JP3470521B2 - 電動ステープラのテーブル駆動装置 - Google Patents

電動ステープラのテーブル駆動装置

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JP3470521B2
JP3470521B2 JP28102896A JP28102896A JP3470521B2 JP 3470521 B2 JP3470521 B2 JP 3470521B2 JP 28102896 A JP28102896 A JP 28102896A JP 28102896 A JP28102896 A JP 28102896A JP 3470521 B2 JP3470521 B2 JP 3470521B2
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electric stapler
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動ステープラ
のテーブル駆動装置に関するものであり、特に、駆動負
荷の軽減を図った電動ステープラのテーブル駆動装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】電動ス
テープラは種々の構造のものがあるが、ステープル送り
装置及びステープルガイドをフレームに固定し、ステー
プルガイドの下方に配置したテーブルを昇降駆動する構
造としてステープルガイドとテーブルとにより紙を挟圧
し、ドライバをテーブルに向けて下降して紙にステープ
ルを打ち込むものが知られている。
【0003】図5は上記のテーブル駆動装置を示し、フ
レーム1にテーブル2が上下スライド自在に装着され、
テーブル2にガイドピン3が固着されている。ガイドピ
ン3はフレーム1に枢着したレバー4の先端部の長穴4
aに挿入されている。
【0004】レバー4の中心軸4bは、フレーム1に形
成された上下方向の長穴1aへ挿入され、レバー4の中
心軸4bとフレーム1の底板1bに圧縮コイルバネ5を
介装してレバー4全体を上方へ付勢し、レバー4の後端
部に取付けたローラ6をテーブル駆動カム7に圧接させ
ている。
【0005】テーブル駆動カム7がモータによって反時
計方向へ回転駆動されるとレバー4が時計方向へ回転
し、レバー4の先端部がテーブル2を上方へ押し上げ
て、ステープルガイド8とテーブル2とにより紙(図示
せず)を挟み、更にテーブル駆動カム7がレバー4の後
部を押し下げて圧縮コイルバネ5を圧縮する。このとき
テーブル2とテーブル駆動カム7には、圧縮コイルバネ
5のばね力をレバー4の中心軸4bからのてこ比で分割
した圧縮応力が作用する。
【0006】そして、レバー4のローラ6がテーブル駆
動カム7の山の頂点部に達するときにテーブル駆動カム
7の駆動負荷がピークに達し、続いてドライバ駆動機構
によりドライバ9が下降駆動されてステープルが紙に打
ち込まれ、レバー4がドライバ9の圧力を受けて圧縮コ
イルバネ5をさらに圧縮する。また、圧縮コイルバネ5
の圧縮量は紙の厚さに応じて増減し、紙の枚数が多けれ
ばテーブル2とテーブル駆動カム7に加わる圧縮応力も
増大する。
【0007】このように、テーブル駆動カム7の作用半
径が最大のときにテーブルが上死点に達して紙挟圧荷重
がピークになり、更にドライバによる圧力荷重が加わる
ので、大負荷に対応できる大トルクのモータを要し、電
動ステープラの小型化が困難であるとともに、消費電力
も大きいという問題がある。
【0008】そこで、電動ステープラの小型化及び消費
電力を節減するために解決すべき技術的課題が生じてく
るのであり、本発明は上記課題を解決することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために提案するものであり、ステープルガイド
をフレームに固定し、ステープル打ち込み圧力を受ける
テーブルに昇降機構を介装して前記テーブルをステープ
ルガイドの下方に配置し、テーブルを昇降させてステー
プルガイドとテーブルとによって紙を挟圧する電動ステ
ープラのテーブル駆動装置において、フレームにテーブ
ル支持アーム(23)を上下回動自在に取付け、テーブ
ル支持アームの前部にテーブル(17)を設け、円板の
側面にカム溝(16a)を形成したカム(16)をテー
ブル支持アームの上方に配置し、フレームに枢着した従
動レバー(25)を前記カムのカム溝に係合させ、前記
従動レバーとテーブル支持アームとを引張バネ(26)
を介して一定範囲の間隔変化が可能なように連結すると
ともに、前記テーブル支持アームの下降待機位置におい
て、前記従動レバーが前記カムの最大半径部に係合し、
前記テーブル支持アームの上昇作動位置において、前記
従動レバーが前記カムの最小半径部に係合するように構
成し、前記カムをモータにより回転駆動してテーブルを
昇降させることを特徴とする電動ステープラのテーブル
駆動装置を提供するものである。
【0010】また、前記テーブル支持アームの側面に前
後方向の長穴を設け、前記フレームの側板に、後方へ向
かって上昇し、テーブル支持アームの長穴に対して傾斜
したピンガイド溝を設け、前記長穴及びピンガイド溝に
ピンを挿通し、前記ピンと前記従動レバーとを前記引張
バネによって連結したことを特徴とする電動ステープラ
のテーブル駆動装置を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
図に従って詳述する。図1及び図2は電動ステープラ1
1を示し、フレーム12の後部に装着したモータ13の
動力は、減速ギヤ機構14を介して駆動軸15に伝達さ
れ、駆動軸15に嵌着したテーブル駆動カム16と、ド
ライバ駆動カム並びにクリンチャ駆動カム(図示せず)
により、テーブル17、ドライバ18、クリンチャ19
をそれぞれ駆動する。
【0012】フレーム12の前部に装填されたステープ
ルカートリッジ20内には直線状のステープルを多数接
着して連結したロール状ステープルシートが収納されて
いる。ステープルシートは、ドライバ18の昇降動作と
連動するステープル送り爪(図示せず)によってステー
プルカートリッジ20内のステープルガイド21上を前
方へ送られ、図2に示すドライバ18とともに昇降する
フォーミングプレート22によって門形に折り曲げ成形
される。
【0013】図1に示すように、テーブル17はテーブ
ル支持アーム23の前端部に枢着されて上方のステープ
ルガイド21に対向し、テーブル支持アーム23は、図
3及び図4に示すようにフレーム12に設けた軸24に
取付けられている。テーブル支持アーム23は、テーブ
ル支持アーム23の上方に配置したテーブル駆動カム1
6によって駆動される従動レバー25へ引張コイルバネ
26を介して連結されている。
【0014】従動レバー25はフレーム12に枢着さ
れ、中間部に設けたローラ27がテーブル駆動カム16
の側面に形成したカム溝16aに係合し、先端部のピン
28がピンホルダ29の後部の長穴29aに挿通されて
いる。
【0015】引張コイルバネ26は、ピンホルダ29の
前部に固着したピン30と従動レバー25のピン28に
掛けられており、従動レバー25のピン28は引張コイ
ルバネ26のばね力により長穴29aの前端方向へ引っ
張られている。
【0016】テーブル支持アーム23の前部側面には前
後方向の長穴23aが成形されており、フレーム12に
成形したピンガイド溝31と、テーブル支持アーム23
の長穴23aとにピン30が挿通され、ピン30はピン
ホルダ29に固定されている。従って、引張コイルバネ
26を介して連結されたテーブル支持アーム23と従動
レバー25との間隔は、引張コイルバネ26の保持力以
上の引張応力が負荷されると拡大する。
【0017】図4に示すように、フレーム12のピンガ
イド溝31は、テーブル支持アーム23の回転方向とほ
ぼ同一方向の垂直部31aと、垂直部31aの上端から
従動レバー25のピン28の方向へ屈折する傾斜部31
bとからなり、テーブル支持アーム23の前部の長穴2
3aと交差している。
【0018】図3に示す待機状態においては、従動レバ
ー25のローラ27がテーブル駆動カム16の最大半径
部にあり、従動レバー25は前傾しており、ピンホルダ
29のピン30はピンガイド溝31の下部に位置し、テ
ーブル支持アーム23は下方待機位置にある。
【0019】テーブル17とステープルガイド21との
間に紙が挿入されて用紙検出スイッチ(図示せず)がオ
ンすると、モータ13が起動してテーブル駆動カム16
が図において反時計方向へ回転を開始する。そして、ロ
ーラ27がテーブル駆動カム16の山から谷方向へ移動
すると、従動レバー25は前傾状態から起立してピンホ
ルダ29の前部のピン30がピンガイド溝31内を上昇
し、テーブル支持アーム23を押し上げる。
【0020】そして、図4に示すように、テーブル支持
アーム23はテーブル支持アーム23とステープルガイ
ド21との間に挿入された紙(図示せず)に当接して上
昇を停止する。ステープル打込みの際のテーブル支持ア
ーム23の上昇停止位置は、紙全体の厚さによってそれ
ぞれ異なるが、従動レバー25のピン28による引張圧
力によって引張コイルバネ26が伸長することにより、
上昇停止位置における前部のピン30と後部のピン28
との距離変動を吸収する。
【0021】続いて、ローラ27がテーブル駆動カム1
6の最小半径部に達し、引張コイルバネ26のばね力に
よってテーブル支持アーム23が紙を挟圧する。このと
き、ドライバ駆動機構(図示せず)によりドライバが起
動してステープルが紙に打ち込まれ、その後のテーブル
駆動カム16の回転に伴いローラ27がテーブル駆動カ
ム16の最小半径部を通過して山部分への上昇行程に移
行する。
【0022】そして、図3に示すように、ローラ28が
テーブル駆動カム16の最大半径部に達してテーブル支
持アーム23が待機位置に復帰したときにテーブル駆動
カム16が1サイクルの回転を停止する。
【0023】このように、紙の挟圧負荷とドライバの圧
力がかかるときにテーブル駆動カム16の作用半径が最
小になるので、紙挟圧時にカムの作用半径が最大になる
従来のテーブル駆動装置よりもモータの回転負荷のピー
ク値が低下し、モータ13の回転負荷及び消費電力が低
減する。
【0024】また、ピンガイド溝31の傾斜部31b
は、テーブル支持アーム23の回転方向に対して従動レ
バー25とテーブル駆動カム16との係合点方向へ傾斜
しているので、ピンホルダ29のピン30が待機位置か
らピンガイド溝31の垂直部31aを上昇して傾斜部3
1bに移行すると、ピン30及びテーブル支持アーム2
3の上昇速度は垂直部31aにおける速度よりも減速さ
れる。したがって、減速作用によりテーブル支持アーム
23の回転トルクが増大するとともに、モータ13にか
かる紙挟圧負荷が相対的に低下することになる。
【0025】また、ドライバ18が下降してステープル
を射出する綴じ動作時に、テーブル17及びテーブル支
持アーム23はドライバ18により押され、ドライバ1
8が下降ストローク終端に達するまで押し下げられる。
このとき、テーブル支持アーム23の長穴23aの上壁
によりピンホルダ29の先端のピン30が下方へ押さ
れ、ピン30はピンガイド溝31の傾斜部31bに沿っ
て下降し、ピン30が引張コイルバネ26を引張ること
により、従動レバー25を介してテーブル駆動カム16
に引張り応力がかかるが、このときのテーブル駆動カム
16の回転位置は、従来型とは逆に作用半径が最小とな
る位置であるので、モータの負荷の上昇は従来型より軽
減される。また、前述したように、ピンガイド溝31に
対してテーブル支持アーム23の長穴23aを傾斜させ
た斜面カム構成とし、ピンガイド溝31に沿って移動す
るピン30によりテーブル支持アーム23を引き上げて
紙を挟圧する構成であるので、図5に示したように圧縮
コイルバネ5でレバー4を直接押し上げる従来構成に比
較して、より弱いバネで同等の圧接力を得ることがで
き、装置をより小型軽量化することができる。
【0026】尚、この発明は上記の実施形態に限定する
ものではなく、この発明の技術的範囲内において種々の
改変が可能であり、この発明がそれらの改変されたもの
に及ぶことは当然である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載のテ
ーブル駆動装置は、紙挟圧並びにステープル打ち込みに
よる荷重発生時にテーブル駆動カムの作用半径が最小に
なるように構成したので、モータの回転負荷が軽減され
る。
【0028】また、請求項2記載のテーブル駆動装置
は、ピンを介して昇降駆動するテーブル支持アームの回
転速度が、フレームのピンガイド溝とテーブル支持アー
ムの長穴との傾斜角度差に応じて減速され、モータの回
転負荷が軽減されるとともに荷重耐力が向上する。
【0029】よって、より小型のモータによる駆動が可
能となり、電動ステープラの小型化及び消費電力の節減
に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示し、電動ステープラの側
面図。
【図2】図1に示す電動ステープラの正面図。
【図3】テーブル駆動装置の待機状態解説図。
【図4】テーブル駆動装置の行程解説図。
【図5】従来の電動ステープラのテーブル駆動装置の構
成解説図。
【符号の説明】
11 電動ステープラ 12 フレーム 13 モータ 15 駆動軸 16 テーブル駆動カム 16a カム溝 17 テーブル 23 テーブル支持アーム 23a 長穴 25 従動レバー 26 引張コイルバネ 27 ローラ 28 ピン 29 ピンホルダ 29a 長穴 30 ピン 31 ピンガイド溝 31a 垂直部 31b 傾斜部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステープルガイドをフレームに固定し、
    ステープル打ち込み圧力を受けるテーブルに昇降機構を
    介装して前記テーブルをステープルガイドの下方に配置
    し、テーブルを昇降させてステープルガイドとテーブル
    とによって紙を挟圧する電動ステープラのテーブル駆動
    装置において、フレームにテーブル支持アーム(23)
    を上下回動自在に取付け、テーブル支持アームの前部に
    テーブル(17)を設け、円板の側面にカム溝(16
    a)を形成したカム(16)をテーブル支持アームの上
    方に配置し、フレームに枢着した従動レバー(25)を
    前記カムのカム溝に係合させ、前記従動レバーとテーブ
    ル支持アームとを引張バネ(26)を介して一定範囲の
    間隔変化が可能なように連結するとともに、前記テーブ
    ル支持アームの下降待機位置において、前記従動レバー
    が前記カムの最大半径部に係合し、前記テーブル支持ア
    ームの上昇作動位置において、前記従動レバーが前記カ
    ムの最小半径部に係合するように構成し、前記カムをモ
    ータにより回転駆動してテーブルを昇降させることを特
    徴とする電動ステープラのテーブル駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記テーブル支持アーム(23)の側面
    に前後方向の長穴(23a)を設け、前記フレーム(1
    2)の側板に、後方へ向かって上昇し、テーブル支持ア
    ームの長穴(23a)に対して傾斜したピンガイド溝
    (31)を設け、前記長穴(23a)及びピンガイド溝
    (31)にピン(30)を挿通し、前記ピン(30)と
    従動レバー(25)とを引張バネ(26)によって連結
    したことを特徴とする請求項1記載の電動ステープラの
    テーブル駆動装置。
JP28102896A 1996-10-23 1996-10-23 電動ステープラのテーブル駆動装置 Expired - Lifetime JP3470521B2 (ja)

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DE69727761T DE69727761T2 (de) 1996-10-23 1997-10-23 Elektrischer Heftapparat
US08/956,345 US6050471A (en) 1996-10-23 1997-10-23 Electric stapler
EP97118447A EP0838315B1 (en) 1996-10-23 1997-10-23 Electric stapler

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