JPH11146307A - 映像表示方法および映像表示装置 - Google Patents

映像表示方法および映像表示装置

Info

Publication number
JPH11146307A
JPH11146307A JP9307042A JP30704297A JPH11146307A JP H11146307 A JPH11146307 A JP H11146307A JP 9307042 A JP9307042 A JP 9307042A JP 30704297 A JP30704297 A JP 30704297A JP H11146307 A JPH11146307 A JP H11146307A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
screen
display
distortion
projected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9307042A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Miyawaki
守 宮脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP9307042A priority Critical patent/JPH11146307A/ja
Publication of JPH11146307A publication Critical patent/JPH11146307A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクリーン上に明るさの分布や歪が発生す
る。 【解決手段】 表示パネル12に表示される映像を光学
ユニットを用いてスクリーンに映出する映像表示方法で
あって、光学ユニットの配置位置に基づくスクリーン上
に映出される像の歪み及び明るさの不均一性を、表示パ
ネル12に表示される映像を補正することで調整する。
光学ユニットの配置位置に基づくスクリーン上に映出さ
れる像の歪み及び明るさの不均一性を、並列デジタルシ
グナルプロセッサ8を用いて補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は映像表示方法および
映像表示装置に係わり、特に表示パネルに表示される映
像をスクリーンに投射して映像表示を行なう映像表示方
法および映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各自がパソコンを持ち、情報の電子化が
進む今日、プレゼンテーションも、OHPから、図11
に示すフロント型プロジェクションディスプレー、図1
2に示すリア型プロジェクションディスプレー等が良く
利用されるようになってきた。
【0003】図11において、101は反射型スクリー
ン、102はフロントプロジェクションユニット装置
で、画面サイズを大きくするためには、108に示すス
クリーンとプロジェクタ装置との距離をはなす必要があ
った。そのため、狭い部屋で大画面映像を見ることが困
難である。一方、この課題の解決が図られているのが図
12に示すリア型プロジェクションディスプレーであ
る。図12において、104はスクリーン、105,1
06はミラー、107はプロジェクションユニット装置
である。図11の103に示す光路を、ミラー105,
106で光路108に示す如く、実質的におりたたんで
いる。ミラー105,106をとれば光路108は実質
的に図10に示す光路103と同等のものになってい
る。しかし、図12のリア型プロジェクションディスプ
レーは、図11のフロント型プロジェクションディスプ
レーと異なり、ミラー等の部材が増え、コストアップに
なるだけでなく、105と106のミラー部材がプロジ
ェクションユニット装置107と別体となっているた
め、スクリーン上に映し出される画像位置等の調整が工
場出荷時、もしくはユーザーが振動落下等で衝撃を与え
て位置ずれ等を起こした時に、調整が必要となる。
【0004】一方、技術的にスクリーンの上下左右に投
射される像が対象構造になるためには、その部分に投射
される光束(線)がプロジェクションユニット装置から
実質的に等距離になることが求められ、プロジェクショ
ンユニットとスクリーンとの間に折り返しミラーを配置
する構成しか考えられないとされてきた。
【0005】図13にミラーを配置しないリア型プロジ
ェクションディスプレーの構成を示す。同図において、
109はスクリーンの下部に投射される光束で、110
はスクリーンの上部に投射される光束であり、スクリー
ン面では115に示す如く台形状の形状となる。すなわ
ち、光束109は光束110より光路が短く倍率が小さ
いため111に示す如く上部の像112よりも短くなっ
ている。
【0006】このようなプロジェクターの映出画像に生
ずる台形歪を補正する技術として、特開平8−9811
9号公報に開示されたものがある。
【0007】特開平8−98119号公報に開示された
発明は、次のようなものである。まず、所定形状の画枠
の画像を形成させうる画像信号を、アナログデジタル変
換器により、所定の標本化周期でデジタル信号に変換し
て原画像の2次元的な画素配列と対応するデジタル画像
データを発生させて、それを画像メモリに格納する。ス
クリーンの縦方向でスクリーンに直交する面内に位置す
る光軸がスクリーンの法線に対して鋭角をなすような状
態に設けられている投射レンズ、すなわち、垂直方向へ
のあおり角が与えられている投射レンズによって、投射
レンズの主平面に平行で、所定の2次元的な配列態様で
画素を配列させてある原画像の形成部の面に形成させた
原画像の光学像を、スクリーン上に投影したときにスク
リーン上に映出される第1の映出画像と、投射レンズの
主平面に平行で、所定の2次元的な配列態様で画素を配
列させてある原画像の形成部の面に形成させた原画像の
光学像を、前記した投射レンズの光軸をスクリーンの法
線に一致させた状態に設けられている前記の投射レンズ
によってスクリーン上に投影したときにスクリーン上に
映出される第2の映出画像との両映出画像において、前
記した同一の原画像の同一の部分が、前記のスクリーン
上に映出された第1、第2の両映出画像上において、ど
のように異なる座標位置にあるのかの相対位置関係を規
定する関係式を用いて、変形原画像によるスクリーン上
の映出画像の変形座標位置を求める演算を行なう。
【0008】前記の変形座標位置を求めるための演算結
果として得られた変形座標位置が、変形原画像によるス
クリーン画像における画枠外の座標位置の場合には、そ
の変形座標位置の画像データを黒のデータに設定する。
また、前記の変形座標位置を求めるための演算結果とし
て得られた変形座標位置が、変形原画像によるスクリー
ン画像の画枠内の座標位置の場合には、所定形状の画枠
を有する原画像の2次元的な画素配列について、通常の
走査方向での走査により2×2画素ずつ順次に取り出す
ような態様で行なわれる読出し動作によって、前記の画
像メモリに格納されている前記の変形座標位置の近傍4
画素の画像データを画像メモリから読出して、前記の変
形座標位置と、その近傍4画素における個別の画素の座
標位置との位置差に応じた重み付けを、各画素の画像デ
ータに与えて演算した結果の加算値を平均する演算によ
って前記した変形座標位置における画像データを得る。
【0009】この発明によれば、縮小された状態の変形
原画像から拡大された映出画像の画素の画像データを、
近傍4画素における個別の画素の座標位置との位置差に
応じた重み付けを、各画素の画像データに与えて演算し
た結果の加算値を平均する演算によって得るようにする
ことにより、品質の良い映出画像が容易に得られるとさ
れている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発明者
の検討によると、この発明によれば、台形歪は補正でき
るものの明るさについての検討はなされておらず、図1
3に示した単位面積当りの光束については下部113の
方が上部114よりも高くなるため明るく、明るさの分
布が上部から下部に生じるという不都合は、完全には解
決されていなかった。また、フロント型のプロジェクタ
ーを構成する場合の、プロジェクターとスクリーンの位
置をリアルタイムで検出して、台形歪みと明るさの補正
を行なうことについての検討はなされていない。更に、
図14(A)の160のような台形歪の補正については
検討がなされているものの、図14(B)に示したよう
なスクリーンの法線と、プロジェクションユニット装置
の法線とで一つの平面を構成せず、2つの法線が交差し
てしまうようなスクリーンと、プロジェクションユニッ
トの配置を考えた場合には必ずしも、この歪補正は充分
なものではないことが判明した。 (発明の目的)本発明の目的は従来の問題点を解決し、
明るさの分布や歪を発生させずに、しかも、プロジェク
ションユニット装置とスクリーンとの間に別体でミラー
等も構成せずに、高画質な像を表示できるディスプレー
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の映像表示方法
は、表示パネルに表示される映像を光学ユニットを用い
てスクリーンに映出する映像表示方法であって、前記光
学ユニットの配置位置に基づく前記スクリーン上に映出
される像の歪み及び明るさの不均一性を、前記表示パネ
ルに表示される映像を補正することで調整する映像表示
方法である。
【0012】また本発明の映像表示装置は、デジタル信
号入力部、並列デジタルシグナルプロセッサ、メモリ
ー、D/Aコンバーター及び表示パネルを有する電装ユ
ニットと、前記表示パネルに表示される映像を投影する
光学ユニット、及びスクリーンを有する映像表示装置で
あって、前記光学ユニットの配置位置に基づく前記スク
リーン上に映出される像の歪み及び明るさの不均一性
を、前記並列デジタルシグナルプロセッサを用いて補正
するようにした映像表示装置である。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。 (実施例1)図1は本発明の実施例1の電装ユニット部
のブロック図、図2はその動作を説明するための概略
図、図3は光学系を含めた全体構成図である。
【0014】図1において、1は映像及び音声信号入力
部で、2はNTSC,PAL,SECAM,HDTV等
のビデオ信号入力端子、3はVGA,SVGA,XGA
50〜80Hz、MAC系のRGBアナログコンピュー
タ信号入力端子で、Dsub15ピン等が用いられる。2
及び3のアナログ信号だけでなく、4はIEEE139
4等のデジタル映像入力端子で、例えばLVDS等の方
式がその1つの形態である。5はビデオ信号をデコード
するデコーダでデコードするだけでなく、アナログ信号
に混在したノイズの除去、水平アナログ信号のエッジ強
調、黒レベル、白レベルを検出し、液晶へのダイナミッ
クレンジにマッチした信号に変換する、オートゲインコ
ントロール等の機能を有する。6はアナログディジタル
(A/D)変換回路、7は信号に付加されたγ特性をフ
ラットな特性に変換する回路、8は本発明の特徴となる
並列DSP(ディジタルシグナルプロセッサ)、9はD
SPの処理に用いるメモリ、10は液晶パネル特性にマ
ッチした信号に変換する変換回路、例えばγ補正、オフ
セット補正、ブライトレベル補正のみならず、液晶パネ
ルにn線(例えば、4線同時書き込み、8線同時書き込
み)並列書き込み時にメモリから読み出し方をコントロ
ールする機能も有する。11はデジタル信号を液晶パネ
ルに印加するアナログ信号に変換する回路及び液晶の反
転駆動信号に変換する回路、液晶駆動に必要な信号振幅
に増幅する回路を有する。12は液晶パネルで、 1)透過型TN液晶poly−Si−TFTパネル3板
型 2)反射型高分子分散、単結晶パネル3板型 3)反射型垂直配向単結晶パネル3板型 4)反射型垂直配向単結晶パネル単板型等が好適であ
る。
【0015】13はランプ用昇圧回路で100W〜30
0Wクラスのメタルハライドランプや高圧水銀ランプ用
が適している。14は全体システム電源、15は各種ポ
インター、マウス等も含めたリモコン機器である。
【0016】入力ビデオ信号は、デコーダー5にはい
り、所望のR,G,B信号に変換された後、スイッチャ
ー(図には表示なし)で切換え、A/D変換回路6でデ
ジタル信号に変換される。ディジタルに変換された信号
はもともと通常のCRT等の特性に合ったγ特性に信号
が変調されてあり、それをとり除く処理を7の回路で行
った後、並列DSP8に入力される。この並列DSP8
は、レンズ系を介して投射される像の歪を補正する。図
2(B)に示されるように、レンズ系を介して投射され
る像の歪は、上部では広がり下部では縮む。なおここで
は、理解の容易化のために台形歪という一次元のみの歪
のみ説明するが、現実にはそれ程単純でなく、左右方向
に関する依存性もあることは言うまでもない。しかしこ
れも、同様な方式で解決できるため、一次元方向の歪に
しぼって説明する。
【0017】図2(A)の格子状のパターンは、液晶パ
ネル上の画素電極の配置を示す。通常は入力信号を水平
方向の画素数でサンプリングしパネル駆動回路で変調し
書き込みを行うが、光学系の歪みが図2(B)のような
場合、一ライン目の像は、図2(A)の白で示す領域
(bの領域)に映像信号を圧縮し、その輝度レベルはb
/aの割合に変化させる信号処理を並列DSP8の回路
で行う。したがってそのまわり(図2(A)の黒の部
分)には、黒信号を新たに生成する。フィールド反転倍
速駆動等もしくは垂直方向のエッジ強調等の垂直方向の
信号も必要な場合は、メモリ9等に予め、標準信号をた
め処理する。図2(C)に示す如く、スクリーン上での
像は、明るさ、歪みが補正された像が表示される。
【0018】並列DSP8から歪み明るさが補正された
信号を、回路10で液晶の特性に合わせ、γ、ブライ
ト、オフセット補正等をかけ、D/A変換回路11で反
転アナログ信号等に変換し、液晶パネル12に印加す
る。
【0019】本実施例中ではD/A変換回路、アンプ等
はパネルの外付基板に配置したが、LCDパネルを単結
晶トランジスタを用いた構成(Si基板上の反射電極、
ガラス上単結晶のSOI TFT)であれば、液晶パネ
ル内部に上記周辺回路が配置でき、部品点数が削減さ
れ、低コストになるばかりでなくデジタル信号でパネル
に信号が伝送できるため、ノイズ等の混入が少なく、高
画質なものが実現できる。
【0020】次に図3を用いて全体系の説明を行う。同
図において、12はLCD、20は図1に示す電装ユニ
ット、21はフロントプロジェクター用スクリーン、2
2はフロントプロジェクターのレンズ系に付随したミラ
ー系、23は投射レンズ、24は各種ミラー、25はビ
ームスプリッター、26は照明光学系で、はえの用レン
ズ、ロット型等によるインテグルータ等を含む。27は
ランプ、28は全体キャビネットである。
【0021】又、図3からわかるように、電装ユニット
で表示される像の明るさ、歪みが補正されているため、
ミラー22は投射レンズ系近傍にプロジェクターユニッ
ト筐体に接続する形で構成でき、調整が不要となり安全
性に優れている。さらに、レンズ系近傍にミラーが配置
され、光束が広がらない状態でミラーに入射できるた
め、ミラーのサイズの小型化が図れ、コストの削減及び
軽量化が図れる。
【0022】以上説明した構成により、よりコンパクト
で安定に使用できるだけでなく、従来、フロントプロジ
ェクターでは、スクリーンとプロジェクター装置の間の
スペースに人が通ると影が生じたり、プレゼンテーショ
ンがしにくい問題もあったが、スクリーンの下にユニッ
トを置き、プレゼンテーションが可能になるため、つか
いやすい新しいプレゼンテーション装置が可能になっ
た。
【0023】ここで、本発明の映像表示装置に適用可能
な液晶パネルについて説明する。
【0024】図7にパネル断面の一例を示す。図におい
て、301は半導体基板、302,302′はそれぞれ
p型及びn型ウェル、303,303′,303″はト
ランジスタのソース領域、304はゲート領域、30
5,305′,305″はドレイン領域である。
【0025】図7に示すように、表示領域のトランジス
タは、20〜35Vという高電圧が印加されるため、ゲ
ート304に対して、自己整合的にソース、ドレイン層
が形成されず、オフセットをもたせ、その間にソース領
域303′、ドレイン領域305′に示す如く、pウェ
ル中の低濃度のn- 層、nウェル中の低濃度のp- 層が
設けられる。ちなみにオフセット量は0.5〜2.0μ
mが好適である。一方、周辺回路の一部の周辺領域が図
7の左側に示されているが、周辺領域の一部の回路は、
ゲート電極に対して、自己整合的にソース、ドレイン領
域が形成されている。周辺回路の一部を自己整合構造と
したのは、かかる周辺回路の一部がロジック系回路であ
り、この部分は、1.5〜5V系駆動でよいため、トラ
ンジスタサイズの縮小、及びトランジスタの駆動力向上
のためには、自己整合構造が望ましいからである。ここ
では、ソース、ドレインのオフセットについて述べた
が、その有無だけでなく、オフセット量をそれぞれの耐
圧に応じて変化させたり、ゲート長の最適化が有効であ
る。
【0026】半導体基板301はp型半導体からなり、
基板の電位は最低電位(通常は、接地電位)であり、n
型ウェルは、表示領域の場合には画素に印加する電圧す
なわち20〜35Vがかかり、一方、周辺回路の一部
は、ロジック系回路では、一般にロジック駆動電圧1.
5〜5Vがかかる。上記の構造により、それぞれ電圧に
応じた最適なデバイスを構成でき、チップサイズの縮小
のみならず、駆動スピードの向上による高画素表示が実
現可能になる。
【0027】また、図7において、306はフィールド
酸化膜、308′はPSG(リンガラス)、NSG(ノ
ンドープガラス)、BPSG等の絶縁層、310はデー
タ配線につながるソース電極、311は画素電極につな
がるドレイン電極、312は反射鏡を兼ねる画素電極で
ある。312′は駆動回路領域、シール領域に形成され
た画素電極部材である。また、307は表示領域及び周
辺領域を覆う遮光層で、Ti,TiN,W,Mo等が適
しており、表示領域内ばかりでなく、周辺回路の領域に
も同一の工程で、真空蒸着法やスパッタ法等で成膜後、
パターニングして形成する。この遮光層307はチップ
のほぼ全面を覆うため、照射光の遮光性が向上し、漏れ
光によるトランジスタの誤動作を防ぐ効果を有する。図
7に示すように、上記遮光層307は、表示領域では、
画素電極312とドレイン電極311との接続部を除い
てトランジスタ等を覆うようにしているが、周辺回路領
域の遮光層307では、ビデオ線、クロック線等、配線
容量が重くなると不都合な領域は、上記遮光層307を
除いてある。上記遮光層307がのぞかれた部分は照明
光の光が混入し、回路の誤動作を起こす可能性があるた
め、上記遮光層307を除いた領域上は、画素電極31
2の層でおおう工夫がなされている。
【0028】また、308は遮光層307の下部の絶縁
層で、P−SiO(プラズマCVDで作られたSiO)
層318上にSOG(Spin−On Glass)に
より平坦化処理を施し、そのP−SiO層318をさら
に、プラズマSiNやP−SiO層308でカバーし、
絶縁層の安定性を確保した。
【0029】また、309は画素毎の反射電極312と
遮光層307との間及び各反射電極312間に設けられ
た絶縁層で、この絶縁層309を介して反射電極312
の電荷保持容量となっている。絶縁層309の膜厚は、
遮光層307のTi,TiN,Mo,W等の平坦なメタ
ル上に設けることにより、500〜5000オングスト
ローム程度の膜厚が好適である。また、遮光層307は
周辺領域にも表示領域における遮光層と同一工程で同時
にTi,TiN,Mo,W等で形成される。さらに絶縁
層309についても周辺領域に表示領域と同一工程で同
時に形成し、反射電極312についても同様である。
【0030】さらに、314は液晶材料、315は反射
電極312に対向する共通透明電極、316は透明な対
向基板、320は反射防止膜である。また、317,3
17′は高濃度不純物領域である。
【0031】313は共通透明電極315と対向基板3
16との間に設けられた反射防止用膜で、界面の液晶の
屈折率を考慮して、界面反射率が軽減されるように構成
される。その場合、対向基板316と、透過電極315
の屈折率よりも小さい絶縁膜が好適である。
【0032】図7に示すように、トランジスタ下部に形
成されたウェル302,302′と同一極性の高濃度不
純物層317,317′は、ウェル302,302′の
周辺部及び内部に形成されており、高振幅な信号がソー
スに印加されても、ウェル電位は、低抵抗層で所望の電
位に固定されているため、安定しており、高品質な画像
表示が実現できた。さらにn型ウェル302′とp型ウ
ェル302との間には、フィールド酸化膜を介して上記
高濃度不純物層317,317′が設けられており、通
常MOSトランジスタの時に使用されるフィールド酸化
膜直下のチャネルストップ層を不要にしている。
【0033】これらの高濃度不純物層317,317′
は、ソース、ドレイン層形成プロセスで同時にできるの
で作製プロセスにおけるマスク枚数、工数が削減され、
低コスト化が図れる。
【0034】液晶材料としては、例えばポリマー・ネッ
トワーク液晶PNLCを用いることができる。ただし、
ポリマー・ネットワーク液晶としてポリマー分散液晶P
DLCなどを用いてもよい。ポリマー・ネットワーク液
晶PNLCは、重合相分離法によって作製される。液晶
と重合性モノマーやオリゴマーで溶液をつくり、通常の
方法でセル中に注入した後、UV重合によって液晶と高
分子を相分離させ、液晶中に網目状に高分子を形成す
る。PNLCは多くの液晶(70〜90wt%)を含有
している。
【0035】PNLCにおいては、屈折率の異方性(Δ
n)の高いネマチック液晶を用いると光散乱が強くな
り、誘電異方性(Δε)の大きいネマチック液晶を用い
ると低電圧で駆動が可能となる。ポリマー・ネットワー
クのおおきさ、すなわち網目の中心間距離が1〜1.5
(μm)の場合、光散乱は高コントラストを得るのに十
分強くなる。
【0036】更に本発明の映像表示装置は、液晶パネル
にマイクロレンズを配したユニットを用いて単板構成と
することもできる。図8は単板構成用の液晶パネルユニ
ットを示している。
【0037】同図において、321はマイクロレンズ基
板(ガラス基板)、322はマイクロレンズ、323は
シートガラス、324は透明対向電極、325は液晶
層、326は画素電極、327はアクティブマトリック
ス駆動回路部、328はシリコン半導体基板である。マ
イクロレンズ322はいわゆるイオン交換法によりガラ
ス基板(アルカリ系ガラス)321の表面上に形成され
ており、画素電極326のピッチの倍のピッチで2次元
的アレイ構造を有し、これによりマイクロレンズアレイ
を成している。
【0038】液晶層325は反射型に適応したいわゆる
DAP、HAN等のECBモードのネマチック液晶を採
用しており、不図示の配向層により所定の配向が維持さ
れている。画素電極326はAl(アルミ)から成り反
射鏡を兼ねており、表面性を良くして反射率を向上させ
るためパターニング後の最終工程で前述したCMP(ケ
ミカルメカニカルポリシング)処理を施している。 (実施例2)本発明の実施例2を図4を用いて説明す
る。図4は本発明をリアプロジェクターに用いた場合の
構成図である。図4において、104はリアプロジェク
ター用スクリーンであり、その他の図3に付した番号と
同じ番号の構成部材は、図3に示したものと同じものを
示している。図3に示した実施例1のユニットは、スク
リーン直下に配置できるが、図4に示すように、そのま
まリアプロジェクターに入れれば、極めて薄型のものが
実現できる。
【0039】その時、ユーザ観察者はスクリーンの反対
側から観察するため、パネルは上下、左右反転した絵を
書き込めるように構成され、信号の書き方のみを変える
ことでフロントプロジェクターとリアプロジェクターと
の共通ユニット化を実現できる。 (実施例3)本発明の実施例3について図5、図6を用
いて説明する。本発明の実施例3はフロント型として使
用した時、スクリーンとプロジェクターとの距離、高さ
を検出し、それに応じてミラー22の傾きを変化させ、
歪補正、明るさ補正も同時に行うものである。
【0040】32はスクリーンの高さ、距離をはかるセ
ンサで、距離は、カメラのAF等で使用されている2つ
のセンサに入射する光の結像位置の差、高さはリアセン
サによりポジションデレクトすれば実現できる。
【0041】34に示す如く、スクリーンとプロジェク
ターの距離が離れているとき、図5(B)のように(台
形)歪み量も少ないが、33に示す如く、スクリーンと
プロジェクターの距離が近くなるときは図5(C)のよ
うに歪みも増大する。そこで、センサ32で高さ、距離
を検出し、マイクロコンピュータからその時の補正量を
並列DSP8に伝送することにより、リアルタイムで信
号量、ミラー22の角度を決める。図6の32は検出ユ
ニットである。図6において、その他の図1に付した番
号と同じ番号の構成部材は、図1に示したものと同じも
のを示している。
【0042】以上の構成により、どの位置に本発明に係
わるフロントプロジェクターを置いても容易に使用でき
る。 (実施例4)本発明の実施例4について、図9、図10
を用いて説明する。図9はリアプロジェクターへの適応
例、図10はフロントプロジェクターへの適応例を示す
図である。
【0043】実施例1〜3に説明したものとの違いは、
投射レンズ系上部のミラー22を自由曲面ミラー51と
している点にある。
【0044】図9において、52は電装ユニット、53
は単板反射型LCDパネル、54は偏光ビームスプリッ
タ、55はランプ、56はインテグレータ等を含む照明
系で色分解系(ダイクロとミラーとの組み合せ、CSG
とミラー等の組み合せ)等を含む。57は投射レンズ、
58はスクリーンである。
【0045】自由曲面ミラー51を用いることにより、
自由曲面ミラー51からの反射光束が60,61に示す
如く広がり角度が大きくとれるために、リア型でもフロ
ント型でも奥行きを縮めることが可能になり、さらにコ
ンパクト、軽量なディスプレイーが実現できた。
【0046】フロント型を示す図10の59は、透明な
窓材でミラーが外気にふれない構成になっており、ゴミ
等の付着の心配もない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
明るさの分布や歪を発生させずに、しかも、プロジェク
ションユニット装置とスクリーンとの間に別体でミラー
等も構成せずに、高画質な像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の電装ユニット部のブロック
図である。
【図2】上記電装ユニット部の動作を説明するための概
略図である。
【図3】本発明を用いたフロントプロジェクター装置の
全体構成図である。
【図4】本発明を用いたリアプロジェクター装置の全体
構成図である。
【図5】本発明を用いた他の構成のフロントプロジェク
ター装置の全体構成図である。
【図6】本発明の実施例3の電装ユニット部のブロック
図である。
【図7】本発明の映像表示装置に適用可能な液晶パネル
の一例の断面図である。
【図8】単板構成用の液晶パネルユニットを示す断面図
である。
【図9】本発明を用いたリアプロジェクター装置の全体
構成図である。
【図10】本発明を用いたフロントプロジェクター装置
の全体構成図である。
【図11】従来のフロント型プロジェクションディスプ
レーを示す構成図である。
【図12】従来のリア型プロジェクションディスプレー
を示す断面図である。
【図13】従来のプロジェクションディスプレーの問題
点を説明するための図である。
【図14】従来のプロジェクションディスプレーの問題
点を説明するための図である。
【符号の説明】
1 映像及び音声信号入力部 2 ビデオ信号入力端子 3 アナログコンピュータ信号入力端子 4 デジタル映像入力端子 5 デコーダ 6 アナログディジタル(A/D)変換回路 7 γ特性をフラットな特性に変換する回路 8 並列DSP(ディジタルシグナルプロセッサ) 9 メモリ 10 γ補正、オフセット補正、ブライトレベル補正等
を行なう回路 11 デジタルアナログ(D/A)変換回路 12 液晶パネル 13 ランプ用昇圧回路 14 全体システム電源 15 リモコン機器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示パネルに表示される映像を光学ユニ
    ットを用いてスクリーンに映出する映像表示方法であっ
    て、 前記光学ユニットの配置位置に基づく前記スクリーン上
    に映出される像の歪み及び明るさの不均一性を、前記表
    示パネルに表示される映像を補正することで調整する映
    像表示方法。
  2. 【請求項2】 前記表示および前記光学ユニットを含む
    投影手段と前記スクリーンとの相対位置を検知し、該相
    対位置に基づき前記表示パネルに表示される映像を補正
    することで、前記スクリーン上に映出される像の歪み及
    び明るさの不均一性を調整する請求項1に記載の映像表
    示方法。
  3. 【請求項3】 デジタル信号入力部、並列デジタルシグ
    ナルプロセッサ、メモリー、D/Aコンバーター及び表
    示パネルを有する電装ユニットと、 前記表示パネルに表示される映像を投影する光学ユニッ
    ト、及びスクリーンを有する映像表示装置であって、 前記光学ユニットの配置位置に基づく前記スクリーン上
    に映出される像の歪み及び明るさの不均一性を、前記並
    列デジタルシグナルプロセッサを用いて補正するように
    した映像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記表示および前記光学ユニットを含む
    投影手段と前記スクリーンとの相対位置を検知する手段
    を有し、 該相対位置に基づき前記表示パネルに表示される映像を
    補正することで、前記スクリーン上に映出される像の歪
    み及び明るさの不均一性を調整する請求項3に記載の映
    像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記光学ユニットに自由曲面ミラーを有
    し、該自由曲面ミラーからの反射光を前記スクリーンに
    投影した請求項3または請求項4に記載の映像表示装
    置。
JP9307042A 1997-11-10 1997-11-10 映像表示方法および映像表示装置 Pending JPH11146307A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9307042A JPH11146307A (ja) 1997-11-10 1997-11-10 映像表示方法および映像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9307042A JPH11146307A (ja) 1997-11-10 1997-11-10 映像表示方法および映像表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11146307A true JPH11146307A (ja) 1999-05-28

Family

ID=17964354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9307042A Pending JPH11146307A (ja) 1997-11-10 1997-11-10 映像表示方法および映像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11146307A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6609797B2 (en) 1999-01-29 2003-08-26 Ricoh Co., Ltd Projector with adjustably positioned image plate
JP2006030600A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Nec Viewtechnology Ltd 多画面表示システム、多画面表示方法、輝度補正方法及びプログラム
US7239360B2 (en) 2002-06-12 2007-07-03 Silicon Optix Inc. Short throw projection system and method
JP2007525854A (ja) * 2003-01-08 2007-09-06 シリコン オプティックス インコーポレイテッド 画像投影システムおよび方法
US7281805B2 (en) 2003-07-22 2007-10-16 Canon Kabushiki Kaisha Projection-type display apparatus
JP2008250281A (ja) * 2007-03-06 2008-10-16 Sanyo Electric Co Ltd 投写型表示装置
US7714943B2 (en) 2002-06-12 2010-05-11 Geo Semiconductor Inc. Ultra-thin image projection system
US8126286B2 (en) 2008-03-27 2012-02-28 Seiko Epson Corporation Method for correcting distortion of image projected by projector, and projector

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6609797B2 (en) 1999-01-29 2003-08-26 Ricoh Co., Ltd Projector with adjustably positioned image plate
US7239360B2 (en) 2002-06-12 2007-07-03 Silicon Optix Inc. Short throw projection system and method
US7714943B2 (en) 2002-06-12 2010-05-11 Geo Semiconductor Inc. Ultra-thin image projection system
JP2007525854A (ja) * 2003-01-08 2007-09-06 シリコン オプティックス インコーポレイテッド 画像投影システムおよび方法
US7384158B2 (en) 2003-01-08 2008-06-10 Silicon Optix Inc Image projection system and method
US7281805B2 (en) 2003-07-22 2007-10-16 Canon Kabushiki Kaisha Projection-type display apparatus
JP2006030600A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Nec Viewtechnology Ltd 多画面表示システム、多画面表示方法、輝度補正方法及びプログラム
US7618146B2 (en) 2004-07-16 2009-11-17 Nec Viewtechnology, Ltd. Multiscreen display system, multiscreen display method, luminance correction method, and programs
JP2008250281A (ja) * 2007-03-06 2008-10-16 Sanyo Electric Co Ltd 投写型表示装置
JP2011180608A (ja) * 2007-03-06 2011-09-15 Sanyo Electric Co Ltd 投写型表示装置
US8126286B2 (en) 2008-03-27 2012-02-28 Seiko Epson Corporation Method for correcting distortion of image projected by projector, and projector

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100325924B1 (ko) 매트릭스기판,이매트릭스기판을사용하는액정장치및이액정장치를사용하는표시장치
US5022750A (en) Active matrix reflective projection system
JP3188411B2 (ja) 反射型液晶装置用画素電極基板、該画素電極基板を用いた液晶装置及び該液晶装置を用いた表示装置
JP3571887B2 (ja) アクティブマトリクス基板及び液晶装置
US7209103B2 (en) Liquid crystal projector
JPH11125804A (ja) マトリクス基板と液晶表示装置及びこれを用いるプロジェクター
JPH0435048B2 (ja)
US5024524A (en) Reflective image plane module
JP3985981B2 (ja) 表示装置および表示装置補正システム
JP3249079B2 (ja) マトリクス基板と液晶表示装置と投写型液晶表示装置
JPH11135621A (ja) 半導体装置及び製造方法及び液晶装置及び表示装置及び投射型液晶表示装置
JPH11146307A (ja) 映像表示方法および映像表示装置
JPH11126051A (ja) マトリクス基板と液晶表示装置及びこれを用いる投写型液晶表示装置
JP2009122305A (ja) 液晶装置及び電子機器
JPH11133404A (ja) 液晶表示装置とこれらを用いた液晶プロジェクター
JP2001209345A (ja) 表示装置の駆動方法
JP3230659B2 (ja) 半導体装置、表示装置用基板、該表示装置用基板を用いた液晶装置、投写型液晶表示装置、及び表示装置
JP2000356781A (ja) 液晶装置およびこれを用いた液晶表示装置
JP2010054769A (ja) 表示装置、表示装置の製造方法、投射型表示装置および電子機器
JP3199311B2 (ja) 表示装置用基板、この基板を用いた液晶装置、表示装置、投射型液晶表示装置、及び表示装置用基板の製造方法
JPH11126035A (ja) 表示装置、液晶表示装置及びそれを用いた液晶プロジェクター
JPH09265106A (ja) 液晶ディスプレイパネルおよび投射型液晶表示装置
JPS6326085A (ja) ビデオプロジエクタ装置
Takahashi et al. Optical system and characteristics of an LCD projector with interleaved pixels using four LCD projectors
JPH1114967A (ja) 表示制御方法および液晶表示装置、投写型表示装置並びに電子機器