JPH11147203A - 電動ステープラのクリンチ装置 - Google Patents

電動ステープラのクリンチ装置

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JPH11147203A
JPH11147203A JP31737397A JP31737397A JPH11147203A JP H11147203 A JPH11147203 A JP H11147203A JP 31737397 A JP31737397 A JP 31737397A JP 31737397 A JP31737397 A JP 31737397A JP H11147203 A JPH11147203 A JP H11147203A
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clincher arm
clincher
support lever
cam
table support
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Nobuaki Yagi
信昭 八木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動ステープラのクリンチ装置の機構的配置
を合理化して電動ステープラの小型化を図る。 【解決手段】 クリンチャアーム駆動用のカム19aを
クリンチャアーム28並びにテーブル支持レバー15の
前後中間位置に配置する。クリンチャアームとテーブル
支持レバーの前部側面にそれぞれガイド溝28b,35
aを設け、リンク33の後部ガイドローラ33bをカム
19aに係合させ、前部ガイドピン33cをクリンチャ
アームとテーブル支持レバーのガイド溝28b,35a
に挿通する。カム19aの回転によりリンク33が前後
往復運動し、クリンチャアームとテーブル支持レバーの
ガイド溝28b,35aの傾斜角度差により、クリンチ
ャアーム28が昇降してステープルの脚部をクリンチす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動ステープラ
のクリンチ装置に関するものであり、特に、電動ステー
プラの小型化を図ったクリンチ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電動ステープラは種々の構造のものがあ
るが、ドライバの直下に昇降式テーブルを配置し、テー
ブルの下部に回転型クリンチャを設けたフラットクリン
チ形の電動ステープラが知られている。此種の電動ステ
ープラのテーブルは、テーブル支持レバーの先端部位に
取り付けられ、テーブル支持レバーの後端部はフレーム
の軸に取付けられている。テーブルの下には回動形のク
リンチャが装着され、クリンチャを回転駆動するクリン
チャアームは、その後部がテーブル支持レバーまたはフ
レームに枢着され、前部がクリンチャの下方に位置して
いる。モータ、減速ギヤ、カム等の駆動機構は、テーブ
ル支持レバーやクリンチャアームの後方或いは上方に配
置され、カムまたはカムとリンクを介してテーブル支持
レバー、ドライバ、クリンチャアームを昇降駆動する。
【0003】紙をテーブルとステープルガイドとの間に
挿入すると紙検出スイッチの出力信号によりモータが起
動し、テーブル支持レバーの前部が上昇してテーブルと
ステープルガイドとにより紙を保持する。続いて、ドラ
イバが下降してステープルを紙に打ち込み、ステープル
の脚部はテーブルの細溝を通じてテーブルの下に貫通す
る。そして、クリンチャアームの前部が上昇し、テーブ
ルの下のクリンチャを押し上げて上方へ回動し、ステー
プルの両脚部をクリンチャが内側へ平坦に折曲げる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年は、複写機等に電
動ステープラを内蔵した複合形の事務機器が普及しつつ
あり、複写機等に内蔵する電動ステープラは可能な限り
小型であることが望ましいが、モータ、減速ギヤ、カム
等の駆動機構を、テーブル支持レバーやクリンチャアー
ムの後方或いは上方に配置した従来の電動ステープラに
おいてはより小型化することが困難になっている。
【0005】そこで、ステープラとしての性能を犠牲に
することなく、電動ステープラを小型化するために解決
すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は上記
課題を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために提案するものであり、電動ステープラの
フレームにテーブル支持レバーを上下回動自在に取付
け、綴じるべき紙を支持するためのテーブルの下部に左
右一対のクリンチャを回動自在に装着し、前記テーブル
をテーブル支持レバーの前部に装着してドライバの下面
に対向させ、テーブル支持レバーの後部にクリンチャア
ームを上下回動自在に連結し、クリンチャアームの先端
部を前記クリンチャの下方に位置させ、カム機構により
ドライバ、テーブル支持レバーとともにクリンチャアー
ムを昇降駆動してクリンチャを上下に回動し、テーブル
の溝を通じてテーブルの下へ突出したステープルの脚部
をクリンチャにより内側方向へ折曲げる電動ステープラ
のクリンチ装置において、クリンチャアーム駆動用のカ
ムをクリンチャアーム並びにテーブル支持レバーの前後
中間位置に配置し、クリンチャアームとテーブル支持レ
バーの前部側面にそれぞれガイド溝を設け、リンクの両
端部にピンまたはローラ等の連結部材を設けて後部の連
結部材を前記カムに係合させ、前部の連結部材をクリン
チャアームとテーブル支持レバーのガイド溝に挿通して
カムとクリンチャアームとをリンクにより連結し、クリ
ンチャアームとテーブル支持レバーのそれぞれのガイド
溝の相対的傾斜角度差により、前記カムの回転運動をク
リンチャアームの昇降運動に変換するように構成した電
動ステープラのクリンチ装置を提供するものである。
【0007】また、上記テーブル支持レバーとクリンチ
ャアームの連結手段を上下方向の長穴と軸とにより構成
し、クリンチャアームの後部を一定範囲昇降自在として
バネにより下方へ付勢し、クリンチャアームのクリンチ
圧力を前記バネにより制限するように構成した電動ステ
ープラのクリンチ装置を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
図に従って詳述する。図1乃至図3は電動ステープラ1
1を示し、図1の側面図に示すように、左右のフレーム
12の前後中間よりもやや前方に配置した軸受13によ
って駆動軸14を支持し、駆動軸14の後方にテーブル
支持レバー15の軸15aを取付け、その上方にドライ
バレバー16の軸16aを架設している。ドライバレバ
ー軸16aの前方にモータ17を配置し、モータ17の
軸に取付けたウォームギヤ18と駆動軸14に取付けた
ウォームホイール19が歯合している。
【0009】フレーム12の前部にはドライバガイド2
0を装着し、ドライバガイド20内に挿入したドライバ
ホルダ21のガイドピン22が、ドライバガイド20の
左右両側面のガイド溝20aから突出してドライバレバ
ー16の先端の溝に係合している。
【0010】ドライバホルダ21にはステープルを打撃
する薄板状のドライバ23と、直線状のステープルを門
形にフォーミングするフォーミングプレート24とを前
後に重ねて取り付けてあり、ドライバ23とフォーミン
グプレート24はドライバレバー16によりドライバガ
イド20に沿って昇降駆動される。
【0011】フレーム12の下部にはテーブル支持レバ
ー15が配置され、テーブル支持レバー15の先端部に
テーブル25が取り付けられている。図3に示すよう
に、テーブル25の下部にはクリンチャホルダ26が装
着され、クリンチャホルダ26に回動レバーである左右
一対のクリンチャ27が枢着されている。左右のクリン
チャ27の交差部分の下方には、テーブル支持レバー1
5の後部に枢着したクリンチャアーム28の先端部が位
置している。
【0012】ドライバ23がテーブル25上の紙にステ
ープルを打ち込むと、ステープルの脚部はテーブル25
の穴(図示せず)を通じてクリンチャホルダ26内に進
入し、続いてクリンチャアーム28の先端部が上昇して
左右のクリンチャ27を上方へ回動し、クリンチャ27
がステープルの左右の脚部をそれぞれ内側に折り曲げ
る。
【0013】図1に示すように、ドライバガイド20と
モータ17との間のカートリッジ室29にはステープル
カートリッジ30が装填され、ステープルカートリッジ
30内には直線状のステープルを多数接着して連結した
ロール状ステープルシート(図示せず)が収納されてい
る。ステープルカートリッジ30の底部には、ステープ
ル送りスライダ(図示せず)が前後スライド自在に装着
されてバネにより前方へ付勢されている。
【0014】ステープル送りスライダによるステープル
送り機構は公知の構成であるので、図示は省略するが、
ステープル送りスライダの前部斜面がドライバの通路に
突出していて、ステープル送りスライダはドライバ23
が下降する際にドライバに押されて後退し、ドライバ2
3が上昇すると前進する。ステープル送りスライダには
ラチェット爪が設けられており、後退時にはステープル
シートの下面上を滑り、前進時にはステープル間の凹部
に係合してステープルシートを前方へ送る。
【0015】図4は電動ステープラ11の平面断面を示
し、駆動軸14の中央にウォームホイール19を嵌着
し、左右両端近傍にカム31を嵌着している。同図に示
すように、左右のフレーム12から内側へドライバレバ
ー16、カム31、テーブル支持レバー15、テーブル
リンク板32、クリンチャアーム28、クリンチャアー
ムリンク板33の順に左右対称に配置され、中央のウォ
ームホイール19の左右両側面のカム溝にクリンチャア
ームリンク板33のガイドローラ33bが係合してい
る。
【0016】テーブル支持レバー15とドライバレバー
16は、それぞれ後端部が、前述した軸15a.16a
によってフレーム12の後部に枢着され、クリンチャア
ーム28はテーブル支持レバー15の後部に枢着されて
いる。
【0017】ウォームホイール19と左右のカム31
は、左右両側面にカム溝が成形されていて、カム31に
よりテーブル支持レバー15とドライバレバー16とを
駆動し、ウォームホイール19によりクリンチャアーム
28を駆動する。
【0018】図5はドライバレバー16の駆動機構を示
し、ドライバレバー16に設けたガイドローラ16b
が,カム31の外側面のカム溝31aに係合している。
カム31は同図において反時計方向に回転駆動され、ド
ライバレバー16は同図に示す待機位置から下降して前
部のドライバ23によりステープルを打撃した後に、待
機位置に上昇して停止する1サイクルの動作を行う。
【0019】次に、テーブル駆動装置を説明する。図6
はテーブル支持レバー15と、テーブルリンク板32
と、カム31を示し、(a)に示すように、テーブル支
持レバー15の前後中間部側面には、駆動軸14との干
渉を避けるための穴15bが成形されている。前部側面
には前後方向且つ前上がりに傾斜したガイド溝15cを
成形し、ガイド溝15cは、前部と後部の2段階に傾斜
角度が変化して、後部よりも前部の傾斜角度が大きくな
っている。
【0020】(b)に示すテーブルリンク板32は、下
端部にフレームへ枢着するための軸32aを有し、中央
部には駆動軸14を貫通させる前後方向の長穴32bを
設けている。そして、前部にガイドピン32cを取付
け、後部にガイドローラ32dを取付けてあり、上端部
にはバネ係止ピン32eが設けられている。
【0021】(c)はカム31の内側面を示し、楕円形
のカム溝31bが形成され、カム溝31bの外周側の壁
面に沿ってテーブルリンク板32の後部ガイドローラ3
2dが移動する。
【0022】図7乃至図10はテーブル駆動装置の動作
を示し、機械的作用の理解を容易にするために、カム3
1、テーブル支持レバー15、並びにテーブルリンク板
32を重ねて図示しているが、図4に示したように、駆
動軸14の左右両端側から中央に向かってカム31、テ
ーブル支持レバー15、テーブルリンク板32の順に配
置されている。
【0023】図7に示すように、テーブルリンク板32
の下端部の軸32aはフレーム12に挿着され、カム3
1のカム溝31bにテーブルリンク板32の後部ガイド
ローラ32bが挿入されている。テーブルリンク板32
の前部ガイドピン32cは、テーブル支持レバー15の
前部ガイド溝15cに挿入され、上端部のバネ係止ピン
32eとテーブル支持レバー軸15aとに引張りコイル
バネ34を架けてテーブルリンク板32を後方へ引張
り、後部ガイドローラ32dをカム溝31bの後部壁面
に圧接させている。
【0024】カム31が、図7に示す初期位置から反時
計方向へ1サイクルの回転を開始すると、図8に示すよ
うにテーブルリンク板32が引張りコイルバネ34に引
かれて後方へ回動し、ガイドピン32cがテーブル支持
レバー15のガイド溝15c内を後方へ移動する。
【0025】テーブル支持レバー15のガイド溝15c
は後部が下降した形状であるので、テーブル支持レバー
15は上方へ押し上げられ、図9に示すように、先端の
テーブル25とドライバガイド20とによって紙を圧迫
する。同図(a)は紙の枚数が極めて少ないときの状態
を示し、(b)は紙の枚数が多いときの状態を示してい
る。
【0026】テーブル25及びテーブル支持レバー15
は、先端のテーブル25が紙に圧接したときに上昇を停
止し、カム31は回転を継続してカム溝31bの壁面が
テーブルリンク板32のガイドローラ32dから離れ、
テーブル支持レバー15はテーブルリンク板32を介し
て作用する引張りコイルバネ34のバネ力によって紙を
挟圧する。
【0027】そして、カム31が紙圧迫行程を過ぎてテ
ーブル下降行程に回転すると、図10に示すように、カ
ム溝31bの壁面がテーブルリンク板32のガイドロー
ラ32dに再び接触し、テーブルリンク板32を前方へ
回動してテーブル支持レバー15及びテーブル25を下
降し、図7の初期位置に復帰したときに駆動軸14が回
転を停止する。
【0028】図示したように、テーブル支持レバー15
のガイド溝15cは、テーブルリンク板32の軸32a
を中心とした前部ガイドピン32cの回動軌跡に対して
前上がりに傾斜し、後部よりも前部の傾斜角度が大きく
なっている。したがって、テーブル支持レバー15は、
ガイドピン32cがガイド溝15cの前部内を後退する
初期行程において急速に上昇し、中間部から減速して引
張りコイルバネ34のバネ力によるテーブル支持レバー
15の上昇回転トルクが増大する。
【0029】このように、ガイド溝15cの前部の傾斜
角度を後部の傾斜角度よりも大きくすることによって回
転トルクが増加する後半の行程で紙を圧迫することにな
り、紙を安定して挟持することができる。また、ステー
プル打ち込み時にドライバ23からテーブル支持レバー
15を介して引張りコイルバネ34に作用する反力は、
逆に軽減される。したがって、従来形よりもばね定数が
低いバネによって十分な紙圧迫性能が得られ、ばね定数
の低下に伴ってモータの駆動負荷も低下するので、より
小型のモータの使用が可能となり、装置全体を小型化す
ることができる。
【0030】次に、本発明のクリンチ装置を説明する。
図11はクリンチ装置の構成部品であるクリンチャアー
ム28と、クリンチャアームリンク板33と、テーブル
支持レバー15に固着されるカム板35を示し、(a)
に示すクリンチャアーム28は、後部に上下方向のガイ
ド溝28aと、前部には前後方向且つ前上がりに傾斜し
たガイド溝28bを有し、前後中間部に設けた上下方向
の長穴28cを駆動軸14が貫通する。
【0031】(b)に示すクリンチャアームリンク板3
3の中間部には、駆動軸14を貫通させる前後方向のガ
イド溝33aが形成され、後部に設けたガイドローラ3
3bはウォームホイール19の側面のカム溝に係合す
る。前部に取付けたガイドピン33cは、(c)に示す
カム板35のガイド溝35aと、クリンチャアーム28
の前部ガイド溝28bとに挿通される。
【0032】図12乃至図16はクリンチ装置の動作を
示し、図12に示すように、クリンチャアーム28の後
部ガイド溝28aには、テーブル支持レバー15の後部
に軸着したクリンチャアーム支持軸15dが挿通され、
クリンチャアーム28の後部はガイド溝28aの範囲で
昇降自在となっているが、クリンチャアーム28の後端
下部の底板部28dとクリンチャアーム支持軸15dに
圧縮コイルバネ36を介装して、クリンチャアーム28
の後部を下降位置に付勢している。
【0033】駆動軸14は、クリンチャアーム28の長
穴28cとクリンチャアームリンク板33の中間部ガイ
ド溝33aを貫通し、クリンチャアームリンク板33の
後部ガイドローラ33bがウォームホイール19の側面
のカム溝19aに係合している。クリンチャアームリン
ク板33の前部ガイドピン33cは、テーブル支持レバ
ー15の前部に固定したカム板35のガイド溝35a
と、クリンチャアーム28の前部ガイド溝28bとに挿
通されている。
【0034】クリンチャアーム28の前部ガイド溝28
bは、テーブル支持レバー15に固着したカム板35の
ガイド溝35aに対して前上がりに傾斜している。した
がって、ガイド溝35aと前部ガイド溝28bの二つの
溝に挿通したクリンチャアームリンク板33のガイドピ
ン33cが、ガイド溝35aの前部位置から後退すると
きはテーブル支持レバー15に対してクリンチャアーム
28が上昇する。
【0035】カム板35のガイド溝35aは、テーブル
支持レバー軸15aが上昇して紙を挟圧したときにほぼ
駆動軸14の方向を向くように形成され、綴り可能な紙
枚数の最大値と最小値との中間においてガイド溝35a
の長手方向中心線の延長線が駆動軸14の軸心を通るよ
うに設定されている。これにより、紙の枚数に係わら
ず、クリンチ時のクリンチャアームリンク板33の引張
り反力の方向を駆動軸14の軸心とほぼ直交させて、駆
動負荷の軽減を図っている。
【0036】図12に示す初期位置から駆動軸14が反
時計方向へ1サイクルの回転を開始すると、前述したよ
うにテーブル支持レバー15が上昇するが、ウォームホ
イール19のカム溝19aの形状により、図13に示す
ように、クリンチャアーム28はテーブル支持レバー1
5に対して相対的に停止したまま、テーブル支持レバー
15と一体に上昇する。
【0037】テーブル支持レバー15が紙をドライバガ
イド20の下面に圧迫し、ドライバによりステープルが
打撃されて紙を貫通した後に、図14に示すように、ウ
ォームホイール19のカム溝19aによりクリンチャア
ームリンク板33が後方へ引かれ、前部のガイドピン3
3cがガイド溝35aと前部ガイド溝28b内を後退す
ることにより、クリンチャアーム28が上昇を開始す
る。
【0038】図15(a)は、紙の枚数が少ない場合
で、テーブル支持レバー15がほぼ最上位置まで上昇し
た状態を示し、図15(b)は、紙の枚数が多い場合で
あり、テーブル支持レバー15が昇降範囲の中間で停止
した状態を示しているが、いずれの状態であっても、ク
リンチャアームリンク板33が後方へ引かれ、クリンチ
ャアーム27の先端が上昇して、図3に示したクリンチ
ャ27を押し上げ、クリンチャ27がステープルの脚部
を内側へ平坦に折り曲げる。
【0039】クリンチャ27がステープルを折り曲げて
紙の下面に圧接すると、クリンチャアーム28は上昇を
阻止されて停止するが、クリンチャアームリンク板33
の前部ガイドピン33cがガイド溝35aと前部ガイド
溝28b内の後部に達し、このとき、図15(a)
(b)に示すように、クリンチャアーム28の後部は、
クリンチャ27の下面に圧接している先端部を支点とし
て下方へ回動して圧縮コイルバネ36を圧縮し、圧縮コ
イルバネ36によってクリンチャ27の反力を吸収して
いる。
【0040】そして、ウォームホイール19の回転が進
行してクリンチャアームリンク板33が移動方向を反転
し、図16に示すように、前部ガイドピン33cがガイ
ド溝35aと前部ガイド溝28b内を前進してクリンチ
ャアーム28が下降し、図12に示す待機位置に戻った
ときに、駆動軸14及びウォームホイール19が回転を
停止して1サイクルを終了する。
【0041】尚、この発明は上記の実施形態に限定する
ものではなく、この発明の技術的範囲内において種々の
改変が可能であり、この発明がそれらの改変されたもの
に及ぶことは当然である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電動ステ
ープラのクリンチ装置は、クリンチャ駆動機構のカム及
びカム軸をクリンチャアームやテーブル支持レバーの前
後中間部位に配置したので、電動ステープラの高さ並び
に前後長を短縮できる。
【0043】また、カムによって前後往復駆動するリン
ク板と、カム作用をなすガイド溝との組合わせによりク
リンチャアームを昇降させるので、ガイド溝の減速作用
によりモータの回転トルクに対するクリンチャアームの
回転トルク比が増大し、従来形よりも小型のモータの使
用が可能となり、小型化及び消費電力の節減に効果を発
揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示し、電動ステープラの側
面図。
【図2】図1に示す電動ステープラの平面図。
【図3】図1に示す電動ステープラの正面図。
【図4】図1に示す電動ステープラの平面拡大断面図。
【図5】ドライバレバー駆動機構の側面解説図。
【図6】(a)はテーブル支持レバーの側面図、(b)
はテーブルリンク板の側面図、(c)はカムの内側面図
である。
【図7】テーブル駆動装置の待機状態の解説図。
【図8】テーブル駆動装置のカムが45°回転した行程
解説図。
【図9】テーブル駆動装置のカムが90°回転した状態
を示し、(a)は紙の枚数が少ない場合を示し、(b)
は紙の枚数が多い場合を示す行程解説図である。
【図10】テーブル駆動装置のカムが270°回転した
行程解説図。
【図11】(a)はクリンチャアームの側面図、(b)
はクリンチャアームリンク板の側面図、(c)はテーブ
ル支持レバーに固定されるカム板の側面図である。
【図12】クリンチ装置の待機状態の解説図。
【図13】クリンチ装置のカムが90°回転した行程解
説図。
【図14】クリンチ装置のカムが190°回転した行程
解説図。
【図15】クリンチ装置のカムが230°回転した状態
を示し、(a)は紙の枚数が少ない場合を示し、(b)
は紙の枚数が多い場合を示す行程解説図。
【図16】クリンチ装置のカムが270°回転した行程
解説図。
【符号の説明】
11 電動ステープラ 12 フレーム 14 駆動軸 15 テーブル支持レバー 15a 軸 15b 穴 15c ガイド溝 15d クリンチャアーム支持軸 16 ドライバレバー 17 モータ 19 ウォームホイール 19a カム溝 25 テーブル 27 クリンチャ 28 クリンチャアーム 30 ステープルカートリッジ 31 カム 31a 外側カム溝 31b 内側カム溝 32 テーブルリンク板 32a 軸 32b 長穴 32c 前部ガイドピン 32d 後部ガイドローラ 32e バネ係止ピン 33 クリンチャアームリンク板 33a 中央ガイド溝 33b 後部ガイドラーラ 33c 前部ガイドピン 34 引張りコイルバネ 35 カム板 35a ガイド溝 36 圧縮コイルバネ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動ステープラのフレームにテーブル支
    持レバーを上下回動自在に取付け、綴じるべき紙を支持
    するためのテーブルの下部に左右一対のクリンチャを回
    動自在に装着し、前記テーブルをテーブル支持レバーの
    前部に装着してドライバの下面に対向させ、テーブル支
    持レバーの後部にクリンチャアームを上下回動自在に連
    結し、クリンチャアームの先端部を前記クリンチャの下
    方に位置させ、カム機構によりドライバ、テーブル支持
    レバーとともにクリンチャアームを昇降駆動してクリン
    チャを上下に回動し、テーブルの溝を通じてテーブルの
    下へ突出したステープルの脚部をクリンチャにより内側
    方向へ折曲げる電動ステープラのクリンチ装置におい
    て、 クリンチャアーム駆動用のカム(19a)をクリンチャ
    アーム(28)並びにテーブル支持レバー(15)の前
    後中間位置に配置し、クリンチャアームとテーブル支持
    レバーの前部側面にそれぞれガイド溝(28b,35
    a)を設け、リンク(33)の両端部にピンまたはロー
    ラ等の連結部材(33b,33c)を設けて後部の連結
    部材(33b)を前記カム(19a)に係合させ、前部
    の連結部材(33c)をクリンチャアームとテーブル支
    持レバーのガイド溝(28b,35a)に挿通してカム
    (19a)とクリンチャアーム(28)とをリンク(3
    3)により連結し、 クリンチャアームとテーブル支持レバーのそれぞれのガ
    イド溝(28b,35a)の相対的傾斜角度差により、
    前記カム(19a)の回転運動をクリンチャアーム(2
    8)の昇降運動に変換するように構成したことを特徴と
    する電動ステープラのクリンチ装置。
  2. 【請求項2】 上記クリンチャアーム(28)とテーブ
    ル支持レバー(15)との連結手段を上下方向の長穴
    (28a)と軸(15d)とにより構成し、クリンチャ
    アームの後部を一定範囲昇降自在としてバネ(36)に
    より下方へ付勢し、クリンチャアームのクリンチ圧力を
    前記バネにより制限するように構成した請求項1記載の
    電動ステープラのクリンチ装置。
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