JPH11144923A - 抵抗器 - Google Patents

抵抗器

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JPH11144923A
JPH11144923A JP30859397A JP30859397A JPH11144923A JP H11144923 A JPH11144923 A JP H11144923A JP 30859397 A JP30859397 A JP 30859397A JP 30859397 A JP30859397 A JP 30859397A JP H11144923 A JPH11144923 A JP H11144923A
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metal plate
terminal
resistor
leaf spring
fuse
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JP30859397A
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Taku Ishii
卓 石井
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Marelli Corp
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Calsonic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抵抗器を大型化することなく、確実にヒュー
ズが作動し、信頼性の高い抵抗器を提供する。 【解決手段】 抵抗器に、弾性を有する板ばね8a,8
bと、板ばね8aの端部と板ばね8bの端部とを接着し
て所定の温度以上に達すると溶融する半田9と、板ばね
8a,8bの他の端部とを各々固定して板ばね8a,8
bとに互いに反発する方向の弾発力を与える第1端子
4、第2端子6とを有するヒューズ部10を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用空気調和装
置の抵抗器に係り、特に温度の上昇によって回路を遮断
するヒューズを備える自動車用空気調和装置の抵抗器に
関する。
【0002】
【従来の技術】抵抗器は、所定の抵抗値を有する抵抗体
を複数個備える回路を有し、この回路の総抵抗値を切り
替えることによって供給された電力を変化させる構成で
ある。このような抵抗器は、例えばモータの回転数制御
などに用いられる。すなわち、モータの回転数は供給さ
れる電力に応じて変化するから、抵抗器は供給される電
力のレベルを段階的に切り替えることにより、高速回
転、中速回転、低速回転の切り替えを行なうことができ
る。
【0003】このような抵抗器は、モータがモータロッ
クを起こしたような場合、モータへの電力供給を断つこ
とによってモータを保護する温度ヒューズ(以降、単に
ヒューズと記す)を備えている。
【0004】図4は、一般的なヒューズの構成を例示す
る図であり、図4(A)はヒューズ3に半田線を用いた
構成を、また図4(B)は、ヒューズ部13として板ば
ね5と半田5aとを組み合わせた構成を例示する図であ
る。
【0005】図4(A)に示したヒューズ3は、抵抗器
に形成された回路の一部をなす端子1と端子2との間の
導通遮断部Aを架橋する溶融金属部材で、この溶融金属
部材には一般的には半田でなる導線が用いられている。
ヒューズ3は、溶融することにより端子1と端子2との
間を遮断してモータへの電力の供給を強制的に断つこと
ができる。
【0006】図4(B)に示したヒューズ部15は、抵
抗器に形成された回路の一部をなす端子1と端子2との
間の導通遮断部Aを架橋する板ばね5を設け、図中の端
子2側の端部を半田5aで接着し、端子1側の端部を半
田5aよりも融点の高い接着剤で接着、固定している。
【0007】端子1、端子2および板ばね5に過電流が
流れて端子2および板ばね5が所定の温度以上になると
端子2上の半田5aが溶融し、板ばね5の一方の端部が
端子1側に固定された状態で他方の端部が端子2から外
れる。よって板ばね5の端子2から外れた側の端部は、
その弾発力によって端子2から遠ざかり、確実に端子1
と端子2との間を遮断してモータへの電力の供給を強制
的に断つことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】次に以上述べた半田線
を用いたヒューズ3、板ばね5を用いたヒューズ部15
が、それぞれ有する課題について述べる。
【0009】半田線を用いたヒューズ3は、以下のよう
な課題を有している。
【0010】すなわち、ヒューズ3表面およびその周辺
には、空気中の酸素との反応により酸化膜が形成されて
いる。酸化反応は、ヒューズ3が溶融するジュール熱の
発生時に特に活発なものとなる。半田は、酸化膜が形成
された表面にはなじまずにその「ぬれ性」が低下するこ
とが知られており、このため半田線にはフラックスと呼
ばれる酸化膜の除去剤が含まれていて、半田溶融時のぬ
れ性低下を防止している。
【0011】しかし、半田線に含まれるフラックスは、
本来半田付時のぬれ性を考慮したものである。よって半
田付けが行なわれる際に初めて加熱されるものであり、
特に熱に対して長期に亘ってその特性が変化しないこと
を要求されるものではない。
【0012】ところがヒューズ3は、断線に至らないま
でも繰り返し加熱を受けていることや、例えば自動車の
内部のように環境温度が高温になる場所に設置されるこ
とがある。このような場合には、ヒューズ3中のフラッ
クスが熱変性してヒューズ3が溶融したときに酸化膜を
除去する機能が劣化しているといったことも起こり得
る。
【0013】ヒューズ3のフラックスが機能しない場
合、溶融した半田は、自身の表面や端子1、端子2周辺
の酸化膜によってその流れが妨げられ、断線し難くなる
可能性がある。
【0014】一方、ヒューズ部15は、以下のような課
題を有している。
【0015】近年の機器の小形化、薄型化に伴って抵抗
器にも薄型化が要求されている。したがってヒューズ部
15を有する抵抗器が収められる図示しないケースの厚
みも可能な限り薄く設計されている。
【0016】図4(B)の構成では、端子2から外れた
板ばね5が、上方へ跳ね上がって端子2から遠ざかり、
回路の電気的な接続を断っている。しかし、現在の薄型
抵抗体ケースにおける板ばね5とケース内部上面との距
離は3mm程度であり、このため、板ばね5が端子2か
ら半田の接着を断つのに充分な距離遠ざかることが難し
くなる。よって、板ばね5が端子2から外れた後にも、
溶融した半田によって両者の間に電気的な導通が生じる
可能性がある。このような可能性は、半田5aおよびそ
の周辺が酸化した場合には、半田のぬれ性低下によって
より高くなる。
【0017】本発明は、このような点に鑑みて行われた
ものであって、抵抗器を大型化することなく、確実にヒ
ューズが作動するより信頼性の高い抵抗器を提供するこ
とを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。 (1) ヒューズを備える抵抗器であって、前記ヒュー
ズ部は、弾性を有する第1金属板材および第2金属板材
と、第1金属板材の端部と第2金属板材の端部とを接着
し、所定の温度以上に達すると溶融する溶融金属と、第
1金属板材の他の端部と第2金属板材の他の端部とを各
々固定して前記第1金属板材と前記第2金属板材とに互
いに反発する方向の弾発力を与える板材固定手段とを有
する抵抗器である。
【0019】(2) 前記板材固定手段は、前記第1金
属板材を固定する第1端子と前記第2金属板材を固定す
る第2端子とを有し、前記第1金属板材を前記第1端子
の上面に設けると共に前記第2金属板材を前記第2端子
の下面に設ける抵抗器である。
【0020】(3) 板材固定手段は、第1金属板材を
固定する第1端子と前記第2金属板材を固定する第2端
子とを有し、第1端子と前記第2端子とが、第1金属板
材および第2金属板材を各々固定すると共に、溶融金属
が、第1金属板材および第2金属板材を互いに異なる回
転方向にねじって固定する抵抗器である。
【0021】この抵抗器にあっては、弾性を有する第1
金属板材および第2金属板材とが、互いに一方の端部同
士所定の温度に達すると溶融する溶融金属で接着されて
いる。よって両者は、所定の値以上の温度になると接続
を断つことができる。
【0022】また、板材固定手段が、第1金属板材と第
2金属板材とに互いに反発する方向の弾発力を与えるこ
とから、接続が断たれた第1金属板材と前記第2金属板
材とは互いに両方向に遠ざかる。よって、抵抗器は、板
ばねの下面の空間をも利用して両者の間に距離をとるこ
とが可能になる上、このような動作をより短時間のうち
に行なうことができる。
【0023】また、前記板材固定手段は、第1金属板材
を前記第1端子の上面に設けると共に第2金属板材を第
2端子の下面に設けて両者を接着することにより、第1
金属板材と第2金属板材とが固定される高さを異ならし
め、第1金属板材と第2金属板材にそれぞれ上下に異な
る方向の弾発力を与えることができる。
【0024】また、第1端子と前記第2端子とが、第1
金属板材および第2金属板材を各々固定すると共に、溶
融金属が、第1金属板材および第2金属板材を互いに異
なる回転方向にねじって固定することにより、溶融金属
が溶融し、第1金属板材と第2金属板材とが離れたと
き、両者にそれぞれ互いに異なる回転方向の弾発力を与
えることができる。よって、第1金属板材と第2金属板
材とは、限られた空間内においても完全に溶融金属によ
る電気電導を断ち、より確実にヒューズ部を作動するこ
とができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0026】《実施の形態1》図1は、実施の形態1の
抵抗器の全体構成を説明する図である。また図2は、図
1中の線分2−2´に沿う断面図であって、図2(A)
は断線前、図2(B)は断線後のヒューズの状態を説明
する図である。
【0027】実施の形態1の抵抗器は、それぞれ低抗値
の異なる抵抗体R1、抵抗体R2、抵抗体R3と、抵抗
R2に接続する端子P1、抵抗R3に接続する端子P2
と、ヒューズ部10とを有する回路20を有し、回路2
0は全体がケース12に収納されており、端子の一部の
みが外部に露出している。
【0028】上記の構成のうち本実施の形態の要部であ
るヒューズ部10は、第1金属板材である板ばね8aお
よび第2金属板材である板ばね8bと、板ばね8aの端
部と板ばね8bの端部とを接着し、所定の温度以上に達
すると溶融する溶融金属である半田9と、板ばね8aの
他の端部と板ばね8bの他の端部とを各々固定して前記
第1金属板材と前記第2金属板材とに互いに反発する方
向の弾発力を与える板材固定手段である第1端子4と第
2端子6とを有している。
【0029】第1端子と第2端子とは、板ばね8a、板
ばね8bとそれぞれ半田9よりも充分高い融点をもつ接
着剤で接着され、半田9の溶融時にも板ばね8a、板ば
ね8bを固定している。
【0030】実施の形態1の抵抗器は、回路20の第2
端子6を図示しない電源と常に接続しておいて、第1端
子4、端子P1、端子P2のいずれかを図示しないモー
タと接続することにより、モータへの供給電力を切り替
えてモータ回転数を制御している。
【0031】すなわち、第1端子4をモータと接続する
と、回路20を流れる電流はいずれの抵抗も通らないこ
とから、抵抗器を介してモータに出力する電力が、最大
の値をとることになることになる。また、端子P1をモ
ータに接続すると、電流は抵抗R2と抵抗R1とを通
り、端子P2をモータに接続すると、電流は抵抗R3と
抵抗R1とを通ることになり、それぞれの場合の総抵抗
値が3段階に切り替えられる。
【0032】また、実施の形態1では、板ばね8aを第
1端子4の上面に設けると共に板ばね8bを第2端子6
の下面に設けることにより、板ばね8aと板ばね8bと
に互いに上下に反発する方向の弾発力を与え、板ばね8
a、板ばね8bをヒューズ部として動作させている。
【0033】図2により、この板ばね8a、板ばね8b
のヒューズ部としての動作を説明する。図2(A)は、
板ばね8a、板ばね8bがヒューズ部として作動する以
前の状態を示し、図2(B)は、作動直後の状態を示し
たものである。
【0034】図2(A)に示すように実施の形態1の抵
抗器では、第1端子4と第2端子6とが、ケース12内
で同じ高さに設けられていて、端子とケース12内部の
上面との距離はc、ケース12内部の下面との距離はd
である。なお、この距離cおよびdは、回路20に設け
られた抵抗の大きさや、第1端子4、第2端子6の厚み
などにより制限を受けている。
【0035】また、板ばね8aは、第1端子4の上面に
設けられており、板ばね8bは、第2端子6の下面に設
けられている。よって板ばね8aの高さ方向の固定位置
と板ばね8bの高さ方向の固定位置とは、少なくとも第
1端子4、第2端子6の厚さに相当する分相違した状態
で半田9によって接着されていることになる。
【0036】この結果、より高い位置に固定されている
板ばね8aの半田9による接着部には、より低い位置に
固定されている板ばね8bによって下方に向く力Fが作
用し、反対に板ばね8bの半田9による接着部には上方
に向く力Fが作用する。
【0037】このような状態でモータに何等かの異常が
生じ、板ばね8a、板ばね8bに過電流が流れた場合、
板ばね8a、板ばね8bにはジュール熱を発生する。発
生したジュール熱によって板ばね8a、板ばね8bが、
半田9の融点以上の温度に達すると半田9が溶融し、図
2(B)のように板ばね8aと板ばね8bとが離れる。
【0038】このとき板ばね8aには、板ばね8bによ
って与えられていた下方に向く力Fに対して形状を修復
しようとする修復力が、上方に向く弾発力F´として作
用する。よって、半田9溶融直後の板ばね8aは、上方
に向いて跳ね上がり板ばね8bから遠ざかる。一方、板
ばね8bには、板ばね8aによって与えられていた上方
に向く力Fに対する修復力が、下方に向く弾発力F´と
して作用する。よって、半田9溶融直後の板ばね8bは
下方に向いて下がり、板ばね8aから遠ざかる。
【0039】このような板ばね8a、板ばね8bの作動
直後の状態を、図4(B)に示した板ばね5が上方にの
み跳ね上がる構成と比較する。
【0040】板ばねが上方にのみ跳ね上がる構成をケー
ス12に収納した場合、板ばねが端子と離れ得る最大の
距離はcに等しいことになる。
【0041】これに対して実施の形態1のように板ばね
8aと板ばね8bとが互いに反発する弾発力によって共
に相手から遠ざかる構成では、板ばね8aと板ばね8b
とは最大c+dの距離遠ざかることが可能になり、板ば
ね8aと板ばね8bとの間にある半田9による接着およ
びそれに伴う電気電導を完全に断つことに有利である。
【0042】また、実施の形態1では板ばね8a、板ば
ね8bが、いずれも互いに相手から遠ざかる方向に移動
することから、板ばね8a、板ばね8bとの距離は、よ
り短時間に大きくなる。よって、半田が充分に溶融して
いる間に板ばね8a、板ばね8bとを離すことができ
て、半田9による板ばね8aと板ばね8bとの接着およ
びそれに伴う電気電導を完全に断つことにいっそう有利
である。
【0043】以上述べた実施の形態1は、板ばね8aを
第1端子4の上面に設けると共に板ばね8bを第2端子
の下面に設けて両者を接着することにより、板ばね8a
と板ばね8bとの高さ方向の固定位置を異ならしめ、板
ばね8aと板ばね8bにそれぞれ上下に異なる方向の弾
発力を与えることができる。
【0044】よって板ばね8aと板ばね8bとは、抵抗
器の大きさを変えることなく半田による電気電導を断つ
のに充分な距離相手から遠ざかることができ、ヒューズ
部として確実に動作することができる。
【0045】《実施の形態2》次に本発明の実施の形態
2について説明する。実施の形態2の抵抗器は、ヒュー
ズ部を除いて実施の形態1と同様のものである。よっ
て、ここでは実施の形態2のヒューズ部についてのみ図
示するものとする。
【0046】図3は、本発明の実施の形態2のヒューズ
部100の構成を説明する図である。なお図3中、図1
と同様の構成に付いては同様の符号を付し、一部説明を
略す。
【0047】図3に示した実施の形態2のヒューズ部1
00は、第1金属板材である板ばね18aを固定する第
1端子14と、第2金属板材である板ばね18bを固定
する第2端子16とを有し、第1端子14と第2端子1
6とが板ばね18aおよび板ばね18bを各々固定する
と共に、半田9が板ばね18aおよび板ばね18bを互
いに異なる回転方向に約90度ねじって固定している。
【0048】互いに異なる回転方向にねじられて固定さ
れた板ばね18aと板ばね18bとには、互いに異なる
回転方向に力が作用している。
【0049】このような状態でモータに何等かの異常が
生じ、板ばね18a、板ばね18bに過電流が流れた場
合、板ばね18a、板ばね18bはジュール熱を発生す
る。発生したジュール熱によって、板ばね18a、板ば
ね18bが半田9の融点以上の温度に達すると、半田9
が溶融して板ばね18aと板ばね18bとが離れる。
【0050】このとき、板ばね18aには、固定されて
いたときに与えられていた回転方向に向く力に対する修
復力が、反対向きの弾発力として作用する。よって、半
田9溶融直後の板ばね18aは、図中破線で示すように
回転する。一方、板ばね18bには、板ばね18aに作
用する修復力とは反対の弾発力が作用する。よって、半
田9溶融直後の板ばね18bは、図中破線で示すように
回転する。この半田溶融直後の板ばね18a、板ばね1
8bの回転方向は、互いに反対である。よって、両者は
離れた直後に互いに背き合うことになり、半田9による
接着を速やかに断つことができる。
【0051】また、実施の形態2の離れた板ばね18a
と板ばね18bとは、半田9の溶融後再び半田9が塗布
された面同士が向き合うことがない。よって、半田9に
よる接着をより完全に断つことに有利である。
【0052】さらに板ばね18a、板ばね18bのそれ
ぞれの端子に対する固定位置を、高さ方向、あるいは図
3中における上下方向にずらしておくことによって、半
田9溶融後に板ばね18aと板ばね18bとが接触する
可能性をも除くことができる。
【0053】以上述べた実施の形態2は、板ばね18a
と板ばね18bとが離れたとき、両者にそれぞれ互いに
異なる回転方向の弾発力を与えることができる。よっ
て、板ばね18aと板ばね18bとは互いに背き合い、
完全に半田による接着およびそれに伴う電気電導を断
ち、より確実にヒューズ部を作動することができる。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、第1金属板材及
び第2金属板材の下面の空間をも利用して両者の間によ
り大きな距離をとり、溶融金属による両者の接着および
それに伴う電気電導を確実に断つことができる。よっ
て、抵抗器の形状を大型化することなくヒューズ部の作
動をより確実にして、抵抗器の信頼性を高めることがで
きる。
【0055】請求項2記載の発明は、第1金属板材と第
2金属板材とが固定される高さを異ならしめ、第1金属
板材と第2金属板材にそれぞれ上下に異なる方向の弾発
力を与えることができる。よって、両者は、より短時間
のうちにより長い距離隔たることになり、抵抗器を大型
化することなく、より確実にヒューズ部を作動させるこ
とができる。
【0056】請求項3記載の発明は、第1金属板材およ
び第2金属板材を互いに異なる回転方向にねじって固定
することにより、両者にそれぞれ互いに異なる回転方向
の弾発力を与えることができる。よって、抵抗器を大型
化することなく、いっそう確実にヒューズ部を作動させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の抵抗器の全体構成を説
明する図である。
【図2】図1中の線分2−2´に沿う断面図であって、
図2(A)は断線前、図2(B)は断線後のヒューズの
状態を説明する図である。
【図3】本発明の実施の形態2のヒューズ部の構成を説
明する図である。
【図4】(A)はヒューズに半田線を用いた構成を、ま
た(B)は、ヒューズ部として板ばねと半田とを組み合
わせた構成を例示する図である。
【符号の説明】
4,14…第1端子(板材固定手段) 6,16…第2端子(板材固定手段) 8a,18a…板ばね(第1金属板材) 8b,18b…板ばね(第2金属板材) 10,100…ヒューズ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒューズ部(10,100)を備える抵
    抗器であって、 前記ヒューズ部(10,100)は、 弾性を有する第1金属板材(8a,18a)および第2
    金属板材(8b,18b)と、 前記第1金属板材(8a,18a)の端部と前記第2金
    属板材(8b,18b)の端部とを接着し、所定の温度
    以上に達すると溶融する溶融金属(9)と、 前記第1金属板材(8a,18a)の他の端部と前記第
    2金属板材(8b,18b)の他の端部とを各々固定し
    て前記第1金属板材(8a,18a)と前記第2金属板
    材(8b,18b)とに互いに反発する方向の弾発力を
    与える板材固定手段(4,6,14,16)とを有する
    ことを特徴とする抵抗器。
  2. 【請求項2】 前記板材固定手段(4,6)は、前記第
    1金属板材(8a)を固定する第1端子(4)と前記第
    2金属板材(8b)を固定する第2端子(6)とを有
    し、 前記第1金属板材(8a)を前記第1端子(4)の上面
    に設けると共に前記第2金属板材(8b)を前記第2端
    子(6)の下面に設けることを特徴とする請求項1記載
    の抵抗器。
  3. 【請求項3】 前記板材固定手段(14,16)は、前
    記第1金属板材(18a)を固定する第1端子(14)
    と前記第2金属板材(18b)を固定する第2端子(1
    6)とを有し、 前記第1端子(14)と前記第2端子(16)とが、前
    記第1金属板材(18a)および第2金属板材(18
    b)を各々固定すると共に、前記溶融金属(9)が、前
    記第1金属板材(18a)および第2金属板材(18
    b)を互いに異なる回転方向にねじって固定することを
    特徴とする請求項1記載の抵抗器。
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