JPH1114681A - 無線周波数信号受信システム - Google Patents

無線周波数信号受信システム

Info

Publication number
JPH1114681A
JPH1114681A JP9161721A JP16172197A JPH1114681A JP H1114681 A JPH1114681 A JP H1114681A JP 9161721 A JP9161721 A JP 9161721A JP 16172197 A JP16172197 A JP 16172197A JP H1114681 A JPH1114681 A JP H1114681A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
polarization
input
receiving system
radio frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9161721A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Toba
良和 鳥羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokin Corp filed Critical Tokin Corp
Priority to JP9161721A priority Critical patent/JPH1114681A/ja
Publication of JPH1114681A publication Critical patent/JPH1114681A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 システム構築が容易で小規模化し得ると共
に、常時安定して広帯域で機能する信頼性の高いRF信
号受信システムを提供すること。 【解決手段】 このRF信号受信システムは、外部から
の電波を異なる2種類の電気信号として受信変換出力す
る受信アンテナ44,45と、光を生成出力する光源4
6と、光源46からの光を2種類の電気信号に依存して
強度変調してそれぞれ2種類の光変調信号を出力するセ
ンサヘッド42,43と、2種類の光変調信号をそれぞ
れ電気信号に復調変換して検出する光検出器47,48
と、光源46からの光を互いに垂直な二つの直線偏光に
分離してセンサヘッド42,43へそれぞれ出力すると
共に、該センサヘッド42,43からの該互いに垂直な
二つの直線偏光に分離された2種類の光変調信号を光検
出器47,48へそれぞれ出力する偏光分離型サーキュ
レータ41とを備えて成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として放送等の
信号電波を検出するアンテナとしての機能を含む無線周
波数(以下、RFとする)信号受信システムであって、
詳しくは電子逆探装置(EMC)等に備えられる電波や
電磁ノイズの特性測定を行う計測器や空間を伝搬する電
磁波の電界強度を測定する電界センサとして適用可能な
RF信号受信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報の多様化に伴って広帯域な電
波の利用が促進されることにより、RF信号受信システ
ムの重要性が益々増大している。例えば電子逆探装置
(EMC)に関しては、コンピュータ等の情報機器や通
信機器,ロボット等の工場自動化(FA)機器,或いは
自動車や鉄道に搭載される制御器等の多くの電気機器が
互いに外部からの電磁ノイズによって誤動作等の悪影響
を受ける危険性を常時持っているため、このような外部
の電磁環境に影響を及ぼすようなノイズや、或いは自ら
が発生するノイズ等を正確に測定することが重要となっ
ている。
【0003】RF信号受信システムは、こうした電磁ノ
イズの測定,電界測定,或いは放送波等のRF信号受信
に適用できるが、システムの要部には光導波路素子が利
用されている。例えば電界強度を測定する場合、受信ア
ンテナに光学素子が接続され、光源及び光検出器が光フ
ァイバで接続された構成として、印加される電界強度に
依存した透過光強度の変化に基づいて電界強度が測定さ
れるが、放送波等のRF信号を受信する場合も同様な構
成となる。
【0004】図5は、光導波路素子をセンサヘッドに用
いた従来のRF信号受信システムの基本構成を示したも
のである。このRF信号受信システムでは、受信アンテ
ナ44にセンサヘッド42が接続され、このセンサヘッ
ド42及びサーキュレータ72の間と、サーキュレータ
72と光源46及び光検出器47とのそれぞれの間とが
何れも光ファイバ49で結合されて構成されている。
【0005】このRF信号受信システムにおいては、受
信アンテナ44で外部からの電波を受信変換した電気信
号がセンサヘッド42に伝送され、ここで光変調信号に
変調されて光ファイバ49を通してサーキュレータ72
に伝送される。サーキュレータ72には光源46からの
光が光ファイバ49を通して図中の矢印方向に伝搬され
て入力されており、この光はセンサヘッド42へ伝搬入
力される。サーキュレータ72ではセンサヘッド42か
らの電気信号の強度に依存した光変調信号を光ファイバ
49を通して図中の矢印方向に伝搬して光検出器47へ
出力する。光検出器47では光変調信号の変化に応じて
電気信号に復調変換することによって印加電界の強度を
検出する。
【0006】図6は、このRF信号受信システムに用い
られるセンサヘッド42の細部構成を示したものであ
る。このセンサヘッド42では、ニオブ酸リチウム結晶
から成る基板81上に光導波路素子による光干渉系が形
成されており、一方の端部に反射部86を有している。
【0007】受信アンテナ44からの電気信号は電極パ
ッド83を通して変調電極82に導かれ、このときに電
界が二つの位相シフト光導波路84に印加される。又、
上述したように光源46からの光は光ファイバ49を通
って入出射光導波路85に入射されるため、これが二つ
の位相シフト光導波路84にエネルギーが分割されて反
射部86で反射された後、再び入出射光導波路85を通
って出射される。この結果、印加電界の強度に応じて光
ファイバ49に出射される出射光の強度(光変調信号)
が変化する。従って、このセンサヘッド42からサーキ
ュレータ72及び光ファイバ49を通して伝搬された電
気信号の強度に依存した光変調信号の変化を光検出器4
7で電気信号に復調変換して検出することによって印加
電界の強度を測定できる。
【0008】ところが、こうしたRF信号受信システム
では、単一のセンサヘッド42によって広帯域に及ぶ一
様な周波数特性並びに優れたS/N特性の両方を満たす
ことは困難である。殊に特定の周波数に対して共振によ
ってQ値(周期的に振る舞う系にどの程度エネルギーを
蓄えられるかを示す量)を高めた状態では、帯域が狭く
なることが余儀なくされる。
【0009】図7は、異なる2種類の電気信号を受信す
る従来の他のRF信号受信システムの基本構成を示した
ものである。このRF信号受信システムは、二つの受信
アンテナ44,45及びこれらにそれぞれ接続された二
つのセンサヘッド42,43により、異なる2種類の電
気信号を受信して光変調信号を得るように構成されてい
る。このRF信号受信システムでは、光源46からのラ
ンダム光の互いに垂直な二つの直線偏光成分を偏光分離
器71で分離し、サーキュレータ72,73を通してセ
ンサヘッド42,43に対するそれぞれの入力光として
いる。その他の各部の機能は図5に示したものと同様で
ある。
【0010】このRF信号受信システムの場合、異なる
2種類の電気信号を受信するという同等の機能を得るた
めに、図5に示したような個別のRF信号システムを並
設せざるを得なかった構成と比較すれば、システム全体
が小型化されるのみならず、システム構築及び維持管理
等の諸点で多くの長所を有している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したRF信号受信
システムの場合、何れの場合も常時安定して広帯域で機
能するシステム構築を確立すべく、偏光分離機能及び非
相反性の光路切替え機能を担う部分を偏光分離器やサー
キュレータ等の個別の光学部材を組み合わせて作り上げ
ようとすると、システムが膨大となって余りにも非効率
であるために、高い信頼性を得難いという問題がある。
このような原因は、偏光分離機能及び非相反性の光路切
替え機能を担うサーキュレータが開発されていないため
であり、その解決策として係る機能を有するサーキュレ
ータの開発が重要視されている。
【0012】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたもので、その技術的課題は、システム構築が容
易で小規模化し得ると共に、常時安定して広帯域で機能
する信頼性の高いRF信号受信システムを提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、外部か
らの電波を受信する受信アンテナと、光を生成出力する
光源と、光源からの光を電波に依存して強度変調してそ
れぞれ複数の光変調信号を出力する複数のセンサヘッド
と、複数の光変調信号をそれぞれ電気信号に復調変換し
て検出する複数の光検出器とを備えた無線周波数信号受
信システムであって、光源からの光を互いに垂直な二つ
の直線偏光に分離して複数のセンサヘッドへそれぞれ出
力すると共に、該複数のセンサヘッドからの該互いに垂
直な二つの直線偏光に分離された複数の光変調信号を複
数の光検出器へそれぞれ出力する偏光分離型サーキュレ
ータを備えたをRF信号受信システムが得られる。
【0014】又、本発明によれば、上記RF信号受信シ
ステムにおいて、複数のセンサヘッド及び複数の光検出
器はそれぞれ二つから成り、偏光分離型サーキュレータ
は、第1の偏光分離器,第1のファラデー回転素子,第
2の偏光分離器,及び第2のファラデー回転素子をこの
順に配置して成ると共に、該配置における一方向順とし
て該第1の偏光分離器側に配置した一つの入力ポートに
入力されて透過された光を互いに垂直な偏波面を有する
直線偏光に分離して該第2のファラデー回転素子側に配
置した二つの入出力ポートへそれぞれ出力し、且つ該配
置における一方向順と逆な他方向順として該二つの入出
力ポートに入力さて透過された光を互いに垂直な偏波面
を有する直線偏光として該第1の偏光分離器側に配置し
た二つの出力ポートへそれぞれ出力するRF信号受信シ
ステムが得られる。
【0015】更に、本発明によれば、上記RF信号受信
システムにおいて、複数のセンサヘッド及び複数の光検
出器はそれぞれ二つから成り、偏光分離型サーキュレー
タは、第1の偏光分離器,第1のファラデー回転素子,
第1の旋光子,第2の偏光分離器,第2のファラデー回
転素子,及び第2の旋光子をこの順で配置して成ると共
に、該配置における一方向順として該第1の偏光分離器
側に配置した一つの入力ポートに入力されて透過された
光を互いに垂直な偏波面を有する直線偏光に分離して該
第2の旋光子側に配置した二つの入出力ポートへそれぞ
れ出力し、且つ該配置における一方向順と逆な他方向順
として該二つの入出力ポートに入力さて透過された光を
互いに垂直な偏波面を有する直線偏光として該第1の偏
光分離器側に配置した二つの出力ポートへそれぞれ出力
するRF信号受信システムが得られる。
【0016】これらのRF信号受信システムにおいて、
偏光分離型サーキュレータにおける二つの入出力ポート
及び二つの出力ポートのうちの少なくとも一方に光路を
移動するための光学素子を備えたり、或いは二つの入出
力ポートに偏波面保持ファイバをそれぞれ結合すること
は好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げ、本発明のR
F信号受信システムについて、図面を参照して詳細に説
明する。
【0018】図1は、本発明の一実施例に係るRF信号
受信システムの基本構成を示したものである。但し、こ
こでは光の偏波面の方向を実線の矢印で示している。こ
のRF信号受信システムは、外部からの電波を受信して
それぞれ異なる2種類の電気信号として変換出力する二
つの受信アンテナ44,45と、光を生成出力する光源
46と、この光源46からの光を2種類の電気信号に依
存して強度変調してそれぞれ2種類の光変調信号を出力
する二つのセンサヘッド42,43と、2種類の光変調
信号をそれぞれ電気信号に復調変換して検出する二つの
光検出器47,48と、光源46からの光を互いに垂直
な二つの直線偏光に分離して二つのセンサヘッド42,
43へそれぞれ出力すると共に、これらの二つのセンサ
ヘッド42,43からの互いに垂直な二つの直線偏光に
分離された2種類の光変調信号を二つの光検出器47,
48へそれぞれ出力する光路切替え機能及び非相反性機
能を有する偏光分離型サーキュレータ41とを備えてい
る。
【0019】又、このRF信号受信システムにおいて、
偏光分離型サーキュレータ41及びセンサヘッド42,
43のそれぞれの間と、偏光分離型サーキュレータ41
と光検出器47,48及び光源46とのそれぞれの間と
は、何れも光ファイバ49で結合されている。
【0020】このうち、光源46から出力される光はラ
ンダム偏光であり、偏光分離型サーキュレータ41によ
って互いに垂直な二つの偏光に分離されて、センサヘッ
ド42,43へそれぞれ出力される。センサヘッド4
2,43で変調された光は2種類の光変調信号として再
び偏光分離型サーキュレータ41を通して光検出器4
7,48へ伝搬出力され、光検出器47,48でそれぞ
れ受光されて電気信号として復調変換される。
【0021】尚、センサヘッド42,43は、図6で説
明したものと同様な構成のものとするが、反射型に限定
される理由はなく、これ以外にも構成上に多少の相違は
あっても同等な機能が得られれば透過型のセンサヘッド
等を採用することも可能である。又、光源46に代わる
ものとして、二つの直線偏光の偏波面が互いに垂直にな
るように合成する2個の直線偏光光源を用いても良い。
【0022】ところで、このRF信号受信システムは、
偏光分離型サーキュレータ41の構成に特色がある。
【0023】図2は、偏光分離型サーキュレータ41の
一例に係る細部構成を示したものである。この偏光分離
型サーキュレータ41は、方解石から成る第1の偏光分
離器11,磁気光学ガーネット厚膜から成る第1のファ
ラデー回転素子15,水晶から成る第1の旋光子13,
方解石から成る第2の偏光分離器12,磁気光学ガーネ
ット厚膜から成る第2のファラデー回転素子16,及び
第2の旋光子14をこの順で配置して成る。ここでは、
配置における一方向順として第1の偏光分離器11側に
配置した一つの入力ポート(ポートA)1に入力されて
透過された光を互いに垂直な偏波面を有する直線偏光に
分離して第2の旋光子14側に配置した二つの入出力ポ
ート(ポートB,C)2,3へそれぞれ出力し、且つ配
置における一方向順と逆な他方向順として二つの入出力
ポート(ポートB,C)2,3に入力さて透過された光
を互いに垂直な偏波面を有する直線偏光として第1の偏
光分離器11側に配置した二つの出力ポート(ポート
D,E)4,5へそれぞれ出力するようになっている。
【0024】即ち、この偏光分離型サーキュレータ41
は5個のポート1〜5を有し、ポート1を入力専用と
し、ポート2,3を入出力用とし、ポート4,5をポー
ト2,3にそれぞれ光が入力された場合の出力専用とし
ている。ポート1を除く他の4つのポート2〜5には、
光路の分離を助けて光ファイバ49の接続を容易にする
ために、それぞれプリズム32,33,34,35が配
置されている。ポート4,5には光ファイバ49として
それぞれ偏波面保持ファイバ22,23が接続され、他
の3つのポート1,2,3にはそれぞれシングルモード
ファイバ21,24,25が接続されている。ここで
は、ポート2,3から入力された光が各素子を通過して
第1のファラデー回転素子15を透過する光路におい
て、プリズム32,33,34,35を採用してポート
4,5を設けることによって、全体の小型化が計られて
いる。
【0025】図3は、偏光分離型サーキュレータの要部
における光路及び偏波面の状態を説明するために示した
もので、同図(a)は一方向順の入力時(ポート1の入
力時)に関するもの,同図(b)は他方向順の入力時
(ポート2,3の入力時)に関するものである。但し、
ここでは各素子を通過する前後のそれぞれの偏波面の方
向を矢印によって示している。
【0026】図3(a)を参照すれば、ポート1に接続
されたシングルモードファイバ21の先端にはランダム
偏光を出力する光源46が結合されており、光源46か
らのランダム偏光はシングルモードファイバ21及びポ
ート1を通って第1の偏光分離器11に入力される。第
1の偏光分離器11では、入力された光を互いに垂直な
二つの偏光成分に分離する。分離された光は第1のファ
ラデー回転素子15でそれぞれ偏波面が45度回転して
透過される。第1のファラデー回転素子15を透過した
光の偏波面は、第1の旋光子13によって更にそれぞれ
45度回転され、これらの二つの偏光の光路は第2の偏
光分離器12で更に分離距離が拡大される。第2の偏光
分離器12を透過した二つの偏光は、引き続いて第2の
ファラデー回転素子16,第2の旋光子14によって偏
波面がそれぞれ45度ずつ回転された状態で透過され
る。
【0027】従って、この偏光分離型サーキュレータ4
1において、一方向順に入力されるランダム偏光は、互
いに垂直な偏波面を持つ二つの直線偏光に分離されて出
力される。尚、この偏光分離型サーキュレータ41にお
いて、第1のファラデー回転素子15及び第2のファラ
デー回転素子16は、何れも図示されない永久磁石によ
って磁化されているものとする。又、ポート2,3へそ
れぞれ出力された光は直線偏光として偏波面保持ファイ
バ22,23の他端に結合されたセンサヘッド42,4
3へ伝送されるものとする。このように、ポート2,3
に接続される光ファイバ49を偏波面保持ファイバ2
2,23とすることによって、センサヘッド42,43
への入力光の偏波面を制御された状態で入力することが
できる。
【0028】ところで、センサヘッド42,43からポ
ート2,3に光が入力される場合、第2のファラデー回
転素子16,第1のファラデー回転素子15は非相反素
子として機能するが、これらの二つの光は偏光分離型サ
ーキュレータ41内では交わったり、或いは一致するこ
とがないようになっている。
【0029】そこで、図3(b)を参照すれば、ポート
2,3に入力された光は、図3(a)で説明した逆の手
順でそれぞれ互いに直交する2偏光成分に分離され、直
線偏光であって且つ偏波面が互いに直交するものとして
ポート4,5へ出力されるが、ポート1からは出力され
ない。
【0030】従って、この偏光分離型サーキュレータ4
1の場合、二つの偏光成分から成る光に対して何れの偏
光成分に関しても同等に光路切替え機能及び非相反機能
を示し、二つの偏光成分が独立に利用されて有効に出力
される機能を有するものとなる。因みに、ここでの偏光
分離型サーキュレータ41において、ポート1に入力さ
れてポート2,3へそれぞれ出力される光の損失はそれ
ぞれ0.4dB以下であり、ポート2,3に入力されて
ポート4,5へそれぞれ出力される光の損失は1dB以
下であった。
【0031】図4は、RF信号受信システムに備えられ
る偏光分離型サーキュレータの他例に係る細部構成を示
したものである。この偏光分離型サーキュレータは、図
3に示された偏光分離型サーキュレータから第1の旋光
子13及び第2の旋光子14を除いた構成となってお
り、これによって図3のものと比べて消光比やクロスト
ークが若干低下するものの、基本的には同一な機能を示
し、一層小型化を計り得るものとなっている。
【0032】即ち、この偏光分離型サーキュレータで
は、配置における一方向順として第1の偏光分離器11
側に配置した一つの入力ポート(ポートA)1に入力さ
れて透過された光を互いに垂直な偏波面を有する直線偏
光に分離して第2のファラデー回転素子16側に配置し
た二つの入出力ポート(ポートB,C)2,3へそれぞ
れ出力し、且つ配置における一方向順と逆な他方向順と
して二つの入出力ポート(ポートB,C)2,3に入力
さて透過された光を互いに垂直な偏波面を有する直線偏
光として第1の偏光分離器11側に配置した二つの出力
ポート(ポートD,E)4,5へそれぞれ出力する。
【0033】上述したRF信号受信システムにおいて
は、センサヘッド42,43への入力光は、偏光分離型
サーキュレータ41におけるそれぞれポート2,3から
の出力光となる。又、センサヘッド42,43による変
調された出力光は、偏光分離型サーキュレータ41にお
けるポート2,3に入力された後、ポート4,5から出
力される。
【0034】このRF信号受信システムの場合、光ファ
イバ49の伝送による光損失が少なく、しかも伝送路の
周囲との間にノイズの授受がない等の特徴があるため、
センサヘッド42,43が受信アンテナ44,45の近
くに設置されていれば、光源46や光検出器47,48
等は受信アンテナ44,45の近くに設置される必然性
はない。又、特にセンサヘッド42,43が電源を必要
としない特色を有することにより、空間の電界強度を測
定する電界センサとしてのみならず、例えば山間や離島
等での放送電波の共同受信等に有効なものとなってい
る。更に、一体化された偏光分離型サーキュレータは、
システム構築を容易にするのみならず、常時安定した光
学特性を確保する上で有効である。加えて、センサヘッ
ド42,43を例えばそれぞれVHFの1〜3チャンネ
ル用,VHFの4〜12チャンネル用として広帯域の受
信を具現することができる。しかも、光分岐器等を採用
すれば、センサヘッドの数を増加したRF信号受信シス
テムも構築可能である。
【0035】例えば4つのセンサヘッドとした場合に
は、それぞれのセンサヘッドをVHF1〜3チャンネル
用,VHF4〜12チャンネル用.UHF13〜30チ
ャンネル用,及びUHF31〜48チャンネル用とし、
比較的狭い帯域での共振を有効に利用することが可能と
なる上、全体として高感度且つ広帯域に及んで一様な周
波数特性と優れたS/N特性とを確保し得る。但し、セ
ンサヘッドの数を増加する場合には、単一の基板上に二
つ或いはそれ以上のセンサヘッドを配備してコンパクト
に構成すれば効果的である。
【0036】更に、上述したRF信号受信システムの場
合、一つの受信アンテナからの出力を二つに分割して二
つのセンサヘッド42,43に印加することも可能であ
る。この場合、センサヘッド42,43の電極と互いに
異なる周波数に共振するように共振回路を構成してそれ
ぞれセンサヘッド42,43に印加するようにすれば、
互いに異なる周波数成分の受信感度を向上させることが
できる。
【0037】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のRF信
号受信システムによれば、光路切替え機能及び非相反性
機能を有する偏光分離型サーキュレータを用いているた
め、システム構築が容易で小規模化し得ると共に、常時
安定して広帯域で高感度な機能する信頼性の高いものと
なり、例えば放送波の中継システムとしても適用可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るRF信号受信システム
の基本構成を示したものである。
【図2】図1に示すRF信号受信システムに備えられる
偏光分離型サーキュレータの一例に係る細部構成を示し
たものである。
【図3】図2に示した偏光分離型サーキュレータの要部
における光路及び偏波面の状態を説明するために示した
もので、(a)は一方向順の入力時に関するもの,
(b)は他方向順の入力時に関するものである。
【図4】図1に示すRF信号受信システムに備えられる
偏光分離型サーキュレータの他例に係る細部構成を示し
たものである。
【図5】従来のRF信号受信システムの基本構成を示し
たものである。
【図6】図5に示したRF信号受信システムに用いられ
るセンサヘッドの細部構成を示したものである。
【図7】従来の他のRF信号受信システムの基本構成を
示したものである。
【符号の説明】
1〜5 ポート 11 第1の偏光分離器 12 第2の偏光分離器 13 第1の旋光子 14 第2の旋光子 15 第1のファラデー回転素子 16 第2のファラデー回転素子 21,24,25 シングルモードファイバ 22,23 偏波面保持ファイバ 32,33,34,35 プリズム 41 偏光分離型サーキュレータ 42,43 センサヘッド 44,45 受信アンテナ 46 光源 47,48 光検出器 49 光ファイバ 71 偏光分離器 72,73 サーキュレータ 81 基板 82 変調電極 83 電極パッド 84 位相シフト光導波路 85 入出射光導波路 86 反射部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 10/02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からの電波を受信する受信アンテナ
    と、光を生成出力する光源と、前記光源からの光を前記
    電波に依存して強度変調してそれぞれ複数の光変調信号
    を出力する複数のセンサヘッドと、前記複数の光変調信
    号をそれぞれ電気信号に復調変換して検出する複数の光
    検出器とを備えた無線周波数信号受信システムであっ
    て、前記光源からの光を互いに垂直な二つの直線偏光に
    分離して前記複数のセンサヘッドへそれぞれ出力すると
    共に、該複数のセンサヘッドからの該互いに垂直な二つ
    の直線偏光に分離された前記複数の光変調信号を前記複
    数の光検出器へそれぞれ出力する偏光分離型サーキュレ
    ータを備えたことを特徴とする無線周波数信号受信シス
    テム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の無線周波数信号受信シス
    テムにおいて、前記複数のセンサヘッド及び前記複数の
    光検出器はそれぞれ二つから成り、前記偏光分離型サー
    キュレータは、第1の偏光分離器,第1のファラデー回
    転素子,第2の偏光分離器,及び第2のファラデー回転
    素子をこの順に配置して成ると共に、該配置における一
    方向順として該第1の偏光分離器側に配置した一つの入
    力ポートに入力されて透過された光を互いに垂直な偏波
    面を有する直線偏光に分離して該第2のファラデー回転
    素子側に配置した二つの入出力ポートへそれぞれ出力
    し、且つ該配置における一方向順と逆な他方向順として
    該二つの入出力ポートに入力さて透過された光を互いに
    垂直な偏波面を有する直線偏光として該第1の偏光分離
    器側に配置した二つの出力ポートへそれぞれ出力するこ
    とを特徴とする無線周波数信号受信システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の無線周波数信号受信シス
    テムにおいて、前記複数のセンサヘッド及び前記複数の
    光検出器はそれぞれ二つから成り、前記偏光分離型サー
    キュレータは、第1の偏光分離器,第1のファラデー回
    転素子,第1の旋光子,第2の偏光分離器,第2のファ
    ラデー回転素子,及び第2の旋光子をこの順で配置して
    成ると共に、該配置における一方向順として該第1の偏
    光分離器側に配置した一つの入力ポートに入力されて透
    過された光を互いに垂直な偏波面を有する直線偏光に分
    離して該第2の旋光子側に配置した二つの入出力ポート
    へそれぞれ出力し、且つ該配置における一方向順と逆な
    他方向順として該二つの入出力ポートに入力さて透過さ
    れた光を互いに垂直な偏波面を有する直線偏光として該
    第1の偏光分離器側に配置した二つの出力ポートへそれ
    ぞれ出力することを特徴とする無線周波数信号受信シス
    テム。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の無線周波数信号受
    信システムにおいて、前記偏光分離型サーキュレータに
    おける前記二つの入出力ポート及び前記二つの出力ポー
    トのうちの少なくとも一方には光路を移動するための光
    学素子が備えられたことを特徴とする無線周波数信号受
    信システム。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4の何れか一つに記載の無線
    周波数信号受信システムにおいて、前記偏光分離型サー
    キュレータにおける前記二つの入出力ポートには偏波面
    保持ファイバがそれぞれ結合されたことを特徴とする無
    線周波数信号受信システム。
JP9161721A 1997-06-18 1997-06-18 無線周波数信号受信システム Withdrawn JPH1114681A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9161721A JPH1114681A (ja) 1997-06-18 1997-06-18 無線周波数信号受信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9161721A JPH1114681A (ja) 1997-06-18 1997-06-18 無線周波数信号受信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1114681A true JPH1114681A (ja) 1999-01-22

Family

ID=15740627

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9161721A Withdrawn JPH1114681A (ja) 1997-06-18 1997-06-18 無線周波数信号受信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1114681A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015172630A (ja) * 2014-03-11 2015-10-01 富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社 光送信装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015172630A (ja) * 2014-03-11 2015-10-01 富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社 光送信装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3824218B2 (ja) コヒーレントレーザレーダ装置
CN113138302B (zh) 一种光学电流互感器
JPH1114681A (ja) 無線周波数信号受信システム
JP2000097980A (ja) 進行波型光電界センサ
JP3632714B2 (ja) 電磁波受信システム
JPH11167090A (ja) 光変調装置および受信装置
JPH0989961A (ja) 電界検出装置
JP3505669B2 (ja) 電界センサ
JPH116984A (ja) 偏光分離型サーキュレータ
JP3577616B2 (ja) 電界センサ
JPH11160663A (ja) 受信装置
JP3611409B2 (ja) 電界センサ
JPH1068750A (ja) 電波受信システム
JP3673611B2 (ja) 電界センサ
JPH0237545B2 (ja) Hikarinyorudenkai*jikaisokuteiki
JP3435584B2 (ja) 電界センサヘッドおよび電界センサ
JPH1096838A (ja) 複合光デバイス
JPH11202010A (ja) 光電界センサ
JP2507790B2 (ja) 半導体レ―ザのfm変調特性測定装置
JP3627204B2 (ja) 電界センサ
JPH0279034A (ja) 光ヘテロダイン検波の光受信方式
JP2655720B2 (ja) コヒーレント光通信用受光装置
JPH116849A (ja) 電界センサヘッドおよびこれを用いた電界センサ装置
JP2002257887A (ja) 反射型電界センサヘッド及び反射型電界センサ
JP2003227851A (ja) 光電流センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050404

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20050707