JPH11160663A - 受信装置 - Google Patents

受信装置

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JPH11160663A
JPH11160663A JP9330696A JP33069697A JPH11160663A JP H11160663 A JPH11160663 A JP H11160663A JP 9330696 A JP9330696 A JP 9330696A JP 33069697 A JP33069697 A JP 33069697A JP H11160663 A JPH11160663 A JP H11160663A
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JP
Japan
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light
optical
antenna
polarization
modulators
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Withdrawn
Application number
JP9330696A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Toba
良和 鳥羽
Mitsukazu Kondo
充和 近藤
Kazuhisa Ikuiwa
量久 生岩
Hiroki Fujio
博樹 藤尾
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Tokin Corp
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Tokin Corp
Japan Broadcasting Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低価格化、低消費電力化、小型化を一層推進
することができる。 【解決手段】 反射型光変調器10が、同一基板上に形
成された光導波路素子と変調電極とからなる複数の光変
調器を互いに並列に接続して、特性の揃った二つの光変
調器を備えることにより上記課題を解決し、更に、反射
型光変調器10に光源11の出射光を偏光分離合成器1
4により二つの偏光成分に分離して入射することによ
り、光源11から光サーキュレータ12までの光伝送路
を安価なシングルモード光ファイバ21により構成でき
る。また、偏光分離合成器14を偏光分離器と偏光合成
器とに機能分離することにより、反射型光変調器10を
透過型光変調器で実現することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁波を光信号に
変換して検出する受信装置に関し、特に、低価格化、低
消費電力化および小形化を実現できる受信装置に関す
る。
【0002】電磁波を光信号に変換して検出するこの種
の受信装置は、無線通信もしくは放送などの信号電波を
受信アンテナを介して受信し、または電磁気的両立性
(EMC:Electro Magnetic Com
patibility)分野で電波の強さ、周波数、電
磁ノイズなどを計測する際に用いられる。
【0003】
【従来の技術】通信網の発展に伴い主要な情報伝送媒体
である電波の利用密度が増加し、電波の利用帯域はより
高周波域へと広がっている。一方、通信システムにおい
ては、高周波化が比較的容易である光ファイバ伝送路と
無線による伝送チャネルとの融合が進んでいる。このよ
うなシステムの一つに、受信アンテナで受けた電波によ
り伝送された信号を光信号に光変調器を利用して直接変
換し検出する受信装置が開発されている。
【0004】また、コンピュータなどの情報機器、通信
装置、ロボットなど工場自動化(FA)機器、自動車の
制御装置など、多くの電子装置が互いに外部からの電磁
ノイズによって誤動作するなど、悪い影響を受ける危険
を常に有している。EMC分野では、外部の電磁環境に
影響を及ぼすようなノイズまたは自らが発生するノイズ
を正確に測定する目的に対して、光変調器にアンテナロ
ッドを接続して電磁波を光信号に直接変換してその強度
および周波数などを検出する受信装置が開発されてい
る。
【0005】次に、図6および図7を併せ参照して従来
の受信装置について説明する。
【0006】従来、この種の受信装置では、図6に示さ
れるように、反射型光変調器110に受信アンテナ11
5が接続され、受信アンテナ115から離れた場所の光
源111から出射された光が偏波面保持光ファイバ11
2を介して受信アンテナ115に近い光サーキュレータ
12に到達する。光サーキュレータ12は、光源111
から出射された光を偏波面保持光ファイバ23を介して
反射型光変調器110に送る一方、反射型光変調器11
0から出射され偏波面保持光ファイバ23を介して受け
た光をシングルモード光ファイバ22を介して光検出器
13に送る。
【0007】反射型光変調器110は、図7に示される
ように、ニオブ酸リチウム結晶を基板119とし、その
上に反射型の分岐干渉型光導波路と複数で構成される分
割構造の変調電極133とを形成している。また、この
反射型の分岐干渉型光導波路は、偏波面保持光ファイバ
23と接続して二つに分岐しチタン拡散により形成され
た入出射光導波路131および位相シフト光導波路13
2を反射部118に接続する構成をなし、一方の光導波
路は入出射光導波路131に直接接続するアンテナ端子
135、また他方の光導波路は反射部118に直接面し
た位置にアンテナ端子136を備えている。
【0008】受信アンテナ115で誘起された交流電圧
は二つのアンテナ端子135,136を介して変調電極
133に導かれ位相シフト光導波路132に印加され
る。
【0009】一方、光源111から出射された光は、偏
波面保持光ファイバ112、光サーキュレータ12およ
び偏波面保持光ファイバ23を順次通って、反射型光変
調器110の入出射光導波路131に入射される。入射
した光は、二つの位相シフト光導波路132にエネルギ
ーが分割され、反射部118で反射される。反射した光
は、再び、位相シフト光導波路132および入出射光導
波路131を順次通って反射型光変調器110から出射
され、更に、偏波面保持光ファイバ23、光サーキュレ
ータ12およびシングルモード光ファイバ22を順次通
って光検出器13に到達する。
【0010】この際、反射型光変調器110から偏波面
保持光ファイバ23に出射された光の強度は、変調電極
133に導かれ位相シフト光導波路132に印加される
印加電圧に応じて変化するので、受信装置では、光検出
器13によりその強度の変化を検出することによって、
受信アンテナ115に印加される電波の強度および周波
数、ならびに電波に含まれる信号などを検出することが
できる。
【0011】上記受信装置における反射型光変調器11
0では一定の偏光成分に対してのみ動作するので、光源
111から反射型光変調器110に光を伝搬するための
光ファイバには、偏波面保持光ファイバ112,23が
使用される。この理由は、シングルモード光ファイバを
使用した場合、歪みまたは温度変化などにより偏光状態
の変化を生じるため、光変調器により変調される光のパ
ワーが変動するためである。しかし、偏波面保持光ファ
イバは、通常のシングルモード光ファイバと比べて高価
である。特に、受信アンテナに接続される光変調器から
光源および光検出器を含む端末間での距離が離れている
場合には、設備コストが増大する。
【0012】従って、受信アンテナに接続される光変調
器から光源および光検出器を含む端末間での距離が離れ
ている場合には光伝送路に用いられる光ファイバの種別
が検討されている。
【0013】一方、別に偏波面保持光ファイバの代わり
に安価な通常のシングルモード光ファイバを使用するこ
とついての技術が、例えば、特願平7−322938号
公報に記載されている。この装置では、光源を二つの直
線偏光光源を合成したランダム偏光とし、この光源に対
してシングルモード光ファイバによる伝送路が設けられ
ている。しかし、この構成では二つの直線偏光光源を必
要とするため、装置が高価となり、かつ消費電力および
形状も大きくなるという欠点がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の受信装
置のうち、図示して説明した装置においては、上述した
ように、光変調器では一定の偏光成分に対してのみ動作
するので、光源から光変調器に光を伝搬するための光フ
ァイバには、偏波面保持光ファイバが使用されている。
しかし、偏波面保持光ファイバは通常のシングルモード
光ファイバと比べて高価である。特に、受信アンテナに
接続される光変調器から光源および光検出器を含む端末
までの距離が離れている場合には設備コストが増大する
という問題点がある。
【0015】また、上記出願明細書に記載された装置で
は、光源から光変調器までの伝送路を安価なシングルモ
ード光ファイバとしたが、光源に二つの直線偏光光源を
必要とするため装置が高価となり、かつ消費電力および
形状も大きくなるという問題点がある。
【0016】他方、二つの光変調器を用い、これらの光
変調器に各偏光成分それぞれに分離された光を入射する
と共に受信アンテナで誘起された交流電圧を同時に印加
し、各偏光成分それぞれに交流電圧を印加したものを変
調した後に出射された光を合成し、この合成光から諸特
性それぞれを検出することも可能である。
【0017】この二つの光変調器による構成では、光源
の出力光が二つの偏光成分それぞれに分離されて入射さ
れるため、光源を一つにしてシングルモード光ファイバ
を使用する構成が可能になる。しかしながら、この構成
では二つの上述した従来の光変調器に対して半波長電圧
またはバイアス電圧、挿入損失などの諸特性が互いに等
しいものを確保することは実際上容易ではない。更に、
個別の二つの光変調器を同時に扱うことの煩雑さなどの
問題点がある。
【0018】本発明の課題は、上記問題点を解決するた
め、特性の揃った二つの光変調器を扱い易い形態で確保
することにより、低価格化、低消費電力化、および小型
化が可能な受信装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明による受信装置は、電磁波を光信号に変換し
て検出する受信装置において、受ける電磁波に応じて交
流電圧を誘起するアンテナと、出力光を発生する光源
と、この発生した出力光を受けて二つの偏光成分に分離
する偏光分離手段と、この分離された二つの偏光成分の
光それぞれを受け受けた光の強度を前記アンテナに誘起
された交流電圧に依存して変化させ出射する光変調手段
と、この光変調手段の出射光を検出して電気信号に復調
する出力手段と、前記各手段の間を接続する光ファイバ
とを備え、前記光変調手段それぞれは、同一基板上に形
成された光導波路素子からなる少くとも二つの光変調器
を互いに並列に接続して構成されていることを特徴とし
ている。
【0020】上記光変調手段が同一基板上に形成された
少くとも二つの光変調器を互いに並列に接続して構成す
るので、特性の揃った二つの光変調器が扱い易い形態で
確保できる。また、光源から出射される出力光を偏光分
離手段で二つの偏光成分に分離するので、光源から偏光
分離手段までの光伝送路に偏波面保持光ファイバより安
価なシングルモード光ファイバが使用できる。
【0021】また、前記出力手段は、前記光変調手段の
二つの出射光を受けて合成する偏光合成手段と、この合
成された出射光を検出して電気信号に復調する光検出手
段とを備えており、好ましくは、前記光変調手段は、一
端から入射された光が他端の反射部で反射されて入射端
に戻るように構成された反射型光変調器であり、前記偏
光分離手段および前記偏光合成手段の両者が単一の偏光
分離合成器として構成されている。
【0022】また、前記光変調手段は一端から入射され
た光が他端の出射端から出射されるように構成された透
過型光変調器を用いても良い。
【0023】さらに、前記アンテナとしては第一のアン
テナと、該第一のアンテナとは異なる周波数帯域の電磁
波を受ける第二のアンテナとを備え、前記光変調手段と
しては、前記第一のアンテナと接続する第一の変調電極
を備えた二つの光変調器と、前記第二のアンテナと接続
する第二の変調電極を備えた二つの光変調器とを互いに
並列に接続して構成し、複数の周波数帯に対応させてい
る。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0025】図1は本発明の第一の実施の形態を示す機
能ブロック接続図であり、図2は図1における反射型光
変調器10の実施の一形態を示す詳細構成図である。
【0026】図1に示された受信装置は、反射型光変調
器10、光源11、光サーキュレータ12、光検出器1
3、偏光分離合成器14、ダイポールアンテナ15a,
15b、シングルモード光ファイバ21,22および偏
波面保持光ファイバ23,24により構成されているも
のとする。
【0027】また、光変調手段である反射型光変調器1
0は、図2に示されるように反射部18、基板19、入
出射光導波路31,41、位相シフト光導波路32,4
2、変調電極33,43、およびアンテナ端子35,3
6,45,46により構成されているものとする。
【0028】従来と相違する点は、反射型光変調器10
が二組の光変調器により構成され、光サーキュレータ1
2との間に偏光分離合成器14を設けて偏波面保持光フ
ァイバ23,24により接続する構成により、光源11
と光サーキュレータ12との間をシングルモード光ファ
イバ21で接続できることである。
【0029】すなわち、図1に示されるように、光源1
1はシングルモード光ファイバ21から光サーキュレー
タ12を介して偏光分離合成器14に出射光を送る。偏
光分離合成器14は、この場合、偏光分離手段として働
き、受けた光を互いに直交する二つの偏光成分に分離
し、偏波面保持光ファイバ23,24それぞれを介して
反射型光変調器10に入射するものとする。一方、反射
型光変調器10から出射する二つの偏光成分による光は
偏波面保持光ファイバ23,24それぞれを介して出力
手段へ入射する。
【0030】出力手段では、入射する光は、まず、偏光
合成手段として働く偏光分離合成器14に入射する。偏
光分離合成器14は、反射型光変調器10から受けた二
つの光を偏光合成して光サーキュレータ12へ出射する
ものとする。光サーキュレータ12は、偏光分離合成器
14から受けた光をシングルモード光ファイバ22を介
して光検出器13に送るものとする。
【0031】反射型光変調器10は、図2に示されるよ
うに、二つの変調器が同一の基板上に形成されている。
ニオブ酸リチウム結晶の基板19の上にチタン拡散によ
る二組ずつの入出射光導波路31,41および位相シフ
ト光導波路32,42、ならびに反射部18により構成
される反射型の二組の分岐干渉型光導波路それぞれ、更
に、分割構造の二組の変調電極33,43それぞれが対
となって形成されているものとする。更に、反射型光変
調器10では、受信アンテナに接続されるアンテナ端子
35,45それぞれが入出射光導波路31,41それぞ
れの側、またアンテナ端子36,46それぞれが反射部
18の側それぞれに対をなして設けられているものとす
る。
【0032】図1に示されるダイポールアンテナ15
a,15bそれぞれは対をなす光変調器のアンテナ端子
に並列に接続されている。すなわち、ダイポールアンテ
ナ15aはアンテナ端子35,45の両者と接続し、ダ
イポールアンテナ15bはアンテナ端子36,46の両
者と接続している。
【0033】したがって、ダイポールアンテナ15a,
15bに誘起された電圧はアンテナ端子を介して反射型
光変調器10の二つの光変調器それぞれの変調電極3
3,43に同時に印加される。二つの光変調器それぞれ
に入射した光は変調電極33,43それぞれにより上述
の誘起された電圧に基づいた強度変調を受けて出射され
る。出射された光は、上述のように偏光分離合成器14
により偏光合成され、光サーキュレータ12およびシン
グルモード光ファイバ22を介して光検出器13に入射
する。
【0034】上記構成において、光源11を出射した光
は偏光分離合成器14により互いに直交する二つの偏光
成分に分離され、これら二つの偏光は偏光方向を調整さ
れ、反射型光変調器10の二つの光変調器それぞれに入
射する。したがって、光源11が直線偏光光源である必
要はないので、光サーキュレータ12との間にはシング
ルモード光ファイバ21を使用することができる。
【0035】シングルモード光ファイバを用いた伝送路
では、内部で歪みまたは温度変化により偏光状態が変化
した場合、二つの入射光の光パワー比が変化するが、そ
の和は一定となる。このため、反射型の二つの光変調器
の挿入損失が同程度である場合、光検出器の入力パワー
は一定となる。
【0036】次に、図3および図4を併せ参照して上記
第一の実施の形態とは別の第二の実施の形態について説
明する。
【0037】この第二の実施の形態が上記第一の実施の
形態と相違する点は、偏光分離器51と偏光合成器54
とを分離して設け透過型光変調器50としたこと、およ
び一つの受信アンテナ52に対して共振回路53を設け
四つのアンテナ端子に接続していることであり、反射部
で反射する光を反射させずに取り出して合成し光検出器
13に送ること以外、基本的には上記第一の実施の形態
と同一の機能を有している。
【0038】すなわち、図3に示されるように、受信装
置は、透過型光変調器50、光源11、光検出器13、
偏光分離器51、受信アンテナ52、共振回路53、偏
光合成器54、シングルモード光ファイバ21,22お
よび偏波面保持光ファイバ23,24,25,26によ
り構成されているものとする。
【0039】また、透過型光変調器50は、図4に示さ
れるように、基板59、位相シフト光導波路32,4
2、変調電極33,43、アンテナ端子35,36,4
5,46、入射光導波路37,47、および出射光導波
路38,48により構成されているものとする。
【0040】図3に示されるように、光源11はシング
ルモード光ファイバ21を介して偏光分離器51に直接
出射光を送る。偏光分離器51は、受けた光を互いに直
交する二つの偏光成分に分離し、偏波面保持光ファイバ
23,24それぞれを介して透過型光変調器50の入り
口に入射するものとする。一方、透過型光変調器50の
出口から出射する二つの偏光成分による光は偏波面保持
光ファイバ25,26それぞれを介して偏光合成器54
に入射する。偏光合成器54は、透過型光変調器50か
ら受けた二つの光を偏光合成してシングルモード光ファ
イバ22を介し光検出器13に送るものとする。
【0041】透過型光変調器50では、図4に示される
ように、二つの変調器が同一の基板上に形成されてい
る。ニオブ酸リチウム結晶の基板59の上にチタン拡散
による二組ずつの入射光導波路37,47および位相シ
フト光導波路32,42、ならびに出射光導波路38,
48により構成される透過型の二組の分岐干渉型光導波
路それぞれが対となって形成されている物とする。ま
た、基板59の上には更に分割構造の二組の変調電極3
3,43それぞれが対となって形成されているものとす
る。また透過型光変調器50では、受信アンテナに接続
されるアンテナ端子35,45それぞれが入射光導波路
37,47それぞれの側、またアンテナ端子36,46
それぞれが出射光導波路38,48の側それぞれに対を
なして設けられているものとする。
【0042】図3に示されるように、受信アンテナ52
と透過型光変調器50の二組の変調電極33,43との
間には受動的な共振回路53が設けられ、共振回路53
が特定の周波数帯域における上記変調電極33,43へ
の印加電圧を大きくして感度を高めている。共振回路5
3は、受信アンテナ52に入力を接続する一方、対をな
す出力に対をなす光変調器のアンテナ端子を複式に接続
している。すなわち、対の出力の一方はアンテナ端子3
5,45の両者と接続し、他方はアンテナ端子36,4
6の両者と接続している。
【0043】受信アンテナ52に誘起された電圧はアン
テナ端子を介して透過型光変調器50の二つの光変調器
それぞれの変調電極33,43に同時に印加される。二
つの光変調器それぞれに入射光導波路37,47を介し
て入射した光は、変調電極33,43それぞれにより上
述の誘起された電圧に基づいた強度変調を受け出射光導
波路38,48を介して出射される。出射された光は、
上述のように偏光合成器54により偏光合成され、シン
グルモード光ファイバ22を介して光検出器13に入射
する。
【0044】本第二の実施の形態においても、上記第一
の実施の形態同様、シングルモード光ファイバ22を通
過した光の偏光状態の変化にかかわらず光検出器13に
は一定の光パワーが入射されるので、装置を構成するた
めの光源は一つで済む。
【0045】上記説明のように、本発明では二つの光変
調器を同一基板上に形成している点で特徴がある。すな
わち、同一の基板上に形成される二つの光変調器は、同
一条件の下で製作されるため、当然、互いに同程度の特
性が得られる。光変調器のバイアス電圧等の特性は、光
導波路素子の性質上、応力または気温の変化に敏感であ
る。互いに同一条件で製作されるだけでなく、パッケー
ジング等の条件を同一にすることは、まさに、本発明の
目的に沿うものである。このことは光変調器が反射型ま
たは透過型を問わない。
【0046】次に、図5を参照して第三の実施の形態に
ついて説明する。
【0047】この第三の実施の形態では、二つの周波数
帯域の電磁波を受信する受信装置が提案される。このよ
うな受信装置では、受け取った二つの周波数帯域の電磁
波をフィルタで分離するなどの処理が行われる。このよ
うな構成により、広い周波数帯域の受信装置を構成する
ことができる。
【0048】図5に示されるように、光源11から出射
される光が、シングルモード光ファイバ21を介し偏光
分離器51に送られて互いに直交する二つの偏光成分に
分離され、偏波面保持光ファイバ23,24それぞれを
介して透過型光変調器60の入り口に入射する。一方、
透過型光変調器60の出口から出射する二つの偏光成分
による光は偏波面保持光ファイバ25,26それぞれを
介して偏光合成器54が受け、偏光合成器54は二つの
光を偏光合成してシングルモード光ファイバ22を介し
光検出器13に送る。この光の経路は上記第二の実施の
形態と同一である。
【0049】上記第二の実施の形態と相違する点は、透
過型光変調器60の内部構成、ならびに、二組の受信ア
ンテナ61,63および共振回路62,64による構成
にある。
【0050】すなわち、図5に示されるように、透過型
光変調器60には、上記第一または第二の実施の形態に
おいて2本であった光導波路素子を4本として、2個ず
つ並列に接続された入出力を有する二つずつの透過型の
光変調器が同一基板上に形成されている。上述のよう
に、光源11の出射光は、偏光分離器51により偏波面
が互いに直交する二つの偏光成分に分けられ、二つの偏
光成分それぞれが更に二つに分岐して四つの光導波路に
入力し、光変調器を構成する部分を通過した後、再び結
合して出力し、偏光合成器54により偏光合成される。
【0051】なお、入力光は、直線偏光光とする構成で
あってもよい。
【0052】また、図5に示されるように、2個を並列
接続した二つの光変調器それぞれは、対をなし、対毎に
共振回路62,64を介して受信アンテナ61,63そ
れぞれに接続している。上述したように、変調電極は、
受動的な共振回路62,64と受信アンテナ61,63
とによって各対毎にそれぞれの対において特定の周波数
帯域に対して感度を高めている。
【0053】すでに、上記実施の形態で説明したよう
に、対毎の光変調器の挿入損失が同程度であれば、各受
信アンテナに係わる光検出器の入力パワーは一定とな
る。
【0054】上記説明では機能ブロックを図示して説明
したが、機能の分離併合に基づく各ブロックに対する機
能の配分は上記機能を満たす限り自由であり、上記説明
が本発明を限定するものではない。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、同
一基板上に並列に形成された複数の光導波路素子により
構成された光変調器を用いて一つの光源を偏光分離する
ことにより、特性が揃った光変調器を用いることができ
ると共に一つの光源が使用可能であり、且つ光源から出
射される光の伝送路にシングルモード光ファイバを使用
可能できるので、受信装置の低価格化、低消費電力化、
小型化を更に一層推進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す機能ブロック
図である。
【図2】図1における光変調器の一形態を示す構成斜視
図である。
【図3】本発明の第二の実施の形態を示す機能ブロック
図である。
【図4】図3における光変調器の一形態を示す構成斜視
図である。
【図5】本発明の第三の実施の形態を示す機能ブロック
図である。
【図6】従来の一例を示す機能ブロック図である。
【図7】図6における光変調器の一例を示す構成斜視図
である。
【符号の説明】
10 反射型光変調器 11 光源 12 光サーキュレータ 13 光検出器 14 偏光分離合成器 15a、15b ダイポールアンテナ 18 反射部 19、59 基板 21、22 シングルモード光ファイバ 23、24、25、26 偏波面保持光ファイバ 31、41 入出射光導波路 32、42 位相シフト光導波路 33、43 変調電極 35、36、45、46 アンテナ端子 37、47 入射光導波路 38、48 出射光導波路 50、60 透過型光変調器 51 偏光分離器 52、61、63 受信アンテナ 53、62、64 共振回路 54 偏光合成器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 10/06 (72)発明者 生岩 量久 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本放 送協会放送センター内 (72)発明者 藤尾 博樹 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本放 送協会放送センター内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁波を光信号に変換して検出する受信
    装置において、受ける電磁波に応じて交流電圧を誘起す
    るアンテナと、出力光を発生する光源と、この発生した
    出力光を受けて二つの偏光成分に分離する偏光分離手段
    と、この分離された二つの偏光成分の光それぞれを受け
    た光の強度を前記アンテナに誘起された交流電圧に依存
    して変化させ出射する光変調手段と、この光変調手段の
    出射光を検出して電気信号に復調する出力手段と、前記
    各手段の間を接続する光ファイバとを備え、前記光変調
    手段それぞれは、同一基板上に形成された光導波路素子
    からなる少くとも二つの光変調器を互いに並列に接続し
    て構成されていることを特徴とする受信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記出力手段は、前
    記光変調手段から二つの出射光を受けて合成する偏光合
    成手段と、この合成された出射光を検出して電気信号に
    復調する光検出手段とを備えることを特徴とする受信装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記光変調手段は、
    一端から入射された光が他端の反射部で反射されて入射
    端に戻るように構成された反射型光変調器であり、前記
    偏光分離手段および前記偏光合成手段の両者が単一の偏
    光分離合成器として構成されていることを特徴とする受
    信装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記光変調手段は一
    端から入射された光が他端の出射端から出射されるよう
    に構成された透過型光変調器であることを特徴とする受
    信装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4において、前記ア
    ンテナとしては第一のアンテナと、該第一のアンテナと
    は異なる周波数帯域の電磁波を受ける第二のアンテナと
    を備え、前記光変調手段としては、前記第一のアンテナ
    と接続する第一の変調電極を備えた二つの光変調器と、
    前記第二のアンテナと接続する第二の変調電極を備えた
    二つの光変調器とを互いに並列に接続して構成されてい
    ることを特徴とする受信装置。
JP9330696A 1997-12-01 1997-12-01 受信装置 Withdrawn JPH11160663A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6330089B1 (en) * 1997-10-13 2001-12-11 Oki Electric Industry Co., Ltd. Optical time-division multiplexing transmitter module

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6330089B1 (en) * 1997-10-13 2001-12-11 Oki Electric Industry Co., Ltd. Optical time-division multiplexing transmitter module

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