JPH11144912A - 半導体チタン酸バリウム膜の成膜方法およびptc薄膜層からなるヒーターミラーへの応用と製造方法 - Google Patents

半導体チタン酸バリウム膜の成膜方法およびptc薄膜層からなるヒーターミラーへの応用と製造方法

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JPH11144912A
JPH11144912A JP9322143A JP32214397A JPH11144912A JP H11144912 A JPH11144912 A JP H11144912A JP 9322143 A JP9322143 A JP 9322143A JP 32214397 A JP32214397 A JP 32214397A JP H11144912 A JPH11144912 A JP H11144912A
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敏夫 小川
Shozo Saito
昭三 斉藤
Osamu Sugiyama
治 杉山
Masa Yajima
雅 矢嶋
Katsumi Sato
克己 佐藤
Hidenori Satou
英法 佐藤
Hideaki Masuda
英明 増田
Masaki Kobayashi
正樹 小林
Katsuyuki Nozaki
克幸 野崎
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Murakami Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上に半導体チタン酸バリウム膜を低い温
度で焼結できるようにして、使用可能な基板材料の制約
を緩和する。 【解決手段】 予め1250〜1400℃で焼結させた
半導体チタン酸バリウム焼結体粒子とチタン酸バリウム
を生成する原料成分を含むゾル溶液とを混合した混合液
27を基板12に塗布する。基板12を600〜800
℃で必要時間熱処理して半導体チタン酸バリウム膜16
を成膜する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体チタン酸
バリウム膜を基板上に成膜する方法に関し、低い熱処理
温度で基板上に半導体チタン酸バリウム膜を焼結できる
ようにして、使用可能な基板材料の制約を緩和したもの
である。また、この発明はこの成膜方法を利用してPT
Cヒーター付きのミラーを製造する方法およびこの方法
を利用して作ることができるPTCヒーターミラーに関
する。
【0002】
【従来の技術】半導体チタン酸バリウム(BaTi
3 )はPTCサーミスタ(正特性サーミスタ)として
温度センサや面ヒーターとして利用されている。PTC
サーミスタの構造として、基板上に半導体チタン酸バリ
ウム膜を成膜した膜形PTCサーミスタが例えば特公昭
53−29366号に公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】膜形PTCサーミスタ
は、基板上に半導体チタン酸バリウム原料成分を塗布
し、これを熱処理(焼成)して、半導体チタン酸バリウ
ム膜を焼結させることにより作られる。ところが、半導
体チタン酸バリウムの焼結温度は高い(1250〜14
00℃)ため、溶融温度が低い材料は基板として用いる
ことができなかった。また、アルミナ等の基板を用いる
と、熱処理の際に基板と半導体チタン酸バリウムとが化
学反応を起こし、所望のPTC特性が得られなかった。
このため、特公昭53−29366号公報に記載のもの
では、基板を絶縁体チタン酸バリウム系セラミックスで
構成することにより、化学反応を防止していた。このよ
うに、従来の膜形PTCサーミスタでは、熱処理の温度
が高いため、使用できる基板材料が限られ、ガラス基板
等を使用することができなかった。
【0004】この発明は、前記従来の技術における問題
点を解決して、低い熱処理温度で基板上に半導体チタン
酸バリウム膜を焼結できるようにして、使用可能な基板
材料の制約を緩和した半導体チタン酸バリウム膜の成膜
方法およびPTCヒーターミラーの製造方法およびこの
製造方法を利用して作ることができるPTCヒーターミ
ラーを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の半導体チタン
酸バリウム膜の成膜方法は、PTC特性を示す粒径を有
する半導体チタン酸バリウム焼結体粒子とチタン酸バリ
ウム原料成分を含むゾル溶液とを混合した液を基板に塗
布して乾燥し、該基板を600〜800℃で熱処理して
チタン酸バリウム微粒子を析出させて、前記基板の表面
に、前記半導体チタン酸バリウム焼結体粒子相互間に前
記チタン酸バリウム微粒子を介在させて該半導体チタン
酸バリウム焼結体粒子を相互につないだものである。チ
タン酸バリウム微粒子は絶縁体であるが、半導体チタン
酸バリウム焼結体粒子相互間の距離は十分短いので導通
し、成膜された半導体チタン酸バリウム膜はPTC特性
を示す。
【0006】半導体チタン酸バリウムの焼結には125
0〜1400℃もの高温での熱処理が必要であるが、こ
の発明によれば、予め高温で熱処理して半導体化してい
る半導体チタン酸バリウム焼結体粒子を用いるので、ゾ
ル溶液を基板に塗布した後の熱処理は、チタン酸バリウ
ム微粒子が析出して半導体チタン酸バリウム焼結体粒子
相互間をつないで膜構造を保持する600〜800℃程
度の低い温度ですむ。したがって、使用可能な基板材料
の制約が緩和され、ガラス基板を用いることが可能とな
る。特に、透明ガラス基板を用いれば、基板の裏面に反
射膜を成膜し、反射膜の表面に半導体チタン酸バリウム
膜を成膜するミラー構造を実現できる。
【0007】なお、半導体チタン酸バリウム焼結体粒子
とチタン酸バリウム原料成分を含むゾル溶液とを混合し
た液に、シリカコロイドまたはガラス化成分を添加する
ことにより、半導体チタン酸バリウム焼結体粒子相互間
にチタン酸バリウム微粒子とともにシリカコロイド粒子
またはガラス化成分粒子が介在し、生成される半導体チ
タン酸バリウム膜の膜強度を向上させることができる。
【0008】また、この発明のPTCヒーターミラーの
製造方法は、透明ガラス基板の裏面に反射膜を成膜し、
PTC特性を示す粒径を有する半導体チタン酸バリウム
焼結体粒子とチタン酸バリウム原料成分を含むゾル溶液
とを混合した液を該反射膜の表面に塗布して乾燥し、該
基板を600〜800℃で熱処理してチタン酸バリウム
微粒子を析出させて、前記反射膜の表面に、前記半導体
チタン酸バリウム焼結体粒子相互間に前記チタン酸バリ
ウム微粒子を介在させて該半導体チタン酸バリウム焼結
体粒子を相互につないだ、全体としてPTC特性を示す
半導体チタン酸バリウム膜を固定形成し、該半導体チタ
ン酸バリウム膜の表面に正負両電極を成膜し、これら正
負両電極からそれぞれリード線を外部に引き出し、前記
半導体チタン酸バリウム膜および前記正負両電極を覆う
ように前記基板の裏面に絶縁性保護膜を被覆してなるも
のである。この製造方法によれば、透明ガラス基板の裏
面に反射膜を成膜したPTCヒーターミラーを作ること
ができる。
【0009】また、この発明のPTCヒーターミラーの
別の製造方法は、PTC特性を示す粒径を有する半導体
チタン酸バリウム焼結体粒子とチタン酸バリウム原料成
分を含むゾル溶液とを混合した液を基板に塗布して乾燥
し、該基板を600〜800℃で熱処理してチタン酸バ
リウム微粒子を析出させて、前記基板の表面に、前記半
導体チタン酸バリウム焼結体粒子相互間に前記チタン酸
バリウム微粒子を介在させて該半導体チタン酸バリウム
焼結体粒子を相互につないだ、全体としてPTC特性を
示す半導体チタン酸バリウム膜を固定形成し、該半導体
チタン酸バリウム膜の表面に正負両電極を成膜し、これ
ら正負両電極からそれぞれリード線を外部に引き出し、
前記半導体チタン酸バリウム膜および前記正負両電極を
覆うように前記基板の裏面に絶縁性保護膜を被覆し、該
基板のおもて面に適宜の時点で反射膜を成膜してなるも
のである。この製造方法によれば、ガラス基板のおもて
面に反射膜を成膜したPTCヒーターミラーを作ること
ができる。
【0010】また、この発明のPTCヒーターミラー
は、透明ガラス基板の裏面に反射膜を固定形成し、該反
射膜の表面に、PTC特性を示す粒径を有する半導体チ
タン酸バリウム焼結体粒子相互間にチタン酸バリウム微
粒子を介在させて該半導体チタン酸バリウム焼結体粒子
を相互につないだ、全体としてPTC特性を示す半導体
チタン酸バリウム膜を固定形成し、該半導体チタン酸バ
リウム膜の表面に正負両電極を固定形成し、これら正負
両電極からそれぞれリード線を外部に引き出し、前記半
導体チタン酸バリウム膜および前記正負両電極を覆うよ
うに前記基板の裏面に絶縁性保護膜を被覆してなるもの
である。
【0011】また、この発明の別のPTCヒーターミラ
ーは、ガラス基板の裏面に、PTC特性を示す粒径を有
する半導体チタン酸バリウム焼結体粒子相互間にチタン
酸バリウム微粒子を介在させて該半導体チタン酸バリウ
ム焼結体粒子を相互につないだ、全体としてPTC特性
を示す半導体チタン酸バリウム膜を固定形成し、該半導
体チタン酸バリウム膜の表面に正負両電極を固定形成
し、これら正負両電極からそれぞれリード線を外部に引
き出し、前記半導体チタン酸バリウム膜および前記正負
両電極を覆うように前記基板の裏面に絶縁性保護膜を被
覆し、該基板のおもて面に反射膜を固定形成してなるも
のである。
【0012】この発明のPTCヒーターミラーによれ
ば、ガラス基板を用いたので、絶縁体チタン酸バリウム
系セラミックス基板を使用する場合に比べて安価に構成
でき、しかも表面鏡(基板のおもて面に反射膜が成膜さ
れているミラー)、裏面鏡(基板の裏面に反射膜が成膜
されているミラー)のいずれも実現することができる。
【0013】なお、半導体チタン酸バリウム膜を基板裏
面の外周縁よりも内側の範囲内に固定形成することによ
り、絶縁性保護膜で半導体チタン酸バリウム膜および正
負両電極を確実に被覆して漏電を防止することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を以下説明
する。図2はこの発明によるPTCヒーターミラーを示
す。PTCヒーターミラー10は耐熱が熱処理温度より
高い透明ガラスで構成された1〜5mmの厚さの基板12
の裏面12aの全面に、Cr,Ag,Al等の金属ある
いはNi−Cr等の合金を反射性能を満たす任意の厚さ
(例えば0.08〜0.7μm)に成膜して、反射膜1
4を固定形成している。反射膜14の表面には、基板裏
面12aの外周縁12cよりも内側の範囲内に半導体チ
タン酸バリウム膜16が0.1〜1mm程度の厚さに固定
形成されている。
【0015】半導体チタン酸バリウム膜16の表面に
は、該膜16の範囲内に、正負両電極(一体化して図示
している。)18が任意の厚さでくし歯状等に対向配置
して固定形成されている。正負両電極18からはリード
線20,22が外部に引き出されている。基板12の裏
面12aには、半導体チタン酸バリウム膜16および正
負両電極18、リード線20,22の接続端子等導電部
分全体を覆うように、絶縁性保護膜24が任意の厚さで
被覆されている。基板12のおもて面12bには、必要
に応じて保護膜、撥水膜、親水膜等の透明コーティング
膜26が任意の厚さで被覆される。
【0016】図2のPTCヒーターミラー10の製造方
法の一例を図1を参照して説明する。基板裏面12aに
は、予め反射膜14を成膜しておく。初めに、半導体チ
タン酸バリウム焼結体粒子と半導体チタン酸バリウム原
料成分を含むゾル溶液を用意する(S1,S2)。半導
体チタン酸バリウム焼結体粒子は、例えば、チタン酸バ
リウムを生成するための原料成分とチタン酸バリウムの
Baの一部を置換してチタン酸バリウムを半導体化する
La,Y等の元素のほか、チタン酸バリウムのBaの一
部を置換してキュリー温度を所望の値に移動させるS
r,Pb等の元素、焼結助成剤であるAl2 3 ,Ti
2 ,SiO2 、抵抗急変量増加剤であるMn等を混合
した半導体チタン酸バリウム原料成分を含むゾル溶液を
室温で乾燥し、1250〜1400℃で熱処理して半導
体チタン酸バリウムを焼結させ、これをPTC特性を示
す最小の粒径よりも大きな粒子に粒砕することにより得
られる。
【0017】一方、半導体チタン酸バリウム原料成分を
含むゾル溶液は、チタン酸バリウムを生成するための原
料成分と、チタン酸バリウムのBaの一部を置換してチ
タン酸バリウムを半導体化するLa,Y等の元素のほ
か、チタン酸バリウムBaの一部を置換してキュリー温
度を所望の値に移動させるSr,Pb等の元素、焼結助
成剤であるAl2 3 ,TiO2 ,SiO2 、抵抗急変
量増加剤であるMn等を混合して溶液中に分散させるこ
とにより得られる。
【0018】半導体チタン酸バリウム焼結体粒子と、半
導体チタン酸バリウムを生成するための原料成分を含む
ゾル溶液を混合する(S3)。このとき、膜強度を向上
させるためのシリカコロイド液やガラス化成分を添加す
ることもできる。
【0019】基板12の裏面12aの反射膜14の表面
に上記混合液を塗布する(S4)。この塗布は、印刷
法、スプレーコート法、ロールコート法等各種方法を用
いて行うことができる。なお、ゾル溶液は基板12の外
周縁12cよりも内側の範囲内に(すなわち、所定幅d
の外周縁部12dを残して)塗布する(あるいは、半導
体チタン酸バリウム膜を全面に成膜後、その外周縁部を
所定幅dで研削除去することもできる。)。
【0020】塗布した混合液27を室温で乾燥させて
(S5)、600〜800℃で必要時間(例えば1時間
程度)熱処理する(S6)。このとき、半導体チタン酸
バリウム焼結体粒子28は予め1250〜1400℃で
熱処理されて半導体しているので、ここでの熱処理は、
チタン酸バリウム微粒子30が析出(結晶化)する60
0〜800℃ですむ。この熱処理により、反射膜14の
表面に半導体チタン酸バリウム膜16が成膜される。
【0021】反射膜14の表面に半導体チタン酸バリウ
ム膜16が成膜された状態を図3に示す。半導体チタン
酸バリウム膜16は、半導体チタン酸バリウム焼結体粒
子28相互間にチタン酸バリウム微粒子もしくはシリカ
コロイド粒子(またはガラス化成分粒子)30が介在す
る。半導体チタン酸バリウム焼結体粒子28の粒径は1
μmより大きく、チタン酸バリウム微粒子30の粒径は
0.9μmより小さい。半導体チタン酸バリウム焼結体
粒子28をチタン酸バリウム微粒子とシリカコロイド粒
子(またはガラス化成分粒子)30で支えることで、半
導体チタン酸バリウム焼結体粒子28相互間にネットワ
ークが生まれ、膜状態が保持される。特に、シリカコロ
イド粒子(またはガラス化成分粒子)30を介在させる
ことで膜強度が向上する。
【0022】チタン酸バリウム微粒子30は600〜8
00℃での熱処理では半導体化しない(絶縁体のままで
ある)が、半導体チタン酸バリウム焼結体粒子28どう
しの間の距離は十分短いので導通し、成膜された半導体
チタン酸バリウム膜16はPTC特性を示す。
【0023】半導体チタン酸バリウム膜16の表面に正
負両電極18を任意の厚さに成膜する(S7)。正負両
電極18の端子にリード20,22を接続する(S
8)。基板裏面12a全体を絶縁性保護膜24で被覆す
る(S9)。必要に応じて、基板おもて面12bに保護
膜、撥水膜、親水膜等の透明コーティング膜26を被覆
して完成する。
【0024】この発明によるPTCヒーターミラーの別
の構成例を図4に示す。前記図2のPTCヒーターミラ
ー10と共通する部分には、同一の符号を用いる。この
PTCヒーターミラー32は、耐熱が熱処理温度より高
いガラス等で構成された1〜5mmの厚さの基板12のお
もて面12bに、Cr,Ag,Al等の金属あるいはN
i−Cr等の合金を反射性能を満たす任意の厚さ(例え
ば0.08〜0.7μm)に成膜して、反射膜14を固
定形成している。反射膜14の表面には、必要に応じ
て、保護膜、撥水膜、親水膜等の透明コーティング膜2
6が被覆される。
【0025】基板12の裏面12aの外周縁12cより
も内側の範囲内には、半導体チタン酸バリウム膜16が
0.1〜1mm程度の厚さに固定形成されている。半導体
チタン酸バリウム膜16の表面には、該膜16の範囲内
に、正負両電極18が任意の厚さでくし歯状等に対向配
置して固定形成している。正負両電極18からはリード
線20,22が外部に引き出されている。基板12の裏
面12aには、半導体チタン酸バリウム膜16および正
負両電極18、リード線20,22の接続端子等導電部
分全体を覆うように、絶縁性保護膜24が任意の厚さで
被覆されている。このPTCヒーターミラー32は例え
ば前記図1と同様の手順で製造することができる。ただ
し、反射膜14の成膜は、熱処理による酸化を防ぐた
め、熱処理工程(図1の工程S6)よりも後で行うのが
望ましい。
【0026】尚、図2、図3の構成において、絶縁性保
護膜24は図5、図6に示すように、基板12の外周面
12e全体を覆うように被覆することができる。
【0027】また、上記実施の形態では、チタン酸バリ
ウム原料成分を含むゾル溶液として、チタン酸バリウム
原料成分のほか半導体化成を含むゾル溶液を用いたが、
チタン酸バリウム微粒子30はPTC特性を有する必要
がないので、半導体化成分を含まないゾル溶液を用いる
こともできる。
【0028】また、この発明のPTCヒーターミラーは
自動車用アウターミラー、浴室用ミラー、洗面所用ミラ
ー等各種ミラーに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図2のPTCヒーターミラーの製造方法の実
施の形態を示す工程図である。
【図2】 この発明のPTCヒーターミラーの実施の形
態を示す断面図である。
【図3】 図1の工程S6の熱処理により成膜された半
導体チタン酸バリウム膜の膜構造を示す拡大断面図であ
る。
【図4】 この発明のPTCヒーターミラーの他の実施
の形態を示す断面図である。
【図5】 この発明のPTCヒーターミラーの他の実施
の形成を示す断面図である。
【図6】 この発明のPTCヒーターミラーの他の実施
の形成を示す断面図である。
【符号の説明】
10,10’,32,32’ PTCヒーターミラー 12 基板 12a 基板裏面 12b 基板おもて面 12c 基板裏面の外周縁 14 反射膜 16 半導体チタン酸バリウム膜 18 正負両電極 20,22 リード線 24 絶縁性保護膜 27 混合液 28 半導体チタン酸バリウム焼結体粒子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 昭三 静岡県静岡市緑が丘町18−2 (72)発明者 杉山 治 静岡県静岡市高松2449 (72)発明者 矢嶋 雅 静岡県島田市元島田9149−4 (72)発明者 佐藤 克己 静岡県御殿場市新橋964−19 (72)発明者 佐藤 英法 静岡県藤枝市田沼4−6−4 (72)発明者 増田 英明 静岡県藤枝市駿河台1−7−5 203号 (72)発明者 小林 正樹 静岡県藤枝市青木3−5−32 A−203号 (72)発明者 野崎 克幸 静岡県島田市元島田9515

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】PTC特性を示す粒径を有する半導体チタ
    ン酸バリウム焼結体粒子とチタン酸バリウム原料成分を
    含むゾル溶液とを混合した液を基板に塗布して乾燥し、
    該基板を600〜800℃で熱処理してチタン酸バリウ
    ム微粒子を析出させて、前記基板の表面に、前記半導体
    チタン酸バリウム焼結体粒子相互間に前記チタン酸バリ
    ウム微粒子を介在させて該半導体チタン酸バリウム焼結
    体粒子を相互につないだ、全体としてPTC特性を示す
    半導体チタン酸バリウム膜を固定形成する半導体チタン
    酸バリウム膜の成膜方法。
  2. 【請求項2】透明ガラス基板の裏面に反射膜を成膜し、
    PTC特性を示す粒径を有する半導体チタン酸バリウム
    焼結体粒子とチタン酸バリウム原料成分を含むゾル溶液
    とを混合した液を該反射膜の表面に塗布して乾燥し、該
    基板を600〜800℃で熱処理してチタン酸バリウム
    微粒子を析出させて、前記反射膜の表面に、前記半導体
    チタン酸バリウム焼結体粒子相互間に前記チタン酸バリ
    ウム微粒子を介在させて該半導体チタン酸バリウム焼結
    体粒子を相互につないだ、全体としてPTC特性を示す
    半導体チタン酸バリウム膜を固定形成する半導体チタン
    酸バリウム膜の成膜方法。
  3. 【請求項3】前記半導体チタン酸バリウム焼結体粒子と
    チタン酸バリウム原料成分を含むゾル溶液とを混合した
    液に、さらにシリカコロイドまたはガラス化成分を添加
    して前記熱処理を行い、前記半導体チタン酸バリウム膜
    の前記半導体チタン酸バリウム焼結体粒子相互間に前記
    チタン酸バリウム微粒子とともにシリカコロイド粒子ま
    たはガラス化成分粒子を介在させて該半導体チタン酸バ
    リウム焼結体粒子を相互につないでなる請求項1または
    2に記載の半導体チタン酸バリウム膜の成膜方法。
  4. 【請求項4】透明ガラス基板の裏面に反射膜を成膜し、
    PTC特性を示す粒径を有する半導体チタン酸バリウム
    焼結体粒子とチタン酸バリウム原料成分を含むゾル溶液
    とを混合した液を該反射膜の表面に塗布して乾燥し、該
    基板を600〜800℃で熱処理してチタン酸バリウム
    微粒子を析出させて、前記反射膜の表面に、前記半導体
    チタン酸バリウム焼結体粒子相互間に前記チタン酸バリ
    ウム微粒子を介在させて該半導体チタン酸バリウム焼結
    体粒子を相互につないだ、全体としてPTC特性を示す
    半導体チタン酸バリウム膜を固定形成し、該半導体チタ
    ン酸バリウム膜の表面に正負両電極を成膜し、これら正
    負両電極からそれぞれリード線を外部に引き出し、前記
    半導体チタン酸バリウム膜および前記正負両電極を覆う
    ように前記基板の裏面に絶縁性保護膜を被覆してなるP
    TCヒーターミラーの製造方法。
  5. 【請求項5】PTC特性を示す粒径を有する半導体チタ
    ン酸バリウム焼結体粒子とチタン酸バリウム原料成分を
    含むゾル溶液とを混合した液を基板に塗布して乾燥し、
    該基板を600〜800℃で熱処理してチタン酸バリウ
    ム微粒子を析出させて、前記基板の表面に、前記半導体
    チタン酸バリウム焼結体粒子相互間に前記チタン酸バリ
    ウム微粒子を介在させて該半導体チタン酸バリウム焼結
    体粒子を相互につないだ、全体としてPTC特性を示す
    半導体チタン酸バリウム膜を固定形成し、該半導体チタ
    ン酸バリウム膜の表面に正負両電極を成膜し、これら正
    負両電極からそれぞれリード線を外部に引き出し、前記
    半導体チタン酸バリウム膜および前記正負両電極を覆う
    ように前記基板の裏面に絶縁性保護膜を被覆し、該基板
    のおもて面に適宜の時点で反射膜を成膜してなるPTC
    ヒーターミラーの製造方法。
  6. 【請求項6】前記半導体チタン酸バリウム焼結体粒子と
    チタン酸バリウム原料成分を含むゾル溶液とを混合した
    液に、シリカコロイドまたはガラス化成分を添加して前
    記熱処理を行い、前記半導体チタン酸バリウム膜の前記
    半導体チタン酸バリウム焼結体粒子相互間に前記チタン
    酸バリウム微粒子とともにシリカコロイド粒子またはガ
    ラス化成分粒子を介在させて該半導体チタン酸バリウム
    焼結体粒子を相互につないでなる請求項4または5に記
    載のPTCヒーターミラーの製造方法。
  7. 【請求項7】透明ガラス基板の裏面に反射膜を固定形成
    し、該反射膜の表面に、PTC特性を示す粒径を有する
    半導体チタン酸バリウム焼結体粒子相互間にチタン酸バ
    リウム微粒子を介在させて該半導体チタン酸バリウム焼
    結体粒子を相互につないだ、全体としてPTC特性を示
    す半導体チタン酸バリウム膜を固定形成し、該半導体チ
    タン酸バリウム膜の表面に正負両電極を固定形成し、こ
    れら正負両電極からそれぞれリード線を外部に引き出
    し、前記半導体チタン酸バリウム膜および前記正負両電
    極を覆うように前記基板の裏面に絶縁性保護膜を被覆し
    てなるPTCヒーターミラー。
  8. 【請求項8】ガラス基板の裏面に、PTC特性を示す粒
    径を有する半導体チタン酸バリウム焼結体粒子相互間に
    チタン酸バリウム微粒子を介在させて該半導体チタン酸
    バリウム焼結体粒子を相互につないだ、全体としてPT
    C特性を示す半導体チタン酸バリウム膜を固定形成し、
    該半導体チタン酸バリウム膜の表面に正負両電極を固定
    形成し、これら正負両電極からそれぞれリード線を外部
    に引き出し、前記半導体チタン酸バリウム膜および前記
    正負両電極を覆うように前記基板の裏面に絶縁性保護膜
    を被覆し、該基板のおもて面に反射膜を固定形成してな
    るPTCヒーターミラー。
  9. 【請求項9】前記半導体チタン酸バリウム膜が、半導体
    チタン酸バリウム焼結体粒子相互間にシリカコロイド粒
    子またはガラス化成分粒子をさらに介在させて該半導体
    チタン酸バリウム焼結体粒子を相互につないでなる請求
    項7または8記載のPTCヒータミラー。
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WO2012111384A1 (ja) * 2011-02-17 2012-08-23 株式会社村田製作所 正特性サーミスタ

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