JPH11144349A - ディスク回転駆動装置 - Google Patents

ディスク回転駆動装置

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Publication number
JPH11144349A
JPH11144349A JP9302365A JP30236597A JPH11144349A JP H11144349 A JPH11144349 A JP H11144349A JP 9302365 A JP9302365 A JP 9302365A JP 30236597 A JP30236597 A JP 30236597A JP H11144349 A JPH11144349 A JP H11144349A
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JP
Japan
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disk
turntable
fixing member
disc
centering
Prior art date
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Pending
Application number
JP9302365A
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English (en)
Inventor
Daisuke Higuchi
大輔 樋口
Atsushi Yamashita
淳 山下
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Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
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Publication date
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクのチャッキングを常に適切に行うこ
とのできるディスク回転駆動装置を提案すること。 【解決手段】 ディスク回転駆動装置1において、ディ
スク調芯部材34はディスクDの中央穴D1の下側周縁
D11に当接し、ターンテーブル31の側に沈み込みな
がらディスクDのセンター出しを行う。一方、ディスク
固定部材32は、板ばね35の付勢力によりディスクD
の載置を妨げないように起立しているが、ディスク調芯
部材34の沈み込みに連動して平伏姿勢に切り換わり、
ディスク押し付け部321がディスクDの上面に被さ
る。この状態において、板ばね35はディスク押し付け
部321をディスクDの上面に押し付けるので、ディス
クDはターンテーブル31上に押し付け固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトディス
クやデジタルビデオディスク等のディスクを回転駆動す
るためのディスク回転駆動装置に関し、特に、ディスク
を回転駆動可能な状態に保持するためのチャッキング機
構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク等のディスクを回転
するためのディスク回転駆動装置は、例えば、特開平3
−157859号公報に開示されている。この公開公報
に開示されているディスク回転駆動装置は、モータと、
このモータによってディスクを回転駆動可能な状態に保
持するためのチャッキング機構とを備えた構成となって
いる。
【0003】このチャッキング機構では、図4(A)に
示すように、ディスクDの中央穴D1をセンタリング3
0に嵌めると、中央穴D1の内周部分303が鋼球30
1に当接して鋼球301を内側に移動させる。その結
果、鋼球301はゴム製のOリング302を弾性変形さ
せる。そして、図4(B)に示すように、ディスクDを
ターンテーブル31A上に載置し終えると、鋼球301
は中央穴D1の上側周縁D12に当接するので、Oリン
グ302は、鋼球301を介してディスクDをモータの
回転シャフト(図示せず。)に対してそのセンター位置
を合わせるとともに、その形状復帰力によりディスクD
をターンテーブル31Aに向けて押圧、支持することに
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
チャッキング機構では、Oリング302によって押圧さ
れる鋼球301によって、ディスクDのセンター出し
(調芯)と、ディスクDのターンテーブル31Aへの押
圧、支持を行うので、Oリング302の弾性が場所によ
って異なると、ディスクDのセンター位置がずれたま
ま、ターンテーブル31A上に固定され、情報の再生、
記録ができなくなるという問題点がある。
【0005】本発明の課題は、上記のようなセンター位
置のずれを解消して、ディスクのチャッキングを常に適
切に行うことのできるディスク回転駆動装置を提案する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るディスク回転駆動装置では、中心穴が
形成されたディスクが載置されるターンテーブルを備え
るロータアセンブリと、該ロータアセンブリ上で前記タ
ーンテーブルから接離する方向に移動可能に構成され、
当該ターンテーブル上にディスクが載置されるときに前
記中心穴の下側周縁が当接することにより前記ターンテ
ーブル側に沈み込みながらディスクのセンター出しを行
うディスク調芯部材と、前記ターンテーブル上にディス
クが載置されるときには、当該ディスク調芯部材との係
合により、前記ターンテーブル上へのディスクの載置を
妨げない起立姿勢から前記ターンテーブル上のディスク
にディスク押し付け部が被さる平伏姿勢に切り換わるよ
うに前記ロータアセンブリ上に回転可能に支持されたデ
ィスク固定部材と、平伏姿勢にある当該ディスク固定部
材の前記ディスク押し付け部をターンテーブルに向けて
押し付ける方向に当該ディスク固定部材を付勢し、前記
ターンテーブルからディスクを外す際の当該ディスク固
定部材の起立姿勢への変化により付勢方向が当該ディス
ク固定部材を起立させておく方向に切り換わる付勢部材
とを有することを特徴とする。
【0007】本発明に係るディスク回転駆動装置におい
て、ディスクをターンテーブル上に載置する前には、デ
ィスク固定部材は、付勢部材によって起立する方向に付
勢されてターンテーブル上へのディスクの搭載を妨げな
い位置に退避している。また、ディスク調芯部材は、デ
ィスク固定部材に係合した状態でターンテーブルの上面
から浮き上がった位置にある。この状態から、ディスク
をターンテーブル上に下ろすと、ディスク調芯部材は、
ディスクの中央孔の下側周縁に当接し、ターンテーブル
の側に沈み込みながらディスクのセンター出しを行う。
このとき、ディスク調芯部材と係合しているディスク固
定部材は、ディスク調芯部材の沈み込み動作に連動して
平伏姿勢に切り換わり、ディスク押し付け部がディスク
の上面に被さる。ここで、ディスク固定部材は付勢部材
に付勢され、ディスク押し付け部はターンテーブルに向
けて押し付けられているので、ディスクはターンテーブ
ル上に押し付け固定される。一方、ターンテーブルから
ディスクを外す際には、ディスク押し付け部がディスク
によって押し上げられ、ディスク固定部材は起立姿勢に
戻ろうとする。このとき、ディスク固定部材の起立姿勢
への変化により、付勢部材の付勢方向はディスク固定部
材を起立させておく方向に切り換わるので、ディスクを
ターンテーブル上に載置する前の状態に戻る。従って、
本発明では、ディスクはディスク調芯部材によってセン
ター出しが確実に行われ、かつ、ディスク固定部材によ
ってターンテーブル上に確実に固定される。すなわち、
ディスク調芯部材は、ディスクのセンター出し、および
ディスクのターンテーブル上への固定のうち、センター
出しの方のみを担うので、センター出しに適した構造と
することができる。また、ディスクの中央穴において上
側周縁と下側周縁とがずれていても、ディスク調芯部材
は、ディスクの中央穴の下側周縁を基準にディスクのセ
ンター出しを確実に行う。従って、貼り合わせ基板で構
成されたデジタルビデオディスクなどにおいて、貼り合
わせた2枚の基板の間で中央穴の位置がずれていても、
ディスク調芯部材は、ターンテーブルの側に位置する下
側基板(ヘッドが配置されている側の基板)、すなわ
ち、デジタルビデオディスクにおいてピット情報が形成
されている方の基板の中央穴の下側周縁を基準にディス
クのセンター出しを行う。また、ディスク固定部材のデ
ィスク押し付け部はディスクの上面をターンテーブルに
向けて押し付けるので、下側の基板の中央穴を基準にデ
ィスク調芯部材によって正確にセンター出しされた状態
にあるデジタルビデオディスクのセンター位置をずらさ
ずにディスクを固定する。それ故、本発明を適用したデ
ィスク回転駆動装置のチャッキング機構では、デジタル
ビデオディスクのターンテーブルの側とは反対側に位置
する上側基板の中央穴を基準にディスクのセンター出し
を行う場合と違って、デジタルビデオディスクからの情
報再生、あるいは情報記録を確実に行うことができる。
また、本発明では、ディスク押し付け部は、ターンテー
ブル上にディスクが載置されるまでは付勢部材に付勢さ
れてターンテーブル上へのディスクの載置を妨げない起
立姿勢になっているため、ターンテーブル上にディスク
を載置する際に、ディスク押し付け部はディスクの中央
穴に全く触れないか、触れても軽く触れる程度である。
それ故、ターンテーブル上へのディスクの載置を繰り返
し行っても、ディスクが歪むことはない。
【0008】本発明において、前記ロータアセンブリ
は、前記ディスク固定部材を覆う位置で、起立してくる
当該ディスク固定部材に当接して該ディスク固定部材の
起立姿勢を規定するストッパ部を備えるキャップを有し
ていることが好ましい。このように構成すると、キャッ
プは、ディスク固定部材の起立姿勢を規定するととも
に、ディスク固定部材に係合するディスク調芯部材の上
下位置も併せて規定できる。
【0009】本発明において、前記ディスク調芯部材
は、ディスクの前記中央穴の下側周縁が当接するテーパ
部分を具備する調芯部を複数箇所に備えるリング形状を
有していることが好ましい。このように構成すると、中
央穴の大きさがディスク毎に多少のバラツキがあって
も、ディスク調芯部材は、ディスクを正確にセンター出
しする。
【0010】本発明において、前記ディスク固定部材
は、当該ディスク固定部材の回転中心位置の周りに、前
記ディスク押し付け部、前記ディスク調芯部材との係合
部、および前記付勢部材の当接部分において当該ディス
ク固定部材の姿勢変化に基づいて当該ディスク固定部材
に対する前記付勢部材の付勢方向を切り換え可能な形状
のカム部を備えていることが好ましい。このように、デ
ィスク押し付け部、ディスク調芯部材との係合部、およ
び付勢部材の付勢方向を切り換えるカム部をディスク固
定部材の回転中心位置の周りに構成すると、ディスク固
定部材を回転させてその姿勢を変えるには回転中心周り
のいずれの向きに力を加えればよいかを設定するだけで
よい。それ故、ディスク固定部材周りの構成を簡略化で
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明の実施の
形態を説明する。
【0012】図1(A)および図2(A)はそれぞれ、
本発明を適用したディスク回転駆動装置の平面図および
断面図である。
【0013】これらの図において、本形態のディスク回
転駆動装置1は、コンパクトディスクやデジタルビデオ
ディスク等のディスクDを回転駆動するためのものであ
り、モータ本体2と、ディスクDを当該モータ本体2に
より回転駆動可能な状態となるように保持するためのチ
ャッキング機構3とを有している。また、ディスクDか
らの情報再生や情報記録を行うためのヘッドHは、ディ
スクDの下方位置に配置されている。
【0014】モータ本体2は、例えば、ブラシレスモー
タであり、ステータアセンブリ4とロータアセンブリ5
を備えている。ステータアセンブリ4は、モータ基板4
1と、モータ基板41に固定された軸受けホルダ42
と、軸受けホルダ42の外周面に同心状態に固着された
ステータコア43と、ステータコア43の突極に巻き付
けたコイル巻線44とを備えている。
【0015】ロータアセンブリ5の側は、軸受けホルダ
42の内周面に固定された円筒状のメタル軸受51と、
このメタル軸受51を介して回転自在に支持された回転
シャフト52と、回転シャフト52と一体回転するよう
に結合されたカップ状のロータケース53と、ロータケ
ース53の内周面に固着された環状のロータマグネット
54とを備えている。回転シャフト52の端部はスラス
ト軸受55によって支持された状態にある。なお、モー
タ基板41には、モータ回転位置を検出するための磁極
センサとしてのホール素子(図示せず。)が複数個取付
けられ、これらのホール素子の出力に基づきモータ制御
信号が形成される。
【0016】次に、ディスクDをチャッキングするため
のチャッキング機構3の構成を説明する。チャッキング
機構3は、軸受けホルダ42の上端部から上方に突出し
た回転シャフト52の先端部分に同心状態に固着した円
盤状のターンテーブル31と、ターンテーブル31の上
面側に形成された周溝310を利用して配置されたリン
グ状のディスク調芯部材34と、ターンテーブル31上
に支持された3つのディスク固定部材32と、ターンテ
ーブル31において各ディスク固定部材32をそれぞれ
付勢する3つの板ばね35(付勢部材)と、ターンテー
ブル31の上面側で回転軸52に固定されたキャップ3
3とが構成されている。
【0017】ターンテーブル31は、その中心部分に形
成したシャフト孔311の周囲に厚肉の環状ボス314
が形成されており、この環状ボス314の外周にロータ
ケース53が固着されている。ターンテーブル31の上
面側は円環状のディスク載置面312であり、このディ
スク載置面312には、載置されたディスクDの滑り止
め用ラバー313が取付けられている。
【0018】ディスク調芯部材34は、ディスクDをタ
ーンテーブル31の上に載置したときにディスクDを回
転シャフト52に対してセンター出しするための調芯部
340を、略等角度間隔の3箇所の各々の位置に有する
リングであり、その下半部分は、ターンテーブル31の
上面側に形成された周溝310内に上下動可能な状態に
嵌められている。従って、ディスク調芯部材34は、矢
印Aで示すように、ターンテーブル31に対して接離す
る方向への移動が可能である。ディスクDの搭載時にデ
ィスクDと直接、当接するのは調芯部340の外周側面
であり、この調芯部340はテーパ面341になってい
る。ディスク調芯部材34の内周面には、ディスク固定
部材32と係合するための環状凹部342が形成されて
いる。
【0019】ディスク固定部材32は、ディスク調芯部
材34の調芯部340に対応する部分の内周側にそれぞ
れ配置されており、その1つを図1(B)に拡大して示
してある。この図に示すように、ディスク固定部材32
は、両側に突き出た2本の支持軸324と、支持軸32
4の中央部分から突き出たディスク押し付け部321
と、ディスク調芯部34の環状凹部342(図2(A)
参照。)との係合部322と、板ばね35との当接部分
であるカム部323とを備えている。支持軸324は、
ターンテーブル31から上方に突出した2本の支柱31
5の円弧状に凹んでいる上端316と、キャップ33か
ら下方に突出した2本の支柱333の円弧状に凹んでい
る下端334との間で軸線周りに回転自在な状態で支持
されている。従って、ディスク固定部材32は、矢印B
1、B2で示すように、支持軸324を回転中心に回転
して起立姿勢と平伏姿勢との間で切り換わる。ディスク
押し付け部321は、ディスク調芯部材34の調芯部3
40の幅寸法よりも狭い幅寸法をもって支持軸324の
側から外側に突き出ており、その先端部でL字形状に折
れ曲がっている。係合部322はディスク押し付け部3
21よりも下側位置からターンテーブル31の外周側に
向けて押し付け部321よりも短く突き出ており、ディ
スク調芯部材34の内周面に形成されている環状凹部3
42の内部でその上面部に当接し、ディスク調芯部材3
4と係合している。カム部323は支持軸324からタ
ーンテーブル31の内周側に向けて突き出ており、そこ
に配置されている板ばね35と接している。カム部32
3は、ディスク固定部材32が平伏状態にあるときに上
方を向く第1のカム面328と下方を向く第2のカム面
329とを備えている。従って、ディスク固定部材32
は、図1(B)に示すように板ばね35が第2のカム面
329に当接しているときには、板ばね35によって矢
印B1の方向、すなわち平伏姿勢をとろうとする方向に
付勢され、後述するように、ディスク固定部材32が、
所定の角度位置まで起立して板ばね35が第1のカム面
328に当接したときには、板ばね35によって矢印B
2の方向、すなわち起立姿勢をとろうとする方向に付勢
される。
【0020】板ばね35は、各ディスク固定部材32よ
りも内側位置でターンテーブル31の上面に接着剤など
で固着された底部351と、底部351から斜め上方に
立ち上がった部分の先端側でターンテーブル31の外周
側に角を向ける屈曲部352とを備えた形状をしてい
る。従って、板ばね35は、図1(B)に示すようにデ
ィスク固定部材32が平伏姿勢にあるときには第2のカ
ム面329に対して屈曲部352より上端側が当接し
て、矢印B1の方向、すなわち平伏姿勢をとろうとする
方向にディスク固定部材32を付勢する。これに対し
て、板ばね35は、後述するようにディスク固定部材3
2が起立姿勢となるときには、第1のカム面328に対
して屈曲部352より下端側が当接して、矢印B2の方
向、すなわち起立姿勢をとろうとする方向にディスク固
定部材32を付勢する。
【0021】再び図2(A)において、キャップ33
は、円板331と、その中央部分で下方に向けて突出す
る円筒部330を備え、この円筒部330の内側に対し
て、ターンテーブル31の環状ボス314よりも上方に
突出した回転軸52の上端部521が嵌合している。円
板331の外周縁のうちの各ディスク固定部材32を覆
う位置には切欠き332が形成され、この切欠き332
の内端部分(奥部分)は、ディスク固定部材32が起立
した際にディスク押し付け部321の背面部が当たって
ディスク固定部材32の起立姿勢を規定するストッパ部
332として機能する。
【0022】このように構成したディスク回転駆動装置
1において、ディスクDをターンテーブル31上に載置
する前には、ディスク固定部材32は、板ばね35によ
って起立する方向に付勢されて起立し、ターンテーブル
31上へのディスクDの搭載を妨げない位置に退避して
いる。このため、ディスク固定部材32の係合部322
が環状凹部342に係合しているディスク調芯部材34
は、ディスク固定部材32によって押し上げられ、ター
ンテーブル31の上面から浮き上がった位置にある。
【0023】この状態から、中央穴D1が形成されたデ
ィスクDをターンテーブル31の上に下ろしていくと、
ディスク調芯部材34は、調芯部340のテーパ面34
1にディスクDの中央穴D1の下側周縁D11が当接
し、図2(B)に示すように、ターンテーブル31の側
に沈み込みながらディスクDのセンター出しを行う。こ
のとき、ディスク調芯部材34と係合しているディスク
固定部材32は、ディスク調芯部材34の沈み込み動作
に連動して平伏姿勢に切り換わり、ディスク押し付け部
321がディスクDの上面に被さる。すなわち、ディス
ク固定部材32は、図2(A)に矢印Cで示すように、
カム部323で板ばね35を内周側に弾性変形させなが
ら、図2(B)に示すように、ディスク押し付け部32
1がディスクDの上面に被さるまで平伏していく。そし
て、カム部323が板ばね35の屈曲部352を乗り越
えると、板ばね35はディスク固定部材32を平伏させ
る方に付勢する。その結果、ディスク押し付け部321
は、ターンテーブル31の方に押し付けられ、ディスク
Dの上面を介してそれをターンテーブル31上に押し付
け固定する。
【0024】一方、ターンテーブル31からディスクD
を外す際には、ディスク押し付け部321はディスクD
によって押し上げられ、ディスク固定部材32は起立姿
勢に戻る。このとき、カム部323は板ばね35に対し
てディスクDの搭載時と反対の動作を行い、板ばね35
の屈曲部352の下方に潜りこむ。その結果、板ばね3
5の付勢方向は、ディスク固定部材32を起立させてお
く方向に切り換わり、ディスクDをターンテーブル31
上に搭載する前の状態に戻る。
【0025】このように、本形態に係るチャッキング機
構3では、ディスクDはディスク調芯部材34によって
センター出しが確実に行われ、かつ、ディスク固定部材
32によってターンテーブル31上に確実に固定され
る。すなわち、ディスク調芯部材34は、ディスクDの
センター出し、およびディスクDのターンテーブル31
上での固定のうち、センター出しの方のみを担うので、
変形しない金属製あるいは合成樹脂製のリングで構成す
るなど、ディスクDのセンター出しに適した構造とする
ことができる。
【0026】また、ディスクDの中央穴D1において上
側周縁D12と下側周縁D11とがずれていても、ディ
スク調芯部材34は、ディスクDの中央穴D1の下側周
縁D11を基準にディスクDのセンター出しを確実に行
う。
【0027】従って、図3(A)に示すように、2枚の
基板DA、DBからなる貼り合わせ基板で構成されたデ
ジタルビデオディクDを回転駆動する際に、貼り合わせ
た2枚の基板DA、DBの間で各中央穴DA1、DB1
の位置がずれていても、本形態のディスク回転駆動装置
1のチャッキング機構3では、図3(B)に示すよう
に、ディスク調芯部材34は、あくまでターンテーブル
31の側に位置する下側の基板DA(デジタルビデオデ
ィスクDにおいてピット情報が形成されている方の基板
DA)の中央穴DA1の下側周縁DA11を基準にディ
スクDのセンター出しを正確に行う。それ故、本発明を
適用したディスク回転駆動装置1のチャッキング機構3
では、デジタルビデオディスクDのターンテーブル31
の側とは反対側に位置する上側の基板DBの中央穴DB
1を基準にディスクDのセンター出しを行う場合と違っ
て、デジタルビデオディスクDからの情報再生、あるい
は情報記録を確実に行うことができる。すなわち、デジ
タルビデオディスクDにおいてピット情報が基板DAの
方に形成されているにもかかわらず、図4(A)、
(B)を参照して説明した従来のディスク回転駆動装置
のチャッキング機構のように、上側の基板DBの中央穴
DB1の上側周縁DB12を基準にセンター出しする
と、ピット情報を正確に再生、あるいは記録できない
が、かかる不具合は、本形態のディスク回転駆動装置1
のチャッキング機構3によれば解消することができる。
【0028】また、本形態のディスク回転駆動装置1で
は、ディスク押し付け部321は、ターンテーブル31
上にディスクDが載置されるまでは板ばね35に付勢さ
れてターンテーブル31上へのディスクDの載置を妨げ
ない起立姿勢になっているため、ターンテーブル31上
にディスクDを載置する際に、ディスク押し付け部32
1はディスクDの中央穴D1に全く触れないか、触れて
も軽く触れる程度である。それ故、ターンテーブル31
上へのディスクDの着脱を繰り返し行っても、ディスク
Dが歪むことはない。
【0029】さらに、キャップ33は、ディスク固定部
材32を覆う位置で、起立してくるディスク固定部材3
2に当接してディスク固定部材32の起立姿勢を規定す
るストッパ部332を備えているので、ディスク固定部
材32の起立姿勢を規定するとともに、ディスク固定部
材32に係合するディスク調芯部材34の上下位置も併
せて規定できる。
【0030】さらにまた、ディスク調芯部材34は、デ
ィスクDの下側周縁D11が当接するテーパ部分341
からなる調芯部340を複数箇所に備えているので、中
央穴D1の大きさがディスクD毎に多少のバラツキがあ
っても、ディスク調芯部材34は、ディスクDを正確に
センター出しする。
【0031】また、ディスク固定部材32は、ディスク
固定部材32の支持軸324(回転中心位置)の周り
に、ディスク押し付け部321、ディスク調芯部材34
との係合部322、および板ばね35の当接部分におい
てディスク固定部材32の姿勢変化に基づいてディスク
固定部材32に対する板ばね35の付勢方向を切り換え
可能な形状のカム部323を備えているので、ディスク
固定部材32を回転させてその姿勢を変える際には、回
転中心周りのいずれの向きにディスク固定部材32に力
を加えればよいかだけを設定すればよい。それ故、ディ
スク固定部材32の周りの構成を簡略化できる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のディスク
回転駆動装置において、ディスク調芯部材がディスクの
中央孔の下側周縁に当接してそのセンター出しを行う際
に、ディスク調芯部材と係合しているディスク固定部材
は、その姿勢を変えてディスク押し付け部がディスクを
介してターンテーブル上に押し付け固定する。従って、
本発明によれば、ディスクはディスク調芯部材によって
センター出しが確実に行われた状態のまま、ディスク固
定部材によってターンテーブル上に確実に固定される。
また、デジタルビデオディスクの中央穴において上側周
縁と下側周縁とがずれていても、ディスク調芯部材は、
ピット情報が形成されている方の基板の中央穴の下側周
縁を基準にディスクのセンター出しを行うので、本発明
を適用したディスク回転駆動装置のチャッキング機構で
は、デジタルビデオディスクからの情報再生、あるいは
情報記録を確実に行うことができる。また、本発明で
は、ディスク押し付け部は、ターンテーブル上にディス
クが載置されるまではディスクの載置を妨げない起立姿
勢になっているため、ターンテーブル上でディスクを繰
り返し着脱してもディスクを歪ませることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)および(B)はそれぞれ、本発明を適用
したディスク回転駆動装置の平面図、およびそれに用い
たディスク固定部材の1つを拡大して示す斜視図であ
る。
【図2】図1(A)のII−II′線における概略断面
図であり、(A)はディスクをターンテーブル上に載置
する前の状態を示す断面図、(B)はディスクをターン
テーブル上に載置し終えた状態を示す断面図である。
【図3】(A)は、デジタルビデオディスクの中央穴付
近の断面図、(B)は、このデジタルビデオディスクを
図1および図2に示すディスク回転駆動装置のターンテ
ーブル上に載置し終えた状態を示す断面図である。
【図4】(A)および(B)はそれぞれ、従来のディス
ク回転駆動装置のターンテーブル上にディスクを載置す
る前の状態を示す断面図、およびこのターンテーブル上
にディスクを載置し終えた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ディスク回転駆動装置 2 モータ本体 3 チャッキング機構 31 ターンテーブル 32 ディスク固定部材 321 ディスク押し付け部 322 係合部 323 カム部 324 支持軸 33 キャップ 332 切欠き(ストッパ部) 34 ディスク調芯部材 340 調芯部 341 テーパ部分 35 板ばね(付勢部材) 4 ステータアセンブリ 5 ロータアセンブリ 52 モータの回転シャフト D ディスク D1 ディスクの中央穴 D11 ディスクの中央穴の下側周縁 D12 ディスクの中央穴の上側周縁 DA デジタルビデオディスクの下側基板 DB デジタルビデオディスクの上側基板 DA1 デジタルビデオディスクの下側基板の中央穴 DB1 デジタルビデオディスクの上側基板の中央穴 DA11 下側基板の中央穴の下側周縁 DB12 上側基板の中央穴の上側周縁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心穴が形成されたディスクが載置され
    るターンテーブルを備えるロータアセンブリと、 該ロータアセンブリ上で前記ターンテーブルから接離す
    る方向に移動可能に構成され、当該ターンテーブル上に
    ディスクが載置されるときに前記中心穴の下側周縁が当
    接することにより前記ターンテーブル側に沈み込みなが
    らディスクのセンター出しを行うディスク調芯部材と、 前記ターンテーブル上にディスクが載置されるときに
    は、当該ディスク調芯部材との係合により、前記ターン
    テーブル上へのディスクの載置を妨げない起立姿勢から
    前記ターンテーブル上のディスクにディスク押し付け部
    が被さる平伏姿勢に切り換わるように前記ロータアセン
    ブリ上に回転可能に支持されたディスク固定部材と、 平伏姿勢にある当該ディスク固定部材の前記ディスク押
    し付け部をターンテーブルに向けて押し付ける方向に当
    該ディスク固定部材を付勢し、前記ターンテーブルから
    ディスクを外す際の当該ディスク固定部材の起立姿勢へ
    の変化により付勢方向が当該ディスク固定部材を起立さ
    せておく方向に切り換わる付勢部材とを有することを特
    徴とするディスク回転駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ロータアセンブ
    リは、前記ディスク固定部材を覆う位置で、起立してく
    る当該ディスク固定部材に当接して該ディスク固定部材
    の起立姿勢を規定するストッパ部を備えるキャップを有
    していることを特徴とするディスク回転駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記ディス
    ク調芯部材は、ディスクの前記中心穴の下側周縁が当接
    するテーパ部分を具備する調芯部を複数箇所所に備える
    リング形状を有していることを特徴とするディスク回転
    駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記ディスク固定部材は、当該ディスク固定部材の回転
    中心位置の周りに、前記ディスク押し付け部、前記ディ
    スク調芯部材との係合部、および前記付勢部材の当接部
    分において当該ディスク固定部材の姿勢変化に基づいて
    当該ディスク固定部材に対する前記付勢部材の付勢方向
    を切り換え可能な形状のカム部を備えていることを特徴
    とするディスク回転駆動装置。
JP9302365A 1997-11-05 1997-11-05 ディスク回転駆動装置 Pending JPH11144349A (ja)

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