JPH1114572A - ガス分析装置 - Google Patents

ガス分析装置

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JPH1114572A
JPH1114572A JP16905897A JP16905897A JPH1114572A JP H1114572 A JPH1114572 A JP H1114572A JP 16905897 A JP16905897 A JP 16905897A JP 16905897 A JP16905897 A JP 16905897A JP H1114572 A JPH1114572 A JP H1114572A
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JP
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gas
measurement
comparison
flow
flow path
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JP16905897A
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Kazumitsu Nukui
一光 温井
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Tokyo Gas Co Ltd
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Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で安価でありながらガスの分析を良好に
行うことができるガス分析装置を提供する。 【解決手段】 小型で安価でありながら高感度なセンサ
として知られている既存の熱式の流速センサ20a,2
0bを用いて、測定用ガスAの分析を比較対照用ガスB
との比較により行う。具体的には、流速センサ20a,
20bにより、流路16a,16b内におけるガスの温
度差の変化を測定すると共に、制御部21が、温度差の
変化の測定値と比較対照用ガスBの固有値KB とに基づ
いて、測定用ガスAの固有値KA を演算し、この演算し
た固有値KA に基づいて測定用ガスの種類の判別を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種ガス(気体)
の分析を行うガス分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ガス配管工事を行って新規にガ
スの導通を行う場合や、既に配管中に何らかのガスが供
給されている場合にその配管中の既存のガスを別のガス
に切り換える場合等においては、配管中のガスが新たな
ガスに完全に置換されたか否かを判別する必要がある。
このガスの置換状態の判別方法としては、臭気検査やガ
スの燃焼テストを行うという方法が知られているが、そ
の他にもガスの種類をガス分析装置で具体的に分析する
ことにより判別を行うという方法がある。
【0003】図9は、ガスの置換状態の判別を行う場合
に用いられる従来のガス分析装置の一構成例を示す図で
ある。図9に示した従来のガス分析装置100は、配管
101に接続されて配管101中のガスの分析を行うこ
とにより、ガスの置換状態を判別するものであり、例え
ばブタンエアガス102が天然ガス103へ置換された
か否かを判別するものである。
【0004】ここで、従来のガス分析装置100は、例
えばガスの比重を測定することにより、ガスの分析を行
うものである。例えば、天然ガス102とブタンエアガ
ス103とでは、比重に約2倍の差があるので、ガス分
析装置100により、配管101の内部のガスの比重の
変化を測定することで、ブタンエアガス103から天然
ガス102への置換状態を判定することができる。
【0005】また、図9では、一つの配管101中のガ
スの分析を行う例について示したが、複数の配管中に供
給される複数のガスの分析を行うようなガス分析装置も
ある。ここで、複数のガスが供給される配管設備を有す
るものとしては、例えば、医療施設における配管設備が
ある。医療施設においては、治療用に複数のガスを用い
る場合があるため、その複数のガスを供給するための配
管設備がなされている。この設備は、複数のガスを供給
するための配管が並列的に複数設置されているものであ
り、例えば複数の配管中を酸素、亜酸化窒素(笑気ガ
ス;N2 O)、空気等の複数のガスが独立して供給され
るようになっている。このような配管設備においては、
各配管中に所定のガスが正確に供給されているか否かを
判別することが医療ミスを防止する上でも重要であり、
そのためにガス分析装置が用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ガス分析装置は、使用目的や適用箇所に応じて異なる構
成を採っており、装置も大型で高価であるという問題が
あった。例えば、新規にガスの導通を行う場合において
は、空気が所定のガスに置換されたことを判定するだけ
でよいため、単純に空気かその他のガスであるかを判別
するような簡便な装置であればよいのだが、従来では、
そのような簡便な装置が用いられていなかった。また、
例えば、医療施設で用いられるような複数のガスを供給
するための配管設備に対応したガス分析装置は、更に構
成が複雑であった。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、小型で安価でありながらガスの分析
を良好に行うことができるガス分析装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のガス分析
装置は、熱伝導率を含むガスの固有値が未知の測定用ガ
スを供給する第1の供給路と、この第1の供給路から供
給された測定用ガスの比較の対照となり、熱伝導率を含
むガスの固有値が既知の比較対照用ガスを供給する第2
の供給路と、第1の供給路および第2の供給路から供給
される測定用ガスおよび比較対照用ガスの流量が等しく
なるよう調整する流量調整手段と、この流量調整手段に
より流量が調整された測定用ガスおよび比較対照用ガス
が通過する少なくとも1つのガス流路と、測定用ガスお
よび比較対照用ガスの各々がガス流路内を通過する際に
生ずるガス流路内における各々の温度差の変化を測定す
る測定手段と、この測定手段により測定された測定値と
比較対照用ガスの固有値とに基づいて、測定用ガスの固
有値を求める演算手段と、この演算手段により求められ
た固有値に基づいて測定用ガスの種類を判別する判別手
段とを備えている。
【0009】このガス分析装置では、測定手段により、
測定用ガスおよび比較対照用ガスの各々のガス流路内に
おける温度差の変化が測定されると共に、演算手段によ
り、測定手段で測定された測定値と比較対照用ガスの固
有値とに基づいて、測定用ガスの固有値が求められる。
また、判別手段により、演算手段で求められた固有値に
基づいて測定用ガスの種類が判別される。
【0010】請求項2記載のガス分析装置は、請求項1
記載のガス分析装置において、更に、測定用ガスおよび
比較対照用ガスの各々をガス流路内に通過させるか否か
を切り換える切換手段を備えている。
【0011】このガス分析装置では、切換手段により、
測定用ガスおよび比較対照用ガスの各々をガス流路内に
通過させるか否かが切り換えられる。
【0012】請求項3記載のガス分析装置は、請求項2
記載のガス分析装置において、更に、切換手段の切り換
えに応じて比較対照用ガスがガス流路内を通過し、比較
対照用ガスの温度差の変化が測定された場合に、その測
定値を記憶する記憶手段を備えている。
【0013】このガス分析装置では、記憶手段により、
切換手段の切り換えに応じてガス流路内を通過した比較
対照用ガスの温度差の変化の測定値が記憶される。
【0014】請求項4記載のガス分析装置は、請求項1
記載のガス分析装置において、測定手段が、ガス流路内
を通過する測定用ガスおよび比較対照用ガスの各々を加
熱する加熱手段と、この加熱手段により加熱されること
により、ガス流路内を通過する際に測定用ガスおよび比
較対照用ガスに生ずる各々の温度差の変化を検出する温
度センサとを含んで構成されている。
【0015】このガス分析装置では、加熱手段で加熱さ
れることにより生じた測定用ガスおよび比較対照用ガス
の各々のガス流路内における温度差の変化が、温度セン
サにより検出される。
【0016】請求項5記載のガス分析装置は、請求項1
記載のガス分析装置において、更に、判別手段による測
定用ガスの判別結果を通知する通知手段を備えている。
【0017】このガス分析装置では、通知手段により、
測定用ガスの判別結果が通知される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0019】[第1の実施の形態]まず、本発明の第1
の実施の形態について説明する。図1は、本発明の第1
の実施の形態に係るガス分析装置の構成を表すものであ
る。
【0020】本実施の形態に係るガス分析装置1は、熱
伝導率等のガスの固有値が未知の測定用ガスAを分析す
るものであり、例えば、地中に埋設されている配管(図
示せず)とガスメータ(図示せず)とを結ぶ配管2の途
中に装着されて、配管2を流れる測定用ガスAのガスの
種類を分析するようになっている。このガスの分析は、
測定用ガスAを、あらかじめ各種のガスの固有値が既知
である比較対照用ガスBと比較することにより行われ
る。なお、測定用ガスAの対照となる比較対照用ガスB
は、例えば酸素や天然ガス等が充填されたガスボンベ3
から供給される。
【0021】ガス分析装置1は、配管2に接続されて測
定用ガスAを装置内に供給する接続管12aと、ガスボ
ンベ3に接続されて比較対照用ガスBを装置内に供給す
る接続管12bと、これらの接続管12a,12bから
供給された測定用ガスAおよび比較対照用ガスBの流量
を調整する流量調整弁13a,13bと、この流量調整
弁13a,13bを通過した後の測定用ガスAおよび比
較対照用ガスBの流圧を検出する圧力検出器14a,1
4bと、これら流量調整弁13a,13bおよび圧力検
出器14a,14bを介して測定用ガスAおよび比較対
照用ガスBが流入する流入口15a,15bと、この流
入口15a,15bから流入した測定用ガスAおよび比
較対照用ガスBが通過する流路16a,16bと、この
流路16a,16bを通過した後の測定用ガスAおよび
比較対照用ガスBを排出するための流出口17a,17
bとを備えている。また、ガス分析装置1は、流路16
a,16b中に配置された流速センサ20a,20b
と、この流速センサ20a,20bに接続された制御部
21と、この制御部21に接続された表示部22および
音声出力部23とを備えている。
【0022】ここで、接続管12a,12bは、例えば
ゴム管あるいはビニル管で構成されるものであり、接続
管12bが、本発明における第1の供給路に対応し、接
続管12aが、本発明における第2の供給路に対応す
る。
【0023】また、流速センサ20a,20bは、測定
用ガスAおよび比較対照用ガスBの各々が流路16a,
16b内を通過する際に生ずる流路16a,16b内に
おける各々の温度差の変化を測定可能に構成されてお
り、例えば、熱式の流速センサにより構成される。な
お、熱式の流速センサは、一般的には、各種の流体の流
量を求めるため等に用いられるものであり、小型で安価
でありながら高感度なセンサとして知られているもので
ある。例えば、流量を求める場合には、流路内における
熱の移動が流路内を流れる流体の流速と関係することを
利用して流速を求め、この流速から流量が求められるよ
うになっている。ここで、流速センサ20a,20bが
本発明における測定手段に対応する。
【0024】図2は、流速センサ20a,20bの一構
成例を示すものである。流速センサ20a,20bは、
流路16a,16b内を通過する測定用ガスAおよび比
較対照用ガスBの各々を加熱するヒータ24と、このヒ
ータ24の両側に配置され、流路16a,16b内を通
過する際に測定用ガスAおよび比較対照用ガスBに生ず
る各々の温度差の変化を検出する温度センサ25A,2
5Bとを備えている。この流速センサ20a,20bが
備えるヒータ24および温度センサ25A,25Bは、
例えば薄膜抵抗で構成される。
【0025】流速センサ20a,20b内では、ヒータ
24および温度センサ25A,25Bは、ガスの流れ方
向に沿って、温度センサ25A、ヒータ24および温度
センサ25Bの順番で配置されている。すなわち、温度
センサ25Aは、ガスA,Bの流れの上流側に配置さ
れ、温度センサ25Bは、ガスA,Bの流れの下流側に
配置される。従って、流速センサ20a,20bは、ガ
スA,Bの流れ方向に沿ってガスA,Bの温度差の変化
を検出するようになっている。
【0026】ヒータ24は、温度センサ25A,25B
が流路16a,16b内の上流側と下流側において検出
可能な温度差をガスA,Bに対して生じさせるものであ
る。ここで、ヒータ24が本発明における加熱手段に対
応する。
【0027】図3は、ガス分析装置1における制御系の
構成を示すブロック図である。ガス分析装置1の制御系
は、ガス分析装置1の全体制御を行う制御部21と、こ
の制御部21に接続された前述の圧力検出器14a,1
4b、表示部22、音声出力部23、流速センサ20
a,20b、および駆動回路26とを備えて構成され
る。
【0028】ここで、駆動回路26は、流量調整弁13
a,13bに接続されて流量調整弁13a,13bを駆
動するものである。
【0029】また、制御部21は、CPU(中央処理装
置)31、ROM(リード・オンリ・メモリ)32、R
AM(ランダム・アクセス・メモリ)33、および入出
力ポート35を備えており、これらを互いにバス36に
よって接続して構成されている。ここで、入出力ポート
35は、圧力検出器14a,14b、表示部22、音声
出力部23、流速センサ20a,20bおよび駆動回路
26を制御部21に接続するためのものである。
【0030】また、制御部21は、RAM33をワーキ
ングエリアとして、ROM32に格納された各種プログ
ラムをCPU31が実行することによって、ガスの分析
に必要な種々の機能を実現するようになっている。例え
ば、制御部21は、圧力検出器14a,14bにおいて
検出されたガスの流圧に基づいて測定用ガスAおよび比
較対照用ガスBの流量を判断すると共に、この流量に応
じて、駆動回路26を介して流量調整弁13a,13b
を制御し、測定用ガスAおよび比較対照用ガスBの流量
の調整を行うような機能を有している。ここで、流量調
整弁13a,13b、制御部21、駆動回路26が本発
明における流量調整手段に対応する。
【0031】また、制御部21は、測定手段としての流
速センサ20a,20bにより測定された測定値と、比
較対照用ガスBの固有値とに基づいて、測定用ガスAの
固有値を求める演算を行うと共に、この演算により求め
た測定用ガスAの固有値に基づいて測定用ガスAの種類
を判別するような機能を有している。ここで、制御部2
1が、本発明における演算手段および判別手段に対応す
る。なお、この演算手段および判別手段としての制御部
21が行う演算および判別の手法については、後に詳述
する。
【0032】表示部22および音声出力部23は、それ
ぞれLED(発光ダイオード)および音声ブザー等で構
成されることにより、判別手段としての制御部21によ
って判別された測定用ガスAの判別結果を外部に通知す
ることが可能となっている。ここで、この表示部22お
よび音声出力部23が、本発明における通知手段に対応
する。
【0033】図4は、本実施の形態に係るガス分析装置
1の機能を示す機能ブロック図である。この図に示すよ
うに、ガス分析装置1は、第1の供給路としての接続管
12bおよび第2の供給路としての接続管12aから供
給される測定用ガスAおよび比較対照用ガスBの流量が
等しくなるよう調整する流量調整手段41と、この流量
調整手段41により流量が調整された測定用ガスAおよ
び比較対照用ガスBが流路16a,16bを通過する際
に生ずる流路16a,16b内における各々の温度差の
変化を測定する測定手段42と、この測定手段42によ
り測定された測定値と比較対照用ガスBの固有値とに基
づいて、測定用ガスAの固有値を求める演算手段43
と、この演算手段43により求められた固有値に基づい
て測定用ガスAの種類を判別する判別手段44と,この
判別手段44の判別結果を外部に通知する通知手段45
とを備えている。
【0034】なお、前述のように、流量調整手段41は
流量調整弁13a,13b、制御部21および駆動回路
26によって実現され、測定手段42は流速センサ20
a,20bによって実現される。また、演算手段43お
よび判別手段44は、制御部21によって実現され、通
知手段45は表示部22および音声出力部23によって
実現される。
【0035】次に、演算手段および判別手段としての制
御部21において行われる測定用ガスAの固有値の演算
および測定用ガスAの種類の判別手法について説明す
る。
【0036】まず、流路16b内の上流側と下流側にお
いて流速センサ20bの温度センサ25A,25Bによ
って測定された比較対照用ガスBの温度が、それぞれT
B1,TB2であったとすると、流路16b内における比較
対照用ガスBの温度差は、(TB1−TB2)であり、流路
16b内における比較対照用ガスBの流量QB は、以下
の式(1)で表される。なお、式(1)において、KB
は、比較対照用ガスBの温度差の変化を流量に変換させ
るための変換値であり、例えば熱伝導率や比熱を含む比
較対照用ガスBの種類に応じた固有値である。本実施の
形態では、比較対照用ガスBの種類があらかじめ分かっ
ているため、この固有値KB の値は既知のものである。
【0037】 QB =KB ×(TB1−TB2) ・・・(1)
【0038】一方、流路16a内の上流側と下流側にお
いて流速センサ20aの温度センサ25A,25Bによ
って測定された測定用ガスAの温度が、それぞれTA1
A2であったとすると、流路16a内における測定用ガ
スAの温度差の変化は、(TA1−TA2)であり、流路1
6a内における測定用ガスAの流量QA は、以下の式
(2)で表される。なお、式(2)において、KAは、
測定用ガスAの温度差の変化を流量に変換させるための
変換値であり、例えば熱伝導率や比熱を含む測定用ガス
Aの種類に応じた固有値である。本実施の形態では、測
定用ガスAの種類はあらかじめ分かっていないため、こ
の固有値KA の値は未知のものである。
【0039】 QA =KA ×(TA1−TA2) ・・・(2)
【0040】ここで、本実施の形態では、前述のように
流路16a,16bを通過する測定用ガスAおよび比較
対照用ガスBの流量は互いに等しくなるように流量調整
されるので、流量QA と流量QB の値は等しくなり、式
(1)および式(2)から、以下の式(3)が成立す
る。
【0041】 KA ×(TA1−TA2)=KB ×(TB1−TB2) ・・・(3)
【0042】従って、測定用ガスAの固有値KA は以下
の式(4)で表される。
【0043】 KA =KB ×(TB1−TB2)/(TA1−TA2) ・・・(4)
【0044】ここで、この式(4)において、測定用ガ
スAの温度差の変化(TA1−TA2)をTAとし、比較対
照用ガスBの温度差の変化(TB1−TB2)をTBとする
と、以下の式(5)が算出される。
【0045】 KA =KB ×TB /TA ・・・(5)
【0046】この式(5)から分かるように、測定用ガ
スAの固有値KA は、測定用ガスAと比較対照用ガスB
との温度差の変化の比TB /TA と、比較対照用ガスB
の固有値KB との積により求められる。演算手段として
の制御部21は、以上のような演算を行うことにより測
定用ガスAの固有値KA を演算することができる。
【0047】また、以上のような演算により求められる
固有値KA は、ガスの種類によって異なるので、判別手
段としての制御部21は、この固有値KA の値を求める
ことによってガスの種類を判別することができる。ここ
で、判別手段としての制御部21が行うガスの種類の判
別は、測定用ガスAの種類を具体的に判別するようにし
てもよいし、また、例えば、新規にガスの導通を行うよ
うな場合においては、単に空気が所定のガスに置換され
たことを判定するだけでよいため、単に測定用ガスAと
比較対照用ガスBとが同一のガスであるか否かを判別す
るだけでもよい。この場合には、比較対照用ガスBとし
ては、空気または置換される所定のガスが用いられるこ
ととなる。
【0048】次に、図5に示す流れ図を参照しつつ、本
実施の形態に係るガス分析装置1により行われるガスの
分析の動作について説明する。
【0049】本実施の形態に係るガス分析装置1により
ガスの分析を行う場合には、まず、分析しようとする測
定用ガスAが流れる配管2に接続管12aを接続すると
共に、測定用ガスAの比較の対照となる比較対照用ガス
Bが充填されたガスボンベ3に接続管12bを接続する
ことにより、測定用ガスAおよび比較対照用ガスBを接
続管12a、接続管12bから装置内に供給する(ステ
ップS101)。装置内に供給された測定用ガスAおよ
び比較対照用ガスBは、流量調整弁13a,13bが開
口されることにより、圧力検出器14a,14bを介し
て流入口15a,15bより流路16a,16b内を通
過する。そして、流路16a,16bを通過した後のガ
スA,Bは流出口17a,17bより外部へ排出され
る。
【0050】装置内に測定用ガスAおよび比較対照用ガ
スBが供給されると、次に、制御部21は、圧力検出器
14a,14bにおいて検出されたガスの流圧が同一で
あるか否かを判断することにより、流路16a,16b
内に流入した測定用ガスAおよび比較対照用ガスBの流
量が同一であるか否かを判断する(ステップS10
2)。ここで、制御部21が双方の流量が同一でない判
断した場合には(ステップS102;N)、流量調整弁
13a,13bにより、測定用ガスAおよび比較対照用
ガスBの流量の調整が行われ(ステップS103)、再
びステップS102のステップを繰り返す。
【0051】一方、ステップS102において、制御部
21が双方の流量が同一あると判断した場合には(ステ
ップS102;Y)、流速センサ20a,20bによっ
て流路16a,16b内における測定用ガスAおよび比
較対照用ガスBの温度差の変化を測定する(ステップS
104)。そして、制御部21は、流速センサ20a,
20bによる温度差の変化に関する測定値に基づいて、
前述の方法で測定用ガスAの固有値KAを演算する(ス
テップS105)。続いて、制御部21は、演算した固
有値KAに基づいて、測定用ガスAの種類を判別し(ス
テップS106)、最後に、この判別結果の通知を、表
示部22への表示または、音声出力部23による音声の
出力により行う(ステップS107)。
【0052】以上説明したように、本実施の形態に係る
ガス分析装置1によれば、小型で安価でありながら高感
度なセンサとして知られている既存の熱式の流速センサ
20a,20bを用いて、測定用ガスAの分析を比較対
照用ガスBとの比較により行うことができる。具体的に
は、流速センサ20a,20bにより、流路16a,1
6b内におけるガスの温度差の変化を測定すると共に、
制御部21が、温度差の変化の測定値と比較対照用ガス
Bの固有値KB とに基づいて、測定用ガスAの固有値K
A を演算し、この演算した固有値KA に基づいて測定用
ガスの種類の判別を行う。これにより、小型で安価であ
りながら、ガスの分析を良好に行うことができる。
【0053】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。図6は、本発明の第2
の実施の形態に係るガス分析装置の構成図である。な
お、以下の説明において、上記第1の実施の形態に係る
ガス分析装置1と同一構成部分については同一の符号を
付してその説明は省略する。
【0054】本実施の形態に係るガス分析装置60は、
圧力検出器14a,14bと流路16a,16bとの間
に設けられたガス切換器61を備えて構成される。この
ガス切換器61は、測定用ガスAおよび比較対照用ガス
Bを流路16a,16bへ通過させるか否かを任意に切
り換えることが可能に構成されている。このガス切換器
61の切り換え動作は、制御部21の制御の基で行われ
るようにしてもよいし、手動で行われるようにガス切換
器61を構成してもよい。
【0055】また、本実施の形態に係るガス分析装置6
0は、ガス切換器61の切り換えに応じて、比較対照用
ガスBが流路16bを通過した場合における比較対照用
ガスBの温度差の変化の測定値を制御部21のRAM3
3に記憶させることが可能となっている。ここで、制御
部21のRAM33が、本発明における記憶手段に対応
する。
【0056】本実施の形態に係るガス分析装置60は、
以上のように構成されていることにより、上記第1の実
施の形態に係るガス分析装置1と同様に測定用ガスAと
比較対照用ガスBとを同時に装置内に供給して測定用ガ
スAの分析を行うことが可能であると共に、測定用ガス
Aと比較対照用ガスBとを別々に装置内に供給して測定
用ガスAの分析を行うことが可能となっている。
【0057】次に、図7に示す流れ図を参照しつつ、本
実施の形態に係るガス分析装置60により行われるガス
の分析の動作について説明する。なお、以下の説明で
は、測定用ガスAと比較対照用ガスBとを別々に装置内
に供給して分析を行う場合についてのみ説明する。
【0058】本実施の形態に係るガス分析装置60で
は、まず、上記第1の実施の形態に係るガス分析装置1
の場合と同様に、接続管12a、接続管12bを配管2
およびガスボンベ3に接続する。そして、ガス切換器6
1を切り換えて、流路16bに比較対照用ガスBを供給
する(ステップS201)。次に、流速センサ20bに
よって流路16b内における比較対照用ガスBの温度差
の変化を測定し(ステップS202)、この測定値を制
御部21がRAM33に記憶させる(ステップS20
3)。また、このとき、制御部21は、圧力検出器14
bにおいて検出された比較対照用ガスBの流圧値も同時
にRAM33に記憶させる。
【0059】次に、ガス切換器61を切り換えて、流路
16bに測定用ガスAを供給する(ステップS20
4)。そして、制御部21は、圧力検出器14aにおい
て検出された測定用ガスAの流圧値と、RAM33に記
憶させた比較対照用ガスBの流圧値とが同一であるか否
かを判断することにより、流路16a内を通過した測定
用ガスAの流量と、先に流路16bを通過した比較対照
用ガスBの流量が同一であるか否かを判断する(ステッ
プS205)。ここで、制御部21が双方の流量が同一
でない判断した場合には(ステップS205;N)、流
量調整弁13aにより、測定用ガスAの流量の調整が行
われ(ステップS206)、再びステップS205のス
テップを繰り返す。
【0060】一方、ステップS205において、制御部
21が双方の流量が同一あると判断した場合には(ステ
ップS205;Y)、流速センサ20aによって流路1
6a内における測定用ガスAの温度差の変化を測定する
(ステップS207)。そして、制御部21は、測定用
ガスAの温度差の変化に関する測定値と、先にRAM3
3に記憶させた比較対照用ガスBの温度差の変化に関す
る測定値とに基づいて、前述の方法で測定用ガスAの固
有値KA を演算する(ステップS208)。続いて、制
御部21は、演算した固有値KA に基づいて、測定用ガ
スAの種類を判別し(ステップS209)、最後に、こ
の判別結果の通知を、表示部22への表示または、音声
出力部23による音声の出力により行う(ステップS2
10)。
【0061】以上説明したように、本実施の形態による
ガス分析装置60によれば、ガス切換器61を設けて測
定用ガスAと比較対照用ガスBとを流路16a,16b
へ通過させるか否かを切換え可能とすると共に、比較対
照用ガスBの温度差の変化の測定値を制御部21のRA
M33に記憶させることを可能としたので、測定用ガス
Aと比較対照用ガスBとを別々に装置内に供給して測定
用ガスAの分析を行うことができる。これにより、一
旦、比較対照用ガスBの温度差の変化の測定値をRAM
33に記憶した後は、測定用ガスAの供給を行うだけ
で、測定用ガスAの分析を行うことができる。従って、
例えば、測定用ガスAの分析を繰り返し行うような場合
には、測定用ガスAの分析時間の短縮化を図ることがで
きる。また、上記第1の実施の形態に係るガス分析装置
1と同様に測定用ガスAと比較対照用ガスBとを同時に
装置内に供給して測定用ガスAの分析を行うことが可能
であるから、状況に応じて測定用ガスAの分析の態様を
選択することができる。なお。その他の効果は上記第1
の実施の形態と同様である。
【0062】[第3の実施の形態]次に、本発明の第3
の実施の形態について説明する。図8は、本発明の第3
の実施の形態に係るガス分析装置の構成図である。な
お、以下の説明において、上記第1の実施の形態に係る
ガス分析装置1と同一構成部分については同一の符号を
付してその説明は省略する。
【0063】本実施の形態に係るガス分析装置80は、
圧力検出器14a,14bの後段に設けられたガス切換
器71と、このガス切換器71の後段に設けられ、ガス
切換器71の切り換えに応じて測定用ガスAおよび比較
対照用ガスBのいずれか一方のガスが通過する流路72
と、この流路72を通過した後の測定用ガスAおよび比
較対照用ガスBを排出するための流出口73とを備えて
いる。また、ガス分析装置80は、流路72中に配置さ
れ制御部21に接続された流速センサ74を備えてい
る。
【0064】ガス切換器71は、測定用ガスAおよび比
較対照用ガスBのいずれを流路72へ通過させるように
するかを任意に切り換えることが可能に構成されてい
る。このガス切換器71の切り換え動作は、制御部21
の制御の基で行われるようにしてもよいし、手動で行わ
れるようにガス切換器71を構成してもよい。
【0065】流速センサ74は、上記第1の実施の形態
における流速センサ20a,20bと同様の構成を採る
ものであり、測定用ガスAおよび比較対照用ガスBの各
々が流路72内を通過する際に生ずる流路72内におけ
る各々の温度差の変化を測定可能に構成されている。
【0066】また、本実施の形態に係るガス分析装置8
0は、ガス切換器71の切り換えに応じて、比較対照用
ガスBが流路72を通過した場合における比較対照用ガ
スBの温度差の変化の測定値を制御部21のRAM33
に記憶させることが可能となっている。
【0067】本実施の形態に係るガス分析装置80は、
以上のように構成されていることにより、測定用ガスA
と比較対照用ガスBとを別々に装置内に供給して測定用
ガスAの分析を行うようになっている。すなわち、ガス
分析装置80で測定用ガスAの分析を行う場合には、ま
ず、ガス切換器71を切り換えて、流路72に比較対照
用ガスBのみを供給し、流速センサ74によって流路7
2内における比較対照用ガスBの温度差の変化を測定す
る。そして、この測定値を制御部21がRAM33に記
憶させると共に、圧力検出器14bにおいて検出された
比較対照用ガスBの流圧値も同時にRAM33に記憶さ
せる。
【0068】次に、ガス切換器71を切り換えて、流路
72に測定用ガスAのみを供給し、制御部21により、
圧力検出器14aにおいて検出された測定用ガスAの流
圧値と、RAM33に記憶させた比較対照用ガスBの流
圧値とが同一であると判断された場合に、流速センサ7
4によって流路72内における測定用ガスAの温度差の
変化が測定される。そして、制御部21は、測定用ガス
Aの温度差の変化に関する測定値と、先にRAM33に
記憶させた比較対照用ガスBの温度差の変化に関する測
定値とに基づいて、前述の方法で測定用ガスAの固有値
Aを演算すると共に、演算した固有値KAに基づいて、
測定用ガスAの種類を判別し、最後に、この判別結果の
通知を、表示部22への表示または、音声出力部23に
よる音声の出力により行う。
【0069】以上説明したように、本実施の形態による
ガス分析装置80によれば、ガス切換器71を設けて測
定用ガスAおよび比較対照用ガスBのいずれを流路72
へ通過させるようにするかを切り換え可能にすると共
に、比較対照用ガスBの温度差の変化の測定値を制御部
21のRAM33に記憶させることを可能としたので、
測定用ガスAと比較対照用ガスBとを別々に装置内に供
給して測定用ガスAの分析を行うことができる。これに
より、一旦、比較対照用ガスBの温度差の変化の測定値
をRAM33に記憶した後は、測定用ガスAの供給を行
うだけで、測定用ガスAの分析を行うことができる。従
って、例えば、測定用ガスAの分析を繰り返し行うよう
な場合には、測定用ガスAの分析時間の短縮化を図るこ
とができる。また、ガス分析装置80は、1つの流路7
2に設けられた1つの流速センサ74により、測定用ガ
スAおよび比較対照用ガスBの温度差の変化の測定を行
うので、上記第1の実施の形態に係るガス分析装置1よ
りも流路の構成数を減らすことができ、更に小型で安価
な装置構成にすることができる。なお、その他の効果は
第1の実施の形態と同様である。
【0070】以上、実施の形態を挙げて本発明を説明し
たが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではな
く、その均等の範囲で種々変形可能である。例えば、上
記実施の形態では、比較対照用ガスBの供給手段として
酸素や天然ガス等が充填されたガスボンベ3を用いた
が、このガスボンベ3の代わりに、外気(空気)を吸入
するための吸入ポンプを使用してもよい。なお、比較対
照用ガスBは、熱伝導率等のガスの固有値が既知のもの
であれば、酸素や空気に限定されず、その他の任意のガ
スを用いることが可能である。
【0071】更に、上記実施の形態では、測定用ガスA
は、1つの配管2から供給される場合について示した
が、測定用ガスAが複数の配管から供給される場合であ
っても本発明は適用される。この場合には、複数の測定
用ガスAに対応して接続管12a等が複数になるよう構
成するとよい。これにより、例えば、医療施設における
複数のガスが供給されるような配管設備に対応した良好
なガスの分析が可能となる。
【0072】また、上記実施の形態では、測定用ガスA
の種類を判別するための固有値KAとして、温度差の変
化を流量に変換するための変換値を使用したが、温度差
の変化を流速に変換するための変換値や、単に比熱や熱
伝導率そのものの値を使用するようにしてもかまわな
い。
【0073】また、上記第2および第3の実施の形態に
おいては、制御部21の内部のRAM33に比較対照用
ガスBの温度差の変化の測定値を記憶するようにした
が、この記憶を制御部21に外付される記憶手段により
行ってもよい。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし請求
項5のいずれかに記載のガス分析装置によれば、測定用
ガスおよび比較対照用ガスの各々のガス流路内における
温度差の変化の測定値と比較対照用ガスの固有値とに基
づいて、測定用ガスの固有値を求め、更に、この固有値
に基づいて測定用ガスの種類を判別するようにしたの
で、測定用ガスの分析を比較対照用ガスとの比較により
行うことができる。これにより、例えば、新規にガスの
導通を行う場合等において利用されるガスの置換状態の
判別用のガス分析装置を、複雑な構成を採ることなく提
供できる。また、測定手段としては、最低限ガス流路内
における温度差の変化を測定できるようなものであれば
よいため、小型で安価でありながら高感度なセンサとし
て知られている既存の熱式の流速センサ等を利用するこ
とが可能である。これにより、小型で安価でありなが
ら、ガスの分析を良好に行うことができるガス分析装置
を提供できるという効果を奏する。
【0075】特に、請求項2記載のガス分析装置によれ
ば、切換手段により、測定用ガスおよび比較対照用ガス
の供給の切り換えが可能となるので、請求項1記載のガ
ス分析装置の効果に加え、測定用ガスおよび比較対照用
ガスの供給を別々に行うことができるという効果を奏す
る。
【0076】また、特に、請求項3記載のガス分析装置
によれば、記憶手段により、ガス流路内を通過した比較
対照用ガスの温度差の変化の測定値の記憶が可能となる
ので、請求項2記載のガス分析装置の効果に加え、一
旦、比較対照用ガスの測定値を記憶した後は、測定用ガ
スの供給を行うだけで、測定用ガスの分析を行うことが
できる。従って、例えば、測定用ガスの分析を繰り返し
行うような場合には、測定用ガスの分析時間の短縮化を
図ることができる。また、温度差の変化の測定用のガス
流路の構成数を減らすことができるため、より小型で安
価な構成のガス分析装置を提供できるという効果を奏す
る。
【0077】特に、請求項5記載のガス分析装置によれ
ば、通知手段により、測定用ガスの判別結果の通知が行
われるので、請求項1記載のガス分析装置の効果に加
え、装置の外部において判別結果を容易に知ることがで
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るガス分析装置
の構成図である。
【図2】図1における流速センサの詳細な構成を示す説
明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るガス分析装置
の制御系の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るガス分析装置
の機能を説明するためのブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るガス分析装置
の動作を説明するための流れ図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るガス分析装置
の構成図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るガス分析装置
の動作を説明するための流れ図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係るガス分析装置
の構成図である。
【図9】従来のガス分析装置の構成例を表す図である。
【符号の説明】
1,60,80 ガス分析装置 2 配管 3 ガスボンベ 12a,12b 接続管 13a,13b 流量調整弁 14a,14b 圧力検出器 16a,16b 流路 20a,20b 流速センサ 21 制御部 22 表示部 23 音声出力部 24 ヒータ 25A,25B 温度センサ 61,71 ガス切換器 A 測定用ガス B 比較対照用ガス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱伝導率を含むガスの固有値が未知の測
    定用ガスを供給する第1の供給路と、 この第1の供給路から供給された測定用ガスの比較の対
    照となり、熱伝導率を含むガスの固有値が既知の比較対
    照用ガスを供給する第2の供給路と、 前記第1の供給路および第2の供給路から供給される測
    定用ガスおよび比較対照用ガスの流量が等しくなるよう
    調整する流量調整手段と、 この流量調整手段により流量が調整された前記測定用ガ
    スおよび比較対照用ガスが通過する少なくとも1つのガ
    ス流路と、 前記測定用ガスおよび比較対照用ガスの各々が前記ガス
    流路内を通過する際に生ずる前記ガス流路内における各
    々の温度差の変化を測定する測定手段と、 この測定手段により測定された測定値と前記比較対照用
    ガスの固有値とに基づいて、前記測定用ガスの固有値を
    求める演算手段と、 この演算手段により求められた固有値に基づいて前記測
    定用ガスの種類を判別する判別手段とを備えたことを特
    徴とするガス分析装置。
  2. 【請求項2】 更に、前記測定用ガスおよび比較対照用
    ガスの各々を前記ガス流路内に通過させるか否かを切り
    換える切換手段を備えたことを特徴とする請求項1記載
    のガス分析装置。
  3. 【請求項3】 更に、前記切換手段の切り換えに応じて
    前記比較対照用ガスが前記ガス流路内を通過し、前記比
    較対照用ガスの温度差の変化が測定された場合に、その
    測定値を記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする請
    求項2記載のガス分析装置。
  4. 【請求項4】 前記測定手段は、前記ガス流路内を通過
    する前記測定用ガスおよび比較対照用ガスの各々を加熱
    する加熱手段と、この加熱手段により加熱されることに
    より、前記ガス流路内を通過する際に前記測定用ガスお
    よび比較対照用ガスに生ずる各々の温度差の変化を検出
    する温度センサとを含んで構成されていることを特徴と
    する請求項1記載のガス分析装置。
  5. 【請求項5】 更に、前記判別手段による測定用ガスの
    判別結果を通知する通知手段を備えたことを特徴とする
    請求項1記載のガス分析装置。
JP16905897A 1997-06-25 1997-06-25 ガス分析装置 Pending JPH1114572A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016042054A (ja) * 2014-08-18 2016-03-31 富士電機株式会社 熱伝導式ガス分析計

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20040302