入された上、モルタルでそれら
コンクリートブロック30に固定されている。
【0042】各支柱34A,34B,34Cは、頭つな
ぎ材38にて互いに連結されている。これら各支柱34
A,34B,34Cの上端部には、更にそれら頭つなぎ
材38を介して、図3に示しているように断面コ字形状
を成す金属製の笠木40が被嵌されている。そしてそれ
ら笠木40の天面(上面)及び側面に、L字形状を成す
役物タイル14が有機系接着剤42にて固着されてい
る。
【0043】図5及び図6は上記塀構造体10の下部の
構造を拡大して示したもので、図に示しているようにこ
の例では、基礎部28と支柱34とがそれぞれ同じ厚み
のもの、具体的には100mmの厚みのものが用いられ
ている。
【0044】基礎部28の上端部には、取付具としての
天端取付金具(基礎天端取付金具)44が装着されてお
り、その天端取付金具44を介してタイルパネル18B
が基礎部28の側表面に取付固定されている。
【0045】天端取付金具44は、アルミニウムの押出
材から成るものであって、図7に拡大して示しているよ
うに基礎部28の厚み方向の両端部において垂下する一
対の垂下部46と、それらを互いに連結する板状の連結
部48とを備えており、その連結部48を基礎部28の
上面に載置するようにして、基礎部28の上端部に被嵌
状態に装着されている。
【0046】一対の垂下部46のそれぞれには、水平方
向外方に隆起(突出)した形態の当接支持部50が形成
されている。ここで当接支持部50は、図5にも示して
いるようにタイルパネル18B,18Aの裏面に当接し
て、それらタイルパネル18B,18Aを内外方向に位
置決めし支持する作用をなす。
【0047】当接支持部50からは水平部52が突出し
ており、更にその水平部52の先端に上向き爪54と下
向き爪56とが一体に形成されている。
【0048】本例では、この水平部52と下向き爪56
とによって第二係止固定部60が構成されており、この
第二係止固定部60が、タイルパネル18Bの上端部の
嵌合突部22に係止して、これを上下方向に位置決めし
且つ基礎部28に固定する。即ち、基礎部28側のタイ
ルパネル18Bは、その上端部が天端取付金具44の第
二係止固定部60を介して基礎部28に固定されてい
る。
【0049】タイルパネル18Bは、また、上下中間部
がコンクリートビス62によって板片状のスペーサ64
を介して基礎部28に止付固定されている。尚、図5及
び図6において66は地盤面である。
【0050】一方、水平部52と上向き爪54とは第一
係止固定部58を構成しており、この第一係止固定部5
8において、図5に示しているように支柱34側の最下
段のタイルパネル18Aの下端部、詳しくはその被係止
部26に係止してこれを上下方向に位置決状態で支持し
且つこれを基礎部28に取付固定している。
【0051】即ち基礎部28側のタイルパネル18Bと
支柱34側の最下段のタイルパネル18Aとは、互いに
上端部と下端部とを相决り嵌合させた状態で、天端取付
金具44の第二係止固定部60及び第一係止固定部58
を介してそれぞれ基礎部28に固定されている。
【0052】本例において、天端取付金具44は支柱3
4、つまり基礎部28の厚みよりも幅広のものが用いら
れており、一対の垂下部46の内側にスペーサ68を装
着した状態で、且つ各垂下部46をそのスペーサ68を
介して基礎部28の両側表面に当てるようにして基礎部
28に装着されている。尚、天端取付金具44はコンク
リートビス62にて各垂下部46が基礎部28に止付固
定されている。
【0053】本例において、天端取付金具44は、後述
の支柱34の上端部に被嵌される天端取付金具(支柱天
端取付金具)と共通のもので、前記笠木40を固定する
ための笠木固定部70及び72を備えている。ここで一
対の笠木固定部70には外向きの爪74が形成されてい
る。これら笠木固定部70,72の作用については後に
詳述する。
【0054】図6において、76は支柱34の上下中間
部と上端部(後述の天端取付金具(支柱天端取付金具)
82と82との間の部分の上端部)において、タイルパ
ネル18Aを支柱34に取付固定するための取付金具で
あって、図14(A)に示しているように上記天端取付
金具44と同様に当接支持部50,水平部52及び下向
き爪56から成る第二係止固定部60及び水平部52と
上向き爪54とから成る第一係止固定部58とを備えて
いる。この取付金具76は、固定部78においてビス8
0(図6)により支柱34に止付固定されている。
【0055】本例では、取付金具76の当接支持部50
と天端取付金具44の当接支持部50とが、基礎部28
及び支柱34から同じ距離だけ水平方向外方に離隔して
おり、従って基礎部28側のタイルパネル18Bと支柱
34側のタイルパネル18Aとは、それら当接支持部5
0によって内外方向の同一位置(水平方向位置)に位置
決支持されている。
【0056】図8,9,10,11は上記塀構造体10
における上部の内部構造を拡大して示したものである。
これらの図において、82は天端取付金具(支柱天端取
付金具)で、前述したように基礎部28の上端部に装着
される天端取付金具(基礎天端取付金具)44と同じ部
材が用いられている。従って各部の構造については天端
取付金具44と同様である。
【0057】この天端取付金具82は、前述の頭つなぎ
材38を介して支柱34の上端部に被嵌状態に装着さ
れ、ビス80にて頭つなぎ材38とともに支柱34に止
付固定されている。
【0058】図9に示しているように、上記笠木40は
本例ではアルミニウムの押出材から成るもので、水平部
84と幅方向両端の下向きの折曲り部86とを有する、
全体として断面コ字形状となす部材で、その水平部84
の裏面に被係合部としての爪87が下向きに突出形成さ
れている。
【0059】この笠木40は、天端取付金具82に対し
てその上側から被嵌され、そして天端取付金具82の笠
木固定部70,72を介して支柱34の上端部に固定さ
れている。
【0060】詳しくは、天端取付金具82の笠木固定部
70及び72が笠木40における水平部84の裏面に当
接してこれを支持するとともに、一対の笠木固定部70
の爪74が笠木40側の爪87に弾性的に係合し、以て
笠木40を上下及び左右方向に位置決めした状態でこれ
を支柱34の上端部に取付固定している。
【0061】ここで天端取付金具82は、第二係止固定
部60(図11)において最上段のタイルパネル18A
の上端部をも併せて支柱34に位置決状態で固定してい
る。即ち、本例では同一の天端取付金具82が、支柱3
4に対する最上段のタイルパネル18Aの上端部の位置
決固定と、支柱34に対する笠木40の位置決固定とを
共通に行っている。
【0062】このため、本例によれば図12の模式図に
も示しているように笠木40と最上段のタイルパネル1
8Aとを、予め定めた適正な相対関係位置に確実に位置
決めし、固定することができる。
【0063】詳しくは、笠木40における折曲り部86
の外面と、最上段のタイルパネル18Aにおける基板2
0の外面とを正確に面一面をなすように位置させること
ができ、また折曲り部86と基板20とを、それらの間
に隙間を生ぜしめることなく両者を互いに密接状態に位
置させることができる。
【0064】このため、図8に示しているように基板2
0に貼着したタイル12と、笠木40に貼着したタイル
14とが正確に面一面をなすように、且つタイル12,
14間の目地幅が予め定めた適正な目地幅となるように
タイル面を仕上げることができる。
【0065】図13は左右のタイルパネル18A同士
(又は18B同士)の連結部分の構造を示したもので、
図13中88はジョイント金具である。このジョイント
金具88は、左右方向の長さが上記取付金具76よりも
長く、また固定部78を有していない点を除いて取付金
具76と同様の構成であるため、符号のみを示して詳し
い説明は省略する。
【0066】本例では、このジョイント金具88を左右
のタイルパネル18A(又は18B)にまたがって取り
付け、それら左右のタイルパネル18A(又は18B)
同士を互いに連結している。
【0067】上記実施例では、基礎部28の厚みが支柱
34の厚みと同じ厚みとされているが、本発明は基礎部
28の厚みが支柱34よりも厚い場合においても上記実
施例と同じ部材を用いて対応が可能である。
【0068】図15及び図16はその基礎部28の厚み
が厚い場合への適用例を示したものである。同図に示し
ているようにこの例では、天端取付金具44を上記のス
ペーサ68を用いることなくそのまま基礎部28に被嵌
状態に装着することで対応することが可能である。
【0069】この場合においても、図15に示している
ように天端取付金具44の当接支持部50と、その上側
において支柱34に止付固定された取付金具76の当接
支持部50とは水平方向(内外方向)において同一位置
に位置しており、基礎部28側のタイルパネル18Bと
支柱34側のタイルパネル18Aの各外面を面一面とな
すことができる。
【0070】尚、基礎部28の厚みが厚い場合におい
て、基礎部28側のタイルパネル18Bをその基礎部2
8に固定するに際して、図17に示しているように基礎
部28の上下中間部に取付金具77を取り付け、その取
付金具77によって外装パネル18Bの下端部を基礎部
28に対して固定することも可能である。
【0071】ここで取付金具77は、図14(B)に拡
大して示しているように当接支持部50の水平方向外方
への突出寸法が、支柱34側の取付金具76における当
接支持部50の突出寸法と異ならせてあり(小さくして
あり)、それら取付金具77,76における当接支持部
50の水平方向位置が同一位置とされている。尚、取付
金具77における他の部分は取付金具76と同様の構成
であるので、符号のみを示して詳しい説明は省略する。
【0072】図18〜図22は上記支柱34の構成を具
体的に示したものである。まず図19において、34A
は支柱構成部材としての主部材で、90,92はそれぞ
れ第一副部材,第二副部材であり、それぞれアルミニウ
ムの押出材から成っている。主部材34Aはそのまま塀
構造体10の中間部の支柱34Aを成すもので、一対の
板状部94から成る芯部96と、その外側に互いに反対
向きに形成された一対の平板状のパネル取付部98と、
それらを互いに連結一体化する連結部100とから成っ
ている。
【0073】図20はその外観状態を示したもので、同
図に示しているようにこの主部材から成る支柱34A
は、一対のパネル取付部98及び連結部100の一部が
切除されることで基礎埋込部36が突出状態に形成され
ており、この基礎埋込部36がコンクリートブロック3
0の孔32の内部に下向きに差し込まれた上、モルタル
にてコンクリートブロック30つまり基礎部28に固定
されている。
【0074】一方第一副部材90は、図19に示してい
るように主部材34における組付部を兼ねた芯部96に
組み付けられる組付部102と、主部材34Aの一対の
パネル取付部98に対して90°の向きをなす平板状の
パネル取付部98、及びそれらを連結する連結部106
とから成っている。
【0075】更にまた第二副部材92は、主部材34A
における芯部96に組み付けられる互いに90°の向き
をなす組付部108と、同じく互いに90°の向きをな
す平板状の一対のパネル取付部110とから成ってい
る。
【0076】図18(B)及び図21に示しているよう
に、本例では主部材34Aに対して第一副部材90を組
付けることによって、端部用の支柱34Bが構成されて
いる。更にまた、図18(C)及び図22に示している
ように、一つの主部材34Aと二つの第二副部材90及
び一つの第二副部材92とを組付けることによって、コ
ーナ用の支柱34Cが構成されている。そして各支柱3
4A,34B,34Cの平板状のパネル取付部98及び
110に対してタイルパネル18Aが取付固定されてい
る。
【0077】本例において、支柱34A,34B,34
Cをこのように構成することによって次のような利点が
得られる。即ち、支柱34A,34B,34Cに基礎埋
込部36を形成するに際して、ただ単に主部材34Aに
おけるパネル取付部98及び連結部100の一部を切除
加工するだけで、あとは長さの短い第一副部材90及び
第二副部材92を主部材34Aに組付けるだけで良く、
形態の異なる複数種類の支柱に基礎埋込部36を形成加
工するに際して、簡単な加工で容易にこれを形成するこ
とができる。
【0078】例えば形態の異なる三種類の支柱34A,
34B,34Cをそれぞれ一体構造材にて構成すること
も可能であるが、この場合、上記基礎埋込部36を突出
形成するための加工が極めて煩雑且つ面倒となり、加工
コストも高いものとなる。
【0079】しかるに本例に従って支柱34A,34
B,34Cを構成した場合、少ない加工且つ簡単な加工
で基礎埋込部36を形成することができるのである。ま
た本例によれば、支柱を構成するアルミニウム押出材を
押出成形するために複雑な構造の成形金型を多数用意す
る必要がなく、押出金型の構造が簡単で済む利点があ
る。
【0080】以上のように本例の塀構造体10は、タイ
ルパネル18Aを支柱34に取付固定するのみならず、
基礎部28の側表面に対してもタイルパネル18Bを取
付固定し、タイルパネル18A,18Bからなる塀壁面
を基礎部28まで延長形成しており、従って塀壁面(化
粧面)を地盤面66まで連続したものとすることがで
き、塀構造体10の外観,美観を良好なものとなすこと
ができる。
【0081】加えて本例の塀構造体10では、支柱34
側の塀壁面と基礎部28側の塀壁面とが面一の連続した
面をなしているため、その外観,美観を更に良好となす
ことができる。
【0082】本例の塀構造体10では、また、支柱34
と基礎部28との厚みが異なる場合において、支柱側3
4の取付金具76と基礎部28側の取付金具77とで当
接支持部50の突出寸法を異ならせることでそれら当接
支持部50の位置を内外方向の同一位置に位置させるよ
うにしており、これによって支柱34側のタイルパネル
18Aと基礎部28側のタイルパネル18Bとを同一の
内外方向に位置させることができる。即ちそれらタイル
パネル18A,18Bからなる塀壁面を支柱34側から
基礎部28側にかけて容易に面一面となすことができ
る。
【0083】更に本例の塀構造体10は、天端取付金具
44にて支柱34側の最下段のタイルパネル18Aの下
端部を固定するようにしているため、その天端取付金具
44をそのままスタータ取付金具として用いることがで
き、最下段のタイルパネル18Aの下端部を予め定めた
上下方向位置に正確に位置させることができ、またその
同じ天端取付金具44にて上下に隣接する支柱34側の
タイルパネル18Aと基礎部28側のタイルパネル18
Bとともに上下方向に位置決めしつつ固定を行っている
ため、それら支柱34側のタイルパネル18Aと基礎部
28側のタイルパネル18Bとの相対関係位置を適正な
関係位置となすことができる。
【0084】本例の塀構造体10では、支柱34の厚み
よりも幅広の天端取付金具44を用い、そして基礎部2
8がその支柱34と同幅であるときには垂下部46の内
側にスペーサ68を装着し、そのスペーサ68を介して
垂下部46が基礎部28外面に当るように天端取付金具
44を基礎部28に被嵌装着するようになしていること
から、異なる厚みの基礎部28に対しても同一の天端取
付金具44で対応でき、厚みの異なる基礎部28のそれ
ぞれに合わせた専用の天端取付金具44を用意する必要
がない。
【0085】更に本例の塀構造体10では、同一の天端
取付金具82にて支柱34側の最上段のタイルパネル1
8Aの上端部と笠木40とを支柱34に取付固定してい
るため、笠木40とタイルパネル18Aの上端部とを予
め定めた適正な相対関係位置となるようにそれらを取付
固定することができ、塀構造体10を良好な仕上状態と
することができる。
【0086】更に本例の塀構造体10では、基礎部28
の上端部に被嵌装着される天端取付金具44と、支柱3
4の上端部に被嵌装着される天端取付金具82とで共通
のものを用いているため、必要な部品点数を少なくする
ことができ、ひいては塀構造体10のコストを低減する
ことができる。
【0087】本例の塀構造体10では、また、タイルパ
ネル18A,18Bを外装パネルとして用いるととも
に、支柱34の上端部に被嵌装着した笠木40の天面と
側面とにタイル14,16を接着剤にて貼着しており、
乾式施工の塀構造体10に在来工法で施工したのと同様
の美観を付与することができる。
【0088】図23は本発明の他の実施例を示したもの
である。この例は、コンクリートブロック30を複数段
に積み上げることによって一部の塀躯体を構築し、そし
てそのコンクリートブロック30の上端部に天端取付金
具44を被嵌状態に装着するとともに、コンクリートブ
ロック30から成る塀躯体の側表面にタイルパネル18
Aを配置し、そしてその上端部を天端取付金具44にて
位置決固定し、またその天端取付金具44を介して断面
コ字形状の金属製の笠木40を、コンクリートブロック
30から成る躯体の上部に被嵌状態に固定し、更にその
笠木40の上面(天面)と側面とに有機系接着剤42を
塗布して、そこにL字型の焼物タイル14を貼着したも
のである。
【0089】尚、この例では最下段のコンクリートブロ
ック30の一部が露出する状態にタイル面を構築してい
る。具体的には、最下段のコンクリートブロック30の
下端より微小距離上側の位置において取付金具76(又
は77)をコンクリートブロック30に止付け、その取
付金具76(又は77)によってタイルパネル18Aの
下端を上下方向に位置決め且つ支持し、コンクリートブ
ロック30から成る塀躯体に固定している。
【0090】但し、取付金具76を最下段のコンクリー
トブロック30の下端位置に取り付けて、タイルパネル
18Aの下端を支持するようになし、タイルパネル18
Aにてコンクリートブロック30の積層体から成る塀躯
体の側表面全体を覆うようになすこともできる。即ち地
盤面66に至るまで塀壁面をタイル面となすこともでき
る。
【0091】また場合によってタイルパネル18Aの上
下中間部をコンクリートビスにてコンクリートブロック
30に止付固定するようになすこともできる。
【0092】以上のように本例の塀構造体10は、コン
クリートブロック30から成る一部塀躯体の天面も容易
にタイル面と成すことができ、在来工法で施工した場合
と同様の良好な美観を与えることができる。
【0093】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば本発明は、図24に示して
いるように支柱34或いは基礎部28にボード110を
取付固定した上、裏面側に係止溝112を有するタイル
114を、その係止溝112においてボード114の係
止突起116に係止し、ボード110表面に貼付固定す
るようになすことも可能である。この他本発明はその他
形態の外装パネルを取り付けるといったことも可能であ
るなど、その主旨を逸脱しない範囲において種々変更を
加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である乾式施工塀構造体を外
観状態で示す図である。
【図2】図1の塀構造体における外装パネルとしてのタ
イルパネルを示す図である。
【図3】図1の塀構造体の内部構造を示す図である。
【図4】図3においてタイルパネルを取り除いた状態で
且つ各部材を分解した状態で示す図である。
【図5】同実施例における塀構造体の下部を拡大して示
す断面図である。
【図6】同実施例の塀構造体の下部を各部材に分解して
示す図である。
【図7】図6における天端取付金具とその周辺部を拡大
して示す斜視図である。
【図8】同実施例の塀構造体の上部を拡大して示す断面
図である。
【図9】同実施例の塀構造体の上部を各部材に分解して
示す図である。
【図10】図9の要部の斜視図である。
【図11】図9及び図10における天端取付金具とその
周辺部を拡大して示す斜視図である。
【図12】図11の天端取付金具の作用説明図である。
【図13】同実施例の塀構造体のジョイント金具とその
周辺部を示す図である。
【図14】本発明で用いる取付金具の構成を示す図であ
る。
【図15】本発明の他の実施例の塀構造体の下部を拡大
して示す断面図である。
【図16】図15の実施例の塀構造体の下部を各部材に
分解して示す図である。
【図17】本発明の他の実施例の塀構造体の下部を拡大
して示す断面図である。
【図18】第一,第二及び第三の実施例で用いた各支柱
の構成を示す図である。
【図19】図18における支柱の各構成要素を示す図で
ある。
【図20】図18における支柱34Aの外観状態を示す
斜視図である。
【図21】図18における端部用の支柱34Bの組付手
順及び外観状態を示す図である。
【図22】図18におけるコーナ用の支柱34Cの組付
手順及びその外観状態を示す図である。
【図23】本発明の他の実施例の塀構造体を示す図であ
る。
【図24】本発明の更に他の実施例の塀構造体の要部を
拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
10 塀構造体 12,14,16 タイル 18A,18B タイルパネル 20 基板 28 基礎部 30 コンクリートブロック 34 支柱 34A 主部材(中間の支柱) 34B 端部の支柱 34C コーナ部の支柱 40 笠木 42 有機系接着剤 44 基礎天端取付金具 46 垂下部 48 連結部 50 当接支持部 58 第一係止固定部 60 第二係止固定部 64,68 スペーサ 70,72 笠木固定部 76,77 取付金具 82 支柱天端取付金具 90 第一副部材 92 第二副部材 96 芯部 98,110 パネル取付部 102,108 組付部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートブロック等から成る基礎部
    の上に支柱を立てて、該支柱に外装パネルを取付具にて
    取付固定し、塀壁面を構築して成る乾式施工塀構造体に
    おいて前記外装パネルを前記支柱のみならず前記基礎部
    の表面にも取付固定し、以て該外装パネルから成る塀壁
    面を該基礎部の表面まで延長形成したことを特徴とする
    乾式施工塀構造体。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記支柱に取付固定
    した外装パネルの表面と、前記基礎部に取付固定した外
    装パネルの表面とを面一の連続した面と成したことを特
    徴とする乾式施工塀構造体。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記取付具として、
    水平方向外方に突出した形態を成し、前記外装パネルの
    裏面に当接して該外装パネルの内外方向の位置決支持を
    行う当接支持部を備えたものを用いるとともに、前記支
    柱と基礎部の前記塀壁面と直角方向の厚みが異なる場合
    において、該支柱に対して前記外装パネルを取付固定す
    るための取付具と、該基礎部に対して該外装パネルを取
    付固定するための取付具とで前記当接支持部の突出寸法
    を異ならせ、該支柱側の取付具と該基礎部側の取付具と
    でそれら当接支持部の位置を同一の内外方向位置に位置
    させ、以て前記外装パネル表面を前記支柱から基礎部に
    かけて面一の連続した面と成したことを特徴とする乾式
    施工塀構造体。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記基
    礎部の厚み方向の両端部で下向きに垂下する一対の垂下
    部と、それら一対の垂下部を水平方向に連結する連結部
    と、各垂下部のそれぞれに形成され、水平方向外方に突
    出して前記外装パネルの裏面に当接し、該外装パネルの
    内外方向の位置決支持を行う当接支持部、及び該外装パ
    ネルの下端部に係止して上下方向の位置決め及び固定を
    行う第一係止固定部とを備えた基礎天端取付具を、前記
    連結部を前記基礎部の上面に載置させるように該基礎部
    の上端部に被嵌状態に装着し、該基礎天端取付具にて前
    記支柱側の最下段の外装パネルの下端部を固定するよう
    になしたことを特徴とする乾式施工塀構造体。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記基礎天端取付具
    の垂下部には、前記第一係止固定部と併せて、前記外装
    パネルの上端部に係止して上下方向の位置決め及び固定
    を行う第二係止固定部が設けられており、該基礎天端取
    付具にて前記基礎部側の最上段の外装パネルの上端部を
    該基礎部に固定するようになしたことを特徴とする乾式
    施工塀構造体。
  6. 【請求項6】 請求項4において、前記基礎天端取付具
    として前記支柱の厚みよりも幅広のものを用い、該支柱
    と同じ厚みの基礎部に対して該基礎天端取付具を装着す
    るに際して前記垂下部の内側にスペーサを装着し、該ス
    ペーサを介して該垂下部が該基礎部表面に当るように該
    基礎天端金具を該基礎部に被嵌するようになしたことを
    特徴とする乾式施工塀構造体。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れかにおいて、前記支
    柱の厚み方向の両端部で下向きに垂下する一対の垂下部
    と、それら一対の垂下部を水平方向に連結する連結部
    と、各垂下部のそれぞれに形成され、水平方向外方に突
    出して前記外装パネルの裏面に当接し、該外装パネルの
    内外方向の位置決支持を行う当接支持部、及び該外装パ
    ネルの上端部に係止して上下方向の位置決め及び該支柱
    への固定を行う第二係止固定部と、該支柱の上端部に被
    嵌される笠木を上下及び該支柱の厚み方向に位置決めし
    該支柱に固定する笠木固定部とを備えた支柱天端取付具
    を、前記連結部を該支柱上面に載置させるように該支柱
    の上端部に被嵌状態に装着し、該支柱天端取付具にて該
    支柱側の最上段の外装パネルの上端部を固定するととも
    に、該笠木を該支柱に取付固定するようになしたことを
    特徴とする乾式施工塀構造体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008231668A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Misawa Homes Co Ltd 手摺用笠木
JP2009091831A (ja) * 2007-10-10 2009-04-30 Shin Nikkei Co Ltd パラペット装置
JP2019203322A (ja) * 2018-05-24 2019-11-28 Ykk Ap株式会社 壁構造及び壁構造の施工方法

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