JPH11144399A - 情報再生方法及びその装置 - Google Patents

情報再生方法及びその装置

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JPH11144399A
JPH11144399A JP31905897A JP31905897A JPH11144399A JP H11144399 A JPH11144399 A JP H11144399A JP 31905897 A JP31905897 A JP 31905897A JP 31905897 A JP31905897 A JP 31905897A JP H11144399 A JPH11144399 A JP H11144399A
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signal
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Yasuhiro Ueki
泰弘 植木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報の先読みを行なってエラー状態を予め認
識することによってデータのエラーを低減することがで
きる情報再生方法を提供する。 【解決手段】 光ディスクDからピックアップ手段2に
より読み出してエラー訂正した読取信号を記憶手段8に
一時的に記憶しつつこれより読み出すことにより前記読
取信号SG1に基づく再生信号SG6を再生する情報再
生方法において、前記記憶手段の記憶量が一方のレベル
に達した後に前記読取信号の前記記憶手段への書き込み
を停止した状態で次に再生すべき読取信号を読み出しつ
つその読取エラー状態を判別してこのエラー判別結果を
記憶し、前記記憶手段の記憶量が前記一方のレベルより
低い他方のレベルに達した後に前記エラー判別結果に対
応して前記次に再生すべき読取信号を読み出して前記記
憶手段へ書き込むようにする。このように、データの先
読みを行なってエラー状態を予め認識することによって
データのエラーを低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MD(Mini
Disc)、ビデオCD(Compact Disc)
やDVD(Digital Varsatile Di
sc)、DVD−ROM、MO等に記録された情報の再
生時にデータエラーが発生した時にリトライ回数を削減
できる情報再生方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のCDプレーヤ等においては、ディ
スクに記録されているデータがデータエラーを起こすと
音声にミューティングをかけるなどして聴感上のノイズ
を軽減する保護を行なっていたが、CD−ROMやDV
D−ROMや画像情報を持つビデオCDやDVDでは、
画質の問題を補正することは困難であり、そのため最大
限リトライを行なって正しいデータを再生することが望
まれている。そこで、例えばMDにおいては、約10秒
間に相当する4MBのショックプルーフメモリーにてデ
ータを一時記憶することを利用し、このバッファ機能を
有するメモリーにデータが記憶されている間に、再生の
リトライを行なうようになっている。
【0003】例えば図5はDVDディスク内でのトラッ
ク及びセクターの状態を概略的に示す図であり、トラッ
クが螺旋状或いは同心円状に形成されている。このディ
スクはCLV(Constant Linear Ve
locity)の場合を示し、CLVでは、線速度が一
定であり、エリアA内周で例えば4セクターブロック
(1ブロックが4セクターとする)、エリアB外周で例
えば8セクターブロック(1ブロックが8セクターとす
る)程度である。尚、実際のDVDでは1ブロックが1
6セクターである。また、回転周期も、エリアA内周で
40msec、エリアB外周で80msec程度であ
る。
【0004】従来方法では、ある程度一時記憶メモリー
にデータが貯まっている状態で、読み取りエラーが発生
した場合に、例えば、図6にて示すように、セクターS
0、セクターS1、セクターS2、セクターS3の順に
読み取っていって、セクターS4のセクターブロックを
再生しようとして、先頭のセクターのアドレスが読めな
かった場合(t1)、または読み取ったデータにエラー
があった場合、t2のタイミングにてS0のセクターに
1トラックキックして、再度セクターS4の回転待ちを
行ない、再度読み出しを行なう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法は、記録密度や転送速度がそれ程速くない記憶媒体に
対しては有効であったが、例えばDVDのように記録密
度や転送速度が高い場合には有効には作用しなかった。
例えばDVDプレーヤーにおいては同様に、4MBのメ
モリーを持っていても、可変転送レートであるため、ま
た転送速度が速いため、0.5秒程度の記憶時間しかな
い。このような状態で、MDと同様にリトライを行なう
と、一時記憶の時間を浪費することで返ってプレーヤビ
リティを低下させる結果となることがある。本発明は、
以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく
創案されたものであり、その目的は、情報の先読みを行
なってエラー状態を予め認識することによってデータの
エラーを低減することができる情報再生方法及びその装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明方法は、上記問題
点を解決するために、光ディスクからピックアップ手段
により読み出してエラー訂正した読取信号を記憶手段に
一時的に記憶しつつこれより読み出すことにより前記読
取信号に基づく再生信号を再生する情報再生方法におい
て、前記記憶手段の記憶量が一方のレベルに達した後に
前記読取信号の前記記憶手段への書き込みを停止した状
態で次に再生すべき読取信号を読み出しつつその読取エ
ラー状態を判別してこのエラー判別結果を記憶し、前記
記憶手段の記憶量が前記一方のレベルより低い他方のレ
ベルに達した後に前記エラー判別結果に対応して前記次
に再生すべき読取信号を読み出して前記記憶手段へ書き
込むようにしたものである。
【0007】本発明は、上記方法発明を実施するため
に、光ディスクから情報を読み取るピックアップ手段
と、この読取信号を一時的に記憶する記憶手段と、この
記憶手段から読み出してエラー訂正した前記読取信号に
基づく再生信号を形成する再生手段と、前記読取信号に
基づいて前記ピックアップ手段のフォーカシングとトラ
ッキングを制御するフォーカス・トラッキング制御手段
とを有する情報再生装置において、前記読取信号の読取
エラー状態を判別してこのエラー判別結果を記憶するエ
ラー状態記憶手段を有し、前記記憶手段の記憶量が一方
のレベルに達した後に前記ピックアップ手段のトラッキ
ングを制御して次に再生すべきトラックからの情報を読
み出しつつその読取エラー状態を判別してこのエラー判
別結果を前記エラー結果記憶手段に記憶し、前記記憶手
段の記憶量が前記一方のレベルより低い他方のレベルに
達した後に、前記エラー状態記憶手段に記憶したエラー
判別結果を参照しつつ前記次に再生すべきトラックから
の情報の読み取りを行なうようにしたものである。
【0008】これにより、ピックアップ手段にて読み取
られた読取信号は例えばA/D変換手段にて読取デジタ
ル信号へ変換され、この信号は例えばエラー判別手段に
てエラー状態が判別されてこれに基づいて例えばエラー
訂正手段は読取デジタル信号を訂正して訂正デジタル信
号を出力する。この信号はバッファ機能を有するデータ
記憶手段へ一時的に記憶されつつこれより読み出されて
再生手段にてデコードされ、再生信号として、例えば音
声信号や映像信号として出力されることになる。ここ
で、上記データ記憶手段に関しては、従来においては、
記憶量が多くなって例えば一定のレベルである上限値に
なると書き込みを停止し、記憶量が少なくなって先のレ
ベルよりも低い一定のレベルである下限値になると再度
書き込みを行なっており、この間、ピックアップ手段か
らの読取情報は何らコントロールされていなかったが、
本発明では、記憶量が多くなって例えば上限値(一定の
レベル)になると書き込みを停止する点は同じである
が、この状態で次に読み出すべきトラックから情報を読
み出してこの情報に対して上述したと同様にエラー判別
を行なう。
【0009】そして、このエラー状態をエラー結果記憶
手段に記憶させておき、次に、データ記憶手段の記憶量
が少なくなった時に先の次に読み出すべきトラックへキ
ックして移動し、情報を再生する時に上記したように記
憶されたエラー判別結果に対応させて情報の再生を行な
う。具体的には、エラー判別結果が再生可能を示してい
る時には、そのエラー判別結果に対応させて再生時のパ
ラメータ、例えばトラッキングゲインやオフセット電圧
等を変更して再生を行なう。また、エラー判別結果が再
生不可能を示している時には、当該セクターを飛び越し
て次のセクターへ移って再生を行なう。これにより、再
生時のデータのエラーを低減して再生の倍再生を向上さ
せることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る情報再生方
法及びその装置の一実施例を添付図面に基づいて詳述す
る。図1は本発明の情報再生装置を示すブロック構成
図、図2は本発明装置が光ディスクから情報を読み取る
時のトラッキング状態の一例を概念的に示す図、図3は
データ記憶手段の記憶量の変化を示す図である。図1に
示すように、1は光ディスクDを回転させるスピンドル
モータであり、この光ディスクDのトラックからは光学
的なピックアップ手段2により情報を読み取るようにな
っている。このピックアップ手段2からの読取信号の一
部は、フォーカス・トラッキング制御手段3へ供給さ
れ、この信号を処理した後に制御信号がピックアップ手
段2へ送られ、トラッキング制御やフォーカシング制御
を適正に行なうようになっている。また、この制御手段
3は、上記スピンドルモータ1の回転数も例えばCLV
になるように制御する。
【0011】4はピックアップ手段2からの読取信号S
G1をA/D変換するA/D変換手段であり、読取デジ
タル信号SG2を出力する。5はデコーダであり、例え
ばEFM(Eight to Fourteen Mo
dulation)の変調方式による読取デジタル信号
を例えばNRZ(Non Return to Zer
o)データにデコードする。6はデコード後の読取デジ
タル信号SG3のエラーを判別するエラー判別手段であ
り、7はこのエラー判別手段6の判別結果に基づいて上
記デコード後の読取デジタル信号SG3を訂正するエラ
ー訂正手段であり、訂正後に訂正デジタル信号SG4を
出力する。ここでの符号誤り訂正方式は、例えばCIR
C(Cross Interleave Read−s
olomon Code)で行なわれ、訂正処理後にセ
クターのアドレス信号とデータ信号が訂正デジタル信号
SG4として得られる。8はバッファ機能を有する記憶
手段としてのデータ記憶手段であり、例えば4Mビット
程度のDRAMにより構成されて、訂正デジタル信号S
G4を一時的に記憶する。上記訂正デジタル信号SG4
は可変転送レートで圧縮された信号であるので、このバ
ッファ機能を有するデータ記憶手段8により可変転送レ
ートの時間軸の吸収を行なう。
【0012】9は、例えばA−Vデコーダよりなる再生
手段であり、データ記憶手段8から送られてくる訂正デ
ジタル信号SG5を伸長し、例えばA信号(音声信号)
とV信号(映像信号)に分離された再生信号SG6を出
力する。この再生信号SG6は、例えば図示されないD
/Aコンバータにより音声信号と映像信号して出力され
ることになる。10は本発明の特徴とするエラー状態記
憶手段であり、これは例えばDRAMよりなり、上記エ
ラー判別手段6におけるエラー判別結果を記憶する。エ
ラー判別結果は、通常の情報読み取り時には行なわず、
読み取り情報をデータ記憶手段8に書き込まない、いわ
ゆる後述する先読み時のエラー判別結果のみを記憶す
る。11は制御手段であり、この装置全体の動作を制御
する。特に、先読みしたセクターを本読み(読み取った
情報をデータ記憶手段8に記憶する場合)する時に、上
記エラー状態記憶手段10に記憶したエラー判別結果を
参照しつつ読取を行なうように制御する。
【0013】次に、以上のように構成された装置を用い
て行なわれる本発明方法について説明する。まず、回転
する光ディスクDのトラックに記録されている情報はセ
クター毎にピックアップ手段2により読み取られ、読取
信号SG1として出力される。この読取信号SG1の一
部は、フォーカス・トラッキング制御手段3へ入力され
て、ピックアップ手段2のフォーカシング及びトラッキ
ングを制御する。ピックアップ手段2により出力された
読取信号SG1は、A/D変換手段4にて読取デジタル
信号SG2へ変換された後、更にデコーダ5にて例えば
NRZデータSG3へ変換される。このNRZデータS
G3は、エラー判別手段6によって符号のエラーが判別
され、この結果に基づいてエラー訂正手段7ではNRZ
データSG3に対してエラー処理を施して、訂正デジタ
ル信号SG4を出力する。この訂正デジタル信号SG4
は可変転送レートで圧縮された信号であるので、バッフ
ァ機能を有するデータ記憶手段8に一時的に記憶され、
これより徐々に読み出した訂正デジタル信号SG5を再
生手段9にてデコードして伸長し、再生信号SG6を出
力する。
【0014】さて、このような一般的な再生工程におい
て、本発明方法においては、バッファ機能を有するデー
タ記憶手段8の記憶量が多くなると例えば上限値(一定
のレベル)に達したならば、次に読み取るべきセクター
の情報を読み取ってこれをデータ記憶手段8へ記録させ
ることなくこのデータのエラー状態を判別する先読み処
理を行なう。すなわち、従来の再生方法では、データ記
憶手段8の記憶量が多くなると、例えば上限値になった
ならば、この記憶内容が順次読み出されて少なくなるま
で、例えば下限値(上限値よりも少ない一定のレベル)
になるまで、いわゆる遊び状態であったが、本発明方法
ではこの遊び状態の間に情報を先読みしてデータのエラ
ー状態を把握し(読み取ったデータはここでは記憶しな
い)、本読み時にこのエラー判別結果を参照しながら各
種のパラメータ等を変更するなどして情報の読み取りを
行なうようになっている。すなわち、先読み時の読取情
報のエラー状態はエラー状態記憶手段10に記憶されて
おり、本読み時に制御手段11は、このエラー判別結果
を参照して読み取りを行なう。
【0015】この時の動作をトラックのセクターを含め
て説明すると、例えば図6の従来方法に対して、図2に
示す本発明方法においてはセクターS0から始まって、
セクターS3のセクターブロックまで情報を読み取って
エラー訂正した後、一時的にデータ記憶手段8に記憶
し、記憶手段8の記憶量が所定値(上限値)に達した状
態で、従来方法であれば、図6に示すようにセクターS
4の領域で、セクターS0にキックして回転待ちをする
のに対して、図2に示す本発明方法では、セクターS4
以降の情報をそのまま読み取って一時記憶は行なわない
状態で、エラー判別を行ない、エラーが発生したか否か
を検出する。いわゆるこの操作が先読みであり、この間
に記憶量が下限値になった場合には、前記の次の再生セ
クターであるセクターS4が読める位置にキックして、
通常再生にし、いわゆる本読みを行なう。
【0016】この間、先読みセクターの情報を再生中に
エラーが発生しなければ、そのまま通常再生を行なう
し、先読み中にエラーが発生していた場合には、訂正可
能の範囲か、不可能かの判定を行ない、可能であると判
定した場合には、そのままか或いは何らかのパラメータ
を変更して本読み時にセクターを再生する。不可能と判
断した場合はそのセクターブロックを飛び越して次のセ
クターから再生する。以下、この点について詳しく説明
する。図3はデータ記憶手段の記憶量の変化を示してお
り、例えば4Mビットの容量を有し、上限値と下限値は
それぞれある程度の余裕を持たせて設定されている。
尚、下限値の管理は、時間管理により置き換えてもよ
い。
【0017】このバッファ機能を有するデータ記憶手段
8の容量は、4MB程度であり、この記憶手段8には、
DVDの場合には500msec程度の時間の情報を記
憶している。従って、トラック一周が80msecとし
ても、6周分程度の余裕がある。このデータ記憶手段8
にはピックアップ手段2により光ディスクDの所定位置
から再生開始した時点で、トラッキング、フォーカスの
エラーの監視や信号処理上のエラー処理を行なった後、
書き込みを開始し、下限値を越えた時点にて、A−Vデ
コーダである再生手段9への再生を開始し、上限値にな
る時点まで、すなわちa1の区間では、ピックアップ手
段2よりの読取信号を書き込む。記憶量が上限値になっ
たら、b1の区間に入り、エラー処理を行ないながら、
データ記憶手段8への書き込みを禁止して、再生手段9
へのデコーダ送出により記憶量が下限値になるまで先読
みを行なう。この先読みでは、そのまま次のトラックの
読み取りを行なって、トラッキング、フォーカスのエラ
ーの監視や信号処理上のエラー処理を行ない、エラーが
発生した場合にこの状態をエラー記憶手段10に記憶す
る。
【0018】次に、記憶量が下限値になってa2の区間
に入ると、トラックキックによって再生すべきセクター
に戻り、このエラー状態が訂正可能の範囲か、不可能か
の判定を行ない、可能であると判定した場合には、その
ままか何らかのパラメータを変更して再度セクターを再
生する。不可能と判断した場合はそのセクターブロック
を飛び越して次のセクターから再生する。以降は、同様
な操作を繰り返し行なって行く。この判定には、(1)
セクターアドレスの連続性、(2)C1、C2のエラー
数、(3)C1、C2エラーの連続性、時間、(4)フ
ォーカス、トラッキング、スピンドルサーボ状態を加味
して総合的に判定する。例えば、判別結果が良い場合、
上記(4)がオン状態で、上記(1)が別の領域で連続
性がある場合、外部の衝撃によって、トラックを飛んだ
ものと判断し、本読みでは再度この領域を通常再生す
る。このように衝撃と判断した場合には、データ記憶手
段8に読み取り情報を書き込む通常再生(本読み)の再
生時に例えばフォーカス、トラッキングのサーボゲイン
を上げて再生する。この再生が成功した場合には、元の
サーボゲイン状態に戻す。
【0019】また、判別結果が悪い場合、例えば上記
(4)がオン状態で、上記(1)が連続性があり、上記
(2),(3)のエラー状態が所定のしきい値を上回っ
た場合は、本読み時にはエラーしたセクターブロックを
ジャンプして、次のトラックから再生する。その間のデ
ータを補間するなどの信号処理を信号処理系で行なう。
また、他の態様としては例えば、急激な温度の昇降温等
の理由により、トラッキングやフォーカシングにオフセ
ットが生じた場合には、本読み時にはトラックオフセッ
ト電圧やフォーカスオフセット電圧を対応させて変更す
る。更には、読取信号のC/Nが劣化してきたような場
合には、本読み時に読取用のレーザパワーを上げたりす
ればよい。ここで、先読み再生時間について検討する
と、この先読み処理は、データ記憶手段8からのデータ
送出時間と現在のトラックにおける回転待ち時間で決ま
り、一般式では次のようになる。
【0020】 先読み再生トラック本数+余り =(データ記憶手段の残量(時間)−戻りキック時間)/回転待ち時間 =データ記憶手段の残量(時間)/現在アドレス×補正テーブル係数 ここで、現在のトラックでの回転待ち時間は、例えば、
現在のセクターアドレスに、アドレス対応した回転時間
テーブルを用意しておき、アドレスに応じて回転時間を
参照することにより得ることができる。CLVの場合よ
り一般的には、所定のアドレス間をアドレスサーチする
場合に、アドレス間の差をトラックの本数に変換する変
換テーブルもしくは変換式を持っているので、これを応
用することにより簡単に求めることができる。ここで補
正テーブル係数は、ディスクの半径と、スタートアドレ
スとトラックピッチの関係式として定義することができ
る。
【0021】本実施例の場合、エリアA(図5参照)で
は、回転待ち時間が30msecでその他セクター検
出、キック時間が10msecとして、データ記憶手段
の時間的余裕は500msecに対して余裕をみて30
0msecとすると、 9+20/30=(300−10)/30 となり、9トラック分の先読み再生が可能である。実際
のDVDでは、訂正の単位の1セクターブロックが24
msec程度であるから、12セクターブロック程度の
先読みになる。
【0022】次に、エリアB(図5参照)では、回転待
ち時間が80msecでその他セクター検出、キック時
間が10msecとして、データ記憶手段の時間的余裕
は500msecに対して余裕をみて300msecと
すると、 3+50/80=(300−10)/80 となり、3トラック分の先読み再生が可能である。実際
のDVDでは、訂正の単位の1セクターブロックが24
msec程度であるから、10セクターブロック程度の
先読みになる。
【0023】このように、従来の方法では、一時記憶メ
モリ(データ記憶手段)のデータ記憶量が最大(上限
値)になった時点で、通常1本前のトラックにキックし
て、次に再生すべきセクターを待っていたが、本発明方
法では、最大(上限値)になった時点にて、例えば下限
値になる前まで、次に再生すべき目的のセクターを一時
記憶メモリには書き込まないが読み出し、セクターのア
ドレスが読み出せるか否か、データに訂正不能のエラー
が有るか否か、サーボ系にデイフェクトなどのエラー信
号が異常で有るか否かなどの検出を先に行ない、そのエ
ラー判別結果を記憶しておく。そして、記憶量が例えば
下限値になると先の読み出すべきセクターに再度キック
して戻って、先のエラー状態に対応してデータを読み取
って一時記憶メモリに格納する。
【0024】これにより、先読みを行なうことができる
ので、リトライを行なうことなく、または、リトライの
回数を削減することができ、予め分かっているエラーに
対する対応も行なうことができ、従って、データのエラ
ーを低減することができるのみならず、プレーヤビリテ
ィを最も良くすることができる。
【0025】以上の本発明方法を図4に示すフローチャ
ートを参照して総括的に説明する。まず、光ディスクの
再生処理を開始すると(ステップ1)、ピックアップ手
段2が所定のトラックの所定のセクターにアクセスに行
き(ステップ2)、情報を読み取ると共にそのデータの
エラー訂正を開始する(ステップ3)。そして、エラー
が訂正された訂正デジタル信号を、次に、バッファ機能
を有するデータ記憶手段8に一時的に記憶させる(ステ
ップ4)。この記憶手段8における記憶量が増加して下
限値になると(ステップ5)、次に、記憶データの読み
出しを開始して、読み出したデータを再生手段9にてデ
コードし、再生信号の形成を開始する(ステップ6)。
この間にも、データ記憶手段8へはデータが書き込まれ
ており、この記憶量が上限値に達すると(ステップ
7)、データ記憶手段9へのデータの書き込みを停止し
(ステップ9)、引き続いて情報の先読みを開始する
(ステップ10)。
【0026】この先読み処理では、まず、先の一般式で
求めた先読み再生トラック本数等を求めることにより先
読み終了トラックを計算し(ステップ11)、ピックア
ップ手段2により読み取られたデータに対してエラー訂
正処理を行なってこの時のエラー判別手段の判別結果を
エラー状態記憶手段10に記憶させておく(ステップ1
2)。この動作を例えば先読み終了トラックに達するま
で、或いはデータ記憶手段8の記憶量が下限値に達する
まで行なう(ステップ13)。そして、先読み終了トラ
ックに達したり、或いは記憶量が下限値に達したなら
ば、ピックアップ手段2を先読み開始セクターへキック
移動し、再度、本読みを開始する(ステップ14)。こ
の際、上記エラー状態記憶手段10に記憶した判別結果
を参照しつつ各セクターを再生して行き、例えば判別結
果が再生可能状態でもエラーがランダムに出ているよう
な状態を示している場合には、そのセクターに関しては
サーボゲインを上げた状態で再生を行ない、また、判別
結果が再生不可能状態を示している場合には、そのセク
ターを再生することなく飛び越して次のセクターに移る
ようにする。このようにして、再度、ステップ4へ戻
る。
【0027】また、ステップ9においてデータ記憶手段
18の記憶量が上限値でない場合には、読み取り情報が
終了したか否かを判断し(ステップ8)、情報が終了し
た時には、データ記憶手段18の記憶内容を全て出力し
た後に、動作を終了することになる。尚、上記実施例に
おけるサーボゲインやレーザパワーなどのパラメータの
変更は一例を示したに過ぎず、これらに限定されないの
は勿論である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の情報再生
方法及びその装置によれば、次のように優れた作用効果
を発揮することができる。読み取るべき情報を予め先読
みしてそのエラー状態を判別し、本読み時にはこのエラ
ー判別結果を参照して読み取りのパラメータを種々変更
するようにしたので、データのエラーを低減することが
できるのみならず、効率的にエラー処理を行なうことが
できる。また、上記エラー判別結果により、不要な場合
には、リトライを行なわずに済むので、リトライ回数も
削減でき、従って、全体的にデータ再生の信頼性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報再生装置を示すブロック構成図で
ある。
【図2】本発明装置が光ディスクから情報を読み取る時
のトラッキング状態の一例を概念的に示す図である。
【図3】データ記憶手段の記憶量の変化を示す図であ
る。
【図4】本発明方法のステップを総括的に示すフローチ
ャートである。
【図5】光ディスクの一例であるDVD光ディスクのト
ラックとセクターの状態を概略的に示す図である。
【図6】情報を読み取る時のトラッキング状態の一例を
示す図である。
【符号の説明】
2…ピックアップ手段、3…フォーカス・トラッキング
制御手段、4…A/D変換手段、6…エラー判別手段、
7…エラー訂正手段、8…データ記憶手段、9…再生手
段、10…エラー状態記憶手段、11…制御手段、D…
光ディスク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 7/00 G11B 7/00 R

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクからピックアップ手段により
    読み出してエラー訂正した読取信号を記憶手段に一時的
    に記憶しつつこれより読み出すことにより前記読取信号
    に基づく再生信号を再生する情報再生方法において、前
    記記憶手段の記憶量が一方のレベルに達した後に前記読
    取信号の前記記憶手段への書き込みを停止した状態で次
    に再生すべき読取信号を読み出しつつその読取エラー状
    態を判別してこのエラー判別結果を記憶し、前記記憶手
    段の記憶量が前記一方のレベルより低い他方のレベルに
    達した後に前記エラー判別結果に対応して前記次に再生
    すべき読取信号を読み出して前記記憶手段へ書き込むこ
    とを特徴とする情報再生方法。
  2. 【請求項2】 光ディスクから情報を読み取るピックア
    ップ手段と、この読取信号を一時的に記憶する記憶手段
    と、この記憶手段から読み出してエラー訂正した前記読
    取信号に基づく再生信号を形成する再生手段と、前記読
    取信号に基づいて前記ピックアップ手段のフォーカシン
    グとトラッキングを制御するフォーカス・トラッキング
    制御手段とを有する情報再生装置において、前記読取信
    号の読取エラー状態を判別してこのエラー判別結果を記
    憶するエラー状態記憶手段を有し、前記記憶手段の記憶
    量が一方のレベルに達した後に前記ピックアップ手段の
    トラッキングを制御して次に再生すべきトラックからの
    情報を読み出しつつその読取エラー状態を判別してこの
    エラー判別結果を前記エラー結果記憶手段に記憶し、前
    記記憶手段の記憶量が前記一方のレベルより低い他方の
    レベルに達した後に、前記エラー状態記憶手段に記憶し
    たエラー判別結果を参照しつつ前記次に再生すべきトラ
    ックからの情報の読み取りを行なうようにしたことを特
    徴とする情報再生装置。
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JP2007529837A (ja) * 2003-09-16 2007-10-25 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 光ディスク再生方法と装置、及びトラッキング品質決定方法
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