JPH11146891A - 造瘻袋カップリング部材、造瘻袋、脱臭フィルタエレメント、脱臭フィルタ、脱臭フィルタ装置、造瘻袋用の超吸収剤又は超吸収剤含有部材、および造瘻袋組立方法 - Google Patents

造瘻袋カップリング部材、造瘻袋、脱臭フィルタエレメント、脱臭フィルタ、脱臭フィルタ装置、造瘻袋用の超吸収剤又は超吸収剤含有部材、および造瘻袋組立方法

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JPH11146891A
JPH11146891A JP10265244A JP26524498A JPH11146891A JP H11146891 A JPH11146891 A JP H11146891A JP 10265244 A JP10265244 A JP 10265244A JP 26524498 A JP26524498 A JP 26524498A JP H11146891 A JPH11146891 A JP H11146891A
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filter
hole
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superabsorbent
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Graham E Steer
グレイアム・イー・スティアー
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Bristol Myers Squibb Co
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Bristol Myers Squibb Co
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F5/00Orthopaedic methods or devices for non-surgical treatment of bones or joints; Nursing devices; Anti-rape devices
    • A61F5/44Devices worn by the patient for reception of urine, faeces, catamenial or other discharge; Portable urination aids; Colostomy devices
    • A61F5/441Devices worn by the patient for reception of urine, faeces, catamenial or other discharge; Portable urination aids; Colostomy devices having venting or deodorant means, e.g. filters ; having antiseptic means, e.g. bacterial barriers

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 造瘻フィルタを改良する。 【解決手段】 造瘻フィルタは、筒状のフィルタエレメ
ント(36)を内部に収納した筒状の穴(28)を持つ
フィルタハウジング(24)を有する。該フィルタエレ
メント(36)は、その半径よりも大きな軸方向の長さ
を持ち、穴(28)の中に縦方向に滑り込む様になって
いる。使用者は、使用にあたって自己の必要性に適合す
る適切な流速特性を持つフィルタエレメントを選択する
ことができる。上記フィルタは、袋の壁に取り付けられ
た分離したフィルタでもよく、あるいは上記袋用の人工
肛門隙間カップリング部材(16)に組み入れられてい
てもよい。穴の外端(30)を通して新しいフィルタを
挿入することで、穴の内端(32)を通して袋の中に前
のフィルタエレメントを取り換え押し出し、フィルタエ
レメント(36)を交換することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に造瘻器具に
関する。本発明はまた、造瘻袋用の脱臭濾過装置に関す
る。本発明はまた、造瘻袋の中での使用に適した超吸収
剤部材に関し、更に当該袋に超吸収剤部材を導入する方
法に関する。本発明のこうした特徴は、特に回腸造瘻袋
又は尿道造瘻袋による使用に適しているが、本発明はそ
のような用途だけに限定されない。
【0002】
【従来の技術】従来技術は、胃腸内のガスを造瘻袋から
排出することを意図した数々の提案をしている。そうし
た多くの装置が、様々な種類のフィルタを使用すること
によって、当該ガスを脱臭する手段を有している。
【0003】例えば、GB-A-2,225,952、US-A-
4,451,258(両者ともイー・アール・スクイブ・
アンド・サンズ・インコーポレイテッド)やGB-A-2,1
77,926(クレイグ・メディカル・プロダクツ・リ
ミテッド)において提案された装置を参照されたい。更
にWO-A-96/10378、EP-A-0709076 および
US 4211224 についても参照されたい。
【0004】そうした装置は、例えば流速調整性とフィ
ルタ取り換えに関して、人工瘻保有者に有利な設計がな
されている。しかしながら、経済的に製造可能な、より
小型で、簡単かつ効果的なフィルタ装置の必要性は残さ
れている。
【0005】
【発明の開示】平坦なフィルタが平坦なフィルタハウジ
ングの中に収められる多くの従来のフィルタエレメント
に対して、本発明の一つの特徴としては、穴を有するフ
ィルタハウジングの使用があり、上記穴の中に縦長の脱
臭フィルタエレメントが縦に収納され又は収納できる様
になっている。上記穴は、その穴の、即ちある横寸法よ
り大きな縦寸法を持つのが望ましい。使用に際しては、
脱臭フィルタエレメントを通るガス流は、概ね軸方向に
流れるのが望ましい。
【0006】曖昧さを避ける為に述べておくが、ここで
用いている縦長という用語は、ここでは広義の意味で用
いており、その長さが、それに対する横寸法よりも大き
いという意味で使っている。
【0007】本発明のこの特徴を開発するにあたって、
小型のフィルタが既にタバコフィルタ産業で大量生産さ
れていることを評価した。従来のタバコフィルタ自体
は、胃腸内のガスの不快な匂い、例えば人間の鼻が極度
に敏感な二酸化硫黄臭を脱臭することにおいて完全な効
力を持つものではないとしても、その生産設備は造瘻脱
臭フィルタの生産に適していると思われる。従来技術と
比べて、本発明は、タバコフィルタ産業で使用されてい
る現存の生産設備を、縦長で小型の造瘻フィルタを経済
的に大量生産することを初めて可能にしたことを利点と
する。本願発明者の知識と信ずる限りにおいて、そのよ
うなフィルタ形態もしくは構成は、これまで造瘻用途に
配慮されたことはなかったと言える。
【0008】一般に、上記穴とフィルタエレメントは筒
状であることが好ましいが、これはすべての実施例で必
要不可欠なものではない。
【0009】一般に、 上記穴は直線的であることが好
ましい。上記穴の両端は、一般に、その穴の軸に対して
横断する方向にあってもよいし、一端又は両端が、上記
穴の軸に対して傾斜していてもよい。前者の場合には、
上記穴は、上記フィルタエレメントとほぼ同じ長さであ
ることが好ましいが、後者の場合には、上記穴は、(フ
ィルタエレメントが、上記穴の中にその全体の長さに沿
って確実に収納される様に)上記フィルタエレメントよ
り長いのが好ましい。
【0010】好ましくは、上記フィルタエレメントは上
記穴の中に滑り嵌めされていて、フィルタと穴の内側の
表面との摩擦係合によって、所定の位置で保持される。
上記フィルタエレメントを握持する為に、一つ又はそれ
以上の突起を上記穴の内側の表面に設けてもよい。ある
いは、さらにそれに加えて、一つ又はそれ以上の終端部
材を、例えばエンドカバーを、上記穴の中にフィルタを
収納する様に設けてもよい。
【0011】一つの好ましい形態としては、上記フィル
タエレメントを、上記穴の中にその一端を通して手動で
滑り込ませて配置する。これは、袋を装着したまま、も
しくは袋を装着する前に人工瘻保有者によって行われる
のが好ましい。
【0012】特に好ましい形態では、上記穴の中に載置
された既存のフィルタエレメントは、穴の他端を通して
新しいフィルタエレメントを挿入することによって、取
り換え又は取り出すことができる。これによって、多く
の従来技術設計(そのいくつかは、かなりの器用さを必
要とする)にみられる様な、フィルタエレメントにアク
セスするためにフィルタハウジングを開き再度固定する
人を必要としない、簡単なフィルタ交換を行うことがで
きる。
【0013】より好ましくは、上記穴は、その一端を袋
に開口していて、取り出されたフィルタエレメントを袋
の中に落とすことができるようになっている。これは、
人工瘻保有者に古いフィルタの扱いと処分を要求するこ
となくフィルタ交換を可能にすることができるので特に
有利であることが分かる。使用しているうちに、特に袋
がほぼ一杯になるか、または糞尿が他の理由でフィルタ
室に漏れたならば、フィルタがその表面に糞尿や濁液を
正常に蓄積することが分かるであろう。そのような汚染
されたフィルタを扱うことは、衛生上の危険を伴う。そ
れに、古いフィルタをいつも都合良く処分できるとは限
らない。
【0014】別の好ましい特徴は、人工瘻保有者による
最適な流速特性のフィルタ選択を可能とする為に、ある
範囲内で異なったフィルタエレメントが提供されること
である。流速特性は、フィルタを通過する際の、例えば
フィルタ密度、気孔密度、または湾曲を変えることによ
って制御される。上記袋にはそのような異なったフィル
タエレメントのパケットを備えるか、あるいは人工瘻保
有者が同じ又は別個のフィルタエレメントのパケットを
購入することができる様になっている。そして、人工瘻
保有者は、袋を装着する前に必要なフィルタエレメント
をハウジングに挿入することができる。例えば、当該フ
ィルタエレメントは、異なった流速を示す為に異なった
色を付与されてもよい。
【0015】一つの好ましい形態では、フィルタハウジ
ングは造瘻袋カップリングのカップリング部材の中に組
み込まれる。フィルタは、好ましくは袋側面のカップリ
ング部材に組み込まれるが、必要ならば、体側のカップ
リング部材の中に組み込むこともできる。
【0016】更なる特徴として、本発明は脱臭造瘻フィ
ルタを提供し、それは、横寸法よりも大きな縦寸法を持
つ穴を有するフィルタハウジングと、上記穴に収納され
た、あるいは収納できる縦長のフィルタエレメントを備
えている。
【0017】好ましくは、一つもしくはそれ以上のガス
流路が上記穴内の概ね軸方向に沿って設けられている。
【0018】好ましくは、上記穴と上記フィルタエレメ
ントは概ね筒状である。
【0019】望ましくは、上記フィルタエレメントは上
記穴の一端に挿入可能である。より好ましくは、上記フ
ィルタエレメントは、他端を通して取り換えフィルタエ
レメントを挿入することによって上記穴の一端を通して
取り出すことができる。
【0020】更に密接に関連した形態として、本発明は
脱臭フィルタを含む造瘻袋を提供する。当該脱臭フィル
タは、袋の内側のスペースと連通する内側端部と反対側
の外側端部を有する貫通穴を持つフィルタハウジング
と、上記穴から漏れ出すガスを脱臭する為に該穴に縦に
収納され、上記穴の外側端部から取り換え物体を挿入す
ることによって内側端部を通して袋内に取り出すことが
できる縦長のフィルタエレメントとを備えている。
【0021】好ましくは、上記物体は取り換えフィルタ
エレメントである。
【0022】更に関連した形態として、本発明は造瘻脱
臭フィルタエレメントを提供し、該エレメントは概ね筒
状であり、半径の寸法より長く半径より大きい軸方向の
長さを持つ。好ましくは、フィルタエレメントは十分な
剛性を持つ。該フィルタエレメントは、エレメントの形
の保持を助ける為に、スリーブに収容する。該スリーブ
は剛性又は準剛性を持つ。該スリーブは、水溶性の材
料、例えば、ポリビニルアルコールでできている。
【0023】好ましくは、フィルタエレメントはフィル
タエレメントの中に漏れたりしみ込んだりするあらゆる
液体を吸収するための超吸収剤物質を含有している。こ
れは、フィルタへの液体の通路を塞ぐ為の防護壁を持た
ないフィルタや袋の構成に対しては特に有利である。
【0024】更に密接に関連した形態として、本発明
は、その穴に細長いフィルタエレメントを有するフィル
タハウジング持つ袋内のフィルタエレメントを交換する
方法を提供する。該方法は、穴の反対側の外端を通して
ある物体を挿入することによって既存のフィルタを押し
て、該穴の内側端部を通して袋の中に取り出す工程と、
該穴に交換フィルタを外端を通して挿入する工程を有す
る。
【0025】上記の方法のステップは別々に実行しても
よいが、新しいフィルタエレメントを穴の中に挿入する
一つの方法ステップとして同時に実行されるのが好まし
く、該穴は、穴から袋の中に既存のフィルタを押すため
の物体として機能する。
【0026】更に関連した形態として、本発明は、その
穴に細長いフィルタエレメントを有するフィルタハウジ
ング持つ袋内のフィルタエレメントを交換する方法を提
供する。該方法は、穴の第一の端部に交換フィルタエレ
メントを縦に挿入する工程と、該穴に交換フィルタエレ
メントを進入させて既存のフィルタエレメントを取り換
え、該穴の反対側の第二端を通して取り出す工程とを有
する。
【0027】更なる形態として、本発明は、造瘻袋のた
めにフィルタエレメントを脱臭しながら形成する方法を
提供し、該方法はフィルタ素材の縦長の棒を形成する工
程と、該棒を分離エレメントとして切断あるいはスライ
スする工程とを有する。
【0028】上述した様に、エレメントは、その縦寸法
又はある縦寸法よりも小さい横寸法を持つ。あるいはそ
れらエレメントは、軸方向の厚さよりも大きい横寸法を
持つ切片の形態を取ってもよい。それらエレメントは、
従来の造瘻袋のフィルタ外筒内の円盤か層として用いら
れる。
【0029】好ましくは、フィルタエレメントは概ね筒
状である。
【0030】更なる形態として、本発明は、上述した形
態の中で示した様に、フィルタを有する造瘻袋を提供す
る。当該フィルタは、プラスチックハウジングに収納さ
れてもよく、一つ又はそれ以上のプラスチックフィルム
シート製の外筒又は室に収納されてもよく、袋の壁に直
接取り付けられてもよい。
【0031】超吸収部材に関する更なる特徴として、袋
の液体内容、例えば尿道造瘻袋か回腸造瘻袋のいずれ
か、をゲル化する為に超吸収材料を使用するに際して多
くの提案がなされている。例えば、GB-A-2 268 8
82(イー・アール・スクイブ・アンド・サンズ・イン
コーポレイテッド)を参照すると、そこには袋の中の尿
をゲル化する為の超吸収剤シートが挿入可能な尿道造瘻
袋が開示されている。その効果は、ゲル化した尿が、袋
の中で液体の尿の様にぴちゃぴちゃと跳ねることがない
ので、袋に対する使用者の受容と確信を高めることがで
きる。そうした液跳ねは、着用者にとって音が気になり
困惑するもので、袋がしっかりと取り付けられるかどう
かに関して、着用者に疑念を生じさせる可能性がある。
【0032】しかしながら、通常、尿道造瘻袋はその最
も高い部分に逆止弁を有しており、その弁を通して超吸
収材料が挿入されることとなる。該弁は、袋の壁を結合
する溶接によって一般的に形成される。その効果は、袋
に入る液体を重力によって弁を通して滴下させ、着用者
が動き回るとき、実質的に袋の中のいかなる液体も、該
弁を通して跳ね返らない様にしている。上記GB-A-2 2
68 882は、超吸収剤シートとともに巻回された状
態で逆止弁に挿入可能な管状のアプリケータを開示して
いる。そのような技法は従来技術上の問題の多くを解決
することができるが、別個のアプリケータ及びそれに対
する費用を必要とせずに、超吸収材料の導入を容易にす
るのが望ましいであろう。
【0033】一般に、回腸造瘻袋は逆止弁を用いない
が、それにもかかわらず、使用者が、袋、特に小さい直
径の口を持つ袋の中に超吸収剤シートを挿入するのは、
かなり困難である。そのうえ、そうした袋は空にするこ
とができる場合が多く、新しい超吸収剤シートを新しく
使用する為に挿入する必要がある。使用者にとっては、
回腸造瘻濁液で汚れているであろう袋の内側の表面に手
を触れながら該シートを挿入するのは困難である。そう
した接触は、着用者にとって不衛生で、不快で、困惑さ
せるものである。
【0034】本発明は、上記問題に配慮した上で工夫を
凝らしている。
【0035】従来例と比べて、本発明の一つの特徴は、
剛性又は準剛性を持つ細長い棒もしくは棹状の超吸収部
材(即ち、超吸収材料を包括するか又は含む部材)を提
供することにある。
【0036】そうした棒もしくは棹は、該弁によって汚
されることなく、かつアプリケータを必要とせず、尿道
造瘻袋の口や逆止弁を通して端部から簡単に手で挿入で
きる。そのような用途に使用される場合、該部材は、少
なくとも逆止弁を貫通するに充分な剛性を持つことが好
ましい。
【0037】上記棒もしくは棹は、回腸造瘻袋にも容易
に挿入でき、使用者が袋の内側の表面に触れる必要もな
く、巧みに動かし操作してあるべき位置に収めることが
できる。
【0038】好ましくは、超吸収部材は、一つ又はそれ
以上の水によってゲル化する材料及び/又は一つ又はそ
れ以上の水溶性材料で、実質的に全体が形成されてい
る。該部材が、液体(例えば、袋の中の尿)と接触した
場合、該部材は、いかなる固体部分も残さないで分解す
ることができる。これにより、例えば袋を従来の方法で
トイレで空にする場合、袋の内容にいかなる固体の部分
も残さない様にすることができる。
【0039】一つの形態では、超吸収部材は、従来のタ
バコフィルタと同様の方法で形成される。超吸収部材の
顆粒もしくは粉状の微細顆粒を、一塊の材料の中もしく
はその表面上に詰め込んだり配置することができ、それ
により従来タバコフィルタ生産業で用いられたものと同
様な細長い棒もしくは棹を形成する。
【0040】特に利点となるのは、タバコフィルタ産業
で既に使用されている現存の確立された生産設備を用い
てそうした部材を生産してもよく、その際、超吸収剤を
まとめて生産するにあたって、必要ならば少々の変更す
ればよい。
【0041】該超吸収剤は、それ自体水溶性の材料上に
載せてもよい。例えば、適当な材料としては、ポリビニ
ルアルコールPVOH(膜、繊維又はフィラメント状)が挙
げられる。
【0042】該部材は、棒もしくは棹部材の形を保護し
維持するための外側スリーブもしくはケースを有しても
よい。該スリーブもしくはケースは、水溶性の材料、例
えば、ポリビニルアルコールで出来ているのが好まし
い。
【0043】あるいは、該部材は超吸収剤顆粒を含むス
リーブかケースを有していてもよい。該スリーブもしく
はケースは、水溶性の材料、例えば、ポリビニルアルコ
ールで出来ていてもよい。
【0044】該超吸収材料はそれ自体公知であり、多く
の異なるメーカーから調達可能である。例としては、ア
リード・コロイズ(Allied Colloids)によって製造さ
れた材料サルソーブ(Salsorb)CL10が挙げられる。
【0045】また、消臭材、消毒剤、防腐剤などの他の
「活性」材料が部材に含まれていてもよいことが分か
る。
【0046】他の形態として、本発明は上記部材ととも
に人工瘻保有者用袋を提供するが、該人工瘻保有者用袋
は開口(永久的な開口か閉鎖可能な開口のいずれか)を
持ち、それを通して該部材を袋の中に導入することがで
きる。該開口は、例えば人工肛門でもよいし、閉鎖可能
排液管でもよい。
【0047】他の形態として、本発明は袋(例えば尿道
造瘻袋)及び超吸収剤もしくは超吸収剤含有部材を提供
するが、該尿道造瘻袋は、入口隙間と該入口隙間に近設
した逆止(又は飛散防止)弁とを有し、該部材は剛性又
は準剛性を持つ細長い棒もしくは棹状に形成されてお
り、また該部材はその隙間と逆止弁を通して袋の液体収
容室に直接挿入される。
【0048】部材の長さは、該隙間と逆止弁の間の最小
距離よりも大きいのが好ましい。
【0049】更なる形態として、本発明は以下の方法を
提供するが、該方法は、入口隙間と該入口隙間に近設し
た逆止弁とを有する尿道造瘻袋を設ける工程と、超吸収
剤又は超吸収剤含有部材を剛性又は準剛性を持つ細長い
棒もしくは棹状に形成する工程と、該部材を隙間と逆止
弁を通して袋の液体収容領域に端部から挿入する工程と
を有する。
【0050】更なる形態として、本発明は以下の方法を
提供するが、該方法は、開口(永久的な開口か閉鎖可能
な)開口を持つ人工瘻保有者用袋を設ける工程と、超吸
収剤又は超吸収剤含有部材を剛性又は準剛性を持つ細長
い棒もしくは棹状に形成する工程と、該部材を該開口を
通して袋の液体収容領域に端部から挿入する工程とを有
する。
【0051】以上の形態は単独に使用されている様に記
述したが、二つ又はそれ以上の上記形態を組み合わせて
用いることによって、一層の進展を見ることができる。
【0052】
【発明の実施の形態】本発明について、添付図面を参照
しながら以下具体的に説明する。図1及び2において、
造瘻袋10は、周囲部分で溶接されたプラスチックフィ
ルム製の前壁12と後壁14を有している。プラスチッ
ク製の後部カップリング部材16が、袋の後壁14に従
来の接着パッド(図示しない)を用いて人工瘻保有者の
口縁部に装着可能な従来の後部カップリング部材(図示
しない)にその袋を固定する半分の部分として溶接され
ている。
【0053】本実施例では、後部カップリング部材16
はほぼ平坦なフランジ18から成り、そのフランジ18
からは口縁隙間22を囲む概ね筒状の壁20が突出して
いる。詳細に図示されてはいないが、筒状の壁20は体
側面カップリング部材を係止させるラッチ部材と共に形
成されるか、又はそれを支持、ゆるみ止めまたはラッチ
止めするものである。そうした部材は当分野で公知であ
り、GB 1571657に記載されている相互に嵌め込
み式のカップリングや、EP 0737456 やEP 07
37458に記載されている割り止めリング式カップリ
ングを参照されたい。
【0054】上記の様な袋の設計は、当分野の熟練技術
者には至極ありふれたものである。
【0055】フィルタハウジング24が、フランジ18
の拡大した最上部26(即ち、袋がその正常な方向に位
置された場合の最上部)に一体的に成形される。概ね筒
状の穴28が延展する隆起した断面をもってフィルタハ
ウジング24は成り立っている。その穴は外気に開かれ
た外端、つまり口30と、袋の後部壁14の通気隙間3
4を通して袋の内部に開かれた内端32を持っている。
上記穴の軸方向の長さは穴の半径より大きい(この実施
例では、穴の直径より大きい)。
【0056】細長い概ね筒状のフィルタエレメント36
は穴28の中に縦に収納される。フィルタエレメント3
6は、穴28にちょうど滑り嵌めされる様に寸法が決め
られていて、使用に際しては、摩擦で所定の位置に保持
される。希望するならば、一つ又はそれ以上の突出した
リブ(図示しない)を、フィルタエレメント36でのグ
リップを増加させる為に穴28の内面に設けてもよい。
【0057】図3において、フィルタエレメント36
は、活性炭又は活性炭を含んでいるか担持する材料など
の適当な濾過材の筒状の包みか塊38から成る。その塊
は、締り嵌めとして穴28の中に収納可能とする為に少
なくともわずかに圧縮性を持ってもよい。この実施例で
は、液体がフィルタと接触するのを防ぐ為に、袋の中に
いかなる気体浸透性で液体不浸透性の壁も設けられてい
ない。従ってフィルタは、フィルタエレメント36の中
に漏れるいかなる液体も吸収する為に、超吸収剤の(液
体膨張可能な)材料を含有することが好ましい。これに
より、濾過材を浸み通る液体の通行を実質的に防ぐか、
少なくとも遅延することができ、ひいてはフィルタの有
効な寿命を伸ばすことができる。
【0058】適当な超吸収材料は架橋親水性高分子、例
えば、ポリアクリル酸ソーダである。該超吸収剤は、濾
過材中に分散してもよいし、塊38の凹みもしくはポケ
ットの中に分離した塊として(図中、想像線40として
示す)」収納されてもよい。この実施例では、塊38
が、塊包含し、保護し、該エレメントに剛性を付与する
為の、例えば紙又はプラスチック(例えば水溶性のプラ
スチック(PVOH))製の筒状のスリーブ42によって囲ま
れている。該スリーブ42は、堅い殻よりむしろフレキ
シブルな材料であることが好ましい。
【0059】フィルタエレメント36の超吸収剤の量や
形態によっては、液体を吸収する際の該超吸収剤の膨張
に関しては、一旦該超吸収剤が吸収飽和状態に達した場
合、該フィルタを塞ぐ可能性があり、つまり捕らえられ
たガスによって袋が風船の様に膨れてフィルタの通気を
阻害するのであるが、それにより人工瘻保有者がフィル
タ交換を察知することになり、そのことについて以下更
に説明する。
【0060】フィルタエレメント36は通常、およそ1
cm ~3cmの長さと0.5cm ~1cmの直径を持つ。穴28
はおよそフィルタのその寸法に相応する寸法を持ち、そ
れによりハウジングの隆起した部分が袋の表面から不必
要に突出する必要を無くさせ、それとともに穴の中でフ
ィルタを摩擦保持する必要も無くさせる。図示はしてい
ないが、フランジ16は、袋の内部に突出する後部突起
を持ってもよい。これにより、外部突起の”高さ”の減
少を可能にするであろうし、また、袋の壁がくっつくの
を防ぐ分離機能を提供することができる。
【0061】本発明に至る作業で評価したことは、その
ような細長の筒状活性炭含有及び/又は超吸収剤含有フ
ィルタは、タバコ産業において従来の生産設備を使用し
て生産することができるということである。これによ
り、適当でコンパクトなフィルタを非常に経済的に大量
生産することを可能にする。一般に、フィルタは連続し
た棒状で生産され、切断されるか分離したフィルタエレ
メントに切り分けられる。
【0062】通常、フィルタの塊は、密接にぎっしり詰
められて概ね縦方向に並べられる多くの繊維か単繊維を
有する。ある形態では、塊及び/又はスリーブに、脱臭
材料を収納する為に一つ又はそれ以上の凹部か室を含む
かあるいは形成する。別の形態では、フィラメントは脱
臭材料を包括するかあるいは担持する。
【0063】図4において、フィルタエレメント36の
交換が望まれる場合、新しいフィルタエレメント44は
穴28の口30を通して簡単に挿入される。新しいフィ
ルタエレメント44が穴28に進入させられると、既存
のフィルタエレメント36と接触して、それを穴の内端
32を通して後方へ排出されるか取り出される。排出さ
れたフィルタエレメント36は袋の中に落ち、穴28の
中には替わりに新鮮なフィルタエレメント44を残す。
そうしたフィルタ交換はきわめて簡単であり、自動的に
袋の内容に加えられることから、別個に以前のフィルタ
エレメント36を処分する必要もないことが分かる。
【0064】望むならば、新しいフィルタエレメント4
4が挿入される前に以前のフィルタエレメント36を排
出することができる。例えば、鉛筆の先を穴に挿入する
ことにより、既存のフィルタエレメント36を強制的に
袋の中へ押出すことができる。
【0065】上記実施例において、フィルタエレメント
36の長さは、フィルタハウジングの横断面内に収容さ
れる必要があり、一般に、穴28はフランジ面に垂直に
なっている。上述した様に、ハウジングに後部拡大部分
を設け、フランジに対して穴28を「沈める」ことによ
って、袋の外部の突出した「高さ」を減少することがで
きる。それに加えて、又は代わりに、より小さい「高
さ」又はハウジングの厚みの中に穴28の長さを収容す
る為に、穴28がフランジに対して斜めに傾斜していて
もよい。そのような変更は以下の第四実施例で実施され
ている。
【0066】第二実施例では、図5及び図6に示す様
に、フィルタ収納穴がフランジを通して,袋の中に延び
ていない。その代わりに、穴50はフランジとほぼ平行
に、その外側に隣接して延びている。穴50の相対する
端部52、54がともに外気に通じていて、ガスが袋か
ら穴50の壁とフランジの中央の隙間56を通してフィ
ルタに入る。ガス流は穴の相対する端部52、54に向
かって軸方向において相反する二つの経路に分割され
る。
【0067】この実施例では、フィルタエレメント36
は上述したものと同様である(しかしガスがフィルタの
長さに沿って中央部で流入する必要がある)。フィルタ
エレメント36は、交換フィルタエレメント(図示しな
い)を穴の一端に挿入することによって交換可能であ
り、それにより以前のフィルタエレメントを反対側の端
部を通して強制的に排出させる。しかしながら、この実
施例では、以前のフィルタエレメント36は袋の中に落
ちず、別個に処分される必要がある。それにもかかわら
ず、そのような装置は、フィルタとの液体接触を防止す
るか、少なくとも減少する為に、気体浸透性と、実質的
に液体不浸透性の障壁を使用可能になっている(例え
ば、想像線58で示す様に)。
【0068】図7は上述された第二実施例と同様の更な
る実施例を示すが、穴60は外気に開かれた一端62し
か持っていない。フランジ18と袋の壁をに通じる通路
66を除いて、内端64は閉じられている。使用に際し
て、袋からのガスは通路66を通って穴60の内端64
に通気し、更にフィルタエレメント36を通して軸方向
に、穴の外端62に通じる。
【0069】穴60からフィルタエレメント36を抜
き、交換フィルタエレメントを挿入することは可能であ
るが、この構成は、使用中に取替え可能であることを意
図しないフィルタにより適合している。
【0070】上記実施例は袋のカップリング部材に組み
入れられるフィルタ装置を示しているが、袋の前部か後
部の壁のいずれかに取り付けられた分離したフィルタで
同じ構成を用いることができることが分かる。例えば、
図8はそのような分離したフィルタ実施例を示す。これ
は上述された第一実施例と同様であり、フィルタエレメ
ントを袋に排出できる様に、フィルタハウジング70は
穴28と同様の貫通穴72を有する。本実施例では、ハ
ウジング70を袋の壁に溶接又は接着できる様に、ハウ
ジングは周囲のフランジ74を含んでいる。また、ハウ
ジングの突出した横断面を減少させる為に、該ハウジン
グは、上述したタイプの後部延展部76を含む。穴72
は、フランジ74に対して斜めにに傾斜しており、更に
ハウジングの突出した横断面を減少させる。
【0071】図9は上述した第四実施例と同様の第五実
施例を示す。しかしながら、第五実施例では、穴80は
フランジにほぼ平行である。穴から排出されたフィルタ
エレメントを横向きに袋内に落とさせる為に、大開口領
域82は穴80の内端84に設けられている。領域82
の長さは、フィルタエレメントの長さより少し大きく、
それによりフィルタエレメントが袋内に自由落下する。
排出されたフィルタエレメントがハウジングの壁にくっ
つく傾向が生じない様に、領域82は穴80よりも広く
なっている。
【0072】カップリング部材の為のフィルタの上記設
計を、分離したフィルタに適用してもよく、また、分離
したフィルタの設計は、カップリング部材に組み込んで
もよい。
【0073】上記実施例では、異なった流速の特性を持
つある範囲内のフィルタエレメントを用意し、人工瘻保
有者が自己の個人的な必要性に合うように最適のフィル
タを選べる様にするのが好ましい。異なった人々は異な
った量の胃腸内のガスを発生させるのが普通で、また、
これは食べる食物のタイプに依存する。フィルタは、平
常時では袋の風船様拡大を避ける程度の割合で腸内ガス
を通気可能であるべきだが、袋がぺしゃんこ(前部と後
部壁が互いにくっつく状態)にならない程度の十分な抵
抗を持たせるべきである。
【0074】例えば、人工瘻保有者に最も適切なフィル
タの選択を可能とする為に、各袋に異なったフィルタエ
レメントのパケットを付随させることもできる。あるい
は、人工瘻保有者が別個にフィルタのパケットを購入す
ることができる様にしてもよい。特に上述された第一、
第二及び第四の実施例では、フィルタは初期状態で”標
準の”フィルタエレメントを供給されてもよく、人工瘻
保有者は、自己の必要性に合うように異なったフィルタ
エレメントを挿入することによってフィルタをカスタム
設計する機会を持つ。
【0075】また、フィルタは、初期状態で穴28を遮
蔽する固体プラグを供給されてもよい。人工瘻保有者
は、望むならば、フィルタエレメントのみを装着すれば
よい。
【0076】上述された第一、第二及び第四の実施例で
は、フィルタエレメントを交換するのに非常に簡単な方
法を提供していることが分かる。第一及び第四の実施例
における使用済みのフィルタエレメントの袋の中への処
分は非常に衛生的で、別個に古いフィルタエレメントを
扱い捨てる必要性がない。
【0077】本発明のこの特徴は、特に好ましい実施例
で記述される様に、通常タバコフィルタ産業で使用され
る現存の確立された生産設備によって非常に経済的に生
産することができる新しい型のフィルタの使用を可能に
することができることが分かる。
【0078】図10において、尿道造瘻袋110は、プ
ラスチックシート製の前部壁112と後部壁114によ
って形成され、それらの周囲で溶接される。袋側コネク
タ116は、後部壁114の尿の入口118の周りで後
部壁114に固定されている。コネクタ116は、袋が
人工瘻保有者によって使い古された接着袋側部品(図示
しない)と機械的に結合される様にする。
【0079】入口118の下には多くの内部スポット溶
接120があり、前部と後部の壁112、114を連結
している。該スポット溶接により、着用者が動き回った
時、主収容領域122の中の尿が隙間118に液跳ねす
るのを防ぐ逆止もしくは液跳ね防止弁が形成される。ス
ポット溶接120の領域では、前部と後部の壁は互いに
密に接触している。隙間の118を通って袋に入る液体
は、重力によってスポット溶接120の間へギャップ1
24を通して滴下することができる。しかしながら、袋
の中で跳ねる液体は、概して小さいギャップ124を通
して後部に通過できない(袋が一定時間逆さまにされれ
ば、液体は逃げるであろうけれども)。
【0080】逆止弁の他の形態は、他の特定の溶接装置
で使用されてもよい(例えば、上記のGB-A-2 268
882に記述されるように)。
【0081】袋の下端では、前部と後部の壁112、1
14は、袋を空にするのを促進させる為の一体式の出口
射水路又は管126を形成する。通常の使用では、出口
管126は従来のクリップ(図示しない)によって閉じら
れるが、液密のシールを形成するために壁を相互に絞り
込む。この実施例では、管126は比較的狭く、袋は固
体を含む用途には使用されないであろう。
【0082】図11及び12に示す様に、超吸収部材1
30が袋の中に挿入してある。該部材130は一般に剛
性又は準剛性を持ち、細長い棒又は棹状に形成されてい
る。この実施例では、部材130は概ね筒状であり、お
よそ0.5~2cmの直径と、およそ2~20cmの長さを持
っている。該部材130は、隙間を通っての導入を可能
とするに充分な程の堅さを持ち、アプリケータを必要と
せずに、逆止弁を通して(即ち、二つのスポット溶接1
20の間のギャップ124を通して)強制的に液体収容
領域122に押し込められる。これは、部材130を隙
間を通って端部から挿入し、下向きに進入させることに
より、容易に手で行なうことができる。一旦部材130
が逆止弁を通過すると、液体収容領域122の中に位置
し、尿が袋の中に溜まるにつれてその尿をゲル化する。
【0083】超吸収部材はタバコフィルタ産業で使用さ
れる従来の生産設備によって生産されるのが好ましい。
塊の中に詰め込まれる超吸収剤含有もしくは超吸収剤担
持材料を使用することによって、従来のタバコフィルタ
生産と同様に材料を処理することによって、適当な細長
の部材を形成することができる。
【0084】本実施例では、上記部材は水溶性の、例え
ば、ポリビニルアルコールである。また、該部材は、水
溶性の材料、例えば、ポリビニルアルコール製の概ね筒
状の外側スリーブを有する。該スリーブは、超吸収剤含
有材料を保護かつ収納し、該部材の形を保有する補助と
なれる。
【0085】使用に際しては、尿が部材130に接触す
ると、外側のスリーブ132が溶け、それにより超吸収
材料が尿と接触しゲル化することができる。またこの好
ましい実施例では、超吸収材料を担持する材料も溶け
て、袋の中にいかなる固体の部分も残らない。少なくと
も部材130の中に何らかの非可溶性/非ゲル化材料を
用いる他の実施例では、残骸が袋の中に残るかもしれ
ず、袋を空にする際に袋の内容物を処分する必要があ
る。
【0086】空にする際、使用者は、排水管126を通
して全てのゲル化した材料が排出されるのを確実にする
為に、袋を絞らなければならないであろう。
【0087】望むならば、例えば空にした後、入口の隙
間からよりも、新しい部材130は排水管126を通し
て導入した方がよいことが分かるであろう。そのような
場合、剛性(又は準剛性)の細長い部材130を用いる
ことで、導入を容易にし、さらに容易に制御可能とし、
使用者の手が袋の濡れた内側の表面に触れて、袋の壁に
ついた尿によって汚される危険性を減少させることがで
きる。
【0088】図13は尿道造瘻袋の第二実施例を示す。
この実施例は、上述された第一実施例とほとんど同じで
あるが、排水管126が、例えば前壁(140で概略的
に示す)に位置される蛇口に置き替えられる。蛇口の設
計については多くの公知の従来例があり、管をシールす
る為に折り畳める狭い穴の管(例えば、GB-A-2 058
011キングズダウン・メディカル・コンサルタンツ
に示されている様な)ものからマルチピース蛇口(例え
ば、GB-A-2 101 274クレイグ・メディカル・プ
ロダクツに示されている様な)ものまである。
【0089】この実施例によれば、超吸収部材130は
入口隙間を通してのみ導入することができ、逆止弁を通
して該部材を巧みに誘導することができる従来の問題を
重視していることが分かるであろう。該蛇口は、袋を絞
ることによって袋のゲル化した内容をその蛇口を通して
強制的に排出する設計となっている。
【0090】図14は、回腸造瘻袋142を示す。尿道
造瘻袋と比べて、回腸造瘻袋は通常逆止弁を備えていな
いので、従って、そのような弁はこの実施例では省略さ
れる。回腸造瘻袋は、袋の前部と後部の壁によって形成
される下端に、排液シュート144を持つという点にお
いて第一実施例と同様である。該排液シュートは、通常
の使用では、クリップ(図示しない)によって閉じられ
る。図14で示した様に、該シュートは、尿道造瘻袋の
シュート126よりも概して広く、その理由としては、
回腸造瘻袋は少なくとも何らかの固体の便を収納する必
要があり、そうした固体を排出する様になっているから
である。
【0091】細長く剛性又は準剛性を持つ超吸収部材
(入口の隙間か、又は排液管シュート144を通して)
を袋の中にうまく収める能力は、回腸造瘻袋にとって特
に有利であるが、その理由としては、初期の使用の後、
袋の壁は便の濁液によって汚染されるからである。使用
者にとって、超吸収材料を導入する際に、自己の手が袋
の内部に接触することは、非常に不衛生で、不快で、困
惑することである。これは、超吸収材料のシートを使用
する際の重大な問題であるが、本発明における細長く剛
性又は準剛性を持つ棒又は棹状のものを用いることによ
って克服できる。
【0092】本発明のこの特徴によれば、アプリケータ
の使用を必要とせずに簡単に清潔に袋、即ち尿道造瘻袋
や回腸造瘻袋などに導入する超吸収部材又は超吸収剤含
有部材を提供することができるのが分かるであろう。望
むならば、もちろん、衛生上の理由によりアプリケータ
を使用することもできる。上記超吸収部材は、タバコフ
ィルタ産業で使用される従来の生産設備を使用して、簡
単に製造でき、製造費用が高価ならない様にすることが
できる。
【0093】特に重要な意味を持つ本発明の特徴等は、
上記説明や請求項において記述したが、本出願人は、強
調されていようといまいと、ここ並びに添付図面で説明
した新規の考案や特徴や複数の特徴の組み合わせに対し
ての保護を求めるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 造瘻袋上で使用される第一実施例の背面図で
ある。
【図2】 図1の線II−IIに沿った概要断面図である。
【図3】 フィルタエレメントの独立した斜視図であ
る。
【図4】 図2と同様の概要断面図であり、フィルタ交
換の様子を示すものである。
【図5】 第二実施例の部分背面図である。
【図6】 図4の線IV−IVに沿った概要断面図である。
【図7】 フィルタの第三実施例を透視した概要断面図
である。
【図8】 フィルタの第四実施例を透視した概要断面図
である。
【図9】 フィルタの第五実施例を透視した概要断面図
である。
【図10】 尿道造瘻袋を部分切除した背面図である。
【図11】 袋の中に超吸収部材を導入する様子を示す
概要断面図である。
【図12】 超吸収部材の概要を示す図である。
【図13】 尿道造瘻袋の第二実施例を部分切除した背
面図である。
【図14】 回腸造瘻袋を部分切除した背面図である。
【符号の説明】
10 造瘻袋 12 前壁 14 後壁 16 後部カップリング部材 18 フランジ 20 筒状の壁 22 口縁隙間 24 フィルタハウジング 26 フランジ最上部 28 筒状の穴 30 口 32 内端 34 通気隙間 36 既存のフィルタエレメント 38 塊 42 スリーブ 44 新しいフィルタエレメント 50 穴 52 穴の端部 54 穴の端部 56 隙間 60 穴 62 穴の一端 64 穴の内端 66 通路 70 フィルタハウジング 72 貫通口 74 フランジ 76 後部延展部 80 穴 82 大開口領域 84 穴の内端 110 尿道造瘻袋 112 前部壁 114 後部壁 116 コネクタ 118 尿入口 120 スポット溶接 122 主収容領域 124 ギャップ 126 出口管 130 超吸収部材 132 スリーブ 142 回腸造瘻袋 144 排液シュート

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 身体に着用する補足的なカップリング部
    材に造瘻袋を取り付ける造瘻袋カップリング部材であっ
    て、該カップリング部材は脱臭フィルタ集合体を備え、
    該集合体はその中に穴を持つフィルタハウジングを備
    え、細長いフィルタエレメントを該穴に縦方向に収納又
    は収納可能としたことを特徴とする造瘻袋カップリング
    部材。
  2. 【請求項2】 上記穴が横寸法よりも大きい縦寸法を持
    つことを特徴とする請求項1に記載のカップリング部
    材。
  3. 【請求項3】 上記フィルタエレメントを通るガス流路
    が上記穴内の概ね軸方向に設けられていることを特徴と
    する請求項1に記載のカップリング部材。
  4. 【請求項4】 上記穴とフィルタエレメントが概ね筒状
    であることを特徴とする請求項1に記載のカップリング
    部材。
  5. 【請求項5】 上記フィルタは、上記穴の中に載置され
    た場合、該穴の反対側の端を通して押出物体を挿入する
    ことによって、該穴の一端を通して取り出し可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載のカップリング部材。
  6. 【請求項6】 上記フィルタエレメントは、上記穴の開
    端を通してフィルタを滑らせることによって上記部材に
    挿入可能であることを特徴とする請求項1に記載のカッ
    プリング部材。
  7. 【請求項7】 上記部材は横に突出したフランジを備
    え、該フランジを上記袋の壁と向かい合って接触した状
    態で取り付けられることを可能とし、上記穴はフランジ
    の片側に第一の開端と、該フランジの反対側に第二の開
    端を有することを特徴とする請求項1に記載のカップリ
    ング部材。
  8. 【請求項8】 上記部材は横に突出したフランジを備
    え、該フランジを上記袋の壁と向かい合って接触した状
    態で取り付けられることを可能とし、上記穴はフランジ
    の同じ側に第一と第二の相反端を有することを特徴とす
    る請求項1に記載のカップリング部材。
  9. 【請求項9】 上記穴の長さの中央又は中央近傍にガス
    入口隙間を備え、該隙間は上記フランジの反対側で該穴
    の開端に開かれていることを特徴とする請求項8に記載
    のカップリング部材。
  10. 【請求項10】 上記フィルタエレメントは超吸収材料
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のカップリン
    グ部材。
  11. 【請求項11】 腸内ガス排出隙間を持つ第一の袋壁と
    フィルタ集合体を備えた造瘻袋であり、該フィルタ集合
    体は該袋壁に取り付けられたハウジングと、該腸内ガス
    排出隙間と連通する穴を持ち、該穴は概ね該袋壁の外側
    に延びる様に配置された又は配置可能とされたフィルタ
    受け領域を含み、該集合体は更に該穴に縦方向に収納し
    た又は収納可能とした細長いフィルタエレメントを備
    え、該フィルタに通じるガス流路は概ね軸方向に設けら
    れていることを特徴とする造瘻袋。
  12. 【請求項12】 上記フィルタエレメントは、押出物を
    上記穴の端に挿入することによって袋の中に取り出し可
    能としたことを特徴とする請求項11に記載の造瘻袋。
  13. 【請求項13】 上記フィルタエレメントは、概ね筒状
    であることを特徴とする請求項11に記載の造瘻袋。
  14. 【請求項14】 造瘻袋用の脱臭フィルタエレメントで
    あり、該フィルタエレメントは細長でかつ概ね縦方向に
    整列された複数の繊維を備え、該フィルタエレメントは
    造瘻臭を遮蔽し、吸収し、変化させる為の脱臭剤と、該
    繊維を囲む柔軟な素材で出来たスリーブを含むことを特
    徴とする脱臭フィルタエレメント。
  15. 【請求項15】 上記スリーブは、上記繊維に巻きつけ
    たシートかフィルムを備えたことを特徴とする請求項1
    4に記載の脱臭フィルタエレメント。
  16. 【請求項16】 上記エレメントは更に超吸収材料を備
    えたことを特徴とする請求項14に記載の脱臭フィルタ
    エレメント。
  17. 【請求項17】 上記超吸収材料がポリアクリル酸ソー
    ダであることを特徴とする請求項16に記載の脱臭フィ
    ルタエレメント。
  18. 【請求項18】 上記脱臭材料が活性炭であることを特
    徴とする請求項14に記載の脱臭フィルタエレメント。
  19. 【請求項19】 複数の細長い脱臭フィルタエレメント
    を備えた脱臭フィルタであり、該脱臭フィルタエレメン
    トは各々造瘻袋用のフィルタハウジングの細長い穴に収
    納されて該ハウジングを通過する腸内ガスを脱臭し、各
    フィルタエレメントは腸内ガス臭を遮蔽し、吸収し、変
    化させる為の脱臭剤を含み、該フィルタエレメントはほ
    ぼ同じ横寸法をもち、該複数のフィルタエレメントは、
    異なった腸内ガス排出量をもたらせる為の、該フィルタ
    を通過するガスに異なった抵抗を持つ第一及び第二のフ
    ィルタエレメントを含むことを特徴とする脱臭フィル
    タ。
  20. 【請求項20】 各フィルタエレメントが概ね円筒状で
    あることを特徴とする請求項19に記載の脱臭フィル
    タ。
  21. 【請求項21】 造瘻袋用の脱臭フィルタ装置であり、
    該フィルタ装置は、 穴を持つフィルタハウジングと、 第一及び第二の細長いフィルタエレメントを備え、該フ
    ィルタエレメントは各々該穴の中に収納又は収納可能と
    され、該第一及び第二のエレメントは使用者に希望する
    腸内ガス流量をもたらすフィルタエレメントを選択可能
    とする為に、該穴内のフィルタを通過するガスに異なっ
    た抵抗を持つことを特徴とする脱臭フィルタ装置。
  22. 【請求項22】 造瘻袋用の超吸収剤又は超吸収剤含有
    部材であり、アプリケータを必要とせずに造瘻袋挿入可
    能な部材を備え、該部材は剛性又は準剛性を持つ細長い
    棒もしくは棹状であり、該部材を囲む水溶性材料のスリ
    ーブを備えたことを特徴とする造瘻袋用の超吸収剤又は
    超吸収剤含有部材。
  23. 【請求項23】 造瘻袋と造瘻袋用の超吸収剤又は超吸
    収剤含有部材の組み合わせであり、アプリケータを必要
    とせずに造瘻袋挿入可能な部材を備え、該部材は剛性又
    は準剛性を持つ細長い棒もしくは棹状であることを特徴
    とする上記組み合わせ。
  24. 【請求項24】 上記袋は尿道造瘻袋であり、該尿道造
    瘻袋は、該袋の前と後ろの壁の間に逆止弁を形成する様
    に一つ又はそれ以上の溶接部分を含み、該弁は袋に入る
    液体を重力によって滴下させるが、袋の中のいかなる液
    体も該弁を通して跳ね返らない様にしたことを特徴とす
    る請求項23に記載の袋と部材。
  25. 【請求項25】 上記部材は、袋の隙間を通り、逆止弁
    を通り、袋の液体収容領域に直接挿入可能であることを
    特徴とする請求項24に記載の袋と部材。
  26. 【請求項26】 開口を持つ造瘻袋を設ける工程と、 超吸収剤又は超吸収剤含有部材を剛性又は準剛性を持つ
    細長い棒又は棹状に形成する工程と、 アプリケータ器具を用いることなく、上記部材を、上記
    開口を通して袋の液体収容領域に端部から挿入する工程
    とを有することを特徴とする方法。
JP10265244A 1997-09-18 1998-09-18 造瘻袋カップリング部材、造瘻袋、脱臭フィルタエレメント、脱臭フィルタ、脱臭フィルタ装置、造瘻袋用の超吸収剤又は超吸収剤含有部材、および造瘻袋組立方法 Pending JPH11146891A (ja)

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