JPH11145058A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH11145058A
JPH11145058A JP9305506A JP30550697A JPH11145058A JP H11145058 A JPH11145058 A JP H11145058A JP 9305506 A JP9305506 A JP 9305506A JP 30550697 A JP30550697 A JP 30550697A JP H11145058 A JPH11145058 A JP H11145058A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細化のために高濃度に不純物が導入された
シリコン基板上であっても、欠陥がなく表面の平坦性が
高いシリコン膜を選択的に形成でき、これにより、良好
に素子の低抵抗化を実現できる半導体装置の製造方法を
提供する。 【解決手段】 シリコン基板上にソース・ドレイン領域
を形成する工程と、該領域上にシリコン膜を選択的に成
長させる工程を有する半導体装置の製造方法において、
該シリコン膜の成長初期において、下地の結晶性の影響
を受けないでその膜表面が平坦になるように、シラン系
ガス流量と成長温度を反応律速領域に制御して、シリコ
ン膜を選択的に成長させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法、特に選択的に形成されたシリコン膜を有する半導
体装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技怖】従来、半導体装置、特にMOSFETの
高性能化は、微細化による高速化と高集積化により実現
されてきた。しかし、この微細化によって、素子の断面
積が小さくなるため、ゲート電極とソース・ドレイン領
域それぞれの奥行き方向の抵抗が大きくなり、高速化が
困難になることから、各素子の低抵抗化が必要である。
【0003】このような素子の低抵抗化の方法として、
ゲート電極とソース・ドレイン領域上に、自己整合的に
高融点金属シリサイド膜を形成するサリサイド技術が用
いられている。一般に、サリサイド技術に用いられる高
融点金属はチタン又はコバルトである。
【0004】しかし、微細化された素子は、ソース・ド
レイン領域の不純物濃度を高くする必要があり、その不
純物によってシリサイド膜の形成が阻害されることが広
く知られている。
【0005】そこで従来、例えば特開平06−1388
27号公報および特開平07−88185号公報に開示
された半導体装置では、ソース・ドレイン領域上にシリ
コン膜を選択的に成長させて形成し、その上に高融点金
属膜を形成し、熱処理を行うことにより高融点金属シリ
サイド膜を形成している。この方法によって、不純物に
よって阻害されることなく良好なシリサイド膜の形成が
実現できることが示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の選択成長シリコ
ン膜を用いた高融点金属シリサイド膜の形成では、選択
成長シリコン膜を、高濃度に不純物が導入されたソース
・ドレイン領域上に形成する。また、LDD領域を形成
した場合のソース・ドレイン領域の形成では、選択成長
シリコン膜を、比較的高濃度に不純物が導入されたLD
D領域上に形成する。しかしながら、これらソース・ド
レイン領域およびLDD領域には、イオン注入時に導入
された欠陥が多く存在しているため、欠陥がなく表面の
平担性が高い選択成長シリコン膜を形成することが困難
であった。
【0007】この一例を図9に示す。まず、シリコン基
板1上のソース・ドレイン形成領域にカバー膜2、例え
ばシリコン酸化膜を30nm以下の膜厚に形成する(図
9(a))。次に、このカバー膜を介してシリコン基板
中に不純物を導入し、ソース・ドレイン領域31を形成
する(図9(b))。例えば、図9(a)に示すように
イオン注入3を用いた場合、砒素イオンや弗化ボロンイ
オン等を60keV以下、1E16cm-2以下で注入す
る。続いて、その不純物の活性化を行うために熱処理を
行う。次に、カバー膜を塩素等のガスによりドライエッ
チング等で除去する(図9(c))。この後、シリコン
基板上にシリコン膜を選択的に成長させて形成するが、
シリコン基板表面に存在する欠陥層4、例えば高濃度に
ヒ素やボロン、弗素等が存在する層に起因して、欠陥を
多く含み表面の平坦性が低い選択成長シリコン膜51が
形成される(図9(d))。
【0008】この欠陥を多く含み表面の平担性が低い選
択成長シリコン膜51を用いて、高融点金属シリサイド
膜を形成すると、平坦性が低い高融点金属シリサイド膜
71が形成され、このシリサイド膜71とソース・ドレ
イン領域31との界面の凹凸が大きくなる(図9
(e))。その結果、微細化によって浅接合化したソー
ス・ドレイン領域とウェル領域との接合特性が劣化して
しまうことが問題であった。
【0009】また、このような問題は、LDD領域をイ
オン注入法により形成した後にソース・ドレイン領域を
形成する場合も同様であった。
【0010】そこで本発明の目的は、微細化のために高
濃度に不純物が導入されたシリコン基板上であっても、
欠陥がなく表面の平坦性が高いシリコン膜を選択的に形
成でき、これにより、良好に素子の低抵抗化を実現でき
る半導体装置の製造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、シリコン基板
上にソース・ドレイン領域を形成する工程と、該領域上
にシリコン膜を選択的に成長させる工程を有する半導体
装置の製造方法であって、該シリコン膜の少なくとも成
長初期において、下地の結晶性の影響を受けないでその
膜表面が平坦になるように、シラン系ガス流量と成長温
度を反応律速領域に制御して、シリコン膜を選択的に成
長する工程を有する半導体装置の製造方法に関する。
【0012】また、本発明は、シリコン基板上にソース
・ドレイン領域を形成する工程と、該領域上にシリコン
膜を選択的に成長させる工程を有する半導体装置の製造
方法であって、該シリコン膜の成長工程において、下地
の結晶性の影響を受けないでその膜表面が平坦になるよ
うに、シラン系ガス流量と成長温度を反応律速領域に制
御して、第1のシリコン膜を選択的に成長する工程と、
該第1のシリコン膜上に、シラン系ガス流量と成長温度
を比較的供給律速領域よりに制御して、第2のシリコン
膜を選択的に成長する工程を有する半導体装置の製造方
法に関する。
【0013】また、本発明は、シリコン基板上にLDD
領域を形成する工程と、該領域上にシリコン膜を選択的
に形成して該シリコン膜にソース・ドレイン領域を形成
する工程を有する半導体装置の製造方法であって、該シ
リコン膜の少なくとも成長初期において、下地の結晶性
の影響を受けないでその膜表面が平坦になるように、シ
ラン系ガス流量と成長温度を反応律速領域に制御して、
シリコン膜を選択的に成長する工程を有する半導体装置
の製造方法に関する。
【0014】また、本発明は、シリコン基板上にLDD
領域を形成する工程と、該領域上にシリコン膜を選択的
に形成して該シリコン膜にソース・ドレイン領域を形成
する工程を有する半導体装置の製造方法であって、該シ
リコン膜の成長工程において、下地の結晶性の影響を受
けないでその膜表面が平坦になるように、シラン系ガス
流量と成長温度を反応律速領域に制御して、第1のシリ
コン膜を選択的に成長する工程と、該第1のシリコン膜
上に、シラン系ガス流量と成長温度を比較的供給律速領
域よりに制御して、第2のシリコン膜を選択的に成長す
る工程を有する半導体装置の製造方法に関する。
【0015】本発明の選択成長シリコン膜を有する半導
体装置の製造方法は、選択成長シリコン膜の少なくとも
成長初期に、シリコン基板上の欠陥層の影響を受けない
ようにして平坦性の高いシリコン膜の選択成長を行う行
程を有することを特徴とする。
【0016】選択成長シリコン膜の少なくとも成長初期
に、シリコン基板上の欠陥層に影響を受けないようにし
て平坦性の高いシリコン膜の選択成長を行うことによっ
て、後に形成する高融点金属シリサイド膜の平坦性が高
くなり、高融点金属シリサイド膜とソース・ドレイン領
域との界面が平担になる。その結果、微細化によって浅
接合化したソース・ドレイン領域とウェル領域との接合
特性の劣化を抑制することができる。
【0017】本発明者は、シリコン表面上の水素の被覆
率が十分に高くなるような成長温度と原料分圧で、シリ
コン膜の表面にシラン系ガスのみを照射して選択エピタ
キシャル成長を行うと、ソース・ドレイン領域からのピ
ットの発生を抑えられることを新たに見い出した。これ
は、表面上の水素が表面原子の拡散を抑制するため、た
とえソース・ドレイン領域上にSiO2のような不純物
が存在したとしても、それが埋め込まれてしまうからで
あると考えられる。
【0018】このような効果は、成長温度とシラン系ガ
ス流量を少なくとも成長初期において反応律速領域に制
御を行い、すなわち、基板からの水素の脱離を抑制する
ために比較的低温にし、水素の供給を増やすために原料
ガス分圧を比較的高くした(シラン系ガス流量の比較的
大きい)条件下で成長を行うことにより発現する。
【0019】しかしながら、このような条件下では、厚
い選択成長シリコン膜を形成する場合に改善の余地があ
る。すなわち厚い選択成長シリコン膜を形成する際、以
下の行程を経てシリコン膜の選択成長は崩れやすい。S
iO2表面上にSi26ガスを照射すると、Si26
ス分子はSiO2表面上の準安定状態にトラップされた
後、再離脱する。この時、基板温度によって決まるある
確率で少数のSi26分子が分解を起こし、Si原子と
なってSiO2表面上に付着する。SiO2表面上に付着
したSi原子は、ある臨界量以上になると核形成を起こ
し、SiO2表面上にポリシリコンのアイランドが形成
される。一旦ポリシリコンアイランドが形成されると、
この上でのSiの成長速度はSi開口部における成長速
度と同じであるため、急速にポリシリコンアイランドは
成長する。シラン系ガスを用いた成長の場合、以上のよ
うな過程を経てシリコン膜の選択成長は崩れる。
【0020】そこで本発明者は、シリコン膜の選択成長
の工程中に、SiO2表面上のポリシリコン核が大きく
成長する前にその成長を止め、ある温度範囲に基板温度
を保ってハロゲン分子、例えばCl2もしくはF2分子線
のみを照射する工程をはさむと、選択性が崩れず厚い膜
が形成でき、しかも、選択成長シリコン層はほとんどエ
ッチングされないことを見い出した。
【0021】これは、次のような原理に基づくと考えら
れる。SiO2表面上にSi26ガスを照射すると、S
iO2表面上のSi原子密度が増加してくる。ポリシリ
コン膜の形成が起こる前に基板にCl2もしくはF2を照
射すると、SiO2表面上のSi原子はCl2もしくはF
2と反応して蒸気圧の高いSiCl2もしくはSiF2
形で蒸発してしまう。この時、Si開口部上のSiエピ
タキシャル層にもハロゲンガスが照射されるが、ある温
度範囲では、SiO2表面上のSiはエッチングされる
が、Si結晶上では全くエッチングされない。これは、
Si結晶をエッチングするためには、強い共有結合性の
バックボンドを切らなければエッチングが進行しない
が、一方SiO2上のSiはバックボンドの結合が弱い
ために容易にエッチングされ、このような違いが生じる
と考えられる。したがって、再び選択成長を続けること
が可能となる。
【0022】これに対して、一度、ポリシリコンの核が
形成されると、核内のSiは、Cl 2もしくはF2と反応
できないため、簡単に蒸発させて除去することはできな
い。Si34膜の場合でも、上記の原理と全く同じ原理
に基づいてシリコン膜の選択成長の条件を設定すること
ができる。
【0023】以上に述べた工程を繰り返すことによっ
て、たとえ表面に不純物があったとしても、それを埋め
込んだ形としてその影響をなくすことができ、表面が平
坦な選択成長エピタキシャル層が得られる。
【0024】しかし、シリコン表面上の水素の被覆率が
十分に高くなるような成長温度・原料分圧で、シリサイ
ド膜が改善されるに十分な膜厚のSiを選択成長する
と、前に述べたようにこの条件では不純物のSiO2
埋め込むように成長が起こるために、ゲートポリシリコ
ン電極とソース・ドレイン領域とが接してしまう、いわ
ゆるブリッジが発生する虞がある。そのため、LSIの
信頼性が著しく落ちてしまうという問題が生じる場合あ
る。そこで、ソース・ドレイン領域上の不純物が完全に
埋め込まれ、膜表面が平坦になった後、成長条件を変化
させ、シリコン膜表面上の水素の被覆率が十分に低くな
るように成長温度と原料分圧(シラン系ガス流量)を比
較的供給律速領域よりに制御を行い、すなわち、基板か
らの水素の脱離を促進するために比較的高温にし、水素
の供給を減らすために原料ガス分圧の比較的低い(シラ
ン系ガス流量の比較的小さい)条件下で成長(第2のシ
リコン膜の成長)を続行すると、極めて清浄で平坦な表
面上での成長のため、ビットの発生がなく、しかも、表
面上の水素が少ないと表面におけるSi原子の表面拡散
が促進されるため、シリコン成長面はSiO2側壁から
離れ、ブリッジが架かるのを抑制することができる。
【0025】初期の成長(第1のシリコン膜の成長)
は、不純物を完全に埋め込むことができる厚さであれば
特に制限はないが、膜厚0.1〜500nmになるまで
行うことが望ましい。このシリコン膜の厚さは、不純物
が完全に埋め込まれる厚さ以上であれば、目的とする半
導体装置に応じて適宜設定され、第2のシリコン膜を成
長する場合はその厚さも考慮して設定される。また、第
2のシリコン膜の成長は、成長膜厚がシリサイド化を改
善するために必要となる厚さを選べばよく、膜厚1〜5
00nmになるまで行うことが望ましい。
【0026】本発明におけるシラン系ガスとしては、モ
ノシランやジシランが挙げられる。なお、本発明におけ
る上記「反応律速領域」とは、成長速度が、供給速度よ
りも温度に依存する領域であり、「供給律速領域」と
は、成長速度が、反応温度よりも供給速度に依存する領
域である。これらは、結晶成長の技術分野において一般
的に用いられており、例えば、電子情報通信学会技術研
究報告(シリコン材料・デバイス)SDM91−12
4、第19頁〜第24頁(1991)に関連する研究が
記載されている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0028】第1の実施形態 第1の実施形態について図1を参照して説明する。ま
ず、シリコン基板1上にカバー膜2、例えばシリコン酸
化膜を30nm以下の膜厚に形成する(図1(a))。
【0029】次に、シリコン基板中に不純物を導入し
て、ソース・ドレイン領域31を形成する(図1
(b))。例えば、イオン注入3を用いた場合(図1
(a))、n型トランジスタの場合は砒素イオン等を、
p型トランジスタの場合は弗化ボロンイオン等を60k
eV以下、1E16cm-2以下で注入する。続いて、そ
の不純物の活性化を行うために600℃以上で1時間以
下の熱処理を行う。
【0030】次いで、カバー膜2を、塩素ガス等による
ドライエッチングにより、または弗酸溶液等によるドラ
イエッチングにより除去する(図1(c))。
【0031】次に、シリコン基板表面に存在する欠陥層
4上に、シラン系ガスの好ましくは5SCCM以上、より好
ましくは10〜1000SCCMの比較的大流量中で好まし
くは650℃未満、より好ましくは400〜640℃の
比較的低い成長温度で、下地の結晶性に依存せず欠陥を
含まない平坦性の高い選択成長シリコン膜52を形成す
る(図1(d))。この比較的大流量で低温における選
択成長シリコン膜の成長は、その成長選択比(シリコン
膜上/シリコン酸化膜上)が低いため、この選択成長シ
リコン膜の成長の間に、シリコン酸化膜上のシリコン膜
のみを除去する目的で、塩素ガスやフッ素ガス等による
エッチングを施すことが好ましい。
【0032】以上の一連の工程によって、後に高融点金
属シリサイド膜7、例えばチタンシリサイド膜を形成し
ても、平坦性が高い高触点金属シリサイド膜が得られる
(図1(e))。
【0033】第2の実施形態 第2の実施形態について図2を参照して説明する。ま
ず、シリコン基板1上に不純物拡散源膜32、例えばp
型トランジスタの場合はボロン等を、n型トランジスタ
の場合はリン等を添加したシリコン酸化膜を300nm
以下の膜厚に形成する(図2(a))。
【0034】次に、600℃以上で1時間以下の熱処理
を行ってシリコン基板中に不純物を導入し、ソース・ド
レイン領域31を形成する(図2(b))。
【0035】次いで、不純物拡散源膜32を、塩素ガス
等によるドライエッチングにより、または弗酸溶液等に
よるウェットエッチングにより除去する(図2
(c))。
【0036】次に、シリコン基板表面に存在する欠陥層
4上に、シラン系ガスの好ましくは5SCCM以上、より好
ましくは10〜1000SCCMの比較的大流量で好ましく
は650℃未満、より好ましくは400〜640℃の比
較的低い成長温度で、下地の結晶性に依存せず欠陥を含
まない平担性の高い選択成長シリコン膜52を形成する
(図2(d))。この比較的大流量で低温における選択
成長シリコン膜の成長は、その成長選択比(シリコン膜
上/シリコン酸化膜上)が低いため、この選択成長シリ
コン膜の成長の間に、シリコン酸化膜上のシリコン膜の
みを除去する目的で、塩素ガスやフッ素ガス等によるエ
ッチングを施すことが好ましい。
【0037】以上の一連の工程によって、後に高融点金
属シリサイド膜7、例えばチタンシリサイド膜を形成し
ても、平担性が高い高融点金属シリサイド膜が得られる
(図2(e))。
【0038】第3の実施形態 第3の実施形態について図3を参照して説明する。ま
ず、シリコン基板1上にカバー膜2、例えばシリコン離
化膜を30nm以下の膜厚で形成する(図3(a))。
【0039】次に、シリコン基板中に不純物を導入して
ソース・ドレイン領域31を形成する(図3(b))。
例えば、イオン注入3を用いた場合、砒素イオンや弗化
ボロンイオン等を60keV以下、1E16cm-2以下
で注入する。続いて、その不純物の活性化を行うために
600℃以上で1時間以下の熱処理を行う。
【0040】次いで、カバー膜2を、塩素ガス等による
ドライエッチングにより、または弗酸溶液等によるウェ
ットエッチングにより除去する(図3(c))。
【0041】次に、シリコン基板表面に存在する高濃度
不純物に起因した欠陥層4上に、シラン系ガスの好まし
くは5SCCM以上、より好ましくは10〜1000SCCMの
比較的大流量中で好ましくは650℃未満、より好まし
くは400〜640℃の比較的低い成長温度で、下地の
結晶性に依存せず欠陥を含まない第1の選択成長シリコ
ン膜52を形成する(図3(d))。この比較的大流量
で低温における第1の選択成長シリコン膜の成長は、そ
の成長選択比(シリコン膜上/シリコン酸化膜上)が低
いため、この第1の選択成長シリコン膜の成長の間に、
シリコン酸化膜上のシリコン膜のみを除去する目的で、
塩素ガスやフッ素ガス等によるエッチングを施すことが
好ましい。
【0042】引き続き、シラン系ガスの好ましくは5SC
CM未満、より好ましくは0.1〜2SCCMの比較的小流量
中で好ましくは650℃以上、より好ましくは660〜
1000℃の比較的高い成長温度で、欠陥を含まない第
2の選択成長シリコン膜53を形成する(図3
(d))。
【0043】以上の一連の工程により、後に高融点金属
シリサイド膜7,例えばチタンシリサイド膜を形成して
も、平担性が高い高融点金属シリサイド膜が得られる
(図3(e))。
【0044】第4の実施形態 第4の実施形態について図4を参照して説明する。ま
ず、シリコン基板1上に不純物拡散源膜32、例えばボ
ロンやリン等を添加したシリコン酸化膜を300nm以
下の膜厚で形成する(図4(a))。
【0045】次に、600℃以上で1時間以下の熱処理
を行ってシリコン基板中に不純物を導入し、ソース・ド
レイン領域31を形成する(図4(b))。
【0046】次いで、不純物拡散源膜32を、塩素ガス
等によるドライエッチングにより、または弗酸溶液等に
よるウェットエッチングにより除去する(図4
(c))。
【0047】次に、シリコン基板表面に存在する欠陥層
4上に、シラン系ガスの好ましくは5SCCM以上、より好
ましくは10〜1000SCCMの比較的大流量中で好まし
くは650℃未満、より好ましくは400〜640℃の
比較的低い成長温度で、下地の結晶性に依存せず欠陥を
含まない第1の選択成長シリコン膜52を形成する(図
4(d))。この比較的大流量で低温における第1の選
択成長シリコン膜の成長は、その成長選択比(シリコン
膜上/シリコン酸化膜上)が低いため、この第1の選択
成長シリコン膜の成長の間に、シリコン酸化膜上のシリ
コン膜のみを除去する目的で、塩素ガスやフッ素ガス等
によるエッチングを施すことが好ましい。
【0048】引き続き、シラン系ガスの好ましくは5SC
CM未満、より好ましくは0.1〜2SCCMの比較的小流量
中で好ましくは650℃以上、より好ましくは660〜
1000℃の比較的高い成長温度で、欠陥を含まない第
2の選択成長シリコン膜53を形成する(図4
(d))。
【0049】以上の一連の工程により、後に高融点金属
シリサイド膜7、例えばチタンシリサイド膜を形成した
場合でも、平坦性が高い高融点金属シリサイド膜が得ら
れる(図4(e))。
【0050】第5の実施形態 第5の実施形態について図5を参照して説明する。ま
ず、シリコン基板1上にカバー膜2、例えばシリコン酸
化膜を30nm以下の膜厚に形成する(図5(a))。
【0051】次に、この膜を通してシリコン基板中に不
純物を導入し、LDD領域33を形成する(図5
(b))。例えば、イオン注入3を用いた場合、砒素イ
オンや弗化ボロンイオン等を60keV以下、1E15
cm-2以下で注入する。続いて、その不純物の活性化を
行うために600℃以上で1時間以下の熱処理を行う。
【0052】次いで、カバー膜2を、塩素ガス等による
ドライエッチングにより、又は弗酸溶液等によるウェッ
トエッチングにより除去する(図5(c))。
【0053】次に、シリコン基板表面に存在する欠陥層
4上に、シラン系ガスが好ましくは5SCCM以上、より好
ましくは10〜1000SCCMの比較的大流量中で好まし
くは650℃未満、より好ましくは400〜640℃の
比較的低い成長温度で、下地の結晶性に依存せず欠陥を
含まない選択成長シリコン膜52を形成する(図5
(d))。この比較的大流量で低温における選択成長シ
リコン膜の成長は、その成長選択比(シリコン膜上/シ
リコン酸化膜上)が低いため、この選択成長シリコン膜
の成長の間に、シリコン酸化膜上のシリコン膜のみを除
去する目的で、塩素ガスやフッ素ガス等によるエッチン
グを施すことが好ましい。
【0054】次に、下地の結晶性に依存せず欠陥を含ま
ない選択成長シリコン膜52上に、カバー膜2、例えば
シリコン酸化膜を30nm以下の膜厚で形成する(図5
(e))。
【0055】次いで、イオン注入により、又は不純物拡
散源からの固相拡散により、シリコン基板中に不純物を
導入し、ソース・ドレイン領域31を形成する。例え
ば、イオン注入3を用いた場合、砒素イオンや弗化ボロ
ンイオン等を60keV以下、1E16cm-2以下で注
入する。続いて、その不純物の活性化を行うために60
0℃以上で1時間以下の熱処理を行う。その後、カバー
膜2を、塩素ガス等によるドライエッチングにより、又
は弗酸溶液等によるウェットエッチングにより除去する
(図5(f))。
【0056】以上の一連のLDD構造の形成工程によ
り、浅いソース・ドレイン接合を形成することができ
る。
【0057】また、後に、前記本発明の方法を用いて高
融点金属シリイサイド膜、例えばチタンシリサイド膜を
形成しても、平坦性が高い高融点金属シリサイド膜が得
られる。
【0058】第6の実施形態 第6の実施形態について図6を参照して説明する。ま
ず、シリコン基板1上に不純物拡散源膜32、例えばボ
ロンやリン等を添加したシリコン酸化膜を300nm以
下の膜厚で形成する(図6(a))。
【0059】次に、600℃以上で1時間以下の熱処理
を行ってシリコン基板中に不純物を導入し、LDD領域
33を形成する(図6(b))。
【0060】次いで、不純物拡散源膜32を、塩素ガス
等によるドライエッチングにより、または弗酸溶液等に
よるウェットエッチングにより除去する(図6
(c))。
【0061】次に、シリコン基板表面に存在する欠陥層
4上に、シラン系ガスが好ましくは5SCCM以上、より好
ましくは10〜1000SCCMの比較的大流量中で好まし
くは650℃未満、より好ましくは400〜640℃の
比較的低い成長温度で、下地の結晶性に依存せず欠陥を
含まない選択成長シリコン膜52を形成する(図6
(d))。この比較的大流量で低温における選択成長シ
リコン膜の成長は、その成長選択比(シリコン膜上/シ
リコン酸化膜上)が低いため、この第1の選択成長シリ
コン膜の成長の間に、シリコン酸化膜上のシリコン膜の
みを除去する目的で、塩素ガやフッ素ガス等によるエッ
チングを施すことが好ましい。
【0062】次に、下地の結晶性に依存せず欠陥を含ま
ない選択成長シリコン膜52上に、カバー膜2、例えば
シリコン酸化膜を30nm以下の膜厚で形成する(図6
(e))。
【0063】次いで、イオン注入により、又は不純物拡
散源からの固層拡散により、シリコン基板中に不純物を
導入し、ソース・ドレイン領域31を形成する。例え
ば、イオン注入3を用いた場合、砒素イオンや弗化ボロ
ンイオン等を60keV以下、1E16cm-2以下で注
入する。続いて、その不純物の活性化を行うために60
0℃以上で1時間以下の熱処理を行う。その後、カバー
膜2を、塩素ガス等によるドライエッチングにより、又
は弗酸溶液等によるウェットエッチングにより除去する
(図6(f))。
【0064】以上の一連のLDD構造の形成工程によ
り、浅いソース・ドレイン接合を形成することができ
る。
【0065】また、後に、前記の本発明の方法を用いて
高融点金属シリサイド膜、例えばチタンシリサイド膜を
形成しても、平坦性が高い高融点金属シリサイド膜が得
られる。
【0066】第7の実施形態 第7の実施形態について図7を参照して説明する。ま
ず、シリコン基板1上にカバー膜2、例えばシリコン酸
化膜を30nm以下の膜厚に形成する(図7(a))。
【0067】次に、この膜を通してシリコン基板中に不
純物を導入し、LDD領域33を形成する(図7
(b))。例えば、イオン注入3を用いた場合、砒素イ
オンや弗化ボロンイオン等を60keV以下、1E15
cm-2以下で注入する。続いて、その不純物の活性化を
行うために600℃以上で1時間以下の熱処理を行う。
【0068】次いで、カバー膜2を、塩素ガス等による
ドライエッチングにより、又は弗酸溶液等によるウェッ
トエッチングにより除去する(図7(c))。
【0069】次に、シリコン基板表面に存在する欠陥層
4の上に、シラン系ガスが好ましくは5SCCM以上、より
好ましくは10〜1000SCCMの比較的大流量中で好ま
しくは650℃未満、より好ましくは400〜640℃
の比較的低い成長温度で、下地の結晶性に依存せず欠陥
を含まない第1の選択成長シリコン膜52を形成する。
この比較的大流量で低温における第1の選択成長シリコ
ン膜の成長は、その成長選択比(シリコン膜/シリコン
酸化膜上)が低いため、この第1の選択成長シリコン膜
の成長の間に、シリコン酸化膜上のシリコン膜のみを除
去する目的で、塩素ガスやフッ素ガス等によるエッチン
グを施すことが好ましい。
【0070】引き続き、シラン系ガスの好ましくは5SC
CM未満、より好ましくは0.1〜2SCCMの比較的小流量
中で好ましくは650℃以上、より好ましくは660〜
1000℃の比較的高い成長温度で、欠陥を含まない第
2の選択成長シリコン膜53を形成する(図7
(d))。
【0071】次に、欠陥を含まない第2の選択成長シリ
コン膜53上に、カバー膜2、例えばシリコン酸化旗を
30nm以下の膜厚で形成する(図7(e))。
【0072】次いで、イオン注入により又は不純物拡散
源からの固相拡散によリ、シリコン基板中に不純物を導
入し、ソース・ドレイン領域31を形成する。例えば、
イオン注入3を用いた場合、砒素イオンや弗化ボロンイ
オン等を60keV以下、1E16cm-2以下で注入す
る。続いて、その不純物の活性化を行うために600℃
以上で1時間以下の熱処理を行う。その後、カバー膜2
を、塩素ガス等によるドライエッチングにより、又は弗
酸溶液等によるウェットエッチングにより除去する(図
7(f))。
【0073】以上の一連の工程により、浅いソース・ド
レイン接合を形成することができる。
【0074】また、後に、前記の本発明の方法を用いて
高融点金属シリサイド膜、例えばチタンシリサイド膜を
形成しても、平坦性が高い高融点金層シリサイド膜が得
られる。
【0075】第8の実施形態 第8の実施形態について図8を参照して説明する。ま
ず、シリコン基板1上に不純物拡散源膜32、例えばボ
ロンやリンを添加したシリコン酸化膜を300nm以下
の膜厚に形成する(図8(a))。
【0076】次に、600℃以上で1時間以下の熱処理
を行ってシリコン基板中に不純物を導入し、LDD領域
33を形成する(図8(b))。
【0077】次いで、不純物拡散源膜32を、塩素ガス
等によるドライエッチングにより、または弗酸溶液等に
よるウェットエッチングにより除去する(図8
(c))。
【0078】次に、シリコン基板表面に存在する欠陥層
4上に、シラン系ガスが好ましくは5SCCM以上、より好
ましくは10〜1000SCCMの比較的大流量中で好まし
くは650℃未満、より好ましくは400〜640℃の
比較的低い成長温度で、下地の結晶性に依存せず欠陥を
含まない第1の選択成長シリコン膜52を形成する。こ
の比較的大流量で低温における第1の選択成長シリコン
膜の成長は、その成長選択比(シリコン膜上/シリコン
酸化膜上)が低いため、この第1の選択成長シリコン膜
の成長の間に、シリコン酸化膜上のシリコン膜のみを除
去する目的で、塩素ガスやフッ素ガス等によるエッチン
グを施すことが好ましい。
【0079】引き続き、シラン系ガスの好ましくは5SC
CM未満、より好ましくは0.1〜2SCCMの比較的小流量
中で好ましくは650℃以上、より好ましくは660〜
1000℃の比較的高い成長温度で、欠陥を含まない第
2の選択成長シリコン膜53を形成する(図8
(d))。
【0080】次に、欠陥を含まない第2の選択成長シリ
コン膜53上に、カバー膜2、例えばシリコン酸化膜を
30nm以下の膜厚で形成する(図8(e))。
【0081】次いで、イオン注入により又は不純物拡散
源からの固相拡散により、シリコン基板中に不純物を導
入し、ソース・ドレイン領域31を形成する。例えば、
イオン注入3を用いた場含、砒素イオンや弗化ボロンイ
オン等を60keV以下、1E16cm-2以下で注入す
る。続いて、その不純物の活性化を行うために600℃
以上で1時間以下の熱処理を行う。その後、カバー膜2
を、塩素ガス等によるドライエッチングにより、又は弗
酸溶液等によるウェットエッチングにより除去する(図
8(f))。
【0082】以上の一連の工程により、浅いソース・ド
レイン接合を形成することができる。
【0083】また、後に、前記本発明の方法を用いて高
融点金属シリサイド膜、例えばチタンシリサイド膜を形
成しても、平坦性が高い高融点金属シリサイド膜が得ら
れる。
【0084】第9の実施の形態 第9の実施形態について図3を参照して説明する。ま
ず、シリコン基板1上にカバー膜2、例えばシリコン離
化膜を30nm以下の膜厚で形成する(図3(a))。
【0085】次に、シリコン基板中に不純物を導入して
ソース・ドレイン領域31を形成する(図3(b))。
例えば、イオン注入3を用いた場合、砒素イオンや弗化
ボロンイオン等を60keV以下、1E16cm-2以下
で注入する。続いて、その不純物の活性化を行うために
600℃以上で1時間以下の熱処理を行う。
【0086】次いで、カバー膜2を、塩素ガス等による
ドライエッチングにより、または弗酸溶液等によるウェ
ットエッチングにより除去する(図3(c))。
【0087】次に、シリコン基板表面に存在する高濃度
不純物に起因した欠陥層4上に、シラン系ガスの好まし
くは5SCCM以上、より好ましくは10〜1000SCCMの
比較的大流量中で好ましくは550〜750℃、より好
ましくは630〜660℃の比較的中程度の成長温度
で、下地の結晶性に依存せず欠陥を含まない第1の選択
成長シリコン膜52を形成する(図3(d))。この比
較的大流量で中程度の成長温度における第1の選択成長
シリコン膜の成長は、その成長選択比(シリコン膜上/
シリコン酸化膜上)が低いため、この第1の選択成長シ
リコン膜の成長の間に、シリコン酸化膜上のシリコン膜
のみを除去する目的で、塩素ガスやフッ素ガス等による
エッチングを施すことが好ましい。
【0088】引き続き、成長温度は変えないで、シラン
系ガスの好ましくは5SCCM未満、より好ましくは0.1
〜2SCCMの比較的小流量中で、欠陥を含まない第2の選
択成長シリコン膜53を形成する(図3(d))。成長
温度を変えないでシラン系ガス流量のみを制御すること
により、操作が簡便化され、製造工程の短縮化が図れ
る。
【0089】以上の一連の工程により、後に高融点金属
シリサイド膜7,例えばチタンシリサイド膜を形成して
も、平担性が高い高融点金属シリサイド膜が得られる
(図3(e))。
【0090】第10の実施の形態 第10の実施形態について図3を参照して説明する。ま
ず、シリコン基板1上にカバー膜2、例えばシリコン離
化膜を30nm以下の膜厚で形成する(図3(a))。
【0091】次に、シリコン基板中に不純物を導入して
ソース・ドレイン領域31を形成する(図3(b))。
例えば、イオン注入3を用いた場合、砒素イオンや弗化
ボロンイオン等を60keV以下、1E16cm-2以下
で注入する。続いて、その不純物の活性化を行うために
600℃以上で1時間以下の熱処理を行う。
【0092】次いで、カバー膜2を、塩素ガス等による
ドライエッチングにより、または弗酸溶液等によるウェ
ットエッチングにより除去する(図3(c))。
【0093】次に、シリコン基板表面に存在する高濃度
不純物に起因した欠陥層4上に、シラン系ガスの好まし
くは0.1〜100SCCM、より好ましくは1〜20SCCM
の比較的中程度の流量中で好ましくは650℃未満、よ
り好ましくは400〜640℃の比較的低い成長温度
で、下地の結晶性に依存せず欠陥を含まない第1の選択
成長シリコン膜52を形成する(図3(d))。この比
較的中程度の流量で低温における第1の選択成長シリコ
ン膜の成長は、その成長選択比(シリコン膜上/シリコ
ン酸化膜上)が低いため、この第1の選択成長シリコン
膜の成長の間に、シリコン酸化膜上のシリコン膜のみを
除去する目的で、塩素ガスやフッ素ガス等によるエッチ
ングを施すことが好ましい。
【0094】引き続き、シラン系ガス流量は変えない
で、好ましくは650℃以上、より好ましくは660〜
1000℃の比較的高い成長温度で、欠陥を含まない第
2の選択成長シリコン膜53を形成する(図3
(d))。シラン系ガス流量を変えないで成長温度のみ
を制御することにより、操作が簡便化され、製造工程の
短縮化が図れる。
【0095】以上の一連の工程により、後に高融点金属
シリサイド膜7,例えばチタンシリサイド膜を形成して
も、平担性が高い高融点金属シリサイド膜が得られる
(図3(e))。
【0096】
【実施例】以下、本発明の実施側について図面を参照し
て説明する。
【0097】実施例1 第1の実施例について図面を参照して説明する。まず、
シリコン基板1上にカバー膜2としてシリコン酸化膜を
6nmの膜厚に形成した(図1(a))。
【0098】次に、シリコン基板中に不純物を導入し
て、ソース・ドレイン領域31を形成した(図1
(b))。不純物の導入はイオン注入法を用い、pMO
SFETの形成のために弗化ボロンイオンを10ke
V、1E15cm-2で注入した。続いて、その不純物の
活性化を行うために1000℃、10秒間の熱処理を行
った。
【0099】次いで、カバー膜2を弗酸溶液によるウェ
ットエッチングにより除去した(図1(c))。
【0100】次に、シリコン基板表面に存在する欠陥層
4上に、ジシランガスの20SCCMの流量中で630℃の
成長温度で、下地の結晶性に依存せず欠陥を含まない平
担性の高い選択成長シリコン膜52を厚さ40nmに形
成した(図1(d))。この比較的大流量で低温におけ
る第1の選択成長シリコン膜の成長は、その成長選択比
(シリコン膜上/シリコン酸化上)が低いため、この選
択成長シリコン膜の成長の間に、シリコン酸化膜上のシ
リコン膜のみを除去する目的で、塩素ガスによるエッチ
ングを施した。
【0101】以上の一連の工程により、後に高融点金属
シリサイド膜としてチタンシリサイド膜を形成しても、
平坦性が高い高融点金属シリサイド膜が得られた(図1
(e))。
【0102】実施例2 第2の実施例について図面を参照して説明する。まず、
シリコン基板1上に不純物拡散源膜32として、pMO
SFETの形成のためボロンを添加したシリコン酸化膜
を100nmの膜厚に形成した(図2(a))。
【0103】次に、1000℃で10秒間の熱処理を行
って、シリコン基板中に不純物を導入し、ソース・ドレ
イン領域31を形成した(図2(b))。
【0104】次いで、不純物拡散源膜32を、塩素ガス
によるドライエッチングにより除去した(図2
(c))。
【0105】次に、シリコン基板表面に存在する欠陥層
4上に、ジシランガスの20SCCMの流量中で630℃の
成長温度で、下地の結晶性に依存せず欠陥を含まない平
坦性の高い選択成長シリコン膜52を厚さ40nmに形
成した(図2(d))。この比較的大流量で低温におけ
る選択成長シリコン膜の成長は、その成長選択比(シリ
コン膜上/シリコン酸化膜上)が低いため、この選択成
長シリコン膜の成長の間に、シリコン酸化膜上のシリコ
ン膜のみを除去する目的で、塩素ガスによるエッチング
を施した。
【0106】以上の一連の工程によって、後に高融点金
属シリサイド膜としてチタンシリサイド膜を形成して
も、平坦性が高い高融点金属シリサイド膜が得られた
(図2(e))。
【0107】実施例3 第3の実施例について図面を参照して説明する。まず、
シリコン基板1上にカバー膜2としてシリコン酸化膜を
6nmの膜厚に形成した(図3(a))。
【0108】次に、シリコン基板中に不純物を導入して
ソース・ドレイン領域31を形成した(図3(b))。
不純物の導入はイオン注入法を用い、pMOSFETの
形成のため弗化ボロンイオンを10keV、3E15c
-2で注入した。続いて、その不純物の活性化を行うた
めに1000℃で10秒間の熱処理を行った。
【0109】次いで、カバー膜2を弗酸溶液によるウェ
ットエッチングにより除去した(図3(c))。
【0110】次に、このシリコン基板表面に存在する高
濃度不純物に起因した欠陥層4上に、ジシランガスの2
0SCCMの流量中で630℃の成長温度で、下地の結晶性
に依存せず欠陥を含まない第1の選択成長シリコン膜5
2を5nmの厚さに形成した(図3(d))。この比較
的大流量で低温における第1の選択成長シリコン膜の成
長は、その成長選択比(シリコン膜上/シリコン酸化膜
上)が低いため、この第1の選択シリコン膜の成長の間
に、シリコン酸化膜上のシリコン膜のみを除去する目的
で、塩素ガスによるエッチングを施した。
【0111】引き続き、ジシランガスの1SCCMの流量中
で660℃の成長温度で、欠陥を含まない第2の選択成
長シリコン膜53を35nmの厚さに形成した(図3
(d))。
【0112】より具体的には、基板温度630℃でS2
6を20SCCMで10秒間供給し、次にCl2を1SCCMで
15秒間供給した。これを3回繰り返すことによって厚
さ5nmのノンドープシリコン層(第1のシリコン膜5
2)を形成した。続いて、基板温度660℃においてS
26を1SCCMで200秒間供給し、厚さ35nmのシ
リコン層(第2のシリコン膜53)を形成した。
【0113】以上の一連の工程により、後に高融点金属
シリサイド膜7としてチタンシリサイド膜を形成して
も、平坦性が高い高融点金属シリサイド膜が得られた
(図3(e))。
【0114】実施例4 第4の実施例について図面を参照して説明する。まず、
シリコン基板1上に不純物拡散源膜32としてボロンを
添加したシリコン酸化膜を10nmの膜厚形成した(図
4(a))。
【0115】次に、1000℃で10秒間の熱処理を行
って、シリコン基板中に不純物を導入し、ソース・ドレ
イン領域31を形成した(図4(b))。
【0116】次いで、不純物拡散源膜32を、塩素ガス
によるドライエッチングにより除去した(図4
(c))。
【0117】次に、シリコン基板表面に存在する欠陥層
4上に、ジシランガスの20SCCMの流量中で630℃の
成長温度で、下地の結晶性に依存せず欠陥を含まない第
1の選択成長シリコン膜52を5nmの厚さに形成し
た。この比較的大流量で低温における第1の選択成長シ
リコン膜の成長は、その成長選択比(シリコン膜上/シ
リコン酸化膜上)が低いため、この第1の選択成長シリ
コン膜の成長の間に、シリコン酸化膜上のシリコン膜の
みを除去する目的で、塩素ガスによるエッチングを施し
た。
【0118】引き続き、ジシランガスの1SCCMの流量中
で660℃の成長温度で、欠陥を含まない第2の選択成
長シリコン膜53を35nmの厚さに形成した(図4
(d))。
【0119】以上の一連の工程により、後に高融点金属
シリサイド膜7としてチタンシリサイド膜を形成して
も、平坦性が商い高融点金属シリサイド膜が得られた。
【0120】実施例5 第5の実施例について図面を参照して説明する。まず、
シリコン基板1上にカバー膜2として膜厚6nmのシリ
コン酸化膜を形成した(図5(a))。
【0121】次にこの膜を通して、シリコン基板中に不
純物を導入し、LDD領域33を形成した(図5
(b))。不純物の導入はイオン注入法を用い、弗化ボ
ロンイオンを10keV、1E14cm-2で注入した。
【0122】次いで、カバー膜2を弗酸溶液によるウェ
ットエッチングにより除去した(図5(c))。
【0123】次に、シリコン基板表面に存在する欠陥層
4上に、ジシランガスの20SCCMの流量中で630℃の
成長温度で、下地の結晶性に依存せず欠陥を含まない選
択成長シリコン膜52を形成した。この比較的大流量で
低温における選択成長シリコン膜の成長は、その成長選
択比(シリコン膜上/シリコン酸化膜上)が低いため、
この選択成長シリコン膜の成長の間に、シリコン酸化膜
上のシリコン膜のみを除去する目的で、塩素ガスによる
エッチングを施した。
【0124】次に、下地の結晶性に依存せず欠陥を含ま
ない選択成長シリコン膜52上に、カバー膜2としてシ
リコン酸化膜を膜厚6nmに形成した(図5(e))。
【0125】次いで、イオン注入により、シリコン基板
中に不純物を導入し、ソース・ドレイン領域31を形成
した。不純物の導入はイオン注入法を用い、弗化ボロン
イオンを30keV、1E15cm-2で注入した。続い
て、その不純物の活性化を行うために1000℃、10
秒間の熱処理を行った。その後、カバー膜2を弗酸溶液
によるウェットエッチングにより除去した(図5
(f))。
【0126】以上の一連の工程により、浅いソース・ド
レイン接合を形成することができた。
【0127】また、後に、前記本発明の方法を用いて高
融点金属シリサイド膜としてチタンシリサイド膜を形成
しても、平担性が高い高融点金属シリサイド膜が得られ
た。 実施例6 第6の実施例について図面を参照して説明する。まず、
シリコン基板1上に不純物拡散源膜32としてボロンを
添加したシリコン酸化膜を100nmの膜厚に形成した
(図6(a))。
【0128】次に、1000℃、10秒間の熱処理を行
ってシリコン基板中に不純物を導入し、LDD領域33
を形成した(図6(b))。
【0129】次いで、不純物拡散源膜32を、塩素ガス
によるドライエッチングにより除去した(図6
(c))。
【0130】次に、シリコン基板表面に存在する欠陥層
4上に、ジシランガスの20SCCMの流量中で630℃の
成長温度で、下地の結晶性に依存せず欠陥を含まない第
1の選択成長シリコン膜52を形成した(図6
(d))。この比較的大流量で低温の第1の選択成長シ
リコン膜の成長は、その成長選択比(シリコン膜上/シ
リコン酸化膜上))が低いため、この第1の選択成長シ
リコン膜の成長の間に、シリコン酸化膜上のシリコン膜
のみを除去する目的で、塩素ガスによるエッチングを施
した。
【0131】次に、下地の結晶性に依存せず欠陥を含ま
ない第1の選択成長シリコン膜52上に、カバー膜2と
してシリコン酸化膜を6nmの膜厚に形成した(図6
(e))。
【0132】次いで、イオン注入法によりシリコン基板
中に不純物を導入し、ソース・ドレイン領域31を形成
した。弗化ボロンイオンを30keV、1E15cm-2
で注入した。続いて、その不純物の活性化を行うために
1000℃、10秒間の熱処理を行った。その後、カバ
ー膜2を弗酸溶液により除去した(図6(f))。
【0133】以上の一連の工程により、浅いソース・ド
レイン接合を形成することができた。
【0134】また、後に、前記本発明の方法を用いて高
融点金属シリサイド膜としてチタンシリサイド膜を形成
しても、平坦性が高い高融点金属シリサイド膜が得られ
た。 実施例7 第7の実施例について図面を参照して説明する。まず、
シリコン基板1上にカバー膜2として膜厚6nmのシリ
コン酸化膜を形成した(図7(a))。
【0135】次に、この膜を通してシリコン基板中に不
純物を導入し、LDD領域33を形成した(図7
(b))。不純物の導入はイオン注入法を用い、弗化ボ
ロンイオンを10keV、1E14cm-2で注入した。
続いて、その不純物の活性化を行うために、1000
℃、10秒間の熱処理を行った。
【0136】次いで、カバー膜2を弗酸溶液によるウェ
ットエッチングにより除去した(図7(c))。
【0137】次に、シリコン基板表面に存在する欠陥層
4上に、ジシランガスの20SCCMの流量中で630℃の
成長温度で、下地の結晶性に依存せず欠陥を含まない第
1の選択成長シリコン膜52を形成した。この比較的大
流量で低温における第1の選択成長シリコン膜の成長
は、その成長選択比(シリコン膜上/シリコン酸化膜
上)が低いため、この第1の選択成長シリコン膜の成長
の間に、シリコン酸化膜上のシリコン膜のみを除去する
目的で、塩素ガスによるエッチングを施した。
【0138】引き続き、ジシランガスの1SCCMの流量中
で660℃の成長温度で、欠陥を含まない第2の選択成
長シリコン膜53を形成した(図7(d))。
【0139】次に、欠陥を含まない第2の選択成長シリ
コン膜53上に、カバー膜2としてシリコン酸化膜を6
nmの膜厚に形成した(図7(e))。
【0140】次いで、イオン注入により、シリコン基板
中に不純物を導入し、ソース・ドレイン領域31を形成
した。不純物の導入はイオン注入法を用い、弗化ボロン
イオンを30keV、1El5cm-2で注入した。続い
て、その不純物の活性化を行うために1000℃、10
秒間の熱処理を行った。その後、カバー膜2を弗酸溶液
により除去した(図7(f))。
【0141】以上の一連の工程により、浅いソース・ド
レイン接合を形成することができた。
【0142】また、後に、前記本発明の方法を用いて高
融点金属シリサイド膜としてチタンシリサイド膜を形成
しても、平坦性が高い高融点金属シリサイド膜が得られ
た。 実施例8 第8の実施例について図面を参照して説明する。まず、
シリコン基板l上に不組物拡散源膜32としてボロンを
添加したシリコン酸化膜を100nmの膜厚で形成した
(図8(a))。
【0143】次に、1000℃、10秒間の熱処理を行
ってシリコン基板中に不純物を導入し、LDD領域33
を形成した(図8(b))。
【0144】次いで、不純物拡散膜32を、塩素ガスに
よるドライエッチングにより除去した(図8(c))。
【0145】次に、シリコン基板表面に存在する欠陥層
4上に、ジシランガスの20SCCMの流量中で630℃の
成長温度で、下地の結晶性に依存せず欠陥を含まない第
1の選択成長シリコン膜52を形成した。この比較的大
流量で低温の第1の選択成長シリコン膜の成長は、その
成長選択比(シリコン膜/シリコン酸化膜)が低いた
め、この第1の選択成長シリコン膜の成長の間に、シリ
コン酸化膜上のシリコン膜のみを除去する目的で、塩素
ガスによるエッチングを施した。
【0146】引き続き、ジシランガスの1SCCMの流量中
で660℃の成長温度で、欠陥を含まない第2の選択成
長シリコン膜53を形成した(図8(d))。
【0147】次に、欠陥を含まない第2の選択成長シリ
コン膜53上に、カバー膜2としてシリコン酸化膜を6
nmの膜厚に形成した(図8(e))。
【0148】次いで、イオン注入法によりシリコン基板
中に不純物を導入し、ソース・ドレイン領域31を形成
した。弗化ボロンイオンを10keV、1B15cm-2
以下で注入した。続いて、その不純物の活性化を行うた
めに1000℃、10秒間の熱処理を行った。その後、
カバー膜2を弗酸溶渡により除去した(図8(f))。
【0149】以上の一連の工程により、浅いソース・ド
レイン接合を形成することができた。
【0150】また、後に、前記本発明の方法を用いて高
融点金属シリサイド膜としてチタンシリサイド膜を形成
しても、平坦性が高い高融点金属シリサイド膜が得られ
た。
【0151】以上の実施例1〜8において、シリコン膜
の成長にはUHV−CVD装置を用いた。主排気ポンプ
には、排気量1000L/秒のターボモレキュラーポン
プを用いた。
【0152】試料ウエハーは、6インチのp型シリコン
(100)基板を用いた。シリコンの原料ガスは100
%ジシラン(Si26)を用いた。
【0153】初期基板表面クリーニングは、洗浄液(N
4OH:H22(35wt%水溶液):H2O=1:4:2
0(容量比))中で10分間洗浄の後、HF処理(H
F:水=1:30(重量比)、40秒、水洗2分)によ
って、自然酸化膜を除去した。さらに、成長前に、UH
V−CVD装置内で、真空中800℃で3分間の清浄化
アニールを行った。
【0154】Si26ガス、Cl2ガスは、マスフロー
コントローラで流量を制御し、それぞれ別のSUS製ノ
ズルから供給した。
【0155】以上、高融点金属がチタン膜である場合を
述べた。しかし、ゲート電極およびソース・ドレイン領
域形成のための熱処埋に耐え得る高融点金属(コバル
ト、モリブデン、白金等)から自由に選択して良いこと
は言うまでもない。
【0156】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、選択成長シリコン膜の表面平坦性の向上を図る
ことができ、これにより、平坦性の高い高融点金属シリ
サイド膜が形成でき、良好に素子の低抵抗化が達成でき
る。これは、選択成長シリコン膜の成長において少なく
ともその成長初期に、ジシランガスの比較的大流量中で
成長温度の比較的低い条件にすることにより、選択成長
シリコン膜を下地の結晶性に依存しないで成長できるた
めである。
【0157】このような高融点金属シリサイド膜の平坦
性の向上に伴い、高融点金属シリサイド膜とソース・ド
レイン領域との界面が平坦になり、その結果、ソース・
ドレイン領域とウェル領域間の接合リークが低減でき
る。
【0158】また、選択成長シリコン膜の成長工程にお
ける塩素等によるエッチング処理によれば、選択成長シ
リコン膜の成長の選択性が崩れることによって形成され
るゲート側壁上や素子分離上のシリコン膜を除去できる
ため、後の高融点金属シリサイド膜形成後のゲート電極
等とソース・ドレイン領域間のショート等を防ぐことが
できる。
【0159】また、LDD形成工程を行った場合には、
浅いソース・ドレイン領域を形成することが容易とな
り、微細で且つ正常動作可能なトランジスタが提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の製造方法の一例の断面工
程図である。
【図2】本発明の半導体装置の製造方法の一例の断面工
程図である。
【図3】本発明の半導体装置の製造方法の一例の断面工
程図である。
【図4】本発明の半導体装置の製造方法の一例の断面工
程図である。
【図5】本発明の半導体装置の製造方法の一例の断面工
程図である。
【図6】本発明の半導体装置の製造方法の一例の断面工
程図である。
【図7】本発明の半導体装置の製造方法の一例の断面工
程図である。
【図8】本発明の半導体装置の製造方法の一例の断面工
程図である。
【図9】従来の半導体装置の製造方法の一例の断面工程
図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 カバー膜 3 イオン注入 31 ソース・ドレイン領域 32 不純物拡散源膜 33 LDD領域 4、5 欠陥層 51 欠陥を多く含み、表面平坦性が低い選択成長シ
リコン膜 52 選択成長シリコン膜(第1の選択成長シリコン
膜) 53 第2の選択成長シリコン膜 6 高融点金属膜 7 高融点金属シリサイド膜 71 平坦性が低い高融点金属シリサイド膜

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板上にソース・ドレイン領域
    を形成する工程と、該領域上にシリコン膜を選択的に成
    長させる工程を有する半導体装置の製造方法であって、
    該シリコン膜の少なくとも成長初期において、下地の結
    晶性の影響を受けないでその膜表面が平坦になるよう
    に、シラン系ガス流量と成長温度を反応律速領域に制御
    して、シリコン膜を選択的に成長する工程を有する半導
    体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記シリコン膜の成長工程中に、該シリ
    コン膜の成長を一時止めて、ハロゲンガスを用いたエッ
    チングによりシリコン酸化膜上のシリコン膜を除去する
    工程を有する請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 シリコン基板上にソース・ドレイン領域
    を形成する工程と、該領域上にシリコン膜を選択的に成
    長させる工程を有する半導体装置の製造方法であって、
    該シリコン膜の成長工程において、下地の結晶性の影響
    を受けないでその膜表面が平坦になるように、シラン系
    ガス流量と成長温度を反応律速領域に制御して、第1の
    シリコン膜を選択的に成長する工程と、該第1のシリコ
    ン膜上に、シラン系ガス流量と成長温度を比較的供給律
    速領域よりに制御して、第2のシリコン膜を選択的に成
    長する工程を有する半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1のシリコン膜の成長工程中に、
    該第1のシリコン膜の成長を一時止めて、ハロゲンガス
    を用いたエッチングによりシリコン酸化膜上のシリコン
    膜を除去する工程を有する請求項3記載の半導体装置の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記シリコン膜を用いて高融点金属シリ
    サイド膜を形成する工程を有する請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 シリコン基板上にLDD領域を形成する
    工程と、該領域上にシリコン膜を選択的に形成して該シ
    リコン膜にソース・ドレイン領域を形成する工程を有す
    る半導体装置の製造方法であって、該シリコン膜の少な
    くとも成長初期において、下地の結晶性の影響を受けな
    いでその膜表面が平坦になるように、シラン系ガス流量
    と成長温度を反応律速領域に制御して、シリコン膜を選
    択的に成長する工程を有する半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記シリコン膜の成長工程中に、該シリ
    コン膜の成長を一時止めて、ハロゲンガスを用いたエッ
    チングによりシリコン酸化膜上のシリコン膜を除去する
    工程を有する請求項6記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 シリコン基板上にLDD領域を形成する
    工程と、該領域上にシリコン膜を選択的に形成して該シ
    リコン膜にソース・ドレイン領域を形成する工程を有す
    る半導体装置の製造方法であって、該シリコン膜の成長
    工程において、下地の結晶性の影響を受けないでその膜
    表面が平坦になるように、シラン系ガス流量と成長温度
    を反応律速領域に制御して、第1のシリコン膜を選択的
    に成長する工程と、該第1のシリコン膜上に、シラン系
    ガス流量と成長温度を比較的供給律速領域よりに制御し
    て、第2のシリコン膜を選択的に成長する工程を有する
    半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第1のシリコン膜の成長工程中に、
    該第1のシリコン膜の成長を一時止めて、ハロゲンガス
    を用いたエッチングによりシリコン酸化膜上のシリコン
    膜を除去する工程を有する請求項8記載の半導体装置の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 前記ソース・ドレイン領域上にシリコ
    ン膜を選択的に成長させ、該シリコン膜を用いて高融点
    金属シリサイド膜を形成する工程を有する請求項6〜9
    のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 シリコン膜の少なくとも成長初期にお
    いて、シラン系ガス流量を5SCCM以上、成長温度を65
    0℃未満とする請求項1又は6記載の半導体装置の製造
    方法。
  12. 【請求項12】 第1のシリコン膜の成長時のシラン系
    ガス流量を5SCCM以上、成長温度を650℃未満、第2
    のシリコン膜の成長時のシラン系ガス流量を5SCCM未
    満、成長温度を650℃以上とする請求項3又は8記載
    の半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 第2のシリコン膜の成長のシラン系ガ
    ス流量を、第1のシリコン膜の成長のシラン系ガス流量
    より小さくし、成長温度は変えない請求項3又は8記載
    の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 第2のシリコン膜の成長温度を、第1
    のシリコン膜の成長温度より高くし、シラン系ガス流量
    は変えない請求項3又は8記載の半導体装置の製造方
    法。
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JPH08203847A (ja) * 1995-01-25 1996-08-09 Nec Corp 半導体装置の製造方法

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