JPH1114605A - 壁面剥離診断機の打撃装置 - Google Patents
壁面剥離診断機の打撃装置Info
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- JPH1114605A JPH1114605A JP9179141A JP17914197A JPH1114605A JP H1114605 A JPH1114605 A JP H1114605A JP 9179141 A JP9179141 A JP 9179141A JP 17914197 A JP17914197 A JP 17914197A JP H1114605 A JPH1114605 A JP H1114605A
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Abstract
周波数解析による壁面剥離判定を的確に行うことの可能
な打撃音を得る。 【解決手段】 (A)に示すように、ロッド31のロー
ラ311が矢印R方向に回転するカム335のインボリ
ュート面状の外周面上を回転しながら図の上方へ向けて
押し上げられることによりロッド31が後退移動され、
復帰用コイルスプリング36を介してハンマ35もロッ
ド31と共に後退移動される。ロッド31が(B)に示
すストローク後端位置に達するとローラ311がカム3
35の最大径部335aから外れ、(C)に示すよう
に、圧縮された打撃用コイルスプリング34の伸長によ
ってロッド31とハンマ35が高速で前進移動される。
ハンマ35はロッド31の停止後も慣性によって前進移
動し、診断対象壁面Wを打撃する。(D)に示すよう
に、ハンマ35は打撃後直ちに復帰用コイルスプリング
36の引張付勢力によって診断対象壁面Wから離れる。
Description
の竣工時あるいは既設建築物の壁面において、外装タイ
ル等の剥離の有無を診断するための壁面剥離診断機に備
えられる打撃装置に関する。
壁面タイル等の剥離の有無を診断する方法としては、ハ
ンマー等で前記壁面タイル等を軽く叩いた時の打撃音か
ら、作業員の聴覚によって判断し、剥離が存在すると判
定した箇所を図面に記録したり壁面への塗料吹き付け等
によってマーキングする方法が広く採用されて来た。し
かし、このような聴覚に依存した打診方法では、作業員
の経験や資質に個人差があるため、剥離の有無を正確に
判定することが困難であった。そこで近年は、建築物に
おける診断対象壁面を、先端にハンマ部を一体に形成し
た打撃ロッドで反復的に打撃し、これによって前記壁面
から発生する打撃音の周波数解析により壁面タイル等の
剥離の有無を判定する壁面剥離診断機が種々開発されて
いる。
剥離診断機においては、先端にハンマ部を一体に形成し
た打撃ロッドを有する打撃装置が用いられているため、
壁面の状態に忠実な打撃音が得られなくなり、その周波
数解析による剥離判定が困難になるといった問題が指摘
される。これは、一般にコンクリート建築物の壁面に用
いられる壁面タイル等を打撃した時の打撃音の一次共振
周波数が10〜20kHz の範囲にあるのに対し、打撃によっ
て打撃ロッド自体から発生する音にも20kHz より低周波
数域内に複数の共振周波数があり、この共振周波数によ
るスペクトルピークが壁面タイルから発生する打撃音の
スペクトルに重なって、打撃音のスペクトルパターンに
よる剥離判定の阻害となるからである。
存在する場合は、その打撃音のスペクトルが健全な壁面
の打撃音のスペクトルと近似するため、打撃ロッド自体
から発生する音のスペクトルピークの存在が剥離判定を
困難なものにしていた。
たもので、その主な技術的課題とするところは、打撃に
よって打撃ロッド自体から発生する音が壁面からの打撃
音の周波数解析の阻害とならず、周波数解析による壁面
剥離判定を的確に行うことの可能な打撃音データを得る
ための打撃装置を提供することにある。
効に解決するための手段として、本発明に係る壁面剥離
診断機の打撃装置は、打撃方向に対して所定距離だけ進
退可能なロッドと、このロッドをストローク後端位置ま
で後退移動させてからその移動力を解除する行程を反復
的に行う駆動部と、前記ロッドの後退動作に伴って弾性
変形されることにより前記ロッドを前進方向に付勢する
打撃用バネと、前記ロッドの前進方向に配置されたハン
マと、前記ロッドとハンマとの間に介在され前記診断対
象壁面との接触位置から前記ハンマを前記ロッド側へ引
き戻す復帰用バネとからなる。
が所定距離に規制されたロッドが駆動部により前記スト
ロークの後端位置まで強制移動されると、これに伴って
打撃用バネが弾性変形されて蓄勢され、次いで前記駆動
部からの移動力が解除された時点で、前記ロッドは打撃
用バネの付勢力によって急速に前進移動され、これに伴
いハンマも打撃方向へ前進移動される。前記ロッドはそ
のストローク先端位置まで前進した時点で移動が停止さ
れるが、このロッドと分離しているハンマは慣性によっ
て前進移動を継続し、診断対象壁面と衝突(打撃)す
る。前記ロッドが停止してからのハンマの前進移動は復
帰用バネの弾性変形(蓄勢)を伴うので、打撃による自
らの反発力によって診断対象壁面から僅かに離れたハン
マは、駆動部によるロッドの再後退移動を待たずに、打
撃後直ちに前記復帰用バネの付勢力によって診断対象壁
面から離れる。このため、ハンマが打撃時に診断対象壁
面と接触した状態で一定時間止まることがなく、診断対
象壁面の状態(剥離の有無)に忠実な打撃音が得られ
る。
付けられるタイルは、先に述べたように一般に一次共振
周波数が10〜20kHz の範囲にある。したがって、このよ
うなタイルを打撃して剥離診断を行うには、打撃によっ
て壁面から20kHz までの打撃音を発生させることが好ま
しい。またそのためには打撃時にハンマが壁面タイルに
接触している時間が75μsec.以内であることが必要であ
り、しかも前記打撃音の周波数域にはハンマ自体の共振
周波数が存在しないことが必要である。
しくは、ハンマは、打撃による壁面への加振力が 20kHz
以上までほぼ白色ノイズ状の連続スペクトルを示すよう
に、言い換えれば壁面打撃によってハンマ自体から発生
する音のゼロクロス周波数が20kHzを超える周波数域に
存在するように、その質量、材質、形状、大きさ及び衝
突速度が設定される。発明者の計算によれば、例えばポ
アソン比≒0.2 、弾性係数≒0.75×1011 N/m2の材質か
らなる壁面タイルに、ポアソン比=0.28、弾性係数=2.
06×1011 N/m2、半径=7mm 、密度= 7.8gr/cm3 の鋼
球を10cmの高さから落下させて衝突させた場合は、衝突
時における壁面タイルへの前記鋼球の接触時間が59.4μ
sec.となり、壁面打撃によって鋼球自体から発生する音
のゼロクロス周波数が25.245kHz となり、上述の条件を
完全に満足することがわかった。したがって本発明の打
撃装置は、前記鋼球落下による壁面打撃に近い状態が実
現されるように構成したものである。
具備した壁面剥離診断機全体の概略構造を示すものであ
る。すなわちこの壁面剥離診断機は、ボディ10と、こ
のボディ10に内蔵された旋回機構20、打撃装置3
0、打撃音センサ40及び塗料噴射装置50とからな
り、作業員が手で建築物壁面に沿って移動させることの
できる大きさ及び重量となっている。
ドル11に旋回自在に設けた可動ケーシング12とを有
する。ハンドル11には台座部11a及び回転テーブル
11bが形成されており、可動ケーシング12は、前記
回転テーブル11bの中心に設けられた旋回機構20を
介して枢結され、この旋回機構20の軸心を中心に所定
角度(例えば 270°)の範囲で反復旋回可能となってい
る。台座部11a及び回転テーブル11bの底面には、
壁面上での移動を円滑にするための所要数の案内ローラ
13が設けられている。
な旋回用ギヤードモータ21と、可動ケーシング12が
所定の回転角に達した時にこれを検出するために回転テ
ーブル11b上の所定位置に設けられた一対(図では1
個のみ示される)の近接センサ22と、可動ケーシング
12と一体であって前記旋回用ギヤードモータ21の出
力軸に連結されたボス23と、このボス23の回転動作
を円滑にするベアリング24等からなり、可動ケーシン
グ12が所定の回転角まで旋回されると、近接センサ2
2からの検出信号によって旋回用ギヤードモータ21の
回転方向が切り換わり、可動ケーシング12の旋回方向
が反転するようになっている。
端部12a内にあって、図2にも示すように、後端に係
合部としてのローラ311が設けられたロッド31と、
打撃方向に対する前記ロッド31の進退移動を案内する
ガイドスリーブ32と、ロッド31のローラ311に係
合してこのロッド31をそのストローク後端位置まで後
退させてから前記係合を解除する行程を周期的に繰り返
す駆動部33と、ロッド31の後退動作に伴って圧縮さ
れることによりこのロッド31を前進方向(打撃方向)
に付勢する打撃用コイルスプリング34と、ロッド31
の前進方向に配置されたハンマ35と、このハンマ35
を診断対象壁面Wとの接触位置から引き戻す復帰用コイ
ルスプリング36とを備える。
このギヤードモータ331の出力軸332にカップリン
グ333を介して連結されたシャフト334と、このシ
ャフト334の先端に軸着されたカム335とからな
る。カム335の外周面はインボリュート曲面状をなし
ていて、その最大径部335aと最小径部335bとの
間は段差状に形成されている。すなわちこのカム335
は、ギヤードモータ331によりシャフト334を介し
て図2における反時計方向に回転され、一回転毎に、そ
の外周面とロッド31のローラ311との係合及び係合
解除を繰り返すものである。そしてロッド31の打撃方
向の往復移動は、ローラ311がカム335の最大径部
335aに接触した状態となる位置がストローク後端と
なり、最小径部335bに接触した状態となる位置がス
トローク先端となるように規定されており、ローラ31
1がカム335の最小径部335bと接触するストロー
ク先端位置までロッド31が前進しても、その先端が診
断対象壁面Wから適宜離れた位置にあるように、このロ
ッド31の長さが設定されている。
旋回させる旋回機構20の軸心すなわち旋回用ギヤード
モータ21の軸心と直交し、ガイドスリーブ32及びロ
ッド31と、旋回機構20におけるボス23とを貫通し
て設けられている。ロッド31におけるシャフト334
の貫通部は、ロッド31の打撃方向の往復移動を許容す
るために長孔31aとなっている。また図1に示すよう
に、ガイドスリーブ32には、カム335によるローラ
311の往復移動を許容するための溝32aが形成され
ている。
す鋼製のハンマ本体351と、その背面側に設けられた
ピストン部352と、前記ハンマ本体351とピストン
部352とを一体的に連結している鋼線からなる連結棒
353とからなり、ピストン部352はロッド31の先
端部に形成されたスリーブ31b内にその軸方向移動自
在に収容されている。また、復帰用コイルスプリング3
6もこのスリーブ31b内にあって、その上端がロッド
31側に固定され、下端がピストン部352に固定され
ている。なお、参照符号312は連結棒353をスリー
ブ31bの軸心位置に摺動自在に保持すると共にピスト
ン部352に対する抜け止めを行う軸受、313はOリ
ングである。
ており、ロッド31がストローク先端位置にあっても復
帰用コイルスプリング36が収縮していれば、ハンマ3
5のハンマ本体351は診断対象壁面Wとの接触位置か
ら距離L1 だけ離れた位置に保持されるが、ハンマ35
にロッド31のスリーブ31bから飛び出す方向への所
定の加速度が与えられた時には、復帰用コイルスプリン
グ36はハンマ35の運動エネルギによって伸長変形さ
れ、前方に診断対象壁面Wが存在しない場合には距離L
2 (L2 >L1 )だけハンマ35が飛び出すことができ
る。
である。シャフト334を中心として矢印R方向にカム
335が回転されると、まず図3(A)に示すように、
ロッド31のローラ311が、カム335のインボリュ
ート面状の外周面に乗り上がってこの外周面上を回転し
ながらカム335の回転と共に図の上方へ向けて押し上
げられるため、ロッド31は打撃用コイルスプリング3
4を圧縮しながらガイドスリーブ32内を後退移動され
る。また、収縮状態にある復帰用コイルスプリング36
を介して、ハンマ35もロッド31と共に後退移動され
る。
大径部335aまでローラ311が乗り上がることによ
って、ロッド31がそのストローク後端位置に達した
後、更にカム335がR方向へ回転して行くことによっ
て、ローラ311が前記最大径部335aとの係合状態
が解除されるので、図3(C)に示すように、圧縮され
ていた打撃用コイルスプリング34の伸長によってロッ
ド31が高速で前進移動し、これに伴ってハンマ35も
ロッド31と共に前進移動される。そして、ロッド31
はローラ311がカム335の最小径部335bと接触
することによって前進移動を停止するが、ハンマ35は
ロッド31の停止後も慣性によって前進移動を継続し、
その先端のハンマ本体351が診断対象壁面Wを打撃す
る。
よる前進移動は復帰用コイルスプリング36の伸長を伴
うので、図3(D)に示すように、ハンマ35は診断対
象壁面Wを打撃した後直ちに前記復帰用コイルスプリン
グ36の引張付勢力によって診断対象壁面Wとの接触位
置から距離L1 だけ後退される。そしてその後カム33
5の回転が更に継続されることによって、ローラ311
が再びカム335の外周面上を転動して図3(A)の状
態になる。したがって、カム335が1回転する度に上
述の動作が繰り返され、一定の周期で診断対象壁面Wに
対する打撃が行われる。
れることによって診断対象壁面Wから発生する打撃音を
検出する打撃音センサ40と、剥離の存在が判定された
診断対象壁面Wの表面にマーキングを行う塗料噴射装置
50は、ボディ1の可動ケーシング12の旋回端部12
aにおけるハンマ35の近傍に位置して内蔵されてい
る。打撃音センサ40としては、広い周波数域に対して
フラットな特性を持つコンデンサマイクロフォンあるい
は加速度センサ等が好適に用いられる。塗料噴射装置5
0は、塗料及び噴射ガスが圧入されたエアゾール缶51
と、このエアゾール缶51のスプレーノズル52を開閉
するソレノイド53からなる。なお、可動ケーシング1
2は、その側面の一部が開閉できるようになっており、
このため、空になったエアゾール缶51は、新しいもの
と随時交換することができる。
示されていない演算処理部に与えられる。この演算処理
部は、前記打撃音信号を所定のサンプリング周期におい
て振幅が量子化されたディジタル信号にA/D変換し、
このA/D変換された信号波形をフーリエ変換により周
波数分析し、そのスペクトルパターンにより剥離の有無
を判定するものである。剥離が存在する部分での打撃音
は、パワースペクトルが健全な壁面の打撃音とは異なる
ため、これを利用して剥離の有無を判定する。そしてそ
の結果、剥離の存在が判定された場合は、塗料噴射装置
50におけるソレノイド53にリレー信号が出力され
て、このソレノイド53がエアゾール缶51のスプレー
ノズル52を一定の短い時間だけ開放し、これによって
診断対象壁面Wの打撃箇所に塗料が噴射され、剥離の存
在をマーキングする。
データ、図5は下地との剥離の発生している壁面タイル
の打撃音データ、図6は約10mmの深さで下地浮き(下地
と躯体コンクリートとの剥離)のある壁面タイルの打撃
音データで、それぞれ(A)はハンマがロッドの先端に
一体形成された従来の打撃装置によって打撃した時の打
撃音の振動波形が上段に、パワースペクトルが下段に示
され、(B)は上述の実施形態の打撃装置によって打撃
した時の打撃音の振動波形が上段に、パワースペクトル
が下段に示されている。
下地との剥離の発生している壁面タイルや下地浮きのあ
る壁面タイルの打撃音は、健全な壁面タイルの打撃音に
比較して振幅が大きく、スペクトルのピークが低周波域
で大きくなるといった特徴が見られる。これは、壁面タ
イルの剥離や下地浮きがある場合、これによる空洞がそ
の大きさ等に対応する比較的低周波の領域で共鳴するか
らである。
下地との剥離や下地浮きのない健全な壁面タイルの打撃
音データでは、図4(A)に示すように、打撃力の入力
直後の比較的振幅の大きい振動が長時間(約 4msec)に
わたって続いていて、しかもそのスペクトルには1kHz付
近及び7kHz付近等に顕著なピークが見られる。これは、
従来の打撃装置の場合はロッドと一体のハンマ自体から
発生する音の複数の共振周波数が、相手壁面から発生し
た打撃音に重なって検出されるからである。このため、
従来の打撃装置で打撃した場合は、健全な壁面タイル
と、下地との剥離や下地浮きのある壁面タイルの打撃音
データの違い、すなわち図4(A)と図5(A)あるい
は図6(A)との違いが必ずしも明瞭ではない。特に、
図6(A)に示す下地浮きのある壁面タイルの打撃音デ
ータは、13kHz 付近のスペクトルピークの大小が図4
(A)と相違するだけであるため、剥離の有無の判別が
困難である。
実施形態の打撃装置によって打撃した場合は、図4
(B)に示すように、打撃力の入力によって振幅の大き
い振動が1周期だけ発生した後は急速に減衰してほぼ振
動が収束しており、そのスペクトルは20kHz までの全域
でほぼフラットであることがわかる。これは、ロッドか
ら分離しているハンマの一次共振周波数が、20kHz まで
の打撃音の特徴周波数域に存在しないからである。そし
て、下地との剥離や下地浮きのある壁面タイルを本発明
の実施形態の打撃装置によって打撃した場合は、図5
(B)あるいは図6(B)に示すように、打撃力の入力
直後に振幅の大きい振動が約 3〜 5msecにわたって続
き、低周波数域に顕著なスペクトルピークを有すること
から、図4(B)に示す正常な打撃音データとは明瞭な
差が見られ、しかも剥離や下地浮き部分の打撃音の総エ
ネルギは、正常壁面の打撃音の総エネルギに対して12〜
60倍に達するため、確実な判定が可能である。
診断機に限らず、壁面を打撃することによって剥離診断
を行うあらゆる装置に適用することができる。ハンマの
形状も例えば鋼球からなるものなど、種々の変更が可能
である。
によると、鋼球落下による壁面打撃に近い状態が実現さ
れるため、ハンマが打撃時に診断対象壁面と接触した状
態で一定時間止まることがなく、周波数解析による壁面
剥離判定を的確に行うことの可能な打撃音を得ることが
でき、またその結果、従来装置では困難であった下地浮
きの判定も容易になる。
壁面剥離診断機全体の概略構造を示す説明図である。
断面図である。
従来の打撃装置によって打撃したもの、(B)は同じ壁
面タイルを上記実施形態の打撃装置によって打撃したも
のである。
で、(A)は従来の打撃装置によって打撃したもの、
(B)は同じ壁面タイルを上記実施形態の打撃装置によ
って打撃したものである。
ータで、(A)は従来の打撃装置によって打撃したも
の、(B)は同じ壁面タイルを上記実施形態の打撃装置
によって打撃したものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 建築物における診断対象壁面を繰り返し
打撃する打撃装置を備え、前記打撃により発生する打撃
音の周波数分析により壁面タイル等の剥離の有無を判定
する壁面剥離診断機において、 前記打撃装置が打撃方向に対して所定距離だけ進退可能
なロッドと、 このロッドをストローク後端位置まで後退移動させてか
らその移動力を解除する行程を反復的に行う駆動部と、 前記ロッドの後退移動に伴って弾性変形されることによ
り前記ロッドを前進方向に付勢する打撃用バネと、 前記ロッドの前進方向に配置されたハンマと、 前記ロッドとハンマとの間に介在し前記診断対象壁面と
の接触位置から前記ハンマを前記ロッド側へ引き戻す復
帰用バネと、からなることを特徴とする壁面剥離診断機
の打撃装置。 - 【請求項2】 請求項1の記載において、 ハンマは、打撃による加振力が 20kHz以上までほぼ白色
ノイズ状の連続スペクトルを示すように質量、材質、形
状、大きさ及び衝突速度が設定されたことを特徴とする
壁面剥離診断機の打撃装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17914197A JP3739896B2 (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 壁面剥離診断機の打撃装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17914197A JP3739896B2 (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 壁面剥離診断機の打撃装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1114605A true JPH1114605A (ja) | 1999-01-22 |
JP3739896B2 JP3739896B2 (ja) | 2006-01-25 |
Family
ID=16060702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17914197A Expired - Fee Related JP3739896B2 (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 壁面剥離診断機の打撃装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3739896B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001201490A (ja) * | 2000-01-23 | 2001-07-27 | Yoshitaka Hirano | 音認識装置つき、コンクリート欠陥検出装置 |
JP2002082101A (ja) * | 2000-09-08 | 2002-03-22 | Showa Denki Kenkyusho:Kk | 二層構造体の境界空隙の検査法 |
JP2016050801A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | 古河機械金属株式会社 | マーキング機能付き打音検査用打撃装置、打音検査システム及びマーキング方法 |
JP6302105B1 (ja) * | 2017-01-27 | 2018-03-28 | 東急建設株式会社 | 打音装置およびこれを用いた点検方法 |
KR102261782B1 (ko) * | 2021-02-15 | 2021-06-08 | 반석안전주식회사 | 진동식점검장치 및 이를 이용한 구조물 점검방법 |
-
1997
- 1997-06-20 JP JP17914197A patent/JP3739896B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP3739896B2 (ja) | 2006-01-25 |
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