JP2768787B2 - 光通信方法 - Google Patents

光通信方法

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JP2768787B2 JP2037748A JP3774890A JP2768787B2 JP 2768787 B2 JP2768787 B2 JP 2768787B2 JP 2037748 A JP2037748 A JP 2037748A JP 3774890 A JP3774890 A JP 3774890A JP 2768787 B2 JP2768787 B2 JP 2768787B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明の光通信方法は例えば、光通信のLAN等の多分
岐方式に使用するのに適するものであり、偏光が伝送さ
れている光ファイバを切断することなく、同光ファイバ
に外部から超音波信号を印加して同直線偏光の偏光状態
を変動させることができるようにし、また、超音波信号
により変動された偏光を、光ファイバを切断することな
く取出して受光できるようにしたものである。
(従来の技術) LANの端末装置を取付ける工事において、工事点で光
ファイバを切断して、元の光ファイバと分岐線との間に
カップラ等を挿入(後分岐)し、その分岐線から同カッ
プラを介して元の光ファイバに信号を送受信するなどし
なければならなかった。
(発明が解決しようとする課題) .前記のように光ファイバを切断すると再び接続し直
さなければならず、その作業が非常に面倒であり、接続
作業に時間がかかるので光ファイバによるLANの普及の
妨げとなる、という問題があった。
.光ファイバを切断すると入力側光ファイバと出力側
光ファイバの端末にループ状に端末装置が接続されてい
る場合は、端末装置を追加する接続作業時の間光通信が
できず、端末装置が停止するという問題もあった。
.光ファイバを切断しない方法としては前記方法の他
に、光ファイバを曲げてその側方から光信号を印加し
(ローカルインジェクション)、光ファイバを曲げてそ
の側方から受光する(ローカルディテクション)方法が
ある。しかしローカルインジェクションは光ファイバを
曲げて光を入れるものであるため現実がかなり困難な技
術である。例え、光が入ったとしても十分なレベルの光
を入射するためには高出力の光源が必要になり、また、
光ファイバをかなり曲げる必要があるため、透過する光
の損失もかなり大きくなってしまい、安定して使用する
ことができなかった。
また、この方法はシングルモード光ファイバでは実用
化されるに至っていない。
(発明の目的) 本発明の目的は、光ファイバを切断することなく、同
光ファイバに外部より信号を印加し、また同光ファイバ
より光を取出すことができるようにした光通信方法を実
現することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の光通信方法は第25図の光学系の原理を応用し
たものである。
第25図の光学系において、LDから直線又は楕円偏光し
た光をシングルモードファイバ(SMファイバ)20に入射
し、受光側で検光子21を通してデイテクタ22で光強度を
検出する場合、SMファイバ20において伝送中の偏光状態
(偏波主軸の角度、位相等)が変動すると、検出される
出力光パワーも変動する。この出力光パワーのレベル変
動は出力光の偏波状態によって異なる。偏光した光を入
射した光ファイバの途中に部分複屈折を発生させ、その
光を偏光ビームスプリッタによる検光子を通して受光す
ると、発生させた複屈折により透過する光強度が変化す
る。これは光弾性効果として知られている。ここで、圧
電セラミックスにより、光ファイバの側面から応力を加
えると、受光端の偏波面は圧電セラミックス(圧電素
子)の振動周波数で変化する。このとき検光子を通過す
る光の強度はこの周波数で変調される。即ち、圧電素子
はその厚み方向の振動を利用し、それにより発生する応
力を光ファイバの側面から加えて、光ファイバの部分的
な異方性を発生させる。
この原理による光波の変調を説明すると次のようにな
る。
第26図で、半導体レーザーからの光はほぼ直線偏光し
ていると考える。シングルモード光ファイバの、圧電セ
ラミックス(=圧電素子)の超音波振動による信号印加
点前cの、光の電界表示は、 ex=Acosωt ey=Acosωt A:振幅 ここで、簡単のため直線偏光の入射角度は、x軸とy
軸に互いに45゜の角度をなす入射方向になっていると考
える。
この光の信号印加部分通過前の光強度は、 Iι=2A2 弾性波歪みによってできる、光ファイバの断面の直行す
る2方向の屈折率の差|nx−ny|によって、x方向、y方
向それぞれの光の位相に差が生じ、偏波面が変動し楕円
偏光になる。このときのx方向、y方向の光学的位相差
をγとすると、第3図のような位置及び角度の検光子を
通過した時の光強度は Iο=2A2sin2(γ/2) 、より検光子の出射光強度の入射光強度の比は次の
ようになる Iο/Iι=sin2(γ/2) いまγが γ=(π/2)+γmsinωmt のように変化すると、π/2は位相差バイアス、γm=π
(Vm/Vπ)で、Vmsinωmtは圧電セラミックス駆動電
圧、Vπは光学的位相差をπにする印加電圧であり、 、より Iο/Iι=sin2{(4/π)+(γm/2)sinωmt} =(1/2){1+sin(γmsinωmt)} γ<<1の時、は Iο/Iι≒(1/2)(1+γmsinωmt) となるので、このとき圧電セラミックスへの駆動電圧Vm
sinωmtに比例した強度変調光が得られる。これが偏波
面変調の原理であり、検光子出力光の強度変化は第24図
のようになる。
一方、光ファイバを曲げることにより光を漏らすこと
ができ、これはローカルディテクションとして知られて
いる。光ファイバの曲げ径を適当に選択すれば、漏洩す
る光信号を復調することができる。
本発明の光通信方法は前記の2つの原理を応用して、
開発されたものである。
本発明のうち請求項第1の光通信方法は、第1図、第
2図aのように、1心のファイバを用いて光源2から光
ファイバ1に偏光した光を通しておき、この光ファイバ
1に、その外部からアナログのFM信号により変調された
超音波振動を信号印加装置3により印加して、同超音波
振動により前記の偏光状態を変動させるようにしたもの
である。
この場合第2図bのように、2心のファイバを用いて
ループを構成し、ローカルディテクションによるホスト
から端末への回線と、偏波面変調による端末からホスト
への回線を別に構成して、光の送信方向を上りと下りで
同方向、逆方向の両方で通信するようにしてもよい。第
2図bの構成によれば、1心が切れたときには第2図a
の方式に切替えることができる。
なお第2図bの3aはローカルディテクション部分、3b
は偏波面変調入力部分である。
本発明のうち請求項第2の光通信方法は、第7図bの
ように、偏光した光が伝送されている光ファイバ1の外
部から、FM信号により変調されている超音波振動を印加
して、前記偏光状態を変動させる信号印加手段と、第7
図aのようにローカルディテクションにより光ファイバ
から光を取り出すようにした受光手段とを組合わせてな
ることを特徴とする光通信方式。
本発明のうち請求項第3の光通信方法は請求項第1又
は2のFM信号が、超音波振動を発生する圧電素子の共振
周波数をキャリアとする光通信方法である。
本発明のうち請求項第4の光通信方法は、請求項第
1、第2の光通信方式において、FM信号により変調され
ている超音波振動を発生する圧電素子30(第12図)が内
蔵され且つ開閉自在としたクリップ状のヘッド17(第9
図)により光ファイバ1を挟着して、前記圧電素子30を
光ファイバ1に押し付けて、光ファイバに超音波振動を
加えるようにしたことを特徴とするものである。
(作用) 本発明の請求項第1の光通信方法は、第1図、第2図
のように光ファイバ1の外部からFM信号により変調され
た超音波振動を印加するので、光ファイバ1内を伝送さ
れる偏光の偏波主軸の角度、位相等の偏光状態が変動
し、この偏波面の変動が受信端まで伝わる。このため、
光ファイバ1を切断することなく、同光ファイバ1内に
信号を印加することができる。
本発明の請求項第2の光通信方法は、第7図bのよう
に偏光した光が伝送されている光ファイバ1の外部か
ら、FM信号等の信号により変調されている超音波振動を
印加して、前記直線偏光の偏光状態を変動させ、第7図
aのようにローカルディテクションにより光ファイバか
ら光を取り出すようにしたので、例えば第7図の端末側
において光ファイバ1を切断することなく同光ファイバ
1内に信号を印加してホスト側に伝送することができ
る。また、同じ端末側において光ファイバ1を切断する
ことなく、ホスト側から伝送されてくる光信号を光ファ
イバ1から取出すことができる。このため光ファイバ1
を切断することなく端末側とホスト側とで通話すること
ができる。
本発明の請求項第3の光通信方法は、FM信号が圧電素
子の共振周波数をキャリアとするものであるため、O/E
変換後のS/Nが良好になり、そのキャリアにのせた音声
信号が明瞭に伝送される。
本発明の請求項第4の光通信方法は、光ファイバ1を
圧電素子30が内蔵されているクリップ状のヘッド17によ
り挟着して、前記圧電素子30を光ファイバ1に押し付け
るようにしたので、圧電素子30への光ファイバ1の押し
付けが確実になり、圧電素子30から光ファイバ1に確実
に超音波を印加することができる。
(実施例) 第1図は本発明の光通信方法のシステムの一例であ
る。このシステムは光源2と受光部4との間に配置した
信号印加装置3から光ファイバ1に超音波信号を印加で
きるようにしたものである。
第2図は入力側光ファイバ5と出力側光ファイバ6の
二本のファイバを、折返し部においてループ用光ファイ
バ7によりループ状に接続し、且つ出力側ファイバ5の
途中に適宜間隔で配置した複数個の信号印加装置3か
ら、同出力側ファイバ6に超音波信号を印加するように
したものである。第1図、第2図の光源2は偏光した光
を発生するためのものであり、同光源2には例えばLDや
LED等が使用される。この場合それらから発生される光
の偏光が大きいときは偏光子を用いなくてもよいが、偏
光が小さいときは、それを直線偏光にす偏光子などを含
むものである。
受光部4は第3図に示すように、検光子8とホトダイ
オード等の光検出素子9とから構成される。
SMファイバを用いた偏波利用の機器では偏波変動が生
じるため、検光子の入射角度、検光子前の光の偏光状態
によっては信号強度が小さくなるなる可能性がある。偏
波変動の周期はせいぜい見積もっても300Hz程度であ
る。これも、かなり強制的に振動を加えている場合で、
布設環境下の経路での偏波変動はほぼ200Hz以下であ
る。通話機の場合はキャリア周波(1MHz)と、自然界偏
波変動(200Hz)の周波数の差が大きいので、信号はほ
とんど偏波変動の影響は受けないが、更に信号強度低下
による信号欠落を防ぐとき(デジタル伝送で言えばビッ
トエラーを防ぐとき)は、偏波検出を検光子1軸でなく
多軸で行えば信号が低下する確率が低下する。
第4図に示すように90゜偏光スプリッタ10により偏光
成分を二分してから、検光子8に入れて、復調された信
号を合成すれば、偏光状態がどこにあっても検出でき
る。
またこの偏光成分を分ける方法は次のようにもでき
る。第22図aのように溶融型の光カプラ70により2分し
て検光子71で受光すれば、短距離では標準のSMファイバ
でも偏波面が保存されるので、調整により出力される偏
光に対する検光子主軸角度も、2つのポートで異なる状
態にすることができ、さらに多くの分光をすれば、どこ
かのポートに信号成分が乗っている確率が高くなる。
なお第22図bに示すものは同図aと同じ原理のものを
多軸化したものである。
さらに第22図cのように2分したとき一方をそのまま
検光子71で受光し、他方には検光子71の前にλ/4板等の
位相差バイアスを与える物72を入れればさらに信号の受
信確度は向上する。
なお、光検出素子9で検出された信号は、第3図、第
4図のように、必要に応じてフィルタ11を通して復調器
12で復調されて出力される。
前記信号印加装置3の1例は第6図のように、発振器
13から発信される例えば1MHzの電気信号に、信号発生器
14から発生される信号を加えて変調器15でFM変調された
電気信号を駆動部16に加えて第5図のヘッド17を駆動す
るのに適する駆動信号にし、その駆動信号を同ヘッド17
を介して光ファイバ1に超音波振動を加えるようにして
ある。このヘッド17は超音波素子(例えば圧電素子)の
振動と光ファイバ1とが結合するようにしたものであ
り、第6図の駆動部16からの駆動信号によりヘッド17に
内蔵されている圧電素子30(第12図)が駆動されるよう
にしてある。
前記のヘッド17としては第5図、第9図のようなもの
が考えられる。これは光ファイバ1を挟むことができる
ようにしたクリップ型のものであり、第12図に示されて
いる圧電素子30が第10図のようにクリップ本体32に内蔵
されている。同クリップ本体32には可動子33がピン34に
より開閉自在に折付けられ、更に、クリップ本体32と可
動子33との間に第10図のようにスプリング35を介在させ
て、可動子33の後端部36が上方に押し上げられて、可動
子33の先端側の挟着部37がクリップ本体32の先端側の挟
着部38に常時押しつけられるようにしてある。
前記クリップ本体32の挟着部38には第11図のように光
ファイバ1を収容できるガイド溝39と、圧電素子30に信
号を送る2心ケーブル40を収容できる収容溝41(第13図
c)とが形成されている。
ァイバ1を、クリップ本体32に取付けられている圧電素
子30に押しつけるための弾性体42(第13図b)が取付け
られている。
前記圧電素子30は次のような性質を備えたものが望ま
しい。
a.大きく厚み振動が発生する様に分極されていること。
b.信号をFMで変調させることを考え、共振点付近での振
幅特性が平坦で、共振点付近で振動自体が周波数変調可
能なこと。
c.光ファイバと確実に接触できるようにするため、光フ
ァイバと接触する上面部分が凹凸が無く平坦であるこ
と。
本発明において第2図のように複数の信号印加装置3
を配置した場合は、各信号印加装置3の超音波の周波数
を変えることにより、受信端で電気信号に変換した後、
分波器を用いることで夫々の周波数の信号を受けること
ができる。
光ファイバ1を電送させる偏光の偏波面は信号を加え
なくても低い周波数で変動するので、超音波を変調する
信号はAGCの容易なFM信号を使用する。
本発明の通信方法は光ファイバ1内の偏光に超音波を
作用させるものであって、外部より同光ファイバ1に光
を入れるものではないので、ハーメッチクコート光ファ
イバのような光の入りずらい光ファイバ1にも適用でき
る。
更に、本発明の光通信方法は偏光した光のパワーを変
化させうんるものでなく、偏光の偏光状態を変えるもの
であるため、光ファイバ1に超音波を間違って印加して
も、他の光パワーを直接検出しているシステムに悪影響
を及ぼすことがない。
光ファイバ1内の光の取り出しは、既に実用化されて
いるローカルディテクション方式、即ち、光ファイバを
曲げて光を取出す方式により行なう。
また、光ファイバ1を曲げることによって信号印加装
置3に光を取出すことができるようにすれば、信号印加
装置3でホストからの信号を受け、同信号印加装置3か
ら超音波によって光ファイバ1に信号を戻すことができ
るので、同信号印加装置3とホストとの間で光通信を行
なうこともできる。
第8図のシステムでは、上り通話の場合の伝送路許容
損失は25db以上確保できた。また、伝送路上の任意の点
で通話が行なうことができることも確認できた。
次に本発明における偏波面変調についての関連事項を
説明する。
偏波面変調では、予め光を通しておく必要があるた
め、実際に運用する場合はループにしておく必要があ
る。この場合、第14図のように入力側光ファイバ5と出
力側光ファイバ6が単心のときは、両光ファイバ5、6
とループ用光ファイバ7の夫々に例えばFCコネクタ60を
接続し、そのFCコネクタ60同士を連結すればよい。第15
図のように入力側光ファイバ5と出力側光ファイバ6が
2心の場合は、両光ファイバ5、6及びループ用光ファ
イバ7の夫々に例えば2心用コネクタ61を接続し、その
コネクタ61同士を連結すればよい。
今後、多心コネクタの利用が進むにつれて同コネクタ
内でループを形成することが考えられる。その例として
は第16図〜第19図のようなものが考えられる。
第16図のものはループ用光ファイバ7側のコネクタ61
内にミラー62を設けて、入力側光ファイバ5からの光が
同ミラー62により反射されて出力側光ファイバ6に折返
されるようにしたものである。このようにすればループ
用光ファイバ7が不要となり、折返し部が小型化され
る。
第17図のものはループ用光ファイバ7を最小曲げ径
(光のロスで決まる)で曲げて固定したものである。こ
の場合はループ用光ファイバ7がコネクタ61と一体化さ
れるので取扱いが容易になる。
第18図のものは入力側光ファイバ5と出力側光ファイ
バ6の端部を、カプラーと同様に溶着してから切断し、
その溶着部63に金蒸着を施すことにより、入力側光ファ
イバ5からの光が同溶着部63で全反射されて出力側光フ
ァイバ6に折返されるようにしたものである。
第19図のものは入力側光ファイバ5と出力側光ファイ
バ6の端部を溶着してカプラー64を形成し、そのカプラ
ー64の先に延び出している両光ファイバ5、6の端部6
5、66の端面67、68に金蒸着を施して、入力側光ファイ
バ5からの光が同端面67、68で全反射され、カプラー64
を通って出力側光ファイバ6に折返されるようにしたも
のである。
第18図、第19図の場合は第14図、第15図に示されるよ
うなループ用光ファイバ7が不要となるため折返し部が
小型化され、しかもコネクタ61と一体化されるので取扱
いが容易になる。偏波面変調では第20図の親局Aとルー
プ局Bと両局の中間点Cとの間で信号伝送を行う場合、
2心の光ファイバによる線路を構成して予め光を通して
おく。この場合、2心の光ファイバのループを1心で行
うようにするには第21図のようにすればよい。第21図に
示すものは入力側光ファイバ5と出力側光ファイバ6を
溶着してカプラー71(方向性結合器)を形成し、そのカ
プラー71から延び出している両光ファイバ5、6の端部
を全反射コネクタ72に接続して、カプラー71からの光が
同コネクタ72により全反射され、更にカプラー71を通っ
て出力側光ファイバ6に折返されるようにしたものであ
る。なお、第20図、21図の17はヘッドであり、光ファイ
バに超音波の振動を印加するためのものである。
また、本発明では超音波偏波面変調や光の伝送方式を
次のようにすることもできる。
.FM変調(超音波の偏波面変調)を多重化する。
.光の強度変調とFM多重とを共存させた通信方式。
.光波長多重による光の強度変調とFM多重おを共存さ
せた通信方式。
前記のFM変調(超音波の偏波面変調)を多重化する
方法について。
現在1MHzのキャリアで信号伝送を検討している。これ
は圧電セラミックスの共振点を利用しているためである
が、更に異なった共振点の圧電セラミックスを用いるこ
とにより周波数多重ができる。圧電素子の形状からの制
約によりキャリアとして選べるのはせいぜい10MHz程度
までであるが(実際では5MHz)、信号帯域幅を±30KH
z、チャンネル間周波数間隔を50KHzとすれば、1MHzから
2MHzの周波数帯を選択した場合、チャンネル数は21個取
れる。更に、10MHzまで周波数帯を延ばせば191チャンネ
ル取れることになる。
この場合は、チャンネル間隔を50KHzとしたが、帯域
幅を狭くする、FM変調深度を小さくすることにより更に
多くのチャンネルを取ることができる。
前記の光の強度変調とFM多重を共存させた通信方式
について。
上記偏波面変調と従来からあるLDの直接強度変調によ
り、同一の線路で異なった2方式の通信ができる。つま
り、偏波面変調する場合は光ファイバには予め一定に発
光させた光を入射しておくが、偏波面変調のキャリア周
波数を異なった値に設定すれば、前記両方式を一つの光
ファイバで行う事ができる。
前記の光波長多重による光の強度変調とFM多重を共
存させた通信方式について。
例えば、偏波面変調を波長1.3μmの波長で行い、直
接強度変調を波長1.55μmで行うことにより、一つのフ
ァイバで前記2方式の信号伝送ができる。
また本装置の応用として次の方法で信号伝送ができ
る。つまり、ローカルディテクションの受光用フォトダ
イオードの前に検光子を挿入しローカルディテクション
で偏波面の変調光を受信する方法である。
第23図のような構成をとれば、信号印加点より下手の
光ファイバ線路の途中で、ファイバを切断することなし
に偏波面、変調信号を受信することができるので予め通
光しておく必要はあるが、光ファイバを切断せずに信号
の入れ、出しができる。
また、次の方法でも同様のことができる。即ち、局を
中継点として利用する方法で、第24図の子局Bから子局
Cへ情報伝送したい場合、まず子局Bから偏波変調によ
り親局Aへ伝送し、これを再送信により子局Cのローカ
ルディテクション部分へ信号伝送する。逆に子局Cから
子局Bへ伝送したい場合、子局Cの偏波面変調によりま
ず親局Aへ情報伝送し、これを子局Bのローカルディテ
クション部分へ再送する。
これを行うとき、各信号のキャリア周波数を変えてや
れば更に子局がD、E、F・・・と増えていった場合で
も特定の子局へ伝送することが可能である。
前者のローカルディテクションによる偏波受光の方法
ではB→Cへの伝送ができるが、C→Bの伝送はできな
かった。これに対し、後者の方法ではB→Cへ、C→B
の両方の伝送が可能である。本発明においては次のよう
な点にも留意する必要がある。
.偏波面変調では折り返しループでファイバを構成す
るが、信号印加点では上りと下りの両方で変調を受ける
事になる。従って実際には信号は印加したものより変化
するが、実用上問題がない。
.ローカルディテクションにおいては受光素子(フォ
トダイオード)をできるだけファイバに近く設置する
が、フォトダイオードからプリアンプまでは特にノイズ
を大きくひろうのでなるべく両者間の距離はできるだけ
近くした方がよい。
.ローカルディテクションでは光の波長1.3μmより
1.55μmの方が同一曲げ径に対して漏れ光が多いので、
なるべく波長の長い方がローカルディテクトしやすい。
しかし、逆に言えば、漏れずに通過する先の損失は、同
一曲げ径では波長の長い方より短い方が小さい。
(発明の効果) 本発明の光通信方法は次のような各種効果がある。
.本発明の請求項第1の光通信方法によれば、光ファ
イバ1を切断することなく、同光ファイバ1の途中から
信号を印加することができるため、従来の光通信方法の
ように光ファイバを切断して後分岐させる必要がない。
従って光ファイバLAN等の多分岐方式に有効である。
.本発明の請求項第2の光通信方法によれば、信号の
印加だけでなく、光の取出しも光ファイバ1を切断する
ことなく行なうことができるので、端末を容易に増設で
きる。
.本発明の請求項第1、第2の光通信方法によれば、
光ファイバ1に信号印加装置3を複数配置し、各信号印
加装置3から印加される超音波の周波数を変えれば、各
々の周波数の信号を識別して受けることができ、端末ご
とに周波数を割り当てれば端末の識別もできる。またホ
スト側からの送信のキャリア周波数の多重を行えば、端
末に周波数を割り当てることもできる。
.請求項第3の光通信方法によれば、圧電素子の共信
周波数をキャリアとするFM信号を使用するので、圧電素
子の効率の高い周波数で偏派変調をかけて音声信号をの
せることができ、O/E変換後のS/Nが良好になり、音声信
号を明瞭に伝送することができる。
.本発明の請求項第の光通信方法によれば、光ファ
イバへの圧電素子の取付けが容易になり、しかも、圧電
素子と光ファイバとの接触が確実になる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図a、bは本発明の異なる光通信方法の説
明図、第3図、第4図は同方法における受光部の異なる
説明図、第5図は同通信方法で使用される超音波ヘッド
の一例を示す説明図、第6図は信号印加装置の一例を示
す説明図、第7図a、bは本発明の請求項第2の光通信
方法の説明図、第8図は同光通信方法の試作例の説明
図、第9図は本発明の光通信方法で使用されるクリップ
型ヘッドの一例を示す説明図、第10図は同ヘッドの側面
図、第11図aは同ヘッドにおけるヘッド本体の内面図、
同図bは同ヘッド本体の側面図、第12図は同ヘッドに内
蔵される圧電素子の一例を示す説明図、第13図aは同ヘ
ッドの平面図、同図bは同ヘッドの側面図、同図cはヘ
ッド本体の平面図、第14図〜第19図はループ部分の接続
説明図、第20図、第21図は偏波面変調における信号伝送
システムの説明図、第22図a、b、c、第23図、第24図
は本発明の光通信方法の各種例の説明図、第25図は本発
明の光通信方法の原理説明図、第26図、第27は圧電素子
による光波の変調説明図である。 1は光ファイバ 2は光源 3は信号印加装置 4は受光部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 健二 東京都千代田区丸の内2―6―1 古河 電気工業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 26/00 - 26/08 G02F 1/00 - 1/125 G02F 2/00 H04B 10/00 - 10/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】偏光が伝送されている光ファイバの外部か
    ら、FM信号により変調されている超音波振動を印加し
    て、前記偏光の偏光状態を変動させることを特徴とする
    光通信方式。
  2. 【請求項2】偏光が伝送されている光ファイバの外部か
    ら、FM信号により変調されている超音波振動を印加し
    て、前記偏光の偏光状態を変動させる信号印加手段と、
    ローカルディテクションにより光ファイバから光を取り
    出すようにした受光手段とを組合わせてなることを特徴
    とする光通信方式。
  3. 【請求項3】請求項第1又は2のFM信号が、超音波振動
    を発生する圧電素子の共振周波数をキャリアとするもの
    であることを特徴とする光通信方法。
  4. 【請求項4】請求項第1、第2の光通信方式において、
    FM信号により変調されている超音波振動を発生する圧電
    素子が内蔵されたヘッドにより光ファイバを挟着して、
    前記圧電素子からの超音波振動を光ファイバに加えるよ
    うにしたことを特徴とする光通信方式。
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